JP3263598B2 - 経鼻吸収用生理活性ペプチド組成物 - Google Patents

経鼻吸収用生理活性ペプチド組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、経鼻吸収用生理活
性ペプチド組成物に関し、詳細にはペプチドホルモン、
生理活性タンパク、酵素タンパク等の生理活性ペプチド
を鼻腔内投与(経鼻投与)するに際し、生体内吸収性に
優れた経鼻吸収用生理活性ペプチド組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】カルシトニン、インシュリン、副甲状腺
ホルモン(PTH)、ヒト成長ホルモン(HGH)、視
床下部ホルモン(GnRH)等およびその誘導体をはじ
めとする生理活性ペプチドは、その特異的生理活性を示
すゆえ、種々の医薬用途として治療の現場で使用されて
いる高分子化合物である。しかしながらこれら生理活性
ペプチドは、消化管内のプロテアーゼにより分解を受け
たり、高分子量で極性が高いため、そのままでは腸管粘
膜からはほとんど吸収されず、したがって経口投与が困
難であり、これら薬物の投与方法としては注射投与に限
られている。ところで、このような投与方法は、患者に
とって注射部位での疼痛を与え、好ましいものではな
く、また通常の間隔で投与を行なう場合には患者に著し
い苦痛を与える。したがって、安全、かつ頻回に投与す
るためには簡便であり、自己投与可能な非注射的投与方
法の開発が望まれている。かかる投与方法のひとつとし
て、例えば、カルシトニンについては、フッ化炭化水素
を噴射剤とする粉末懸濁剤の鼻吸入用エアゾール剤が開
発されている。さらには、経鼻投与方法として鼻内投与
液剤として鼻内スプレー剤の開発も検討され、カルシト
ニンに吸収促進剤としての界面活性剤を配合した製剤も
提案されている。また、カルシトニンを多糖類セルロー
スに吸着させて、吸収性を向上させた経鼻投与型粉末剤
のいくつかも提案されている。このように最近積極的に
検討が加えられている経鼻投与方法を考えた場合、投与
部位である鼻腔の鼻粘膜固有層には静脈叢が発達してお
り、薬物はこの鼻粘膜を通して吸収され、全身循環系に
入ることより、経口投与が困難な薬物である生理活性ペ
プチドの投与方法として優れたものであり、種々の製剤
適用例が提案されてはいるものの、これまでの製剤例で
は、薬物の吸収性あるいは局所刺激性の点で十分なもの
とはいえず、いまだ実用化に至ったものはない。
【0003】最近本発明者は、インシュリン、カルシト
ニン、副甲状腺ホルモン(PTH)、ヒト成長ホルモン
(HGH)、視床下部ホルモン(GnRH)等の生理活
性ペプチドについての経鼻吸収用の担体(キャリヤ)に
ついての検討を積極的に行なってきたが、これまで検討
されてきた多糖類セルロースの高分子化合物ではなく、
水に不溶の物質であり、また、酸性条件下で溶解する物
質が、生理活性ペプチドの経鼻吸収用キャリヤとして極
めて良好なものであることを新規に見いだし、例えばヒ
ドロキシアパタイト、炭酸カルシウムのような多価金属
化合物を経鼻吸収用の担体とする組成物を提供してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、これまで
経口投与が困難であった生理活性ペプチドについて、吸
収性が良く、また刺激性のない経鼻投与製剤を開発すべ
く更に検討を加えた。すなわち本発明は、これまでに提
案されている経鼻投与製剤に比較し、生体利用能(バイ
オアベイラビリティ)の点で優れた鼻腔内投与組成物を
提供することを課題とする。本発明者は、かかる課題を
解決すべく鋭意検討した結果、これまで経鼻投与製剤の
キャリヤとしては全く検討されていなかった、粘膜組織
修復・保護作用物質に着目した。すなわち、粘膜組織修
復・保護作用物質、例えば胃粘膜組織修復・保護作用物
質は、これまで本発明者が検討してきた酸性状況下で溶
解する物質であり、また、粘液分泌亢進、粘膜糖蛋白、
糖脂質の増強、アルカリ分泌促進、粘膜血流増強、粘膜
内プロスタグランディン増加作用、また粘膜組織呼吸を
高め、組織代謝、賦活作用を有している。加えて、これ
ら物質は粘膜への付着性が強く、かつ鞭毛でのクリアラ
ンス時間がながく、持続的吸収性が得られる。したがっ
て、このような胃粘膜組織修復・保護作用物質は、経鼻
投与されることにより、鼻腔の鼻粘膜固有層の静脈叢の
活性を高めることによって、かかる胃粘膜組織修復・保
護作用物質に均一に分散された生理活性ペプチドは、経
鼻投与され、この鼻粘膜をとおして体内に吸収され、全
身循環系に入り、優れた体内吸収性を示すのではないか
と考えられた。
【0005】その検討の結果、本発明者は、粘膜組織修
復・保護作用物質、特に胃粘膜組織修復・保護作用物質
を経鼻吸収用組成物の特定のキャリヤとして用い、そこ
に生理活性ペプチドを均一に分散、付着結合させた組成
物を、経鼻ルートで投与、すなわち鼻粘膜に適用した結
果、生理活性ペプチドが体内吸収され、有効な臨床的治
療が可能であることを新規に見いだした。すなわち、本
発明者は、本発明が提案する粘膜組織修復・保護作用物
質である特殊なキャリヤにカルシトニン、インシュリ
ン、副甲状腺ホルモン(PTH)、ヒト成長ホルモン
(HGH)、視床下部ホルモン(GnRH)等の生理活
性ペプチドを分散、付着結合させる技術により、標準的
注射投与で得られるのと同等以上のバイオアベイラビリ
ティが得られることを見いだし本発明を完成させるに至
った。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、生理
活性ペプチドの有効投与量を、製剤重量100%あたり
70〜99.995%のキャリヤとしての粘膜組織修復
・保護作用物質と共に均一に分散させてなる経鼻吸収用
生理活性ペプチド組成物の提供にある。なかでも、粘膜
組織修復・保護作用物質として、胃粘膜組織修復・保護
作用物質が好ましく、したがって、より好ましい本発明
は、生理活性ペプチドの有効投与量を、製剤重量100
%あたり70〜99.995%のキャリヤとしての胃粘
膜組織修復・保護作用物質と共に均一に分散させてなる
経鼻吸収用生理活性ペプチド組成物の提供にある。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明における、生理活性ペプチ
ドを均一に分散させるキャリヤとしての粘膜組織修復・
保護作用物質は、経鼻投与製剤のキャリヤとしての適用
はこれまでなんら検討されていなかったものである。今
回、本発明者らによってはじめて経鼻ルートでの製剤投
与キャリヤとなり得ることが見いだされた。そのような
粘膜組織修復・保護作用物質としては、特に胃粘膜組織
修復・保護作用物質が良く、例えば、すでに臨床的に使
用されている薬物があげられる。そのような物質として
は、ゲファルナート(市販名:ゲファニール)、アセグ
ルタミドアルミニウム(市販名:グルマール)、スクラ
ルファート(市販名:アルサルミン)、L−グルタミン
(市販名:グルミン)、ソファルコン(市販名:ソロ
ン)、テプレノン(市販名:セルベックス)、プラウノ
トール(市販名:ケルナック)、レバミピド(市販名:
ムコスタ)、アルジオキサ(市販名:アランタ、イサロ
ン、アスコンプ等)、セトラキサート(市販名:ノイエ
ル)、トロキシピド(市販名:アプレース)等である。
本発明者は、これらの物質に生理活性ペプチドを、均一
に分散させ、経鼻投与して良好な結果が得られることが
判明した。
【0008】一方、上記のキャリヤとしての粘膜組織修
復・保護作用物質に均一に分散させる本発明の有効成分
である生理活性ペプチドとしては、ペプチドホルモン、
生理活性タンパク、酵素タンパクである。かかる使用可
能な生理活性ペプチドとしては、例えば、ペプチドホル
モン、例えば副甲状腺ホルモン(PTH)、カルシトニ
ン、インシュリン、アンギオテンシン、グルカゴン、ガ
ストリン、セクレチリン、成長ホルモン(GH)、ヒト
成長ホルモン(HGH)、プロラクチン(黄体刺激ホル
モン)、ゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)、サイロ
トロピックホルモン、副腎皮質刺激ホルモン、メラニン
細胞刺激ホルモン、バソプレシン、オキシトシン、プロ
チレリン、黄体形成ホルモン(LH)、コルチコトロピ
ン、ソマトロピン、チロトロピン(甲状腺刺激ホルモ
ン)、ソマトスタチン(成長ホルモン刺激因子)、視床
下部ホルモン(GnRH)およびその誘導体、G−CS
F、エリスロポエチン、スーパーオキサイドジスムター
ゼ(SOD)等である。また、インターフェロン、イン
ターロイキン、ウロキナーゼ、リゾチーム、ワクチン等
もあげることができる。これら生理活性ペプチドは、上
記したものに限定されず、経鼻投与可能なものであれば
本発明の組成物とすることができることはいうまでもな
い。
【0009】上述の生理活性ペプチドのなかでも、ペプ
チドホルモンが特に好ましく、これらのペプチドホルモ
ンのなかでは、カルシトニン、インシュリン、ソマトス
タチン等が好ましく、インシュリン、カルシトニン、副
甲状腺ホルモン(PTH)、ヒト成長ホルモン(HG
H)、視床下部ホルモン(GnRH)等がとりわけ好ま
しい。カルシトニンとしては、サケカルシトニン、ヒト
カルシトニン、サケヒトキメラカルシトニン、ブタカル
シトニン、ニワトリカルシトニン、ウシカルシトニン、
エル(ウナギ)カルシトニン等があげられ、これらのカ
ルシトニンはいずれも天然に存在する、抽出可能なもの
であり、市販されている。これらカルシトニンにあって
は、その安定性がエルカルシトニン−ヒトカルシトニン
−サケカルシトニンの順であるといわれているが、比較
的安定性の悪いといわれているサケカルシトニンについ
てさえも、本発明の特殊なキャリヤに分散、付着結合さ
せ本発明の組成物とすることにより、例えばバイオアベ
イラビリティおよび血中有効濃度が極めて良好であるこ
とが判明した。したがって、いわゆる市販のカルシトニ
ンは、本発明で使用する生理活性ペプチドとして最も適
したものである。
【0010】したがって、本発明の好ましい具体的態様
としては、カルシトニンの有効投与量を、ゲファルナー
ト、アセグルタミドアルミニウム、スクラルファート、
L−グルタミン、ソファルコン、テプレノン、プラウノ
トール、レバミピド、アルジオキサ、セトラキサート、
トロキシピド等の胃粘膜組織修復・保護作用物質と共に
均一に分散させてなる経鼻吸収用生理活性ペプチド組成
物を提供することにある。
【0011】さらに、本発明の別の好ましい具体的態様
としては、副甲状腺ホルモン(PTH)の有効投与量
を、ゲファルナート、アセグルタミドアルミニウム、ス
クラルファート、L−グルタミン、ソファルコン、テプ
レノン、プラウノトール、レバミピド、アルジオキサ、
セトラキサート、トロキシピド等の胃粘膜組織修復・保
護作用物質と共に均一に分散させてなる経鼻吸収用生理
活性ペプチド組成物を提供することにある。この場合の
副甲状腺ホルモン(PTH)としてはヒトPTH、ウシ
PTH、ブタPTH等があるが、中でもヒトPTH(1
−34)が取り分け好ましい。
【0012】さらにまた、本発明の別の好ましい具体的
態様としては、LHの分泌を促す視床下部ホルモン(G
nRH)およびその誘導体の有効投与量を、ゲファルナ
ート、アセグルタミドアルミニウム、スクラルファー
ト、L−グルタミン、ソファルコン、テプレノン、プラ
ウノトール、レバミピド、アルジオキサ、セトラキサー
ト、トロキシピド等の胃粘膜組織修復・保護作用物質と
共に均一に分散させてなる経鼻吸収用生理活性ペプチド
組成物を提供することにある。この場合の視床下部ホル
モン(GnRH)としてはヒトに投与し得る誘導体とし
てのホルモンが好ましく、例えば酢酸ブセレリンが取り
分け好ましい。
【0013】本発明の更に別の好ましい具体的態様とし
ては、成長ホルモン(GH)、なかでもヒト成長ホルモ
ン(HGH)の有効投与量を、ゲファルナート、アセグ
ルタミドアルミニウム、スクラルファート、L−グルタ
ミン、ソファルコン、テプレノン、プラウノトール、レ
バミピド、アルジオキサ、セトラキサート、トロキシピ
ド等の胃粘膜組織修復・保護作用物質と共に均一に分散
させてなる経鼻吸収用生理活性ペプチド組成物を提供す
ることにある。
【0014】本発明の組成物に含有される生理活性ペプ
チドの有効投与量としての使用量は、選択すべき個々の
活性物質(例えば、カルシトニンであれば、その相対活
性力価、インシュリンであればインシュリン単位等)、
処置すべき対象疾患、所望の投与回数、必要とする個々
の治療効果等によって異なる。したがって、本発明の組
成物を鼻腔内投与により使用する場合には、例えば、該
活性物質を含有している製剤の治療効果を既知の他の製
剤とのバイオアベイラビリティとの比較において決定す
ることができる。例えばインシュリンを例にとってみれ
ば、糖尿病に使用する場合には、初期には1回4〜20
インシュリン単位を皮下注射し、維持量としては通常1
日4〜100単位を使用し、極量としては1日800単
位とされている。したがって、本発明による組成物を鼻
腔投与による場合には、4〜100単位のインシュリン
を用いればよい。
【0015】またカルシトニンの場合には、従来カルシ
トニン、例えばサケカルシトニンによる治療を筋肉内注
射により行なう場合、約50ないし100MRC(I
U)単位の個別用量が約1回/1日ないし約3回/1週
の割合で適用されている。したがって、本発明による組
成物を鼻腔投与による場合には、約50ないし約400
MRC単位、更に好ましくは約100ないし約200M
RC単位の用量を約1回×日ないし約3回×週の割合で
投与して治療するのが適当である。上記用量は1回の適
用で投与すること、すなわち、約50ないし約400M
RC単位、好ましくは約100ないし約200MRC単
位のカルシトニンからなる1回鼻腔内用量の投与で治療
を行なうのが便利である。したがって、本発明の組成物
を製造させる場合において、生理活性ペプチドの含有量
は、たとえば製剤重量100%あたり0.005〜30
%、好ましくは0.01〜20%、より好ましくは0.
1〜5.0%配合させるのが良い。
【0016】また、本発明の組成物を構成するキャリヤ
である粘膜組織修復・保護作用物質、特に胃粘膜組織修
復・保護作用物質の配合量は、これら物質の臨床的に使
用されている量の範囲内で、たとえば製剤重量100%
あたり70〜99.995%、好ましくは80〜99.
99%、より好ましくは95〜99.9%配合させるこ
とにより、良好な経鼻吸収が得られることが判明した。
【0017】本発明の生理活性ペプチド粉末組成物を得
るには、キャリヤである粘膜組織修復・保護作用物質、
特に胃粘膜組織修復・保護作用物質と生理活性ペプチド
とを混合することにより得ることができる。例えばこの
混合の一例としては、胃粘膜組織修復・保護作用物質
(例えば、スクラルファート)と低置換度ヒドロキシプ
ロピルセルロース(HPC−L)を混合、撹拌後、5分
間程度放置し、そこに生理活性ペプチド(例えば、カル
シトニン)を加え更に混合し、次いで精製水を少量加え
練合後、約−40℃の条件下で約10〜14時間程度凍
結乾燥する。凍結乾燥終了後、3〜5時間、好ましくは
4時間程度かけて30℃にウォームアップさせ、ステア
リン酸カルシウムを最後に加え、乳鉢にて均一に粉砕す
る。
【0018】かくして目的とする粘膜組織修復・保護作
用物質に生理活性ペプチドが均質に付着結合した微粉末
(鼻腔内投与組成物)が得られる。なお、この場合の各
成分の配合量は特に限定されないが、例えばカルシトニ
ンの場合には、組成物として200IU/30mgとな
るような配合量であり、PTH(1−34)の場合に
は、組成物として60μg/30mgあるいは90μg
/40mgとなるような配合量であり、視床下部ホルモ
ン:例えばGnRHの場合には、組成物として50μg
/30mgとなるような配合量を挙げることができる。
得られた鼻腔内投与組成物は、使用前(例えば、鼻腔内
への投与前)の活性物質の損失を防止するため、low
−greaseタイプのカプセルに充填をした後、適当
な包装、好ましくは密閉包装とする。かかる密閉包装と
しては、ブリスター包装−アルミニウム包装を組み合わ
せるのが良い。なお、他の胃粘膜組織修復・保護作用物
質(例えば、アルジオキサ、セトラキサート)について
も同様の処理を行なうことによりそれぞれ目的とする組
成物とすることができる。以下に、本発明の経鼻吸収用
組成物の特異的効果を試験例にて示す。
【0019】
【試験例】 試験例1:生理活性ペプチドとしてインシュリンを選択
し、キャリヤとして胃粘膜組織修復・保護作用物質であ
るスクラルファート(市販名:アルサルミン)を用い、
試験を行なった。インシュリンの含有量として2.4m
g/動物(5インシュリン単位(IU)/動物)の組成
物となるように本発明の鼻腔内投与組成物を調製した。
雄性ニュージーランドラビットを1群6羽用い、上記の
組成物を経鼻投与(単回)し、投与後0時間、15、3
0、60、120および180分における平均血糖値の
低下を測定した。投与後0時間の血糖値を100%と
し、各測定時における血糖値の低下を百分率で求めた。
なお対象群として、インシュリン2IU/動物量の皮下
注射を行い、投与後0時間、1、2、4、6時間後の血
糖値の低下を同様測定した。その結果を表1にまとめ
た。
【0020】
【表1】
【0021】表中の結果から、キャリヤとしての胃粘膜
組織修復・保護作用物質の使用は、経鼻吸収によりイン
シュリンの血中への吸収性に優れ、その結果有意に血中
グルコース(血糖値)を低下させていることが判明す
る。
【0022】試験例2:生理活性ペプチドとしてサケカ
ルシトニンを選び、キャリヤとして胃粘膜組織修復・保
護作用物質であるスクラルファート(市販名:アルサル
ミン)を使用した。サケカルシトニンの含有量として、
200MRC(IU)/30mgの組成物となるように
本発明の鼻腔内投与組成物を調製した。正常人男性2名
を対象として、上記の組成物を経鼻投与(単回)し、血
液資料を2.5mlづつ、0時間、5、10、15、2
0、30、45、60、90、2時間、3時間ごとに採
血し、標準RIAキットを使用してサケカルシトニンの
血中濃度の測定を行なった。その結果を表2にまとめ
た。
【0023】
【表2】
【0024】表中の結果からも明らかなように、キャリ
ヤとしての胃粘膜組織修復・保護作用物質であるスクラ
ルファート(市販名:アルサルミン)の使用は、経鼻吸
収によりサケカルシトニンの血中への吸収が優れている
ことが判明する。
【0025】試験例3:生理活性ペプチドとしてサケカ
ルシトニンを選び、キャリヤとして胃粘膜組織修復・保
護作用物質であるアルジオキサ(市販名:アランタ)を
使用した。サケカルシトニンの含有量として、200M
RC(IU)/30mgの組成物となるように本発明の
鼻腔内投与組成物を調製した。正常人男性2名を対象と
して、上記の組成物を経鼻投与(単回)し、血液資料を
2.5mlづつ、0時間、5、10、15、20、3
0、45、60、90、2時間、3時間ごとに採血し、
標準RIAキットを使用してサケカルシトニンの血中濃
度の測定を行なった。その結果を表3にまとめた。
【0026】
【表3】
【0027】表中の結果からも明らかなように、キャリ
ヤとしての胃粘膜組織修復・保護作用物質であるアルジ
オキサ(市販名:アランタ)の使用は、経鼻吸収により
サケカルシトニンの血中への吸収が優れていることが判
明する。
【0028】試験例4:生理活性ペプチドとしてPTH
(1−34)を用い、キャリヤとして胃粘膜組織修復・
保護作用物質であるスクラルファート(市販名:アルサ
ルミン)を使用した。PTH(1−34)の含有量とし
て、60μg/30mgの組成物となるように本発明の
鼻腔内投与組成物を調製した。正常人男性6名(被験者
No.5−10)を対象として、上記の組成物を経鼻投
与(単回)し、血液資料を2.5mlづつ、0時間、
5、10、15、20、30、45、60、90、2時
間、2.5時間、3時間ごとに採血し、ELISA1−
34PTH2抗体法を用いてPTH(1−34)の血中
濃度の測定を行なった。その結果を表4および表5にま
とめた。
【0029】
【表4】
【0030】
【表5】
【0031】表中の結果からも明らかなように、キャリ
ヤとしての胃粘膜組織修復・保護作用物質であるスクラ
ルファート(市販名:アルサルミン)の使用は、経鼻吸
収によりPTH(1−34)の血中への吸収が優れてい
ることが判明する。
【0032】試験例5:生理活性ペプチドとしてPTH
(1−34)を選び、キャリヤとして胃粘膜組織修復・
保護作用物質であるソファルコン(市販名:ソロン)を
用いた。PTH(1−34)の含有量としては試験例4
と同様に60μg/30mgの組成物となるように本発
明の鼻腔内投与組成物を調製した。正常人男性6名(被
験者No.11−16)を対象として、上記の組成物を
経鼻投与(単回)し、血液資料を2.5mlづつ、0時
間、5、10、15、20、30、45、60、90、
2時間、2.5時間、3時間ごとに採血し、PTHキッ
トを使用してPTH(1−34)の血中濃度の測定を行
なった。その結果を表6および表7にまとめた。
【0033】
【表6】
【0034】
【表7】
【0035】表中の結果からも明らかなように、キャリ
ヤとしての胃粘膜組織修復・保護作用物質であるソファ
ルコン(市販名:ソロン)の使用も、試験例4同様に、
経鼻吸収によりPTH(1−34)の血中への吸収が優
れていることが判明する。
【0036】試験例6:生理活性ペプチドとして視床下
部ホルモン(GnRH)誘導体:酢酸ブセレリンを選
び、キャリヤとして胃粘膜組織修復・保護作用物質であ
るスクラルファート(市販名:アルサルミン)を選び本
発明の経鼻吸収用組成物を調製した。なお、酢酸ブセレ
リンの含有量として、50μg/30mgの組成物とな
るようにした。正常人男性2名(被験者No.17およ
び18)を対象として、上記の組成物を経鼻投与(単
回)し、血液資料を2.5mlづつ、0時間、5、1
0、15、20、30、45、60、90、2時間、4
時間ごとに採血し、ダイレクト法によりブセレリンの血
中濃度の測定を行なった。その結果を表8にまとめた。
【0037】
【表8】
【0038】表中の結果からも明らかなように、キャリ
ヤとしての胃粘膜組織修復・保護作用物質であるスクラ
ルファート(アルサルミン)の使用も、経鼻吸収により
GnRHの血中への吸収が優れていることが判明する。
【0039】試験例7:生理活性ペプチドとしてPTH
(1−34)を選び、キャリヤとして胃粘膜組織修復・
保護作用物質であるスクラルファート(市販名:アルサ
ルミン)を選び、本発明の経鼻吸収用組成物を調製し
た。なお、PTH(1−34)の含有量としては90μ
g/40mgの組成物となるように本発明の鼻腔内投与
組成物を調製した。正常人男性6名(被験者No.19
−24)を対象として、上記の組成物を経鼻投与(単
回)し、血液資料を2.5mlづつ、0時間、5、1
0、15、20、30、45、60、90、2時間、3
時間、4時間、6時間ごとに採血し、ELISA1−3
4PTH2抗体法を用いてPTH(1−34)の血中濃
度の測定を行なった。その結果を表9および表10にま
とめた。
【0040】
【表9】
【0041】
【表10】
【0042】表中の結果からも明らかなように、キャリ
ヤとしての胃粘膜組織修復・保護作用物質であるスクラ
ルファート(市販名:アルサルミン)の使用は、経鼻吸
収によりPTH(1−34)の血中への吸収が優れてい
ることが判明する。
【0043】試験例8:生理活性ペプチドとしてヒト成
長ホルモン(HGH)を選び、キャリヤとして胃粘膜組
織修復・保護作用物質であるスクラルファート(市販
名:アルサルミン)ならびにソファルコン(市販名:ソ
ロン)を選び、本発明の経鼻吸収用組成物を調製した。
なお、ヒト成長ホルモン(HGH)の含有量としては、
経鼻吸収用組成物1,000mgあたり150mgの含
有組成物となるようにした。正常人男性6名(被験者N
o.25−30)を対象として、上記の組成物を用い、
内3名にはヒト成長ホルモン(HGH)6.825単位
/スクラルファート25mg/経鼻投与(単回)、残り
の3名にはヒト成長ホルモン(HGH)6.825単位
/ソファルコン25mg/経鼻投与(単回)し、それぞ
れ血液資料を2.5mlづつ、0時間、5、10、1
5、20、30、45、60、90、2時間、3時間ご
とに採血し、血中ヒト成長ホルモン(HGH)を、ビー
ズ固相法を用いたIRMA(イムノラジオメトリックア
ッセイ法)に基づく血中成長ホルモン量測定キットを使
用して測定した。その結果を表11(キャリヤ:スクラ
ルファート)および表12(キャリヤ:ソファルコン)
にまとめた。
【0044】
【表11】
【0045】
【表12】
【0046】表中の結果から明らかなように、キャリヤ
としてのスクラルファートならびにソファルコンの使用
は、経鼻投与によりヒト成長ホルモン(HGH)の血中
への吸収が認められていることが判明する。
【0047】試験例9:生理活性ペプチドとしてサケカ
ルシトニンを選び、キャリヤとして胃粘膜組織修復・保
護作用物質であるスクラルファート(市販名:アルサル
ミン)を使用した。サケカルシトニンの含有量として、
200MRC(IU)/30mgの組成物となるように
本発明の鼻腔内投与組成物を調製した。正常人男性2名
(被験者No.31,32)を対象として、上記の組成
物を経鼻投与(単回)し、血液資料を2.5mlづつ、
0時間、5、10、15、20、30、45、60、9
0、2時間、3時間、4時間ごとに採血し、標準RIA
キットを使用してサケカルシトニンの血中濃度の測定を
行なった。その結果を表13(血中カルシトニン濃度)
にまとめた。それに合わせて、血中Caイオンの動き
(バイオアッセイ)を測定し、その結果を表14(血中
Caイオンの動き)にまとめた。さらに、カルシトニン
が投与された場合の生体側の低カルシウム血症(Hyp
ocalcemic effect)に対する反応とし
て、血中Caイオンを上げようとして副甲状腺ホルモン
(PTH)が放出されるため、intactPTH(1
−84)の血中濃度の測定も行ない、その結果を表15
にまとめた。
【0048】
【表13】
【0049】
【表14】
【0050】
【表15】
【0051】上記表13ないし15の結果から判明する
ように、キャリヤとしてのスクラルファートを用いて経
鼻投与した結果、生体側のbioassay data
として血中Caイオンの変動も望ましいものであり、か
つ、生体側の反応としてのintactPHT(1−8
4)の上昇も観察され、経鼻吸収によりサケカルシトニ
ンの血中への吸収が極めて優れていることが判明する。
これらの結果は、特に本発明の経鼻吸収用組成物によっ
て特異的に得られるものといえる。
【0052】なお、他の生理活性ペプチドについても、
胃粘膜組織修復・保護作用物質であるスクラルファート
(販売名:アルサルミン)、ソファルコン(販売名:ソ
ロン)、セトラキサート(販売名:ノイエル)、レバミ
ピド(販売名:ムコスタ)、アルジオキサ(販売名:ア
ランタ、イサロン)等との組成物も同様の傾向の吸収性
を示した。
【0053】以下に本発明の組成物の例を示すが、これ
に限定されるものではない。 粉末組成物1:カルシトニン組成物 以下の組成により、カルシトニン組成物を製造する。 カルシトニン 6540IU ステアリン酸カルシウム 60mg HPC−L 20mg スクラルファート (又はアルジオキサ) 残 部 1000mg
【0054】粉末組成物2:PTH(1−34)組成物 以下の組成により、PTH(1−34)組成物を製造す
る。 PTH(1−34) 1962μg ステアリン酸カルシウム 60mg HPC−L 20mg ソファルコン (又はスクラルファート) 残 部 1000mg
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、これま
で経口投与が困難であった生理活性ペプチドについて、
経鼻投与により吸収性が良く、また刺激性のない製剤と
なる経鼻吸収薬物用組成物が提供される。特に、これま
で経鼻吸収用の担体としてなんら検討されていなかった
胃粘膜組織修復・保護作用物質に、カルシトニン、イン
シュリン等の生理活性ペプチドを、均一に分散させた本
発明の粉末組成物は、各種試験例1〜9の結果からも明
らかなように、経鼻ルートで投与すること、すなわち鼻
粘膜に適用することにより、その組成物中に含有される
ペプチドの生体内吸収性が良く、有効な臨床的治療が可
能であることが示唆されている。したがって、その医療
効果は多大なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61K 47/08 A61P 27/16 47/12 A61K 37/02 47/14 37/24 47/18 37/26 47/26 37/30 A61P 27/16 37/36 (56)参考文献 特開 平3−120229(JP,A) 国際公開95/3818(WO,A1) 国際公開91/4034(WO,A1) J.Pharmacobio−Dy n.,Vol.12,31−36,1989 Drug Delivery Sys tem,Vol.7,No.3,197− 202,1992 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 38/00 A61K 38/22 A61K 38/23 A61K 38/27 A61K 38/28 A61K 47/08 A61K 47/12 A61K 47/14 A61K 47/18 A61K 47/26 A61P 27/16 CA(STN) EMBASE(STN) MEDLINE(STN)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生理活性ペプチドの有効投与量を、粘膜
    組織修復・保護作用物質からなりその配合量が製剤重量
    100%あたり70〜99.995%であるキャリヤ
    共に均一に分散させてなる経鼻吸収用生理活性ペプチド
    組成物。
  2. 【請求項2】 粘膜組織修復・保護作用物質が、胃粘膜
    組織修復・保護作用物質である請求項1記載の経鼻吸収
    用生理活性ペプチド組成物。
  3. 【請求項3】 生理活性ペプチドの有効投与量を、胃粘
    膜組織修復・保護作用物質からなりその配合量が製剤重
    量100%あたり70〜99.995%であるキャリヤ
    と共に均一に分散させてなる経鼻吸収用生理活性ペプチ
    ド組成物。
  4. 【請求項4】 胃粘膜組織修復・保護作用物質が、ゲフ
    ァルナート、アセグルタミドアルミニウム、スクラルフ
    ァート、L−グルタミン、ソファルコン、テプレノン、
    プラウノトール、レバミピド、アルジオキサ、セトラキ
    サート、トロキシピドである請求項3記載の経鼻吸収用
    生理活性ペプチド組成物。
  5. 【請求項5】 生理活性ペプチドが、ペプチドホルモ
    ン、生理活性タンパク、酵素タンパクである、請求項1
    または3に記載の経鼻吸収用生理活性ペプチド組成物。
  6. 【請求項6】 ペプチドホルモンが、カルシトニン、イ
    ンシュリン、副甲状腺ホルモン(PTH)、ヒト成長ホ
    ルモン(HGH)、視床下部ホルモン(GnRH)また
    はその誘導体である、請求項1または3に記載の経鼻吸
    収用生理活性ペプチド組成物。
  7. 【請求項7】 カルシトニンを、製剤重量100%あた
    り70〜99.995%のキャリヤとしてのゲファルナ
    ート、アセグルタミドアルミニウム、スクラルファー
    ト、L−グルタミン、ソファルコン、テプレノン、プラ
    ウノトール、レバミピド、アルジオキサ、セトラキサー
    ト、トロキシピドから選択される胃粘膜組織修復・保護
    作用物質と共に均一に分散させてなる経鼻吸収用生理活
    性ペプチド組成物。
  8. 【請求項8】 副甲状腺ホルモン(PTH)を、製剤重
    量100%あたり70〜99.995%のキャリヤとし
    てのゲファルナート、アセグルタミドアルミニウム、ス
    クラルファート、L−グルタミン、ソファルコン、テプ
    レノン、プラウノトール、レバミピド、アルジオキサ、
    セトラキサート、トロキシピドから選択される胃粘膜組
    織修復・保護作用物質と共に均一に分散させてなる経鼻
    吸収用生理活性ペプチド組成物。
  9. 【請求項9】 視床下部ホルモン(GnRH)を、製剤
    重量100%あたり70〜99.995%のキャリヤと
    してのゲファルナート、アセグルタミドアルミニウム、
    スクラルファート、L−グルタミン、ソファルコン、テ
    プレノン、プラウノトール、レバミピド、アルジオキ
    サ、セトラキサート、トロキシピドから選択される胃粘
    膜組織修復・保護作用物質と共に均一に分散させてなる
    経鼻吸収用生理活性ペプチド組成物。
  10. 【請求項10】 ヒト成長ホルモン(HGH)を、製剤
    重量100%あたり70〜99.995%のキャリヤと
    してのゲファルナート、アセグルタミドアルミニウム、
    スクラルファート、L−グルタミン、ソファルコン、テ
    プレノン、プラウノトール、レバミピド、アルジオキ
    サ、セトラキサート、トロキシピドから選択される胃粘
    膜組織修復・保護作用物質と共に均一に分散させてなる
    経鼻吸収用生理活性ペプチド組成物。
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