JPH0711921A - 往復動内燃機関の吸、排気弁の可変リフト機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関の吸、排気弁のリフトを運転中に負
荷に応じて無段階に変化させて馬力アップをスムースに
ねらったものである。 【構成】 吸、排気弁（１）を押し下げるロッカーム
（２）があり、ロッカーム（２）を駆動するカム（３）
が上部にある。カム軸（３）を移動させる為のカム
（３）の軸受を持つアーム（４）がありアーム（４）を
操作するサーボモーターよりなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、特にモータースポーツ
の分野において簡単な装置で内燃機関の馬力をアップさ
せる装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の内燃機関の可変リフト機構は、低
速と高速の二段階にしかならない装置である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の内燃機関の可変
リフト弁機構は、低回転用と高回転用の二段階にしか可
変できなかった。

【０００４】本発明は、内燃機関の吸、排気弁のリフト
を無段階に変化させて吸入量、排気量を負荷に応じて無
段階に変化させ、内燃機関の馬力をスムースにアップさ
せるものである。

【０００５】

【課題を解決する為の手段】上記目的を達成する為の本
発明の無段階可変リフト弁機構においては、吸、排気弁
（１）のリフトを無段階に変化させる為のロッカーム
（２）、ロッカーム（２）には、カム（３）が無段階に
移動する為のアーム支点を中心とする半径Ｒの曲面を持
っている。

【０００６】また、カム（３）をアーム支点を中心に移
動させる為にカム（３）の軸受を備えたアーム（４）、
それを駆動させる為のサーボモーターよりなる。

【０００７】

【作用】上記のように形成された無段階可変リフト弁機
構において運転者がサーボモーターを操作するとアーム
（４）がアーム支点を中心に回転する。するとアーム
（４）に軸受を持つカム（３）も回転移動する。カム
（３）がロッカーム（２）のカム接触面上を移動する
と、ロッカーム（２）の支点からカム（３）までの距離
が変化する。すなわち、支点からカム（３）までの距離
が遠いとバルブ（１）を押し下げるロッカーム（２）の
先端が小さく動く。また、支点からカム（３）までの距
離が近いとバルブ（１）を押し下げるロッカーム（２）
の先端が大きく動く。すなわち、

【図１】において、（Ａ）の位置を低負荷時、（Ｂ）の
位置を高負荷時を示し、その間は無段階に変化させるこ
とが出来る。

【０００８】

【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、

【図１】において吸、排気弁（１）を開閉するロッカー
ム（２）を動かすカム（３）、カム（３）の軸受を備え
たアーム（４）、それを左右に移動させるサーボモータ
ーを取り付ける。なお、サーボモーターは機械式、油圧
式、電気式が考えられる。

【０００９】

【発明の効果】往復動内燃機関の吸、排気弁のリフトを
運転中に負荷に応じて無段階にスムースに変化させるこ
とにより、空気または混合気体の吸入面積、そして排気
の面積を変え馬力を滑らかに増大させるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の可変リフト弁機構の実施例を示す断面
図である。

【符号の説明】

（１）吸、排気弁 （２）ロッカーム （３）カム （４）アーム （Ａ）低負荷時の位置を示す。 （Ｂ）高負荷時の位置を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 往復動内燃機関の吸、排気弁（１）のリ
   フトを無段階に変化させる為のロッカーム（２）があ
   り、ロッカーム（２）にはカム（３）が無段階に移動す
   る為のアーム支点を中心とする半径Ｒの曲面を持ってい
   る可変リフト弁機構。