JPH07117198B2 - 防災キャップ - Google Patents

防災キャップ

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JPH07117198B2
JPH07117198B2 JP30447488A JP30447488A JPH07117198B2 JP H07117198 B2 JPH07117198 B2 JP H07117198B2 JP 30447488 A JP30447488 A JP 30447488A JP 30447488 A JP30447488 A JP 30447488A JP H07117198 B2 JPH07117198 B2 JP H07117198B2
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gas
disaster prevention
prevention cap
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balloon
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貞司 高橋
昭雄 富本
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日本酸素株式会社
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F17STORING OR DISTRIBUTING GASES OR LIQUIDS
    • F17CVESSELS FOR CONTAINING OR STORING COMPRESSED, LIQUEFIED OR SOLIDIFIED GASES; FIXED-CAPACITY GAS-HOLDERS; FILLING VESSELS WITH, OR DISCHARGING FROM VESSELS, COMPRESSED, LIQUEFIED, OR SOLIDIFIED GASES
    • F17C13/00Details of vessels or of the filling or discharging of vessels
    • F17C13/12Arrangements or mounting of devices for preventing or minimising the effect of explosion ; Other safety measures
    • F17C13/123Arrangements or mounting of devices for preventing or minimising the effect of explosion ; Other safety measures for gas bottles, cylinders or reservoirs for tank vehicles or for railway tank wagons
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F17STORING OR DISTRIBUTING GASES OR LIQUIDS
    • F17CVESSELS FOR CONTAINING OR STORING COMPRESSED, LIQUEFIED OR SOLIDIFIED GASES; FIXED-CAPACITY GAS-HOLDERS; FILLING VESSELS WITH, OR DISCHARGING FROM VESSELS, COMPRESSED, LIQUEFIED, OR SOLIDIFIED GASES
    • F17C2201/00Vessel construction, in particular geometry, arrangement or size
    • F17C2201/01Shape
    • F17C2201/0176Shape variable
    • F17C2201/018Shape variable with bladders
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F17STORING OR DISTRIBUTING GASES OR LIQUIDS
    • F17CVESSELS FOR CONTAINING OR STORING COMPRESSED, LIQUEFIED OR SOLIDIFIED GASES; FIXED-CAPACITY GAS-HOLDERS; FILLING VESSELS WITH, OR DISCHARGING FROM VESSELS, COMPRESSED, LIQUEFIED, OR SOLIDIFIED GASES
    • F17C2260/00Purposes of gas storage and gas handling
    • F17C2260/03Dealing with losses
    • F17C2260/035Dealing with losses of fluid
    • F17C2260/038Detecting leaked fluid

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、危険性を有するガス、例えば毒性や可燃性
を有するガスが充填された高圧ガス容器からガス漏れが
発生したとき、漏洩ガスの環境への流出を防止して安全
を確保できる防災キャップに関する。
「従来技術と発明が解決しようとする課題」 半導体製造などには、毒性や可燃性を有する危険なガス
が多く利用されている。このような危険性を有するガス
を顧客に供給する際には、一般に高圧ガス容器(以下、
ボンベと略称する)が利用される。
ところがボンベは、その容器弁や容器弁の取り付け箇所
などから希にガス漏れすることがある。
従来、このようなガス漏れ事故の発見は、容器近傍に設
置した検知センサーで行なわれていた。
しかしながら、このような手段でガス漏れ事故を発見し
ても、発見時にはすでに大気が漏洩ガスでかなり汚染さ
れてしまうため、事故処理にかなりの危険が伴ううえ、
時間を要する問題があった。
加えて、従来このようなガス漏れ事故が発生した場合
は、第17図に示すような収容ケース1、除害筒2、排気
ポンプ3、排気ダクト4などからなる無害化処理装置の
設置場所にボンベ5を運び、その収容ケース1にボンベ
5を収容して、漏洩するガスを無害化処理した後、環境
に放出するようにしていた。
しかしながら、このような無害化処理装置は、装置が大
型であり、限られた場所にしか設置できないので、ガス
漏れ事故に対して迅速な処置を行えない問題がある。
このため緊急の場合には、第18図に示すように、ボンベ
5の容器弁6の取り付け部6aに、処理弁7を備えた金属
製の防災キャップ8を螺着し、このキャップ8内に漏洩
ガスを封止して環境への流出を一時防止しておく。
そしてその後、除害筒2、排気ポンプ3、排気ダクト4
等を備えた無害化処理装置までボンベ5を運び、防災キ
ャップ8と無害化処理装置とを接続して漏洩するガスを
無害化し、環境に放出していた。
ところが、この防災キャップ8を用いた場合にあって
も、ボンベ5を無害化処理装置の設置場所まで持ち運ん
で行かなければ、漏洩ガスを処理できないため、ガス漏
れに対する対応が遅れがちである不満があった。
しかも、ボンベ5に容器弁6を保護するボンベキャップ
が装着されていた場合には、このボンベキャップを外し
てから防災キャップ8を取り付けなければならず、この
点でもガス漏れに対する対応が遅れがちであった。
「課題を解決するための手段」 請求項1の防災キャップは、ボンベの上部外面に密着す
る開口部を有すると共に、柔軟性を有する材料によって
形成された袋状の装着部材からなるものである。
この防災キャップをなす装着部材は、天然ゴム、ブチル
ゴム、クロロプレンゴムなどのガス透過の小さいゴムに
よって形成されることが望ましい。これらの材料は、伸
張性を有する点でも好ましい。
後記の理由により、漏洩ガスと反応して変色する検知剤
を装着部材に装着すると効果的である。
また前記装着部材には、中空針を刺し入れることができ
ると共に刺し入れられた中空針を引き抜いた時に閉じる
穿孔可能部を設けておくと、後記するような各種の処理
を行え効果的である。
また装着部材に、接続管を連設しておくこともできる。
この場合接続管に、弁を設けておくと良い。また接続管
を複数に分岐させておくと、各種の処置に利用できる。
さらに装着部材に、該装着部材よりも膨張し易く形成さ
れたバルーンを連設すると、このバルーンによって漏洩
ガスを捕集することができる。このバルーンは装着部材
と別に製作されても良いが、一体に形成することもでき
る。
このバルーンは、テトラバックやビニール袋などによっ
ても形成できるが、ガス透過率の小さいゴムによって形
成されることが望ましい。具体例としては、装着部材を
形成するのに好適なゴムとし挙げたものと同様のものを
挙げることができる。
加えて、バルーンや装着部材には、漏洩ガスを処理する
薬剤を収容しておくと良い。
「作用」 請求項1の防災キャップは、ボンベの上部を覆うように
装着されて用いられる。そして開口部は容器の外面に気
密に密着固定される。ボンベからガスの漏洩が起こる
と、柔軟性を有する材料によって形成された袋状の装着
部材が膨張するので、この変形を目視で検知することに
よりガス漏洩を発見できる。
この装着部材に漏洩ガスと反応して変色する検知剤を装
着した防災キャップにあっては、ガス漏洩が起きた場
合、検知剤が変色するので容易に発見できる。
装着部材に穿孔可能部が形成された防災キャップにあっ
ては、穿孔可能部にセンサーのプローブ(中空針)を刺
し入れてガス漏れの検査を行うことができる。また中空
針状に形成されたガス処理装置の処理導管を穿孔可能部
からキャップ内に刺し入れて、漏洩ガスの処理を行うこ
ともできる。さらに穿孔可能部に中空針を刺して所定の
ガスを吹き込むことによりキャップ内を所定のガス雰囲
気とすることもできる。
さらに装着部材に接続管が連設された防災キャップにあ
っては、接続管に検知剤の収容された検知管を取り付け
てガス漏洩の検知を行ったり、接続管にバルーンを装着
して漏洩ガスの捕集を行うことができる。
この接続管を、複数方向に分岐しておくと、枝管に取り
付けられたバルーンを順次取り替えながら漏洩ガスを捕
集できる。また検知管とバルーンを同時に装着部材に取
り付けることもできる。
装着部材にバルーンが連設された防災キャップにおいて
は、バルーンが装着部材よりも容易に膨張するように形
成されているので、バルーンの膨張により防災キャップ
内の圧力上昇が防止される。その結果、装着部材に加わ
る内圧が緩和され、装着部材の開口部とボンベ外面との
密着状態の悪化が防止される。
この防災キャップに、漏洩ガスを処理する薬剤を収容し
ておくと、漏洩ガスが直ちに無害化処理されるので安全
性が高まる。
通常この発明の防災キャップは、ボンベに予め装着して
利用されるが、ボンベの容器弁等からガス漏れが発生し
た後の事故処理にも利用できる。防災キャップの装着さ
れていないボンベからガスが漏れた場合は、まず装着部
材をガス漏れの発生した箇所を覆うように被せ、装着部
材の開口部をボンベの上部外面に気密に密着固定する。
すると、漏洩ガスは該キャップ内に一時収容されて環境
への流出が防止されるので、安全に事故処理の専門家の
到着を待つことができる。
「実施例」 以下、図面を参照してこの発明の防災キャップを詳しく
説明する。
(実施例1) 第1図はこの発明の一実施例を示すもので、図中符号10
は装着部材、符号11はバルーンである。そしてこれら装
着部材10とバルーン11とは接続管12によって接続されて
いる。
装着部材10は、外に開口する開口部を有する袋状のもの
で、この例では、下端が外に広く開口し上端側が徐々に
縮径して細いチューブ状となる筒状に形成されている。
そしてこの装着部材10は、その下端開口部がボンベ5の
容器弁6が取り付けられたネックリング13の外周面に固
定金具14によって気密に密着固定されるように形成され
ている。
この装着部材10は、柔軟性を有しかつガス透過率の小さ
い材料、例えば天然ゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴ
ム等によって形成されている。これらの材料は伸張性を
有する点でも好適に用いられる。
上記バルーン11は、上記装着部材10よりも伸張性が大で
あるように形成されている。このバルーン11を形成する
材料には、ガス透過率の小さいゴム、例えば装着部材10
に好適な材料として例示したものと同様のゴムによって
形成されることが望ましい。このバルーン11を装着部材
10と同一の材料で形成する場合は、バルーン11の方を薄
肉に形成して伸張し易いようにする。
このバルーン11内には、漏洩ガスの危険性を減ずるため
に漏洩ガスを処理する除害剤が塗布、あるいは注入され
ている。
これらバルーン11の入口頚部11a側の開口と装着部材10
の上端側の開口は、それぞれ取り付け金具18,18を用い
て接続管12に気密に固定されており、これにより装着部
材10とバルーン11とが連通されている。
次に、この防災キャップの使用方法を、防災キャップの
装着されていないボンベ5からガス漏れした場合の事故
処理を想定して説明する。
ボンベ5の容器弁6からガスの漏洩が起きた場合は、ま
ずこの防災キャップの装着部材10を下端開口部側から容
器弁6を覆うように被せ、その下端を延ばしてネックリ
ング13に嵌め、ついで固定金具14で気密に固定する。
すると、漏洩ガスは接続管12を経てバルーン11に流入す
る。このときバルーン11に流入した漏洩ガスの一部(5
〜6割程度)は、バルーン11に収容された除害剤によっ
て無害化される。
漏洩ガスの捕集が終了したあとバルーン11は、その入口
頚部11aをピンチコック等で密閉された後、接続管12か
ら取り外される。その後、バルーン11に残る漏洩ガス
は、バルーン11にさらに除害剤を注入したり、固定式除
害装置を用いるなどして無害化処理される。
この防災キャップにあっては、漏洩ガスをバルーン11に
捕集するので、除害装置の設備がない場所でも即座に漏
洩ガスの環境への流出を防止でき、しかも漏洩ガスをバ
ルーン11に蓄えておいて、後に漏洩ガスが収容されたバ
ルーン11を取り外して処理に供することができる。
従って、この防災キャップを用いれば、ガス漏れが発生
してもボンベ5を持ち運ぶ必要が無く、固定式除害装置
から離れた場所でも迅速に漏洩ガスを処理することがで
きる。
また、この防災キャップにあっては、装着部材10が柔軟
に形成されるとともに外に開口する開口部を有する形状
とされており、ガス漏れが発生した場合はガス漏れ箇所
を覆うように装着部材10を被せれば良いので、ボンベ5
の容器弁取り付け部6aにボンベキャップ9が装着されて
いても、その上から装着部材10を被せることができる。
従って、この防災キャップによれば、ボンベキャップ9
が装着された状態のボンベから発生したガス漏れに対し
ても迅速に対処できる利点がある。
さらに、この防災キャップにあっては、装着部材10が柔
軟に形成されているので、該防災キャップを装着し漏洩
ガスの環境への流出を防止した状態でも、容器弁6等を
操作することが可能である。
従って、この防災キャップを用いれば、漏洩ガスの環境
への流出を防止する処置を取ったあとで、ガス漏れを止
めるための簡単な修理や増締めを行うこともできる。
またさらに、この防災キャップは、柔軟性を有する装着
部材と膨張性を有するバルーンによって構成されている
ので、柔軟であり折り畳んだ状態でも保管することがで
きる。しかも小型、軽量であるうえ、構成が簡単で製造
コストが安価である。
従って、この防災キャップは、輸送トラック、実験室、
保管室等のあらゆる必要箇所に配備することができる。
また、使用方法が簡単なので、不慣れな人でも使用する
ことができる利点がある。
さらに、この防災キャップは、柔軟に構成されているの
で、使用に際して場所を取らない。従って、この防災キ
ャップは狭い場所でも迅速に使用でき、ガス漏れに対し
素早く対処できる。
またさらにこの防災キャップは、バルーンが伸張性を有
するように形成されているので、多量の漏洩ガスを捕集
できる利点がある。
加えて、この防災キャップでは、バルーン11に予め除害
剤が収容されているので、バルーン11に流入した時点で
速やかに漏洩ガスの危険性を低下させることができる。
従って、この防災キャップは、安全性の高いものとな
る。
(実施例2) 第2図は、この発明の防災キャップの第2実施例を示す
ものである。
この例の防災キャップは、上記第1実施例のものと異な
り、装着部材10とバルーン11とが逆流防止弁15を介して
接続されている。この逆流防止弁15は、装着部材10から
バルーン11へのガス流通を許し、バルーン11から装着部
材10へのガス流通を阻止するように取り付けられてい
る。
また、この例の防災キャップのバルーン11には、除害剤
が収容されていない。
この実施例の防災キャップにあっては、逆流防止弁15が
設けられているので、この弁15を装着部材10から外すこ
とによってバルーン11を安全にかつ簡単に取り外すこと
ができる。
また、この例の防災キャップでは、バルーン11に除害剤
が収容されていないので、漏洩ガスがバルーン11にその
ままの状態で回収される。従って、この実施例の防災キ
ャップでは、バルーン11に捕集された漏洩ガスを再利用
することが可能となり、経済的に有利である。
(実施例3) 第3図はこの発明の防災キャップの第3実施例を示すも
のである。
この例の防災キャップにあっては、装着部材10とバルー
ン11とが、除害器16および3方向に分岐する接続管12を
介して接続されている。
除害器16は、漏洩ガスの危険性を低下せしめるための薬
剤が収容されたもので、筒状あるいはゴム袋状に形成さ
れている。この除害器16は取り付け金具18によって装着
部材10と気密に接続されている。
接続管12は、2方向に分岐したもので、1つの枝管には
処理弁19が設けられている。また1つの枝管は上記除害
器16と気密に接続されている。残る2つの枝管には、バ
ルーン11が取り付けられようになっており、そのうち一
方の枝管は取り外し可能なメクラ栓20によって一時的に
閉止されている。
次に、この防災キャップの作用を説明する。
ボンベ5の容器弁6の部分からガスの漏洩が発生する
と、漏洩ガスは除害器16、接続管17を経てバルーン11に
流入する。この時漏洩ガスの一部は除害器16を通過する
間に無害化される。
また漏洩ガスが多量であると予想される場合や、先に取
り付けてあったバルーン11が満杯になった場合には、メ
クラ栓20を外してさらにバルーン11を取り付ける。
この防災キャップにあっては、接続管17にバルーン11を
複数取り付けることができるので、漏洩ガスが多量であ
る場合や、バルーン11が満杯になった場合に対処し易い
利点がある。
(実施例4) 第4図は、請求項1の防災キャップの一実施例を示すも
のである。
この防災キャップは、装着部材10のみによって構成され
ている。この装着部材10の下部には、ボンベ5の上部外
面、この例ではネックリング13の外周面に密着する開口
部が形成されており、上端側は徐々に縮径して閉じられ
ている。またこの装着部材10は、ボンベ5のボンベキャ
ップ9上からこれを覆うように被せることが容易にでき
るように、ボンベキャップ9の外径よりも若干大きな内
径に形成されている。またこの装着部材10の開口部の内
径は、所定の幅の部分がボンベ5のネックリング13の外
径よりも若干小に設定されている。
この装着部材10は、柔軟性を有しかつガス透過率の小さ
い材料、例えば天然ゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴ
ム等によって形成されている。
次に、この防災キャップの使用方法を説明する。
この装着部材10のみからなる防災キャップは、主に充填
の完了したボンベ5に予め装着して用いられる。
その際、装着部材10の開口部はボンベ5のネックリング
13に嵌め合わされ、固定金具14によってリング13の外面
にしっかりと密着固定される。
この防災キャップにおいては、ボンベ5の容器弁6など
からガス漏れが起きると、漏洩ガスによって装着部材10
が膨張するので、その変形を目視で検知することによ
り、ガス漏れ事故を発見することができる。
しかもこの防災キャップをボンベ5に装着しておけば、
漏洩ガスが該キャップ内に留どまり、大気中に拡散する
ことがないので、外気を汚染することなく、ガス漏れ事
故を発見できる。
(実施例5) 第5図の防災キャップは、装着部材10の上部に漏洩ガス
と反応して変色する検知剤24が充填された透明カップ25
が装着されてなるものである。検知剤24には、種々のも
のが提供されているが、ボンベ5に充填されたガスが水
素化ヒ素(AsH3)である場合には、臭化第二水銀の含浸
されたシリカゲルなどを用いることが望ましい。
この例の防災キャップは、前記実施例4のものと同様に
して用いられる。この例の防災キャップにおいては、装
着されたボンベ5からガス漏れが発生すると、検知剤24
が変色するので、これを視認することによってガス漏れ
事故を発見できる。
(実施例6) 第6図の防災キャップは、装着部材10の肩部10aの外表
面に、装着部材10が膨張した時に変形する検知用図柄26
が描かれてなるものである。この装着部材10の肩部10a
は他の部分に比べて肉厚に形成されており、検知用図柄
26がより顕著に変形するようになされている。
この防災キャップは前記実施例4と同様にして用いられ
る。装着されたボンベ5からガス漏れが発生すると、装
着部材10が膨張する。すると検知用図柄26が変形するの
で、これを視認することによってガス漏れ事故を発見で
きる。
(実施例7) 第7図の防災キャップは、装着部材10に、蛇腹状の管27
が連設されている。この蛇腹状の管27は一端が閉止さ
れ、他端が装着部材10内に連通されている。また第8図
に示すように、この蛇腹状の管27の溝部27aの奥まった
箇所(図中破線で示す部分)には色が塗られている。
この防災キャップは蛇腹状の管27を収縮させた状態で、
ボンベ5のネックリング13に気密に固定される。装着さ
れたボンベ5からガス漏れが発生すると、漏洩ガスによ
り蛇腹状の管27が伸長するので、これを視認することに
よってガス漏れ事故を発見できる。また蛇腹状の管27が
伸長すると、溝部27aの奥まった箇所に塗られた色が視
認できるようになるので、ガス漏れ事故より確実に発見
できる。
(実施例8) 第9図および第10図に示す防災キャップは、装着部材10
に穿孔可能部28が形成されている。この穿孔可能部28
は、中空針を刺し入れることができると共に刺し入れら
れた中空針を引き抜いた時に閉じるように形成された部
分である。
この例にあっては穿孔可能部28が、ゴム製の装着部材10
の内面側に弾性片29を接着することによって形成されて
いる。弾性片29には、ゴムなどの弾性を有する材料から
なる円柱体を用いることもできるが、この例では弾性片
29として、針が刺し入れられたときにのみ開口するよう
な切り込み30が設けられた軟質プラスチック製の肉厚円
板が用いられている。
つぎにこの防災キャップの作用を説明する。
この例の防災キャップにあっては、穿孔可能部にセンサ
ーのプローブ(中空針)を刺し入れてガス漏れの検査を
行うことができる。また中空針状に形成されたガス処理
装置の処理導管を穿孔可能部28から防災キャップ内に刺
し入れ漏洩ガスを導出して処理することもできる。さら
にボンベ5に充填されたガスがシランなどの自燃性ガス
である場合には、穿孔可能部28に中空針を刺し入れて窒
素ガスを吹き込み防災キャップ内の空気を窒素と置換し
ておくことによって、漏洩ガスと酸素との反応による装
着部材10の破損事故を防止することができる。
(実施例9) 第11図に示す防災キャップは、装着部材10に接続管12が
連設されたものである。この例では装着部材10と接続管
12が一体に形成されている。接続管12の一端は開口され
ており、この管路はピンチコック32で閉止されるように
なっている。この防災キャップは全体がゴムによって形
成されている。
またこの防災キャップの装着部材10は、ボンベ5の胴部
の上部までを覆うように形成されている。この装着部材
10の開口部は、端部より若干内方の部分が所定の幅でボ
ンベ5の胴部の外径よりも小径に形成されており、この
内径小なる部分で防災キャップは容器の胴部の上部外面
にその収縮力によって密着固定するようになっている。
この例の防災キャップにあっても、ガス漏れ事故が発生
した場合は装着部材10が膨張して変形するのでその変形
を視認することにより、ガス漏洩を発見することができ
る。また少量のガス漏れ事故は接続管12の部分からガス
検知器のセンサープローブを刺し込んで調べることがで
きる。また検知剤の収容された検知管を接続管12に常時
取り付けておいて、ガス漏洩の検知を行うことができ
る。検知剤が変色してガス漏洩が検知された場合は、接
続管12にバルーン11を装着して漏洩ガスを回収すること
ができる。
この防災キャップは、ボンベ5の胴部上部に密着固定さ
れるように形成されているので、ネックリング13の設け
られていないボンベ5にも装着できる利点がある。ま
た、アルミニウム製のボンベは肩部がひび割れした例が
あるので、このようなアルミニウム製ボンベにもこの防
災キャップは好適に利用できる。
(実施例10) 第12図に示す防災キャップは、装着部材10に別途製作さ
れた接続管12が取り付けられてなるものである。この接
続管12は2方向に分岐しており、2つの枝管には弁33,3
3が設けられている。
この防災キャップでは前記実施例9の防災キャップと同
様の作用効果を得られる他、2方向に分岐した枝管に弁
33,33が設けられているので、各枝管に取り付けられた
バルーン11、11を順次取り替えながら漏洩ガスを回収で
き、多量のガス漏洩にも対処できる利点がある。また漏
洩ガスを調べる検知管とバルーン11を同時に装着部材10
に取り付けることもできる。
(実施例11) 第13図に示す防災キャップは、装着部材10と接続管12と
バルーン11とが一体に形成されてなるものである。この
防災キャップは、全体がゴムによって形成されている。
この防災キャップの装着部材10をなす部分は最も厚肉に
形成されており、バルーン11をなす部分は最も薄肉に形
成されている。またこの防災キャップの装着部材10の部
分には、穿孔可能部28が形成されている。
この例の防災キャップは、ボンベに予め装着しておくこ
とができるが、ガス漏れ事故が発生した時に容器に装着
しても良い。容器弁6などからガス漏れ事故が発生した
時には、小さく折り畳まれていた防災キャップを容器弁
6を覆うように被せ、その開口部をネックリング13に嵌
めて固定金具14で気密に固定する。この防災キャップ
は、装着部材10の部分が厚肉に形成されバルーン11の部
分が薄肉に形成されているので、バルーン11側が容易に
膨張する。従って、ガスが漏洩しても防災キャップ内の
圧力上昇が最低限に抑制され、装着部材10のボンベ5に
気密に装着された状態が維持される。
漏洩ガスの処理は、除害装置に接続された導管のプロー
ブ(中空針)を穿孔可能部28から防災キャップ内に差し
込み、漏洩ガスを除害装置に吸引して行うことができ
る。また、ガス漏洩が完全に終了したあとでは、接続管
12の部分をピンチコック等で封止して防災キャップをボ
ンベ5から取り外し、除害薬液を防災キャップ内に注入
したり、漏洩ガスが収容された防災キャップを固定式除
害装置に運んでからガス処理することもできる。
(実施例12) 第14図に示す防災キャップは、別々に製作された装着部
材10とバルーン11が接続管12によって接続されてなるも
のである。装着部材10は厚肉のゴムからなるもので、そ
の側部の2箇所には穿孔可能部28,28が形成されてい
る。また装着部材10の一端は、細く縮径されて接続管12
が差し込まれる連結部34となっている。バルーン11は装
着部材10よりも薄肉のゴムによって形成されている。
またこの例の防災キャップには、第15図に示す検知管35
が別途用意されている。この検知管35は筒状のもので、
その内部に検知剤24が収容されている。またこの検知管
35の開口端側は、装着部材10の連結部34に気密に接続さ
れるようになっている。
この防災キャップでは、ガス漏洩の検知および捕集を行
うことができる。
この防災キャップを使用する場合は、まずボンベ5の容
器弁6を覆うように装着部材10を被せ、固定金具14を用
いて装着部材10の開口部をボンベ15のネックリング13に
気密に取り付ける。そして通常の場合は、装着部材10の
連結部34に検知管35を取り付けておく。このようにセッ
トされた状態で、ボンベ5からガスが漏洩すると、検知
管35の検知剤24が変色するので、即座にガス漏洩を検知
できる。
このようにガス漏洩が検知された場合は、ピンチコック
などを用いて装着部材10の連結部34を閉じたあと、検知
管35を外し、ついで接続管12を用いてバルーン11を取り
付ける。この後、ピンチコックを外して連結部34を開
き、バルーン11に漏洩ガスを回収する。
この防災キャップを用いて漏洩ガスの回収のみを行う場
合は、装着部材10に最初からバルーン11を取り付けてお
く。
バルーン11に回収された漏洩ガスは、図示しない除害装
置の導管のプローブ(中空針)を装着部材10の穿孔可能
部28に刺し入れて、回収された漏洩ガスを吸引しつつ処
理する。
シランなどの自燃性ガスが収容されたボンベ5にこの防
災キャップを用いる場合は、漏洩ガスが防災キャップ内
の空気で燃焼するのを防止するために、キャップ内を窒
素雰囲気に置換しておくことが望ましい。窒素ガスと空
気の置換は、装着部材10の穿孔可能部28に、中空針状に
形成された窒素スプレーの吐出管を刺し入れて行うこと
ができる。
(実施例13) 第16図に示す防災キャップは、ゴム製の装着部材10とゴ
ム製のバルーン11が透明プラスチック製の接続管12によ
って連結されたものである。
接続管12の中央部分には、漏洩ガスと反応して着色する
検知剤24が収容されている。
この例の防災キャップは、予めボンベ5のネックリング
13に固定されて用いられる。装着されたボンベ5からガ
スが漏洩すると、漏洩ガスによって検知剤24が変色す
る。そして漏洩ガスはバルーン11に回収される。
この防災キャップにおいては、検知剤の色を確認するこ
とによってガス漏れ事故を容易に発見できるうえ、直ち
に漏洩ガスがバルーン11に回収されるので、安全な状態
でガス処理専門家の到着を待つことができる利点があ
る。
なお、以上の実施例では、装着部材10がネックリング13
に固定される防災キャップを示したが、ボンベ5のネッ
クリング13の形状が特殊である場合には、アダプター等
を介在させて装着部材10を取り付けるようにしても良
い。
また、実施例1に示した防災キャップにおいて、接続管
12にコックを設けてバルーン11が満杯になったときこの
コックを閉じてバルーン11を交換するようにしておけ
ば、満杯になったバルーン11の交換を安全に行うことが
できる。この場合、バルーン11を交換する間の漏洩ガス
は柔軟に形成された装着部材10中に一時蓄えられる。
「実験例」 (耐蝕性試験1) 装着部材10およびバルーン11を作成するのに用いる材料
の耐蝕性を調べた。
装着部材10、バルーン11を形成する材料として、天然ゴ
ム、ブチルゴム、クロロプレンゴムを選択し、各材料か
らなる試験片(100×200mm、厚さ0.2mm)を作成した。
ついで、これらの試験片を試験ガスに約3日間さらし、
目視および引張り試験によって材質の劣化が生じていな
いかを調べた。試験ガスとしては、窒素ガスをベースガ
スとし、これにジクロルシラン、シラン、ジボラン、ホ
スフィンあるいはアルシンがそれぞれ10%配合された5
種類の混合ガスを用いた。
この結果、いずれのゴムとも各混合ガスに対する劣化は
ほとんど認められず、上記3種類のゴムはこの発明の装
着部材10、バルーン11を作成する材料として好適である
ことが確認された。
(耐蝕性試験2) ステンレス製の暴気試験容器に、天然ゴム材を10cm×20
cmに切断したものを吊り下げ、真空引き脱ガスした。こ
の後、試験ガスを常圧まで導入し、約10時間放置したの
ち、窒素ガスパージ、真空引きを行い、天然ゴム材を容
器から取り出し、目視検査および引張り試験を行った。
試験ガスとしては、ベースガスとしての水素ガスにジボ
ラン(B2H6)が5%配合されたガス(No.1)、ベースガ
スとしての窒素ガスにホスフィン(PH3)が10%配合さ
れたガス(No.2)、窒素ガスに水素化ヒ素(AsH3)が10
%配合されたガス(No.3)、窒素ガスにシラン(SiH4
が10%配合されたガス(No.4)、窒素ガスに水素化セレ
ン(H3Se)が5%配合されたガス(No.5)を選んだ。
結果を第1表に示す。
この結果から、天然ゴムは試料ガスNo.5に対し引張応力
600%,800%で劣化が認められたが、このNo.5のガスに
対しても引張強さおよび伸びは変化しておらず、従っ
て、いずれのガスに対しても天然ゴムは良好な耐性を有
しているといえる。
(伸張性) 天然ゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴムを用いてバル
ーン11を作成し、それらに窒素ガスを注入してその伸張
性を調べた。
その結果、バルーン11は伸張前の寸法(直径A)に対し
て、10倍以上(10×A)膨張しても破裂せず、余裕が認
められた。
また、バルーン11に流入した漏洩ガスの透過を考慮して
バルーン11の伸張を3倍(3×A)を上限とすると、10
l型のボンベ(150kg/cm2充填で、ガス量1.5m3)のとき
は、バルーン11の大きさを伸張前の状態で、肉厚約0.2m
m、直径約20mm、長さ約200mm程度(材質重量約100g)に
設定することが望ましく、47l型のボンベ(ガス量7
m3)のときは、バルーン11の大きさを肉厚約0.2mm、直
径約20mm、長さ約700mm程度(材質重量約300g)に設定
することが望ましいことが判明した。
(装着テスト) 第1図に示した実施例1の防災キャップを用いて漏洩防
止に要する時間を測定した。
まず10l型のボンベ5の容器弁6を開いて1/minで窒
素ガスを漏洩させ、直ちに防災キャップを装着する操作
を10回行った。
この結果、防災キャップは10〜15秒で装着でき、漏洩ガ
スのほとんどを捕集できることが判明した。
「発明の効果」 請求項1の防災キャップは、高圧ガス容器の上部外面に
密着する開口部を有しかつ柔軟性を有する材料によって
形成された装着部材からなるものなので、高圧ガス容器
の上部を外気から遮断するように装着できる。そして装
着された高圧ガス容器からガスの漏洩が起こると、柔軟
性を有する材料によって形成された装着部材が膨張する
ので、この変形を目視検知することによりガス漏洩を発
見できる。
従ってこの防災キャップによれば、漏洩ガスを大気に流
出させることなく漏洩事故を発見できるので、事故処理
を安全にかつ短時間に行うことができる。
またこの防災キャップにあっては、装着部材が柔軟に形
成されるとともに外に開口する開口部を有する形状とさ
れており、高圧ガス容器の上部を覆うように装着部材を
被せて用いるので、高圧ガス容器の容器弁取り付け部に
ボンベキャップが装着されていても、その上から装着す
ることができ、利用できる範囲が広い。
さらにこの防災キャップにあっては、装着部材が柔軟に
形成されているので、該キャップを装着したままの状態
でも、容器弁等を操作することが可能である。従って、
この防災キャップを用いれば、漏洩ガスの環境への流出
を防止しつつ、ガス漏れを止めるための簡単な修理や増
締めを行うことができる。
この防災キャップは、予め高圧ガス容器に装着しておく
ことが望ましいが、この防災キャップが装着されていな
い高圧ガス容器のガス漏れ事故にも利用できる。こよう
な場合には、まず装着部材をガス漏れの発生した箇所を
覆うように被せ、装着部材の開口部を高圧ガス容器に気
密に密着固定する。すると、漏洩ガスは該キャップ内に
一時収容されるので、事故処理の専門家の到着を待つこ
とができる。
請求項2の防災キャップは、装着部材がゴムによって形
成されているので、装着された高圧ガス容器からガスが
漏洩した場合は、装着部材が伸長しつつ膨張する。従っ
て装着部材の変形を容易に視認することができ、ガス漏
れ事故を発見し易い。また装着部材の内部にもある程度
の漏洩ガスを一時蓄えることができる利点がある。
請求項3の防災キャップは装着部材に検知剤が設けられ
たものなので、装着された高圧ガス容器からガスが漏れ
た場合、検知剤の変化によって即座にガス漏れ事故を検
知できる。従って、この防災キャップにおいてはガス漏
れ事故をより確実に発見できる利点がある。
請求項4の防災キャップは装着部材に穿孔可能部が形成
されているので、穿孔可能部に中空針を刺し入れて、セ
ンサーによるガス漏れ検査や、漏洩ガスの処理や、キャ
ップ内雰囲気の調整を行うことができる。従って、この
防災キャップは取り扱い性の優れたものとなる。
請求項5の防災キャップは装着部材に接続管が連設され
ているので、接続管に検知剤の収容された検知管を取り
付けてガス漏洩の検知を行ったり、接続管にバルーンを
装着して漏洩ガスの捕集を行うことができる。従って、
この防災キャップは、取り扱い便利なものとなる。
前記接続管に弁を設けたり、前記接続管を複数に分岐せ
しめた防災キャップは、さらに取り扱い易いものとな
る。
請求項8の防災キャップは、装着部材よりも膨張し易い
バルーンが連設されたものなので、漏洩ガスをバルーン
に回収して、一時的に漏洩ガスをバルーンに蓄えてお
き、その後に漏洩ガスが収容されたバルーンを取り外し
て処理に供することができる。
従って、この請求項8の防災キャップを用いれば、ガス
の漏洩が発生しても高圧ガス容器を持ち運ぶ必要が無
く、除害装置の設備がない場所でも迅速に漏洩ガスを処
理することができる。
またこの防災キャップにあっては、漏洩ガスによる該キ
ャップ内の圧力上昇が、バルーンの膨張によって抑制さ
れるので、装着部材に加わる内圧が緩和される。従って
この防災キャップは、装着部材の開口部と高圧ガス容器
の外面との取り付け状態の気密性が確実に保たれるもの
となる。
前記バルーンをゴムで製作すれば、バルーンが伸張して
内容積が増大するので、多量の漏洩ガスを回収できる利
点がある。
請求項10の防災キャップは、漏洩ガスを処理する薬剤が
収容されているので、漏洩ガスの一部あるいは全部が防
災キャップ内で直ちに処理される。従って、この防災キ
ャップは安全性の高いものとなる。
加えてこの発明の防災キャップは、柔軟に形成されてい
るので折り畳んだ状態で保管することができ、しかも小
型、軽量であるうえ、構成が簡単で製造コストが安価で
ある。
従って、この発明の防災キャップは、輸送トラック、実
験室、保管室等のあらゆる必要箇所に配備することがで
きる。また、使用方法が簡単なので、不慣れな人でも使
用することができる利点がある。
さらに、この発明の防災キャップは、使用に際して場所
を取らないので、狭い場所でも使用できる。
よって、この発明の防災キャップによれば、危険性を有
するガスが充填された高圧ガス容器等からのガス漏れに
対する安全対策を大幅に改善することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図はそれぞれ実施例1〜6の防災キャ
ップを示す概略断面図、第7図は実施例7の防災キャッ
プを示す概略断面図、第8図は同実施例7の防災キャッ
プの要部を示す概略断面図、第9図は実施例8の防災キ
ャップを示す概略断面図、第10図は同実施例8の防災キ
ャップを示す正面図、第11図ないし第13図は実施例9〜
11の防災キャップを示す概略断面図、第14図は実施例12
の防災キャップを示す斜視図、第15図は同実施例12の防
災キャップに用いられる検知管を示す断面図、第16図は
実施例13の防災キャップを示す概略断面図、第17図は従
来より高圧ガス容器のガス漏れの処理に用いられていた
固定式除害装置を示す概略図、第18図は従来よりガス漏
れ発生時に用いられていた防災キャップの使用状態を示
す概略図である。 5…高圧ガス容器(ボンベ)、10…装着部材、11…バル
ーン、12…接続管、15…逆流防止弁、19…処理弁、24…
検知剤、28…穿孔可能部、33…弁。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高圧ガス容器の上部外面に密着する開口部
    を有し柔軟性を有する材料によって形成された袋状の装
    着部材からなる防災キャップ。
  2. 【請求項2】装着部材が、ガス透過の小さいゴムによっ
    て形成されたことを特徴とする請求項1記載の防災キャ
    ップ。
  3. 【請求項3】前記装着部材に、漏洩ガスと反応して変色
    する検知剤が装着されたことを特徴とする請求項1記載
    の防災キャップ。
  4. 【請求項4】前記装着部材に、中空針を刺し入れること
    ができると共に刺し入れられた中空針を引き抜いた時に
    閉じる穿孔可能部が設けられたことを特徴とする請求項
    1記載の防災キャップ。
  5. 【請求項5】前記装着部材に、接続管が連設されたこと
    を特徴とする請求項1記載の防災キャップ。
  6. 【請求項6】前記接続管に、弁が設けられたことを特徴
    とする請求項5記載の防災キャップ。
  7. 【請求項7】前記接続管が、複数に分岐していることを
    特徴とする請求項5記載の防災キャップ。
  8. 【請求項8】前記装着部材に、装着部材よりも容易に膨
    張するように形成されたバルーンが連設されたことを特
    徴とする請求項1記載の防災キャップ。
  9. 【請求項9】前記バルーンが、ガス透過の小さいゴムに
    よって形成されたことを特徴とする請求項8記載の防災
    キャップ。
  10. 【請求項10】漏洩ガスを処理する薬剤が収容されたこ
    とを特徴とする請求項1または請求項8記載の防災キャ
    ップ。
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