JPH07119068B2 - 天燃タンパクポリマー製コンタクトレンズの製造方法 - Google Patents

天燃タンパクポリマー製コンタクトレンズの製造方法

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JPH07119068B2
JPH07119068B2 JP63169995A JP16999588A JPH07119068B2 JP H07119068 B2 JPH07119068 B2 JP H07119068B2 JP 63169995 A JP63169995 A JP 63169995A JP 16999588 A JP16999588 A JP 16999588A JP H07119068 B2 JPH07119068 B2 JP H07119068B2
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    • G02CSPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
    • G02C7/00Optical parts
    • G02C7/02Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
    • G02C7/04Contact lenses for the eyes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D11/00Producing optical elements, e.g. lenses or prisms
    • B29D11/00009Production of simple or compound lenses
    • B29D11/00038Production of contact lenses
    • B29D11/00076Production of contact lenses enabling passage of fluids, e.g. oxygen, tears, between the area under the lens and the lens exterior
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2089/00Use of proteins, e.g. casein, gelatine or derivatives thereof, as moulding material

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、生物的タンパクポリマーから可撓性コンタク
トレンズを製造する方法に関し、該方法では該タンパク
ポリマーを水和してヒドロゲルを作製し、所定量の該ヒ
ドロゲルを、相互に閉じられた後に最終的なレンズの表
面状態をもつ三次元形状を画成する少なくとも2つの部
分をもつ金型(mold)のキャビティー内に閉じ込め、該
ヒドロゲルを50℃以上の温度にて液化し、次いで該金型
内で冷却することによりゲル化し、その後該ゲルを架橋
剤と接触させることによって架橋する。
(従来の技術) 特許EP−A−0 011 523号は植物または動物由来の天
然タンパクポリマー、特にゼラチンの名で知られる型の
ものを開示しており、これらは分子量10,000〜100,000
を有し、水で膨潤してヒドロゲルを形成し、水和率0.3
〜10を有している。
これら天然タンパクポリマーの使用は、0.5〜15重量%
のタンパクまたはタンパク混合物を含むヒドロゲル(通
常溶液と呼ばれる)を、水または水性溶液で膨潤するこ
とにより形成し、次いで該ヒドロゲルを60°±5℃に加
熱して均一かつ透明にし、pHを約3.5〜5.5の範囲に調整
することを含む。場合によっては硬化剤、例えばアンモ
ニア性鉄明ばんを加えて該ヒドロゲルの安定性を改良す
ることも可能である。この後、上記温度に保たれた該ヒ
ドロゲルにホルマリン(ホルムアルデヒドの37%溶液)
などの架橋剤を、0.5〜15重量%の量で加え、該液化ヒ
ドロゲルを適当な金型中で架橋が完了するまで注型し、
モルドから取り出したレンズを空気中で、35℃以下の温
度にて含水率が10%以下となるまで乾燥する。
このレンズが着色されている場合には、酸化剤、例えば
過酸化水素水などによって漂白することが可能である。
特許FR−A−2,586,703号は、同様にコンタクトレンズ
の調整に適した、ゲル化された胎盤コラーゲンの抽出法
を開示しており、このコラーゲンはIV型コラーゲンに富
むものである。この方法の実施はEP−A−0 011 523
号のヒドロゲルの使用法に極めて類似している。しか
し、コラーゲンのヒドロゲルはゼラチンのヒドロゲルよ
りも極めて低い温度にて液化する。
天然タンパクヒドロゲルを使用することの本質的な利点
の一つは、このものの生体適合性にあり、このことは着
用者に受容される上で決定的な点であることに注意すべ
きである。この観点から、ヒトまたは動物の胎盤由来の
コラーゲンは、この点に関する限り、夫々ヒトまたは動
物の器官に対して、考えられる種類の中でも極めて顕著
な生体適合性を示す。勿論、コンタクトレンズ用途に対
しても、ヒト胎盤由来のコラーゲンは好ましく使用され
る。
特許FR−A−2,565,160号は特許EP−A−0 011 523
号に規定された類のタンパクポリマー製の可撓性コンタ
クトレンズの製法を開示しており、この方法によればタ
ンパクポリマーのヒドロゲルを2つの部材からなる金型
中に、約60〜80℃の液化温度にて導入し、そこで該ヒド
ロゲルを成形し、金型を冷却してゲル化させ、金型から
レンズを取出し該ゲル化したヒドロゲルの分解を起こさ
ないように選ばれた溶媒混合物と接触させ(この混合物
は特にアルデヒドなどの架橋剤を含む)、該架橋剤をゲ
ル化されかつ不溶化されたヒドロゲル中に拡散させてい
る。この後、レンズを洗浄し、次いで保存用溶液中に入
れる。
特許FR−A−2,565,160号の方法(ここではレンズを、
金型の冷却による単なるヒドロゲルのゲル化によって形
成している)が、成型前にヒドロゲルに架橋剤を加えて
いるEP−A−0 011 523号の方法におけるよりも著し
く長い成型前のヒドロゲルの“ポットライフ”を可能と
することが認められる。物品に成型するべき重合性混合
物の“ポットライフ”とは該混合物の調製から、重合が
早すぎて成型ができない時点までに経過する時間を意味
するものと理解される。
しかしながら、成型温度の下でヒドロゲルを長時間維持
することによりいくつかの欠点が生ずる。即ち、成型温
度においては、タンパクポリマーの分解速度は無視でき
ず、ヒドロゲルのレオロジー特性の変更を伴い、成型に
影響を及ぼし、また最終製品としてのコンタクトレンズ
の分解を速める恐れがある。更に、成型温度において、
ヒドロゲルの構成成分の水の蒸発が顕著となり、その間
ヒドロゲルの粘度は含水量の関数として急速に変化す
る。即ち、成型特性は該ヒドロゲルの粘度に大きく左右
される。勿論成型特性並びに金型に導入するヒドロゲル
の量の再現性と無関係に、成型温度を下げてヒドロゲル
の蒸発速度を下げることは不可能である。モルド内に導
入するヒドロゲルの量に関連して、これは滴下した液滴
の数により決定され、かつ一滴の質量は該ヒドロゲルの
表面張力の関数であり、これは温度と共に急激に変化す
ることに気付くであろう。
(発明が解決しようとする課題) これらの諸欠点を解消するために、本発明は生物学的タ
ンパクポリマーからの可撓性コンタクトレンズの製法を
提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明の可撓性コンタクトレンズの生物学的タンパクポ
リマーからの製法は、上記タンパクポリマーを水和する
ことによりヒドロゲルを形成し、次いでレンズプレフォ
ームを該ヒドロゲルから室温〜該ポリマーの液化温度の
範囲内の温度にて形成し、次にこのプレフォームを低損
失の誘電材料製の金型内に配置し(ここで、該金型は少
なくとも2つの部材からなり、これらは一緒に締結され
た際にレンズの三次元形状と完成レンズの表面状態を画
成する)、次いで該金型に周波数108〜1010Hzの電磁場
を照射することにより該ヒドロゲルを液化し、該金型の
上記部材を一緒に締結し、次いで該ヒドロゲルを、該金
型の冷却によりゲル化し、次に該ヒドロゲルを架橋剤と
接触させることにより架橋することを特徴とする。
極性物質、特に水を含む物質は、高周波、特に上記定義
の範囲の周波数の電磁エネルギーを強く吸収することは
周知である。また、金型内に閉じ込められかつ電磁場内
で電磁波、照射されたヒドロゲルは、該金型自身が著し
く加熱される前に液化温度まで加熱される。これは、該
金型の受ける誘電損失が小さいこと並びに加熱されるヒ
ドロゲルと金型との間の熱拡散が比較的小さいことによ
る。かくして、電磁場照射の停止後即座に、ヒドロゲル
は金型の部材との接触により冷却され、更にこの金型を
閉じると該ヒドロゲルは該金型の壁に押圧され、その結
果該ヒドロゲルと金型との間の接触状態が改善される。
こうして、コンタクトレンズの成型工程中、該ヒドロゲ
ルは極めて短時間の間のみ液化温度にもたらされるにす
ぎず、その結果その組成並びに諸特性は一ロットのコン
タクトレンズの製造中ほんのわずかに変化するにすぎな
い。
更に、製造サイクル中の金型温度の変動は周囲温度近傍
の比較的狭い限られた範囲内にあり、特に最高温度は高
くない。このため(例えば、内部応力の解放による)金
型の形状の不可逆的な変化は殆どない。このことは好ま
しい。というのは、コンタクトレンズの製造を良好に実
施するのに必要とされる厳密な寸法許容度を与えるから
である。
液化工程中に急激な温度変化を受ける該ヒドロゲルの挙
動のヒステリシスおよび異方性の恐れがあるにも拘ら
ず、金型から取出したレンズは優れた寸法、機械並びに
光学的諸特性を示すことが認められる。
可撓性コンタクトレンズ用金型内での、高周波照射によ
りポリマーの架橋が誘起されることが従来提案されてお
り、例えば特許FR−A−2,477,059号はアクリル系モノ
マーまたはグラフト化ビニルモノマーの架橋を開示して
いる。しかしながら、これは、誘電損失による熱の適用
に係り、その目的は本発明の目的とは全く異なる。
事実、直ぐ前で引用した特許によれば、重合性材料は金
型内に投入する前に熱に対して敏感な重合用触媒を含ま
なければならず、このことは当然のことながら該混合も
のポットライフを制限する。その上、重合を良好に行う
ためには、少なくとも1時間の照射を行って加熱の危険
性を排除する必要がある。これとは逆に、本発明によれ
ば、この加熱は一時的に該ヒドロゲルを、優れた表面状
態および最終的な形状を得るのに適した流動性を付与す
ることを目的とするものである。典型的にこの加熱は1/
2分程度である。更に、この、照射は何等発熱現象を伴
わず、結果として制御可能性を保。
好ましくは電磁場の周波数は約2.45GHzであり、これは
加熱用電磁波エネルギーおよびその利用に適したスペク
トルバンド内にある。ここで発振器は容易に入手でき
る。
液化温度は、好ましくは当技術の現状においてヒドロゲ
ルの成型用の実際上の範囲内、例えば50〜80℃の範囲内
にある。
好ましいタンパクポリマーは、例えばEP−A−0,011,52
3号によるゼラチン型のもの、あるいはFR−A−2,586,7
03号によるIV型コラーゲンに富むものなどである。ゼラ
チン系のポリマーの液化温度は、一般に70〜80℃によ
り、一方コラーゲン系のポリマーの液化温度はむしろ50
〜60℃にある。
電磁場の強度は、液化温度が5〜45秒、より好ましくは
10〜30秒の照射時間で達成し得るような値に調節される
ことが好ましい。
温度は、レンズか極めて小さな質量をもち,かつ加熱の
際の環境の理由から直接測定することはできない。従っ
て、成型の再現性は加熱、電磁波強度およびその照射時
間などの予備実験により定められる諸ファクタに厳密に
依存する。
ヒドロゲルの加熱を厳密に断熱的に行う場合、液化温度
は、金型内に閉じ込められたヒドロゲルが所定のエネル
ギーを吸収した際に得られ、更に金型の温度は殆ど変化
せず、かつ金型を閉じた後の冷却は最適の条件下で達成
されるであろう。これが、加熱の最大時間を規定したこ
との理由である。
しかし、加熱時間が短かければ短い程、加熱時間の正確
な再現は困難になる。従って、加熱時間の下限を設定す
ることが有利である。その上、ヒドロゲル損失のファク
タは、多くの物質におけると同様に、温度と共に大きく
なり、また加熱時間を減ずる目的で著しく高いエネルギ
ー密度を用いると、局所的な過熱を生ずる恐れがある。
ペースト状のコンシステンシーをもつヒドロゲルで作ら
れた上記プレフォームは有効領域を取囲む薄いフランジ
部分を含み、該プリフォームの重量は、従って最終的な
レンズの重量よりも20〜40%大きい。このフランジ部分
は脆いプレフォームの取扱いを容易にし、かつ成型の際
に除去される。
特に、レンズの最大の厚さ近傍の厚さをもつヒドロゲル
の板を形成し、プレフォームを構成する円形部分をこの
板から切出すことができる。
また、最終的なレンズの体積にほぼ等しい体積のプレフ
ォームを形成し、該プレフォームの重量を最終的なレン
ズの重量よりも2〜4%だけ大きくすることも可能であ
る。
従って、このプレフォームの取扱いは極めて微妙である
が、物質の損失は著しく低下する。
該フオームの面の少なくとも一方に、その周辺全体に亘
り該プレフォームから突出する合成ポリマーフィルムを
設けることにより、該プレフォームの取扱いを容易なも
のとすることができる。このフィルムはタンパクポリマ
ーよりも金型に対してより小さい密着性を呈し、かつ架
橋の際に除去される。
(実施例) 本発明の特徴並びに利点は、実施例と関連して以下に述
べられる記載から更に明らかとなろう。
使用する金型は古典的なもので、例えば特許EP−0,003,
695号に記載された型のものであり、本質的に凹部材お
よび凸部材を有し、これらの間で、所定の曲率半径をも
つコンタクトレンズの形状を画成する。凹部材の縁部は
円錐台形状であって、レンズ縁部の傾斜面を画成し、そ
の周辺部は角ばっていて、レンズ材料の周辺部過剰部を
切除できるようになっている。
金型の一方の部材に関連するスカートシステムは金型の
もう一つの部材に関連した円筒状の領域にすり合せ係合
される。レンズの形状を画成するキャビティの周辺部に
接触するまで金型部材の一方を他方に押圧することによ
り、金型は閉じられて、レンズはその中に密に閉じ込め
られる。
この金型は低誘電損失の誘電体、特にポリアミド〔商標
リルサン(RILSAN )〕射出成形ポリカーボーネートま
たはポリプロピレン製である。
成形および締結操作に対し、プレフォームを金型の一方
の部材上に載せ、次いで押付けることなしにもう一方の
部材を該プレフォーム上に嵌合する。次いで、これら金
型部材をポータブルな水圧または空気圧プレスのプレー
ト間に設置する。ここで該プレスは全体が低損失の誘電
体で作られてある。このプレスをマイクロ波炉に入れ、
操作パラメータを調製し、所定時間に亘り電磁エネルギ
ーを印加する。加熱の終了時点で、流体圧を該プレスに
掛けて金型を密閉する。
変法として、金型を、低損失の誘電体製の2枚の板から
なる組立体内、即ち該板間に設置する。加熱後、組立体
の板間に何らかの圧を印加して金型を密閉する。
この後、金型を4℃に冷却された囲い内に入れて、金型
からレンズを取出すのに十分に堅固なコンシステンシー
となるように該ヒドロゲルをゲル化させ、次いで架橋剤
と接触させることにより、例えばER−A−2,565,160号
に記載の方法に従って架橋する。また、これは気相中で
架橋することもできる。
成型以後の操作は公知であり、従ってその詳細な記載は
不要であることに注意すべきである。
実施例1 ゼラチンのヒドロゲルの調製 脱イオン水400ml中で、100gの粉末ゼラチンを膨潤させ
た。この膨潤は2〜11時間行った。(分子量=約50,00
0;タンパク光=225)。次いで、この混合物をホモジナ
イズしつつ60℃±5℃にて30分間保つ。ペースト状のコ
ンシステンシーをもつ生成ヒドロゲルはモルド内でプレ
フォームに成形する。
このサンプルにつき液化温度を測定したところ、70〜80
℃であった。
このテスト中、2種のプレフォームを用いた。
2種のプレフォームの一方は最終的なレンズの形状に一
致する中心領域および厚さ約0.3mmの環状フランジ部を
有し、これらはプレフォームの形状にほぼ対応する形状
の金型内に、最終的なレンズの重量よりも20〜40%、平
均30%過剰のヒドロゲルを注入することによって得られ
る。
他の型のプレフォームは最終的なレンズの形状に実質的
に同じもので構成され、最終的なレンズの金型と同様な
金型内に該最終レンズの重量よりも2〜4%、平均して
3%過剰のヒドロゲルを注入した。
かくして得たプレフォームは金型から取出した後、即座
に使用できる。あるいは、これらは溶接または接着され
た密封用フィルムで覆われたポリマー材料製の板の小孔
内に減圧下で配置する。また、これらを約4℃で保存す
る。かくして包装されたプレフォームは、脱水和に対す
る保護状態で保存される。
勿論、膨潤水にpH安定化剤およびゲル化能の安定化剤を
加えることができる。例えば、4gのアンモニア性鉄明ば
んを加えることができる。
実施例2 レンズの成型 実施例1に従って調製したプレフォームを、既に述べた
ように、最終レンズ用モルド内に入れ、同様に既に述べ
たように、これら金型をポータブルプレスの板間に配置
する。このプレスおよび装填されたモルドを周波数2.45
GHzのマイクロ波炉内に入れる。
この炉を、500Wの電磁出力を放出するように調節する。
また、この出力を30秒間該金型に印加する。
照射の終了後、該ブレスに流体圧を印加して、金型を閉
じる。次いで、これらを炉から取出し、約4℃に冷却さ
れた囲い内にいれる。
金型全体の温度が4℃となったら、レンズを注意して金
型から取出し、次いでFR−A−2,565,160号に記載のよ
うに架橋する。
実施例3 レンズの成型 実施例1に従って調製したプレフォームを金型内に入
れ、これら金型をプレスに設置し、この全体を実施例2
におけるようにマイクロ波炉内に入れた。
出力を700Wに調節し、加熱時間は5〜20秒の間で段階的
に変えた。最良の結果は15秒で得られた。
レンズを実施例2と同様にプレスし、冷却しかつ架橋し
た。
実施例4 コラーゲンのヒドロゲルの調製 FR−A−2,586,703号の教示に従って調製したIV型コラ
ーゲンに富むヒト胎盤由来のコラーゲンを繊維状に乾燥
したものとして得た。
15gのコラーゲン粉末を85mlの生理塩水(9g/lのNaClを
含む脱イオン水)中で2〜15時間膨潤する。
膨潤後、該混合物を、ホモジナイズしつつ、温度20〜45
℃、典型的には30℃にて30分維持する。
得られた透明なヒドロゲルを平坦な板上に注ぎ、スクレ
ーパーでのばして正確な厚さ0.5mmの層を形成する。液
化温度は50〜60℃の範囲内にある。
次いで、この板を約4℃に冷却した囲い内に入れる。こ
れが実質的に平衡温度に達したら、ゲル化したヒドロゲ
ルの板を剥ぎ取り、次にこれらのプレフォームをこの板
内で切断し、径15〜20mmの円板状の製品を得る。
この場合も、得られた板はコンタクトレンズの成型のた
めにそのまま使用でき、あるいは接着されたフィルムで
覆われ、かつ4℃に保たれた板の小孔内で、減圧下で保
存できる。
実施例5 コラーゲン製レンズの成型 実施例4に従って得たプレフォームを、実施例2および
3と同一の条件下で、金型内に入れ、これらをプレスの
板間に設置する。
周波数2.45GHzの印加電磁出力は500Wであった。加熱時
間は5〜30秒の範囲内で段階的に変化させたが、最良の
結果は約20秒の、照射により得られた。
製造工程の完了後に得られたレンズは極めて良好な生物
学的許容度を示した。
金型にヒドロゲルを注入する前に金型を予備加熱せず、
しかもヒドロゲルの液化のための加熱により金型温度を
殆ど上昇させない本発明の方法においては、金型は最低
4℃および最大35℃以下の温度サイクルにかけられる。
この条件内では、金型その形状の不可逆的変化を全く受
けず、特に内部応力の解放による変化を受けない。かく
して、本発明の方法は完成レンズの三次元形状の全く正
確な決定を可能とし、しかも金型の耐用寿命を延長でき
る。
しかしながら、最終的形状にあるレンズの金型からの取
出しから架橋の実施までの間の操作は依然として微好な
ものである。というのは架橋前のヒドロゲルは脆弱であ
り、かつレンズ表面が変形もしくは腐食されないように
細心の注意が必要とされるからである。
かくして、プレフォーム、好ましくはその体積が後の最
終レンズの体積と実質的に等しいプレフォームは、その
一面または両面において周辺上に突出して配置された合
成ポリマーのフィルムを備えることができる。この合成
ポリマーは、例えばポリビニルアルコールであり得る。
このものの取付けは溶媒に溶したポリマーを吹付けるこ
とにより行うことができ、この推積フィルムの厚さは5
〜50μmの範囲内にある。
このフィルムは、ヒドロゲルの液化操作中の金型との接
触から該レンズの光学表面を保護し、かつレンズを金型
から取出す際に該表面を保護する。というのは、このフ
ィルムの接着はヒドロゲルに対するよりも金型に対して
極めて弱いからである。その上、このフィルムは架橋に
よって消失する。例えば架橋前に除去され、あるいは架
橋剤を含む媒質中に溶解してしまう。
勿論、本発明は上記実施例により何等制限されず、本発
明の特許請求の範囲に含まれるあらゆる変更を包含す
る。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生物学的タンパク材料を水和することによ
    りヒドロゲルを形成し、次いでこのヒドロゲルから、室
    温〜該材料の液化温度の範囲の温度にて、レンズプレフ
    ォームを形成し、次に低損失の誘電体材料製で、一緒に
    閉じられた際にレンズの三次元形状および最終レンズの
    表面状態を画成する少なくとも2つの部材からなる金型
    内に該プレフィームを入れ、次いで該金型を周波数108
    〜1010Hzの電磁場によって照射することにより該ヒドロ
    ゲルを液化し、上記金型の部材を一緒に閉じ、該ヒドロ
    ゲルを該金型内で冷却することによりゲル化し、ついで
    該ヒドロゲルと架橋剤とを接触させることにより該ヒド
    ロゲルを架橋することを特徴とする、生物学的タンパク
    からの可撓性コンタクトレンズの製造方法。
  2. 【請求項2】上記電磁場の周波数が約2.45GHzである請
    求項(1)記載の方法。
  3. 【請求項3】上記液化温度が約50〜80℃の範囲にある請
    求項(1)記載の方法。
  4. 【請求項4】上記生物学的タンパクポリマーがゼラチン
    型のポリマーである請求項(1)記載の方法。
  5. 【請求項5】上記生物学的タンパクポリマーがIV型コラ
    ーゲンに富むコラーゲンである請求項(1)記載の方
    法。
  6. 【請求項6】上記電磁場の強度が、5〜45秒間の照射時
    間後に上記液化温度を達成する値に調節される請求項
    (1)記載の方法。
  7. 【請求項7】上記照射時間が10〜30秒の範囲内にある請
    求項(6)記載の方法。
  8. 【請求項8】上記プレフォームを、最終的なレンズに対
    応する有効領域を取り巻くフランジを備えるように形成
    し、該プレフォームの重量が該最終的なレンズの重量よ
    りも20〜40%高い請求項(1)記載の方法。
  9. 【請求項9】上記プレフォームを、上記最終的なレンズ
    の最大厚さ近傍の厚さのヒドロゲルの板から円形部分を
    切り出すことにより形成し、該プレフォームの体積が該
    最終レンズの体積よりも大きい請求項(1)記載の方
    法。
  10. 【請求項10】上記プレフォームを上記最終的なレンズ
    の体積と実質的に等しく構成し、該プレフォームの重量
    が2〜4%だけ該最終的なレンズよりも大きい請求項
    (1)記載の方法。
  11. 【請求項11】上記プレフォームが、その面の少なくと
    も一方に、その周辺部全体に亘り突出する合成ポリマー
    のフィルムを備え、該フィルムが上記タンパクポリマー
    に対するよりも低い上記金型に対する接着性をもち、か
    つ上記架橋の際に除去される請求項(10)記載の方法。
JP63169995A 1987-07-07 1988-07-07 天燃タンパクポリマー製コンタクトレンズの製造方法 Expired - Lifetime JPH07119068B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR8709619 1987-07-07
FR8709619A FR2617763B1 (fr) 1987-07-07 1987-07-07 Procede de fabrication de lentille de contact en un polymere proteique naturel, par moulage avant reticulation

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0197626A JPH0197626A (ja) 1989-04-17
JPH07119068B2 true JPH07119068B2 (ja) 1995-12-20

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ID=9352951

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