JPH0711751U - 偏向ヨーク用コア - Google Patents

偏向ヨーク用コア

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JPH0711751U
JPH0711751U JP4465293U JP4465293U JPH0711751U JP H0711751 U JPH0711751 U JP H0711751U JP 4465293 U JP4465293 U JP 4465293U JP 4465293 U JP4465293 U JP 4465293U JP H0711751 U JPH0711751 U JP H0711751U
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JP
Japan
Prior art keywords
core
polishing
groove
deflection yoke
inner peripheral
Prior art date
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Pending
Application number
JP4465293U
Other languages
English (en)
Inventor
博 池内
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication of JPH0711751U publication Critical patent/JPH0711751U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コアの研磨加工時間の大幅短縮が可能な偏向
ヨーク用コアを提供する。 【構成】 コア材料の粉末を金型に入れて焼結成型して
形成する偏向ヨーク用コアにおいて、このコア1の内周
面2や頭部側またはネック側の両端面3A,3Bの少く
とも一部を研磨面として、その研磨面に成型金型の抜き
方向沿った溝5を形成する。このコア1を研磨加工する
際に、削り滓は溝5から流出除去され、研磨治具の切れ
味が維持されるので、研磨面積の減少に伴って研磨加工
時間の大幅な短縮を図る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、テレビジョン受像機やディスプレイ装置に装着される偏向ヨークの コアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6には、テレビジョン受像機やディスプレイ装置の陰極線管に装着される偏 向ヨークが示されている。この種の偏向ヨークは、朝顔状をしたボビン6の内周 面に沿ってトップ側とボトム側に水平偏向コイル(図示せず)を装着し、ボビン 6の外側には垂直偏向コイル(図示せず)とコア1を装着したものである。
【0003】 図5には、従来の偏向ヨーク用コアの斜視図が示されている。この偏向ヨーク 用コア1はコア材料の粉末を金型に入れて成型焼結して形成したもので、この偏 向ヨーク用コア1は、頭部側とネック側の両端側に平坦面3A,3Bとコア1の 内面側にゆるやかな曲面の内周面2とを有している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このコア1はコア材料粉末を成型焼成して形成するため、形状 ・寸法の精度を良好に形成することが困難であった。ところが、テレビジョン受 像機やディスプレイ装置の陰極線管の画面は大型化や高精細化の傾向にあり、こ れに伴い、偏向磁界の精密な制御が望まれるようになっている。しかしながら、 前述の如く、コアの形状・寸法の精度が悪いと、この状態で組み込んだ偏向ヨー クは、例えば、陰極線管の画面の色ずれ等のミスコンバージェンスが発生し、設 計通りのコンバージェンス特性の規格を満足することができず、設計規格を満足 させるために、偏向コイルの巻線分布を可変することで磁界分布を調整している が、コアの寸法ばらつきが大きい場合は、偏向コイルで磁界分布の調整を行って も、コンバージェンス特性の規格を満足させることができないという問題がある 。
【0005】 前記設計規格を満足させるためには、コア1の形状・寸法を調整加工する必要 があるが、そのためには、コア1の頭部側の端面3Aやネック側の端面3Bや内 周面2の研磨面を研磨加工して形状・寸法の調整を行うことになる。この研磨加 工には、通常、研磨治具が使用されるが、コア1はコア材料粉末の焼成体のため に極めて硬く形成されており、研磨領域の全面積を研磨するために研磨面積が大 きくなり、どうしても長時間の研磨時間を要する。また、研磨途中において、研 磨治具と研磨面間に削り滓がつまり易く、この削り滓の逃げ路がないと、削り滓 がつまって研磨治具の切れ味が極端に低下し、研磨加工が殆ど進まないことがし ばしば発生する。そのために、研磨作業を止めて、その都度削り滓を取り除く作 業が必要となり、加工時間が非常に長くなる等の問題があった。
【0006】 本考案は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、コア の研磨加工時間の大幅短縮が可能な偏向ヨーク用コアを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するために、次のように構成されている。すなわち、 本考案は、コア材料粉末を金型に入れ焼結成型して形成される偏向ヨーク用コア において、コアの内周面と、コアの頭部側とネック側の両端面との少くとも一部 には研磨面が形成され、この研磨面には成形金型の抜き方向に沿った溝が形成さ れていることを特徴として構成されている。
【0008】
【作用】
偏向ヨーク用コアを研磨加工する際に、研磨によって生ずる削り滓を、成型金 型の抜き方向に沿った溝を介して研磨面から流出除去し、研磨の切れ味を良好に 維持して研磨を続行する。また、溝形成による研磨面積の減少により研磨加工時 間の大幅な短縮を図る。
【0009】
【実施例】 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。なお、本実施例の説明にお いて、従来例と同一の名称部分には同一符号を付し、その詳細な重複説明は省略 する。
【0010】 図1には、本実施例の偏向ヨーク用コアの要部構成が示されている。本実施例 の偏向ヨーク用コア1は、従来例と同様に、コア材料粉末としてのフェライト粉 末を金型によって成型し、これを焼成して形成するもので、本実施例の特徴的な ことは、コア1の研磨面としてのコアの内周面2と、コアの頭部側とネック側の 両端面3A,3Bに成型金型の抜き方向に沿った溝5が形成されていることであ る。
【0011】 図1の(b)には、コア1のA−A断面が示されており、コア1の内周面2に 成型金型の抜き方向に沿った半円形状の溝5が等間隔で形成されている。
【0012】 また、図3にはコア1の頭部側から見た成型金型の抜き方向に沿った溝形状が 示されており、図4にはネック側から見た成型金型の抜き方向に沿った溝形状が 示されている。
【0013】 図3に示すコア1の頭部側の端面3Aには、内周面2に設けた溝5が連通され た状態で形成されており、同様に、図4に示すネック側端面3Bにも、内周面2 に設けた溝5が連通された状態で形成されている。
【0014】 前記溝5の形状は図2の(b)に示されるように、溝5の角に丸味を設けてい る。また、本実施例では、溝寸法およびピッチは図2の(a)に示されるように 、溝幅Wを0.5 〜3mmとし、溝の深さdを0.2 〜1mmとしている。そして、溝間 ピッチをLとしたとき、L/W≧3に設計されている。このピッチを狭くすると 、磁束が通る有効面積が小さくなり、磁束が飽和し易くなり、有効磁束密度、す なわち、磁界の強さが弱くなり、磁界の効果的な制御ができなくなる虞れがある 。そこで、出願人らは、溝幅Wと溝間ピッチLを変えて実験し、磁束特性を調べ たところ、溝間ピッチLと溝幅Wとの関係を前記の如く、L/W≧3とすること で磁界を効果的に制御できることが判明したので、これを設計仕様としたもので ある。
【0015】 次に、本実施例のコアの作製方法を図面に基づいて説明する。まず、図3およ び図4に示すように、成型金型の抜き方向に沿った溝を形成するための突状部を 有する成型金型を用意し、この金型にコア材料粉末としてのフェライト粉末を入 れて加圧成型後、焼成し、図1に示すように、溝5を有するコア1を形成する。 本実施例では、コア1の頭部側とネック側の両端面3A,3Bと内周面2を研磨 するようにしており、各研磨面3A,3Bおよび2にはそれぞれ溝5が形成され ている。したがって、各研磨面積は溝5の分だけ大幅に減少している。この研磨 面を研磨加工する際に、研磨途中で生ずる削り滓は研磨面と研磨治具間にはさま ることがなく、溝5を介して流出除去される。そのため、研磨治具の切れ味は良 好に維持されて加工が連続的に続行される。これにより、研磨面積の減少と相俟 って加工時間が大幅に短縮される。
【0016】 本実施例によれば、コア1の頭部側とネック側の両端側の研磨面3A,3Bと 、内周面側の研磨面2に成型金型の抜き方向に沿った溝を設けたので、研磨面を 研磨加工する際に、研磨途中に発生する削り滓を溝を介して流し去るので、研磨 治具の切れ味は良好に推移し、研磨面積の減少に伴って研磨加工時間を大幅に短 縮することができる。
【0017】 さらに、溝5はコア材料粉末を金型成型する際に同時形成するので、別途、切 削加工等による溝形成の必要がなく、溝形成のための加工コストの増加はない。
【0018】 本考案は上記実施例に限定されることはなく、様々な実施の態様を採り得る。 例えば、上記実施例では、溝形状を半円形状としたが、図2の(a)に示すよに 、三角形状や台形形状でもよく、その形状は問わない。
【0019】 また、上記実施例では、コアの内周面2と頭部側およびネック側両端側面3A ,3Bとの全体を研磨面として研磨加工する構成としたが、内周面2と頭部側と ネック側の両端面3A,3Bのうち、少くとも一部を研磨面とし、この研磨面を 研磨加工する構成としてもよい。
【0020】
【考案の効果】
本考案は、コアの内周面と、コアの頭部側とネック側の両端面との少くとも一 部に成型金型の抜き方向に沿った溝を設け、その面を研磨面として研磨加工する ように構成したので、研磨途中に発生する削り滓を溝を介して流し去り、研磨治 具の切れ味を良好に推移させ、研磨面積の減少にともなって、研磨加工時間を大 幅に短縮することができる。
【0021】 さらに、溝はコア材料粉末を金型成型する際に同時成型するので、別途、切削 加工等による溝形成の必要がなく、溝形成のたの加工コストの増加はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の偏向ヨーク用コアの斜視説明図であ
る。
【図2】各種溝形状の説明図である。
【図3】本実施例の偏向ヨーク用コアを頭部側から見た
状態の説明図である。
【図4】同偏向ヨーク用コアをネック側から見た状態の
説明図である。
【図5】従来の偏向ヨーク用コアの説明図である。
【図6】一般的な偏向ヨークの説明図である。
【符号の説明】
1 コア 2 コアの内周面 3A,3B コアの両端面 5 溝 6 ボビン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コア材料粉末を金型に入れ焼結成型して
    形成される偏向ヨーク用コアにおいて、コアの内周面
    と、コアの頭部側とネック側の両端面との少くとも一部
    には研磨面が形成され、この研磨面には成形金型の抜き
    方向に沿った溝が形成されていることを特徴とする偏向
    ヨーク用コア。
JP4465293U 1993-07-22 1993-07-22 偏向ヨーク用コア Pending JPH0711751U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4465293U JPH0711751U (ja) 1993-07-22 1993-07-22 偏向ヨーク用コア

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4465293U JPH0711751U (ja) 1993-07-22 1993-07-22 偏向ヨーク用コア

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0711751U true JPH0711751U (ja) 1995-02-21

Family

ID=12697383

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JP4465293U Pending JPH0711751U (ja) 1993-07-22 1993-07-22 偏向ヨーク用コア

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000055883A1 (fr) * 1999-03-15 2000-09-21 Tdk Corporation Noyau de collier de deviation et procede de production correspondant

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000055883A1 (fr) * 1999-03-15 2000-09-21 Tdk Corporation Noyau de collier de deviation et procede de production correspondant
US6696907B1 (en) 1999-03-15 2004-02-24 Tdk Corporation Core for deflection yoke and its production method

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