JPH07116980A - マニピュレータシステム - Google Patents

マニピュレータシステム

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JPH07116980A
JPH07116980A JP8616394A JP8616394A JPH07116980A JP H07116980 A JPH07116980 A JP H07116980A JP 8616394 A JP8616394 A JP 8616394A JP 8616394 A JP8616394 A JP 8616394A JP H07116980 A JPH07116980 A JP H07116980A
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JP8616394A
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Akira Dobashi
亮 土橋
Naoya Ezawa
直也 江沢
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】親アームに着脱可能な子アームを親アームと同
様に独立して制御し得るマニピュレータシステムを提供
することにある。 【構成】このマニピュレータシステムは、親アームの先
端以外の腕部に子アームを結合し、親アームと子アーム
を制御的に独立して動作できるようにする。子アームを
親アームの腕部に結合するには、親アームの先端の着脱
機構を動作させて子アームの着脱機構を結合し、子アー
ムの別の着脱機構を親アームの腕部の着脱機構に移動さ
せて機械的及び電気的に結合する。この結合が完了する
と、親アームの先端の着脱機構と子アームの着脱機構と
の結合を解放する。 【効果】これにより、親アームに対し子アームを分岐接
続でき、作業範囲の拡大と複合作業を行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、産業用ロボット等のア
ームの先端に着脱装置を取付け、作業工具等を交換する
機能を有するマニピュレータシステムに関するものであ
る。 【0002】特に、宇宙環境等の悪環境における作業に
用いて好適なマニピュレータシステムに関するものであ
る。 【0003】 【従来の技術】従来、宇宙空間で作業するマニピュレー
タとしては、作業範囲の広さや高精度の作業等、各種の
仕様が要求されると共に、宇宙空間に打上げ時の重量制
限等の制約条件が存在する。 【0004】これらの要求を満たすために、例えば、特
開昭61−30387号公報に記載されているような、
改良されたマニピュレータを有する宇宙ステーションが
提案されている。この宇宙ステーションは、作業範囲の
広い大型のマニピュレータの先端に、高精度の小型マニ
ピュレータを取付けるか、あるいは別個に制御可能とす
ることで、宇宙ステーションにおける広範囲の搬送作業
と高精度の組立、保守、点検作業を行うことができるも
のである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなマニピュレータは、大型マニピュレータの先端に
小型マニピュレータを直列に結合するか、別個の制御と
するため、次のような問題がある。 【0006】(1) 一端を抑えて他端を回すような複合
作業が簡単にできない。 【0007】(2) 2つのマニピュレータの結合は、直
列接続のため、動作領域の拡大に限界がある。 【0008】(3) 小型マニピュレータを台等に固定し
ておくために、宇宙空間などでの機械的、熱的保護が大
型マニピュレータとは別個に必要になり、経済的でな
い。 【0009】(4) 直列結合の場合、力が全体に伝わる
ので、負荷を上げると全体の剛性をあげる必要があり、
大幅な重量増加になる。 【0010】(5) 先端が常に1つしかないので、ツー
ルの交換が頻繁になり能率が悪い。 【0011】本発明の目的は、親アームに着脱されるア
ームをも制御し得るマニピュレータシステムを提供する
にある。 【0012】本発明の他の目的は、複合作業を簡単に行
い得るマニピュレータシステムを提供するにある。 【0013】さらに、他の本発明の目的は、子アームの
機械的、熱的保護を特に設けることなく、保管しておく
ことのできるマニピュレータシステムを提供するにあ
る。 【0014】さらに他の本発明の目的は、全体として小
型、軽量で、大荷重の負荷に対応できるマニピュレータ
システムを提供するにある。 【0015】 【課題を解決するための手段】上記の目的は、親アーム
の先端の着脱装置を作業できる状態にしたまま、親アー
ムの先端以外の腕部に子アームが着脱可能な着脱機構を
装着し、制御的にも独立して動作できるようにすること
で達成される。 【0016】 【作用】例えば、子アームの基部に、少なくともそれぞ
れ1つづつの作動側および被動側着脱装置を設け、親ア
ーム先端の作動側着脱装置を作動させて子アームの被動
側着脱装置を結合し、子アームの着脱装置(作動側)を
作動できるよう電源及び信号線の結合を行う。その後、
親アームの着脱装置によって子アームを親アームの腕の
着脱装置(被動側)に運搬させ結合し、親アームの着脱
装置(被動側)からの電源及び信号線の供給を確認し
て、親アームの作動側着脱装置によって子アームを離脱
させるようにする。 【0017】親アームの先端に設けた着脱装置によっ
て、子アームを装着し、親アーム自身に取付けるための
部位は自由に選ぶことはできないが、腕の動作領域を検
討することによって取付位置範囲を拡大できる。また、
親アームに取付位置範囲を拡大するために、特殊な自由
度を設けることは効果が大きい。 【0018】 【実施例】以下本発明の一実施例を図1により説明す
る。図1の100は4自由度以上の長腕の親アーム、2
00は3自由度以上の短腕の子アーム、300はコント
ローラを示す。 【0019】親アーム100は大形のマニピュレータで
7つの独立して動く可動部を持ち先端には101の着脱
装置を有している。着脱装置101は、米国特許第41
05241号に記載されるようにいづれの方向に対して
も遊びなく結合することのできる装置である。通常機械
的結合のほかに電気的結合部を有し、電力や信号を供給
することができる。 【0020】子アーム200は、小形のマニピュレータ
で、6つの独立して動く可動部のほか、着脱装置101
と同じ構造を持つ201の着脱装置と202の着脱突起
および203のグリッパより成る。 【0021】コントローラ300は、親アーム100と
子アーム200を制御するもので、その装置構成につい
ては、図2にて後述する。 【0022】親アーム100において、102は親アー
ムベースで、親アーム100を軸のまわりに回転させる
駆動装置を内蔵している。 【0023】103は親アーム前腕であり、104は親
アーム第一関節であって、親アーム前腕103は、親ア
ームベース102の中心軸まわりに親アーム第一関節1
04に内蔵された駆動装置により動作する。105は親
アーム回転腕、親アーム前腕103に内蔵された駆動装
置によりその中心軸まわりに回転する。106は親アー
ム上腕であり、107は親アーム第二関節で、親アーム
上腕106は、親アーム第二関節107に内蔵された駆
動装置によりその中心軸まわりに回転する。108は、
親アーム手首で、親アーム上腕106の先端の中心軸ま
わりに回転(ピッチ運動)する。109は、親アーム手
首108の中心軸のまわりに回転する親アーム手首ロー
ル部である。110は、手首ヨウ部で、手首ロール部の
中心軸と直角な中心軸のまわりに回転する。なお、親ア
ーム回転腕105には、111,112の着脱突起があ
り、親アーム上腕106には、113の着脱突起があ
る。 【0024】子アーム200の構成は、一端に着脱装置
201を備えており、着脱装置201は、204の子ア
ームベースに取付けられる。子アームベース204は、
子アーム200のグリッパ203側を、中心軸のまわり
に回転させる。205は、子アーム前腕、206は子ア
ーム上腕で、それぞれ、子アームベース204の中心軸
に直角な中心軸まわりに回転する。207は子アーム手
首で、子アーム上腕の中心軸のまわりに回転(ロール運
動)する。208は子アームピッチ軸で、子アーム手首
207の中心軸に直角な軸のまわりに回軸する。 【0025】209は子アームヨウ軸で先端のグリッパ
203を子アームピッチ軸208および子アーム手首2
07の中心軸の両方に直角な中心軸のまわりに回転させ
る。210は子アームベース204に取付けられたテレ
ビカメラである。 【0026】次に、図2により、図1の機構を動作させ
るための制御回路を説明する。 【0027】まず、コントローラ300において、30
1は電源である。302は親アーム動作指令発生装置
で、303は親アーム制御処理装置である。304は中
央演算装置である。305は子アーム動作指令発生装置
で、306は子アーム制御処理装置である。 【0028】親アーム制御処理装置303及び子アーム
制御処理装置306はそれぞれ親アーム動作指令発生装
置302および子アーム動作指令発生装置305からの
指令を受けて、それぞれのアームの7つ及び6つの独立
して動く可動部と着脱装置101および201との駆動
制御を行う。 【0029】すなわち、401,402,403,40
4,405,406,407は、それぞれ親アームベー
ス102、親アーム第1関節104、親アーム回転腕1
05、親アーム第2関節107、親アーム手首108、
親アーム手首ロール部109、親アーム手首ヨウ部11
0への駆動制御回路、408は着脱装置101の駆動制
御回路である。307,308,309,310は、そ
れぞれ着脱装置101、着脱突起111,112,11
3に設けられた親接続端子板である。また、409,4
10,411,412,413,414は、子アーム2
00の6つの独立した可動部(子アームベース204、
子アーム前腕205、子アーム上腕206、子アーム手
首207、子アームピッチ軸208、子アームヨウ軸2
09)の駆動制御回路で、415は着脱装置201の、
416はグリッパ203の駆動制御回路である。 【0030】これら409〜415の駆動制御回路は、
親アームベース102から入って親アーム100の先端
にある着脱装置101の親接続端子板307に連絡して
いる。また409〜415の駆動回路は、着脱突起11
1の親接続端子板308,112の親接続端子板30
9,113の親接続端子板301にも連絡している。 【0031】417は電源回路で、親アームの7つの可
動部102〜104,107〜110と着脱装置101
および親接続端子板307〜310に接続されている。 【0032】図3は、子アーム200の制御回路で、3
11,312はそれぞれ着脱装置201と着脱突起20
2に取付けられた子接続端子板である。また、418は
子電源回路、419はグリツパ203の駆動制御回路、
420,421,422,423,424,425はそ
れぞれ子アームの6つの可動部すなわち子アームベース
204、子アーム前腕205、子アーム上腕206、子
アーム手首207、子アームピッチ軸208、子アーム
ヨウ軸209の駆動制御回路、426は着脱装置201
の駆動制御回路である。 【0033】ここで、子電源回路418は、図2におけ
る電源回路417に電気的に接続されるもので、駆動制
御回路419,420,421,422,423,42
4,425,426は、同じく図2における駆動制御回
路416,409,410,411,412,413,
414,415に電気的に接続されるものである。 【0034】418の子電源回路は、子アームの上記6
つの可動部およびグリッパ203、着脱装置201へ接
続されている。 【0035】駆動制御回路401〜407,409〜4
14はサーボ制御回路で、それぞれ電動機駆動回路、電
動機速度検出回路、電動機位置検出回路からなっており
その構成は同じである。したがって親アームベース10
2を代表的に選んでその動作を説明し、他の親アームの
可動部および子アームの可動部の駆動方法について1つ
1つ説明することは省略する。 【0036】図4は、親アームベース102の駆動装置
を示す。 【0037】500は親アームベース102の駆動用電
動機であり、501はその速度検出器、502はその減
速機、503は親アームベース102の出力軸であり、
504は出力軸503の位置検出器である。 【0038】505,506,507は一組となって駆
動用電動機500を駆動する駆動回路であり、508,
509はそれぞれ速度検出器501、位置検出器504
の出力信号の速度検出回路および位置検出回路である。 【0039】速度検出器501、位置検出器503に
は、出力信号を出力させるため、図2でのべた電源回路
417が接続されている。 【0040】図2にのべた親アームベース102の駆動
制御回路401は、図4の駆動回路505,506,5
07及び速度検出器4回路508、位置検出回路509
より成っている。 【0041】親アームベース102は、図2の親アーム
動作指令発生装置302の指令によって親アーム制御処
理装置303が親アームベース102の制御量を演算で
求めて出力し、その出力は駆動回路505,506,5
07によって図4の駆動用電動機500に伝えられ、駆
動用電動機500が回転するとその速度は、速度検出器
501によって検出され、その信号は速度検出回路50
8によって親アーム制御処理装置303にフィードバッ
クされる。 【0042】さらに、駆動用電動機500の回転は、減
速機502に伝えられ、その回転位置は、位置検出器5
04によって検出され、その信号は位置検出回路509
によって親アーム制御処理装置303にフィードバック
される。 【0043】親アーム制御処理装置303は、親アーム
動作指令発生装置302の指令と速度検出回路508、
位置検出回路509のフィードバック信号を受け、中央
演算装置304と共に親アームベース102の駆動装置
を制御する。 【0044】次に図5により着脱装置101,201に
ついて説明する。 【0045】図5は、その機能を説明するため要素に分
解して説明したものである。 【0046】510は、3つのワイヤから成る捕獲要素
でワイヤの一端が固定、他端が1/3周の円周回転する
回転部になっており、着脱突起111,112,11
3,202が着脱装置101,201に入ると捕獲され
るようになっている。この捕獲要素510については、
USP4,105,241に記載されているものが利用
できる。 【0047】511は、引込要素でボールネジ構造にな
っており、捕獲要素510を引込んで着脱装置の結合要
素(図示せず)と結合させる。 【0048】512は、捕獲要素510、引込要素51
1に共通に使用される電動機で、その動力分配は、51
3と514のクラッチで行われる。515,516はブ
レーキで捕獲要素510と引込要素511の状態保持に
使用される。517,518は減速機でそれぞれ捕獲要
素510とクラッチ513及び引込要素511とクラッ
チ514の中間にあって、電動機512の回転数を減速
しトルクを上げる役割をはたしている。捕獲要素51
0、引込要素511の動作完了を確認するためそれぞれ
の動作領域の端部に、519,520,521,522
のリミットスイッチが置かれている。 【0049】上記の電動機512、クラッチ513,5
14、ブレーキ515,516の動作指令を与えるため
に制御回路523,524,525,526,527が
設置され、またリミットスイッチ519,520,52
1,522から親アーム制御処理装置303、または子
アーム制御処理装置306へ528,529,530,
531のリミット信号がフィードバックされている。こ
れら制御回路523,524,525,526,52
7、リミット信号回路528,529,530,531
をまとめて着脱装置101については図2に駆動制御回
路408として示し、着脱装置201では駆動制御回路
415として示した。また図2の電源回路417は、リ
ミットスイッチ519,520,521,522へ電源
供給のため接続されている。なお、グリッパ203につ
いては、一般のグリッパと変わる所がなく、また回路構
成は着脱装置101,201と基本的には変わらないの
で詳細な説明は省略する。 【0050】次に本マニピュレータシステムの動作につ
いて説明する。 【0051】まず、親アーム動作指令発生装置302か
ら着脱装置101取付位置の位置(X,Y,Z)と方向
(α,β,γ)に対する指令が発生すると、親アーム制
御処理装置303が中央演算装置304と共に、親アー
ムの7つの可動部のうち親アーム回転腕105を除く6
つの可動部につきそれぞれに対する駆動制御指令
(δ11,δ21,δ41,δ51,δ61,δ71)を出力する。
この信号は、駆動制御回路401,402,404〜4
07によって各軸の駆動装置へ伝えられる。例を親アー
ムベース102にとるならば、駆動制御指令δ11は駆動
制御回路401を構成する駆動回路505,506,5
07、速度検出回路508、位置検出回路509のうち
駆動回路505,506,507に伝えられ、駆動用電
動機500が動作して位置検出器503から位置検出回
路509によって親アーム制御処理装置303にフィー
ドバックされ、上記駆動制御指令δ11の位置まで駆動用
電動機500が来るとその位置を保持するよう制御し続
ける。このようにして、親アーム動作指令発生装置30
2から指令された位置と方向に親アーム100の着脱装
置101の取付位置がなるよう制御が行われる。親アー
ム回転腕105については、この回転腕105上に設置
された着脱突起111,112を回転させるのが目的で
このような回転動作によっても着脱装置101の取付位
置には、全く影響がない。したがって親アーム回転腕1
05に対する指令は、他の動作部とは独立に出力され
る。しかし動作方法については、他の動作部と変わる所
がない。 【0052】子アーム200の動作は、親アーム回転腕
105を除いた親アーム100の動作と同じ方法で子ア
ーム動作指令発生装置306から出力され、各動作部へ
の指令に演算処理されて伝達される。その内容は親アー
ム100に関して示したものと変わらないので省略す
る。 【0053】着脱装置101の動作は、親アーム動作指
令発生装置302からの順序動作指令によって行われ
る。着脱装置101が子アーム200の着脱突起202
に接近して内部に取り込む状態になったとき、親アーム
動作指令発生装置302が駆動制御回路408より図5
のクラッチ513を結合してクラッチ514を開放し、
ブレーキ515を開放して電動機512に指令を与える
と捕獲要素510の3つの回転部が動いて3つのワイヤ
により着脱突起202を捕獲する。捕獲の完了は、リミ
ットスイッチ520によって検出され、リミット信号回
路529により親アーム制御処理装置303に伝えられ
る。その結果、親アーム動作指令発生装置302は、電
動機512を停止しブレーキ515を結合させ、クラッ
チ513を開放してクラッチ514を結合し、ブレーキ
516を解放して再び電動機512を動作させる。その
結果、引込要素511が動作して着脱突起を着脱装置1
01の内部まで引込み着脱装置の結合要素(図示せず)
と結合する。結合の完了は、リミットスイッチ522に
よって検出され、リミット信号回路531により親アー
ム制御処理装置303に伝えられると、電動機512が
停止され、ブレーキ516が動作され、クラッチ514
が解放されて着脱装置101と子アーム200の着脱突
起202の結合が終了する。 【0054】このようにして、親アーム100の着脱装
置101と子アーム200の着脱突起202が結合する
と、その後電気的結合装置(図示せず)が動作して親接
続端子板307の端子と子接続端子板312の端子が結
合する。その結果、子アーム200の着脱装置201
は、図3に示すように、親アーム100からの駆動制御
回路426と子電源回路418により上記に示した着脱
装置101と全く同じ動作が、子アーム動作指令発生装
置305からの指令で行える状態になる。 【0055】したがって、子アーム200の着脱装置2
01は、親アーム100の届くかぎりの範囲に設置され
た着脱突起111に結合することができる。 【0056】着脱突起111には、図2に示した親接続
端子板308があるので、子アーム200のすべての駆
動制御回路はこの親接続端子板308の回路と、着脱装
置101の親接続端子板307、子接続端子板312か
らの回路との2重系となる。次に、着脱装置101を着
脱突起202から分離させる方法についてのべる。親ア
ーム動作指令発生装置302が駆動制御回路408によ
り図5のクラッチ514を結合し、ブレーキ516を解
放して電動機512を動作すべく(制御回路525,5
27,523に)指令を与えると引込要素511が動い
て図5の引込準備状態にもどる。引込準備状態は、リミ
ットスイッチ521によって検出され、リミット信号回
路530により親アーム制御処理装置503に伝えられ
ると、続いて親アーム動作指令発生装置302は、駆動
制御回路408より電動機512を停止させ、ブレーキ
516を結合し、クラッチ514を解放させる。しかる
後、親アーム動作指令装置302は、クラッチ513を
結合し、ブレーキ515を解放して電動機512を動作
すべく(制御回路524,526,523に)指令を伝
えると、捕獲要素510が動いて図5の捕獲準備状態に
もどる。 【0057】獲得準備状態は、リミットスイッチ519
によって検出され、リミット信号回路528により親ア
ーム制御処理装置303に伝えられると続いて親アーム
動作指令装置302が駆動制御回路408を介して電動
機512を停止させ、ブレーキ515を結合させクラッ
チ513を解放して着脱装置101と子アームの着脱突
起201との分離が完了する。 【0058】以上により着脱装置101によって子アー
ム着脱突起202を結合し、子アーム200を親アーム
回転腕105上の着脱突起111に結合させ、子アーム
200を子アーム動作指令装置305で制御できる状態
にして、着脱突起202から着脱装置101を解放する
方法をのべた。 【0059】この結果、着脱装置101は、親アーム1
00の動作範囲にある物体A(図示省略)に固定された
着脱突起と結合することができる。 【0060】一方、子アーム200は、親アーム回転腕
105上の着脱突起111を介して子アーム動作指令装
置305で制御できる状態にあるので、子アーム200
と親アーム回転腕105を組合わして到達できる範囲で
グリッパ203を使用して物体Aに対して作業すること
ができる。 【0061】この結果、上記実施例では、親アーム10
0の着脱装置101で物体Aを抑えて、子アーム200
のグリッパ203により物体Aに対して作業することが
できる。 【0062】また親アーム100の先端で着脱突起のつ
いた作業工具B(図示省略)を着脱装置101が結合し
て、親アーム100によって子アーム200のグリッパ
203にはできない作業を行うこともできるので、作業
工具Bとグリッパ203による作業を交互に行わなけれ
ばならない場合にも作業工具の交換に時間をかけること
なく行うことができる。 【0063】さらに子マニピュレータ200を、着脱突
起111のみでなく着脱突起112,113にも取りつ
けて、親アーム100と子アーム200との組合せのマ
ニピュレータシステムの動作範囲を拡大することができ
る。 【0064】また、親アームの着脱装置101で、固定
台をつかみ、子アームで作業をすると、子アームに作用
する力は、子アームと着脱装置の間で発生する。したが
って、子アームが着脱突起113についているときは、
親アーム上腕106よりベース102の間のガタや変形
による位置精度の低下は考慮する必要がなくなる。この
ため、子アームのみに大荷重をかけることが可能であ
る。 【0065】本発明の実施例では、親アーム動作指令発
生装置302及び子アーム動作指令発生装置305の指
令の作り方については特に示さなかったが、人が操作し
たジョイスティック等によって作られることが多い。こ
の場合子アーム200のベース204にテレビカメラ2
10が付いたまま移動し設置される方式にしておくと使
い勝手が良くなる。 【0066】さらに、着脱突起111,112,113
毎にリミットスイッチを設けておき、着脱装置201が
着脱突起に結合したときに信号を発生して、親アーム制
御処理装置(303)に伝達するためのリミット信号回
路を設ければ、親アーム制御処理装置303では子アー
ム200のベースが設置されている絶対位置が認識され
ているので、親アーム100と子アーム200をシステ
ムとして、親アームと子アームの指令を別々に発生させ
なくても、1つの指令装置から子アームの先端位置を指
令させることができるようになる。 【0067】なお、本発明の実施例では、親アーム10
0には、着脱装置(101)1つと着脱突起(111,
112,113)3つとを設け、子アーム200には着
脱装置(201)、着脱突起(202)各1つを設けて
説明したが親アーム100に着脱装置4つを設け、子ア
ーム200に着脱突起2つを設けても同じような効果を
もたらすことができる。 【0068】但し、子アーム200の着脱装置201を
着脱突起に代える場合には、親アーム100の着脱装置
101に子アーム200を直列に接続することも可能で
ある。このとき、2つ以上の子アームを用意し、1つの
子アームを親アームの先端に直列接続し、他の子アーム
を親アームの腕から分岐接続して複合作業させることも
可能である。 【0069】他方、図1の実施例の如く、親アーム10
0の腕に構成が簡単な着脱突起111,112,113
を複数設け、子アーム200側に高価な着脱装置201
を1つ設けることで、全体として経済的なマニピュレー
タシステムとすることができる。 【0070】なお、以上の説明では、一方のマニピュレ
ータを親とし、他方のマニピュレータを子としたが、そ
のような区別が必要ない場合もあることはいうまでもな
い。 【0071】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、親アー
ム100の先端にある着脱装置101によって子アーム
200を着脱突起111,112,113のある任意の
場所に移動して動作範囲を拡大できる。また、親アーム
先端の着脱装置101の先端に作業工具をつけ、親アー
ムの腕につけた子アーム200の先端の先のグリッパ2
03で別の作業工具を把持して2つの作業工具による同
時複合作業ができる。 【0072】また親アーム100と子アーム200との
いずれか一方の腕で物件を抑えつけ、他の腕で作業をす
ることができる。 【0073】また親アーム100の回転腕105のよう
に親アームの位置決めのためでなく、親アームの着脱装
置101がとどかない場所へ子アーム200を結合する
ため、または結合後の動作領域拡大のための余分の動作
部を追加することにより、親アーム100と子アーム2
00より成るマニピュレータシステムは、その動作領域
を飛躍的に拡大できる。 【0074】特に本マニピュレータシステムを悪環境下
で使用したい場合、子マニピュレータのみを台車の上に
乗せ、親接続端子板307,308,309,310を
コード付きのまま移動可能にして着脱装置101を用い
て台車に結合し、親マニピュレータの着脱装置101と
台車の間に別に引戻し用ロープを取付けて台車を着脱装
置101で押して悪環境領域へ送り出すことも本発明か
ら容易に推考できる。 【0075】このようにすれば、マニピュレータの動作
部が悪環境下で動作する時間を最小限度に抑えることが
できるのでマニピュレータの寿命を向上できるほか、人
間に対する安全にも効果がある。 【0076】さらに、親アーム100に複数個の着脱突
起111,112,113を取付けることで、子アーム
が結合されていない着脱突起に作業工具を取付けておけ
ば、作業工具を保管するための正確な装置を作らなくて
も、迅速かつ正確な作業工具交換ができる。 【0077】また、本発明では、子アーム200を取付
けるための取付け装置が(111,112,113)が
親アームの腕部に設けられているため、それらの取付装
置(着脱突起,着脱装置)を機械的、熱的に保護する機
構を親アームと一体的に構成できる利点がある。特に、
宇宙空間等の悪環境では、機械的、熱的保護が重要であ
り、これをマニピュレータとは別個に設けることは大変
なコストアップになる。 【0078】さらに、本発明では、子アーム200を親
アーム100から分岐させる形で協調動作させるため、
2つのアームを独立して設ける場合に比べ、重量の増加
はわずかであり、全体として小型、軽量の双腕マニピュ
レータシステムが構成できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明によるマニピュレータシステムの全体構
造の1例を示す構造図である。 【図2】図1における制御装置と親アーム内の回路の1
実施例を示すブロック図である。 【図3】図1における子アーム内の回路の1実施例を示
すブロック図である。 【図4】図2における親アームベースの駆動装置の1例
を示すブロック図である。 【図5】図2における着脱装置の1具体例を示すブロッ
ク図である。 【符号の説明】 100…親アーム、 111,112,113…着脱突起、 101,201…着脱装置、 200…子アーム、 300…コントローラ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.少なくとも第1と第2の着脱機構を有する第1のマ
    ニピュレータと、前記第1のマニピュレータの第1の着
    脱機構を作動させて該第1のマニピュレータに着脱され
    る第2のマニピュレータを制御する制御手段とからなる
    マニピュレータシステム。 2.前記制御手段は、電源と、前記第1のアームの動作
    を指令する第1の指令手段と、前記第2のアームの動作
    を指令する第2の指令手段と、前記第1の指令手段から
    の指令によって、前記第1のアームの可動部と作動側着
    脱手段の駆動制御を行う第1の制御処理手段と、前記第
    2の指令手段からの指令によって、前記第2のアームの
    制御を行う第2の制御処理手段とを有する特許請求の範
    囲第1項記載のマニピュレータシステム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007307184A (ja) * 2006-05-19 2007-11-29 Tokyo Institute Of Technology 閉空間内で用いる遠隔操作装置

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