JPH07118300B2 - 高出力紫外放射装置 - Google Patents

高出力紫外放射装置

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JPH07118300B2
JPH07118300B2 JP19713386A JP19713386A JPH07118300B2 JP H07118300 B2 JPH07118300 B2 JP H07118300B2 JP 19713386 A JP19713386 A JP 19713386A JP 19713386 A JP19713386 A JP 19713386A JP H07118300 B2 JPH07118300 B2 JP H07118300B2
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ultraviolet radiation
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fixing plate
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建一 川澄
暁勇 稲田
幸夫 簾内
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、紫外放射装置に係り、特に高出力の紫外放射
に好適な放射装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の水銀原子による紫外放射装置は、放射波長が水銀
の励起による254nm,185nmが主体であつた。そして、高
出力にともない放射源の最冷点温度が上昇するのに対す
る水銀蒸気圧の最適化の為に、例えば特開昭58-18859号
公報等に記載の如く、水銀をインジウ等のアマルガムの
形で封入していたが、この場合、温度上昇が一定である
という前提であり、使用条件による周囲からの熱影響の
変化に対しては、水銀蒸気圧の最適値からずれる場合が
多く、汎用性に欠ける点があつた。
さらに、高出力化の為に入力をアツプするような場合に
対する最適水銀蒸気圧の制御に対する手段が講じられて
いなかつた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来方法のアマルガム封入形では、アマルガムの組成比
のバラツキにより、個々の最適水銀蒸気圧を与える温度
にバラツキが生じる。また、高出化のために入力を変え
ていつた場合には、さらに最適な水銀蒸気圧を与える温
度から大幅にずれることが起り、常に効果的に最適水銀
蒸気圧を保持する点についての配慮がなされておらず、
最高の紫外放射が得にくい問題があつた。
本発明の目的は、低圧水銀放電灯にあつて特に高出力化
を行うことにより、185nm,254nmの出力を向上させる他
に、電流密度を高くすることにより、水銀のイオンによ
る発光194nmの出力を増加させ、エネルギーの高い短波
長成分の254nmに対する185nmと194nmとの成分比を含み3
0%程度まで高める放射源における水銀蒸気圧の効果的
な強制コントロール手段を備えた高出力紫外放射装置を
提供することにある。
〔問題点を解決するための手段及び作用〕
185nmの他にこれに近い水銀イオンスペクトルの194nmを
放射するには、放電管に高入力が必要である。一方全紫
外放射を最高に放射するには、水銀蒸気圧を最適値に常
に制御する必要がある。ところが、紫外放射源の用途は
多面に渡り、これを使つた紫外線処理装置は、多種多様
であり、放射源の最冷点の温度は、装置によつても変わ
り、また処理条件の変化によつても変わる。さらに、効
率のよい処理スケジユールの為に、放射源への入力を変
えることも必要となることがある。放射源の最冷点の温
度がこのように、放射源単体以外の装置や処理スケジユ
ール,処理室の温度条件等放射源からみれば外的要因に
よつて常に変化しうる状態にある。最適水銀蒸気圧の温
度範囲を低い方へ、或いは高い方へずらすために、水銀
を他の金属との化合物(通常アマルガム)の形で封入す
ることは知られているが、これとても、ある一定の温度
領域でしか最適化できない為に、放射源自体の自由度
は、結果的に1つしかない。そこで種々検討した結果、
最適水銀蒸気圧となるようにするために、積極的にかつ
効果的に外部からコントロールするに適した放射装置と
することが、最も原理的でかつ精度の高いものであるこ
とが判つた。つまり、特に、放射源への入力を増して、
254nmや185nmの他にイオンスペクトル194nmをも放射し
ようとするには、放電電流を大きくしなければならず、
これによる管端電極部での電力損失が大きくなり、最冷
点である管端部の温度は上昇してしまう。一方、最高の
紫外放射効率を得るためには、水銀の蒸気圧は6×10-3
mmHg前後の低圧に正確に保持しなければならない。
本発明者らは、この為に、封入物は、希ガスの他に水銀
は水銀のみで封入し、水銀の蒸気圧の制御は、外部から
積極的に効果的に行う為に、放射源の最冷点を一ケ所に
集め、温度センサーを配設し、該最冷部を含む管溝部を
熱伝導の良い金属で覆い、これを冷却板に固定し、該冷
却板を水冷,空冷或いは電子冷却(=ペルチエ効果)等
の手段で冷却し、この冷却動作が、前記温度センサーの
出力と連動することが最も効果的であるという結論に至
つた。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図により説明する。波長
185nmでの透過率が85%以上の硝子製容器1の両端の、
フイラメイト2をマウントしたステム3を含む太径の管
端部4,4′は同一方向側に集めてあり、該太径の管端部
4,4′のフイラメント2より端側は、金属よりなる矩形
ブロツク5に収納固定されている。それぞれのステムに
は、2本の導入線が気密に埋め込まれており、容器側に
は、それぞれフイラメントがマウントされており、外部
には電力供給線8に接続されている。
放電容器1内には、予め加熱脱ガスしたのち、水銀の他
に、始動ガスとして、アルゴン又はアルゴンとネオンの
混合ガス等希ガスが一種類又は数種類封入してある。
放電容器1の太径の管端部4又は4′のいずれか一方に
は、温度センサー6として熱電対が接着してあり、この
接着部分を含み、管端部4,4′と矩形ブロツクとは、ア
ルミニウム又はジルコニウム等の酸化物を主成分とする
セメント7により接着固定してある。
本紫外放射源は、電力供給線8に安定器を接続し、両フ
イラメント間に高電圧を印加して、放電容器内で放電さ
せる。フイラメントには、電子の放射をよくするため
に、通常、バリウム,カルシウ,ストロンチウムの酸化
物が塗着してあるため能率よく電子が放出される。この
電子は、放電電極間に印加された電圧により加速され
て、容器内の水銀原子と衝突し、水銀原子を励起して、
共鳴線185nm,254nmなどのスペクトルを発光するととも
に、放電電流を多くすると水銀原子が電離されて、水銀
イオンによる波長194nmのスペクトルをも発光する。こ
れらのスペクトルは、この波長域での光透過率が85%以
上の容器1の壁を通して外部に放射される。
このうちとくに、185nm,254nmの発光の強さは、容器内
の水銀の密度すなわち蒸気圧によつて左右される。容器
1は閉じられた系であり、封入してある水銀量は余剰で
あるため、水銀の蒸気圧は、容器1の一部の最冷点の温
度で決まる。本発明の構造の放射源では、矩形ブロツク
5内に収納されている太径の管端部4,4′に、その最冷
点がある。
したがつて、本放射源の水銀蒸気圧を制御して紫外線18
5nmや254nmの強度を最高の値に保持するには、前記太径
の管端部4に接着された温度センサー6による出力と連
動させて、外部より、矩形ブロツク5を冷却或いは加熱
することにより、最冷点の温度を最適値に一定にする必
要がある。該矩形ブロツク5は、固定板9に1ケないし
複数個固定されて使用される。固定板9には水を通すパ
イプ12が接着されるが、水を通す穴が開けられるかして
あり、外部より水を供給し、この供給の途中に電動弁10
が取りつけてある。或いは、固定板9には、ペルチエ効
果を利用した電子冷却素15を密着させこれへの電力供給
源11が用意される。
〔発明の効果〕
前述の温度センサー6からの出力をこれら電動弁10と連
動させ水量を調整するか、供給電源11と連動させ電力を
調整することによつて、非常に精度よく、最冷点の温度
を一定に保持することができることを確認した。この場
合の最適温度は40〜45℃である。いずれの温度制御も、
指定温度の±1℃程度に保持が可能であり、常に最大の
紫外線出力を保持することが可能である。
特に、放電電流を増加し、水銀イオンによる発光波長19
4nmの強度をも増加させようとする場合には、電流の増
加によるフイラメント部での電力の消費(陰極損失大)
が大きく、この熱が管端部の最冷点の温度を上昇させて
しまい、波長185nmや254nmなどの紫外放射の低下をまね
くので、最冷点の温度を最適値に保持し、これらの波長
の放射低下を防ぐのに前述の方法が極めて効果的に働
く。
たとえば、放電空間の断面積(cm2)当りの電流を5A程
度と多くした場合には、波長194nmの発光は、254nmに対
して約5%程度発光し、近い波長の185nmと合わせる
と、高エネルギー部分の波長の発光が、254nmに対して
約30%となり、紫外放射利用の面で非常に有効となる。
もし、最冷点の温度制御がなされないときには最冷点の
温度は60〜70℃となり254nmの発光強度は、40℃のとき
の50〜60%に低下してしまう。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による高出力紫外放射装置の基本構成図
であつて、同図(a)は、放射源を説明する概略図、同
図(b)はその側面図、同図(c)は、固定板を水冷す
るときの1例を示す図、同図(d)は、固定板をフイン
により空冷するときの1例を示す図、同図(e)は、固
定板にペルチエ効果の電子冷却素子を利用したときの1
例を示す図である。 1……放電容器、2……フイラメント、3……ステム、
4,4′……太径管端部、5……矩形ブロツク、6……熱
電対、7……セメント、8……電力供給源、9……固定
板、10……電動弁、11……電力供給電源、12……パイ
プ、13……フイン、14……フアン、15……電子冷却素
子。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紫外放射原子として、水銀原子を使用し、
    少なくとも放射波長に185,194,254nmを含み、かつこれ
    らを85%以上透過する容器内での放電によつて上記放射
    波長を得るものであつて、上記放電容器の両端が一方向
    に集められ、上記両端部を熱伝導率の良い金属からなる
    矩形のブロツク内に温度センサーとともに収納し、上記
    矩形ブロツクを温度制御可能な固定板に保持してなるこ
    とを特徴とする高出力紫外放射装置。
  2. 【請求項2】上記固定板が冷却水を流すための導管と上
    記冷却水の流量を制御するための弁とを有し、かつ、上
    記弁の動作が上記温度センサーの出力と連動しているこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の高出力紫外
    放射装置。
  3. 【請求項3】上記固定板が冷却フインと上記冷却フイン
    に送風するフアンとを有し、上記フアンの動作が上記温
    度センサーの出力と連動していることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の高出力紫外放射装置。
  4. 【請求項4】上記固定板が電子冷却素子を有し、かつ上
    記素子の動作が上記温度センサーの出力と連動している
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の高出力紫
    外放射装置。
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DE10231258A1 (de) * 2002-07-11 2004-01-22 Philips Intellectual Property & Standards Gmbh Entladungslampe mit Kühleinrichtung
JP5030010B2 (ja) * 2006-09-15 2012-09-19 岩崎電気株式会社 紫外線照射装置

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