JP2753019B2 - 偏向装置 - Google Patents

偏向装置

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JP2753019B2 JP3504989A JP3504989A JP2753019B2 JP 2753019 B2 JP2753019 B2 JP 2753019B2 JP 3504989 A JP3504989 A JP 3504989A JP 3504989 A JP3504989 A JP 3504989A JP 2753019 B2 JP2753019 B2 JP 2753019B2
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【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、カラー受像管などの陰極線管に使用され
る偏向装置に関する。
(従来の技術) カラー受像管などの陰極線管は、外囲器外側に偏向装
置が装着され、電子銃から放出された電子ビームをこの
偏向装置により偏向して蛍光面を走査することにより、
この蛍光面上に画像を表示する構造に構成されている。
その偏向装置は、第4図(a)乃至(c)の正面図お
よび両側面図に示すように両端の開口(1),(2)が
円形をなす回転対称の漏斗状のコア(3)と、電子ビー
ムを水平方向(X−X軸方向)に偏向する水平偏向磁界
を形成する水平偏向コイルと、電子ビームを垂直方向
(Y−Y軸方向)に偏向する垂直偏向磁界を形成する垂
直偏向コイルとを備える。
上記のように偏向装置に両端開口が円形をなす回転対
称のコアが用いられる理由は、単純形状であることから
焼結加工が容易となり、かつ焼結時の歪みが残りにく
く、安定した製品が得られること、さらに偏向装置の製
造に際し、コアの回転方向の異方性を考慮することなく
容易に所要の偏向装置を製造しうるためである。
ところで、最近のカラー受像管については、より高い
偏向性能(画面歪み、コンバーゼンス、偏向感度など)
が要求されており、その傾向は、特に高密度表示が要求
されるディスプレイ用カラー受像管などに強い。
一般に、偏向性能は、水平、垂直両偏向コイルのコイ
ル長、コイルの巻線分布、両偏向コイルの相対位置のほ
か、コアの形状(長さ、開口径、厚さなど)および両偏
向コイルとコアとの相対位置によりほぼ決められる。し
たがって、偏向装置は、高い偏向性能を得るためにこれ
ら各因子を適切に組合わせて設計されるが、これら因子
だけでは、必ずしも要求される高い偏向性能のすべてを
満たすことは困難である。そればかりでなく、たとえば
ディスプレイ用カラー受像管では、高密度表示のため64
kHzを越える高い水平偏向周波数で動作させるものが多
く、そのために偏向コイルの発熱、電磁波の不要輻射な
ど、従来の偏向装置ではあまり問題とされなかった性能
が要求されるようになっている。
そのため、ディスプレイ管用の偏向装置としては、水
平、垂直両偏向コイルをともにサドル形としたサドル−
サドル型偏向装置を基本とするものが用いられる傾向に
ある。しかし、このサドル−サドル型偏向装置は、第5
図に示すように、コア(3)の内側に左右(X−X軸方
向)対称の一対の水平偏向コイル(5)および上下(Y
−Y軸方向)対称の一対の垂直偏向コイル(6)が配置
され、これをディスプレイ管外側に装着する関係上、両
コイル(5),(6)のサドル形コイルとしての巻線分
布を得るための断面積が限られたものとなる。第6図
(a)にその各コイル(5),(6)の蛍光面側断面形
状を、また(b)に電子銃側断面形状を示す。したがっ
て、従来のサドル−サドル型偏向装置は、このコイルの
巻線分布の限界のために、得られる性能にも限界があ
り、未だ必要な性能を得るまでに至っていない。
このような偏向装置において、所要の性能を得るため
に単純にコアの径を大きくすれば、コイルの断面積を大
きくでき、必要な巻線分布にすることができる。しかし
この場合、偏向装置の内側を通る電子ビームからコアが
遠くなり、かつコイルの巻線分布が平坦な部分において
コアとの間にギャップができ、偏向感度の低下をまね
く。この偏向感度の低下は、直接コイルに流れる偏向電
流を増大させる必要が生ずるため、前記高い水平偏向周
波数で動作させる偏向装置では、特に発熱が増大し、不
要輻射が増加することになる。
(発明が解決しようとする課題) 上記のようにディスプレイ用カラー受像管などに要求
される高い偏向性能を得るために、サドル−サドル型偏
向装置が用いられるようになってきた。しかし、このサ
ドル−サドル型偏向装置で、要求される偏向性能上必要
な巻線分布と高い偏向感度とを得ることは、水平垂直両
偏向コイルを陰極線管外側とコアとの間の狭い空間に配
置しなければならないため、きわめて困難であり、従来
それらを両立させたものは得られていない。
この発明は、上記問題点を解決するためになされたも
のであり、サドル−サドル型偏向装置において、コイル
の巻線分布と偏向感度という相反する偏向性能を両立さ
せることを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) サドル−サドル型偏向装置において、コアを両端部開
口が互いに直交する方向に長径をもつ長円状をなしかつ
上記両端部の開口形状が一端部から他端部まで連続的に
変化している漏斗状とし、このコア一端部側に長円状の
巻線分布をもつ第1のサドル形偏向コイルを上記コアの
一端部開口の長径方向に位置するように上記コアの内側
に配置するとともに、上記コアの他端部側に長円状の巻
線分布をもつ第2のサドル形偏向コイルを上記コアの他
端部開口の長径方向に位置するように上記コアの内側に
配置した。
(作 用) 一般に、サドル−サドル型偏向装置の場合、基本的な
偏向性能である画面歪みとダイナミックコンバーゼンス
の両方を解決できる巻線分布は、水平偏向コイルについ
ては、電子銃側で強いピンクッション形偏向磁界、蛍光
面側で弱いバレル形偏向磁界を得るため、電子銃側は水
平方向を長径とする長円状となるが、蛍光面側はほぼ円
状となる。同様に垂直偏向コイルについては、電子銃側
で強いバレル形偏向磁界、蛍光面側で弱いピンクッショ
ン形偏向磁界を得るため、電子銃側はほぼ円状となる
が、蛍光面側は垂直方向を長径とする長円状となる。し
たがって、内側にこれらコイルが配置されるコアを上記
のように両端部開口が互いに直交する方向に長径をもつ
長円状をなしかつ両端部の開口形状が一端部から他端部
まで連続的に変化した形状にすると、いずれの位置、方
向についても、コアにコイルを密着させて小形に構成
し、所要の偏向感度をもつ偏向装置とすることができ
る。
(実施例) 以下、図面を参照してこの発明を実施例に基づいて説
明する。
第1図にこの発明の一実施例であるサドル−サドル型
偏向装置を示す。この偏向装置は、磁性体からなる2分
割構造の漏斗状のコア(10)と、このコア(10)の内側
に配置された左右対称の一対のサドル形水平偏向コイル
(11H)と、同じくコア(10)の内側に配置された上下
対称の一対のサドル形垂直偏向コイル(図示せず)とを
備える。特にこの例の水平偏向コイル(11H)は、電子
銃側に強いピンクッション形偏向磁界、蛍光面側に弱い
バレル形偏向磁界を形成するようにその巻線分布は、電
子銃側が水平方向(X−X軸方向)を長径とする長円
状、蛍光面側がほぼ円状をなす。これに対し、垂直偏向
コイルは、電子銃側に弱いバレル形偏向磁界、蛍光面側
に強いピンクッション形偏向磁界を形成するように電子
銃側がほぼ円状、蛍光面側が垂直方向(Y−Y軸方向)
を長径とする長円状の巻線分布となっている。
上記各偏向コイルの巻線分布に対応して、コア(10)
は、第2図に示すように、蛍光面側の開口(12)が上下
方向を長径とする長円状をなし、電子銃側の開口(13)
がそれとは直交する左右方向を長径とする長円状をな
し、かつその開口形状が蛍光面側から電子銃側まで連続
的に変化した形状をなす。そして第3図(a)に示す蛍
光面側から同(b)に示す電子銃側まで水平偏向コイル
(11H)および垂直偏向コイル(11V)がともにコア(1
0)の内面に密着して配置される形状に形成されてい
る。
この偏向装置の構造を12インチ90度偏向デイスプレイ
用カラー受像管の一例について説明すると、従来の偏向
装置では、表1に示すように、蛍光面側の最大外径φH1
が73mm、電子銃側の最大外径φH2が39mmの水平偏向コイ
ルと、蛍光面側の最大外径φV1が75mm、電子銃側の最大
外径φV2が36mmの垂直偏向コイル(第6図参照)を内側
に配置するために、コアは、蛍光面側の開口内径φc1が
76mmの真円、電子銃側の開口内径φc2が39mmの真円から
なる漏斗状に形成されていた(第4図参照)。そのた
め、蛍光面側でコアと水平偏向コイルとの間に φc1−φH1=(76−73)/2=1.5mm のギャップが、また、電子銃側でコアと垂直偏向コイル
との間に φc2−φV2=(39−36)/2=1.5mm のギャップができた。
しかし、この実施例の偏向装置では、コアの蛍光面側
開口を垂直方向内径φc1Vが76mm、水平方向内径φc1vH
が73mmである長円状、電子銃側開口を垂直方向内径φc2
Vが36mm、水平方向内径φc2vHが40mmである長円状とし
て、同一寸法の水平および垂直偏向コイルをほぼ密接さ
せて配置することにより、この偏向装置に基本的に要求
される画面歪みやダイナミックコンバーゼンスなどの偏
向性能を保持しながら偏向感度を上記従来の偏向装置に
くらべて約20%向上することができた。
[発明の効果] コアを両端部開口が互いに直交する方向に長径をもつ
長円状をなしかつその両端部の開口形状が一端部から他
端部まで連続的に変化している漏斗状とし、このコアの
一端部側に長円状の巻線分布をもつ第1のサドル形偏向
コイルを上記一端部開口の長径方向に位置するように配
置するとともに、上記コアの他端部側に長円状の巻線分
布をもつ第2のサドル形偏向コイルを上記一端部開口の
長径方向と直交する他端部開口の長径方向に位置するよ
うに配置すると、コアの内側に両コイルを密着して配置
することができ、所要の偏向性能をもつサドル−サドル
型偏向装置を小形に形成し、その偏向感度を大幅に向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図はこの発明の実施例の説明図で、第1
図はその一実施例であるサドル−サドル型偏向装置の構
成を示す斜視図、第2図(a)乃至(c)はそれぞれそ
のコアを切断して示す正面図、その蛍光面側開口形状を
示す側面図および電子銃側開口形状を示す側面図、第3
図(a)および(b)はそれぞれ蛍光面側におけるコア
と偏向コイルとの関係を示す図および電子銃側における
コアと偏向コイルとの関係を示す図、第4図(a)乃至
(c)はそれぞれ従来のサドル−サドル型偏向装置のコ
アを切断して示す正面図、その蛍光面側開口形状を示す
側面図および電子銃側開口形状を示す側面図、第5図は
そのコアと偏向コイルとの関係を示す図、第6図(a)
および(b)はそれぞれそのサドル−サドル型偏向装置
の蛍光面側における偏向コイルの巻線分布を示す図およ
び電子銃側における偏向コイルの巻線分布を示す図であ
る。 10……コア 11H……水平偏向コイル 11V……垂直偏向コイル 12……蛍光面側開口 13……電子銃側開口

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端部開口が互いに直交する方向に長径を
    もつ長円状をなし、かつ上記両端部の開口形状が一端部
    から他端部まで連続的に変化している漏斗状のコアと、
    このコアの一端部側に長円状の巻線分布をもち、この長
    円状の巻線分布部分が上記一端部開口の長径方向に位置
    するように上記コアの内側に配置された第1のサドル形
    偏向コイルと、上記コアの他端部側に長円状の巻線分布
    をもち、この長円状の巻線分布部分が上記他端部開口の
    長径方向に位置するように上記コアの内側に配置された
    第2のサドル形偏向コイルとを具備することを特徴とす
    る偏向装置。
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