JPH071177U - 壁板のコーナ接続具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 建築物壁面のコーナ部における外観が非常に
良く、しかも壁板の厚さが異なる場合であっても一種の
もので取付け施工が簡単に行えるコーナ接続具を提供す
ることを目的とする。 【構成】 略直角に突き合わされる壁板２、２のコーナ
部において、突き合わせ角θを二等分する線に沿って前
記壁板端面２Ａ、２Ａ間に介挿される基板１Ａのコーナ
外側端及びコーナ内側端にそれぞれ前記突き合わされる
壁板２、２の外面２Ｂ及び内面２Ｃに当接される抑え板
１Ｂ、１Ｃが一体に設けられ、かつ該抑え板１Ｂ、１Ｃ
のコーナ外面側又は内面側のいずれか一方が当接される
壁板側面を押圧するバネ状弾性片とされて構成され、バ
ネ状弾性片の弾性によりワンタッチ的取付けを可能とし
施工を簡略化する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は壁板のコーナ接続具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、図５又は図６に示すように無機質壁板Ａなどで構築される壁面の入隅又 は出隅コーナ部Ｂは壁板の取付け強度並びに外観整備上、アルミ軽合金などの金 属製のコーナ接続具Ｃを用いて仕上げていた。 上記において、図５に示すコーナ接続具Ｃは突き合わされる壁板Ａ端面を受容 する係合部Ｃ１を有するもの、図６に示すコーナ接続具Ｃは壁板の出隅部に当て がわれるコーナ接続具Ｃと入隅内面に盛りつけられるコーキングＣ２の組み合わ せから構成される。

【０００３】

【従来技術の問題点】

ところで、上記図５に示すコーナ接続具Ｃの場合、壁板Ａを受容する係合部Ｃ １の内面幅を壁板Ａの厚さに揃える必要があり、種々異なる厚さの壁板ごとにコ ーナ接続具Ｃを用意する必要があってその扱いが面倒となる欠点があり、図６に 示すコーナ接続具Ｃにあっては、上述した問題は無い反面現場手作業の手間が多 く、美感良く仕上げるには熟練を要し均一な仕上がりとするのが困難となる欠点 があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は上記問題点に鑑み、建築物壁面のコーナ部における外観が非常に良 く、しかも壁板の厚さが異なる場合であっても一種のもので取付け施工が簡単に 行えるコーナ接続具を提供することを目的としてなされたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

即ち、この考案の壁板のコーナ接続具は、略直角に突き合わされる壁板２、２ のコーナ部において、突き合わせ角θを二等分する線に沿って前記壁板端面２Ａ 、２Ａ間に介挿される基板１Ａのコーナ外側端及びコーナ内側端にそれぞれ前記 突き合わされる壁板２、２の外面２Ｂ及び内面２Ｃに当接される抑え板１Ｂ、１ Ｃが一体に設けられ、かつ該抑え板１Ｂ、１Ｃのコーナ外面側又は内面側のいず れか一方が当接される壁板側面を押圧するバネ状弾性片とされてなることを特徴 とするものである。

【０００６】

【実施例】

次にこの発明の実施例を説明する。 図１はこの考案の実施例の断面図、図２、図３及び図４は他の実施例の断面図 である。

【０００７】 この考案の出隅ジョイナー１は、略直角に突き合わされる壁板２、２のコーナ 部において、突き合わせ角θを二等分する線に沿って壁板２、２の端面２Ａ、２ Ａ間に介挿される基板１Ａのコーナ外側端及びコーナ内側端にそれぞれ突き合わ される壁板２、２の外面２Ｂ、２Ｂ及び内面２Ｃ、２Ｃに当接される抑え板１Ｂ 、１Ｃが一体に設けられ、かつ該抑え板１Ｂ、１Ｃのいずれか一方が当接される 壁板側面２Ｂ又は２Ｃを押圧するバネ状弾性片（図１図示例は外側の抑え板１Ｂ ）とされて構成されている。

【０００８】 上記実施例として抑え板１Ｂをバネ状弾性片とした場合を示したが、図２に示 すようにコーナ内側の抑え板１Ｃをバネ状弾性片としても良い。 またバネ状弾性片１Ｂ、１Ｃの形状として全体的に湾曲した形状のものを示し たが、図３又は図４に示すようにコーナ外側の抑え片１Ｂの角部を切り欠いた形 状とすることもできる。 また上記実施例における、コーナ内面部材１Ａは金属板製を折曲形成したもの などから形成される。

【０００９】

【作用】 この考案の壁板のコーナ接続具１を使用するには、図示のように互いに突き合 わされる壁板２、２を抑え板１Ｂ、１Ｃ間に挿入しバネ状弾性片１Ｂ又は１Ｃの 弾性を利用して嵌め込み固定すれば壁板のコーナ部施工が完了する。 このとき、図１又は図２に点線で示すように壁板の厚さが異なる場合であって もバネ状弾性片１Ｂ又は１Ｃの弾性範囲内であれば取付け可能となり、一種の壁 板のコーナ接続具１であっても種々の厚さの壁板の取付けが可能となる。 また、基板１Ａと内外抑え板１Ｂと１Ｃとの間の空間Ｓはコーナ部に沿って上 下に連通する空間となるから接続部に侵入した雨水などはこの空間Ｓを伝って外 部へ排出される。

【００１０】

【考案の効果】

この考案は以上のように構成したので、互いに接続される壁板２、２の厚さが 相互に異なる場合であっても容易に接続することが可能となり、一種の壁板のコ ーナ接続具を容易して置けば良く、これら部材の管理が容易となり、しかも外面 には釘などが全く打ち込まれることが無いので外観の非常に良いコーナ部を施工 することが可能となる。 また基板１Ａと内外抑え板１Ｂと１Ｃとの間の空間Ｓはコーナ部に沿って上下 に連通する空間となるから接続部に侵入した雨水などはこの空間Ｓを伝って外部 へ排出されるので防水性にも優れるなど種々の実用的効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例の断面図である。

【図２】この考案の他の実施例の断面図である。

【図３】さらに他の実施例の要部拡大断面図である。

【図４】さらに他の実施例の要部拡大断面図である。

【図５】従来例の断面図である。

【図６】他の従来例の断面図である。

【符号の説明】

１…壁板のコーナ接続具 １Ａ…基板 １Ｂ…外側抑え板 １Ｃ…内側抑え板 ２…壁板 ２Ａ…壁板端面 ２Ｂ…壁板の外面 ２Ｃ…壁板の内面 θ…突き合わせ角

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 略直角に突き合わされる壁板２、２のコ
   ーナ部において、突き合わせ角θを二等分する線に沿っ
   て前記壁板端面２Ａ、２Ａ間に介挿される基板１Ａのコ
   ーナ外側端及びコーナ内側端にそれぞれ前記突き合わさ
   れる壁板２、２の外面２Ｂ及び内面２Ｃに当接される抑
   え板１Ｂ、１Ｃが一体に設けられ、かつ該抑え板１Ｂ、
   １Ｃのコーナ外面側又は内面側のいずれか一方が当接さ
   れる壁板側面を押圧するバネ状弾性片とされてなること
   を特徴とする壁板のコーナ接続具。