JPH07118728A - 浸漬管熱間補修装置 - Google Patents

浸漬管熱間補修装置

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JPH07118728A
JPH07118728A JP28434993A JP28434993A JPH07118728A JP H07118728 A JPH07118728 A JP H07118728A JP 28434993 A JP28434993 A JP 28434993A JP 28434993 A JP28434993 A JP 28434993A JP H07118728 A JPH07118728 A JP H07118728A
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JP
Japan
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elevating
dip tube
immersion pipe
repair
repairing
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Withdrawn
Application number
JP28434993A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Ishimatsu
宏之 石松
Saburo Matsuo
三郎 松尾
Yasuhiro Higashijima
靖紘 東島
Hirobumi Yamaguchi
博文 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KUCHIKU KOGYO
KUCHIKU KOGYO KK
Nippon Steel Corp
Original Assignee
KUCHIKU KOGYO
KUCHIKU KOGYO KK
Nippon Steel Corp
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Filing date
Publication date
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  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一本のノズルで浸漬管の内外周面や下端面に
不定形耐火材を吹き付けでき、また作業者を高温環境下
の作業から開放でき、さらに吹き付けノズルの昇降手段
の熱損傷を防止でき、しかも浸漬管のスポーリング損耗
を低減できる浸漬管熱間補修装置を提供する。 【構成】 真空槽の下部に形成された浸漬管57の下方
に配置された移動可能な移動台車11と、該移動台車1
1上に回転可能に設けられたターンテーブル12と、該
ターンテーブル12の偏心位置上に設けられて、不定形
耐火材の吹き付けノズル14が取り付けられたアーム1
5を昇降させる昇降手段13と、前記吹き付けノズル1
4を軸心を中心に回転させる回転手段51と、前記吹き
付けノズル14の軸心方向の進退手段と、前記吹き付け
ノズル14の首振り手段54とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浸漬管熱間補修装置に
係り、更に詳しくは、ノズル交換や弁切り換えの操作を
することなく、一本のノズルで浸漬管の内外周面や下端
面に不定形耐火材を吹き付けることができ、また作業者
を高温環境下の作業から開放でき、さらに吹き付けノズ
ルの昇降手段の熱損傷を防止できる浸漬管熱間補修装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】真空脱ガス法であるDH法やRH法など
に用いられる真空槽の下部に形成された浸漬管の内外周
面には、耐火煉瓦や不定形耐火物からなる耐火物が敷設
されている。近年、浸漬管の使用条件は、鋼の高純化を
目的に溶鋼攪拌強化および気泡脱炭を促進するために、
取鍋底や浸漬ランスから多量のArガスが吹き込まれる
ようになり、苛酷になっている。従来、浸漬管の耐火物
の損耗は、浸漬管の内外周面が主体であったが、多量の
Arガスの吹き込みを行うようになって、内周面下端部
の損耗が著しくなり、浸漬管の寿命延長のためには下端
部の補修も重要となっている。従来、この補修装置とし
て、例えば浸漬管の直下に配置される不定形耐火材圧送
用の本管に、浸漬管の内周面または外周面補修用の一対
の吹き付けノズル若しくは浸漬管の下端面補修用の吹き
付けノズルを選択的に接続して、ノズルを昇降させなが
ら浸漬管の内周面や外周面を補修するものや、実開昭6
2−108794号公報の「耐火材吹付用Y字形パイ
プ」の明細書中に開示されたもののように、二股状にな
った内周面補修用ノズルと外周面補修用ノズルとの分岐
部に配置された切り換え弁により不定形耐火材の流れを
一方に切り換えて、ノズルを昇降させながら浸漬管の内
周面または外周面を補修する装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
浸漬管熱間補修装置では、以下に述べる問題点があっ
た。 前者の従来の補修装置では、浸漬管の内周面、外周
面または下端面の補修の切り換えを行う際に、補修用ノ
ズルが搭載された移動台車を浸漬管の下方から移動し
て、不定形耐火材圧送用本管へのノズルの交換作業を行
わなければならず、交換に時間がかかって補修時間が長
くなる。 後者の場合には、高温環境下でノズル分岐部の切り
換え弁を操作しなければならず、切り換えの作業が煩わ
しくて安全性にも問題がある。 吹き付けノズルの昇降手段は、両者のいずれの場合
にもノズルの直下に配置されているので、熱間補修され
る浸漬管の熱により昇降手段が損傷する虞がある。 最近、効率的な脱ガス処理のために浸漬管が大径化
しているが、大径化により浸漬管内張りレンガの温度変
動が大きくなり、スポーリング損耗し易くなっている。
しかも、前述したように吹き付け補修が溶鋼処理後の度
に行われているので、この耐火物が冷却される頻度が高
く、補修後は即座に浸漬管の下部開口部を蓋止めして保
熱しなければならない。ところが、既存の補修装置では
蓋止め装置は単独の別装置として配備されているので、
蓋止めするための装置の交換作業に時間がかかり、スポ
ーリングによる損耗を十分に防止できない。 本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、浸漬
管の直下でノズル交換や弁切り換えの操作をすることな
く、一本のノズルで浸漬管の内外周面や下端面に不定形
耐火材を吹き付けることができ、また作業者を高温環境
下の作業から開放でき、さらに吹き付けノズルの昇降手
段の熱損傷を防止でき、さらにまた浸漬管のスポーリン
グによる損耗を低減できる浸漬管熱間補修装置を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の浸漬管熱間補修装置は、真空槽の下部に形成され
た浸漬管の下方に配置された移動可能な移動台車と、該
移動台車上に回転可能に設けられたターンテーブルと、
該ターンテーブルの偏心位置上に設けられて、不定形耐
火材の吹き付けノズルが取り付けられたアームを昇降さ
せる昇降手段と、前記吹き付けノズルを軸心を中心に回
転させる回転手段と、前記吹き付けノズルの軸心方向の
進退手段と、前記吹き付けノズルの首振り手段とを備え
るように構成されている。特に、請求項2記載の浸漬管
熱間補修装置は、請求項1記載の補修装置において、前
記ターンテーブル上に、前記浸漬管の下部を覆う昇降テ
ーブルが設けられ、該昇降テーブル上には前記浸漬管の
下部開口部を閉蓋する保温蓋または上面に前記浸漬管内
に挿入される内型枠を突出させたパッチング補修枠を設
けるように構成されている。
【0005】
【作用】請求項1、2記載の浸漬管熱間補修装置は、浸
漬管の内周面を補修する場合の基本操作として、浸漬管
の下方の内周面吹き付け位置に移動台車を移動し、ター
ンテーブルの偏心位置に配置された昇降手段により吹き
付けノズルを浸漬管の内周面の吹き付け高さまで上昇さ
せて、吹き付けノズルを回転手段により周方向に回転さ
せて損傷部分に不定形耐火材を吹き付けることにより補
修する。しかも、昇降手段は、このようにターンテーブ
ルの偏心位置に配置されているので、浸漬管の高熱は昇
降手段まで伝わり難く、昇降手段の熱損傷を防止でき
る。また、浸漬管の外周面を補修する場合の基本操作
は、移動台車を移動させて浸漬管の中心位置にターンテ
ーブルの中心位置を重ね合わせ、次いで昇降手段により
吹き付けノズルを浸漬管の外周面の吹き付け高さまで上
昇させて不定形耐火材を吹き付けることにより補修す
る。さらに、浸漬管の下端面を補修する場合の基本操作
は、浸漬管の下方に移動台車を配置させて、昇降手段に
より吹き付けノズルを浸漬管の外周面吹き付け高さ位置
まで上昇させ、次いで首振り手段により吹き付けノズル
を浸漬管の下端面吹き付け位置まで首振りさせ、それか
らターンテーブルを回転させ、必要に応じて進退手段を
用いて吹き付けノズルをノズルの軸心方向に進退させな
がら浸漬管の下端面に対してほぼ直角に不定形耐火材を
吹き付けるので、吹き付け面から跳ね返る不定形耐火物
の量が減少し、不定形耐火物の総使用量を大幅に削減で
きる。このように、本手段の浸漬管熱間補修装置は、ノ
ズル交換や弁切り換えの操作をすることなく、一本のノ
ズルで浸漬管の内外周面や下端面に不定形耐火材を吹き
付けるので、作業者は例えば作業監視用のITVの画面
を見ながら操作でき、高温環境下での作業から開放され
ると共に、補修時間を短縮化できる。特に、請求項2記
載の浸漬管熱間補修装置であって、ターンテーブルに保
温蓋が配備されているものの場合には、補修終了後、直
ちにターンテーブルを回転させて浸漬管の直下に保温蓋
を位置させ、昇降テーブルにより保温蓋を上昇させて浸
漬管の下部開口部を閉蓋するので、補修が終わってから
蓋止めが完了するまでに時間がかからず、スポーリング
による損耗の防止が十分になされる。これにより、単に
浸漬管を補修できるだけでなく、浸漬管の保温という別
の機能を補修装置に付与することができる。また、パッ
チング補修枠が配備されているものの場合には、ターン
テーブルの回転により浸漬管の下方に配置されたパッチ
ング補修枠を昇降テーブルにより上昇させて内型枠を浸
漬管内に挿入させると、パッチング補修枠上の内型枠の
元部周辺に載置されたパッチング材が浸漬管の下端面に
圧着されて補修されるので、この下端面の補修が簡単に
なる。
【0006】
【実施例】続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明
を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供す
る。ここに、図1は本発明の第1の実施例に係る浸漬管
熱間補修装置による浸漬管の外周面および下端面の補修
状態を示す斜視図、図2は同平面図、図3は浸漬管の内
周面の補修作業状態を示す斜視図、図4は浸漬管の外周
面および下端面の補修状態を示す拡大断面図、図5は同
要部拡大断面図、図6同要部拡大側面図、図7は本発明
の第2の実施例に係る浸漬管熱間補修装置の斜視図、図
8は本発明の第3の実施例に係る浸漬管熱間補修装置の
斜視図を示している。
【0007】まず、図1〜6に基づいて本発明の第1の
実施例に係る浸漬管熱間補修装置を説明する。図1、2
に示すように、本発明の第1の実施例に係る浸漬管熱間
補修装置10は、4個の車輪を取り付けた移動台車11
を有している。移動台車11の中央部上には、大型のタ
ーンテーブル12が取り付けられており、ターンテーブ
ル12の中心から偏心した位置の外縁部上には、昇降手
段13が立設されている。
【0008】昇降手段13は、不定形耐火材の吹き付け
ノズル14が取り付けられたアーム15を昇降させる昇
降装置であり、上端部が連結板16により連結されて、
互いに所定間隔離反された一対の平行な昇降レール17
を有している。昇降レール17の間には8個のガイドロ
ーラ18により昇降ボックス19が昇降可能な挟持状態
で支持されており、昇降ボックス19の上下面にチェー
ン20の両端が固着されている。チェーン20は昇降レ
ール17の上下端部に取り付けられた一対のスプロケッ
ト21、22と、昇降レール17の側部に配置されたモ
ータ23のシャフトに固着されたスプロケット24にそ
れぞれ架け渡されており、モータ23を回転させること
によりチェーン20が回転し、昇降ボックス19が昇降
レール17に沿って昇降するようになっている。吹き付
けノズル14は、進退手段によりノズル軸心方向に進退
可能に、また回転手段により軸心を中心に回転でき、し
かも首振り手段により横方向に首振り可能に設けられて
いる。以下、これらの構造を図5、6を参照して詳細に
説明する。まず、進退手段の構成を説明する。
【0009】図5に示すように、アーム15は、その元
部が昇降ボックス19を突き抜けて後方に突出してお
り、昇降ボックス19に設けられた一対の軸受19aを
介して軸心を中心に回転可能に軸着されている。また、
アーム15の先端部にはギヤボックス28が固着されて
いる。吹き付けノズル14の元部には、ロータリージョ
イント14aを介して長尺な進退管30が固着されてお
り、進退管30の外周面には、ほぼ全長に渡って環状の
滑りキー軸31が固着されている。なお、進退管30の
下端部にはロータリージョイント30aを介して不定形
耐火材の圧送ホース32が連結されている。また、図5
に示すように、ロータリージョイント14aの外部材1
4bは固定になって水配管14cが接続され、内部材1
4dは吹き付けノズル14と共に回転する構造になって
連結管14eにより吹き付けノズル14に固定されてい
る。
【0010】進退管30および滑りキー軸31は、ギヤ
ボックス28の上部内に設けられた軸受33と、ギヤボ
ックス28の下面中央部に軸受34を介して回転自在に
設けられて、内周面に滑りキー軸31を摺動可能に挿通
して噛合する内歯が形成された傘歯車35と、ギヤボッ
クス28の下部に垂設されたガイドレール36に沿って
ノズル軸心方向に摺動する軸受37とにより、軸心を中
心に回転可能でしかも長さ方向に進退可能に支持されて
いる。また、進退管30の上端部には、進退管30の進
退によりギヤボックス28の上面に接離する蓋38およ
びフランジ38aが固着されており、固定フランジ38
aと下部の固定板38bとの間には、蛇腹40が設けら
れて、下部の軸受33などを保護している。
【0011】図5、6に示すように、アーム15の元部
側には減速モータボックス41が設けられており、減速
モータボックス41内にはシャフトの両端部に一対のス
プロケット42が固着された進退手段の駆動部になる減
速モータ43が設けられている。また、ギヤボックス4
1の対向する両側面、ガイドレール36の同一方向の両
側面の中央部および下端部には、それぞれ一対ずつのス
プロケット44〜46が軸着されており、それぞれの組
のスプロケット42、44〜46に一対のチェーン47
が架け渡されている。さらに、チェーン47のスプロケ
ット45、46間には、進退管30の下端部に固着され
た軸受37の両側面から突出する一対の連結突片37a
が固着されている(図6参照)。減速モータ43により
スプロケット42が回転すると、チェーン47が回転し
て連結突片37aを介して軸受37がガイドレール36
に沿って摺動し、これにより吹き付けノズル14が進退
する。次いで、同じく図5、6を参照して吹き付けノズ
ル14の回転手段を詳細に説明する。
【0012】昇降ボックス19の背部には取り付け台4
8が設けられており、取り付け台48には、一対の軸受
49を介してアーム15内に回転可能に配置された長尺
な回転軸50を回転させる減速モータ51が載置されて
いる。回転軸50の先端部には前記傘歯車35に噛合す
る傘歯車52が固着されている。減速モータ51により
回転軸50が回転されると、傘歯車52、35を介して
進退管30および滑りキー軸31が軸心を中心に回転
し、これにより吹き付けノズル14も同方向に回転す
る。次いで、前記吹き付けノズル14の首振り手段を詳
細に説明すると、昇降ボックス19の背面から突出する
アーム15の元部の上部には、突片53が設けられてお
り、この突片53に、取り付け台48に元部が軸着され
た電動シリンダ54(または流体シリンダ)のロッド5
5が軸着されている。電動シリンダ54によりロッド5
5を出し入れさせると、突片53を介してアーム15が
軸心を中心に回転して吹き付けノズル14が横方向に首
振りする。図において、符号56は移動台車11の移動
用のレール、符号57は浸漬管を示している。
【0013】続いて、本発明の第1の実施例に係る浸漬
管熱間補修装置10の動作を説明する。まず、浸漬管5
7の内周面を補修する場合の基本操作を説明する。図3
に示すように、移動台車11をレール56に沿って、垂
直に立ち上がった吹き付けノズル14が、軸心の延長上
に浸漬管57の中心位置が配置される浸漬管57の下方
の内周面吹き付け位置に達するまで移動させる(図2の
二点鎖線も参照)。この際、ターンテーブル12の偏心
位置に昇降手段13が配置される。
【0014】次いで、減速モータ23により昇降ボック
ス19を上昇させて吹き付けノズル14を浸漬管57の
内周面の損傷部分の高さまで上昇させ、それから必要に
より吹き付けノズル14を回転手段の減速モータ51に
より周方向に回転させながら、加圧空気により圧送され
て水混入部14fより水が混入された不定形耐火材を損
傷部分に吹き付けることにより補修する。また、浸漬管
57の他の高さ位置にできた損傷部分を補修する場合に
は、減速モータ23により昇降ボックス19を若干昇降
させたり、減速モータ43により進退管30を若干昇降
させて吹き付けノズル14の高さ位置を変えた後、同様
な不定形耐火材の吹き付けを行うことにより補修する。
昇降手段13は、このようにターンテーブル12の偏心
位置に取り付けられており、しかも減速モータ23、5
1などの駆動部は昇降手段13の背部に配置されている
ので、浸漬管57の高熱は昇降手段13、特に損傷し易
い駆動部までは伝わり難く、例えば熱により昇降手段1
3の電気系が壊れたり、昇降部や回動部などに不定形耐
火材が付着して動きが悪くなるという不都合が解消でき
る。
【0015】次に、図1、2、4を参照して浸漬管57
の外周面を補修する場合を説明する。まず、図1に示す
ように移動台車11を移動させて浸漬管57の中心位置
にターンテーブル12の中心位置を重ね合わせると、吹
き付けノズル14は、図2実線に示すように浸漬管57
の外周面の外側近傍に直立状態で配置される。次いで、
図4に示すように昇降手段13により吹き付けノズル1
4を浸漬管57の外周面の損傷部分に相対する吹き付け
高さまで上昇させて、不定形耐火材を吹き付けることに
より補修する。
【0016】次に、図1、4を参照して浸漬管57の下
端面を補修する場合を説明する。図1に示すように浸漬
管57の下方に移動台車11を配置して、昇降手段13
により吹き付けノズル14を浸漬管57の外周面吹き付
け高さ位置まで上昇させ、次いで首振り手段の電動シリ
ンダ54により吹き付けノズル14を浸漬管57の下端
面吹き付け位置まで首振りさせ(図4参照)、それから
必要によりターンテーブル12を回転させながら浸漬管
57の下端面にできた損傷部分に直角に不定形耐火材を
吹き付ける。これにより、吹き付け面から跳ね返る不定
形耐火材の量も減少し、不定形耐火材の使用量を数十%
(実験では約30%)削減できる。
【0017】このように、第1の実施例の浸漬管熱間補
修装置10は、一本の吹き付けノズル14を任意に移動
させて浸漬管57の内外周面や下端面に不定形耐火材を
吹き付けるようにしたので、従来手段では、移動台車を
浸漬管14の下方から出し入れして吹き付けノズルの交
換を行ったり、作業者が高温環境下で内外周面吹き付け
用のノズルの弁切り換え操作を行っていたが、これらの
操作を行う必要がなくなり、これにより補修時間が短縮
化でき、また作業者を浸漬管57の下方の高温環境下で
の作業から開放できる。
【0018】次に、図7に基づいて本発明の第2の実施
例に係る浸漬管熱間補修装置60を説明する。図7に示
すように、第2の実施例の浸漬管熱間補修装置60は、
ターンテーブル61をさらに大型化し、ターンテーブル
61のほぼ半分の位置上に大型の半円台62を設け、半
円台62上に、浸漬管57の下部開口部57aを閉蓋す
る保温蓋63が、昇降テーブル63aにより昇降可能に
配置されている。保温蓋63上には、例えばグラスウー
ルなどからなる保温マット64が敷設されている。吹き
付けノズル14により浸漬管57の補修が終了した直
後、移動台車11を若干移動させると共にターンテーブ
ル61を回転させて浸漬管57の直下に保温蓋63を配
置し、次いで昇降テーブル63aにより保温蓋63を上
昇させて保温マット64を浸漬管57の下面に当接させ
ることにより、浸漬管57の下部開口部57aが蓋止め
されて浸漬管57の温度低下が低減でき、これにより従
来の蓋止め専用の装置を交換使用していたときに比べ
て、補修が終わってから蓋止めが完了するまでに時間が
かからず、浸漬管57のスポーリングによる損耗を低減
できる。
【0019】次に、図8に基づいて本発明の第3の実施
例に係る浸漬管熱間補修装置70を説明する。図8に示
すように、第3の実施例の浸漬管熱間補修装置70は、
第2の実施例の保温蓋63に代えて、上面に浸漬管57
内に挿入される円筒台形状の内型枠71を突出させたパ
ッチング補修枠72を採用したものである。使用に際し
ては、ターンテーブル61の回転により浸漬管57の下
方に配置されたパッチング補修枠72を昇降テーブル6
3aにより上昇させて内型枠71を浸漬管57内に挿入
させると、パッチング補修枠72上の内型枠71の元部
周辺に載置されたパッチング材73が浸漬管57の下面
に圧着されて補修される。これにより、浸漬管57の下
面の補修を簡単に行うことができる。
【0020】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明はこの実施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱
しない範囲での設計変更などがあっても本発明に含まれ
る。例えば、実施例では、吹き付けノズルの首振り手段
としてアームを首振りさせるものを採用したが、これに
限定しなくても例えばアームの途中から首振りさせた
り、アームと吹き付けノズルとの連結部を首振り構造に
するなど、少なくも吹き付けノズルが首振りできればど
のような構造のものであってもよい。また、ターンテー
ブル上に、吹き付けノズルの昇降手段、保温蓋およびパ
ッチング補修枠を一括して取り付けてもよい。
【0021】
【発明の効果】請求項1〜2記載の浸漬管熱間補修装置
は、このように移動台車のターンテーブル上に搭載され
た昇降手段、回転手段および首振り手段を用いて一本の
ノズルを操作することにより、浸漬管の内外周面や下端
面に不定形耐火材を吹き付けることができるので、補修
時間の短縮や浸漬管の下方の高温環境下での作業から作
業者を開放することができる。また、昇降手段をターン
テーブルの偏心位置に設けたので、浸漬管からの距離が
遠くなり、これにより浸漬管の高い熱は昇降手段まで伝
わり難く、昇降手段の熱損傷を防止できる。特に、請求
項2記載の浸漬管熱間補修装置において、ターンテーブ
ルに保温蓋を配備したものの場合には、補修終了後、直
ちに保温蓋により浸漬管の下部開口部を閉蓋するので、
補修が終わってから蓋止めが完了するまでに時間がかか
らず、スポーリングによる損耗を十分に防止できる。ま
た、ターンテーブルにパッチング補修枠を配備したもの
の場合には、浸漬管の下端面を補修する際に、内型枠を
有して昇降テーブルにより昇降するパッチング補修枠を
用いてパッチング材による補修が行えるので、下面の補
修と保温を同時に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る浸漬管熱間補修装
置による浸漬管の外周面および下面の補修状態を示す斜
視図である。
【図2】同平面図である。
【図3】浸漬管の内周面の補修作業状態を示す斜視図で
ある。
【図4】浸漬管の外周面および下面の補修状態を示す拡
大断面図である。
【図5】同要部拡大断面図である。
【図6】同要部拡大側面図である。
【図7】本発明の第2の実施例に係る浸漬管熱間補修装
置の斜視図である。
【図8】本発明の第3の実施例に係る浸漬管熱間補修装
置の斜視図である。
【符号の説明】
10 浸漬管熱間補修装置 11 移動台車 12 ターンテーブル 13 昇降手段 14 吹き付けノズル 14a ロータリージョイント 14b 外部材 14c 水配管 14d 内部材 14e 連結管 14f 水混入部 15 アーム 16 連結板 17 昇降レール 18 ガイドローラ 19 昇降ボックス 19a 軸受 20 チェーン 21 スプロケット 22 スプロケット 23 減速モータ 24 スプロケット 28 ギヤボックス 30 進退管 30a ロータリージョイント 31 滑りキー軸 32 圧送ホース 33 軸受 34 軸受 35 傘歯車 36 ガイドレール 37 軸受 37a 連結突片 38 蓋 38a 固定フランジ 38b 固定板 40 蛇腹 41 減速モータボックス 42 スプロケット 43 減速モータ 44 スプロケット 45 スプロケット 46 スプロケット 47 チェーン 48 取り付け台 49 軸受 50 回転軸 51 減速モータ 52 傘歯車 53 突片 54 電動シリンダ 55 ロッド 56 レール 57 浸漬管 57a 下部開口部 60 浸漬管熱間補修装置 61 ターンテーブル 62 半円台 63 保温蓋 63a 昇降テーブル 64 保温マット 70 浸漬管熱間補修装置 71 内型枠 72 パッチング補修枠 73 パッチング材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 三郎 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 東島 靖紘 福岡県北九州市八幡東区山王1丁目9番10 号 九築工業株式会社内 (72)発明者 山口 博文 福岡県北九州市八幡東区山王1丁目9番10 号 九築工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空槽の下部に形成された浸漬管の下方
    に配置された移動可能な移動台車と、該移動台車上に回
    転可能に設けられたターンテーブルと、該ターンテーブ
    ルの偏心位置上に設けられて、不定形耐火材の吹き付け
    ノズルが取り付けられたアームを昇降させる昇降手段
    と、前記吹き付けノズルを軸心を中心に回転させる回転
    手段と、前記吹き付けノズルの軸心方向の進退手段と、
    前記吹き付けノズルの首振り手段とを備えたことを特徴
    とする浸漬管熱間補修装置。
  2. 【請求項2】 前記ターンテーブル上に、前記浸漬管の
    下部を覆う昇降テーブルが設けられ、該昇降テーブル上
    には前記浸漬管の下部開口部を閉蓋する保温蓋または上
    面に前記浸漬管内に挿入される内型枠を突出させたパッ
    チング補修枠が設けられていることを特徴とする請求項
    1記載の浸漬管熱間補修装置。
JP28434993A 1993-10-18 1993-10-18 浸漬管熱間補修装置 Withdrawn JPH07118728A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100263458B1 (ko) * 1995-12-11 2000-08-01 토요다 히로시 진공탈가스용 환류관 또는 침지관의 열간보수장치 및 방법

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