JPH07117644A - 車輌のブレーキシステム - Google Patents
車輌のブレーキシステムInfo
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- JPH07117644A JPH07117644A JP5266417A JP26641793A JPH07117644A JP H07117644 A JPH07117644 A JP H07117644A JP 5266417 A JP5266417 A JP 5266417A JP 26641793 A JP26641793 A JP 26641793A JP H07117644 A JPH07117644 A JP H07117644A
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- B60T8/00—Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
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- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T13/00—Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems
- B60T13/10—Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release
- B60T13/66—Electrical control in fluid-pressure brake systems
- B60T13/68—Electrical control in fluid-pressure brake systems by electrically-controlled valves
- B60T13/686—Electrical control in fluid-pressure brake systems by electrically-controlled valves in hydraulic systems or parts thereof
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- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
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- B60T8/345—Hydraulic systems having more than one brake circuit per wheel
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- Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電子制御式ブレーキシステムにおいて、制動
力電子制御時や電子制御失陥時のブレーキ操作感覚の変
化を無くし、同時に電子制御失陥時の制動力確保も実現
する。 【構成】 前輪ＦＷの車輪ブレーキ８を、タンデムマス
タシリンダ１から液圧を導入する静圧ブレーキ系Ａ１、
Ａ２に接続し、後輪ＲＷの車輪ブレーキ９を動圧ブレー
キ系Ｂ１、Ｂ２に接続する。動圧ブレーキ系には、高液
圧発生装置５で発生した液圧を電子制御圧力制御弁６で
調圧して送出する。電子制御装置７にブレーキ操作検出
器３と車輌減速度センサ４の出力を入力し、前記検出器
３の出力に対してセンサ４の出力が所定の関係となるよ
うに電子制御装置７から圧力制御弁６に駆動信号を出力
させる。これにより首記の目的が達成される。
力電子制御時や電子制御失陥時のブレーキ操作感覚の変
化を無くし、同時に電子制御失陥時の制動力確保も実現
する。 【構成】 前輪ＦＷの車輪ブレーキ８を、タンデムマス
タシリンダ１から液圧を導入する静圧ブレーキ系Ａ１、
Ａ２に接続し、後輪ＲＷの車輪ブレーキ９を動圧ブレー
キ系Ｂ１、Ｂ２に接続する。動圧ブレーキ系には、高液
圧発生装置５で発生した液圧を電子制御圧力制御弁６で
調圧して送出する。電子制御装置７にブレーキ操作検出
器３と車輌減速度センサ４の出力を入力し、前記検出器
３の出力に対してセンサ４の出力が所定の関係となるよ
うに電子制御装置７から圧力制御弁６に駆動信号を出力
させる。これにより首記の目的が達成される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電子制御系失陥時の安
全性確保と、制動力電子制御時のブレーキ操作感覚（ペ
ダルフィーリング）の変化防止とを両立させた車輌のブ
レーキシステムに関する。
全性確保と、制動力電子制御時のブレーキ操作感覚（ペ
ダルフィーリング）の変化防止とを両立させた車輌のブ
レーキシステムに関する。
【０００２】
【従来の技術】ブレーキ系の液圧を電子制御により任意
に調圧するシステムとしては、ＡＢＳやＴＣＳが代表的
に知られている。また、例えばブレーキペダルのストロ
ークを検出し、このストロークに対応したブレーキ液圧
が得られるようマスタシリンダ等を液圧源とする静圧ブ
レーキ系に、電子制御圧力制御弁を介して調圧された動
力圧源からのブレーキ液を導入、排出するようなブレー
キシステムも提案されている（例えば本出願人提案の特
開昭５９−２２０４４１号）。
に調圧するシステムとしては、ＡＢＳやＴＣＳが代表的
に知られている。また、例えばブレーキペダルのストロ
ークを検出し、このストロークに対応したブレーキ液圧
が得られるようマスタシリンダ等を液圧源とする静圧ブ
レーキ系に、電子制御圧力制御弁を介して調圧された動
力圧源からのブレーキ液を導入、排出するようなブレー
キシステムも提案されている（例えば本出願人提案の特
開昭５９−２２０４４１号）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の電子制御式ブレ
ーキシステムの多くは、電子制御の実行時、又は失陥時
にブレーキペダルが振動したり、押し返されたり、或い
は一定位置に固定されたり、反力が低下又は増加したり
して運転者のブレーキ操作感覚が変化する。
ーキシステムの多くは、電子制御の実行時、又は失陥時
にブレーキペダルが振動したり、押し返されたり、或い
は一定位置に固定されたり、反力が低下又は増加したり
して運転者のブレーキ操作感覚が変化する。
【０００４】また、ブレーキペダルでは直接マスタシリ
ンダ等の静圧発生手段を操作するのではなく、ペダルス
トロークを検出するのみとし、ブレーキ液圧はすべて電
子制御して調圧した動力圧源からの液でまかなう方式の
システムはブレーキバイワイヤとも呼ばれているが、こ
の方式では上述したブレーキ操作感の変化が起きない代
わりに電子制御機能の失陥時に制動能力が失われると云
う問題がある。
ンダ等の静圧発生手段を操作するのではなく、ペダルス
トロークを検出するのみとし、ブレーキ液圧はすべて電
子制御して調圧した動力圧源からの液でまかなう方式の
システムはブレーキバイワイヤとも呼ばれているが、こ
の方式では上述したブレーキ操作感の変化が起きない代
わりに電子制御機能の失陥時に制動能力が失われると云
う問題がある。
【０００５】そこで、本発明は、制動力電子制御時のブ
レーキ操作感覚の変化を無くし、併せて電子制御機能失
陥時の安全性確保も実現することを課題としている。
レーキ操作感覚の変化を無くし、併せて電子制御機能失
陥時の安全性確保も実現することを課題としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明においては、独立した２つ以上の静圧ブレー
キ系に液圧を送出する多系統マスタシリンダと、ブレー
キペダル踏力、ブレーキペダルストローク、マスタシリ
ンダ内に発生する静圧の少なくともどれかひとつを検出
するブレーキ操作検出手段と、車輪の回転速度、車輪の
減速度、車輌の減速度、各車輪の制動トルク、各車輪ブ
レーキのブレーキピストンに加わる液圧のうち少なくと
もどれかひとつを検出するセンサと、高液圧発生手段
と、前記高液圧発生手段で発生した高液圧を制御信号を
受けて調圧し、動圧ブレーキ系に送出する電子制御圧力
制御弁と、前記ブレーキ操作検出手段の検出信号とセン
サの検出信号を入力し、電子制御圧力制御弁の駆動信号
を出力する電子制御装置と、車輌の各車輪に設ける車輪
ブレーキを備える車輌のブレーキシステムにおいて、前
記２つ以上の静圧ブレーキ系を車輌の２輪以上の車輪ブ
レーキに、静圧ブレーキ系から独立させた前記動圧ブレ
ーキ系を他の車輪を含む２輪以上の車輪ブレーキに各々
接続し、さらに、前記電子制御装置は、前記ブレーキ操
作手段の出力に対して前記センサの出力が所定の関係に
なるように前記電子制御圧力制御弁に対して駆動信号を
出力する構成としたのである。
め、本発明においては、独立した２つ以上の静圧ブレー
キ系に液圧を送出する多系統マスタシリンダと、ブレー
キペダル踏力、ブレーキペダルストローク、マスタシリ
ンダ内に発生する静圧の少なくともどれかひとつを検出
するブレーキ操作検出手段と、車輪の回転速度、車輪の
減速度、車輌の減速度、各車輪の制動トルク、各車輪ブ
レーキのブレーキピストンに加わる液圧のうち少なくと
もどれかひとつを検出するセンサと、高液圧発生手段
と、前記高液圧発生手段で発生した高液圧を制御信号を
受けて調圧し、動圧ブレーキ系に送出する電子制御圧力
制御弁と、前記ブレーキ操作検出手段の検出信号とセン
サの検出信号を入力し、電子制御圧力制御弁の駆動信号
を出力する電子制御装置と、車輌の各車輪に設ける車輪
ブレーキを備える車輌のブレーキシステムにおいて、前
記２つ以上の静圧ブレーキ系を車輌の２輪以上の車輪ブ
レーキに、静圧ブレーキ系から独立させた前記動圧ブレ
ーキ系を他の車輪を含む２輪以上の車輪ブレーキに各々
接続し、さらに、前記電子制御装置は、前記ブレーキ操
作手段の出力に対して前記センサの出力が所定の関係に
なるように前記電子制御圧力制御弁に対して駆動信号を
出力する構成としたのである。
【０００７】なお、静圧ブレーキ系と動圧ブレーキ系
は、車輌の２輪のブレーキと残り２輪のブレーキに別々
に接続してもよいし、少なくとも１つの車軸に装着され
る車輪について、ひとつの車輪に静圧ブレーキ系に接続
される車輪ブレーキと動圧ブレーキ系に接続される車輪
ブレーキの両者を具備させる構成にしてもよい。
は、車輌の２輪のブレーキと残り２輪のブレーキに別々
に接続してもよいし、少なくとも１つの車軸に装着され
る車輪について、ひとつの車輪に静圧ブレーキ系に接続
される車輪ブレーキと動圧ブレーキ系に接続される車輪
ブレーキの両者を具備させる構成にしてもよい。
【０００８】また、動圧ブレーキ系に接続される車輪ブ
レーキは、機械式駐車ブレーキを備えた車輪や、電気自
動車、又は自動変速機を備えた車輌の駆動輪に装着する
のが望ましい。
レーキは、機械式駐車ブレーキを備えた車輪や、電気自
動車、又は自動変速機を備えた車輌の駆動輪に装着する
のが望ましい。
【０００９】
【作用】本発明では静圧ブレーキ系、動圧ブレーキ系を
異なる車輪ブレーキに接続しており、ブレーキペダルに
直接つながる静圧系の車輪ブレーキは電子制御されない
ので制御中又は制御機能失陥時の操作感に変化が出な
い。
異なる車輪ブレーキに接続しており、ブレーキペダルに
直接つながる静圧系の車輪ブレーキは電子制御されない
ので制御中又は制御機能失陥時の操作感に変化が出な
い。
【００１０】また、動圧ブレーキ系が失陥しても、独立
した２以上の静圧ブレーキ系の中の少なくともどれかひ
とつの系が正常である限り、制動能力の全喪失の問題も
回避される。
した２以上の静圧ブレーキ系の中の少なくともどれかひ
とつの系が正常である限り、制動能力の全喪失の問題も
回避される。
【００１１】さらに、動圧ブレーキ系のブレーキ液圧
は、静圧ブレーキ系との関係が所定の状態に保たれるよ
うに制御されるので、電子制御の本来の目的も達成され
る。
は、静圧ブレーキ系との関係が所定の状態に保たれるよ
うに制御されるので、電子制御の本来の目的も達成され
る。
【００１２】
【実施例】図１に本発明の第１実施例を示す。このブレ
ーキシステムは、独立した２つの静圧ブレーキ系Ａ１と
Ａ２に液圧を送出する２系統のタンデムマスタシリンダ
１と、ブレーキペダル２のストロークを検出する（図は
踏力も検出するようにしている）ブレーキ操作検出器３
と、車輌の減速度を検出する車輌減速度センサ４と、動
力ポンプを備える高液圧発生装置５と、この装置で発生
させた高液圧を制御信号を受けて調圧し、動圧ブレーキ
系Ｂ１、Ｂ２に送出する電子制御圧力制御弁６（この弁
は導入弁と排出弁をひとつにしたもの、互いに独立させ
たもののどちらであってもよい）と、ブレーキ操作検出
器３の検出信号と車輌減速度センサ４の検出信号を入力
し、電子制御圧力制御弁６に駆動信号を出す電子制御装
置７と、車輌の前輪ＦＷに装着される車輪ブレーキ８、
後輪ＲＷに装着される車輪ブレーキ９を備え、前２輪の
ブレーキ８、８に静圧ブレーキ系Ａ１、Ａ２が、後ろ２
輪のブレーキ９、９に動圧ブレーキ系Ｂ１、Ｂ２が各々
接続されている。
ーキシステムは、独立した２つの静圧ブレーキ系Ａ１と
Ａ２に液圧を送出する２系統のタンデムマスタシリンダ
１と、ブレーキペダル２のストロークを検出する（図は
踏力も検出するようにしている）ブレーキ操作検出器３
と、車輌の減速度を検出する車輌減速度センサ４と、動
力ポンプを備える高液圧発生装置５と、この装置で発生
させた高液圧を制御信号を受けて調圧し、動圧ブレーキ
系Ｂ１、Ｂ２に送出する電子制御圧力制御弁６（この弁
は導入弁と排出弁をひとつにしたもの、互いに独立させ
たもののどちらであってもよい）と、ブレーキ操作検出
器３の検出信号と車輌減速度センサ４の検出信号を入力
し、電子制御圧力制御弁６に駆動信号を出す電子制御装
置７と、車輌の前輪ＦＷに装着される車輪ブレーキ８、
後輪ＲＷに装着される車輪ブレーキ９を備え、前２輪の
ブレーキ８、８に静圧ブレーキ系Ａ１、Ａ２が、後ろ２
輪のブレーキ９、９に動圧ブレーキ系Ｂ１、Ｂ２が各々
接続されている。
【００１３】電子制御装置７は、ブレーキ操作検出器３
の出力に対して、前記センサ４の出力が予め記憶させて
ある所定の関係になるように、電子制御圧力制御弁６に
対して駆動信号を出力するように構成されており、例え
ば、積載荷重が大きく変化しても同じブレーキペダル操
作（即ち同一静圧系ブレーキ液圧＝前輪ブレーキ液圧）
に対し圧力制御弁６で制御される後輪ブレーキの液圧を
変化させてブレーキペダル操作量に対する車輌減速度の
関係を一定に保つブレーキ効き味制御、ブレーキ力前後
配分制御が行える。
の出力に対して、前記センサ４の出力が予め記憶させて
ある所定の関係になるように、電子制御圧力制御弁６に
対して駆動信号を出力するように構成されており、例え
ば、積載荷重が大きく変化しても同じブレーキペダル操
作（即ち同一静圧系ブレーキ液圧＝前輪ブレーキ液圧）
に対し圧力制御弁６で制御される後輪ブレーキの液圧を
変化させてブレーキペダル操作量に対する車輌減速度の
関係を一定に保つブレーキ効き味制御、ブレーキ力前後
配分制御が行える。
【００１４】また、ブレーキペダル２に直接つながる静
圧系ブレーキ（車輪ブレーキ８）は電子制御を行わない
ので、電子制御、或いは電子制御の失陥に起因する不快
なペダルキックバックや板踏み感も生じない。
圧系ブレーキ（車輪ブレーキ８）は電子制御を行わない
ので、電子制御、或いは電子制御の失陥に起因する不快
なペダルキックバックや板踏み感も生じない。
【００１５】さらに、この図１の構成では電子制御機能
失陥時は、後輪系の液圧供給が止まるが、後輪ＲＷには
通常、機械式駐車ブレーキが装着されているので、電子
制御を行わない前輪ＦＷの静圧系ブレーキと合わせて全
輪の制動を実施することができる。また、静圧ブレーキ
系は、左右の車輪ブレーキが独立した系になっているの
で、配管損傷など万一の事故の際も、片方の系統の故障
により全ての機能を失うことが無い。
失陥時は、後輪系の液圧供給が止まるが、後輪ＲＷには
通常、機械式駐車ブレーキが装着されているので、電子
制御を行わない前輪ＦＷの静圧系ブレーキと合わせて全
輪の制動を実施することができる。また、静圧ブレーキ
系は、左右の車輪ブレーキが独立した系になっているの
で、配管損傷など万一の事故の際も、片方の系統の故障
により全ての機能を失うことが無い。
【００１６】図２は第２実施例である。これは、静圧ブ
レーキ系Ａ１、Ａ２に接続した車輪ブレーキ８を後輪Ｒ
Ｗに配し、前輪ＦＷを動圧ブレーキ系Ｂ１、Ｂ２の液圧
（車輪ブレーキ９）で制動する構成にしてある。ブレー
キ操作検出器、高液圧発生装置、電子制御装置、センサ
類は図は省略したが勿論このシステムにも存在する（後
述する第３実施例以降のシステムも同じ）。
レーキ系Ａ１、Ａ２に接続した車輪ブレーキ８を後輪Ｒ
Ｗに配し、前輪ＦＷを動圧ブレーキ系Ｂ１、Ｂ２の液圧
（車輪ブレーキ９）で制動する構成にしてある。ブレー
キ操作検出器、高液圧発生装置、電子制御装置、センサ
類は図は省略したが勿論このシステムにも存在する（後
述する第３実施例以降のシステムも同じ）。
【００１７】この第２実施例のブレーキシステムは、例
えば、前輪ＦＷを電気モータで駆動する電気自動車に利
用するとよい。電気自動車では走行用モータを発電機と
して車輪減速時に制動エネルギーを電力として回収する
回生制動が可能である。この場合、動輪にかかる液圧ブ
レーキ力を少なくして発電機を回転させるトルクでの制
動力に置換えてやれば回収エネルギをより多くすること
ができる。第２実施例のシステムは、回生制動の対象と
なる前輪ＦＷを動圧ブレーキ系Ｂ１、Ｂ２に接続した車
輪ブレーキ９で制動するようにしているので、回生制動
を最大限に実施し、それでも、なお、ブレーキ操作検出
器の出力（踏力やブレーキペダルストロークやマスタシ
リンダ内液圧）に対応する車輌減速度が得られなければ
電子制御圧力制御弁６を作動させて不足分の制動力を車
輪ブレーキ９により補う形にして、余剰エネルギの回収
率を最大限に高めることが可能である。
えば、前輪ＦＷを電気モータで駆動する電気自動車に利
用するとよい。電気自動車では走行用モータを発電機と
して車輪減速時に制動エネルギーを電力として回収する
回生制動が可能である。この場合、動輪にかかる液圧ブ
レーキ力を少なくして発電機を回転させるトルクでの制
動力に置換えてやれば回収エネルギをより多くすること
ができる。第２実施例のシステムは、回生制動の対象と
なる前輪ＦＷを動圧ブレーキ系Ｂ１、Ｂ２に接続した車
輪ブレーキ９で制動するようにしているので、回生制動
を最大限に実施し、それでも、なお、ブレーキ操作検出
器の出力（踏力やブレーキペダルストロークやマスタシ
リンダ内液圧）に対応する車輌減速度が得られなければ
電子制御圧力制御弁６を作動させて不足分の制動力を車
輪ブレーキ９により補う形にして、余剰エネルギの回収
率を最大限に高めることが可能である。
【００１８】さらに、このシステムも、第１実施例と同
じ理由により電子制御時、電子制御失陥時のブレーキペ
ダル操作感の変化が起こらず、動圧系失陥時、動圧系と
１系統の静圧系失陥時の制動機能の全喪失も防止され
る。
じ理由により電子制御時、電子制御失陥時のブレーキペ
ダル操作感の変化が起こらず、動圧系失陥時、動圧系と
１系統の静圧系失陥時の制動機能の全喪失も防止され
る。
【００１９】図３乃至図６は第３実施例を示している。
これ等のブレーキシステムは、前後いずれかの車軸に装
着される車輪について、ひとつの車輪に、静圧ブレーキ
系Ａ１、Ａ２に接続される車輪ブレーキ８と動圧ブレー
キ系Ｂ１、Ｂ２に接続される車輪ブレーキ９の両者を具
備させている。同一車輪に着けるブレーキ８、９は一体
に形成されているもの（いわゆる独立２ポットブレー
キ）、別体のもの（独立キャリパ）のどちらであっても
よい。静圧系の車輪ブレーキ８は前後の４輪に装着する
が、動圧系の車輪ブレーキ９は、図のように、少なくと
も前後どちらかひとつの車軸に着けられた左右の車輪に
設ければよい。
これ等のブレーキシステムは、前後いずれかの車軸に装
着される車輪について、ひとつの車輪に、静圧ブレーキ
系Ａ１、Ａ２に接続される車輪ブレーキ８と動圧ブレー
キ系Ｂ１、Ｂ２に接続される車輪ブレーキ９の両者を具
備させている。同一車輪に着けるブレーキ８、９は一体
に形成されているもの（いわゆる独立２ポットブレー
キ）、別体のもの（独立キャリパ）のどちらであっても
よい。静圧系の車輪ブレーキ８は前後の４輪に装着する
が、動圧系の車輪ブレーキ９は、図のように、少なくと
も前後どちらかひとつの車軸に着けられた左右の車輪に
設ければよい。
【００２０】このように構成することにより、電子制御
機能失陥時にも全ての車輪のブレーキ力を静圧ブレーキ
系の液圧のみで確保することが可能になり、第１、第２
実施例に比べて安全性がより高まる。
機能失陥時にも全ての車輪のブレーキ力を静圧ブレーキ
系の液圧のみで確保することが可能になり、第１、第２
実施例に比べて安全性がより高まる。
【００２１】なお、この第２実施例は、電気自動車のエ
ネルギ回生利用率が第２実施例に比べると動輪が静圧系
ブレーキ液圧で制動される分だけ低下する。このため、
動輪に動圧系車輪ブレーキ９と共に設ける静圧ブレーキ
は、電子制御の失陥時に非常性能として要求される制動
力をまかなうのに充分な最低限のブレーキ力を生じる設
計にする（例えばブレーキピストン径を小さくする）こ
とが好ましい。
ネルギ回生利用率が第２実施例に比べると動輪が静圧系
ブレーキ液圧で制動される分だけ低下する。このため、
動輪に動圧系車輪ブレーキ９と共に設ける静圧ブレーキ
は、電子制御の失陥時に非常性能として要求される制動
力をまかなうのに充分な最低限のブレーキ力を生じる設
計にする（例えばブレーキピストン径を小さくする）こ
とが好ましい。
【００２２】このように、同一車輪に静圧系の車輪ブレ
ーキと動圧系の車輪ブレーキが併設されている場合で
も、電子制御による調圧が行われる動圧ブレーキ系とブ
レーキペダルにつながる静圧ブレーキ系を独立させたこ
とにより電子制御中もしくは電子制御失陥時におけるブ
レーキペダル操作感の変化を無くすことができる。
ーキと動圧系の車輪ブレーキが併設されている場合で
も、電子制御による調圧が行われる動圧ブレーキ系とブ
レーキペダルにつながる静圧ブレーキ系を独立させたこ
とにより電子制御中もしくは電子制御失陥時におけるブ
レーキペダル操作感の変化を無くすことができる。
【００２３】図７は第４実施例である。このブレーキシ
ステムでは、タンデムマスタシリンダ１から独立した３
系統のブレーキ液圧を送出してそのうちの１系統Ａ３を
後輪ＲＷの各車輪ブレーキ８に、他の２系統Ａ１、Ａ２
を左右の前輪ＦＷ車輪のブレーキ８に各々別々に流すよ
うにしており、配管系の損傷等があっても失われる制御
力が最小限に抑えられる。
ステムでは、タンデムマスタシリンダ１から独立した３
系統のブレーキ液圧を送出してそのうちの１系統Ａ３を
後輪ＲＷの各車輪ブレーキ８に、他の２系統Ａ１、Ａ２
を左右の前輪ＦＷ車輪のブレーキ８に各々別々に流すよ
うにしており、配管系の損傷等があっても失われる制御
力が最小限に抑えられる。
【００２４】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、ブレー
キペダルに直接つながる静圧系の車輪ブレーキは電子制
御の影響を受けないようにしてブレーキペダル操作量、
操作踏力等に対し車輪減速度の関係を一定に保つブレー
キ効き味制御、ブレーキ力前後配分制御等を実施できる
ようにしたので、電子制御中、或いは電子制御失陥時の
ブレーキペダル操作感の変化防止と、電子制御失陥時の
制動力確保を両立させることができる。
キペダルに直接つながる静圧系の車輪ブレーキは電子制
御の影響を受けないようにしてブレーキペダル操作量、
操作踏力等に対し車輪減速度の関係を一定に保つブレー
キ効き味制御、ブレーキ力前後配分制御等を実施できる
ようにしたので、電子制御中、或いは電子制御失陥時の
ブレーキペダル操作感の変化防止と、電子制御失陥時の
制動力確保を両立させることができる。
【図１】第１実施例のブレーキシステム（ＲＷＤ車用）
の概要を示す線図
の概要を示す線図
【図２】第２実施例（ＦＷＤ車用）の概要を示す線図
【図３】第３実施例（ＲＷＤ車用）の概要を示す線図
【図４】第３実施例の他の例（ＲＷＤ車用）を示す線図
【図５】第３実施例の他の例（ＦＷＤ車用）を示す線図
【図６】第３実施例の他の例（ＦＷＤ車用）を示す線図
【図７】第４実施例の概要を示す線図
１ タンデムマスタシリンダ ２ ブレーキペダル ３ ブレーキペダル操作検出器 ４ 車輌減速度センサ ５ 高液圧発生装置 ６ 電子制御圧力制御弁 ７ 電子制御装置 ８ 静圧車輪ブレーキ ９ 動圧車輪ブレーキ Ａ１、Ａ２、Ａ３ 静圧ブレーキ系 Ｂ１、Ｂ２ 動圧ブレーキ系 ＦＷ 前輪 ＲＷ 後輪
Claims (4)
- 【請求項１】 ａ：独立した２つ以上の静圧ブレーキ系
に液圧を送出する多系統マスタシリンダ、 ｂ：ブレーキペダル踏力、ブレーキペダルストローク、
マスタシリンダ内に発生する静圧の少なくともどれかひ
とつを検出するブレーキ操作検出手段、 ｃ：車輪の回転速度、車輪の減速度、車輌の減速度、各
車輪の制動トルク、各車輪ブレーキのブレーキピストン
に加わる液圧のうち少なくともどれかひとつを検出する
センサ、 ｄ：高液圧発生手段、 ｅ：前記高液圧発生手段で発生した高液圧を制御信号を
受けて調圧し、動圧ブレーキ系に送出する電子制御圧力
制御弁、 ｆ：前記ブレーキ操作検出手段の検出信号と前記センサ
の検出信号を入力し、電子制御圧力制御弁の駆動信号を
出力する電子制御装置、 ｇ：車輌の各車輪に設ける車輪ブレーキ、 前記ａ〜ｇの各要素を備える車輌のブレーキシステムに
おいて、前記２つ以上の静圧ブレーキ系を車輌の２輪以
上の車輪ブレーキに、静圧ブレーキ系から独立させた前
記動圧ブレーキ系を他の車輪を含む２輪以上の車輪ブレ
ーキに各々接続し、 さらに、前記電子制御装置は、前記ブレーキ操作手段の
出力に対して前記センサの出力が所定の関係になるよう
に前記電子制御圧力制御弁に対して駆動信号を出力する
構成となしたことを特徴とする車輌のブレーキシステ
ム。 - 【請求項２】 少なくとも１つの車軸に装着される車輪
について、ひとつの車輪に静圧ブレーキ系に接続される
車輪ブレーキと動圧ブレーキ系に接続される車輪ブレー
キの両者を具備させた請求項１記載の車輌のブレーキシ
ステム。 - 【請求項３】 前記動圧ブレーキ系に接続される車輪ブ
レーキが、機械式駐車ブレーキを備えた車輪に装着され
ている請求項１又は２記載の車輌のブレーキシステム。 - 【請求項４】 前記動圧ブレーキ系に接続される車輪ブ
レーキが、電気自動車、又は自動変速機を備えた車輌の
駆動輪に装着されている請求項１又は２記載の車輌のブ
レーキシステム。
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|---|---|---|---|
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| JP5266417A JPH07117644A (ja) | 1993-10-25 | 1993-10-25 | 車輌のブレーキシステム |
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| JPH07117644A true JPH07117644A (ja) | 1995-05-09 |
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