JPH0711774B2 - ハ−ドコピ−方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 カラーのビデオデータのハードコピー方式であって、カ
ラーグラフィックデータ等のカラーデータを直接二値化
してハードコピーする時、必ずしもカラーデータに忠実
なハードコピーが出来ないことを解決するために、カラ
ーデータの複数の色データビットのうち少なくとも１ビ
ットを印字用データビットとして共用させ、その印字用
データビットでカラーデータを二値化して印字するよう
に構成することにより、簡易な方法でカラー画面を忠実
にハードコピーすることが可能となる。

〔産業上の利用分野〕

本発明は、カラーのビデオデータのハードコピー方式に
関する。

例えば、ビデオデックス端末等のように、カラーグラフ
ィック映像で種々の情報提供を行う場合、極力画面イメ
ージに近い形でのハードコピーが必要とされる。

このようなハードコピーはカラープリンタ装置で行うの
が画面イメージに最良に忠実にコピー出来るが、高価格
でしかもその処理速度も遅いのが欠点である。

従って、かかるハードコピーを安価な二値のビデオプリ
ンタが使用出来るような制御方式の実用化が望まれてい
る。

〔従来の技術〕

第４図は従来例を説明するブロック図、第５図はカラー
ビデオデータの構成を説明する図をそれぞれ示す。

第４図は表示装置５に表示したカラーグラフィックデー
タを二値のビデオプリンタ６でハードコピーする場合の
データ処理システムの構成概要を示す。

このデータ処理システムは、 本データ処理システムの各種処理動作の指示を行う中央
処理装置（以下CPUと称する）１と、 表示装置５上に表示するカラーグラフィックデータを貯
蔵しているファイル装置３の処理動作を制御するファイ
ル制御部２及びそのファイル装置３と、 カラーグラフィックデータを表示したり、印字する表示
装置５及びビデオプリンタ６の処理動作を制御する表示
制御部４と、 ファイル装置３から取出したカラーグラフィックデータ
を表示する表示装置５と、 表示装置５へ表示した所定カラーグラフィックデータを
二値化して印字するビデオプリンタ６等から構成されて
いる。

カラーグラフィックデータは第５図に示すように、Ｒ
（赤）,G（緑）,B（青）のカラービデオデータビットか
ら構成されている。

このカラービデオデータビットは、各ドット毎にＲ
（赤）,G（緑）,B（青）を二値情報で図示していない画
面作成装置で指定して所定のカラーグラフィックデータ
として作成し、記憶媒体に格納して、その記憶媒体をフ
ァイル装置３に予めセットして置く。

本データ処理システムのオペレータは、図示してないオ
ペレータパネルの操作により、ファイル装置３から所定
カラーグラフィックデータを表示装置５上へ表示させ、
必要と思うカラーグラフィックデータをビデオプリンタ
６でハードコピーさせる操作を行う。

即ち、ファイル装置３から読出したカラーグラフィック
データは、一旦表示制御部４内画面データバッファ41に
格納される。

このデータ（ディジタルなパラレルデータ）は、シリア
ルデータに表示画面データ生成部42内パラレル／シリア
ル変換部42aで変換し、更にA/D変換部42bでアナログのR
GBデータ（本例では、12ビットデータとする）にし
て、このRGBデータをビデオ信号化回路44を介して表
示装置５上へ表示させる。

尚、画面データバッファ41へのカラーグラフィックデー
タの格納・読出し時、パラレル／シリアル変換部42aで
の変換時及びビデオ信号化回路44にてアナログのRGBデ
ータをビデオ信号化する時は、それぞれタイミング制
御回路43からの同期信号にて同期を取り行われるもの
とする。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上述のような表示装置５上に表示したRGBデータ（カ
ラーグラフィックデータ）のビデオ信号化データを、二
値印字の安価なビデオプリンタ６でハードコピーする場
合、ビデオプリンタ６内でRGBデータ（カラーグラフ
ィックデータ）のビデオ信号化データをそのまま二値化
することになる。

その場合、印字する色と印字しない色との境界が曖昧と
なり、実際に意図したカラーグラフィックデータのハー
ドコピー図面と相違する図面がハードコピーされる可能
性がある。

〔問題点を解決するための手段〕

第１図は本発明の原理を説明するブロック図を示す。

第１図の原理ブロック図は、本発明に関する表示制御部
40の機能ブロック構成を示し、本機能ブロック図は、 表示するカラーグラフィックデータを一時的に格納する
画面データバッファ41と、 パラレルなカラーグラフィックデータをシリアルデータ
に変換するパラレル／シリアル変換手段と、ディジタル
データをアナログデータに変換するA/D変換手段とを具
備する表示画面データ生成部42と、 内部処理時の同期信号を発生するタイミング制御部43
と、 カラーグラフィックデータを作成する時にRGBデータ
の内、Ｂデータの最下位ビットに指定している印字用デ
ータビットをもとに二値化したビデオデータにする手段
を有するビデオ信号化手段（ビデオ信号化部）45等を具
備して構成されている。

〔作用〕

カラーグラフィックデータの色データビット（RGBデー
タビット）の内、Ｂデータの最下位ビットを印字用デー
タビットとして共用させ、その印字用データビットをも
とにしビデオ信号化手段（ビデオ信号化部）45にて、入
力するカラーグラフィックデータを二値のビデオ信号に
変換処理することにより、簡易な方法で容易にカラーグ
ラフィックデータを忠実にハードコピーすることが可能
となる。

〔実施例〕

以下本発明の要旨を第２図，第３図に示す実施例により
具体的に説明する。

第２図は本発明の実施例を説明するブロック図、第３図
は本発明の実施例における色データの構成を説明する図
をそれぞれ示す。尚、全図を通じて同一符号は同一対象
物を示す。

本実施例のビデオ信号化部45内ビデオ信号化回路45b
は、パラレル／シリアル変換部42aで変換したシリアル
なドット対応のRGBのデータビット（12ビット）の内、
第３図に示すように、例えば４ビットからなるＢ（青）
データの印字用データビットとして共用させている最下
位の１ビットを入力する。

ビデオ信号化回路45bでは、取出したこの１ビット（二
値データ）で、カラーグラフィックデータの内で印
字する色と印字しない色とを判別確認して、印字用に二
値化されたビデオ信号に変換して、ビデオプリンタ６に
送出し、ハードコピーする。

尚、Ｂ（青）データの最下位の１ビット（二値データ）
を取出すタイミングは、表示装置５上に表示するビデオ
信号をビデオ信号化回路45aで変換する時と同じタイミ
ングで行う。

第３図に示すＢ（青）データの最下位の１ビット（二値
データ）の指定は、カラーグラフィックデータを作成
する時に指定し、印字用データビットとして共用させ
る。

尚、第３図に示すRGBデータビットは、それぞれのRGBデ
ータに対して４ビットあるため、4096色の表示が可能と
なる。

又、印字用データビットとしてＢ（青）データの最下位
の１ビットを使用した場合、例えば偶数値が“印字しな
い色”の2048色となり、奇数値が“印字する色”の2048
色に分かれる。

従って、カラーグラフィックデータを作成する時に印
字させない場合は偶数値の色指定を行うことになる。

尚、本実施例のようにＢ（青）データの最下位の１ビッ
トを共用させたのは、Ｂ（青）データ成分の輝度に対す
る影響度がＲ（赤）及びＧ（緑）データに比べ小さいこ
とによる。

即ち、Ｂ（青）データビットの値が“1"相違（偶数と奇
数の違い）しても、それによる色の違いが人間の目では
判別しにくく、従ってカラーグラフィックデータ作成時
の色を使用する上で制約条件になり難いためである。

又、画面上のデータをハードコピーするプリンタへ渡す
データは、必ずしもビデオ信号である必要はなく、プリ
ンタによって画面データバッファ41上のデジタルデータ
の形で取扱うことも可能である。

〔発明の効果〕

以上のような本発明によれば、簡易な方法で容易且つ確
実に、カラーの画面表示データをハードコピーすること
が出来ると言う効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理を説明するブロック図、 第２図は本発明の実施例を説明するブロック図、 第３図は本発明の実施例における色データの構成を説明
する図、 第４図は従来例を説明するブロック図、 第５図はカラービデオデータの構成を説明する図、 をそれぞれ示す。 図において、 １はCPU、２はファイル制御部、 ３はファイル装置、4,40は表示制御部、 ５は表示装置、６はビデオプリンタ、 41は画面データバッファ、 42は表示画面データ生成部、 42aはパラレル／シリアル変換部、 42bはA/D変換部、43はタイミング制御部、 44,45a,45bはビデオ信号化回路、 45はビデオ信号化部（ビデオ信号化手段）、 をそれぞれ示す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｈ０４Ｎ 9/79

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】カラー表示を行う表示装置（５）と、前記
   表示装置（５）に表示するカラーデータを生成し、その
   表示処理を制御する表示制御部（40）と、前記表示制御
   部（40）に接続され、該カラーデータを印字するビデオ
   プリンタ（６）とを具備するデータ処理システムにおい
   て、 該カラーデータを作成し、所定記憶装置に貯蔵する時
   に、色データビットのうち少なくとも１ビットを前記ビ
   デオプリンタ（６）で使用する印字用データビットとし
   て共用させ、 該カラーデータを前記印字用データビットをもとに二値
   のビデオ信号化する手段を有するビデオ信号化手段（4
   5）を前記表示制御部（40）内に設け、 当該記憶装置に貯蔵している該カラーデータを前記表示
   装置（５）の画面上に表示するように前記表示制御部
   （40）内表示画面データ作成部（42）にて、変換して作
   成した複数の色データビットを前記ビデオプリンタ
   （６）で印字する時は、 前記表示画面データ作成部（42）から出力された複数の
   色データビット内、印字用データビットとして共用され
   ている該データビットから、前記ビデオ信号化手段（4
   5）にて二値のビデオ信号化して、この二値のビデオ信
   号に基づき印字することを特徴とするハードコピー方
   式。