JPH07118164A - 経鼻吸収薬物用キャリヤおよび生理活性ペプチド組成物 - Google Patents

経鼻吸収薬物用キャリヤおよび生理活性ペプチド組成物

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JPH07118164A
JPH07118164A JP5284425A JP28442593A JPH07118164A JP H07118164 A JPH07118164 A JP H07118164A JP 5284425 A JP5284425 A JP 5284425A JP 28442593 A JP28442593 A JP 28442593A JP H07118164 A JPH07118164 A JP H07118164A
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JP
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physiologically active
carrier
active peptide
calcitonin
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Akira Yanagawa
明 柳川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生理活性ペプチド組成物用キャリヤならびに
生理活性ペプチドを該キャリヤに均一に分散、付着結合
させた生理活性ペプチド組成物を提供する。 【構成】 キチンのN−脱アセチル化率を約50%にコ
ントロールして得たアミノ多糖類からなる経鼻吸収薬物
用キャリヤ。生理活性ペプチドの有効投与量を、該キャ
リヤに均一に分散、付着結合してなる生理活性ペプチド
組成物。かかる組成物は、経鼻投与粉末組成物として使
用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生理活性ペプチド組成
物に関し、特にペプチドホルモン、生理活性タンパク、
酵素タンパク等の生理活性ペプチド組成物に係り、詳細
には、例えば鼻腔内投与(経鼻投与)に際し、製剤的安
定性に優れ、かつ体内吸収性に優れた生理活性ペプチド
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】カルシトニン、インシュリン等をはじめ
とする生理活性ペプチドは、その特異的生理活性を示す
ゆえ、種々の医薬用途として治療の現場で使用されてい
る高分子化合物である。しかしながらこれら生理活性ペ
プチドは、消化管内のプロテアーゼにより分解を受けた
り、高分子量で極性が高いため、そのままでは腸管粘膜
からはほとんど吸収されず、したがって経口投与が困難
であり、これら薬物の投与方法としては注射投与に限ら
れている。ところで、このような投与方法は、患者にと
って注射部位での疼痛を与え、好ましいものではなく、
また通常の間隔で投与を行なう場合には患者に著しい苦
痛を与える。したがって、安全、かつ頻回に投与するた
めには簡便であり、自己投与可能な非注射的投与方法の
開発が望まれている。かかる投与方法のひとつとして、
例えば、カルシトニンについては、フッ化炭化水素を噴
射剤とする粉末懸濁剤の鼻吸入用エアゾール剤が開発さ
れている。さらには、経鼻投与方法として鼻内投与液剤
として鼻内スプレイ剤の開発も検討され、カルシトニン
に吸収促進剤としての界面活性剤を配合した製剤も提案
されている。また最近に至り、カルシトニンを多糖類セ
ルロースに吸着させて、吸収性を向上させた経鼻投与型
粉末剤のいくつかも提案されている。このように最近積
極的に検討が加えられている経鼻投与方法を考えた場
合、投与部位である鼻腔の鼻粘膜固有層には静脈叢が発
達しており、薬物はこの鼻粘膜をとおして吸収され、全
身循環系に入ることより、経口投与が困難な薬物である
生理活性ペプチドの投与方法として優れたものであり、
種々の製剤適用例が提案されてはいるものの、これまで
の製剤例では、薬物の吸収性あるいは局所刺激性の点で
十分なものとはいえず、いまだ実用化に至ったものはな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】本発明者は、これま
で経口投与が困難であった生理活性ペプチドについて、
吸収性が良く、また刺激性のない経鼻投与製剤を開発す
べく検討を加えた。すなわち本発明は、これまでに提案
されている経鼻投与製剤に比較し、生体利用能(バイオ
アベイラビリティ)の点で優れた鼻腔内投与組成物を提
供することを課題とする。本発明者は、かかる課題を解
決すべく鋭意検討した結果、キチンのN−脱アセチル化
率を約50%にコントロールして得たアミノ多糖類から
なる物質が、カルシトニン、インシュリン等の生理活性
ペプチドの経鼻投与製剤のキャリヤとして有効なもので
あることを見いだした。また本発明者は、本発明が提案
する特殊なキャリヤにカルシトニン等の生理活性ペプチ
ドを分散、付着結合させる技術により、標準的注射投与
で得られるのと同等以上のバイオアベイラビリティが得
られることを見いだし本発明を完成させるに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、キチン
のN−脱アセチル化率を約50%にコントロールして得
たアミノ多糖類からなる経鼻吸収薬物用キャリヤが提供
される。すなわち、本発明の第一の目的は、特に生理活
性ペプチドの経鼻吸収薬物用のキャリヤの提供にあり、
具体的には、N−アセチルグルコサミンがβ−1,4結
合したアミノ糖であるキチンのN−脱アセチル化率を約
50%にコントロールして得たアミノ他糖類からなるキ
ャリヤの提供にある。この場合、本発明のキャリヤの平
均粒子径は20〜250μmであることが好ましく、ま
た経鼻吸収される薬物としては、経鼻吸収可能なすべて
の薬物が適用されるが、なかでも好ましくは、生理活性
ペプチドが挙げられる。さらに本発明の第二の目的は、
生理活性ペプチドの有効投与量を、本発明の上記特定の
キャリヤに均一に分散、付着結合してなる生理活性ペプ
チド組成物が提供される。すなわち、本発明の別の目的
は、鼻腔内投与可能な生理活性ペプチド組成物の提供に
あり、具体的には、生理活性ペプチドの有効投与量を、
キチンのN−脱アセチル化率を約50%にコントロール
して得たアミノ多糖類からなる経鼻吸収用キャリヤに、
均一に分散、付着結合してなる、鼻腔内投与生理活性ペ
プチド組成物が提供され、かかる組成物は粉末製剤とし
て好ましく提供される。
【0005】
【作用】本発明における、生理活性ペプチドを均一に分
散、付着・結合させるキャリヤとしてのキチンのN−脱
アセチル化率を約50%にコントロールして得たアミノ
他糖類は、キチンを原料とし、そのN−アセチル基を約
50%加水分解・精製して得たもの(以下、「脱アセチ
ルキチン50%」と記す場合もある。)であり、これま
で医薬品の増粘剤あるいは化粧品の保湿剤等として使用
されていたものであるが、経鼻投与製剤のキャリヤとし
ての適用はこれまでなんら検討されていなかったもので
ある。今回、本発明者によってはじめて経鼻ルートでの
製剤投与キャリヤとなり得ることが見いだされた。具体
的な入手経路としては、エビ・カニ等の甲羅由来のキチ
ン質を加水分解・精製したマリンデユウPC−1000
の販売名で提供される化粧品用の天然系高分子保湿剤が
好ましく使用される。
【0006】また本発明の有効成分である生理活性ペプ
チドとしては、ペプチドホルモン、生理活性タンパク、
酵素タンパクである。かかる使用可能な生理活性ペプチ
ドとしては、例えば、ペプチドホルモン、例えばパラト
ルモン(副甲状腺ホルモン)、カルシトニン、インシュ
リン、アンギオテンシン、グルカゴン、ガストリン、セ
クレチリン、成長ホルモン、プロラクチン(黄体刺激ホ
ルモン)、ゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)、サイ
ロトロピックホルモン、副腎皮質刺激ホルモン、メラニ
ン細胞刺激ホルモン、バソプレシン、オキシトシン、プ
ロチレリン、黄体形成ホルモン放出ホルモン、コルチコ
トロピン、ソマトロピン、チロトロピン(甲状腺刺激ホ
ルモン)、ソマトスタチン(成長ホルモン刺激因子)、
G−CSF、エリスロポエチン、スーパーオキサイドジ
スムターゼ(SOD)等である。また、インターフェロ
ン、インターロイキン、ウロキナーゼ、リゾチーム、ワ
クチン等もあげることができる。これら生理活性ペプチ
ドは、上記したものに限定されず、経鼻投与可能なもの
であれば本発明の組成物とすることができることはいう
までもない。上述の生理活性ペプチドのなかでも、ペプ
チドホルモンが特に好ましく、これらのペプチドホルモ
ンのなかでは、カルシトニン、インシュリン、ソマトス
タチンが望ましく、カルシトニン、インシュリンがとり
わけ好ましい。このカルシトニンとしては、サケカルシ
トニン、ヒトカルシトニン、ブタカルシトニン、ニワト
リカルシトニン、ウシカルシトニン、エル(ウナギ)カ
ルシトニン等があげられ、これらのカルシトニンはいず
れも天然に存在する、抽出可能なものであり、市販され
ている。これらカルシトニンにあっては、その安定性が
エルカルシトニン−ヒトカルシトニン−サケカルシトニ
ンの順であるといわれているが、比較的安定性の悪いと
いわれているサケカルシトニンについてさえも、本発明
のキャリヤに分散、付着結合させ本発明の組成物とする
ことにより、例えばバイオアベイラビリティおよび血中
有効濃度が極めて良好であることが判明した。したがっ
て、いわゆる市販のカルシトニンは、本発明で使用する
生理活性ペプチドとして最も適したものである。したが
って、本発明の最も好ましい具体的態様としては、カル
シトニンの有効投与量を、本発明のキャリヤに均一に分
散、付着結合してなる生理活性ペプチド粉末組成物を提
供することにあり、該組成物を鼻腔内投与組成物として
使用することにある。また本発明の別の最も好ましい具
体的態様としては、インシュリンの有効投与量を、本発
明のキャリヤに均一に分散、付着結合してなる生理活性
ペプチド粉末組成物を提供することにあり、該組成物を
鼻腔内投与組成物として使用することにある。
【0007】本発明の組成物に含有される生理活性ペプ
チドの有効投与量としての使用量は、選択すべき個々の
活性物質(例えば、カルシトニンであれば、その相対活
性力価)、処置すべき対象疾患、所望の投与回数、必要
とする個々の治療効果等によって異なる。本発明の組成
物を鼻腔内投与により使用する場合には、例えば、該活
性物質を含有している製剤の治療効果を既知の他の製剤
とのバイオアベイラビリティとの比較において決定する
ことができる。例えば、カルシトニンを例にとってみれ
ば、従来カルシトニン、例えばサケカルシトニンによる
治療を、筋肉内注射により行なう場合、約50ないし1
00MRC(IU)単位の個別用量が約1回×日ないし
約3回×週の割合で適用されている。したがって、本発
明による組成物を鼻腔投与による場合には、約50ない
し約400MRC単位、更に好ましくは約100ないし
約200MRC単位の用量を約1回×日ないし約3回×
週の割合で投与して治療するのが適当である。上記用量
は1回の適用で投与すること、すなわち、約50ないし
約400MRC単位、好ましくは約100ないし約20
0MRC単位のカルシトニンからなる1回鼻腔内用量の
投与で治療を行なうのが便利である。したがって、本発
明の組成物を製造させる場合において、生理活性ペプチ
ドの含有量は、たとえば製剤重量100%あたり0.0
05〜30%、好ましくは0.01〜20%、より好ま
しくは0.1〜5.0%配合させるのが良い。また、本
発明の組成物を構成するキャリヤである脱アセチルキチ
ン50%の配合量は、たとえば製剤重量100%あたり
70〜99.995%、好ましくは80〜99.99
%、より好ましくは95〜99.9%配合させることに
より、良好な経鼻吸収が得られることが判明した。
【0008】本発明の生理活性ペプチド粉末組成物を得
るには、キャリヤと生理活性ペプチドとを混合すること
により得ることができる。例えばこの混合は、乳鉢によ
る混合のように、圧力や剪断力を加えながら行なう。本
発明の組成物の製造において使用するキャリヤの平均粒
子径は20〜250μm、好ましくは、30〜60μm
である。一方、生理活性ペプチドはできるだけ微粉末で
あることが好ましく、その平均粒子径は、通常20μm
以下、好ましくは10μm以下である。かかる本発明の
組成物を用いて鼻腔内投与生理活性ペプチド組成物とす
るには、例えば以下のようにして製造することができ
る。すなわち、生理活性ペプチドとしてサケカルシトニ
ンあるいはエルカルシトニンを使用した場合、カルシト
ニンの有効量を、カルシトニンの安定化剤としてゼラチ
ンを例えば1%およびアスパラギン酸を例えば0.1〜
0.5%,好ましくは0.38%程度含有するpH4.
5〜5.5の水溶液と混合しこの混合液を凍結乾燥す
る。次いで、この凍結乾燥粉末を、本発明のキャリヤで
ある脱アセチルキチン50%とを順次2ないし3回程度
に分けて、練合湿度55%程度にて練合し、目的とする
キャリヤに生理活性ペプチドが均質に付着結合した微粉
末(鼻腔内投与組成物)を得る。かくして得られた鼻腔
内投与組成物は、使用前(例えば、鼻腔内への投与前)
の活性物質の損失を防止するため、low−greas
eタイプのカプセルに充填をした後、適当な包装、好ま
しくは密閉包装とする。かかる密閉包装としては、ブリ
スター包装−アルミニウム包装を組み合わせるのが良
い。なお、他の生理活性ペプチド(例えばインシュリ
ン)についても同様の処理を行なうことによりそれぞれ
目的とする組成物とすることができる。また、均質湿度
として55%前後が好ましいことが、製剤例検討試験の
結果から判明したが、この点は後記する。
【0009】以下に、本発明の組成物の特異的効果を試
験例にて示す。
【試験例】
試験例1:体重約8〜10Kgのアカゲザルを1群4匹
用いて試験を実施した。サケカルシトニン200IU
(MRC)を含有する本発明の鼻腔内投与組成物を一方
の鼻腔内に投与し、投与後の血清中のサケカルシトニン
濃度の測定および血漿カルシウム濃度をイオン選択性電
極法を用いて測定した。その結果を表1におよび表2に
示す。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】 表中の結果から、本発明の組成物は作用時間の有意な持
続が認められ、また血漿カルシウム値の低下も優れたも
のであることが判明する。
【0012】試験例2:生理活性ペプチドとしてサケカ
ルシトニンを選び、その含有量としては200MRC
(IU)/25mg組成物の割合となる本発明の鼻腔内
投与組成物を用いた。正常人男子6名を対象とし、上記
の組成物を経鼻投与(単回)し、血液試料を2.5ml
づつを、0時間、5、10、20、30、45、60、
90分、2時間、3時間、5時間毎にヘパリンLi塩上
に採血し、標準RIA検定キットを使用してサケカルシ
トニンの血中濃度の測定を行なった。その結果からの薬
物動態力学的パラメータを表3にまとめた。
【0013】
【表3】
【0014】表中の結果から明らかなように、本発明の
キャリヤの使用は、経鼻投与によりカルシトニンの血中
への吸収が優れたものであることを示しており、カルシ
トニンの吸収に効果的であることが判明する。
【0015】次に本発明の組成物の製剤的試験例の結果
を示す。 製剤的試験例:キャリヤに対するサケカルシトニンの付
着効果 表4に示すキャリヤ(平均粒子径:約40μm)200
mgに、サケカルシトニン(5500MRC(IU)/
mg)の粉末を温度4℃にてメノウ乳鉢を使用して混合
した。次に、このようにして得られた粉末混合物から、
キャリヤ粒子に付着されなかったサケカルシトニンを分
離、除去し、サケカルシトニンが付着した混合物を得
た。次にかくして得られた混合物について、付着したサ
ケカルシトニンの量を測定した。なおキャリヤとして
は、本発明のキャリヤのほかに対象として、アルギン酸
ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル
ヒアルロン酸、ペクチンを用いた。その結果を表4に示
す。
【0016】
【表4】 表中の結果より、本発明のキャリヤはカルシトニンの付
着効果が良いことが判明する。
【0017】以下に本発明の組成物の例を示す。 粉末組成物1:サケカルシトニン(エルカルシトニンも
同様に製造される)3mg/3,000〜3,500M
RCを1%ゼラチンおよび安定化剤として0.38%の
アスパラギン酸を含有するpH4.5〜5.5の水溶液
に溶解し、凍結乾燥する。ついで、得られた凍結乾燥粉
末品を、メノウ乳鉢を用いて、本発明のキャリヤである
脱アセチルキチン50%の200mgと10分間混合す
る。この混合物に本発明のキャリヤ300mgを加え、
湿度55%にて20分間混合し、さらにキャリヤ497
mgを加え、湿度55%にて30分間混合し、本発明の
粉末組成物1,000mgを得た。
【0018】粉末組成物2:インシュリンを200単位
とし、メノウ乳鉢を用いて、本発明のキャリヤである脱
アセチルキチン50%の500mgと10分間混合す
る。この混合物に本発明のキャリヤ300mgを加え、
湿度55%にて30分間混合し、本発明のインシュリン
含有粉末組成物800mgを得た。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、これま
で経口投与が困難であった生理活性ペプチドについて、
経鼻投与により吸収性が良く、また刺激性のない製剤と
なる経鼻吸収用キャリヤが提供される。また、カルシト
ニン、インシュリン等の生理活性ペプチドを、本発明の
特定なキャリヤであるキチンのN−脱アセチル化率を約
50%にコントロールして得たアミノ多糖類からなるキ
ャリヤに均一に分散させた本発明の粉末組成物は、経鼻
ルートで投与すること、すなわち鼻粘膜に適用すること
により、そのペプチド性体内吸収性が良く、有効な臨床
的治療が可能であることが示唆され、その医療効果は多
大なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 38/23 47/36 B E A61K 9/14 L 37/26 37/30

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キチンのN−脱アセチル化率を約50%
    にコントロールして得たアミノ多糖類からなる経鼻吸収
    薬物用キャリヤ。
  2. 【請求項2】 平均粒子径が20〜250μmである請
    求項2記載のキャリヤ。
  3. 【請求項3】 経鼻吸収用薬物が生理活性ペプチドであ
    る請求項1記載のキャリヤ。
  4. 【請求項4】 生理活性ペプチドの有効投与量を、請求
    項1記載のキャリヤに、均一に分散、付着結合させた生
    理活性ペプチド組成物。
  5. 【請求項5】 キャリヤの平均粒子径が20〜250μ
    mであり、生理活性ペプチドの平均粒子径が通常20μ
    m以下である請求項4記載の生理活性ペプチド組成物。
  6. 【請求項6】 安定化剤としてアスパラギン酸を含有す
    る、請求項4記載の生理活性ペプチド組成物。
  7. 【請求項7】 生理活性ペプチドが、ペプチドホルモ
    ン、生理活性タンパク、酵素タンパクである、請求項4
    記載の生理活性ペプチド組成物。
  8. 【請求項8】 ペプチドホルモンが、カルシトニンまた
    はインシュリンである、請求項7記載の生理活性ペプチ
    ド組成物。
  9. 【請求項9】 カルシトニンを請求項1記載のキャリヤ
    に均一に分散、付着結合させた、請求項4記載の生理活
    性ペプチド組成物。
  10. 【請求項10】 インシュリンを請求項1記載のキャリ
    ヤに均一に分散、付着結合させた、請求項4記載の生理
    活性ペプチド組成物。
  11. 【請求項11】 鼻腔内投与の粉末製剤の形態にある、
    請求項4ないし10項のいずれか1項記載の生理活性ペ
    プチド組成物。
  12. 【請求項12】 カルシトニンを請求項1記載のキャリ
    ヤに均一に分散、付着結合させた、請求項11記載の鼻
    腔内投与生理活性ペプチド組成物。
  13. 【請求項13】 インシュリンを請求項1記載のキャリ
    ヤに均一に分散、付着結合させた、請求項11記載の鼻
    腔内投与生理活性ペプチド組成物。
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