JPH07117831A - ウレタンローラ - Google Patents

ウレタンローラ

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Publication number
JPH07117831A
JPH07117831A JP29131993A JP29131993A JPH07117831A JP H07117831 A JPH07117831 A JP H07117831A JP 29131993 A JP29131993 A JP 29131993A JP 29131993 A JP29131993 A JP 29131993A JP H07117831 A JPH07117831 A JP H07117831A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
urethane
roller
urethan
outer peripheral
peripheral layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29131993A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Hata
克彦 畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
Priority to JP29131993A priority Critical patent/JPH07117831A/ja
Publication of JPH07117831A publication Critical patent/JPH07117831A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐摩耗性、高摩擦係数を維持し安定した搬送
力を維持できるウレタンローラを提供することを目的と
する。 【構成】 搬送物を挟みこんで搬送する方式に適用され
る送りローラであって、金属製シャフト1Bの外周にウ
レタン外周層1Aを設けたウレタンローラ1において、
ウレタン外周層1Aの動的損失係数のピーク温度を -25
℃以下としたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は対向ローラ間に搬送物
を挟みこんで搬送する方式に適用されるウレタンローラ
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】物品の自動供給排出システム、あるいは
搬送システムとして、図4又は図5に示すようにローラ
Rで搬送物Gを挟みこむ方式の搬送装置が広く用いられ
ている。このローラRの材質としては物品G表面と接し
て適度な摩擦力を発揮すると共に耐摩耗性に優れるもの
であることが要求され、これらに適した送りローラの構
造として金属製シャフトの外周にウレタンエラストマか
らなる外周層を設けたウレタンローラが一般に用いられ
ている。
【0003】
【従来技術の問題点】ところで、上記ウレタンローラが
使用される環境は必ずしも清潔な環境ばかりとは限ら
ず、塵埃類の多い環境や被搬送物品そのものの表面に塵
埃類が付着している場合もあり、これら塵埃類がウレタ
ンローラ表面に付着すると、ローラ表面の摩擦力が低下
し搬送能力が低下する問題があった。これら問題に対し
従来では一般的に物品に対するウレタンローラの加圧力
を向上させることによって対処しているが、増加した加
圧力によりウレタンローラの寿命が短くなるといった問
題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記問題点
に鑑み、耐摩耗性、高摩擦係数を維持し安定した搬送力
を維持できるウレタンローラを提供することを目的とし
てなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明のウレタ
ンローラは、搬送物を挟みこんで搬送する方式に適用さ
れる送りローラであって、金属製シャフト1Bの外周に
ウレタン外周層1Aを設けたウレタンローラ1におい
て、ウレタン外周層1Aの動的損失係数のピーク温度を
-25℃以下としたことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】この発明のウレタンローラ1の外周層1Aを構
成するウレタンは、ポリイソシアネートとポリオール、
ポリアミンとの反応硬化物であり、ポリイソシアネート
としてはTDi、MDi、NDi、TODiなどを用い
ることができる。一方、ポリオールは極性の低いものが
好ましく、PTMEG、PCLなどを用いることができ
る。
【0007】上記ウレタンの動的損失係数(以下「 tan
δ」と言う) とは、動的粘弾性測定装置で求められる係
数であり、そのピーク温度とは tanδと温度変化との相
関を測定した場合現れるピーク値に対応する温度をい
う。この tanδのピーク温度が高いことは、ウレタンロ
ーラの使用温度である室温付近での tanδ値が高いこと
となり、このことはウレタンローラの弾性回復生が低い
ことを意味し、具体的には搬送物を挟み込んでローラが
変形し、その後元に戻る率が低く、ヒステリシスロスが
大きいこととなる。従って安定した搬送力を得るために
は、 tanδのピーク温度を -25℃以下とすることが必要
となる。
【0008】この tanδの調整は、 ウレタンを構成
する高分子ポリオールとモノマーポリイソシアネートと
短鎖ポリオール、ポリアミンのうち、高分子ポリオール
の極性を低下させる。具体的 モノマーポリイソシア
ネートと短鎖ポリオール・ポリアミンで形成されるハー
ドセクントと高分子ポリオール・モノマーポリイソシア
ネート・短鎖ポリオール・ポリアミンで形成されるソフ
トセグメントとの相分離生を高めることにより調整さ
れ、では、具体的には、ポリエステルよりはポリエー
テルの方が良好であり、ポリエステルでもエステル密度
の低いもの、例えばエチレンアジペートエステルよりブ
チレンアジペートエステルが好ましい。では、対象性
の良いモノマーポリイソシアネート、短鎖ポリオール・
ポリアミンを用い、3官能成分はできるだけ使用しない
といった方策が採られる。
【0009】
【実施例】次にこの発明の実施例を説明する。図1はこ
の発明の実施例の断面図、図2は実施例の成形金型の断
面図を示す。
【0010】(実施例)長さ300mm 、外径20mmの金属製
シャフト1Bの表面をサンドブラストし、洗浄後表面に
フェノール系接着剤(ケムロック218 、ロードファーイ
ースト社製)を塗布して室温で乾燥した。このシャフト
1Bを110 ℃に予熱し図2に示すように内径60mmの円筒
状金型2Aの中心に同心状にセットし、金型2A全体を
95℃に保つと共に同温に加熱した表1のウレタンを注入
した。注入30分後脱型し、オーブン中で110 ℃で6時間
加熱し、外径40mm、ウレタン外周層1Aの長さ200mm の
ウレタンローラ1を得た。得た実施例1、2及び比較例
のウレタンローラ1の tanδピーク温度は表1下欄に示
す通りであった。
【0011】これらウレタンローラ1を図3に示す試験
機に取付け、アルミ板Aの搬送力を測定した。試験機
は、アルミ板Aの一端A1 側をベアリングB、Bで支持
し、他端側A2 を対向させたウレタンローラ1、1間に
挟み込み、ウレタンローラ1、1を駆動すると共にその
牽引力fをアルミ板Aの一端A1 に取り付けたロードセ
ルCで測定するように構成したものである。アルミ板A
は表面を洗浄したものと、200 メッシュのアルミ粉を均
一にまぶしたものとを用い、搬送力は(アルミ粉塗布時
搬送力)/(洗浄時搬送力)の値に100 を乗じたものを
指数として表した。その結果は表1下欄に示す通りであ
った。
【0012】
【表1】
【0013】表1より明らかなように、 tanδのピーク
温度が-30 ℃以下のものがアルミ粉塗布時と洗浄時の搬
送力の差が少なく、塵埃類が表面に付着しても優れた搬
送性能を発揮することが判明した。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のウレタ
ンローラ1は塵埃類が表面に付着しても搬送力の低下が
少なく、従って加圧力の増加などによる調整をしなくて
も長期間搬送力を維持することができる効果を有する。
【0015】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の断面図である。
【図2】この発明の実施例の金型の説明断面図である。
【図3】この発明の実施例及び比較例の試験機の説明図
である。
【図4】従来例の説明図である。
【図5】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1…ウレタンローラ 1A…ウレタン外周層 1B…金属製シャフト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送物を挟みこんで搬送する方式に適用
    される送りローラであって、金属製シャフト1Bの外周
    にウレタン外周層1Aを設けたウレタンローラ1におい
    て、ウレタン外周層1Aの動的損失係数のピーク温度を
    -25℃以下としたことを特徴とするウレタンローラ。
JP29131993A 1993-10-26 1993-10-26 ウレタンローラ Pending JPH07117831A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29131993A JPH07117831A (ja) 1993-10-26 1993-10-26 ウレタンローラ

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JP29131993A JPH07117831A (ja) 1993-10-26 1993-10-26 ウレタンローラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07117831A true JPH07117831A (ja) 1995-05-09

Family

ID=17767372

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29131993A Pending JPH07117831A (ja) 1993-10-26 1993-10-26 ウレタンローラ

Country Status (1)

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JP (1) JPH07117831A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6790525B2 (en) 2000-09-28 2004-09-14 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Decorative material
JP2006285153A (ja) * 2005-04-05 2006-10-19 Canon Chemicals Inc トナー供給ローラおよび画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6790525B2 (en) 2000-09-28 2004-09-14 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Decorative material
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