JPH07119000A - 開口直列配置型織機の緯糸保持装置 - Google Patents

開口直列配置型織機の緯糸保持装置

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JPH07119000A
JPH07119000A JP5161905A JP16190593A JPH07119000A JP H07119000 A JPH07119000 A JP H07119000A JP 5161905 A JP5161905 A JP 5161905A JP 16190593 A JP16190593 A JP 16190593A JP H07119000 A JPH07119000 A JP H07119000A
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holding device
rotor
conveyor belt
rotation
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Lorant Gacsay
ギャクセイ ローラント
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Maschinenfabrik Rueti AG
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Sultex AG
Maschinenfabrik Rueti AG
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D41/00Looms not otherwise provided for, e.g. for weaving chenille yarn; Details peculiar to these looms
    • D03D41/005Linear-shed multiphase looms

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Looms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 開口直列配置型織機の緯糸を切断位置と織布
のよこ打ち位置との間において伸張された状態で穏やか
に保持する。 【構成】 ロータ1の外周に杼口用のガイド部材2を備
え、その中に経糸が配置される。緯糸41−44はガイ
ド部材2の緯糸溝を通って杼口51内に同時に挿入され
る。緯糸導入側11及び導出側12には緯糸保持装置1
1a,12aが配置されている。緯糸保持装置11aは
支持部材7及びプーリ81−84を備え、内方のベルト
8を支持する。外方のベルト9はプーリ91−93によ
って変位させられている。ベルト8は支持部材7のガイ
ド面上を摺動する。ベルト9はガイド面にてベルト8上
に位置し、把持スロット89がベルト8,9間に生成さ
れる。緯糸44はスロット89内に配置される。スロッ
ト内の緯糸は緯糸保持装置によって把持されたまま、よ
こ打ち縁部に供給され、おさ3によるよこ打ちが行われ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は開口直列配置型織機の緯
糸保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】緯糸が開口直列配置型織機の緯糸導入側
に挿入されて分離された後には、緯糸は織布のよこ打ち
時まで、回転するロータから両側に突出する緯糸端部に
て保持されるべきものである。
【0003】ヨーロッパ特許0148292(T.64
2)には、開口直列配置型織機の緯糸を把持及び保持す
る装置が開示されている。その装置では、挿入された緯
糸が回転するロータ内にてその両側において把持用線ば
ねにより保持される。固定の緯糸把持装置は直線状の把
持溝を備え、その溝は複数のおさ配置角度にわたって延
びている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この装置はいくつかの
欠点を有する。緯糸端部はロータの回転運動により把持
溝に挿入されてさらに変位されるが、把持位置から退去
する前に揺動応力にさらされる。その結果、たとえば、
緯糸端部が破砕されて、把持溝から早期に滑り出した
り、切断されたりする。溝は直線状の通路であるため、
把持された緯糸端部の位置がほぼ円形の通路上において
杼口内で回転する緯糸の位置と一致しないという問題が
生じる。その結果、緯糸がロータと把持溝との間の移転
位置から逸脱し、織布が正しくよこ打ちされず、欠陥を
有する端部が生成される。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の目的は
開口直列配置型織機の緯糸を切断位置と織布のよこ打ち
位置との間において伸張された状態で穏やかに保持する
ことにある。
【0006】上記の目的を達成するために本発明の装置
では、ロータの緯糸導入側及び緯糸導出側に緯糸保持装
置を備えるとともに、少なくとも緯糸挿入側に切断装置
を備える。前記両緯糸保持装置は少なくとも1本の緯糸
をその両側にて把持し、それらの把持点はおさ打ち縁部
への通路内にてロータの回転方向に沿って能動的に移動
する。
【0007】本発明の利点は、緯糸保持装置が能動的に
駆動され、それにより緯糸の端部がロータの運動に応じ
た通路上にて能動的に移動することにある。従って、緯
糸は伸張された状態でよこ打ち縁部に供給可能である。
能動的な駆動により、緯糸の角速度の方向がロータの角
速度とは異なるように調節可能に維持され、常には一定
に保たれる。その結果、たとえば、緯糸を特定の穏やか
な方法で、緯糸溝から引き出すことが可能になる。
【0008】前記緯糸保持装置はロータの回転中心の方
向に沿って前後に一対配置されるとともに、それらの間
に位置する切断装置を備え、それにより多相織製が遂行
されるようにすることが望ましい。
【0009】各緯糸保持装置は前記回転中心とほぼ平行
に延びる支持面を有する支持部材を備え、それにより、
少なくともロータの回転角度β内において、互いを覆う
ように配置された2つのエンドレスのコンベアベルトの
通路を画定することが望ましい。この場合、その支持面
上の2つのコンベアベルトは把持スロットを形成すると
ともに、この領域内において回転方向に沿って相対的に
往復移動することなく移動する。さらに前記2つのコン
ベアベルトは緯糸のための導入スロットが生成されるよ
うにガイドローラによってガイドされる。
【0010】コンベアベルトはそれぞれ別個のモータ駆
動装置によって駆動され、それらの速度はロータの角速
度と同期していることが望ましい。両側において把持さ
れる少なくとも一つの緯糸の把持点は回転中心に垂直な
一平面内に延在する通路上を移動することが望ましい。
また、把持点間の距離は回転方向に沿って増大すること
が望ましい。
【0011】
【実施例】以下、いくつかの実施例に従って本発明を説
明する。図1は回転方向1aを有するロータ1を示し、
その外周にはガイド部材2及びガイド部材21−24が
それぞれ配置されている。これらはそれぞれ経糸5が配
置される高い離脱点2H及び低い離脱点2Tを構成す
る。よこ打ち縁部17において緯糸41−48をよこ打
ちするため、織製おさ3が使用される。これらはガイド
部材2の部品であり、分離した織製おさ3として構成さ
れもし、回転方向1aに沿って位置し、ガイド部材2の
間にて回転中心18に向かって延びている。緯糸準備装
置6は緯糸導入側11において対応するガイド部材2に
緯糸を供給する。ガイド部材2は緯糸溝202及びその
緯糸溝内の開口201を備える。
【0012】複数の緯糸41−44はガイド部材2の緯
糸溝202を介して開いた織製杼口51に空力的に同時
に挿入される。緯糸導入側11には挿入側用の緯糸保持
装置11aが設けられ、緯糸導出側12には緯糸導出側
用の緯糸保持装置12aが設けられている。
【0013】図2の斜視図に示された緯糸保持装置12
aは保持板13を備え、その上部には支持部材7及びベ
ルトプーリ81−84が配設され、プーリは内方の搬送
ベルト8を支持している。外方のコンベアベルト9はベ
ルトプーリ91−93によって駆動される。コンベアベ
ルト8は支持部材7のガイド表面71上の湾曲した通路
に沿って摺動する。コンベアベルト9は少なくともガイ
ド表面71に対応する副領域においてコンベアベルト8
の上方に位置し、その結果、把持スロット89が両ベル
ト8、9間に形成される。保持板13は緯糸41の導入
側に緯糸導入部集中装置131を備える。それにより、
緯糸41は両コンベアベルト8、9の導入スロット89
1に案内される。緯糸41が把持スロット89内におい
て、緯糸導入側11上に把持されるやいなや、緯糸41
はカッター19によって切断される。緯糸導出側12上
において、吸入・排出ノズル10は、緯糸保持装置12
aに進入する緯糸41がコンベアベルト8、9間の把持
スロット89に緯糸が入り込むまで、伸張した状態に保
持されることを、保証する。緯糸導出側に突出する緯糸
は常には把持後にカッター19によって切断される。
【0014】コンベアベルト8、9は例えばベルトプー
リ82及び91をそれぞれモータ駆動装置によって駆動
することにより、各別に駆動される。コンベアベルト8
のみを駆動することも可能であり、その際、コンベアベ
ルト9は例えば、把持スロット89の領域内におけるコ
ンベアベルト8との摩擦によって駆動される。
【0015】コンベアベルト8、9の往復時に摩擦が生
じる場合には、両ベルト8、9間の把持スロット89の
領域において相対移動が生じることがないため、その構
成を採用することには利点がある。
【0016】個々に駆動する代わりに、コンベアベルト
8をロータ1の周辺、例えば、ロータの杼口領域の外側
でそれらが接触するように周回させることが可能であ
る。それにより、それらはロータの軸(図示せず)に連
動する。コンベアベルト8はこの方法によりロータ1に
よって直接駆動可能である。別の実施例では、両方のコ
ンベアベルト8及び9がロータ1の周辺で周回されてい
る。この場合、外側のコンベアベルト9は緯糸の挿入が
妨げられないように、例えばベルトプーリによってガイ
ドされるべきである。
【0017】ベルトプーリ93の位置は図2に矢印93
aで示すように、後方及び前方に変更可能であり、把持
スロット89に進入する緯糸41の通路にほぼ平行に固
定可能である。従って、導入スロット891の幾何学的
位置は、特に緯糸41が確実に固定される点の位置は調
節可能である。個々のベルトプーリを調節する別の可能
性については示されていないが、例えば、コンベアベル
トの張力を変更したり、交換できるようにすることも可
能である。 緯糸はその両側にて把持スロット89の内
側で、2つの緯糸保持装置11a,12aによって保持
される。緯糸溝202に挿入された緯糸は停止装置の構
成に依存するが、例えば緯糸導入側の把持スロット89
内における摩擦によって停止されるまで、制動をかけら
れる。把持スロット89に近接するコンベアベルト8,
9の表面は緯糸の種類に応じて仕上げ加工されて摺動性
の高い静的な摩擦をもたらすことが好ましい。コンベア
ベルトの背面、特に表面71上に位置するコンベアベル
ト8の側部は実施例中の表面71に関して好適な摺動特
性を要求する。
【0018】図5は支持部材7上のコンベアベルト8の
摩擦を中間層によって減少するための実施例を示す。そ
の中間層はコンベアベルト8と支持部材の表面71との
間に導入される空気などの流体によって摩擦を減少させ
る。供給ダクト73を介して供給される空気などの流体
は表面71と一体化した導出口開口72を介して存在
し、その結果、摩擦を減少させるエアクッションが形成
される。支持面71は図5の実施例では多角形状に形成
され、平坦な面上に位置する導出口開口72を備える。
摩擦を減少させるエアポケットは表面全体に形成され
る。
【0019】図4はガイド部材2及びおさ3を備えたロ
ータ1の概略を示す。配置部材14は経糸5を対応する
高い位置2H及び低い位置2Tに配置し、それによって
開いた杼口51が形成されて、その中に緯糸42−44
が挿入可能になる。ロータ1が回転方向1aに沿って回
転している間、杼口51は緯糸挿入角度δの範囲内で開
口され、よって緯糸が邪魔されることなく経糸5間に挿
入可能である。緯糸42−44は、開口直列配置型織機
における周知の空力的挿入原理に従い、対応する杼口5
1に同時に挿入される。緯糸溝202を貫通する個々の
緯糸42−44の緯糸点は、ロータ1の回転方向1aへ
の回転とともに、緯糸導出側12へ向かう。緯糸挿入角
度δの範囲の終端において、緯糸45は緯糸導出側12
に到達している必要があり、一般にはそこにおいて吸入
・排出ノズル10によって、捕まれ、保持されて、伸張
される。
【0020】緯糸45は導入スロット891に進入し、
一般には最初に緯糸保持装置11aにより、把持スロッ
ト89内のコンベアベルト8、9間において、その挿入
側にて制動をかけられる。次いで、カッター19により
挿入側にて切断される。制動操作により、挿入方向に沿
って常にはわずかに伸張された緯糸45は緯糸導出側の
導入スロット891に進入し、緯糸保持装置12a内で
方向1aに沿って回転し、コンベアベルト8、9内の把
持スロット89内で把持される。よって、この緯糸45
は緯糸導出側12にて保持され、カッター19で切断さ
れる。従って、緯糸は2つの緯糸保持装置11a,12
aの間で、好適な状態でわずかに伸張される。緯糸導出
側の導入スロット891、すなわち、把持スロット89
の開始部分は、挿入側の導入スロット891に関する回
転方向1aに沿った角度の一部分を成す程の、わずかな
角度だけ変位して位置することが望ましい。
【0021】ロータ1は常には一定の角速度で回転す
る。コンベアベルト8、9のロータの外周に沿った角速
度及び把持スロット89の角速度は常にはロータ1の角
速度と同期している。挿入された緯糸をよこ打ち縁部1
7にてよこ打ちするため、緯糸45を開口201を通し
て緯糸溝202の外方へ搬送することが必要である。こ
の操作は図3に詳細に示されている。緯糸溝202の中
心は、通常の一定の角速度では半径R1に従って回転す
る。支持部材7の表面71の湾曲した通路により、ロー
タの回転中心までの距離は半径R2から半径R3に増加
し、回転中心に関する把持スロット89の角速度は回転
方向1aの回転角度α内においてますます遅くなる。本
実施例において、把持スロット89の角速度は表面71
の形状及びコンベアベルト8の駆動状況によって選択さ
れる。従って、把持スロット89の両側で緯糸45が把
持された後、半径R1よりも小さな半径R2のために、
緯糸45は緯糸溝202により迅速に移動する。
【0022】従って、ロータ1の対応する回転が終了し
た後、緯糸46について示すように、緯糸は自動停止装
置(knock-off)17に向かって変位して緯糸溝202内
に配置される。表面71が回転中心18から遠のくほ
ど、対応する位置における把持スロット89の角速度は
より大幅に低下する。ロータ1及びガイド部材23に比
較して低速で移動する緯糸47はガイド部材23の後方
に遅れると同時に、より大きな軌道上に到達し、その結
果、緯糸溝202の開口201から滑り出る。ロータが
回転方向1aの回転角度αをカバーしている同時期に、
緯糸48はそれより小さな回転角度βをカバーする。
【0023】回転角度βの範囲内において、緯糸はロー
タの回転中心19に関する半径R2からより大きな半径
R3上に移動される。ここで、緯糸48はよこ打ち縁部
17においてガイド部材23によって邪魔されることな
く、おさ3により、よこ打ちが可能になる。織布は織布
支持体15及び織布引き延ばし体16を越えて引き離さ
れる。支持部材7上の把持スロット89の角速度は広範
にわたって変更可能であり、例えば、支持部材7の配
置、表面71の湾曲形状及びコンベアベルトの駆動速度
などによって変化する。従って、図3に示す実施例は各
種の解決手段の一つを現すものにすぎない。よって、表
面71は平坦な面や端部を備えた形状にすることも可能
である。
【0024】別の有利な実施例では、把持スロット89
の角速度がその導入スロット891においてガイド部材
21−24の角速度よりもすでに小さくなっており、把
持スロット89の回転方向1aの回転中心に対する角速
度はさらに減少する。
【0025】本実施例において、緯糸45−48がその
両側にて把持されるように能動的に移動する回転角度β
の範囲はほぼ90度の大きさである。しかしながら、回
転角度βの範囲は選択される支持面71に応じて20度
から180度の間の範囲内に設定可能である。通常、緯
糸導入側及び緯糸導出側の把持スロット89は互いに平
行に延びている。そのため、緯糸の伸張量を増加するこ
とが可能であり、2つの把持スロット89間の距離を、
回転方向1aにおいて、少なくともその回転角度βの範
囲内で増加させることが有効である。
【0026】コンベアベルト8及び9のいずれか一方
は、上記のように、ロータ1の周辺で巻回されて、適宜
に設けられた位置に配置することによって駆動可能であ
る。ロータ1の外周あるいは延長された軸の側部には貯
蔵ユニットを設けることができ、それには軸またはロー
タの周辺で周回する少なくとも一つのエンドレスの予備
コンベアベルトが収容される。それにより、欠陥のある
いずれか一方のコンベアベルト8、9を迅速に交換する
ことが可能である。
【0027】図6はコンベアベルト8、9及び把持スロ
ット89の配列についての別の実施例を示す。コンベア
ベルト8は支持部材7に代えてベルトプーリ85上に位
置し、個々のプーリ85の回転中心の間隔は回転中心1
8についての回転方向に沿って増加している。従って、
緯糸は前記支持部材7による場合と同様により高い通路
上を搬送される。把持スロット89の波形は、ベルトプ
ーリ85及び86によって形成され、プーリ93はこの
通路に重ね合わされている。
【0028】図7はコンベアベルト8及び9を用意する
ための別の実施例を示し、その実施例では、複数のベル
トプーリ85上に一つコンベアベルト8が用意されるこ
とによって、重ね合わされた波形が減少させられてい
る。
【0029】図8はロータ1を通る長手方向の断面を概
略的に示し、多相式織製(multi-panel weaving)が可能
なように設計されている。図示した実施例では、ロータ
の中心領域に設けられたガイド部材2及びおさ3によっ
て2相式織製(two-panelweaving)が可能であり、従っ
て、切断装置19を備えた緯糸保持装置12a及び緯糸
保持装置11aがロータの中心領域に配置可能である。
緯糸はロータ1の全長にわたるように挿入され、緯糸挿
入側11に近接する一対の緯糸保持装置11aによって
保持される。そして、同時または順次、3つのカッター
19によって切断される。ロータ1の内側において個々
の織布幅の間に位置するカッター19は、例えば、支持
部材15の後方など、他の位置において織布幅が分離さ
れる場合には、省略できる。図8に示す実施例では、さ
らなる一対の緯糸保持装置11a、12a及び切断装置
が必要に応じてロータの長手方向の軸線に沿って配置可
能である。それにより、2倍の織布幅以上のものがロー
タ1によって互いに近接して同時に織製される。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は開口直列
配置型織機の緯糸を切断位置と織布のよこ打ち位置との
間において伸張された状態で穏やかに保持することがで
きるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロータ及び2つの緯糸保持装置を示す斜視図で
ある。
【図2】緯糸保持装置の詳細を示す斜視図である。
【図3】ロータ及び緯糸保持装置の概略的な側面図であ
る。
【図4】ロータ及び緯糸保持装置を概略的に示す側面図
である。
【図5】出口開口を有する支持部材の詳細を示す図であ
る。
【図6】緯糸保持装置の別の実施例を示す図である。
【図7】緯糸保持装置のさらに別の実施例を示す図であ
る。
【図8】ロータ上において多相式織製動作(multi-plate
weaving operation) が可能なロータの実施例を示す図
である。
【符号の説明】
1…ロータ、1a…回転方向、7…支持部材、8,9…
コンベアベルト、11…緯糸導入側、12…緯糸導出
側、11a,12a…緯糸保持装置、17…よこ打ち縁
部、18…回転中心、19…切断装置、21−24…ガ
イド部材、45…緯糸、71…支持面、72…導出開
口、85,86,93…ベルトプーリ、89…把持スロ
ット、891…導入スロット、β…回転角度、R1…半
径、R2,R3…距離。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータ(1)の緯糸導入側(11)及び
    緯糸導出側(12)に緯糸保持装置(11a,12a)
    を備えるとともに、少なくとも緯糸挿入側に切断装置
    (19)を備えた開口直列配置型織機において、 前記両緯糸保持装置(11a,12a)は少なくとも1
    本の緯糸をその両側にて把持し、それらの把持点はおさ
    打ち縁部(17)への通路内にてロータ(1)の回転方
    向(1a)に沿って能動的に移動することを特徴とする
    開口直列配置型織機の緯糸保持装置。
  2. 【請求項2】 前記緯糸保持装置(11a,12a)は
    回転中心(18)の方向に沿って前後に一対配置される
    とともに、それらの間に位置する切断装置(19)を備
    え、それにより多相織製が遂行されることを特徴とする
    請求項1に記載の開口直列配置型織機の緯糸保持装置。
  3. 【請求項3】 緯糸の両側を把持した後、緯糸保持装置
    (11a,12a)が回転角度(β)内にて少なくとも
    一つの緯糸(45)を回転中心(18)に関して距離
    (R2)からそれより大きな距離(R3)まで搬送する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の緯糸保持装
    置。
  4. 【請求項4】 前記緯糸(45)は回転角度(β)内の
    一平面上を移動することを特徴とする請求項1から3の
    いづれか一項に記載の緯糸保持装置。
  5. 【請求項5】 緯糸(45)は回転角度(β)内の湾曲
    した通路上を移動することを特徴とする請求項1から3
    のいづれか一項に記載の緯糸保持装置。
  6. 【請求項6】 緯糸保持装置(11a,12a)は複数
    の装置からなり、個々の装置はロータ(1)の両側にお
    いて2つ一組で緯糸を把持し、回転中心(18)に対し
    て前記装置の放射方向の距離を変更可能であることを特
    徴とする請求項1から5のいづれか一項に記載の緯糸保
    持装置。
  7. 【請求項7】 各緯糸保持装置(11a,12a)は回
    転中心(18)とほぼ平行に延びる支持面(71)を有
    する支持部材(7)を有し、少なくとも回転角度(β)
    内において、互いを覆うように配置された2つのエンド
    レスのコンベアベルト(8,9)の通路を画定し、その
    支持面(71)上の2つのコンベアベルト(8,9)は
    把持スロット(89)を形成するとともに、この領域内
    において回転方向(1a)に沿って相対的に往復移動す
    ることなく移動し、さらに前記2つのコンベアベルト
    (8,9)は緯糸(45)のための導入スロット(89
    1)が生成されるようにガイドローラによってガイドさ
    れることを特徴とする請求項1から5のいづれか一項に
    記載の緯糸保持装置。
  8. 【請求項8】 前記支持部材(7)の内部には流体通路
    (73)及び前記支持面(71)に対する導出用開口を
    備えた導出開口(72)が設けられ、支持面(71)と
    コンベアベルト(8)との間の流体の摩擦低減層を形成
    することを特徴とする請求項7に記載の緯糸保持装置。
  9. 【請求項9】 前記支持面(71)は複数の平面によっ
    て多角形状に形成され、各平面には少なくとも一つの導
    出開口(72)が形成されていることを特徴とする請求
    項8に記載の緯糸保持装置。
  10. 【請求項10】 前記支持面(71)を有する支持部材
    (7)はロータ(1)の外周において回転方向(1a)
    に沿って配置された複数のベルトプーリ(85)からな
    ることを特徴とする請求項8に記載の緯糸保持装置。
  11. 【請求項11】 外側のコンベアベルト(9)を支持す
    る複数のベルトプーリ(86)は波型の把持スロット
    (89)が生成されるように、回転方向(1a)に沿
    い、前記ベルトプーリ(85)に関してほぼ2分の1ピ
    ッチだけ変位して配置されたコンベアベルト(8)上に
    位置していることを特徴とする請求項10に記載の緯糸
    保持装置。
  12. 【請求項12】 コンベアベルト(8,9)はそれぞれ
    別個のモータ駆動装置によって駆動され、それらの速度
    はロータ(1)の角速度と同期していることを特徴とす
    る請求項7から11のいづれか一項に記載の緯糸保持装
    置。
  13. 【請求項13】 前記ロータ(1)に近接するコンベア
    ベルト(8)はロータ(1)の周囲において周回され、
    それらが接触することにより、ロータの回転運動に連動
    され、前記コンベアベルト(9)はコンベアベルト
    (8)との摩擦によって駆動されることを特徴とする請
    求項7から11のいづれか一項に記載の緯糸保持装置。
  14. 【請求項14】 前記ロータ(1)に近接するコンベア
    ベルト(8)はロータ(1)の周囲において周回され、
    それらが接触し、かつコンベアベルト(8)上にて副次
    的角度範囲に位置するコンベアベルト(9)はロータ
    (1)の周囲にて周回されていることを特徴とする請求
    項7から11のいづれか一項に記載の緯糸保持装置。
  15. 【請求項15】 前記ガイド部材(21−24)は回転
    中心(18)に関して、一定の角速度で半径(R1)に
    対応して移動し、前記コンベアベルト(8,9)によっ
    て把持された緯糸(45)の角速度は支持面(71)と
    回転中心(18)との間で増加する距離に応じて導入ス
    ロット(891)とよこ打ち縁部(17)との間で減少
    することを特徴とする請求項7から14のいづれか一項
    に記載の緯糸保持装置。
  16. 【請求項16】 前記導入スロット(891)への進入
    後、把持された緯糸(45)の角速度は最初にロータ
    (1)の角速度よりも大きく、回転角(β)の範囲内で
    ロータの角速度以下に低下することを特徴とする請求項
    7から15のいづれか一項に記載の緯糸保持装置。
  17. 【請求項17】 前記コンベアベルト(8,9)の接触
    面は高い摩擦係数を有し、コンベアベルト(8,9)の
    外側面の摩擦は少ないことを特徴とする請求項7から1
    6のいづれか一項に記載の緯糸保持装置。
  18. 【請求項18】 前記導入スロット(891)に進入す
    る緯糸(45)はコンベアベルト(8,9)によってそ
    の挿入側で把持され、その直後にカッター(19)によ
    って切断され、コンベアベルト(8,9)間にて摩擦に
    よりその挿入側にて停止することを特徴とする請求項7
    から17のいづれか一項に記載の緯糸保持装置。
  19. 【請求項19】 前記導入スロット(891)に進入す
    る緯糸(45)はその挿入側において最初にコンベアベ
    ルト(8,9)によって把持され、引き続き、緯糸導出
    側にてロータの所定角度の回転によって把持されること
    を特徴とする請求項7から18のいづれか一項に記載の
    緯糸保持装置。
  20. 【請求項20】 緯糸挿入側及び緯糸導出側において導
    入スロット(891)に位置するとともにコンベアベル
    ト(9)を支持するベルトプーリ(93)はガイド面
    (71)に沿って調節可能であることを特徴とする請求
    項7から19のいづれか一項に記載の緯糸保持装置。
  21. 【請求項21】 前記ロータ(1)上にはコンベアベル
    ト(8)及びコンベアベルト(9)の少なくとも一方が
    支持され、それらはロータ(1)の周囲において周回さ
    れていることを特徴とする請求項7から20のいづれか
    一項に記載の緯糸保持装置。
  22. 【請求項22】 両側において把持される少なくとも一
    つの緯糸の把持点は回転中心(18)に垂直な一平面内
    に延在する通路上を移動することを特徴とする請求項1
    から21のいづれか一項に記載の緯糸保持装置。
  23. 【請求項23】 両側において把持される少なくとも一
    つの緯糸の把持点間の距離は回転方向(1a)に沿って
    増大することを特徴とする請求項1から21のいづれか
    一項に記載の緯糸保持装置。
  24. 【請求項24】 緯糸制御装置を備えた請求項1から2
    3のいづれか一項に記載の開口直列配置型織機。
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