JPH07118278A - トリアゼン基を有する有機ケイ素化合物およびその製造方法 - Google Patents

トリアゼン基を有する有機ケイ素化合物およびその製造方法

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JPH07118278A JP6169687A JP16968794A JPH07118278A JP H07118278 A JPH07118278 A JP H07118278A JP 6169687 A JP6169687 A JP 6169687A JP 16968794 A JP16968794 A JP 16968794A JP H07118278 A JPH07118278 A JP H07118278A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱−および/または光感受性ラジカル開始剤
を使用することができるシランおよびオルガノシロキサ
ンを提供すること 【構成】 1個以上のトリアゼン基を有する1個以上の
Si−C結合有機基を有する有機ケイ素化合物

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の対象は、1個以上のトリ
アゼン基を有するSi−C結合有機基を有する有機ケイ
素化合物、その化合物の製造方法、本発明による有機ケ
イ素化合物とラジカル重合性有機化合物とからホモポリ
マー、グラフトコポリマーおよびブロックコポリマーを
製造する方法、および有機ケイ素化合物もしくは有機ポ
リマーの架橋方法に関する。
【0002】
【従来の技術】有機基を有するモノマーのトリアゼン化
合物を、ラジカル重合のための熱−および/または光感
受性ラジカル開始剤として使用することは、米国特許4
137226号明細書に記載されている。さらに、ビス
トリアゼンを、フッ素含有ポリイミドおよび芳香族ポリ
マーのための架橋剤として使用することも、A. Lau, L.
Vo, Macromolecules 25, 7294 (1992)に記載されてい
る。
【0003】シラン組成物およびオルガノシロキサン組
成物のためのラジカル開始剤が、その組成物と相容性で
ある、たとえば混合可能であるかそれに溶解するような
場合に有利である。N. Wiberg et al., Z. Anorg. All
g. Chem. 562, 91 (1988)からシリルトリアゼンは公知
であるが、このシリルトリアゼンはケイ素有機基を有し
ているが、著しく不安定であり、部分的に爆発性であ
り、従って工業的に取扱い可能な開始剤としては使用す
ることができない。さらに、これは共有Si−N−結合
により優れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、熱−
および/または光感受性ラジカル開始剤として使用する
ことができるシランおよびオルガノシロキサンを提供す
ることであった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の対象は、1個以
上のトリアゼン基を有する1個以上のSi−C結合有機
基を有する有機ケイ素化合物である。
【0006】トリアゼン基:−N=N−N−は、3個の
開放した価を有し、これは本発明による有機ケイ素化合
物において、任意に有機基中へ組込むことができる。こ
のトリアゼン基は、1個以上の2価の有機基を介して、
ケイ素原子と窒素原子との間に1個以上の炭素原子が存
在するように有機ケイ素化合物と結合されている。場合
により2価の有機基を介して有機ケイ素化合物と結合し
ていないトリアゼン基の存在する価は、ヒドロキシ基を
有するか、または有利にN−CまたはN−O−C結合す
る1価の有機基を有する。トリアゼン基を含有していな
い有機ケイ素化合物のケイ素原子に結合している他の基
は、有利に水素原子、ハロゲン原子またはSi−C、S
i−OまたはSi−Siと結合している。
【0007】有機ケイ素化合物とは、シランおよびシロ
キサンの他に、たとえばカルボシラン、シラザンおよび
ジシランであると理解される。
【0008】1価および2価の有機基の例は、基R1
よびRとして後で詳説される。
【0009】本発明の有利な有機ケイ素化合物は、一般
式1:
【0010】
【化4】
【0011】[式中、Xは一般式2:
【0012】
【化5】
【0013】で示される基、基R2または半分の2価の
基R3を表し、ただし、一般式1の単位1個あたりの1
個以上のXは、一般式2の基を表す]で示されるトリア
ゼン基を含有する1個以上の単位および場合により一般
式3:
【0014】
【化6】
【0015】で示される単位から構成され、その際、前
記の一般式1〜3はそれぞれ無関係であり、Rは2価の
Si−C結合の、場合によりヒドロキシ基、C1〜C6
ルコキシ基、メルカプト基、エポキシ基またはシアノ基
またはハロゲン原子で置換されたC1〜C18炭化水素基
を表し、この基は場合によりエーテル結合、チオエーテ
ル結合、アミン結合、エステル結合、カルボニル結合、
ウレタン結合、尿素結合、スルホニル結合またはアミド
結合を有していることができ、R1およびR2は水素原
子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子または1価の、場合に
よりヒドロキシ基、C1〜C6アルコキシ基、メルカプト
基、エポキシ基またはシアノ基またはハロゲン原子で置
換されたC1〜C18炭化水素基または−炭化水素オキシ
基を表し、これは、場合によりエーテル結合、チオエー
テル結合、アミン結合、エステル結合、カルボニル結
合、ウレタン結合、尿素結合、スルホニル結合またはア
ミド結合を有していてもよく、R3は2価の、場合によ
りヒドロキシ基、C1〜C6アルコキシ基、メルカプト
基、エポキシ基またはシアノ基またはハロゲン原子で置
換されていてもよいC1〜C18炭化水素基を表し、これ
は場合によりエーテル結合、チオエーテル結合、アミン
結合、エステル結合、カルボニル結合、ウレタン結合、
尿素結合、スルホニル結合またはアミド結合を有してい
ることができ、およびmおよびnは0、1、2または3
を表す有機ケイ素化合物である。
【0016】前記の一般式1中のXが、半分の基R3
表す場合、一般式1の2つの単位がR3を介して結合し
ている。
【0017】前記の一般式1中の基2個の基Xがそれぞ
れ半分の基R3を表す場合に、トリアゼンに環形成を行
うことができる。
【0018】非置換の炭化水素基R1およびR2の例は、
アルキル基、たとえばメチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、
イソブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオ
ペンチル基、t−ペンチル基、ヘキシル基、たとえば、
n−ヘキシル基、ヘプチル基、たとえばn−ヘプチル
基、オクチル基、たとえばn−オクチル基およびイソオ
クチル基、たとえば2,2,4−トリメチルペンチル
基、ノニル基、たとえばn−ノニル基、デシル基、たと
えばn−デシル基、ドデシル基、たとえばn−ドデシル
基、オクタデシル基、たとえばn−オクタデシル基;ア
ルケニル基、たとえばビニル基、アリル基、n−5−ヘ
キセニル基、4ービニルシクロヘキシル基および3−ノ
ルボルネニル基;シクロアルキル基、たとえばシクロペ
ンチル基、シクロヘキシル基、4−エチルシクロヘキシ
ル基、シクロヘプチル基、ノルボルニル基およびメチル
シクロヘキシル基;アリール基、たとえばフェニル基、
ビフェニル基、ナフチル基、アントリル基およびフェナ
ントリル基;アルカリール基、たとえばo−、m−、p
−トルイル基、キシリル基およびエチルフェニル基;ア
ラルキル基、たとえばベンジル基、α−フェニル−およ
びβ−フェニルエチル基および相応する炭化水素オキシ
基である。
【0019】基R1およびR2としての置換された炭化水
素基の例は、ハロゲン化炭化水素、クロロメチル基、3
−クロロプロピル基、3−ブロモプロピル基、3,3,
3−トリフルオロプロピル基、5,5,5,4,4,
3,3−ヘプタフルオロペンチル基ならびにクロロフェ
ニル基、ジクロロフェニル基およびトリフルオロトリル
基;メルカプトアルキル基、たとえば2ーメルカプトエ
チル基および3−メルカプトプロピル基;シアノアルキ
ル基、たとえば2−シアノエチル基および3−シアノプ
ロピル基;アミノアルキル基、3−アミノプロピル基、
N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基およ
びN−(2−アミノエチル)−3−アミノ−(2−メチ
ル)プロピル基;アミノアリール基、たとえばアミノフ
ェニル基;シクロオキシアルキル基、たとえば3−アク
リルオキシプロピル基および3−メタクリルオキシプロ
ピル基;ヒドロキシアルキル基、たとえばヒドロキシプ
ロピル基および式:
【0020】
【化7】
【0021】およびHOCH2CH(OH)CH2SCH
2CH2−の基および相応する炭化水素オキシ基である。
【0022】R1およびR2、特にR2の他の例は、置換
芳香族炭化水素基、たとえばニトロフェニル基、シアノ
フェニル基、メトキシフェニル基、エトキシフェニル
基、ヒドロキシフェニル基、ジメトキシフェニル基、ハ
ロゲンフェニル基、n−ブチルフェニル基、メルカプト
フェニル基、カルボキシフェニル基、ジエチルアミノフ
ェニル基、アセトアミノフェニル基、トルイル基、アゾ
ベンジル基およびヘテロ芳香族基、たとえばピリジニル
基、フリル基、イミダゾリル基およびチオフェン−イル
基である。
【0023】基R1は、特に有利に水素原子、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、ビニル基、3−ノルボ
ルネニル基、n−5−ヘキセニル基、トルイル基、フェ
ニル基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、
および特にメチル基である。
【0024】基R2は、特に有利に水素原子、メチル
基、n−ブチル基、n−シクロヘキシル基、フェニル
基、メトキシフェニル基、n−ブチルフェニル基、ジメ
トキシフェニル基、トルイル基、ジエチルアミノフェニ
ル基、ハロゲンフェニル基、ヒドロキシフェニル基また
はシアノフェニル基である。
【0025】2価の炭化水素基RおよびR3の例は、飽
和した、分枝または非分枝のアルキル基、たとえばメチ
レン基およびエチレン基、ならびにn−プロピレン基、
ブチレン基、ペンチレン基、1−メチルペンチレン基、
ヘキシレン基、シクロヘキシレン基およびオクタデシレ
ン基、または不飽和アルキレン基またはアリーレン基、
たとえばヘキセニレン基、フェニレン基、たとえば2−
クロロ−1,4−フェニレン基、もしくは基:C64
264、C64−C64、C64C(CH326
4である。
【0026】2価の炭化水素基RおよびR3の置換基の
例は、ハロゲン原子およびC1〜C6アルコキシ基であ
る。置換された基:RおよびR3の他の例は、−C
24、C36NHC24−、C36OC24−、C64
OC64−、C64SO264−、C64SC6
4−、C64NHC64、C76O−、C63Cl−、
1282−、C76S−およびC64COC64−で
ある。
【0027】基:RおよびR3は特に有利に特に置換さ
れていないC1〜C6アルキレン基である。n−プロピレ
ン基が特に有利である。
【0028】有利にトリアゼン基を含有する単位もしく
は一般式1の2つの単位からなる組合わせは一般式4〜
12に示される:
【0029】
【化8】
【0030】[式中、Yは一般式2の基を表し、および
R、R2およびR3は前記したものを表す]。
【0031】特に有利なトリアゼン基含有単位は、一般
式8および11であり、特に11である。
【0032】本発明による有機ケイ素化合物が一般式3
の単位を有する場合、この有機ケイ素化合物は、たとえ
ば相応するシロキサン材料または他の材料と混合可能で
あるかまたは相容性であるために、たとえば線状、環
状、分枝状、エラストマーまたは樹脂状に架橋すること
ができるシロキサン成分を含有する。
【0033】本発明による有機ケイ素化合物は、固体ま
たは液体の形で存在することができる。この有機ケイ素
化合物は、有機ケイ素化合物において公知の任意の構造
を有することができる。たとえば有機ケイ素成分は、ト
リアゼン単位によって中断されているか、またはトリア
ゼン単位は有機ケイ素化合物中での側基として結合して
いることができる。有機ケイ素成分は、線状、分枝状ま
たは樹脂状に架橋されていてもよい。
【0034】有機ケイ素化合物が、一般式3の単位を有
していない場合には、シランが存在する。有機ケイ素化
合物が一般式3の単位を有する場合には、シロキサンが
存在する。
【0035】本発明による有機ケイ素化合物の有利な例
は、一般式3の単位において、鎖中においてR1として
もっぱら水素原子、メチル基、フェニル基または3,
3,3−トリフルオロプロピル基を含有し、側鎖基とし
て一般式1のトリアゼン単位を含有する線状のジオルガ
ノポリシロキサンである。
【0036】本発明による有機ケイ素化合物中の一般式
3の単位の割合は、たとえば本発明の有機ケイ素化合物
がコポリマーのためのグラフト基本骨格として使用され
る場合には著しく高い。たとえば一般式1の単位あた
り、1000まで、有利に5〜50個の一般式3の単位
が存在することができる。
【0037】本発明の対象は、1個以上のトリアゼン基
を含有する1個以上のSi−C結合有機基を有する有機
ケイ素化合物の製造方法でもある。
【0038】方法1)この方法の場合、ジアゾニウム塩
を第1級または第2級アミンと反応させ、その際、ジア
ゾニウム塩またはアミンと結合している1個以上の基は
Si−C結合有機ケイ素基を有する。
【0039】一般式13:
【0040】
【化9】
【0041】のジアゾニウム塩を一般式14:
【0042】
【化10】
【0043】のアミンと反応させる(その際、Xは一般
式2において前記されたものを表し、Zは自体公知のア
ニオン基を表す)トリアゼン基を含有する一般式1の1
個以上の単位から構成される有機ケイ素化合物の製造方
法が有利である。
【0044】方法1は、有利に水、アルコール、たとえ
ばメタノール、エタノールまたはイソプロパノールまた
は後記する方法3において記載された有機溶剤中で実施
される。
【0045】アニオンZの有利な例は、Cl、Br、
F、PF6、BF4、SbF6、CH364SO3、CH3
COO、CF3COO、CF3SO3である。
【0046】方法2)この方法の場合、 A) エポキシ基、カルボン酸無水物基、ハロゲン原
子、基:−COClまたは−NCOを有する基を有する
トリアゼン化合物を、基:−OH、−NHR1、COO
Hまたは−SHを有する有機ケイ素化合物と反応させる
か、または B) 基:たとえば−COOH、−OH、−NHR1
たは−SHを有する基を有するトリアゼン化合物を、エ
ポキシ基、カルボン酸無水物基、ハロゲン原子、基:−
COClまたは−NCOを有する有機ケイ素化合物と反
応させる。R1は前記したものを表す。
【0047】一般式15:
【0048】
【化11】
【0049】[式中、Bは、1価の、カルボン酸無水物
基、エポキシ基、基:−COClまたは−NCOを有
し、場合によりヒドロキシ基、C1〜C6アルコキシ基、
メルカプト基、エポキシ基またはシアノ基またはハロゲ
ン原子で置換され、これは場合によりエーテル結合、チ
オエーテル結合、アミン結合、エステル結合、カルボニ
ル結合、ウレタン結合、尿素結合、スルホニル結合また
はアミド結合を有していてもよいC1〜C17炭化水素
基、一般式2の基、基R2または半分の2価の基R3を表
し、ただし、式15の化合物1個あたり1個以上のB
は、前記した1価のカルボン酸無水物基、エポキシ基、
基:−COClまたは−NCOを有する基を表すものと
する]で示される化合物を、一般式16: A−G (16) [式中、Aは、基:−OH、−NHR1、−COOHま
たは−SHGは、一般式2の基を表し、およびR2およ
びR3は前記したものを表す]で示される化合物と反応
させるトリアゼン基を含有する前記の一般式1の1個以
上の単位から構成される有機ケイ素化合物の製造方法
A)が有利である。
【0050】同様に、一般式15において、Bは基:−
OH、−NHR1、−COOHまたは−SHを示すこと
ができ、および一般式16において、Aはハロゲン原
子、カルボン酸無水物基、エポキシ基または基:−CO
Clまたは−NCOを表す、トリアゼン基を有する前記
した一般式1の1個以上の単位から構成される有機ケイ
素化合物の相応する製造方法B)も有利である。
【0051】方法2は、後記する方法3に記載された有
機溶剤中で実施するのが有利である。
【0052】方法3)この方法の場合、オレフィン性二
重結合またはアセチレン性三重結合を有する基を有する
トリアゼン化合物を、Si−H基を有する有機ケイ素化
合物と、白金、ロジウムまたはこれらの化合物の存在で
反応させる。
【0053】一般式17:
【0054】
【化12】
【0055】[式中、Zは、1価の、オレフィン性二重
結合またはアセチレン性三重結合を有し、場合によりヒ
ドロキシ基、C1〜C6アルコキシ基、メルカプト基、エ
ポキシ基またはシアノ基またはハロゲン原子により置換
されおり、場合によりエーテル結合、チオエーテル結
合、アミン結合、エステル結合、カルボニル結合、ウレ
タン結合、尿素結合、スルホニル結合またはアミド結合
を有することができるC1〜C18炭化水素基、一般式2
の基、基:R2または半分の2価の基:R3を表し、ただ
し、一般式17の化合物1個あたり、1個以上のZが、
前記した1価のオレフィン性二重結合またはアセチレン
性三重結合を有する基を表すものとする]で示される化
合物を、一般式18:
【0056】
【化13】
【0057】[式中、oは0、1、2または3を表し、
1およびR2は前記したものを表す]で示される化合物
と、白金、ロジウムまたはそれらの化合物の存在で反応
させる、トリアゼン基を含有する一般式1の1個以上の
単位から構成される有機ケイ素化合物の製造方法が有利
である。
【0058】前記の反応のために、脂肪族不飽和化合物
に、Si原子に直接結合した水素原子を付加するために
今までにも使用された全ての触媒を使用することができ
る。このような触媒の例は、担体、たとえば二酸化ケイ
素、酸化アルミニウムまたは活性炭上に存在する金属の
微細に分散した白金、白金化合物または白金錯体、たと
えば白金ハロゲン化物、たとえばPtCl4、H2PtC
6・6H2O、Na2PtCl4・4H2O、白金−オレ
フィン錯体、白金−アルコール錯体、白金−アルコラー
ト触媒、白金ーエーテル触媒、白金−アルデヒド触媒、
白金−ケトン触媒、H2PtCl6・6H2Oとシクロヘ
キサノンとからの反応生成物も含める、検出可能な無機
の結合したハロゲン含量を有するかまたは有しない白金
−ビニルシロキサン錯体、特に白金−ジビニルテトラメ
チルジシロキサン錯体、ビス−(ガンマ−ピコリン)−
白金二塩化物、トリメチレンジピリジン白金二塩化物、
ジシクロペンタジエン白金二塩化物、ジメチルスルホキ
シドエチレン白金(II)−二塩化物ならびに、四塩化
白金とオレフィンおよび第1級アミンまたは第2級アミ
ンまたは第1級アミンおよび第2級アミンとの反応生成
物、たとえば1−オクテン中に溶かされた四塩化白金と
s−ブチルアミンとからの反応生成物またはアンモニウ
ム白金錯体である。
【0059】触媒は、それぞれ元素状金属として計算し
て、かつ反応混合物中に存在するケイ素原子に直接結合
した水素原子を有するシランおよび/またはシロキサン
の総重量に対して、有利に0.5〜500重量−ppm
(百万重量部あたりの重量部)、特に2〜400重量−
ppmの量で使用される。
【0060】前記の反応(以後ヒドロシリル化という)
は、溶剤の不在または存在で行うことができ、その際、
溶剤の存在が有利である。
【0061】溶剤を使用する場合、反応条件下で十分に
不活性である溶剤または溶剤混合物、特に、0.1Mp
aで120℃までの沸点もしくは沸騰範囲を有するよう
なものが有利である。このような溶剤の例は、エーテ
ル、たとえばジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチ
ルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル;
塩素化炭化水素、たとえばジクロロメタン、トリクロロ
メタン、テトラクロロメタン、1,2−ジクロロエタ
ン、トリクロロエチレン;炭化水素、たとえばペンタ
ン、n−ヘキサン、ヘキサン異性体混合物、ヘプタン、
オクタン、洗浄ベンジン、石油エーテル、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン;ケトン、たとえばメチルエチルケト
ン、メチル−イソブチルケトン;二硫化炭素およびニト
ロベンゼン、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドンま
たはこれらの溶剤の混合物である。
【0062】溶剤という表現は、全ての反応成分がこの
中に溶けなければならないということを意味してはいな
い。この反応は、1種以上の反応相手の懸濁液またはエ
マルションの形で実施することもできる。この反応は、
混合間隔を有する溶剤混合物中で実施することもでき、
その際、それぞれの混合相中にそれぞれ1種以上の反応
相手を溶解する。
【0063】このヒドロシリル化は大気圧で、つまり、
約0.1Mpa(絶対)で、実施することができるが、
同様により高いまたはより低い圧力で実施することがで
きる。0.10MPa(絶対)〜1.0MPa(絶対)
の圧力、特に0.09MPa(絶対)〜0.11MPa
(絶対)の圧力で実施するのが有利である。
【0064】方法4)縮合可能基を有する本発明による
シランは、縮合可能基を有するシランまたはシロキサン
の反応により加水分解、縮合または平衡化して本発明に
よるオルガノシロキサンにすることができる。
【0065】1個以上のトリアゼン基を含有する一般式
1の単位および一般式3の単位を有するオルガノシロキ
サンの有利な製造方法の場合、一般式1(その際、Xは
一般式2の基を表し、その際、基:R1はハロゲン原
子、ヒドロキシ基またはC1〜C6アルコキシ基を表す)
のトリアゼン基含有単位を、一般式19:
【0066】
【化14】
【0067】[式中、pは0、1、2、3または4を表
し、R1は、一般式2に記載されたものを表し、ただ
し、一般式19において1つ以上のR1がC1〜C6アル
コキシ基、ハロゲン原子またはヒドロキシ基を表すもの
とする]で示される単位からなる有機ケイ素化合物と反
応させる。
【0068】前記の方法は、有利に、自体公知の触媒の
存在で実施される。
【0069】このような触媒の例は、特に硫酸、リン
酸、トリフルオロメタンスルホン酸、塩化鉄(II)、
塩化アルミニウム、三フッ化ホウ素、塩化亜鉛、カオリ
ン、酸性ゼオライト、スルホン化木炭、アルカリ金属水
酸化物、たとえば水酸化カリウムおよび水酸化セシウ
ム、アルカリ金属アルコラート、第4級アンモニウムヒ
ドロキシド、たとえばテトラメチルアンモニウムヒドロ
キシド、ベンジルトリメチルアンモニウムヒドロキシ
ド、ベンジルトリエチルアンモニウムヒドロキシド、ベ
ンジルトリメチルアンモニウムブチラート、β−ヒドロ
キシエチルトリメチルアンモニウム−2−エチルヘキソ
アート、第4級ホスホニウムヒドロキシド、たとえばテ
トラ−n−ブチルホスホニウムヒドロキシドおよびトリ
−n−ブチル−3−[トリス−(トリメチルシリルオキ
シ)シリル]−n−プロピル−ホスホニウムヒドロキシ
ド、アルカリ金属シロキサノラートおよびアンモニウム
オルガノシロキサノラート、たとえばベンジルトリメチ
ルアンモニウムエチルシロキサノラートおよびリン−窒
素−化合物、たとえば窒化塩化リンが使用される。
【0070】触媒は、トリアゼン基を含有する一般式I
の単位および一般式19の単位からなる有機ケイ素化合
物の総和に対して0.1〜10重量%の量で使用され
る。
【0071】前記の1〜4の製造方法は、有利に−10
℃〜150℃の温度で、特に0℃〜100℃の温度で実
施される。前記の製造方法は、有利に光遮断下で実施さ
れる。前記の製造方法の場合、有利に全ての成分および
塩は合成の後に除去される。
【0072】本発明による有機ケイ素化合物は、有利
に、ラジカル重合性有機化合物のホモポリマー、グラフ
トコポリマーおよびブロックコポリマーのためのラジカ
ル開始剤として使用される。
【0073】本発明のもう一つの対象は、本発明による
有機ケイ素化合物をラジカル重合性有機化合物と反応さ
せるグラフトコポリマーおよびブロックコポリマーを製
造する方法である。
【0074】ホモポリマーおよびコポリマーの本発明に
よる製造方法は、塊状でまたは有機溶剤の存在で実施す
ることができ、その際、この溶剤は本発明による有機ケ
イ素化合物を部分的にまたは完全に溶解することができ
る。溶剤中で作業するのが有利である。有利に溶剤とし
てテトラヒドロフランおよびジオキサンまたは炭化水
素、たとえばトルエンおよびキシレンが使用される。有
機溶剤は、本発明による有機ケイ素化合物の0〜20倍
の重量で、特に1〜10倍の量で使用される。
【0075】本発明による有機ケイ素化合物は、有利に
場合により、溶剤と一緒に装填される。この方法の全て
の成分は開始剤を活性化させる前に混合することができ
る。
【0076】この反応は、有利に酸素遮断下で実施され
る。この反応混合物は、有利に10から90分間窒素を
用いて飽和され、pH値は、ラジカル開始剤が活性化さ
れる前に有利に7〜9であるべきである。ラジカル重合
性有機化合物は、ホモポリマーまたはコポリマーの総重
量に対して1〜95重量%、特に20から80重量%の
量で添加される。
【0077】ラジカル重合性有機化合物として、モノマ
ーのオレフィン性不飽和有機化合物が使用される。有利
には、アクリル酸、メタクリル酸、1〜10個のC原子
を有する脂肪族アルコールおよびジオールのアクリル酸
エステルまたはメタクリル酸エステル、アクリルニトリ
ル、アクリルアミド、スチレン、p−メチルスチレン、
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、マレインイミド、ビ
ニルピロリドン、塩化ビニル、エチレン、ブタジエン、
イソプレンおよび2−クロロ−1,4−ブタジエンが使
用される。スチレン、アクリルアミド、ブタジエン、イ
ソプレンならびに1〜4個のC原子を有する脂肪族アル
コールのアクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステ
ル、たとえばメチル(メタ)アクリラート、エチル(メ
タ)アクリラートまたはブチル(メタ)アクリラートお
よびエチレングリコールジ(メタ)アクリラートが特に
有利である。有機ポリマー成分として、前記モノマーの
ホモポリマーならびにコポリマーが適当である。2個の
エチレン性二重結合を有するモノマーとのグラフト重合
は、架橋性グラフトポリマーをもたらす。
【0078】オルガノポリシロキサン−ラジカルマクロ
開始剤に関するグラフトは、有利に40〜150℃、さ
らに有利に60〜120℃の温度上昇により開始され
る。完全な重合のために開始温度は30分〜120時間
保持される。このグラフトは水銀ランプまたは水銀/キ
セノンランプを用いる24時間までのUV線照射によっ
ても可能である。
【0079】本発明によるホモポリマーグラフトコポリ
マーまたはブロックコポリマーの溶液からの単離、なら
びに反応していない有機モノマーの残量の除去は、沈殿
または他の公知の後処理方法により行う。
【0080】本発明によるホモポリマー、グラフトコポ
リマーまたはブロックコポリマーは、黄色の油状物また
は固体である。本発明による方法によって製造されたホ
モポリマー、グラフトコポリマーまたはブロックコポリ
マーは、有機ポリマー鎖のケイ素基本骨格との適切な結
合により限定された構造を有する。
【0081】本発明のもう一つの対象は、本発明による
方法によって得られたホモポリマー、グラフトコポリマ
ーおよびブロックコポリマーである。
【0082】本発明によるホモポリマー、グラフトコポ
リマーおよびブロックコポリマーの平均分子量は、有利
に103〜107g/Mol、特に5・103〜5・105
g/Molである。
【0083】本発明によるホモポリマー、グラフトコポ
リマーおよびブロックコポリマーは、特に変性された熱
可塑性プラスチックとして適用するため、およびポリマ
ー変性のための添加剤として、特にケイ素含有ポリマー
ブレンドのための相容性助剤としてまたはポリマーまた
はポリマーブレンド中のシリコーン成分として使用する
ために適している。
【0084】本発明のもう一つの対象は、有機化合物を
本発明による有機ケイ素化合物と混合し、この混合物を
加熱するかまたはUV線で照射する、有機ケイ素化合物
またはラジカル重合性有機化合物を架橋する方法であ
る。
【0085】ラジカル開始剤として利用する本発明によ
る有機ケイ素化合物を、塊状で熱分解するかまたは光分
解するのが有利である。
【0086】この混合物は、40〜200℃、有利に6
0〜170℃で加熱される。
【0087】生じたラジカルの生成および/または組合
わせにより、有機ケイ素化合物および有機化合物は架橋
される。モノマーならびにポリマーも架橋することがで
きる。
【0088】特に、オレフィン性二重結合を有するシリ
コーン系が有利に架橋される。他方では、多官能性の不
飽和系、たとえばビスアクリラートおよびポリブタジエ
ンは、本発明による有機ケイ素化合物をラジカル開始剤
として用いて架橋させることができ、その際、ブレンド
を生じさせることもできる。
【0089】本発明による有機ケイ素化合物は、さら
に、発泡剤および着色剤として使用することもできる。
次の実施例において、他に記載がない場合には、 a) 全ての量の数値は重量に対する; b) 全ての圧力は0.10MPa(絶対); c) 全ての温度は20℃である。
【0090】次の略語を使用した: d.Th = 理論値 p.A. = 分析値 THF = テトラヒドロフラン GPC = ゲル浸透クロマトグラフィー
【0091】
【実施例】
水性系中でのジアゾニウム塩の一般的製造 相応するアニリン誘導体0.25モルを10%の塩酸2
00mlに溶かし、次いで、活性炭1gと共に5分間攪
拌し、濾過した。濾液に光遮断下で0℃で水30g中の
亜硝酸ナトリウム17.25g(0.25モル)の溶液
を添加した。1時間後に、0℃でナトリウムテトラフル
オロボレート54.55g(0.5モル)を添加し、生
じた懸濁液を30分間攪拌した。ビスアニリン誘導体の
場合、それぞれ2倍の量の塩酸、亜硝酸ナトリウム、ナ
トリウムテトラフルオロボレートおよび水が使用され
た。
【0092】この生成物を濾別し、氷水で3回後洗浄
し、次いで高真空中で一定重量になるまで乾燥させた。
理論値の60%〜80%の間の収率を有するジアゾニウ
ム塩が白色から明黄色の固体として得られた。
【0093】このジアゾニウム塩は、引続きさらに貯蔵
せずにトリアゼン合成のために使用した。
【0094】全ての作業は完全な光遮断下で実施した。
【0095】例1:ラジカルマクロ開始剤RM1の合成 側鎖のN−シクロヘキシルアミノプロピル官能化ポリジ
メチルシロキサン40g(NHR−官能基2.6×10
~2モル、R=シクロヘキシル、粘度=836mm2
s)を、無水THF70mlおよびトリエチルアミン
2.69g(2.6×10~2モル)中に溶かし、0℃に
冷却した。さらに、ゆっくりとおよび少量ずつ4−メト
キシベンゼンジアゾニウムテトラフルオロボレートを合
計で6.6g(3×10~2モル)添加した。この溶液を
さらに1時間0℃で攪拌した。固体成分を濾別した。ジ
エチルエーテル50mlの添加の後、このバッチを水そ
れぞれ2×100mlで洗浄し、有機相を硫酸マグネシ
ウムで乾燥させ、真空中で溶剤を除去した。油状の赤色
の生成物を高真空中で一定重量になるまで乾燥させた。
【0096】収量:35g(76%d.Th.) 例2:ラジカルマクロ開始剤RM2の合成 N−シクロヘキシルアミノプロピル官能化ポリジメチル
シロキサン30g(NHR官能基7.6×10~3モル、
R=シクロヘキシル、粘度=816mm2/s)を、無
水THF60mlおよびトリエチルアミン0.77g
(7.6×10~3モル)に溶かし、0℃に冷却した。さ
らに、ゆっくりとおよび少量ずつ4−メトキシベンゼン
ジアゾニウムテトラフルオロボレート1.7g(7.6
×10~3モル)を添加した。この溶液を0℃でなお1時
間攪拌した。この溶液を0℃でなお1時間攪拌した。固
体成分を濾別した。ジエチルエーテル50mlを添加し
た後、このバッチを水2×100mlで洗浄し、この有
機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、この溶剤を真空中
で除去した。油状の赤色生成物を、高真空で一定重量に
なるまで乾燥させた。
【0097】収量:26g(83%d.Th.) 例3:ラジカルマクロ開始剤RM3の合成 N−シクロヘキシルアミノプロピル官能化ポリジメチル
シロキサン30g(NHR官能基5.3×10~2モル、
R=シクロヘキシル、粘度=826mm2/s)を、無
水THF60mlおよびトリエチルアミン5.42g
(5.3×10~2モル)中に溶かし、0℃に冷却した。
これにゆっくりとかつ少量ずつ4−メトキシベンゼンジ
アゾニウムテトラフルオロボレートを合計で11.7g
(5.3×10~2モル)添加した。この溶液を0℃でさ
らに1時間攪拌した。固体成分を濾別した。ジエチルエ
ーテル50mlを添加した後、このバッチに水2×10
0mlでそれぞれ洗浄し、有機相を硫酸マグネシウムで
乾燥させ、溶剤を真空中で除去した。油状の赤色生成物
を高真空中で一定重量になるまで乾燥させた。
【0098】収量:33g(80%d.Th.) 例4:ラジカルマクロ開始剤RM4の合成 N−シクロ−ヘキシルアミノプロピル−官能化ポリジメ
チルシロキサン16.4g(NHR官能基9.7×10
~3モル、R=シクロヘキシル、粘度=738mm2
s)を、イソプロパノール50mlに溶かした。これ
に、ゆっくりとかつ少量ずつベンゼンジアゾニウムテト
ラフルオロボレートを合計で7.3g(3.8×10~2
モル)添加した。この溶液を炭酸水素ナトリウムを用い
て軽度なアルカリ性(pH=8)まで緩衝させ、40℃
で2時間攪拌した。次いで、溶剤を高真空中で30℃で
除去し、残分をジエチルエーテルに収容し、分液漏斗中
で水25mlでそれぞれ2回振出させた。エーテル相を
硫酸ナトリウムで乾燥させ、エーテルを蒸発させた。オ
レンジがかった赤色の高粘度の油状物を、高真空中で一
定重量になるまで乾燥させた。
【0099】収率:13.2g(75.8%d.T
h.) 例5:ラジカルマクロモノマーRM5の合成 アミノプロピルー官能化ポリジメチルシロキサン44.
3g(NH2官能基1.95×10~2モル、粘度836
mm2/s)を、THF150mlおよびトリエチルア
ミン7.7g(7.6×10~2モル)に溶かし、0℃に
冷却した。これに、ゆっくりとかつ少量ずつ4−シアノ
ベンゼンジアゾニウムテトラフルオロボレートを合計で
4.23g(1.95×10~2モル)添加した。この溶
液を、0℃でなお1時間攪拌した。その後、この溶液に
分液漏斗中でジエチルエーテル100mlを添加し、
0.01モルの塩酸100mlでそれぞれ3回振出し
た。引続き有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を蒸
発させた。赤褐色の油状の生成物を高真空中で一定重量
になるまで乾燥させた。
【0100】収量:36.1g(77%d.Th.) 例6:ラジカルマクロ開始剤RM6の合成 10℃に冷却した、ジメチルアセトアミド30ml中の
4,4′−ビスジアゾニウムジフェニルスルホンテトラ
フルオロボレート0.58g(1.3×10~3モル)の
溶液に、攪拌しながら、水中の炭酸ナトリウム0.28
g(2.6×10~3モル)の飽和溶液、およびTHF中
の鎖長70のα,ω−シクロヘキシルアミノプロピル官
能化ポリジメチルシロキサン7.38g(NHR官能基
1.3×10~3、R=シクロヘキシル)のあらかじめ冷
却した溶液を添加した。ガス発生が終った後に、0℃で
30分間攪拌した。この反応混合物に分液漏斗中で、水
200mlおよびジエチルエーテル50mlを添加し
た。水で数回洗浄し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、溶剤を真空中で除去し、生成物を高真空中で一定重
量になるまで乾燥させた。赤色の粘性の油状物が得られ
た。
【0101】収量:3.5g(75.8%d.Th.) 例7:ラジカルマクロ開始剤RM7の合成 水500g、ドジゲン6g(Dodigen(登録商標)226; F
a. Hoechst AG; ココナッツアルキルジメチルベンジル
アンモニウムクロリド、水中50%)および水酸化ナト
リウム溶液0.5g(水中10%)を装填し、65℃で
攪拌しながら、3時間の経過の内に、メチルトリメトキ
シシラン95.6g(0.7モル)およびアミノプロピ
ルトリエトキシシラン4.4g(0.02モル)からな
る混合物を添加した。さらに2時間攪拌した後、7%の
固体含量およびpH値10を有する安定で、透明で軽度
に乳濁した分散液が得られた。
【0102】この分散液50g(NH2−官能基1.3
5×10~3モル)を、室温で装填し、4−シアノベンゼ
ンジアゾニウムテトラフルオロボレート0.29g
(1.35×10~3モル)およびトリエチルアミン0.
45g(4.4×10~3モル)を添加した。この分散液
を、引続き室温で2時間攪拌し、オレンジがかった黄色
の固体を濾別した。この生成物を水かまたはメタノール
で濾液が無色になるまで洗浄した。オレンジがかった黄
色の微細な固体の乾燥を、室温で高真空中で一定重量に
なるまで行った。
【0103】収量:2.9g(78%d.Th.) 例8:ラジカルマクロ開始剤RM8の合成 3−アミノスチレン1.55g(0.013モル)を2
モルの塩酸30mlに溶かし、水40mlを添加し、0
℃で少量の水中の亜硝酸ナトリウム0.897g(0.
013モル)でジアゾ化した。このジアゾニウム塩溶液
を、攪拌しながら、水中の酢酸ナトリウム25gおよび
ジエチルアミン0.95g(0.013モル)の0℃に
冷却した溶液に添加した。反応混合物に分液漏斗中でエ
ーテル50mlを添加し、水50mlで数回洗浄した。
有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮し
た。この生成物をシリカゲル(展開剤:ペンタン/エー
テル3:1)で精製した。
【0104】収量:1.05g(40%d.Th.) 3−ビニルフェニルジエチルトリアゼン10.2gを、
トリメチルシロキサン単位、ジメチルシロキサン単位お
よびメチルシロキサン単位からなる、25℃で237m
2/sの粘度を有し、Si結合水素0.025重量%
を有するコポリマー40gおよび17重量%の白金含量
を有する白金の1,3−ジビニル−1,1,3,3−テ
トラメチルジシロキサン錯体12.35mgと一緒に、
攪拌下で保護ガス下で80℃に加熱した。引続き、前記
したコポリマー160gを1時間の経過のうちに添加し
た。80℃の温度での1時間の反応時間の間、前記の白
金触媒6.1mgを新たに添加し、50℃でさらに1時
間後反応させた。赤色の油状物を50℃で高真空中で加
熱させた。
【0105】収量:195g(93%d.Th.) 例9:ラジカル開始剤RM9の合成 N−シクロヘキシルアミノ−プロピル−ジメトキシメチ
ルシラン12.3g(0.05モル)およびトリメチル
エトキシシラン13g(0.11モル)を装填した。不
断に攪拌しながら、水4ml中の水酸化ナトリウム22
mg(5.5×10~4モル)の溶液を滴加した。生じた
エマルションを60℃で1時間温度処理し、その際、透
明な溶液が生じた。すべての易揮発性化合物は100℃
で常圧下で留去した。残分を20%の塩酸6mlと共
に、4時間還流下で加熱し、水相でない相を分離し、水
で2回洗浄し、1ミリバールで蒸留させた(沸点120
〜121℃)。
【0106】収量:5.53g(31%d.Th.) 前記したビス[トリメチルシロキシ]−N−シクロヘキ
シルアミノ−プロピル−メチルシラン3g(8.3×1
0~3モル)(THF20mlに溶かし、0℃に冷却し
た)にp−メトキシベンゼンジアゾニウムテトラフルオ
ロボレート3.68g(16.6×10~3モル)および
トリエチルアミン1.7g(16.6×10~3モル)
(THFに溶かした)を添加した。この反応混合物を0
℃で1時間攪拌した。固体成分を濾別し、このバッチに
ジエチルエーテル50mlを添加し、水100mlでそ
れぞれ2回洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、この溶剤を真空中で留去した。この生成物を高真空
中で乾燥させた。赤色の油状物が得られた。
【0107】収量:4g(60%d.Th.) この赤色油状物2.4g(0.005モル)を、室温で
100mm2/sの粘度を有する停止されていないポリ
ジメチルシロキサン26gおよびトルエン50ml中の
テトラブチルアンモニウムヒドロキシド0.142g
(0.55mmol)と一緒に装填した。この溶液を8
0℃で温度処理し、4時間攪拌した。その後、この溶剤
を真空中で蒸発させ、帯赤色の油状物を高真空中で50
℃で一定重量になるまで加熱した。
【0108】収量:25.9g(91.2%d.T
h.) 例10:コポリマーCopo1の合成 例1に記載されたRM1 3.75gをトルエン50m
lに溶かし、メチルメタクリラート11.25g(0.
113モル)を添加した。この溶液を脱ガスし、95℃
で16時間窒素雰囲気下で加熱した。反応混合物をメタ
ノール600mlおよび水300ml中に滴加した。沈
殿した生成物を濾過により分離し、再度THF中に溶か
し、水中で沈殿させ、分離し、乾燥させた。軽度に黄色
のフレーク状の粉末が得られた。
【0109】収量:7.6g(51%d.Th.) 分子量(GPC、溶離剤としてTHF):Mn=533
00、Mw=116200g/モル 例11:コポリマーCopo2の合成 例2に記載されたRM2 1.0gをトルエン50ml
に溶かし、メチルメタクリラート5.0g(0.05モ
ル)を添加した。この溶液を脱ガスし、95℃で16時
間窒素雰囲気下で加熱した。この反応混合物をメタノー
ル400mlおよび水200ml中に滴加した。沈殿し
た生成物を濾過により分離し、再度THFに溶かし、水
中で沈殿させ、分離し、乾燥させた。軽度に黄色のフレ
ーク状の粉末が得られた。
【0110】収量:2.23g(37%d.Th.) 分子量(GPC、溶離剤としてTHF):Mn=735
00、Mw=204000g/モル 例12:コポリマーCopo3の合成 例2に記載されたRM2 1.0gをトルエン50ml
に溶かし、メチルメタクリラート12.5g(0.12
5モル)を添加した。この溶液を脱ガスし、95℃で1
6時間窒素雰囲気下で加熱した。この反応混合物をメタ
ノール600mlおよび水300ml中に滴加した。沈
殿した生成物を濾過により分離し、再度THFに溶か
し、水中で沈殿させ、分離し、乾燥させた。黄色の微細
な粉末が得られた。
【0111】収量:7.8g(52%d.Th.) 分子量(GPC、溶離剤としてTHF):Mn=261
00、Mw=41600g/モル 例13:コポリマーCopo4の合成 例3に記載されたRM3 2.5gをトルエン50ml
に溶かし、メチルメタクリラート12.5g(0.12
5モル)を添加した。この溶液を脱ガスし、95℃で1
6時間窒素雰囲気下で加熱した。この反応混合物をメタ
ノール400mlおよび水200ml中に滴加した。沈
殿した生成物を濾過により分離し、再度THF中に溶か
し、水中で沈殿させ、分離し、乾燥させた。黄色の微細
な粉末が得られた。
【0112】収量:8.5g(57%d.Th.) 分子量(GPC、溶離剤としてTHF):Mn=580
00、Mw=92800g/モル 例14:コポリマーCopo5の合成 例1に記載されたRM1 0.1gをトルエン3.5m
lに溶かし、メチルメタクリラート0.5g(0.00
5モル)を添加した。この溶液を脱ガスした。反応混合
物を石英キュベット中で窒素下で、室温で冷却しながら
16時間、Xe−Hg−高圧ランプ(ランプ電力200
W、試料の電力=100W/cm2)を用いて照射源に
対して40cmの間隔で照射した。この反応混合物をメ
タノール40mlに滴加し、真空中で沈殿剤を除去し、
残分を乾燥させた。
【0113】収量:0.2g(30%d.Th.) 分子量(GPC、溶離剤としてTHF):Mn=730
0、Mw=14200g/モル 例15:コポリマーCopo6の合成 例6に記載されたRM6 3gをトルエン50ml中に
溶かし、メチルメタクリラート12.5g(0.125
モル)を添加した。この溶液を脱ガスし、95℃で16
時間窒素雰囲気下で加熱した。この反応混合物をメタノ
ール400mlおよび水200ml中に滴加した。沈殿
した生成物を濾過により分離し、再度THF中に溶か
し、水中で沈殿させ、分離し、乾燥させた。黄色の微細
な粉末が得られた。
【0114】収量:7.8g(50.3%d.Th.) 分子量(GPC、溶離剤としてTHF):Mn=460
00、Mw=88000g/モル 例16:コポリマーCopo7の合成 例1に記載されたRM1 5gおよびアクリル酸15g
(0.21モル)を1,4−ジオキサン50ml中に溶
かした。反応混合物を注意深く脱ガスし、80℃で23
時間攪拌した。この反応溶液をトルエン400ml中で
沈殿させ、沈殿した生成物を濾過により除去し、再度
1,4−ジオキサンに溶かし、トルエン400ml中で
2回沈殿させた。単離された黄色の脆い生成物を高真空
中で一定重量になるまで乾燥させた。
【0115】収量:13.9g(65.5%d.T
h.) 例17:コポリマーCopo8の合成 例7に記載されたRM7 1.5gおよびメチルメタク
リラート4.5g(0.045モル)をトルエン10m
l中に収容した。この混合物を注意深く脱ガスし、引続
き95℃で7時間攪拌した。その後、この反応混合物を
濾過し、明黄色の粒状の濾過残分をテトラヒドロフラン
で少しずつ数回洗浄した。この粉末を高真空中で一定重
量になるまで乾燥させた。
【0116】収量:2.0g(33.3%d.Th.) 例18:コポリマーCopo9の合成 RM5 5gおよびメチルメタクリラート15g(0.
15モル)をトルエン20ml中に溶かした。反応混合
物を注意深く脱ガスし、95℃で7時間攪拌した。この
反応溶液をメタノール300ml中に滴加し、沈殿物を
濾別し、再度トルエン中に溶かし、メタノール300m
l中で2回沈殿させ、明黄色の生成物を高真空中で一定
重量になるまで乾燥させた。
【0117】収量:7.5g(37.5%d.Th.) 例19:溶融プレス中でのブレンドの製造 ポリブタジエン(Buna CB 10; Huels社)9gを、通常の
実験室ニーダー中で、例1に記載されたRM1 1gと
混合した。付加的架橋のために、ジクミルペルオキシド
72mg(全体の系に対して0.8重量%)を混合し
た。この混合物を50℃で10分間混連し、この混合物
を、引続き一定の形で150℃で60分間にわたり加硫
した。架橋した、シリコーン変性したゴムは、熱不安定
のトリアゼン官能基を介した化学的結合により限定し
て、ポリブタジエンと非変性のシリコーン油とからの比
較生成物として、シリコーン成分とのより良い混合性を
示した。
【0118】例20:アクリレート系の架橋 例5に記載されたRM5 0.2gを、アクリレート基
で官能化されたポリジメチルシロキサン5g(1kgあ
たり0.5モルのアクリレート官能基、粘度500mP
as)と混合し、80℃で1時間温度処理した。オレン
ジがかった黄色の完全に架橋しかつ有機溶剤中に溶解し
ない生成物が得られた。
【0119】収量:5.2g(100%d.Th.) 例21:熱による架橋 例5に記載されたRM5 1gを、塗膜としてガラスプ
レート上に塗布し、引続き、加熱装置中で130℃で1
時間貯蔵した。帯赤色の完全に架橋した非溶解性の塗膜
が得られた。
【0120】収量:0.95g(95%d.Th.) 例22:光による架橋 例3に記載されたRM3 1gを、塗膜としてガラスプ
レート上に塗布し、引続き、UV線(UVA=56mW
/cm2、UVB=12mW/cm2)で照射した。赤色
の完全に架橋した、有機溶剤中で非溶解性の生成物が得
られた。
【0121】収量:0.98g(98%d.Th.)
フロントページの続き (72)発明者 ベルンヴァルト ドイプツァー ドイツ連邦共和国 ブルクハウゼン ヴィ ルコフシュトラーセ 14 (72)発明者 エルフリーデ マイアー ドイツ連邦共和国 ヴァルトクライブルク ローゼンシュトラーセ 12 (72)発明者 オスカー ヌイケン ドイツ連邦共和国 ミュンヘン イグナツ −ギュンター−シュトラーセ 12 (72)発明者 ブリギッテ フォイト ドイツ連邦共和国 ミュンヘン インゴル シュテッターシュトラーセ 1 (72)発明者 ラルフ コレフラート ドイツ連邦共和国 ミュンヘン フィッシ ャー−フォン−エルラッハ−シュトラーセ 9

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1個以上のトリアゼン基を有する1個以
    上のSi−C結合有機基を有する有機ケイ素化合物。
  2. 【請求項2】 一般式1: 【化1】 [式中、Xは一般式2: 【化2】 で示される基、基R2または半分の2価の基R3を表し、
    ただし、一般式1の単位1個あたりの1個以上のXは、
    一般式2の基を表す]で示されるトリアゼン基を含有す
    る1個以上の単位および場合により一般式3: 【化3】 で示される単位から構成され、その際、前記の一般式1
    〜3はそれぞれ無関係であり、Rは2価のSi−C結合
    の、場合によりヒドロキシ基、C1〜C6アルコキシ基、
    メルカプト基、エポキシ基またはシアノ基またはハロゲ
    ン原子で置換されたC〜C18炭化水素基を表し、こ
    の基は場合によりエーテル結合、チオエーテル結合、ア
    ミン結合、エステル結合、カルボニル結合、ウレタン結
    合、尿素結合、スルホニル結合またはアミド結合を有し
    ていることができ、R1およびR2は水素原子、ヒドロキ
    シ基、ハロゲン原子または1価の、場合によりヒドロキ
    シ基、C1〜C6アルコキシ基、メルカプト基、エポキシ
    基またはシアノ基またはハロゲン原子で置換されたC1
    〜C18炭化水素基または−炭化水素オキシ基を表し、こ
    れは、場合によりエーテル結合、チオエーテル結合、ア
    ミン結合、エステル結合、カルボニル結合、ウレタン結
    合、尿素結合、スルホニル結合またはアミド結合を有し
    ていてもよく、R3は二価の、場合によりヒドロキシ
    基、C1〜C6アルコキシ基、メルカプト基、エポキシ基
    またはシアノ基またはハロゲン原子で置換されていても
    よいC1〜C18炭化水素基を表し、これは場合によりエ
    ーテル結合、チオエーテル結合、アミン結合、エステル
    結合、カルボニル結合、ウレタン結合、尿素結合、スル
    ホニル結合またはアミド結合を有していることができ、
    およびmおよびnは0、1、2または3を表す有機ケイ
    素化合物。
  3. 【請求項3】 ジアゾニウム塩を第1級または第2級ア
    ミンと反応させ、その際、ジアゾニウム塩またはアミン
    の1個以上の基がSi−C結合有機ケイ素基を有する請
    求項1記載の有機ケイ素化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】A) ハロゲン原子、カルボン酸無水物
    基、エポキシ基、基:−COCl、または−NCOを有
    する基を有するトリアゼン化合物を、基:−OH、−N
    HR1、−COOHまたは−SHを有する有機ケイ素化
    合物と反応させるか、または B) 基:−OH、−NHR1、−COOHまたは−S
    Hを有する基を有するトリアゼン化合物を、ハロゲン原
    子、カルボン酸無水物基、エポキシ基、基:−COCl
    または−NCOを有する有機ケイ素化合物と反応させ、
    その際、R1は前記したものを表す請求項1記載の有機
    ケイ素化合物の製造方法。
  5. 【請求項5】 オレフィン性二重結合またはアセチレン
    性三重結合を有する基を有するトリアゼン化合物を、S
    i−H基を有する有機ケイ素化合物と、白金、ロジウム
    またはこれらの化合物の存在で反応させる請求項1記載
    の有機ケイ素化合物の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1または2記載の有機ケイ素化合
    物を、ラジカル重合性有機化合物と反応させるホモポリ
    マー、グラフトコポリマーおよびブロックコポリマーの
    製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の方法により得られたホモ
    ポリマー、グラフトポリマーおよびブロックコポリマ
    ー。
  8. 【請求項8】 有機化合物と、請求項1または2記載の
    有機ケイ素化合物とを混合し、この混合物を加熱するか
    またはUV線を用いて照射する、有機ケイ素化合物およ
    びラジカル重合性有機化合物の架橋方法。
  9. 【請求項9】 縮合可能な基を有する本発明によるシラ
    ンを、縮合可能な基を有するシランおよびシロキサンで
    加水分解、縮合または平衡化させて本発明によるオルガ
    ノシロキサンにする請求項1または2記載の有機ケイ素
    化合物の製造方法。
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