JPH07118868A - パラジウム被覆球状銀粉の製造方法 - Google Patents

パラジウム被覆球状銀粉の製造方法

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JPH07118868A
JPH07118868A JP5262629A JP26262993A JPH07118868A JP H07118868 A JPH07118868 A JP H07118868A JP 5262629 A JP5262629 A JP 5262629A JP 26262993 A JP26262993 A JP 26262993A JP H07118868 A JPH07118868 A JP H07118868A
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Noboru Kunimine
登 國峯
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22FWORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
    • B22F1/00Metallic powder; Treatment of metallic powder, e.g. to facilitate working or to improve properties
    • B22F1/17Metallic particles coated with metal

Abstract

(57)【要約】 【目的】 任意のAg/Pd比で分散性が良く、Ag/
Pdペースト用の原料粉として最適なパラジウム被覆銀
粉を作るに適した製造方法を提案する。 【構成】 含銀水溶液にポリビニールピロリドンと水素
化ホウ素ナトリウム等の還元剤又は亜硫酸塩とハイドロ
キノン等の還元剤を添加して分散性の良好な銀粒子を液
中で生成させ、これに含パラジウム水溶液と抱水ヒドラ
ジン等の還元剤を添加して銀粉の表面にパラジウムを被
覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子工業分野における
電極材料として、特に積層セラミックコンデンサ用内部
電極に適したパラジウム被覆球状銀粉の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子工業の分野で、円板型セラミックコ
ンデンサ用の銀ペーストは最大の用途であるが、積層セ
ラミックチップコンデンサ(以後MLCCと略記する)
に移行したことにより、内部電極材料は、パラジウムや
銀−パラジウム系のペーストに変りつつあることは周知
の事実である。MLCCの内部電極剤の焼結は、普通1
350℃付近であり、殆んどパラジウム粉が使用されて
いる。しかし、コスト低減を目的とした誘電体焼結温度
の低下に伴う銀−パラジウムペーストの使用の増加、と
くに鉛リラクサ材料の開発に付随して、銀の比率が85
%〜90%を占める、銀−パラジウムペーストの使用が
進み、一層のコスト低減が図られている。即ち、従来の
高温焼成用誘電体に、数パーセントのガラス質を添加す
ることにより、焼成温度を1100℃程度まで下げた
り、またケミカル法によるサブミクロン微粒誘電体の合
成技術によって、内部電極組成中銀比率の高い、銀−パ
ラジウムペーストが、用いられる様になった。
【0003】Ag−Pd系合金状態図を参考とし、誘電
体の焼成温度での使用に適した銀−パラジウム比をえら
び、これらの比率で銀粉とパラジウム粉を混合し、混練
することによって銀−パラジウムペーストを製造する方
法が一般的であるが、銀イオン、パラジウムイオンの混
合溶液から抱水ヒドラジン、次亜燐酸および水素化ホウ
素ナトリウムなどの還元剤を用いて、いわゆる凝合金粉
沈澱を得る方法も米国特許第3385799号に記載さ
れ、MLCC用内部電極剤としての評価がなされてい
る。
【0004】現在においても、銀粉とパラジウム粉の混
合ペーストは主流として使用されているが、両粉体の粒
子形状、粒径、内部結晶構造の検討などを考慮した上で
の選択は困難で、特に三本ロールミル混練技術は工夫を
必要とされている。銀−パラジウム合金粉であって化学
的な共沈還元粉は、X線回折調査では合金状態を示さな
いので、数百度の熱処理をされてロール分散性が劣化し
てしまう等の欠陥を示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】任意の銀−パラジウム
比で、ロール分散性が劣化することがなく、銀−パラジ
ウムペースト用の原料粉として最適な銀−パラジウム粉
を作るに適した製造方法を提案することを課題としてい
る。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明は、硝酸銀又は硝酸
銀とアンモニア水とを含む水溶液と、ポリビニールピロ
リドンと、還元剤として水素化ホウ素ナトリウム、抱水
ヒドラジン、次亜燐酸、ホルマリン、L−アスコルビン
酸、ハイドロキノンのうち少なくとも1種を用いて銀微
粒子を生成させ、次いで該銀微粒子を含む水溶液に硝酸
パラジウムとアンモニア水を含む水溶液と、還元剤とし
て抱水ヒドラジン、次亜燐酸、水素化ホウ素ナトリウム
のうち少くとも1種とを添加する点に特徴がある。
【0007】又、本発明は硝酸銀又は硝酸銀とアンモニ
ア水とを含む水溶液と、還元剤として、一般式X−(C
=C)n−Yから成り、nが0、3、5であり、XとY
が等しいまたは異なった1〜3個のOH基またはNH2
基である化合物を用い、添加剤として、亜硫酸塩または
重亜硫酸塩を用いて銀微粒子を生成させ、次いで該銀微
粒子を含む水溶液に硝酸パラジウムとアンモニア水とを
含む水溶液と、還元剤として抱水ヒドラジン、次亜燐酸
及び水素化ホウ素ナトリウムのうち少くとも1種を添加
する点に特徴がある。
【0008】
【作用】任意の比率を持つパラジウム被覆銀粉の製造で
は、その核となる銀粒子の粒径の制御が基本となる。本
発明者は粒径0.1μmから3μmに至る単分散の分散
性の極めて良好な球状銀粉の製造方法を提案した(特願
平4−296617及び特願平4−351353参
照)。
【0009】すなわち、銀粒子径の制御方法の基本は、
反応液のpH(アンモニア水添加量)と温度であるが、
さらに併用するポリビニールピロリドンの濃度と重合度
の制御が必要である。図1に10℃のL−アスコルビン
酸とアンモニア水の溶液中にポリビニールピロリドンを
添加して銀粒子を生成させた場合の液のpHと発生した
銀粒子の平均粒径との関係をしめした(図1において線
(A)はポリビニールピロリドンの添加量が4g/lで
あり、線(B)は6g/lであり、線(C)は10g/
lの場合である)。すなわち、生成する銀の粒子は液の
pHが低い程小さく、ポリビニールピロリドンの添加量
が多い程小さくなる傾向を示し、pH=2.8ではポリ
ビニールピロリドンの添加量が4g/l、6g/l、1
0g/lの場合は銀の粒子径がそれぞれ0.3μm、
0.2μm、0.1μmとなることが判った。
【0010】銀粒子が生成する初期においては、大体2
00Åの微小な銀粒子が発生して核となり、2〜3分の
間に粒成長が進んでそれぞれの条件での粒径の銀粒子と
なる。ポリビニールピロリドンを使う場合還元剤として
は水素化ホウ素ナトリウム、抱水ヒドラジン、次亜燐
酸、ホルマリン、L−アスコルビン酸、ハイドロキノン
が使用可能であるが、還元速度が早過ぎると銀粒子の粒
成長が充分行なわれず、凝集した状態の銀粒子が発生し
てしまう傾向が強いので適切な還元速度となる還元剤が
望ましく、前記の還元剤の中ではL−アスコルビン酸が
望ましい。
【0011】本発明は上記の様に、まず核となる単分散
の分散性の良好な銀粒子を形成させておき、それにパラ
ジウムを還元して被覆させることにより、ロール分散性
が劣化することのないパラジウム被覆銀粉を作る反応機
構を採用した訳である。
【0012】前記の銀粒子の粒成長が終了して直ぐに硝
酸パラジウムとアンモニア及び還元剤を入れた後に銀粒
子の表面のパラジウム層の成長が行なわれる訳である
が、この場合も還元剤の還元速度が早過ぎるとパラジウ
ム層の成長よりは粒子同志の結合すなわち凝集した状態
の銀粒子が発生してしまう傾向が強いので、適切な還元
速度となる還元剤が望ましい。還元剤としては抱水ヒド
ラジン、次亜燐酸、水素化ホウ素ナトリウムが使用可能
であるが、還元速度の点および還元した後に残留物が悪
い影響をしない点から抱水ヒドラジンが望ましい。
【0013】ここで、銀粒子の成長が終了する前に、す
なわち、溶液中に銀イオンが残っている状態で硝酸パラ
ジウムを入れてパラジウムの還元を開始させると、銀が
混入して不完全なパラジウム被覆となるので、必要によ
り液中の銀イオン濃度の分析を行うのが良い。
【0014】又、銀粒子の成長が終了して直ぐに硝酸パ
ラジウムを入れてパラジウムの還元を開始させないと、
液を撹拌しているうちに銀粒子同志が凝集してしまい、
その後のパラジウムの還元の際に、凝集した銀粒子をま
とめてパラジウムで被覆するような不完全なパラジウム
被覆をしてしまうので、銀粒子の成長の終了およびパラ
ジウム被覆の開始のタイミングを調整するのが良い。
【0015】銀粒子を生成させる時の温度は、低温では
液pHと発生した銀粒子の平均粒径との関係が直線的で
あるのに対して、温度が高くなると直線的でなくなるの
で粒径の制御がやりにくくなり、又、低温ほどMLCC
用内部電極形成用のペーストに適した小さな粒径の銀粉
が作成しやすいので5〜50℃好ましくは10〜20℃
が良い。
【0016】パラジウム被覆を行なう時の温度が20℃
未満の温度では被覆速度が遅過ぎるので良くなく、又8
0℃を超える温度では急激な還元反応が起きて均一な粉
末は生成せず、危険な状態も生じてしまう惧れがあるの
で、20〜80℃好ましくは30〜60℃が良い。
【0017】銀粒子の粒径が1μm以上のものを作成す
るには、還元剤としてハイドロキノン等の一般式X−
(C=C)n−Yから成り、nが0、3、5であり、X
とYが等しいまたは異なった1〜3個のOH基またはN
2 基である化合物を用い、添加剤として、亜硫酸塩ま
たは重亜硫酸塩を用いる方法により作成するのが良く、
さらに同様にパラジウム被覆を行なうことにより、粒径
が2〜5μmの比較的大きな粒径を持ち、ロール分散性
が劣化することが無いパラジウム被覆銀粉を製造するこ
とが出来る。
【0018】本発明で製造した粉を用いたペーストを塗
布し、焼成すなわちメタライズされた電極の表面は平滑
で、特有なレース模様すなわち基板が所々見えてしまう
様なこともなく極めて優れたものであった。
【0019】本発明で得られた粉は外周面がパラジウム
で形成されているので、ペーストに用いた粉のAu/P
d比から予測されるメタライズ温度よりも実際のメタラ
イズ温度が高くなる傾向があり、結果的に高価なPdの
使用量を節約出来るといった効果もある。
【0020】又、本発明で得られた粉はその製造工程に
おいて塩素イオンを含む原料を使用しないので塩素イオ
ンを全く含まなく、従ってペーストとして使用した時
に、パルス電圧により絶縁抵抗が急激に低下する現象が
生じないという優れた特性を有している。
【0021】
【実施例】
実施例1 ガラス容器内で、純水1リットルにL−アスコルビン酸
8.2g、和光純薬(株)製ポリビニールピロリドン
(型番PVPK−90)1.5gを溶解して、温度を1
0℃に保った。これに硝酸銀19.8g、純水200m
l、アンモニア水(比重0.90)17mlからなる銀
アンモニア錯塩水溶液を添加して撹拌した(500rp
m)。3分後に黒色の銀粒子のサスペンジョンが生成
し、一部サンプリングして調査したところ銀粒子の粒径
は0.15μmの真球状であった。
【0022】次に抱水ヒドラジン3.5gと純水100
mlの還元液を添加し、さらにパラジウム5.6gを含
有する硝酸パラジウムアンモニア錯塩水溶液を添加し、
これらを30℃に保ちながら撹拌した(500rp
m)。20分後に生成した黒色沈殿を分離したところ、
17.6gの粉末が得られた。
【0023】電子顕微鏡(SEM)観察により、得られ
た粉末はその各粒子が強く凝集することなく、ほぼ独立
した状態あることが判り、顕微鏡写真で100個の粒子
の測定から得た平均粒径は0.21μm、分散係数は
0.03であった。又、分析結果からは粉末のAg/P
d比は70/30であった。
【0024】得られた粉体を用いてペーストを作成し、
印刷、焼成したところ、焼成面は光沢があり、平滑であ
った。又、焼成膜の比抵抗は、1100〜1150℃で
焼成した場合、25μΩ・cmと優れたものであった。
【0025】実施例2 ガラス容器内で、純水0.5リットルにL−アスコルビ
ン酸7.7g、ポリビニールピロリドン(PVPK9
0)1.0gを溶解して、温度を10℃に保った。これ
に硝酸銀19.8g、純水200ml、アンモニア水
(比重0.90)17mlからなる銀アンモニア錯塩水
溶液を添加して撹拌した。
【0026】得られた黒色の銀粒子のサスペンジョンに
1分後にポリビニールピロリドン(PVPK90)4
g、純水200mlの溶液を加えた(ここでさらにポリ
ビニールピロリドンを追加したのは、より小さな粒子を
得るためである)。
【0027】つぎに抱水ヒドラジン3.5gと純水10
0mlの還元液を添加し、さらにパラジウム4.0gを
含む硝酸パラジウムアンモニア錯塩溶液を添加し、これ
らを50℃に保ちながら撹拌を続けた。
【0028】被覆粉15.0gが得られ、その平均粒径
は0.11μmで、その組成はAg/Pd=75/25
であった。
【0029】実施例3 ガラス容器内で、純水0.7リットルにL−アスコルビ
ン酸8.5g、ポリビニールピロリドン(PVPK9
0)1.5g及びアンモニア水5mlを溶解して温度を
10℃に保った。これに硝酸銀19.8g、純水200
ml、アンモニア水17mlからなる銀アンモニア錯塩
水溶液を添加し撹拌した(pHは11.2を示した)。
【0030】得られた黒色の銀粒子サスペンジョンに抱
水ヒドラジン3.5gとパラジウム5.5gを含む硝酸
パラジウムアンモニウム錯塩水溶液を添加し、これらを
70℃に加温しながら撹拌を続けたところ、2〜3分で
パラジウム被覆反応が終了した。
【0031】被覆粉17.6gが得られ、その平均粒径
は0.66μm、分散係数は0.05で、電子顕微鏡
(SEM)観察の結果では球状の単分散状態の粉体であ
った。又、粉体の組成はAg/Pd=70/30であっ
た。
【0032】実施例4 ガラス容器内で、純水0.5リットルにL−アスコルビ
ン酸4g、ポリビニールピロリドン(PVPK90)
2.0gを溶解して温度を10℃に保った。これに硝酸
銀9.45g、純水100ml、アンモニア水8mlか
らなる銀アンモニア錯塩水溶液を添加し撹拌した。
【0033】得られた黒色の銀粒子のサスペンジョンに
2分後に抱水ヒドラジン7.5gとパラジウム14.1
gを含有する硝酸パラジウムアンモニア錯塩水溶液を添
加し、これらを70℃に保ちながら撹拌を続けたとこ
ろ、2〜3分で反応が終了した。
【0034】被覆粉19.7gが得られ、その平均粒径
は0.26μm、分散係数は0.05であり、粉体の組
成はAg/Pd=30/70であった。この粉を用いて
ペーストを作成し、基板上にスクリーン印刷し、128
0℃で焼成を行なったところ、焼成膜は平滑で、レース
模様が全くなく優れたものであった。尚、焼成膜の比抵
抗は47μΩcmであった。
【0035】実施例5 ガラス容器内で、純水1.8lに、ゼラチン5g、K2
SO3 70g、アンモニア水30ml及びハイドロキノ
ン20gを溶解して温度を10℃に保った。これに硝酸
銀85g、純水100ml、アンモニア水74mlから
なる銀アンモニア錯塩水溶液を添加して撹拌した。
【0036】2〜3分後に平均粒径が1.8μmの真球
状銀微粒子を含んだ黒色のサスペンジョンが得られ、直
ちに抱水ヒドラジン10mlとパラジウム23.1gを
含有する硝酸パラジウムアンモン水溶液を添加し、これ
らを65℃に保ちながら撹拌を続けた。反応は4〜5分
で終了し、被覆粉76.3gが得られ、その平均粒径は
2.3μm、分散系係数は0.4、粉体の組成はAg/
Pd=70/30であった。
【0037】実施例6 ガラス容器内で、純水1.0lに、ポリビニールピロリ
ドン(PVPK30)2.0g、ベンシル(NaBH4
12重量%、NaOH40重量%、他水)6g、を溶解
した(温度は20℃)。これに硝酸銀18.4g、純水
100ml、アンモニア水16mlからなる銀アンモニ
ア錯塩水溶液を添加して撹拌した。
【0038】2分後に、得られている黒色の銀粒子のサ
スペンジョンにベンシル10gとパラジウム6.3gを
含有する硝酸パラジウムアンモン水溶液を添加して撹拌
を続けた(温度は30℃)。撹拌を13分間継続し、被
覆粉17.6gが得られ、その平均粒径は1.63μ
m、分散係数は0.21、組成はAg/Pd=65/3
5であり、粒子が軽く凝集し粒子の真球性はやや良くな
いが、分散性の良い粉体が得られた。
【0039】
【発明の効果】本発明により、MLCC用内部電極用ペ
ーストおよび一般HIC用ペーストの原料として好適
で、粒子が球状で分散性が良く、任意のAg/Pd比の
パラジウム被覆銀粉が製造でき、又その粒径も0.1μ
mから5μmまで制御可能な優秀な方法である。又、本
発明により得られるパラジウム被覆銀粉は全く塩素イオ
ンを含有しないので電気的にも安定したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法によりパラジウム被覆銀粉を製造
する場合の粉粒子の核となる銀粒子を製造する際の液の
pHと発生した銀粒子の平均粒径との関係を示す図であ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硝酸銀又は硝酸銀とアンモニア水とを含
    む水溶液と、ポリビニールピロリドンと、還元剤として
    水素化ホウ素ナトリウム、抱水ヒドラジン、次亜燐酸、
    ホルマリン、L−アスコルビン酸、ハイドロキノンのう
    ち少なくとも1種を用いて銀微粒子を生成させ、次いで
    該銀微粒子を含む水溶液に硝酸パラジウムとアンモニア
    水を含む水溶液と、還元剤として抱水ヒドラジン、次亜
    燐酸、水素化ホウ素ナトリウムのうち少くとも1種とを
    添加することを特徴とするパラジウム被覆球状銀粉の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 硝酸銀又は硝酸銀とアンモニア水とを含
    む水溶液と、還元剤として、一般式X−(C=C)n−
    Yから成り、nが0、3、5であり、XとYが等しいま
    たは異なった1〜3個のOH基またはNH2 基である化
    合物を用い、添加剤として、亜硫酸塩または重亜硫酸塩
    を用いて銀微粒子を生成させ、次いで該銀微粒子を含む
    水溶液に硝酸パラジウムとアンモニア水とを含む水溶液
    と、還元剤として抱水ヒドラジン、次亜燐酸及び水素化
    ホウ素ナトリウムのうち少くとも1種を添加することを
    特徴とするパラジウム被覆球状銀粉の製造方法。
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