JPH0543452Y2 - - Google Patents

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JPH0543452Y2
JPH0543452Y2 JP1989048087U JP4808789U JPH0543452Y2 JP H0543452 Y2 JPH0543452 Y2 JP H0543452Y2 JP 1989048087 U JP1989048087 U JP 1989048087U JP 4808789 U JP4808789 U JP 4808789U JP H0543452 Y2 JPH0543452 Y2 JP H0543452Y2
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winding groove
metal piece
magnetic
bobbin
coil
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は主に遅延線やフイルタを構成する場合
に用いられ、コイルが複数区間に分けて巻回され
る多連インダクタ用ボビンに関する。
〔従来技術〕
この種の多連インダクタ用ボビンは、巻回され
る夫々のコイルのインダクタンスと、そのコイル
間の電磁気的な結合を正確に設定できることが重
要である。
通常フエライトや合成樹脂で形成されるが、小
型化の著しく進む現状では角形の鍔であればその
1辺は4mm以下、鍔間の巻溝の幅が3mm以下にも
なるので、フエライトを用いて鍔と巻溝の連続す
る細長い1軸形状のこのようなボビンを歩留まり
良く成型することは難しく、鍔等が部分的に欠け
る事故が生じやすい。また、コイル間の結合が大
きくなり結合の調節が難しい。
合成樹脂の場合には、成型が容易であるがコイ
ルのインダクタンスを大きくすることが困難であ
る。合成樹脂にフエライト等の磁性体の粉末を混
入することも行われるが、全体の透磁率を均一に
することが難しく、夫々のコイルのインダクタン
スやコイル間の結合にばらつきを生ずる。
〔課題〕
本考案の課題は、合成樹脂で形成することによ
り多連インダクタ用ボビンの成型を容易にするこ
とにある。
また、コイルが巻回される巻溝の部分に磁性体
を配置したり、またその粉末を混入することによ
りその間の鍔に比較して磁気抵抗を小さくし、さ
らにその磁性体の位置や鍔の厚みにより磁気抵抗
の小さい部分の間隔を変えて、巻回される夫々の
コイルのインダクタンスと、そのコイル間の結合
を正確に設定できる多連インダクタ用ボビンを提
供するとにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の多連インダクタ用ボビンは、3個以上
の鍔とその鍔によつて区切られたコイルの巻溝を
合成樹脂で形成してあり、巻溝には鍔の部分で外
部に露呈して電極又はコイルの接続部の役割をす
る金属片と、該金属片に支持された磁性体を埋設
してあることを特徴とする。
あるいはまた、巻溝の樹脂には磁性体の粉末を
混入させてもよい。
〔実施例〕
以下、本考案の多連インダクタ用ボビンの実施
例を示す第1図の正面図、第2図の平面図を参照
しながら説明する。
第1図、第2図において、1は鍔、2は巻線、
3は非磁性体の金属片、4は直方体のフエライト
からなる磁性体である。
鍔1と巻溝2は合成樹脂から形成されるが、金
属片3と磁性体4はその合成樹脂内部に点線で表
すように埋設されている。金属片3は鍔1の対向
する両側面から外部に露呈しており、面接続用の
電極5とコイルの接続部6を形成してある。鍔1
からコイルの巻回される巻溝2の内部に延在して
いる金属片3はT字状の平板により形成され、巻
溝2で磁性体4を支持した状態で埋設されてい
る。
このようなボビンの構成により、巻溝2の磁気
抵抗は小さく、磁性体4の存在しない鍔1のそれ
は大きくなる。夫々の巻溝2に巻回されるコイル
のインダクタンスは磁性体4の寸法や透磁率によ
り調節できるし、特にコイル間の結合は磁性体4
を金属片3上で移動したり、金属片3の位置を変
化させて磁性体4の間隔をボビンの長さ方向に沿
つて変えることにより調節できる。磁性体4の位
置や間隔は、磁性体4が金属片3で支持されてい
るので正確に調節できる。製造時は、リードフレ
ームの状態の金属片3に磁性体4を載置固定して
樹脂封止し、その後金属片3をリードフレームか
ら切断分離して加工して電極5や接続部6を形成
するとよい。
なお7は、電極5とコイルの接続部6だけを形
成した金属片であり、磁性体4を支持する金属片
3とは異なる。金属片3は鍔1から露呈していれ
ばよく、接続部又は接続部を兼ねた電極だけを形
成する場合もある。磁性体4は結合状態により、
鍔1内に延在する場合もある。
第3図と第4図は、本考案の多連インダクタ用
ボビンの他の実施例を示す夫々平面図と製造途中
の平面図である。
第3図と第4図において、10と11は夫々鍔
と巻溝であり合成樹脂から形成されるが、巻溝1
1はフエライト等の磁性体の粉末を混入してあ
る。金属片12はボビンの両端に位置するT字状
のものの外は十字状をなしており、鍔10から巻
溝11に延在して埋設され、その両端は金属片3
と同じように鍔10に対向する側面から外部に露
呈して電極13とコイルの接続部14を形成して
いる。
金属片12の巻溝11に延在する部分15は、
鍔10と巻溝11を強固に固着する役割をする。
すなわち、巻溝11には磁性体を混入させてある
ので鍔10と巻溝11の樹脂は別体に形成するの
が好都合であり、通常第4図に示すように鍔10
となる部分10A内に金属片12となるリードフ
レーム12Aを埋設した後、その部分10A間に
巻溝11となる磁性体を混入させた樹脂が注入さ
れ、部分10Aに固着される。その際に、巻溝1
1に延在する部分15となるリードフレームの部
分15Aを部分10A間に露呈させておき、磁性
体を混入させた樹脂内に埋設させて、前記した役
割を持たせることができる。
このように構成された本考案のボビンは、磁性
体の粉末を混入された巻溝11の磁気抵抗は小さ
く、粉末の混入されない鍔10のそれは大きい。
夫々の巻溝11に巻回されるコイルのインダクタ
ンスは磁性体の粉末の混入する割合により調節で
きるし、コイル間の結合は鍔10の厚みtを変化
させて巻溝11間の距離を変えることにより調節
できる。粉末の混入は巻溝11だけでありボビン
全体ではないので、比較的に均一に混入でき巻溝
11ごとの透磁率のばらつきも小さくなる。また
金属片12は、鍔10だけに埋設される場合もあ
る。なお金属片12の部分15には、図示してい
ないが、金属片3のように磁性体を載置する。
〔効果〕
以上述べたように本考案の多連インダクタ用ボ
ビンは、全体を合成樹脂で形成することにより成
型が容易になり歩留まりを向上させることができ
る。
また、コイルの巻回される巻溝に磁性体を配置
したり、また磁性体の粉末を混入することにより
鍔の部分に比較して磁気抵抗を小さくし、その磁
性体の位置や鍔の厚みにより磁気抵抗の小さい部
分の間隔を変えることができる。
磁性体を配置する場合には電極を形成する金属
片で支持されているので、その位置の調節が正確
に行える。磁性体の支持は、電極を形成する金属
片で兼用できるので都合がよい。
磁性体の粉末を混入する場合でも、ボビンの巻
溝だけなので透磁率のばらつきは全体に混入する
場合よりも小さくなる。
本考案の多連インダクタ用ボビンは、このよう
にして夫々のコイルのインダクタンスやコイル間
の結合を正確に設定できる大きな利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の多連インダクタ用ボビンの実
施例を示す正面図、第2図は平面図、第3図は他
の実施例を示す平面図、第4図は第3図の多連イ
ンダクタ用ボビンの製造途中の平面図である。 1……鍔、2……巻溝、3……金属片、4……
磁性体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 3個以上の鍔とその鍔によつて区切られたコ
    イルの巻溝を合成樹脂で形成してあり、巻溝に
    は鍔の部分でその一部分が外部に露呈して電極
    又はコイルの接続部の役割をする金属片と、該
    金属片に支持された磁性体を埋設してあること
    を特徴とする多連インダクタ用ボビン。 (2) 3個以上の鍔とその鍔によつて区切られたコ
    イルの巻溝を合成樹脂で形成してあり、巻溝の
    該樹脂には磁性体の粉末を混入させ、鍔にはそ
    の一部分が外部に露呈して電極又はコイルの接
    続部の役割をする金属片を埋設してあり、巻溝
    にはその巻溝まで延在する該金属片で支持され
    た磁性体を埋設してあることを特徴とする多連
    インダクタ用ボビン。
JP1989048087U 1989-04-24 1989-04-24 Expired - Lifetime JPH0543452Y2 (ja)

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JPH02138408U JPH02138408U (ja) 1990-11-19
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2707482B2 (ja) * 1992-11-30 1998-01-28 東光株式会社 多連インダクタ用ボビン及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5748723B2 (ja) * 1979-04-20 1982-10-18
JPS63287011A (ja) * 1987-05-19 1988-11-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd コイル部品

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