JPH07118077A - 多孔質骨材の製造方法 - Google Patents

多孔質骨材の製造方法

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JPH07118077A
JPH07118077A JP5259672A JP25967293A JPH07118077A JP H07118077 A JPH07118077 A JP H07118077A JP 5259672 A JP5259672 A JP 5259672A JP 25967293 A JP25967293 A JP 25967293A JP H07118077 A JPH07118077 A JP H07118077A
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ash
fly ash
bottom mud
sintering
firing
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JP5259672A
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Toshio Kai
敏雄 貝
Toshikuni Sera
俊邦 世良
Kunihisa Fujiwara
邦久 藤原
Kinro Ogasawara
均郎 小笠原
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Shimizu Construction Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微粉炭焚きボイラのフライアッシュ、流動床
灰及び底泥の焼結による再資源化を可能とする。 【構成】 フライアッシュ、流動床灰、底泥乾燥処理物
のいずれかに微粉砕紙を混入して生ペレットを成形し、
これを焼成炉8内に投入し、この焼成炉8内を焼結温度
が一定範囲になるように微粉砕紙量等に見合った酸素濃
度に制御することによって、良質な多孔質骨材、即ち、
土壌改良材、濾過助材の安価な製造が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フライアッシュ、Ca
Oの多い石炭灰、及び底泥を用いて、土壌改良材若しく
は濾過助材に再利用するための多孔質骨材の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】微粉炭焚きボイラから排出される石炭灰
は、その内の約50%が埋立て処理場に廃棄され、その
他はセメント混和材、人工軽量骨材等として有効利用さ
れている。しかし、流動床ボイラから排出されるCaO
含有量の多い石炭灰は、上記石炭灰に比べて品質が悪
く、全量埋立て処理場に廃棄されていた。
【0003】なお、従来のCaO含有量の多い石炭灰を
有効利用した人工軽量骨材の焼結方法に関する発明とし
ては、本発明者等の出願に係る特願平03−11762
9号に記載の発明がある。
【0004】一方、ヘドロと称されて河川、湖沼、海域
などの水底に堆積する底泥(以下、底泥と呼ぶ)は、魚
介類、植物の死滅などの環境破壊の原因となり、特に、
重金属などの有害物質を含有する場合には、地域住民の
健康を害する公害問題にまで発展することもある。その
ため、底泥の浄化処理が切望されている。
【0005】従来の底泥の浄化処分方法として一般に実
施されている方法には、底泥を浚渫し、これを海洋投棄
や、海面、陸上埋立等により処分する方法があった。し
かし、海洋投棄も水質汚染のおそれがあり、最近では埋
立て処分が主体となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の微粉炭焚きボイ
ラ及び流動床ボイラから排出される石炭灰、および河
川、湖沼、海域の底に堆積する底泥に関する課題につい
て、以下に説明する。
【0007】微粉炭焚きボイラから排出される石炭灰
は、ボトムアッシュ、フライアッシュ及びシンダーアッ
シュの3種類に分類される。
【0008】本出願で対象とする石炭灰とは、電気集じ
ん器の捕集灰で、その発生割合が70〜85%のフライ
アッシュと呼ばれるものであり、粗粉、細粉に分級され
る。一般に、フライアッシュの粒度は、粗粉がブレーン
比表面積で1800cm2/g (0.1mm以下)程度、細粉
が3300cm2/g (0.05mm以下)程度である。
【0009】上記粗粉と細粉について、その混合比を種
々変化させ、粘結剤として粘土を添加して、皿型造粒機
にて注水しながら粒径10mmの造粒物を造粒し、該造粒
物を電気炉にて1100℃で焼成した後、焼結物の含水
率を測定したところ、最大25%であった。これは、含
水率が低過ぎるため、土壌改良材若しくは濾過助材とし
て利用することができない。
【0010】また、流動床ボイラは700〜800℃と
低温燃焼であり、且つ、炉内脱硫用として石灰石(Ca
CO3 )を投入しているため、この流動床ボイラから排
出される石炭灰(以下、流動床灰と呼ぶ)には、CaO
が約8%含有されている。これに対し、上記微粉炭焚き
ボイラは約1500℃の高温燃焼であり、特にCaCO
3 を投入していないため、CaO含有量は約3%と低
い。
【0011】流動床灰は、上記の如く、CaO含有量が
多いため、通常の混練、造粒工程により生ペレットを造
粒すると割れが多発し、焼結できないという課題があっ
た。この課題を解決し、養成時間を短縮するために、混
練工程において50℃以上の温水にて混練、養生する方
法を本発明者等は先に特願平03−117629号にて
提案している。
【0012】この方法によると、流動床灰中のCaOの
水和反応が促進し、且つ終了するため〔CaO→Ca
(OH)2 〕、次工程の造粒ではCaOの水和反応の影
響を受けることがなくなり、生ペレットに割れが発生せ
ず、良質な人工軽量骨材を焼結することができた。しか
し、この焼結物の含水率は約20%であり、土壌改良材
若しくは濾過助材として利用するには含水率が低かっ
た。
【0013】一方、底泥を埋立て処分する場合、底泥が
高含水比の軟泥物質(液状を呈している)であるため、
底泥をそのまゝ埋立て処分すると、埋立て地はいつまで
も軟弱で地盤が固まりにくいという課題があり、埋立て
た土地の利用に支障を来す。そのため、汚泥は、機械的
脱水法により脱水した後、その残渣である脱水ケーキを
そのまゝ埋立て地に搬出するか、セメント、生石灰等を
混合して固化処理した後、埋立て処分場に搬出してい
た。
【0014】いずれにせよ大量の底泥を除去処分するに
は、それを受入れる処分地が必要である。しかし、現実
には処分地の確保が困難であり、底泥はそのまゝ堆積し
続け、環境浄化がなかなか進行しないというのが現状で
ある。
【0015】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであって、微粉炭焚きボイラのフライアッシュ及
び流動床灰を用いた焼結物の含水率を著しく向上させる
ことにより石炭灰の有効利用範囲を更に拡大するととも
に、底泥も積極的に資源として再生することに着目し、
フライアッシュ、流動床灰及び底泥にそれぞれ微粉砕紙
を混合し、成形して焼結させることにより、土壌改良あ
るいは濾過助材として活用できる骨材の製造方法を提供
しようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の多孔質骨材の製
造方法は、フライアッシュ、流動床灰、底泥乾燥処理物
のいずれかに微粉砕紙を混入し、更に必要に応じて粘結
剤を添加して生ペレットを成形し、成形した生ペレット
を大気と隔絶した焼成炉の移動グレート上に積層し、前
記生ペレットに含有する可燃物量に応じて供給ガスの酸
素濃度を制御しつつ焼結させることを特徴としている。
【0017】
【作用】上記において、まず、フライアッシュ、流動床
灰、又は底泥に可燃物である微粉砕紙を混合させる。こ
れは、焼結中に微粉砕紙が燃焼消失して骨材に細孔を形
成し、無数の細孔を含有する多孔質の骨材とするためで
あり、吸水性に優れた骨材を製造することができる。
【0018】フライアッシュ、流動床灰、又は底泥に微
粉砕紙を混合させた成形物は、大気と隔絶した焼成炉の
移動グレート上に積層して焼結を行う。この焼結に当っ
ては、焼結温度が低過ぎると焼結製品が焼結不充分であ
ったり、焼結温度が高過ぎると焼結製品が形崩れして溶
融固化するため、良質の骨材を得るには焼結温度の調整
が重要となる。
【0019】本発明においては、フライアッシュ、流動
床灰の成形物に含有される未燃炭素と微粉砕紙、あるい
は底泥の成形物に含有される微粉砕紙の可燃物量に応じ
て、酸素濃度を制御する必要があるため、焼結温度を一
定範囲内に維持できる焼成炉を利用している。
【0020】上記により、成形物の焼結は焼結温度が一
定範囲になるように酸素濃度が制御された雰囲気で行わ
れるため、良質な土壌改良材、濾過助材とすることがで
きる多孔質焼結製品が安価に製造可能となる。
【0021】
【実施例】本発明の一実施例に用いられる装置を図1に
よって説明する。図1において、1はフライアッシュ、
流動床灰、底泥のいずれかを収容するホッパ、2はフラ
イアッシュ、流動床灰のいずれかを用いるときに使用す
る粘土ホッパ、3は微粉砕紙ホッパである。
【0022】4は同ホッパ1,2,3の下方に設けられ
同ホッパ1,2,3から供給されたフライアッシュ、流
動床灰、底泥のいずれか、又は粘土及び微粉砕紙を散水
された温水5とともに混練する混練機、6は同混練機4
の下方に設けられ前記混練されたフライアッシュ、流動
床灰、底泥のいずれか、又は粘土及び微粉砕紙が供給さ
れ生ペレットを成型する成型機である。
【0023】7は同成型機6の下方に設けられ同成型機
6より生ペレットを供給され収容す生ペレット投入用ホ
ッパ、7’は同生ペレット用投入用ホッパ7と併設さ
れ、焼成製品(焼成ペレット)を収容する床敷ペレット
投入用ホッパで、8は同ホッパ7’と前記生ペレット投
入用ホッパ7の下方に設けられ、同ホッパ7,7’から
ペレットが投入され下部にグレート8’を有し、内部が
大気と隔絶された焼成炉である。
【0024】9はグレート8’の下方に設けられた吸引
ボックス、10は同ボックス9の底部に配管を介して接
続され、同ボックス9内の気体を吸引して上記焼成炉8
内へ再び供給するブロワ、13は前記焼成炉8に接続さ
れ同焼成炉8で焼成されたペレットを製品回収ホッパ1
4へ送るベルトコンベアである。また、11は焼成炉8
に設けられた着火装置、12は焼成炉8に設けられた仕
切板である。
【0025】次に、前記図1に示す装置を用いて行った
フライアッシュ成形物の焼結方法について、その要領を
以下に説明する。
【0026】フライアッシュとしては表1に示す2種類
のフライアッシュ、即ち、フライアッシュa、フライア
ッシュbを用いた。粘結剤として粘土を用いたが、この
性状は表1に示す通りである。また、細孔形成材には微
粉砕紙を用い、新聞紙を破砕機により破砕し、孔径1mm
のスクリーンを通過したものを使用した。
【0027】
【表1】
【0028】前記のフライアッシュa又はbと粘土、微
粉砕紙はそれぞれホッパ1,2,3から混練機4に所定
量供給(但し、粘土添加量は2重量%一定とした)さ
れ、水を30〜40%添加して混練する。
【0029】この混練物は成形機6に投入され、直径3
mm×長さ3mmの粒形の生ペレットが連続的に成型され
る。得られた生ペレットは、生ペレット投入用ホッパ7
から大気と隔絶された焼成炉8に投入され、同焼成炉8
において乾燥、着火、焼結、冷却加工を経て焼結され
る。
【0030】この焼結に当っては、グレート8’上に床
敷ペレット投入用ホッパ7’からグレート保護用の焼結
製品を投入し、30mmの厚さで敷きつめて床敷とし、そ
の上に前記生ペレットを供給し、200mm厚さに積み付
ける。この積層された生ペレットは、グレート8’の下
方の吸引ボックス9から30mmH2 Oの圧力で吸引され
つつ、300℃の熱風で5分間乾燥された後、着火装置
(LPGバーナ)11により生ペレット表層が着火(着
火温度1000〜1200℃)される。
【0031】焼成炉8の内部は、焼成入口ガス量800
〜1500Nm3/h 、焼成入口O2 濃度3〜15%の範囲
で制御されており、この中で生ペレットは40〜60分
間焼成され焼結されて無数の細孔(1mm以下の微粉砕紙
を混合した場合に粒径10μm程度のもの)を有する多
孔質の骨材が形成される。この焼結されたペレットは、
ベルトコンベア13を介して製品回収ホッパ14に送ら
れ、貯蔵される。
【0032】上記ペレットの焼結については、焼成炉8
内の最適焼成条件を見出すため、未燃炭素を含むフライ
アッシュa,bと混練される微粉砕紙の可燃物量に応じ
て着火温度(焼成温度)、焼成入口ガス量及び焼成入口
2 濃度を変化させた焼成試験を行った。この焼成試験
結果より得られたデータの中から代表的なデータを抽出
して整理したものが表2である。
【0033】
【表2】
【0034】表2において、例えばフライアッシュa/
微粉砕紙の配合比が50/50の場合、焼成温度の影響
についてNo. A〜Dのデータを見ると、900℃では焼
結不充分であり、圧壊強度が低い。1200℃では焼成
温度が高過ぎて焼結製品が形崩れして溶融固化してい
る。従って、適正焼成温度は1000〜1100℃であ
ることが分かる 上記配合におけるO2 濃度の影響について、No. C及び
E〜Gのデータを見ると、3%は未焼成であり、15%
では焼成温度が上昇し焼塊する。従って、適正O2 濃度
は8〜10%であることが分かる。
【0035】また、上記配合のガス量の影響について、
No. C,H,Iのデータを見ると、ガス量は800〜1
500Nm3/h では制約のないことが分かる。しかし、8
00Nm3/h 以下では生ペレットの上層から下層までの焼
成速度が遅くなり、焼成炉8内の焼成域を長くする必要
が生じて設備の大型化が要求され、また、1500Nm 3/
h 以上では大容量のブロワ10が必要となり、いずれも
焼成設備費が高くなり、不都合である。
【0036】一方、フライアッシュaにおける微粉砕紙
の配合量の影響について、No. C及びJ〜Lのデータを
見ると、適切な着火温度を保つには微粉砕紙配合量の増
加に応じてO2 濃度を減少させる必要があり、骨材物性
は微粉砕紙配合量の増加に伴い、圧壊強度が低下し、吸
水率は逆に増加することが分かる。また、平均粒径の大
きいフライアッシュbのNo. M,Nと、平均粒径の小さ
いフライアッシュaのNo. C,Fを比較すると、フライ
アッシュbの吸水率が上昇していることが分かる。
【0037】このことから、生ペレット中に含有される
微粉砕紙は、焼成中に消失されて微小空洞の形成に寄与
しており、紙配合量の増加に伴う微小空洞体積の増加は
骨材物性に著しい影響を与えていることが分かる。な
お、微粉砕紙配合量にも限界があり、いたずらに微粉砕
紙配合量を増加させることは、強度低下を来すために好
ましくない。
【0038】更に、前記図1に示す装置を用いて行った
流動床灰成形物の焼結方法について、その要領を以下に
説明する。
【0039】流動床灰は流動床ボイラから排出されたも
のであり、その化学組成を表3に、また粒度分布を表4
に示す。微粉砕紙は上記フライアッシュの場合と同様に
孔径1mmのスクリーンを通過したものを、また、粘土は
表1に示すものを使用した。
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】流動床灰の焼結方法は、前記フライアッシ
ュの焼結方法と以下の混練法が異なるのみで、その他の
成形、乾燥、着火、焼結、冷却工程は全て同一要領にて
焼結される。即ち、所定量の原料(但し、粘土は2重量
%一定とする)を供給された混練機4は、70℃の温水
5を30〜40%添加して混練し、CaO水和反応を促
進させ、且つ、終了させる。この混練物は成型機6に投
入されて、直径3mm×長さ3mmの粒形の成型物である生
ペレットが連続的に製造される。
【0043】これら生ペレットの焼結条件は前記フライ
アッシュと同一であり、焼成炉8内の最適焼結条件を見
出すため、流動床灰と混練される微粉砕紙量に応じて着
火温度(焼成温度)、焼成入口ガス量、及び焼成入口O
2 濃度を変化させた焼成試験を行った。
【0044】この焼成試験結果より得られたデータの中
から代表的なデータを抽出して整理したものが表5であ
る。この表5により、前記フライアッシュの焼成試験結
果と同様な結果が得られたことが分かる。
【0045】
【表5】
【0046】一方、前記図1に示す装置を用いて行った
底泥成形物の焼結方法について、その要領を以下に説明
する。なお、本焼成の場合には、粘土を使用しないた
め、図1の粘土ホッパ2は使用しない。
【0047】ここで、底泥としては某港湾に堆積した浚
渫物を分級(篩100μm)したものを使用した。この
底泥の性状は表6に示す通りである。また、可燃物であ
る微粉砕紙としては新聞紙を破砕したもの(孔径1mmの
スクリーン通過品)を使用した。
【0048】
【表6】
【0049】前記乾燥、分級された底泥の焼結方法は、
前記フライアッシュの焼結方法と同様であり、基本的に
は成形、乾燥、着火、焼結、冷却工程は全て同一要領に
て焼結される。
【0050】この場合、所定量の原料が供給された混練
機4には水を20〜30重量%添加して混練し、この混
練物は成型機6に投入されて、直径3mm×長さ3mmの粒
形の成型物である生ペレットが連続的に製造される。
【0051】これら生ペレットの焼結条件は、前記フラ
イアッシュ及び流動床灰と同一であり、焼成炉8内の最
適焼結条件を見出すため、底泥と混練される微粉砕紙量
に応じて着火温度(焼成温度)、焼成入口ガス量、及び
焼成入口O2 濃度を変化させた焼成試験を行った。
【0052】この焼成試験結果より得られたデータの中
から代表的なデータを抽出して整理したものが表7であ
る。表7より、前記フライアッシュ及び流動床灰の焼成
試験結果とほゞ同様な結果が得られたことが分かる。
【0053】
【表7】
【0054】上記のフライアッシュ、流動床灰、及び底
泥の焼結製品のうち、吸水率が30%以上、圧壊強度が
2kg/個以上のものは、土壌改良材及び濾過助材として
充分適用できるものである。
【0055】上記により、フライアッシュ、流動床灰、
及び底泥にて成形した生ペレットの焼結は、焼結温度が
一定範囲となるように酸素濃度が制御された雰囲気で行
われるため、高吸水率の土壌改良材、濾過助材の安価な
製造が可能となった。
【0056】なお、本実施例では乾燥処理された底泥を
用いたが、脱水機にて処理した脱水ケーキ(含水率35
%)の底泥に微粉砕紙を配合し、混練した後、成型物を
成型機にて成型できることを確認している。また、成型
物の成型は成型機に限定されることもなく、皿型造粒機
も充分適用できることも確認している。
【0057】更に、本実施例においては、微粉砕紙とし
て新聞紙を破砕機により破砕したものを用いているが、
ダンボール、雑誌その他の古紙、あるいは再生パルプな
ど安価に入手可能な紙類であれば限定されるものではな
い。
【0058】
【発明の効果】本発明の多孔質骨材の製造方法は、フラ
イアッシュ、流動床灰、底泥乾燥処理物のいずれかに微
粉砕紙を混入して生ペレットを成形し、これを焼成炉内
に投入し、この焼成炉内を焼結温度が一定範囲になるよ
うに微粉砕紙量等に見合った酸素濃度に制御することに
よって、良質な多孔質骨材、即ち、土壌改良材、濾過助
材の安価な製造が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る焼成フローの説明図で
ある。
【符号の説明】
1 フライアッシュ、流動床灰、底泥のいずれかの
ホッパ 2 粘土ホッパ 3 微粉砕紙ホッパ 4 混練機 5 水又は温水 6 成型機 7 生ペレット投入用ホッパ 7’ 床敷ペレット投入用ホッパ 8 焼成炉 8’ グレート 9 吸引ボックス 10 ブロワ 11 着火装置 12 仕切板 13 ベルトコンベア 14 製品回収ホッパ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】7は同成型機6の下方に設けられ同成型機
6より生ペレットを供給され収容する生ペレット投入用
ホッパ、7’は同生ペレット用投入用ホッパ7と併設さ
れ、焼成製品(焼成ペレット)を収容する床敷ペレット
投入用ホッパで、8は同ホッパ7’と前記生ペレット投
入用ホッパ7の下方に設けられ、同ホッパ7,7’から
ペレットが投入され下部にグレート8’を有し、内部が
大気と隔絶された焼成炉である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】この混練物は成形機6に投入され、直径3
mm×長さ3mmの粒形の生ペレットが連続的に成型され
る。得られた生ペレットは、生ペレット投入用ホッパ7
から大気と隔絶された焼成炉8に投入され、同焼成炉8
において乾燥、着火、焼結、冷却工程を経て焼結され
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】焼成炉8の内部は、焼成入口ガス量800
〜1500Nm3/h 、焼成入口O2 濃度3〜15%の範囲
で制御されており、この中で生ペレットは40〜60分
間焼成され焼結されて無数の細孔(1mm以下の微粉砕紙
を混合した場合に粒径10μm程度のもの)を有する多
孔質の骨材が焼成される。この焼結されたペレットは、
ベルトコンベア13を介して製品回収ホッパ14に送ら
れ、貯蔵される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B09B 3/00 C04B 38/06 J (72)発明者 藤原 邦久 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱 重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 小笠原 均郎 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フライアッシュ、流動床灰、底泥乾燥処
    理物のいずれかに微粉砕紙を混入し、更に必要に応じて
    粘結剤を添加して生ペレットを成形し、成形した生ペレ
    ットを大気と隔絶した焼却炉の移動グレート上に積層
    し、前記生ペレットに含有する可燃物量に応じて供給ガ
    スの酸素濃度を制御しつつ焼結させることを特徴とする
    多孔質骨材の製造方法。
JP5259672A 1993-10-18 1993-10-18 多孔質骨材の製造方法 Withdrawn JPH07118077A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5779789A (en) * 1995-12-18 1998-07-14 Aisin Takaoka Co., Ltd. Soil conditioner
WO2014132877A1 (ja) * 2013-02-28 2014-09-04 小松精練株式会社 多孔質セラミックス焼成体及びその製造方法

Cited By (3)

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