JPH0711848B2 - 特定媒体記録用磁気ヘッド回路 - Google Patents

特定媒体記録用磁気ヘッド回路

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JPH0711848B2
JPH0711848B2 JP62325215A JP32521587A JPH0711848B2 JP H0711848 B2 JPH0711848 B2 JP H0711848B2 JP 62325215 A JP62325215 A JP 62325215A JP 32521587 A JP32521587 A JP 32521587A JP H0711848 B2 JPH0711848 B2 JP H0711848B2
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JP
Japan
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magnetic
magnetic head
circuit
recording
winding
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JP62325215A
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義彦 加藤
尚之 佐藤
銀矢 石黒
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Tokin Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Tokin Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気ヘッドに関し,特に特定の保磁力を有する
磁気カード等の磁気記録媒体に記録を行なうために用い
られる特定媒体記録用磁気ヘッド回路に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
最近,キャッシュカード,テレホンカード,及びクレジ
ットカード等の磁気カードが普及し,カード時代の到来
と言われている。この磁気カードの普及に伴ない,磁気
カードにデータを書き込んだり磁気カードからデータを
読み出すことが可能な装置,所謂,磁気カードリーダラ
イタも発売され,一般の人にも磁気カードリーダライタ
が容易に手に入るようになってきた。このため,磁気カ
ードの偽造防止対策が急務となっている。
従来の磁気カードの偽造防止対策は,磁気カードへデー
タを記録する際の記録信号方式を改良したり,或いは磁
気ヘッドの構造を改良することにより行なわれている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら,現在のところ,単独で万全というものが
ないので,上述した方法を組み合せた偽造防止対策が講
じられているのが現状である。
本発明者らは,従来の対策で完全に磁気カードの偽造防
止ができないのは,従来の磁気ヘッドがどのような保磁
力の磁気カードに対しても少なからず書き込み能力を持
っているためであると考えた。
従って,本発明の目的は,磁気ヘッドの構造を改良する
事により,特定の保磁力を有する磁気カード等の磁気記
録媒体より高い保磁力を有する磁気記録媒体へデータを
書き込む機能を除去した特定媒体記録用磁気ヘッド回路
を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明による特定媒体記録用磁気ヘッド回路は,ギャッ
プをもった磁気コアに巻回された巻線の両端子間にスラ
イス回路を接続したことを特徴とする。
〔作用〕
このような構成によると,磁気記録媒体にデータを書き
込む場合,スライス回路を介して巻線間に電圧信号波形
を印加すると,巻線間にはスライス回路により電圧信号
波形の一部をうす切りにした電圧波形が得られる。この
うす切り電圧により巻線に流れる電流は,ほぼ一定に制
限されるため,磁気コアのギャップ近傍の漏れ磁界は一
定となり,その漏れ磁界により磁化反転を生じる磁気記
録媒体のみ磁化させることが可能である。従って,この
磁気ヘッド回路では,特定の保磁力を有する磁気記録媒
体のみにデータを書き込むことが可能となる。
この特定媒体記録用磁気ヘッド回路を用いて高い保磁力
を有する磁気記録媒体に記録しようとして,さらに大き
な信号電圧を印加しても,電圧はスライス回路のスライ
スレベルによりカットされるため,巻線間にはスライス
レベルの電圧のみが印加される。従って,この特定媒体
記録用磁気ヘッド回路により,高い保磁力を有する磁気
記録媒体に記録することができない。
〔実施例〕
以下,本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図を参照して,本発明の第1の実施例による特定媒
体記録用磁気ヘッド回路は,ギャップをもった磁気コア
1と,磁気コア1に巻回された巻線2からなる磁気ヘッ
ドを有する。巻線2の両端子−′間にはスライス回
路3が接続されている。本実施例のスライス回路3は,
巻線2の両端子−′間に,互いに逆向きに並列接続
された2個のダイオードD1およびD2からなる。実際の特
定媒体記録用磁気ヘッド回路では,磁気ヘッドとスライ
ス回路3とは一体に構成される。すなわち,巻線2の両
端子−′へのスライス回路3の端子−′が本特
定媒体記録用磁気ヘッド回路の入力端子として外部回路
と接続される。
第1図の特定媒体記録用磁気ヘッド回路に,外部回路よ
り電流を流すことにより,磁気カード等の磁気記録媒体
にデータを書き込む場合について説明する。この場合,
端子−′間に電圧レベルの高い書き込み信号を印加
しても,スライス回路3により巻線2の端子−′間
の電圧は通常のダイオードの順方向電圧降下に相当する
約0.7V以上には上がらない。
今,この電圧により発生する磁気コアのギャップからの
もれ磁界が,特定の保磁力を有する磁気記録媒体を磁化
反転させるに十分なように,巻線2の回路抵抗が設定し
てあれば,この記録媒体に記録を行なうことができる。
さらに高電圧の書き込み信号を端子−′間に印加し
ても,スライスレベル以上に端子間の電圧が上がらない
ため,磁気コアのギャップからのもれ磁界も増加するこ
とがない。
従って,磁気ヘッドの巻線2として,その端子電圧が0.
7Vで所定の磁気記録媒体にデータの書込みが出来るよう
な巻線仕様のものを使用すれば,本実施例の特定媒体記
録用磁気ヘッド回路を用いて所定の保磁力より高い保磁
力を有する他の磁気記録媒体へのデータの書込みが不可
能となり,磁気カードの偽造を防止することができる。
なお,本発明は上記実施例に限定しないのは勿論であ
る。例えば,第2図に示されるように,ダイオードD1
びD2にそれぞれ直列にコンデンサC1及びC2を付加した
り,第3図に示されるように,抵抗R1及びR2を付加して
も良い。又,第4図に示されるように,通常のダイオー
ドD1及びD2の代わりにツェナーダイオードZD1及びZD2
用いても良く,第5図に示されるように,トランジスタ
Tr1及びTr2を用いても良い。更に,第6図に示されるよ
うに,ダイオードを2個直列接続した2組を互いに逆極
性に並列接続しても良い。又,スライス回路として1個
の双方向ダイオードを使用しても良い。なお,この双方
向ダイオードは,pn接合ダイオード場合に,不純物濃度
を大きくしていって逆降伏電圧を順方向電圧降下とほぼ
同じくらいにすることにより容易に製造できる。さらに
他の実施例を第7図に示す。これは,2個のダイオードと
直列にコイルLを接続したものであり,巻線2に印加さ
れる書込み信号の立上りを良くするためのものである。
すなわち,書込み信号の周波数が高くなると巻線2のイ
ンダクタンスが抵抗分としてきいてくるため,立上りが
悪くなる。そこで,ダイオード側に適当なコイルLを挿
入することにより,立上り時にダイオード側のインピー
ダンスを高め,巻線2側の立上りを改善することができ
る。なお,上述した実施例の他にも,種々の変形が可能
であるのは勿論である。
〔発明の効果〕
以上の説明で明らかなように,本発明によれば,ギャッ
プを持った磁気コアに巻回された巻線の両端子間にスラ
イス回路を接続するという簡単な構造で,磁気カード等
の磁気記録媒体へのデータの書込み能力を制限すること
ができる。従って,本発明による特定媒体記録用磁気ヘ
ッド回路は,磁気カードの偽造防止に大きな効果を発揮
する。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の第1の実施例を示す回路図,第2図は
本発明の第2の実施例を示す回路図,第3図は本発明の
第3の実施例を示す回路図,第4図は本発明の第4の実
施例を示す回路図,第5図は本発明の第5の実施例を示
す回路図,第6図は本発明の第6の実施例を示す回路
図,第7図は本発明の第7の実施例を示す回路図であ
る。 1……磁気コア,2……巻線,3……スライス回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ギャップをもった磁気コアと該磁気コアに
    巻回された巻線とを有する磁気ヘッドにおいて,前記巻
    線の両端子間にスライス回路を接続したことを特徴とす
    る特定媒体記録用磁気ヘッド回路。
  2. 【請求項2】前記スライス回路が,前記巻線の両端子間
    に互いに逆向きに並列接続された2個の整流素子を含む
    特許請求の範囲第1項記載の特定媒体記録用磁気ヘッド
    回路。
  3. 【請求項3】前記整流素子がダイオードである特許請求
    の範囲第2項記載の特定媒体記録用磁気ヘッド回路。
  4. 【請求項4】前記整流素子がツエナーダイオードである
    特許請求の範囲第2項記載の特定媒体記録用磁気ヘッド
    回路。
  5. 【請求項5】前記スライス回路が,コイルを含む特許請
    求の範囲第1項又は第2項又は第3項又は第4項記載の
    特定媒体記録用磁気ヘッド回路。
JP62325215A 1987-12-24 1987-12-24 特定媒体記録用磁気ヘッド回路 Expired - Lifetime JPH0711848B2 (ja)

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