JPH07119289A - 防音床下地構造 - Google Patents

防音床下地構造

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JPH07119289A
JPH07119289A JP26665893A JP26665893A JPH07119289A JP H07119289 A JPH07119289 A JP H07119289A JP 26665893 A JP26665893 A JP 26665893A JP 26665893 A JP26665893 A JP 26665893A JP H07119289 A JPH07119289 A JP H07119289A
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雅博 中川
Masayuki Okuzawa
将行 奥澤
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隆 中井
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 床構造体(1)上に面材(2)を配置する床
構造において、面材(2)の下部に、単位面積当りのバ
ネ定数が1.2×106 (N/m/m2 )以下にゴム
(3)が配設され、ゴム(3)配設部以外の空気層
(4)内には多孔体(5)が面材下部の空気層(4)に
対して充填体積比率20〜90%で充填配置されてお
り、かつ、空気層(4)の厚みを40mm以上とする。 【効果】 L−52レベル以下という重量衝撃音の防音
が可能となり、特に集合住宅で問題になっている階下へ
の重量床衝撃音を簡便施工で低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、防音床下地構造に関
するものである。さらに詳しくは、この発明は、集合住
宅等のコンクリート床構造体における床衝撃音、特に重
量衝撃音を低減する等に有用な、新しい防音床下地構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の木質床への関心の高まりととも
に、特に集合住宅において階下に影響を与える床衝撃音
が問題になってきている。そこで、木質床特有の問題と
して、人の歩行や物の落下などによって発生する軽量衝
撃音を低減するための木質系の防音床が開発され、JI
S A 1419に示される遮音等級でL−40(日本
建築学会設計指針特級)のレベルにまで衝撃音が低減さ
れてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな改良された防音床でも、子供の飛び跳ねや走り回り
等によって発生する重量衝撃音については、コンクリー
ト等の躯体(床構造体)の性能で決定される防音性能し
か達成できていない。実際、たとえば、躯体が150m
m厚のコンクリートスラブの場合、上記遮音等級でL−
55(日本建築学会設計指針2級)でしかない。すなわ
ち、軽量衝撃音では高い防音性能を有していても、重量
衝撃音に対しては生活上大きな問題があった。
【0004】また、従来の重量衝撃音を低減する床構造
としては、図5に示すように、グラスウールやロックウ
ール等の緩衝材(ア)をコンクリート等の床構造体
(イ)の上に置き、その表面に、コンクリートや木質材
等の重量面材(ウ)を載荷した浮床構造が知られている
が、面材(ウ)がコンクリートの場合は湿式工法になる
ため、また木質材の場合は高重量を確保するために多層
になるため、施工が煩雑である。
【0005】そして、コンクリートに代わって木質材を
面材とする場合にも、重量衝撃音を低減させるための有
効な手段となっていないのが実情である。この発明は、
以上の通りの事情に鑑みてなされたものであって、従来
技術の欠点を克服し、軽量衝撃音だけでなく、重量衝撃
音に対しても防音効果に優れ、かつ、特にL−52以下
のレベルが実現され、施工が容易な防音床下地構造を提
供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、床構造体上に面材を配置する床
構造において、面材の下部に、単位面積当りのバネ定数
が1.2×106 (N/m/m2 )以下にゴムが配設さ
れ、ゴム配設部以外の空気層内には多孔体が面材下部の
空気層に対して充填体積比率20〜90%で充填配置さ
れており、かつ、空気層の厚みが40mm以上であるこ
とを特徴とする防音床下地構造を提供する。
【0007】そして、この発明においては、上記の多孔
体が筋状またはピース状に配置されることや、ガラスウ
ールまたはロックウールからなるものであること等をそ
の好ましい態様の一つとしてもいる。
【0008】
【作用】この発明においては、たとえば図1に例示する
ことができるように、コンクリート等からなる床構造体
(1)の上に、パーティクルボードや合板等からなる床
用面材(2)を配設して床構造を形成するに際し、面材
(2)の下部にゴム(3)を配置し、このゴム配置部以
外の空気層(4)内に、ガラスウールやロックウール等
からなる筋状、ピース状等の多孔体(5)を配置する。
この時、ゴム(3)の配置は、単位面積当りのバネ定数
が1.2×106 (N/m/m2 )以下となるように
し、また、空気層(4)内の多孔体(5)の充填体積比
率を20〜90%に、そして空気層(4)の厚みを40
mm以上とする。
【0009】床面の重量床衝撃音については、これを低
減させるのは面材(2)とゴム(3)との共振による防
振効果であると考えられるが、この低減効果は、通常
は、共振周波数を30(Hz)以下にすることが必要と
なる。また、重量衝撃の場合、材質の相違に関係なく、
衝撃が加えられた際、63(Hz)バンド付近に圧力波
が生じ、125(Hz)バンド付近に面材(2)のたわ
みによって曲げ波が生じて、それらが階下に伝搬され衝
撃音となる。
【0010】このような観点からみて、この発明の上記
の防音床下地構造は、ゴム(3)の存在による単位面積
当りのバネ定数を1.2×106 (N/m/m2 )以下
とすることで、面材(2)との共振周波数を30(H
z)以下とし、その共振による防振効果によって重量衝
撃を階下に伝えない。また、多孔体(5)が空気層
(4)内に上記の特有の要件下に配置されることによっ
て、63(Hz)バンド付近の圧力波は空気層(4)を
通じて逃げ、125(Hz)バンド付近の曲げ波は多孔
体(5)の通気抵抗によって失われることになる。
【0011】このため、この発明の防音床下地構造にお
いては、遮音等級でL−52レベルにまで重量衝撃音を
低減することが可能となる。さらに、この発明の下地構
造は施工も容易で、重量家具に対しての耐荷重量も充分
なものとなる。なお、多孔体(5)の配置については、
たとえば、図2に例示したように、筋状に、あるいは図
3に例示したように、ピース状に配置するなどの各種の
態様が可能となる。多孔体(5)そのものも、吸音性能
に優れ、軽量であるものならば、ガラスウール、ロック
ウールに限定されることはなく、各種の天然、もしくは
合成の繊維集塊、ブロック体等を用いることができる。
【0012】もちろんゴム(3)についても各種の硬度
や種類のものであってよく、上記の下地材バネ定数を満
たすものとして適宜に選択される。面材(2)の構成に
ついても同様である。また、ゴム(3)については、実
際の施工時には不陸調整のための板材や専用のボルトを
介在使用してもよい。
【0013】以下、実施例を示し、さらに詳しくこの発
明の防音床下地構造について説明する。
【0014】
【実施例】実施例1 図4に例示した通り、RCコンクリート150mm厚の
床構造体(1)上に、不陸調整板(厚み20mm)を介
してゴム(3)を配置し、空気層(4)中に多孔体
(5)を充填し、その上に、面材(2)として、パーテ
ィクルボード(21)、合板(22)および表面仕上げ
材(23)を配設した。なお、多孔体(5)は筋状に配
置した。構成上の条件は以下の通りとした。
【0015】<面 材(2)> 表面仕上げ材(23) 12mm 合 板(22) 12mm パーティクルボード(21)24mm(3尺×3尺) <多孔体(5)> ロックウール80K、50mm、充填率52% <空気層(4)> 厚み 50mm <ゴム(3)> 防振ゴム50度、単位面積当りのバネ定数 3.7×105 (N/m/m2 )、4個 この構造による単位面積当りの下地材バネ定数は1.1
×106 (N/m/m 2 )とした。
【0016】総厚98mmのこの防音床下地構造におい
ては、重量衝撃音の遮音等級はL−51であった。ま
た、軽量衝撃音の遮音等級はL−47であった。この結
果より、重量衝撃音の低減効果に優れた防音床下地構造
が実現されていることが確認された。実施例2〜5 実施例1において、空気層厚みと、多孔体ロックウール
の充填率を変更することなく、パーティクルボード厚
み、ゴム硬度、ロックウール密度、ゴム設置方法を変更
し、同様に、重量衝撃音の遮音等級を評価した。いずれ
の場合も、下地材のバネ定数は1.2×106 (N/m
/m2 )以下であった。
【0017】その結果は、表1に示した通り、実施例1
と同様に、優れた防音効果が得られた。
【0018】
【表1】
【0019】比較例1 実施例1において、防振ゴムとして60度4個を使用
し、下地材バネ定数を1.4×106 (N/m/m2
とした。重量衝撃音の遮音性能はL−54のレベルにと
どまった。実施例6 実施例1において、多孔体(5)としてロックウールに
代えて、グラスウール24K、充填体積率67%に変換
した構造とした。下地材バネ定数は1.1×106 (N
/m/m2 )と変化しておらず、空気層厚みも50mm
と変化していない。
【0020】総厚98mmのこの構造での重量衝撃音の
遮音性能は次の通りに優れたものであった。 重量衝撃音 L−51 (63(Hz)L−48,125(Hz)L−51)実施例7 実施例6において、充填体積率を35%に変更した。こ
の場合の重量衝撃音の遮音性能もL−52と優れたもの
であった。比較例2 実施例6において、多孔体(5)のグラスウールの充填
体積率を0%とした。
【0021】下地材バネ定数1.1×106 (N/m/
2 )の総厚98mmのこの構造の重量衝撃音の遮音性
能はL−54と、実施例6および7に比べて劣り、L−
52以下のレベルには達することができなかった。比較例3 実施例6において、グラスウールの充填体積率を100
%とした。この場合、重量衝撃音の遮音性能はL−55
と劣っていた。実施例8 実施例1において、空気層(4)の厚みのみを50mm
から40mmに変更した構造とした。この場合の総厚8
8mmの構造の重量衝撃音の遮音性能はL−51であっ
た。実施例9 実施例1において、パーティクルボード(21)の厚み
を24mmから12mmに変更し、かつ、空気層(4)
の厚みを50mmから40mmに変更した。
【0022】総厚み76mmのこの構造の重量衝撃音の
遮音性能はL−52であった。比較例4 実施例1において、空気層(4)の厚みを30mmに変
更した。総厚78mmのこの構造の重量衝撃音の遮音性
能はL−55であり、L−52以下のレベルに達するこ
とはできなかった。比較例5 実施例1において、ロックウールをガラスウール24
K、充填体積率67%に変更した。そして、空気層
(4)の厚みを30mmに変更した。
【0023】この場合、重量衝撃音の低減はL−55に
とどまった。空気層厚みを50mmとした前記実施例6
の場合には、L−51の優れた性能が得られている。実施例10 実施例1において、表面仕上げ材(23)を、合板、各
種のカラーフロア等に変更したが、いずれの場合にも性
能としてL−50〜52の優れた結果が得られた。
【0024】
【発明の効果】この発明により、以上詳しく説明した通
り、L−52レベル以下という重量衝撃音の防音が可能
となり、特に集合住宅で問題になっている階下への重量
床衝撃音を簡便施工で低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の構造を例示した断面図である。
【図2】多孔体の筋状配置を例示した一部切欠き斜視図
である。
【図3】多孔体のピース状配置を例示した一部切欠き斜
視図である。
【図4】実施例としての構造を示した断面図である。
【図5】従来例を示した断面図である。
【符号の説明】
1 床構造体 2 面材 3 ゴム 4 空気層 5 多孔体 21 パーティクルボード 22 合板 23 表面仕上げ材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床構造体上に面材を配置する床構造にお
    いて、面材の下部に、単位面積当りのバネ定数が1.2
    ×106 (N/m/m2 )以下にゴムが配設され、ゴム
    配設部以外の空気層内には多孔体が面材下部の空気層に
    対して充填体積比率20〜90%で充填配置されてお
    り、かつ、空気層の厚みが40mm以上であることを特
    徴とする防音床下地構造。
  2. 【請求項2】 多孔体が筋状またはピース状に配置され
    ている請求項1の防音床下地構造。
  3. 【請求項3】 多孔体がガラスウールまたはロックウー
    ルからなる請求項1の防音床下地構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015155604A (ja) * 2014-02-20 2015-08-27 株式会社アヴェントハウス 床構造および床構造の組み立て方法
JP2020117895A (ja) * 2019-01-22 2020-08-06 住友理工株式会社 フローリング用遮音構造

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