JPH0711907Y2 - 記録紙の切断装置 - Google Patents

記録紙の切断装置

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JPH0711907Y2
JPH0711907Y2 JP1988046066U JP4606688U JPH0711907Y2 JP H0711907 Y2 JPH0711907 Y2 JP H0711907Y2 JP 1988046066 U JP1988046066 U JP 1988046066U JP 4606688 U JP4606688 U JP 4606688U JP H0711907 Y2 JPH0711907 Y2 JP H0711907Y2
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JP
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movable blade
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movable
fixed
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文洋 山田
一也 浅野
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Brother Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、主としてレジスタのプリンタとして用いら
れる記録装置において、その紙送出し側に配設されて記
録紙を切断する切断装置に関するものである。
(従来の技術) この種の切断装置には、例えば、特開昭56−95597号公
報に開示されたものがある。
これにおいては、固定刃とカッタ押え部材との間に可動
刃が摺動可能に配設され、この可動刃とカッタ押え部材
との間には、同可動刃を固定刃に押付けるバネ部材が配
設されている。
すなわち、固定刃に対し可動刃を進退させて記録紙を切
断するものにおいては、その切断性能を高めるために、
固定刃の刃先と可動刃の刃先との間のクリアランスを小
さくすることが必要となる。このため、前記従来のもの
においては、可動刃とカッタ押えとの間にはバネ部材が
配設される。
(考案が解決しようとする課題) ところが、可動刃とカッタ押え部材との間にバネ部材を
配設すると、部品点数が多くなるばかりでなく、組付け
工数も多くなりその分だけコスト高となる。
この考案は、前記従来の問題点に鑑み、固定刃の刃先に
対し、可動刃の刃先を接触させながら進退させること
で、記録紙の切断性能の向上を図り、しかも、部品点数
を少なくして、構造を簡単化し、コスト低減を図ること
をその目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するために、この考案は、装置本体に固
定状態で取付けられる固定刃と、 この固定刃と常に接触する案内片を前端に有しかつ固定
刃に対し進退されて記録紙を切断する可動刃とを備え、 前記可動刃は、弾性変形してたわむばね板材により構成
され、 前記可動刃の刃先は、前記固定刃の刃先に対して進退方
向にV字状に傾斜した形状であり、 さらに前記可動刃の進退にともない同可動刃の傾斜した
刃先と固定刃の刃先との接触部を順次移動させるように
前記可動刃をたわませるための手段が設けられ、 前記可動刃をたわませるための手段は、同可動刃の進退
方向に平行な装置本体の面と前記可動刃の間に設けら
れ、前記可動刃を前記固定刃側へ向けてたわませる凸部
である。
(作用) 前記したように構成される切断装置において、固定刃に
対し可動刃が進退動作するときには可動刃は、凸部によ
って湾曲状にたわみ、そのたわみによる弾発力によっ
て、可動刃の刃先がその両端から中央部に向けて、固定
刃の刃先と隙間なく接触しながら前進されることで、記
録紙がその幅方向の両側縁から中央部に向けて逐次にか
つ切断不良なく良好に切断される。
(実施例) 以下、この考案の一実施例を図面にしたがって説明す
る。
レジスタのプリンタとして用いられる記録装置を側面か
ら表わした第5図において、本体1の後側には、ロール
状に巻取られた記録紙5を交換可能に収納するための紙
収納部2を備えたペーパホルダ3が装着されている。
前記本体1の左右の側フレーム4の後側面上部には、前
記記録紙5の引出し部分5aを案内するためのフリーロー
ラ6が回転自在に配設されている。また、本体1の内部
には、前記記録紙5の引出し部分5aに対する紙案内通路
14を構成するための案内板7,8,9,10や所定数のローラ1
1,12,13が配設されている。
前記紙案内通路14の中間部には記録紙5の引出し部分5a
が挿通される隙間を隔てて対向するプラテン15と印字ヘ
ッド16とが配設されている。
プラテン15並びに印字ヘッド16に対する紙送り方向の下
流側には、記録紙5の引出し部分5aを引出し移送するた
めの駆動,従動の一対の紙送りローラ17,18が配設され
ている。
さて、紙案内通路14の出口側には、前記印字ヘッド16に
よって所定の記録がなされかつ一対の紙送りローラ17,1
8によって送り出された記録紙5の送出し部分5bを切断
するための切断装置20が配設されている。
前記切断装置20において、その取付基板21は、前記本体
1の左右の側フレーム4の上端部に跨がって架設されて
いる。前記取付基板21の上面片側寄りには、第2図と第
3図に示すように、切断装置20の装置本体としての刃物
取付台22がビス等によって取付けられている。そして前
記取付基板21並びに刃物取付台22には、第4図に示すよ
うに、記録紙5の送出し部分5bが挿通されるスリット状
の挿通孔23が形成されている。
前記刃物取付台22上面の取付面22aには、第1図と第2
図に示すように、その挿通孔23の前側に沿って刃先を有
する固定刃24が固定状態で取付けられている。この実施
例において、前記固定刃24は、その長手方向両側縁が刃
物取付台22の両側壁22b内面と接した状態で、同固定刃2
4の中央部がビス25とスペーサ26によって、前記取付面2
2aより所定高さだけ浮上がった状態で締着されている。
そして、前記取付面22aと固定刃24との間には、第4図
に示すように、可動刃27が進退動作可能に挿入される隙
間が設定されている。
前記刃物取付台22の取付面22aには、その挿通孔23の後
側において、前記固定刃24に対応する可動刃27が進退可
能に配設されている。この可動刃27は、弾性変形してた
わむ薄板のばね板材をプレスによって打抜き加工するこ
とで構成される。そして、可動刃27の前端には、第1図
と第2図に示すように、記録紙5の送出し部分5bを、そ
の幅方向両側縁から中央部に向けて逐次に切断するため
に、平面形状で略V字状をなす刃先が形成されている。
さらに、可動刃27の前端には、その刃先の左右両側縁に
おいて、前記刃物取付台22の取付面22aと固定刃24との
間の隙間に挿入される案内片28が延出されている。
前記可動刃27は、第2図に示すように、常には戻しばね
31によって後退方向へ付勢され、その先刃が固定刃24の
刃先と挿通孔23を隔てて対向する待機位置に配置され
る。さらに、前記可動刃27は作動レバー32によって固定
刃24に向けて前進される。
前記作動レバー32は、第2図と第3図に示すように、そ
の長手方向中央部において、枢支ピン33を支点として回
動可能に取付基板21の上面に取付けられている。作動レ
バー32の一端部は、第1の電磁ソレノイド34のプランジ
ャ35先端部にピン36と横方向の長孔によって連結されて
いる。前記作動レバー32の他端部は、連結ピン37と横方
向に長い連結孔38によって前記可動刃27の後部に連結さ
れている。そして、第1の電磁ソレノイド34の励磁によ
ってそのプランジャ35が引込まれることで、前記作動レ
バー32が枢支ピン33を支点として、第2図において反時
計方向へ回動され、可動刃27を戻しばね31の付勢力に抗
して第6図に示すようにフルカット位置まで前進させる
ようになっている。
また、この実施例において、前記連結ピン37は、第1図
と第4図に示すように、可動刃37の後部の浮上がりを防
止するための案内部材としても機能するものであって、
前記連結ピン37は段差ピンによって構成されている。そ
して、連結ピン37の大径部37aは同作動レバー32の他端
部に貫設された連結孔38に嵌挿され、Eリング39によっ
て抜止めされている。さらに連結ピン37の小径部37b
は、可動刃27の後部に貫設された連結孔40と刃物取付台
22に貫設された前後方向の長孔41を貫通し、その小径部
37bの先端部に座金を介してナット42が締付けられる。
そして、ナット42の締付けによって可動刃27の後部が刃
物取付台22の取付面22aに接して進退されるようになっ
ている。
前記刃物取付台22の取付面22aと可動刃27との間には、
第1図と第4図に示すように、可動刃27をたわませてそ
の刃先を固定刃24の刃先と接触させながら進退させるた
めの凸部29が形成されている。この実施例では、刃物取
付台22の取付面22aの幅方向中央部と左右部の計3箇所
に前記凸部29がプレス加工などによって突設されてい
る。
また、この実施例では、記録紙5の送出し部分5bを、そ
の幅方向全域にわたって切断するフルカットと、一部分
を残して切断するパーシャルカットとを選択的に行うた
めに、前記可動刃27の刃先の中央部とその左右の計3箇
所には切欠溝30が形成されている。さらに、前記第1の
電磁ソレノイド34による作動レバー32の回動角度を制限
して可動刃27をフルカット位置よりも手前のパーシャル
カット位置で停止させるために、前記作動レバー32と接
離可能に対向する位置において、パーシャルストッパ42
が配設されている。このパーシャルストッパ43は、第2
図,第3図及び第5図に示すように、側フレーム4に支
持ピン44を支点として回動可能に取付けられ、その一端
が第2の電磁ソレノイド45のプランジャ46にピン47と長
孔によって連結されている。さらにパーシャルストッパ
43の他端には、取付基板21に貫設された開口窓を通して
作動レバー32の後方に向けて延びるストッパ片43aが形
成されている。そして、第2の電磁ソレノイド45の励磁
によって、そのプランジャ46が引込まれ、パーシャルス
トッパ43が第5図において時計方向へ回動されたときに
は、同パーシャルストッパ43のストッパ片43aが作動レ
バー32の回動軌跡内に突入して、この作動レバー32の回
動角度を制限するパーシャル位置に配置される。さら
に、第2の電磁ソレノイド45の非励磁のときには、前記
パーシャルストッパ43は、ばねの付勢力によって、その
ストッパ片43aが作動レバー32の回動軌跡外に退避する
退避位置に配置されるようになっている。
上述したように構成されるこの実施例において、一対の
送りローラ17,18による紙送り作用によって記録紙5の
引出し部分5aが印字行ピッチに相当する分だけ間欠的に
移送される。送りローラ17,18の間欠移送の停止時に印
字ヘッド16によって前記記録紙5の引出し部分5aに記録
がなされる。そして前記記録紙5の引出し縁が切断装置
20の挿通孔23より所定長さだけ送出されたところで、そ
の送出し部分5bが固定刃24と可動刃27とにより切断され
る。
前記記録紙5の送出し部分5bの切断において、その送出
し部分5bをフルカットする場合、第2の電磁ソレノイド
45は非励磁の状態にあり、パーシャルストッパ43は退避
位置に配置される。この状態で第1の電磁ソレノイド34
が励磁され、そのプランジャ35が引込まれる。すると、
作動レバー32が枢支ピン33を支点として反時計方向へ回
動され、これによって、第6図に示すように、可動刃27
がもどしばね31の付勢力に抗して固定刃24に向けてフル
カット位置まで前進される。
前記可動刃27は、第4図に示すように、凸部29によって
湾曲状にたわみ、そのたわみによる弾発力によって、前
記可動刃27の案内片28が固定刃24の下側に接触するとと
もに、同可動刃27の刃先が固定刃24の上方へ向けて凸状
に湾曲する。これによって、前記可動刃27の刃先がその
両端から中央部に向けて、固定刃24の刃先と隙間なく接
触しながら前進される。そして、可動刃27がフルカット
位置まで前進されることで、記録紙5の送出し部5bがそ
の幅方向の両側縁から中央部に向けて逐次に切断され分
離される。
このようにして、可動刃27の刃先を固定刃24の刃先と隙
間なく接触しながら前進させることで、記録紙5の切断
性能の向上を図ることができる。
さらに、可動刃27の刃先は平面形状で略V字状をなし、
記録紙5の送出し部5bを、その幅方向の両側縁から中央
部に向けて逐次に切断することで、記録紙5の幅方向全
域にわたって同時に切断するものと比し、その切断力を
軽減することができ、切れ味の向上を図ることができ
る。
前記可動刃27がフルカット位置まで前進されると、第1
の電磁ソレノイド34が非励磁の状態となる。すると、こ
の第1の電磁ソレノイド34に内蔵のばねと、可動刃27の
戻しばね31とによる弾発力によって可動刃27が元の位置
まで後退され、これによって記録紙5のフルカットの1
サイクルが完了する。
また、記録紙5の送出し部分5bをパーシャルカットする
場合、第2の電磁ソレノイド45が励磁され、そのプラン
ジャ46が引込まれる。すると、パーシャルストッパ43が
ピン47を支点として、第5図において時計方向へ回動さ
れ、同パーシャルストッパ43のストッパ片43aが、作動
レバー32の回動軌跡内に突入するパーシャル位置に配置
される。
ここで、第1の電磁ソレノイド34が励磁されると、第7
図に示すように、、作動レバー32が枢支ピン33を支点と
して、前記ストッパ片43aに当接する位置まで回動され
る。これによって可動刃27がフルカット位置よりも手前
のパーシャルカット位置まで前進して停止される。この
ため、前記紙5の送出し部分5bが前記可動刃27の刃先に
形成した切欠溝30の部分に対応する箇所を残して部分切
断される。
なお、前述した実施例においてはパーシャルストッパ43
を設け、フルカットとパーシャルカットとを選択的に行
うように構成したが、それに限るものではなく、パーシ
ャルストッパ43は必要に応じて設ければよい。
(考案の効果) 以上述べたように、この考案によれば、可動刃をたわま
せ、そのたわみによる弾発力に基づいて可動刃の刃先を
固定刃の刃先と隙間なく接触しながら前進させること
で、記録紙の切断性能の向上を図ることができる。
前記可動刃の刃先はV字状をなし、記録紙の送出し部
を、その幅方向の両側縁から中央部に向けて逐次に切断
することで、記録紙の幅方向全域にわたって同時に切断
するものと比し、その切断力を軽減することができ、切
れ味の向上を図ることができる。
さらに、可動刃をばね板材より構成し、そのたわみによ
る弾発力によって可動刃の刃先を固定刃の刃先と接触さ
せる構造上、別体のばね部材で可動刃を固定刃に向けて
付勢するものと異なり、部品点数も軽減することがで
き、構造が簡単で、組付けも容易となり、その分だけコ
スト低減を図ることができる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示すもので、第1図は切断
装置の要部を分解して示す斜視図、第2図は切断装置の
平面図、第3図は同じく正面図、第4図は切断装置の側
断面図、第5図はプリンタ全体を略示する側面図、第6
図は可動刃がフルカット位置まで前進した状態を示す平
面図、第7図は可動刃がパーシャルカット位置まで前進
した状態を示す平面図である。 1…本体 2…紙収納部 5…記録紙 15…プラテン 16…印字ヘッド 20…切断装置 22…刃物取付台 24…固定刃 27…可動刃 28…案内片 29…凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−95597(JP,A) 実開 昭54−63585(JP,U) 実公 昭58−11511(JP,Y2)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置本体に固定状態で取付けられる固定刃
    と、 この固定刃と常に接触する案内片を前端に有しかつ固定
    刃に対し進退されて記録紙を切断する可動刃とを備え、 前記可動刃は、弾性変形してたわむばね板材により構成
    され、 前記可動刃の刃先は、前記固定刃の刃先に対して進退方
    向にV字状に傾斜した形状であり、 さらに前記可動刃の進退にともない同可動刃の傾斜した
    刃先と固定刃の刃先との接触部を順次移動させるように
    前記可動刃をたわませるための手段が設けられ、 前記可動刃をたわませるための手段は、同可動刃の進退
    方向に平行な装置本体の面と前記可動刃の間に設けら
    れ、前記可動刃を前記固定刃側へ向けてたわませる凸部
    であることを特徴とする記録紙の切断装置。
  2. 【請求項2】前記可動刃の案内片は、同可動刃の両側に
    一対であり、切断動作前の状態において、その案内片は
    前記固定刃の下側に接触し、前記V字状の刃先は前記固
    定刃の上方へ凸状に湾曲していることを特徴とする実用
    新案登録請求の範囲第1項に記載の記録紙の切断装置。
JP1988046066U 1988-04-05 1988-04-05 記録紙の切断装置 Expired - Lifetime JPH0711907Y2 (ja)

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