JPH0669956B2 - ポリペプタイド類の吸着防止剤 - Google Patents

ポリペプタイド類の吸着防止剤

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JPH0669956B2
JPH0669956B2 JP63247242A JP24724288A JPH0669956B2 JP H0669956 B2 JPH0669956 B2 JP H0669956B2 JP 63247242 A JP63247242 A JP 63247242A JP 24724288 A JP24724288 A JP 24724288A JP H0669956 B2 JPH0669956 B2 JP H0669956B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、ポリペプタイド類の器具、容器等への吸着防
止を目的とした吸着防止剤に関する。
「従来の技術」 カルシトニン、パラサイロイドホルモン(PTH)、イン
シュリン等の生理活性ポリペプタイド類は、ホルモン活
性をはじめとする生理活性を有し、医薬品としてこれら
を投与する場合、その有効性と安全性を確保するために
他の薬剤以上に、より厳密に投与量を守る必要がある。
従来より生理活性ポリペプタイド類を水溶液で保存した
場合に、ガラス製やプラスチック製などの器具、容器等
へ生理活性ポリペプタイド類が吸着することが知られて
おり、しかも、例えばインシュリンの吸着はインシュリ
ンの濃度の低い時に、より起きやすいことが報告されて
いる(薬剤学 Vol.39,107-111(1979))。通常これら
の生理活性ポリペプタイド類は極めて微量で活性を示す
ことより、その投与溶液は極めて低い濃度であり、前述
の通り吸着が起こり易い状態にあるといえる。さらに吸
着による損失率は、当初の配合量が微量であるだけに非
常に大きな問題となり、薬剤の有効性を確保する上で解
決するべき重要な課題である。
生理活性ポリペプタイド類の吸着防止を目的として各種
の物質を添加することが行われているが、この吸着防止
を目的として添加する物質(以下、吸着防止剤と称す)
としては、従来、メチルセルロース、POE−硬化ヒマシ
油およびその誘導体(例えばHCO−60)、レシチン、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、エチレンオキサイドプロ
ピレンオキサイド共重合体、POE−ソルビタンアルキル
エステル類(例えばPOE−ソルビタンモノオレート、TWE
EN80、POE−ソルビタンモノラウレート)、メチルサイ
クロデキストリン、ソルビタン脂肪酸エステル、POE−
オクチルフェニルエーテル、POE−ラウリルエーテル、
バシトラシン、ポリエチレングリコール6,000、塩化ベ
ンザルコニウム、ゼラチン、BSA、HSA(ヒト血清アルブ
ミン)、尿素およびカゼイン等の界面活性剤や高分子物
質が知られている。
さらに、生理活性ポリペプタイド類と同様に、免疫測定
反応における試薬として種々のポリペプタイド類が用い
られているが、これらのポリペプタイド類にも同様に免
疫測定系において器具、容器等への吸着が生じ、その定
量の不正確性や測定濃度の限界を与える原因の1つとな
っている。
「発明が解決しようとする問題点」 注射液等の非経口投与製剤は、安全であり、且つ安定で
なければならず、免疫測定も正確性が要求されるもので
あるが、前述の吸着防止剤においてはこれらの条件を必
ずしも満足するとは言えなかった。例えば、生理活性ポ
リペプタイド類に対するHCO-60、TWEEN80、塩化ベンザ
ルコニウム等の添加においては、ヒスタミン遊離による
血圧降下、溶血等の副作用が発生しやすいことが広く知
られている。また、吸着防止効果のある高分子物質を医
薬品として認可されていないものが多く、ヒト血清アル
ブミンなどはエイズや肝炎の問題もあり使用することが
困難であり、さらに有用な吸着防止剤の開発が求められ
ている。
「問題点を解決するための手段」 本発明者らは、前述の問題点を解決すべく種々の物質の
吸着防止効果を研究した結果、グリチルリチン類により
所期の目的が達成されることを知り本発明を完成するに
至った。
すなわち、本発明は、ポリペプタイド類の吸着を防止す
るに当り、グリチルリチン類を有効成分とする吸着防止
剤に関する。
本発明におけるポリペプタイド類としては、分子量1000
〜30000、さらに好ましくは、分子量1000〜10000の範囲
に含まれるペプタイドまたはその誘導体が挙げられる。
また、ポリペプタイド類として生理活性ポリペプタイド
類であり医薬品として投与されるに当り吸着防止を必要
とするものも好ましいが、例えばカルシトニン、ACTH
(副腎皮質刺激ホルモン)、PTH(パラサイロイドホル
モン)、インシュリン、セクレチン、オキシトシン、成
長ホルモン、アンギオテンシン、ブラディキニン、β−
エンドルフィン、サブスタンスP、グルカゴン、ダイノ
ルフィン、バソプレシン、ソマトスタチン、ガストリ
ン、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、プロラクチン、黄体
形成ホルモン放出ホルモン(LH−RH)、エンケファリ
ン、ニューロテンシン、心房性ナトリウム利尿ペプチド
(ANP)、インターフェロン、インターロイキン、G−C
SF、グルタチオンパーオキシダーゼ、スーパーオキシド
ヂィスムターセ(SOD)等およびそれらの活性を保持し
つつ1種または2種以上のアミノ酸を置換した類似体
(ムテイン)や、それらの誘導体または塩類が挙げられ
る。さらに本発明の対象とするその他のポリペプタイド
類としては、免疫測定において使用されるペプタイド抗
原が挙げられ、例えば、免疫測定において測定対象の公
知の種々のペプタイドホルモンまたはそのフラグメント
あるいはこれらの類似体が例示される。
生理活性ポリペプタイド類において、極めて重要な生理
活性を有するものとしては、例えばカルシトニンは血清
カルシウム低下作用を有するペプタイドホルモンの総称
で、天然型カルシトニンまたはその類似体が知られてい
る。天然型カルシトニンとしては、ウナギカルシトニ
ン、サケカルシトニン、ブタカルシトニン、ヒトカルシ
トニン、ニワトリカルシトニン等が挙げられ、内分泌細
胞から分泌されたカルシウム調節ホルモンとしての機能
を果たしている。また類似体としてはエルカトニン
(〔Asu1.7〕ウナギカルシトニン)、〔Asu1.7〕ヒトカ
ルシトニンなどが知られている。
またPTH(パラサイロイドホルモン)とは血清カルシウ
ム上昇作用を有するペプタイドホルモンで34〜84個のア
ミノ酸配列を有し、天然型PTHまたはその類似体が知ら
れている。それらを例示すれば、ヒト−パラサイロイド
ホルモン(1−84)(human parathyroid hormon;h−PT
H)〔Biochemistry 17,5723(1978)〕、h−PTH(1−
34)〔Hoppe Seyler′s Z.Physiol.Chem.,355,415(197
4)〕、h−PTH(1−34)NH2〔特開昭58−96052号公
報〕、〔Nle8.18〕h−PTH(1−34)、〔Nle8.18,Tyr
34〕h−PTH(1−34)〔特開昭55-113753号公報〕、
〔Nle8.18〕h−PTH(1−34)NH2〔特開昭61−24598号
公報〕、〔Nle8.18,Tyr34〕h−PTH(1−34)NH2〔特
開昭60-34996号公報〕、ラット−PTH(1−84)〔J.Bio
l.Chem.,259(5),3320(1984)、ラット−PTH(1−3
4)〔Endocrinol.,117(3),1230(1985)〕、ウシ−P
TH(1−84)〔Am.J.Med.,50,639(1971)〕、ウシPTH
(1−34)、ウシ−PTH(1−34)NH2等〔Pthobiology
annual,11,53(1981)〕等が挙げられる。
本発明に用いられるグリチルリチン類とは、甘草または
その同属植物の根から抽出されることが知られているグ
リチルリチン酸またはその塩、およびそのアグリコンで
β−アミリン系のトリテルペノイド化合物であるグリチ
ルレチン酸またはその塩、さらにこれらの類似体や誘導
体またはその塩を意味する。さらに、塩としては非毒性
塩が好ましく、例えば、カリウム塩、ナトリウム塩、ア
ンモニウム塩、カルシウム塩等が挙げられ、カチオンが
1価である場合にはモノ塩、ジ塩、トリ塩が例示され
る。また、グリチルリチン類を使用するに際しては、こ
れらの物質よりなる群から選択された1種または2種以
上を用いてもよい。
本発明においてポリペプタイド類を吸着させる器具、容
器壁等とは、ガラス製またはプラスチック製の容器壁等
であり、例えば各種のガラス、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、ポリスチレンアクリロニトリル、ポリスチロー
ル、ポリカーボネート、ポリメチルペンテル等の微小な
多孔性材質のものが挙げられる。これらの器具、容器は
アンプル、注射筒、輸液ボトル、点滴用導出管、免疫測
定用の反応容器等であって、例えば非経口用製剤や免疫
測定用試薬の製造時、貯蔵時、使用時等に使用されるも
のである。
吸着防止に必要なグリチルリチン類の配合量は、主にポ
リペプタイド類の種類や容器壁の接触面積およびその材
質に応じて変動し得るので、適宜量を決めることが望ま
しいが、必ずしもそれぞれに応じて決定することができ
ないので、一般的にはポリペプタイド類含有物を含有す
る水溶液または水性懸濁液に対し0.01(w/v)%以上配
合すればよく、また上限量として5%程度存在すれば充
分である。好ましくは、顕著な吸着防止効果を示す0.1
%程度〜2%程度の濃度で使用すればよい。
本発明の吸着防止剤を使用するに当たっては、ポリペプ
タイド類とグリチルリチン類とが必ずしも当初から同一
の組成物中に共存している必要はなく使用時に混合する
ことを目的として組み合わせた組成物であってもよい。
またそれらの組成物は、ポリペプタイド類が単独で溶液
状態である場合を除き溶液状態であるか乾燥固体状態で
あるかを問わない。すなわち以下に示す数種の形態が挙
げられる。
ポリペプタイド類とグリチルリチン類とが同一の水溶
液または水性懸濁液中に直接共存するように配合された
組成物。
ポリペプタイド類とグリチルリチン類とが同一の乾燥
固体中に直接共存するように配合された組成物または用
時溶解用乾燥組成物。
ポリペプタイド類とグリチルリチン類とがそれぞれ別
の乾燥固体として与えられ用時に両者を混合せしめるよ
うに組み合わせた組成物。
ポリペプタイド類が乾燥固体として与えられ、グリチ
ルリチン類が水溶液または水性懸濁液として与えられ用
時に両者を混合せしめるように組み合わせた組成物。
また上記の組成物を乾燥固体状態で得るには凍結乾燥法
が有利に利用される。なお、乾燥固体状態の組成物の使
用に際しては、用時に注射用蒸留水、生理食塩液や免疫
測定用反応液等で溶解すればよいことは言うまでもな
い。
本発明の吸着防止剤は上記に述べた形態において、さら
に適当な安定化剤、界面活性剤、溶解補助剤、緩衝剤、
等張化剤または増量剤等を適宜選択し組み合わせて使用
してもよい。
また、本発明に対する好ましい生理活性ポリペプタイド
類の製剤としては、注射剤、点滴用製剤、経鼻投与用製
剤、点眼用製剤、外用剤等が挙げられるが、液状、用時
溶解の粉末状の注射や、液状、ゼリー状、粉末状での外
用または経鼻等の投与がされ得る。
次いで本発明を実施例を挙げて、以下にさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるも
のではない。
実施例1〜3 吸着防止剤; グリチルリチン酸(丸善化成社製)、グリチルリチン酸
モノアンモニウム(丸善製薬社製)、グリチルリチン酸
ジカリウム(常磐植物化学研究所製)を生理食塩液に溶
解し、NaOHまたはHClでpHを約6に調整し、各々、2%
(w/v)、0.1%、0.01%となるように調整し、吸着防止
試料とした。別に対照試料として生理食塩液を用意し
た。
試験方法; サケカルシトニン(シグマ社製)を生理食塩液に溶解し
て200μg/mlの濃度の溶液を調整し、この10μlを上記
各吸着防止試料1mlに添加してNaOHまたはHClでpH5.5に
調整し、下記の第1表の通りの実施例1〜3の薬剤溶液
とした。
各薬剤溶液をポリプロピレン製試験管に注入して30分間
放置後、高速液体クロマトグラフィーもしくは生物活性
測定試験にて、サケカルシトニンの残存率を求めた。な
お、高速液体クロマトグラフィーの条件は、YMC Packed
AM−302 ODS、波長220nm、移動層はCH3CN−0.1% TFA混
液、試料によりIsocratic Stepwise Gradient法を使用
した。
結果; 第1表に示した結果から明らかなように、吸着防止剤と
してグリチルリチン類を添加した場合には、サケカルシ
トニンの容器壁への吸着が防止された。
実施例4 h−PTH(1−34)(東洋醸造社製)1mg、マンニット0.
6g、グリチルリチン酸モノアンモニウム0.2gを蒸留水
(または滅菌水)に溶解し、全量を200mlとした。無菌
的に1mlずつアンプルに分注し熔融封入して注射剤を得
た。
実施例5 インシュリン(シグマ社製)4000単位、グリチルリチン
酸ジカリウム0.2g、フェノール0.2g、NaCl1.6gを蒸留水
(または滅菌水)に溶解し、塩酸でpH3.0に調整し、全
量を200mlとした。無菌的に1mlずつアンプルに分注し熔
融封入して注射剤を得た。
実施例6 ACTH(フナコシ社製)10000単位、グリチルリチン酸モ
ノアンモニウム1.0g、NaCl4.0gを蒸留水(または滅菌
水)に溶解し全量を500mlとした。無菌的に1mlずつアン
プルに分注し熔融封入して注射剤を得た。
実施例7 ウナギカルシトニン(シグマ社製)0.4mg、グリチルリ
チン酸0.1g、NaCl0.9gを蒸留水(または滅菌水)に溶解
しNaOHでpH5.5に調整して全量を100mlとした。無菌的に
1mlずつアンプルに分注し熔融封入して注射剤を得た。
実施例8 エルカトニン(東洋醸造社製)0.4mg、グリチルリチン
酸ジカリウム0.1g、NaCl0.9gを蒸留水(または滅菌水)
に溶解し全量を100mlとした。無菌的に1mlずつアンプル
に分注し熔融封入して注射剤を得た。
実施例9 セクレチン(フナコシ社製)0.4mg、グリチルリチン酸
ジカリウム0.2g、NaCl0.8gを蒸留水(または滅菌水)に
溶解し全量を100mlとした。無菌的に1mlずつアンプルに
分注し熔融封入して注射剤を得た。
実施例10 オキシトシン(和光純薬社製)0.8mg、グリチルリチン
酸モノアンモニウム0.5g、NaCl0.8gを蒸留水(または滅
菌水)に溶解し全量を100mlとした。無菌的に1mlずつア
ンプルに分注し熔融封入して注射剤を得た。
実施例11 ヒト成長ホルモン(フナコシ社製)0.1mg、グリチルリ
チン酸ジカリウム1g、NaCl0.7gを蒸留水(または滅菌
水)に溶解し全量を100mlとした。無菌的に1mlずつアン
プルに分注し熔融封入して注射剤を得た。
実施例12 アンギオテンシン(和光純薬社製)0.2mg、グリチルリ
チン酸ジカリウム0.2g、NaCl0.9gを蒸留水(または滅菌
水)に溶解し全量を100mlとした。無菌的に1mlずつアン
プルに分注し熔融封入して注射剤を得た。
実施例13 ブラディキニン(和光純薬社製)0.4mg、グリチルリチ
ン酸0.1g、NaCl0.9gを蒸留水(または滅菌水)に溶解し
NaOHでpHを5.5に調整し全量を100mlとした。無菌的に1m
lずつアンプルに分注し熔融封入して注射剤を得た。
実施例14 β−エンドルフィン(シグマ社製)0.1mg、グリチルリ
チン酸モノアンモニウム0.5g、NaCl0.9gを蒸留水(また
は滅菌水)に溶解し全量を100mlとした。無菌的に1mlず
つアンプルに分注し熔融封入して注射剤を得た。
実施例15 グルカゴン(フナコシ社製)0.4mg、グリチルリチン酸
モノアンモニウム0.05g、NaCl0.9gを蒸留水(または滅
菌水)に溶解し全量を100mlとした。無菌的に1mlずつア
ンプルに分注し熔融封入して注射剤を得た。
実施例16 ダイノルフィン(フナコシ社製)0.2mg、グリチルリチ
ン酸モノアンモニウム0.1g、NaCl0.9gを蒸留水(または
滅菌水)に溶解し全量を100mlとした。無菌的に1mlずつ
アンプルに分注し熔融封入して注射剤を得た。
実施例17 インターフェロン(γ型、シグマ社製)10000単位、グ
リチルリチン酸ジカリウム0.05g、NaCl0.9gを蒸留水
(または滅菌水)に溶解し全量を100mlとした。無菌的
に1mlずつアンプルに分注し熔融封入して注射剤を得
た。
「発明の効果」 本発明によれば、グリチルリチン類を添加することによ
って、ポリペプタイド類例えばカシトニン等を始めとす
る生理活性ポリペプタイド類の器具、容器等への吸着が
効率的に防止され、医薬としてこれらを投与する場合、
投与量を不正確とすることなくその有効性と安全性が確
保される。また本発明を製造時や保存時に用いるなら、
高価格であるこれら生理活性ポリペプタイド類が吸着に
より失われることを防ぐ経済的メリットは大きいもので
ある。さらに、免疫測定においても測定系にかかるポリ
ペプタイド類が免疫反応容器に吸着することが防止され
正確な免疫測定が行いえる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 37/26 8314−4C 37/30 8314−4C 37/34 8314−4C 37/36 8314−4C 37/43 8314−4C 37/50 8314−4C 37/54 8314−4C 37/66 H 8314−4C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリペプタイド類の吸着を防止するに当
    り、グリチルリチン類を有効成分とする吸着防止剤。
  2. 【請求項2】ポリペプタイド類が、分子量1000〜30000
    の範囲に含まれるペプタイドまたはその誘導体である請
    求項第1項記載の吸着防止剤。
  3. 【請求項3】グリチルリチン類が、グリチルリチン酸、
    グリチルレチン酸またはそれらの誘導体並びにその非毒
    性塩の群より選ばれた1種または2種以上である請求項
    第1項記載の吸着防止剤。
  4. 【請求項4】グリチルリチン類の配合量が、該ポリペプ
    タイド類を含有する水溶液または水性懸濁液に対し0.01
    %〜5%である請求項第3項記載の吸着防止剤。
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