JPH03217686A - ロータリ圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はロータリ圧縮機に関する。

（従来の技術） 従来の電動密閉型ロータリ圧縮機の１例が第３図ないし
第７図に示されている。

密閉ケーシングｌの内部にはモータ２とこのモタ２によ
って駆動されるロータリ圧縮機構３が内臓されている。

モータ２のステータ２ａはケーソング１に固定され、ロ
ータ２ｂはクランクシャフト４の上部に固定されている
。

ロータリ圧縮機１３はクランクシャフト４のクランクビ
ン５に嵌合されたローリングピストン６と、ケーシング
１に固定されたシリンダブロック７と、このシリンダブ
ロック７の上端開口を閉塞する上部端板８と、シリンダ
ブロック７の下端開口を閉塞する下部端板９と、シリン
ダブロック７に出没自在に支持されたブレード１０と、
このブレード１０の背後に配設されてこれを押推する押
えばね１１等からなる。

シリンダブロソク７と上部端板８と下部端板９とによっ
て限界されるシリンダ室ｌ２内にローリングピストン６
を収容し、このローリングピストン６の外周面にブレー
ド１０の先端を当接せしめることによってこのプレート
１０の片側に吸入室１３が限界され、他側に圧縮室１４
が限界されている。

シリンダブロック７と上部端板８と下部端板９とはこれ
を貫通する複数のボルト２９によって一体に締結され、
また、クランクシャフト４は上部端板８と一体化された
ラジアル軸受８ａ及び下部端板９と一体化されたラジア
ル軸受９ａによってそれぞれ軸承されている。

上部端板８の上面には凹所３０が形成され、この凹所３
０の底には圧縮室ｌ４に連通ずる吐出ポート２２が穿設
されている。この吐出ポート２２を開閉する薄板状の板
ばねからなる吐出弁２５及びリテーナ２４は凹所３０内
に収容され、これら吐出弁２５及びリテーナ２４の基端
はポルト２３によって上部端板８及びシリンダブロック
７に締結されている。

クランクシャフト４がモータ２によって回転駆動される
と、ローリングピストン６はシリンダ室１２内で矢印方
向に偏心回転運動し、これに伴って吸入室１３内にガス
吸入孔２０からガスが吸入され、圧縮室１４内のガスが
圧縮される。

圧縮されたガスはシリンダブロック７に穿設された切欠
溝２１及び吐出ポート２２を通り、吐出弁２５を押し上
げて上部端板８とこの上面を被覆するカバー２６とによ
って限界された吐出マフラ室２７内に入ってその脈動成
分が除去される。次いで、カバー２６に穿設された図示
しない穴を経てモータ２の下方に附界された第１の膨張
室２日に入って膨張することによりその脈動成分が更に
除去される。

次いで、ステータ２ａとローク２ｂとの間のエアギャノ
プ及びステータ２ａとケーシングｌとの間に形成された
ガス通路３３を経てモータ２の上方に限界された第２の
膨張室１５内に入り、ここで膨張することによりその脈
動成分が更に除去され、しかる後、吐出管１６を経て外
部に吐出される。

ケーシング１内底部には潤滑油１７が貯溜され、この潤
滑油１７はクランクシャフト４内に組み込まれた油ポン
プ１８によって汲み上げられ、クランクシャフト４に穿
設された給油通路１９を経てクランクシャフト４とラジ
アル軸受８ａ及び９ａとの摺動面、クランクピン５とロ
ーリングピストン６との摺動面、ローリングピストン６
とシリンダブロック７との摺動面等に給油される。

（発明が解決しようとする課題） 上記ロータリ圧縮機においては、ローリングピストン６
が偏心回転して切欠溝２１及び吐出ポート２２によって
構成されるトップクリアランスボリュームの入口を通過
すると、このトップクリアランスボリューム内に残留し
ていた高圧ガスが急激に吸入室１３に逆流するので、ロ
ータリ圧縮機の体積効率が悪化するのみならず吸入室１
３内に圧力波が発生する。

これに対処するため、吐出ポート２２を凹所３ｏの底に
穿設することによって吐出ポート２２の容積をできるだ
け小さくしていたが、凹所３ｏの底の板厚を薄くすると
、上部端板８の強度及び曲げ剛性が低下し、上部端板８
の加工時における平面度不良や運転時における上部端板
８の変形によって機械摺動音の原因となったり、振動が
ケーシング１に伝播し易くなるという不具合があった。

（課題を解決するための手段） 本発明は上記課題を解決するために発明されたものであ
って、その要旨とするところは、シリンダブロックの端
部開口を閉塞する端板に圧縮室に連通し、反圧縮室側に
同がってテーパ状に拡開すル吐出ポートを穿設するとと
もにこのテーパ状吐出ポート内に嵌入され、上記圧縮室
内の圧力が設定圧力に達したとき反圧縮室側に浮上する
球状の弁を設けたことを特徴とするロータリ圧縮機にあ
る。

（作用） 本発明においては、上記構成を具えているため、吐出ポ
ートの閉時には球状の弁がテーパ状吐出ポート内に嵌入
するため、吐出ポートによるトップクリアランスボリュ
ームが消滅する。

（実施例） 本発明の１実施例が第１図に示されている。

上部端板８に形成された凹所３０の底には上方、即ち、
反圧縮室１２側に向かってテーパ状に拡開する大径のテ
ーパ状吐出ポート３１が形成されている。

また、板ばね２５の下面には上記テーパ状吐出ポート３
１内に嵌入される樹脂等からなる球状の弁３２がカシメ
等によって固定されている。この球状の弁３２の外周面
は側方に向かって若干膨出する弧面とされていて、この
外周面と吐出ポート３１の内周面はその接触点が若干ず
れても互いに密着するようになっている。

他の構成は第３図ないし第７図に示す従来のものと同様
であり、対応する部材には同し符号が付されている。

しかして、圧縮室１２内のガス圧力が設定圧に上昇する
までは板ばね２５の弾発力により付勢されて球状の弁３
２は、図示のように、テーパ状吐出ポート３１内に嵌大
してその下面は吐出ポート３ｌの下端とほぼ面一となり
、この結果、吐出ポート３１によるトソプクリアランス
は消滅する。

圧縮室１２内のガス圧力が設定圧に上昇すると、球状の
弁３，２はガス圧力によって板ばね２５の弾発力に抗し
て押し上げられ、圧縮室ｌ２内のガスは球状の弁３２の
外周面と吐出ポート３１の内周面との間に形成される間
隙を通って吐出される。なお、吐出ポート３１は大径と
されているので、十分なガス流路を確保できる。

第２図には本発明の第２の実施例が示されている。

上部端板８の上面には凹所３０を架橋するステイ４０の
両端がボルト４１によって固定され、このスティ４０の
下面と球状の弁３２の上面との間にコイルスプリング４
２が圧縮状態で介装されている。球状の弁３２はコイル
スプリング４２によって押推されてテーパ状の吐出ポー
ト３ｌ内に嵌入されるようになっている。

他の構成は第３図ないし第７図に示す従来のものと同様
であり、対応する部材には同じ符号が付されている。

しかして、この第２の実施例も第１の実施例と同様の作
用効果を奏することができる。

以上上部端板８に吐出ポートを穿設されている場合につ
いて説明したが、本発明は下部端板９に吐出ポートが穿
設されている場合にも同様に通用できる。

（発明の効果） 本発明においては、球状の弁をテーパ状吐出ポート内に
嵌入させることによって吐出ポートを閉じるようにした
ため、トソプクリアランスボリュームを低減できる。こ
の結果、ロータリ圧縮機の体積効率を向上できるととも
に吸入室内に圧力波が発生するのを防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例を示す第７図に対応する
断面図、第２図は本発明の第２の実施例を示す第６図に
対応する断面図である。 第３図ないし第７図は従来のロータリ圧縮機の１例を示
し、第３図は縦断面図、第４図は第３図のｒＶ−ＩＶ線
に沿う横断面圀、第５図は第３図のＶＶ線に沿って部分
的に破断した横断面図、第６図は第４図のＶｌ−Ｖｌ線
に沿う縦断面図、第７図は第５図の■一■線に沿う縦断
面図である。 シリンダブロソク−７、端板−　８、圧縮室−１４、手
続補正書岨発） 平成λ年９月計　日 ２． 平成２年特許願第１３１８７号 発明の名称 ４． ロータリ圧縮機 補正をす，る者 事件との関係　特許出願人 住所　東京都千代田区丸の内二丁目５番１号名称　（６
２０）三菱重工業株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. シリンダブロックの端部開口を閉塞する端板に圧縮室に
   連通し、反圧縮室側に向かってテーパ状に拡開する吐出
   ポートを穿設するとともにこのテーパ状吐出ポート内に
   嵌入され、上記圧縮室内の圧力が設定圧力に達したとき
   反圧縮室側に浮上する球状の弁を設けたことを特徴とす
   るロータリ圧縮機。