JPH11198067A - 双腕型マニピュレータ操縦装置 - Google Patents

双腕型マニピュレータ操縦装置

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JPH11198067A
JPH11198067A JP1322898A JP1322898A JPH11198067A JP H11198067 A JPH11198067 A JP H11198067A JP 1322898 A JP1322898 A JP 1322898A JP 1322898 A JP1322898 A JP 1322898A JP H11198067 A JPH11198067 A JP H11198067A
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JP
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arm
operator
manipulator
force
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JP1322898A
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English (en)
Inventor
Ryutaro Yoshino
龍太郎 吉野
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J3/00Manipulators of master-slave type, i.e. both controlling unit and controlled unit perform corresponding spatial movements
    • B25J3/04Manipulators of master-slave type, i.e. both controlling unit and controlled unit perform corresponding spatial movements involving servo mechanisms
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J13/00Controls for manipulators
    • B25J13/02Hand grip control means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Robotics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスタースレイブ方式の双腕型マニピュレー
タ操縦装置において、対向式マスターアームを用いてオ
ペレータに作業反力を帰還させることも可能とすると共
に、マスターアームの関節リンクが干渉せず、さらにパ
ワーアシスト機構の備えたものを提案する。 【解決手段】 左右のマスターアームをそれぞれ、上下
リンクと、重力方向に移動自在な上下リンクに連結され
た水平リンクとから構成し、よって水平リンクを重力方
向において相互に独立して位置できるように構成する。
また、各リンクに電動モータなどのアクチュエータを設
け、オペレータの操作力を検出してパワーアシストす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は双腕型マニピュレ
ータ操縦装置に関し、より詳しくはマニピュレータ(ロ
ボット)をマスタースレイブ方式で遠隔操作する双腕型
のマニピュレータ操縦装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、放射能設備、宇宙空間など、人
間が容易に接近することが困難な場所で作業する場合、
その危険な場所にはマニピュレータ(ロボットアーム)
を設置し、人間(オペレータ)は安全な場所からマニピ
ュレータを遠隔操作して作業を実現する。さらに、期待
される作業が複雑化するにつれ、アームも双腕(両腕)
型のものが増加しつつある。
【0003】従来、双腕型マニピュレータ操縦装置とし
ては、実開昭63─133992号公報などで示される
ような、オペレータがマスターアームを装着してマニピ
ュレータを操作する、いわゆる外装式(スケルトン型)
マスターアームや、特開平6─214652号公報など
に示されるような、オペレータがマスターアームに対向
して操作する、いわゆる対向式マスターアームが提案さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、操作性ある
いは作業性を考慮すると、スレイブアーム(ロボットア
ーム)に作用する作業反力をオペレータに帰還させるの
が望ましい。その際には、マスターアームの関節などに
電動モータなどのアクチュエータを設けて力を発生さ
せ、その機能を実現することになる。
【0005】その場合、上記した外装式マスターアーム
か対向式マスターアームを用いることになるが、外装式
マスターアームを用いると、コントローラやアクチュエ
ータが故障してマスターアームが暴走するような異常が
発生するとき、マスターアームからオペレータが避難す
るのが困難である。また、外装式マスターアームを用い
ると、装置自体が大型化する傾向があり、またオペレー
タにとってマスターアームを装着する煩わしさがある。
【0006】これに対して、対向式マスターアームで
は、マスターアームに暴走などの不慮の事態が生じても
避難しやすく、また装着するといった煩わしさがない。
更に操縦装置をコンパクトに構成することも可能であ
る。また元来、人間の操作する機械系の操縦装置は車両
などに見られるように前方に位置していることから、心
理的にもマスターアームの動きが見て取れるというよう
な安心感がある。
【0007】しかしながら、対向式マスターアームにあ
っては、アームを交差させるような複雑な作業指示を行
う場合、左右のマスターアームのリンク機構が干渉し合
い、最悪の場合は操作不能となる恐れがある。
【0008】従って、この発明の目的は上記した不都合
を解消することにあり、対向式マスターアームを用いて
オペレータに作業反力を帰還させることを可能とすると
共に、リンク機構が干渉することがないようにした双腕
型マニピュレータ操縦装置を提供することにある。
【0009】さらに、スレイブアーム(ロボットアー
ム)に作用する作業反力をオペレータに帰還させるに
は、マスターアームの関節などに電動モータなどのアク
チュエータを設けて力を発生させてその機能を実現する
ことになるが、作業性や操作性の一層の向上を図るに
は、アームの質量や慣性を補償するパワーアシスト機構
を設けるのが望ましい。
【0010】従って、この発明の第2の目的は、パワー
アシスト機構を設け、よって作業性の一層の向上を図る
ようにした双腕型マニピュレータ操縦装置を提供するこ
とにある。
【0011】さらに、この発明の第3の目的は、作業反
力のオペレータへの帰還を一層効果的に行うようした双
腕型マニピュレータ操縦装置を提供することにある。
【0012】さらに、この発明の第4の目的は、マニピ
ュレータの作業をオペレータに認識させて作業性および
操作性をさらに向上させるようにした双腕型マニピュレ
ータ操縦装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した目的を解決する
ため、この発明に係る双腕型マニピュレータ操縦装置は
請求項1項にあっては、基台に支持された複数個のマス
ターアームを操作することによって、マニピュレータの
位置および/または姿勢を指定するようにした双腕型マ
ニピュレータ操縦装置において、前記複数個のマスター
アームをそれぞれ、前記基台に重力方向に移動自在に取
り付けられてオペレータ操縦位置前方に対向配置された
上下リンクと、前記上下リンクに連結され、前記重力方
向に直交する水平面内を移動する水平リンクと、前記水
平リンクの先端に連結されたエンドエフェクタとから構
成し、よって前記水平リンクを前記重力方向において相
互に独立して位置させる如く構成した。これによって、
対向式マスターアームを用い、必要に応じてオペレータ
に作業反力を帰還させることを可能とすると共に、リン
ク機構が干渉することが非常に少ない。従って、作業性
および操作性を向上させることができる。
【0014】請求項2項にあっては、さらに、前記マス
ターアームを駆動するアクチュエータ、前記マスターア
ームに印加されたオペレータの操作力を検出するオペレ
ータ操作力検出手段、および前記検出された操作力が減
少するように、前記検出された操作力に応じて前記アク
チュエータに与える操作量を所定の制御則に基づいて算
出する操作量算出手段を備え、よってオペレータの操作
力をアシストする如く構成した。これによって、作業性
および操作性の一層の向上を図ることができる。
【0015】請求項3項にあっては、さらに、前記マニ
ピュレータが作業対象から受ける反力を検出する作業反
力検出手段を備えると共に、前記操作量算出手段は、前
記検出された操作力および前記検出された反力に応じて
前記アクチュエータに与える操作量を算出する如く構成
した。これによって、作業反力のオペレータへの帰還を
一層効果的に行うことができる。
【0016】請求項4項にあっては、さらに、前記マニ
ピュレータの作業状態を表示するモニタを備える如く構
成した。これによってマニピュレータの作業をオペレー
タの手元で作業しているように認識させることができ、
作業性および操作性をさらに向上させることができる。
尚、モニタは望ましくは、マスターアームの間に位置さ
せる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に即してこの発明
の実施の形態を説明する。
【0018】図1はこの発明に係る双腕型マニピュレー
タ操縦装置の全体を模式的に示す概略図である。
【0019】図1において、双腕型マニピュレータ操縦
装置10は基台12上に支持されており、基台12は作
業床面に設置される。基台12には複数個、実施の形態
の場合には左右2個からなる、双腕型のマスターアーム
14a,14bが支持される。操縦装置10は、信号線
16あるいは無線を介してマニピュレータ(スレイブア
ームあるいはロボットアーム)に接続される。
【0020】この実施の形態においてマニピュレータは
図2に示す如く、2足歩行型の脚式移動ロボット100
からなる。ロボットは2本の、脚部102、アーム10
4、ハンド106を備える(図示の都合上、右側のもの
のみ示す)。脚部102およびアーム104は複数個の
リンク機構からなり、各関節には駆動用の電動モータが
設けられる。
【0021】ロボット100の基体内に収容された、マ
イクロコンピュータからなる制御ユニット110は、種
々の外界センサ(図示せず)の出力を入力して脚部10
2、アーム104、ハンド106などの位置・姿勢を決
定し、それに応じて指令値を算出して各関節モータを駆
動する。
【0022】より具体的には、アーム104とハンド1
06の間に6軸力センサ112が設けられ、作業対象1
14からハンド106を介してロボット100に作用す
る反力に比例した信号を出力すると共に、脚部102、
アーム104、ハンド106の各関節にはロータリエン
コーダ(図示せず)が設けられ、関節角度に応じた信号
を出力する。また、足首付近にも6軸力センサ116が
設けられ、ロボット100に作用する接地荷重(床反
力)に比例した信号を出力する。
【0023】制御ユニット110は、それら検出信号お
よびマニピュレータ操縦装置10からの出力信号に基づ
いて脚部102、アーム104、ハンド106の関節モ
ータの指令値を算出し、駆動回路(図示せず)を介して
各関節モータを駆動する。
【0024】オペレータは、マスターアーム14を操作
することによって、ロボット100のアーム104、ハ
ンド106などの位置および/または姿勢を指定するこ
とができる。ロボット100の上方には、CCDカメラ
120が設置され、ロボット100の作業状態を撮像す
る。
【0025】図1の説明に戻ると、基台12の前面の作
業床面にはオペレータ操作域18が設けられ、対向式マ
スターアームを構成する。また、基台12上には、オペ
レータ操作域18(操縦位置)の正面前方で、マスター
アーム14と干渉しない位置に、モニタ20が設けら
れ、前記したCCDカメラ120の撮像信号を入力、処
理する映像処理回路の出力に従ってロボット100の作
業状態を表示する。
【0026】図3に示すように、マスターアーム14
a,14bはそれぞれ、前記基台12に重力方向に移動
自在に取り付けられてオペレータ操縦位置前方に対向配
置された上下リンク22a,22b(以下「第1リン
ク」という)と、前記上下リンクに連結され、前記重力
方向に直交する水平面内を移動する水平リンク23a,
23bと、前記水平リンクの先端に連結されたエンドエ
フェクタとから構成される。
【0027】水平リンク23a,23bは、前記第1リ
ンク(上下リンク)22a,22bに関節を介して連結
され、前記重力方向に直交する水平方向に移動自在な第
2リンク24a,24bと、前記第2リンク24a,2
4bに関節を介して連結され、同様に水平方向に移動自
在な第3リンク26a,26bと、前記第3リンク26
a,26bに関節を介して連結される第4リンク28
a,28bと、前記第4リンク28a,28bに関節を
介して連結される第5リンク30a,30bと、前記第
5リンク30a,30bに関節を介して連結される第6
リンク32a,32bとからなる。
【0028】マスターアーム14a,14bは、このよ
うな水平多関節型のリンク機構からなる。第6リンク3
2a,33bの先端には6軸力センサ34a,34bが
取り付けられると共に、その6軸力センサ34a,34
bには、前記したエンドエフェクタとしてグリッパ36
a,36bが連結される。
【0029】以下、このリンク機構を詳細に説明する。
【0030】図4は図3のIV−IV線断面図、図5はV−
V線断面図、図6は図5の拡大上面断面図である。リン
ク機構は左右対象であるため、以下図3ないし図6では
一方のみ示すと共に、符号a,bの付記を省略して説明
する。尚、図5において、グリッパ(エンドエフェク
タ)36は、直立させた姿勢で示す。
【0031】図4において、符号40は、第1リンク2
2の上下動機構を駆動するための第1の電動モータを、
符号42は、ナット部44およびネジ軸部46からなる
ボールスクリュー(ボールネジ)機構を示す。
【0032】第1の電動モータ40は図示の如く基台1
0に固定(支持)されると共に、ギヤ48を介してボー
ルスクリュー機構42のネジ軸部46に係合され、ネジ
軸部46は電動モータ40の出力により駆動(回転)さ
せられる。一方、ナット部44は第1リンク22に連結
されており、電動モータ40の出力(回転)はギヤ48
を介してボールスクリュー機構42に伝達され、ナット
部の直進運動に変換されて第1リンク22を重力(Z
軸)方向に上下動させる。
【0033】尚、第1の電動モータ40にはロータリエ
ンコーダ50が設けられ、第1の電動モータ40の回転
角度に応じた信号を出力する。
【0034】第1リンク22は上方において第1のハー
モニック減速機54の一方に接続されると共に、その他
方には第2リンク24が連結される。第1のハーモニッ
ク減速機54は第2の電動モータ56に接続され、その
出力を減速(増力)して第1リンク22に対して第2リ
ンク24を重力方向に直交する水平面(X−Y平面)内
において重力軸(Z軸)回りに回転(移動)させる。
尚、符号58は、ロータリエンコーダを示す。
【0035】第1のハーモニック減速機54の付近には
第3の電動モータ62が設けられ、その出力はベルト6
4を介して、図5および図6に示す如く、第2のハーモ
ニック減速機66に入力される。第2のハーモニック減
速機66の一方は第2リンク24に固定されると共に、
その他方は第3リンク26に固定される。
【0036】第2のハーモニック減速機66を介して第
3の電動モータ62の出力は減速(増力)され、第3リ
ンク26を第2リンク24に対して重力軸(Z軸)回り
に水平面(X−Y平面)内において相対変位させる。
尚、符号68は、ロータリエンコーダを示す。
【0037】第3リンク26は第3のハーモニック減速
機70の一方に固定されると共に、その他方には第4リ
ンク28が固定される。第3リンク26内には第4の電
動モータ72が収容され、その出力はギヤ73およびベ
ルト74を介して第3のハーモニック減速機70に伝達
されて減速(増力)され、第4リンク28を第3リンク
26に対して重力軸(Z軸)回りに水平面(X−Y平
面)内において相対変位させる。符号76は、ロータリ
エンコーダを示す。
【0038】第4リンク28は第4のハーモニック減速
機78の一方に固定されると共に、その他方には第5リ
ンク30が固定される。第4リンク28内には第5の電
動モータ80が収容され、その出力は第4のハーモニッ
ク減速機78に伝達されて減速(増力)され、第5リン
ク30を第4リンク28に対して水平軸(X軸またはY
軸)回りに回転させる。符号82は、ロータリエンコー
ダを示す。
【0039】第5リンク30は第5のハーモニック減速
機84の一方に固定されると共に、その他方には第6リ
ンク32が固定される。第5リンク30内に収容された
第6の電動モータ86の出力は第5のハーモニック減速
機84に伝達されて減速(増力)され、第6リンク32
を第5リンク30に対し、図5に矢印Aで示す如く、前
記水平軸に直交する水平軸(Y軸またはX軸)回りに回
転させる。符号87は、ロータリエンコーダを示す。
【0040】このように、第5リンク30および第6リ
ンク32は、第4リンク28に対してXとY軸回りに回
転する2自由度を与えられる。第6リンク32は、6軸
力センサ34を介して、グリッパ(エンドエフェクタ)
36に取り付けられる。
【0041】6軸力センサ34は、グリッパ36を介し
てマスターアーム14に印加される力(トルク)、即
ち、オペレータの操作力(X,Y,Z方向の力成分とそ
の方向回りのモーメント成分)に応じた信号を出力す
る。さらに、前記したロータリエンコーダ50なども各
電動モータの回転角度に応じた信号を出力する。
【0042】グリッパ36には、開閉用のレバー88、
作業対象物の把持、開放用のスイッチ90、および、ス
イッチ90の作動状態を示すインジケータ92が設けら
れる。尚、理解の便宜のため、図5では、グリッパ36
を直立させた状態を示す。操作時、オペレータは、この
ようにグリッパ36を直立させて使用する。
【0043】前記したセンサ出力は、マイクロコンピュ
ータからなる制御ユニット94に送られる。制御ユニッ
ト94は、検出値からマニピュレータ(ロボット)10
0の各関節の位置、姿勢および駆動速度を算出し、マニ
ピュレータ(ロボット)100側の制御ユニット110
に送出する。
【0044】続いて、その制御ユニット94の動作、即
ち、この発明に係る双腕型マニピュレータ操縦装置の動
作を説明する。
【0045】図7はその動作を説明するブロック図であ
る。尚、図示の簡略化のため、右のマスターアーム14
aについてのみ示す。
【0046】同図に従って説明すると、オペレータの操
作入力は、6軸力センサ34で検出され、図示のフィー
ドバックループにおいて力計算ブロック200で操作力
が算出され、それに基づいて力制御則計算ブロック20
2で適宜な力制御則に基づいて入力操作力を軽減(パワ
ーアシスト)するようにトルク指令値が算出され、前記
したリンク機構の電動モータ40などが駆動される。
【0047】その関節変位はロータリエンコーダ50な
どで検出され、運動学計算ブロック204で、マニピュ
レータ(ロボット)100のアーム104,ハンド10
6などの位置、姿勢が算出され、信号線16を介してマ
ニピュレータ(ロボット)100の制御ユニット110
に送られる。同時に、ヤコビアン計算ブロック206に
おいて関節を駆動する速度(関節角速度)も算出され、
制御ユニット110に送出される。
【0048】マニピュレータ(ロボット)100はそれ
に応じて動作し、その結果、作業対象物114から作用
された作業反力(対象物反力)を検出し、操縦装置側の
制御ユニット94に送出する。その反力は、加減算点2
10において操作力から減算され、その差が力制御則計
算ブロック202に入力され、入力値に基づいてトルク
指令値が算出される。
【0049】より具体的には、ロボットアーム104が
外力の作用しない自由空間にある場合、オペレータ操作
力がそのままの値で力制御則計算ブロック202に入力
され、力制御則計算ブロック202は、適宜な制御則に
基づいて操作力が軽減するようにトルク指令値を算出す
る。それによってオペレータはマスターアームの重量、
慣性をほとんど感じることなく操作することができ。
【0050】他方、作業反力が生じた場合、それに相当
するトルクをオペレータ操作力から減算した差が力制御
則計算ブロック202に入力され、その差に基づいて力
制御則計算ブロック202では適宜な制御則に従い、作
業反力と操作力が等しくなるように、あるいは対象物反
力の1/nに比例する反力が生じるようにトルク指令値
を算出する。
【0051】それによってオペレータはロボットハンド
106に作用する作業反力と同等な、あるいはそれより
小さい操作力を受ける。このような力覚フィードバック
を行うことで、オペレータの作業性、操作性を向上させ
ることができる。尚、精密作業を行わせる場合などは、
作業反力を増幅させた操作力を生じさせても良い。
【0052】尚、上記のオペレータに作用させる反力に
所定以上の力(例えば、10[kg-m]) 以上のトルクを発
生させると、オペレータにとって操作し難く、危険であ
るため、力制御則計算ブロック202においてリミッタ
を設けてその値以上のトルクが発生しないようにしても
良い。
【0053】図8は、マスターアーム14の制御軸の構
成を示す説明図である。図示の如く、この発明に係る双
腕型マニピュレータ操縦装置においては、マスターアー
ム14をそれぞれ、上下リンク(第1リンク)22と、
上下リンクに連結された水平リンク23(第2リンク2
4ないし第6の水平リンク32)と、それに連結された
エンドエフェクタ(グリッパ)36とから構成し、よっ
て水平リンクを重力方向において相互に独立して位置さ
せるようにしたので、対向式マスターアームを用いてオ
ペレータに作業反力を帰還させることを可能とすると共
に、関節リンクが干渉することが少ない。よって作業性
および操作性を向上させることができる。
【0054】即ち、基台に支持される第1リンク22を
直動リンクとし、第2リンク24ないし第6リンク32
を基本的に水平方向で移動する水平動リンク(水平リン
ク23)としたので、特にマスターアーム14を交差さ
せる操作を行う場合にも、左右マスターアーム14a,
14bのリンク22ないし32が互いに干渉することが
少なく、優れた操作性を実現することができる。
【0055】また、万一、マスターアーム14に暴走な
どの不慮の事態が生じても避難しやすく、また外装式に
みられるような装着するといった煩わしさがない。更に
操縦装置10をコンパクトに構成することもできる。
【0056】さらに、パワーアシスト機構を設けたこと
で、作業性の一層の向上を図ることができると共に、力
覚フィードバックを行うことで、作業反力のオペレータ
への帰還を一層効果的に行うことができる。
【0057】また、オペレータ正面前方にはマニピュレ
ータ(ロボット)100の作業状態を表示するモニタ2
0を備えたため、オペレータはマニピュレータ(ロボッ
ト)100の作業を監視あるいは確認しながら操作する
ことができる。
【0058】尚、マスターアームアーム14を重力に逆
らって移動させるため、第1リンク22を駆動する第1
の電動モータ40は比較的大型で大パワーとなるが、基
台12に組み込む構造としたことで、アーム部の大型化
を可能な限り回避した。
【0059】さらに、第1リンク22の上下動は第4リ
ンク28などの姿勢算出に影響しないため、直交座標系
で第4リンク28などの位置を算出するのが容易であ
る。従って、容易に、上下軸(22)と、水平2軸(2
4,26)で手先の位置を決定し、残りの3軸(28,
30,32)で姿勢を決定することができる。
【0060】上記の如く、この実施の形態にあっては、
基台12に支持された複数個(2個)のマスターアーム
14a,14bを操作することによって、マニピュレー
タ(ロボット)100の位置および/または姿勢を指定
するようにした双腕型マニピュレータ操縦装置10にお
いて、前記複数個のマスターアームをそれぞれ、前記基
台に重力方向に移動自在に取り付けられてオペレータ操
縦位置前方に対向配置された上下リンク(第1リンク2
2)と、前記上下リンクに連結され、前記重力方向に直
交する水平面内を移動する水平リンク23(第2リンク
24ないし第6リンク32)と、前記水平リンクの先端
に連結されたエンドエフェクタ(グリッパ)36とから
構成し、よって前記水平リンクを前記重力方向において
相互に独立して位置させる如く構成した。
【0061】さらに、前記マスターアームを駆動するア
クチュエータ(電動モータ40,56,62,72,8
0,86、ハーモニック減速機54,66,70,7
8,84)、前記マスターアームに印加されたオペレー
タの操作力を検出するオペレータ操作力検出手段(6軸
力センサ34)、および前記検出された操作力が減少す
るように、前記検出された操作力に応じて前記アクチュ
エータに与える操作量(トルク指令)を所定の制御則に
基づいて算出する操作量算出手段(制御ユニット94、
力制御則計算部202)を備え、よってオペレータの操
作力をアシストする如く構成した。
【0062】さらに、前記マニピュレータが作業対象か
ら受ける反力を検出する作業反力検出手段(6軸力セン
サ112)を備えると共に、前記操作量算出手段(制御
ユニット94、力制御則計算部202)は、前記検出さ
れた操作力および前記検出された反力に応じて前記アク
チュエータに与える操作量(トルク指令)を算出する如
く構成した。
【0063】さらに、前記マニピュレータの作業状態を
表示するモニタ20を備える如く構成した。
【0064】尚、上記の実施の形態においては、マニピ
ュレータ(スレイブ)として脚式移動ロボットのアーム
を例にとったが、この発明はそれに限られるものではな
く、スレイブ側の装置はどのようなものを使用しても良
い。
【0065】
【発明の効果】請求項1項にあっては、対向式マスター
アームを用いてオペレータに作業反力を帰還させること
を可能とすると共に、リンク機構が干渉することがな
い。従って、作業性および操作性を向上させることがで
きる。
【0066】請求項2項にあっては、作業性および操作
性の一層の向上を図ることができる。
【0067】請求項3項にあっては、作業反力のオペレ
ータへの帰還を一層効果的に行うことができる。
【0068】請求項4項にあっては、マニピュレータの
作業をオペレータに認識させて作業性および操作性をさ
らに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る双腕型マニピュレータ操縦装置
を全体的に示す概略図である。
【図2】図1の装置に接続されるマニピュレータ(ロボ
ット)を全体的に示す概略図である。
【図3】図1の装置の上面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図3のV−V線断面図である。
【図6】図5の拡大上面断面図である。
【図7】図1の装置の動作を示すブロック図である。
【図8】図1の装置のマスターアームの制御軸の構成を
示す説明図である。
【符号の説明】
10 双腕型マニピュレータ操縦装置 12 基台 14a,14b マスターアーム 20 モニタ 22 上下リンク(第1リンク) 23 水平リンク 24 第2リンク(水平リンク) 26 第3リンク(水平リンク) 28 第4リンク(水平リンク) 30 第5リンク(水平リンク) 32 第6リンク(水平リンク) 34 6軸力センサ(オペレータ操作力検出手段) 36 エンドエフェクタ(グリッパ) 40,56,62,72,80,86 電動モータ(ア
クチュエータ) 54,66,70,78,84 ハーモニック減速機
(アクチュエータ) 94 制御ユニット(操作量算出手段) 100 マニピュレータ(ロボット) 110 制御ユニット 112 6軸力センサ(作業反力検出手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台に支持された複数個のマスターアー
    ムを操作することによって、マニピュレータの位置およ
    び/または姿勢を指定するようにした双腕型マニピュレ
    ータ操縦装置において、前記複数個のマスターアームを
    それぞれ、前記基台に重力方向に移動自在に取り付けら
    れてオペレータ操縦位置前方に対向配置された上下リン
    クと、前記上下リンクに連結され、前記重力方向に直交
    する水平面内を移動する水平リンクと、前記水平リンク
    の先端に連結されたエンドエフェクタとから構成し、よ
    って前記水平リンクを前記重力方向において相互に独立
    して位置させるようにしたことを特徴とする双腕型マニ
    ピュレータ操縦装置。
  2. 【請求項2】 さらに、 a.前記マスターアームを駆動するアクチュエータ、 b.前記マスターアームに印加されたオペレータの操作
    力を検出するオペレータ操作力検出手段、および c.前記検出された操作力が減少するように、前記検出
    された操作力に応じて前記アクチュエータに与える操作
    量を所定の制御則に基づいて算出する操作量算出手段、
    を備え、よってオペレータの操作力をアシストするよう
    に構成したことを特徴とする請求項1項記載の双腕型マ
    ニピュレータ操縦装置。
  3. 【請求項3】 さらに、 d.前記マニピュレータが作業対象から受ける反力を検
    出する作業反力検出手段、を備えると共に、前記操作量
    算出手段は、前記検出された操作力および前記検出され
    た反力に応じて前記アクチュエータに与える操作量を算
    出することを特徴とする請求項2項記載の双腕型マニピ
    ュレータ操縦装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記マニピュレータの作業状態
    を表示するモニタを備えることを特徴とする請求項1項
    ないし3項のいずれかに記載の双腕型マニピュレータ操
    縦装置。
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