JPH11123676A - モジュール型駆動装置 - Google Patents

モジュール型駆動装置

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JPH11123676A
JPH11123676A JP29247497A JP29247497A JPH11123676A JP H11123676 A JPH11123676 A JP H11123676A JP 29247497 A JP29247497 A JP 29247497A JP 29247497 A JP29247497 A JP 29247497A JP H11123676 A JPH11123676 A JP H11123676A
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JP
Japan
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control computer
connector
type driving
lan
module
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JP29247497A
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English (en)
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Hiroshi Tsunewaki
寛 常脇
Ei Tsuzuki
鋭 都築
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電気的/機械的な接続/分離を容易に行うこと
ができるモジュール型駆動装置を提供する。 【解決手段】他のモジュール型駆動装置を機械的および
電気的に接続するための機電一体型コネクタ部1a,1
bと、この機電一体型コネクタ部1a,1bに電気的に
接続され、他のモジュール型駆動装置および制御用計算
機と共にネットワークを構築するための信号線6と、そ
のネットワークを介して制御用計算機との間でシリアル
通信を行うことによりモータ7を制御するLAN対応型
サーボアンプ10と、ネットワークを介して制御用計算
機との間でシリアル通信を行うことにより機電一体型コ
ネクタ部1a,1bによる他のモジュール型駆動装置の
電気的および機械的な接続を制御するLAN対応型信号
変換器11とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業用ロボットの
マニピュレータ等に用いられるモジュール型駆動装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、多関節のマニピュレータを備
えた産業用ロボットは、溶接や塗装などの様々な作業に
用いられている。しかし、これまでは全体重量に比べて
動作範囲が狭かったため、最近ではマニピュレータを構
成する関節、ベース、アームなどを各々モジュール化
し、任意のモジュールを組み合わせて様々な形状や動き
のマニピュレータを構築することが考えられている。
【0003】図6は、このようなマニピュレータの例を
示している(第9回日本ロボット学会学術講演会論文集
2613「モジュール型ロボットの1構成方法」参
照)。このマニピュレータは、関節として働くモジュー
ル型駆動装置100a〜100g、ベース101、アー
ム102〜104およびハンド105を組み合わせたも
のであり、モジュール型駆動装置100a,100d,
100fによりピッチ方向(X軸周り)に回転し、モジ
ュール型駆動装置100b,100gによりヨー方向
(Y軸周り)に回転し、モジュール型駆動装置100
c,100eによりロール方向(Z軸周り)に回転す
る。
【0004】図7は、各モジュール型駆動装置100a
〜100gの構成を示している。同図に示されるよう
に、駆動用モータ121と制御用センサ122とからな
る本体の軸120にL字型の固定部材124aと回転部
材124bとが相対運動するように取り付けられてお
り、従来では固定部材124aおよび回転部材124b
の各面に設けられた取付穴125を介してボルト・ナッ
トによる締め付けを行うことで、別のモジュール型駆動
装置、ベース、アームもしくはハンドを機械的に接続し
ていた。
【0005】さらに、二組のコネクタ123P、123
Y、123R、識別用抵抗126a,126bおよびス
イッチ127を備えた信号ケーブルが取り付けられてお
り、従来ではマニピュレータ上の回転方向がピッチ方向
のときはコネクタ123Pを用い、ヨー方向のときはコ
ネクタ123Yを用い、ロール方向のときはコネクタ1
23Rを用いて、別のモジュール型駆動装置、ベース、
アームもしくはハンドを電気的に接続していた。
【0006】この信号ケーブルは、動力供給線、制御信
号線および識別信号線を束ねたもので、各線は接続可能
な最大のモジュール型駆動装置の数に応じた系統線とグ
ランド線とからなる。従来では、各モジュール型駆動装
置100a〜100gのスイッチ127を切り換えて、
信号ケーブル中の各系統線とモジュール型駆動装置10
0a〜100gとを一対一に対応させ、この信号ケーブ
ルを介して制御用計算機と各モジュール型駆動装置10
0a〜100gとの間でパラレルな信号処理を行うこと
によりマニピュレータを駆動していた。
【0007】ところで、各モジュール型駆動装置100
a〜100gにおいて電気的な接続をコネクタ123P
で行ったときは識別用抵抗126a,126bのいずれ
も接続状態とならず、コネクタ123Yを用いたときは
識別用抵抗126bのみが接続状態となり、コネクタ1
23Rを用いたときは識別用抵抗126a,126bが
それぞれ接続状態となる。識別用抵抗126a,126
bは、信号ケーブル中の識別信号線のみに挿入されてい
たため、制御用計算機は識別信号線の各系統の抵抗値を
測定し、接続状態となっている識別用抵抗126a,1
26bの個数を分析することにより、マニピュレータ上
のモジュール型駆動装置100a〜100gの接続順位
を識別していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のモジュ
ール型駆動装置では、他のモジュール型駆動装置等を機
械的に接続するためにボルト・ナットによる締結作業を
行う必要があり、電気的に接続するためにモジュール型
駆動装置の駆動方向に応じたコネクタを選択する必要が
あった。しかも、一旦接続されたモジュール同士を分離
するためには、ボルト・ナットおよびコネクタを一つ一
つ取り外さなければならず、機械的/電気的な接続/分
離のための作業負担が大きいという問題があった。
【0009】また、制御用計算機と各モジュール型駆動
装置との間の信号処理をパラレルに行うために、マニピ
ュレータを構築するモジュール型駆動装置数に応じた系
統数の信号ケーブルを用いる必要があり、コネクタの接
点数が増大してモジュール間の電気的な接続/分離の信
頼性が低下していた。しかも、信号ケーブルの設置スペ
ースの制約により、実際には一つのマニピュレータを構
築するとき7個程度のモジュール型駆動装置しか用いる
ことができないという問題があった。同じ理由により、
モジュール型駆動装置に近接センサ、距離センサ、歪み
センサなどの内界センサやシリンダ、ブレーキ、リレー
等の追加装置を組み込むこともできなかった。
【0010】さらに、制御用計算機にマニピュレータ全
体における識別信号線の各系統の抵抗値を分析させるこ
とで、マニピュレータ上のモジュール型駆動装置の接続
順位を識別していたため、抵抗値の計測誤差やノイズ等
の影響により接続順位を誤ることがあるという問題があ
った。
【0011】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、電気的/機械的な接続/分離を容易
かつ確実に行うことができるモジュール型駆動装置を提
供することを目的とする。
【0012】本発明の他の目的は、マニピュレータを構
築するために任意の数を用いることができ、しかも各々
の接続順位を制御用計算機に正しく認識させることがで
きるモジュール型駆動装置を提供することにある。さら
に、本発明の別の目的は必要に応じて内界センサや追加
装置を組み込むことができるモジュール型駆動装置を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は他のモジュール型駆動装置を機械的および
電気的に接続するためのコネクタと、このコネクタに電
気的に接続され、他のモジュール型駆動装置および制御
用計算機と共にネットワークを構築するための信号線
と、ネットワークを介して制御用計算機との間でシリア
ル通信を行うことにより駆動部を制御する駆動部制御手
段と、ネットワークを介して制御用計算機との間でシリ
アル通信を行うことによりコネクタによる他のモジュー
ル型駆動装置の電気的および機械的な接続を制御する接
続制御手段とを具備することを特徴とする。ここで、駆
動制御手段は予め設定された識別番号をネットワークを
介して制御用計算機に伝送することが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係るモジュール型駆動装置について説明す
る。図1は装置の系統図、図2は装置を駆動軸方向から
見た正面図、図3は側断面図である。
【0015】このモジュール型駆動装置は、他のモジュ
ール型駆動装置を機械的および電気的に接続するための
機電一体型コネクタ部1a,1bと、マニピュレータの
関節として動作する駆動部を含む装置本体2とからな
る。
【0016】機電一体型コネクタ部1aには、動作確認
用センサ12、電気コネクタ14a、空気コネクタ15
a、シリンダ17およびロックレバ18が設けられてい
る。機電一体型コネクタ部1aは、接続時にマニピュレ
ータのベース側に位置し、他のモジュール型駆動装置の
機電一体型コネクタ部1bと接続される。
【0017】機電一体型コネクタ部1bには、ロックピ
ン4、電気コネクタ14bおよび空気コネクタ15bが
設けられている。機電一体型コネクタ部1bは、接続時
にマニピュレータの手先側に位置し、上述した機電一体
型コネクタ部1aに接続される他のモジュール型駆動装
置とも異なる別のモジュール型駆動装置の機電一体型コ
ネクタ部1aと接続される。
【0018】装置本体2には、モータ7、センサ8、ブ
レーキ9、LAN対応型サーボアンプ10、LAN対応
型信号変換器11、原点合せ・オーバトラベル検出用セ
ンサ13および電磁弁16が設けられている。さらに、
図2,3に示されるように、モータ7による駆動力の伝
達機構として歯車20、アイドル歯車21、歯車22お
よび減速機23が設けられている。マニピュレータの関
節として動作する駆動部は、これらモータ7、歯車2
0、アイドル歯車21、歯車22および減速機23を含
んでいる。
【0019】また、モジュール型駆動装置全体、具体的
には機電一体型コネクタ部1a、装置本体2および機電
一体型コネクタ部1bを貫くように空気配管3が設けら
れ、動力線5および信号線6が配線されている。
【0020】ここで、機電一体型コネクタ部1aのロッ
クレバ18および機電一体型コネクタ部1bのロックピ
ン4は、他のモジュール型駆動装置を機械的に接続する
ためのものである。図2,3に示されるように、ロック
レバ18はロックピン4の設置位置および大きさに対応
する凹部(爪)を有し、後述するシリンダ17の下方へ
の移動に伴って回動することにより、凹部の向きが図に
おいて左から左上へと変化する構造となっている。
【0021】この場合、図4(a)に示されるように、
シリンダ17が押し下げられるとロックレバ18の凹部
は左上を向いた状態となる。このとき、ロックレバ18
の凹部に別のモジュール型駆動装置の機電一体型コネク
タ部1bのロックピン4を噛み合わせ、そのままの状態
でシリンダ17の位置を元に戻す。この結果、図4
(b)に示されるようにロックレバ18の凹部でロック
ピン4が保持され、一方のモジュール型駆動装置の機電
一体型コネクタ部1aと他方のモジュール型駆動装置の
機電一体型コネクタ部1bとが接続される。つまり、モ
ジュール型駆動装置同士が機械的に接続される。
【0022】シリンダ17を押し下げるための空気は、
電磁弁16を介して空気配管3から供給される。空気配
管3は、マニピュレータのベース側から供給される空気
を電磁弁16を介してシリンダ17に導くと共に、マニ
ピュレータの手先側、つまり機電一体型コネクタ部1a
に接続される別のモジュール型駆動装置まで導いてい
る。
【0023】機電一体型コネクタ部1a,1bの各々に
おいて空気配管3の両端に相当する部分には、空気コネ
クタ15a,15bが設けられている。空気コネクタ1
5a,15bは相対応する形状であり、一方のモジュー
ル型駆動装置の空気コネクタ15aが他方のモジュール
型駆動装置の空気コネクタ15bとが接続状態となる。
これは、上述したモジュール型駆動装置同士の機械的接
続と同時に行われる。
【0024】また、機電一体型コネクタ部1a,1bに
は相対応する形状の電気コネクタ14a,14bが設け
られている。電気コネクタ14a,14bは、他のモジ
ュール型駆動装置を電気的に接続するためのものであ
り、空気コネクタ15a,15bと同様にモジュール型
駆動装置同士の機械的接続と同時に接続状態となる。こ
の場合も、一方のモジュール型駆動装置の電気コネクタ
14aと他方のモジュール型駆動装置の電気コネクタ1
4bとが接続される。
【0025】このように、他のモジュール型駆動装置を
機械的に接続するためにロックレバ18およびロックピ
ン4が設けられ、電気的に接続するために電気コネクタ
14a,14bが設けられている。また、シリンダ17
を動作させる空気を導くために空気コネクタ15bが設
けられる。ただし、実際には構築しようとするマニピュ
レータによって、隣接するモジュール型駆動装置の駆動
方向を同じにする場合と違わせる場合とがあるため、ロ
ックレバ18、ロックピン4、電気コネクタ14a,1
4bおよび空気コネクタ15a,15bは、想定される
全ての場合に対応できるように必要であれば複数設置し
ておく。
【0026】ところで、電気コネクタ14a,14bは
各モジュール型駆動装置の動力線5および信号線6を接
続するために用いられる。動力線5は、図示されていな
い共通電源からモータ7に駆動電力を供給する。信号線
6は、各モジュール型駆動装置とマニピュレータ全体を
制御する制御用計算機によって装置内LANを構築する
ためのものであり、シリアル通信用のケーブルが用いら
れる。ただし、正確には各モジュール型駆動装置のLA
N対応型サーボアンプ10およびLAN対応型信号変換
器11と制御用計算機とが装置内LANのノードとな
る。
【0027】LAN対応型サーボアンプ10は、装置内
LANを介して制御用計算機との間でシリアル通信を行
うことにより駆動部を制御するためのものである。すな
わち、LAN対応型サーボアンプ10は制御用計算機か
ら送信される駆動データに従ってモータ7を駆動すると
共に、センサ8によって検出されるモータ7の位置や回
転速度等のデータを制御用計算機に送信する。さらに、
LAN対応型サーボアンプ10はモジュール型駆動装置
に固有の識別番号を保持しており、その識別番号を例え
ば装置内LANの構築時など必要に応じて制御用計算機
に送信する。これは、制御用計算機にマニピュレータ上
のモジュール型駆動装置の接続順位を認識させるためで
ある。
【0028】一方、LAN対応型信号変換器11は装置
内LANを介して制御用計算機との間でシリアル通信を
行うことにより、機電一体型コネクタ部1a,1bによ
る他のモジュール型駆動装置の電気的および機械的な接
続を制御するためのものである。すなわち、LAN対応
型信号変換器11は制御用計算機から送信されるデータ
に従って電磁弁16を動作させると共に、動作確認用セ
ンサ12および原点合せ・オーバトラベル検出用センサ
13の検出信号を制御用計算機に送信する。また、LA
N対応型信号変換器11はモータ7に取り付けられたブ
レーキ9を制御用計算機から送信されるデータに応じて
制御する。なお、モジュール型駆動装置内に近接セン
サ、距離センサ、歪みセンサなどの内界センサを組み込
むときは、LAN対応型信号変換器11を介して内界セ
ンサと制御用計算機との処理を行うようにする。
【0029】ここで、LAN対応型サーボアンプ10お
よびLAN対応型信号変換器11には装置内LANを介
して制御用計算機との間でシリアル通信を行うための機
能を持たせておく。これは、例えば送信すべきデータに
自身のアドレス(送信元)と制御用計算機のアドレス
(送信先)を付加し、それをシリアル信号に変換してか
ら出力すると共に、信号線6を流れるデータ(シリアル
信号)を監視して、送信先が自身のアドレスになってい
るものを取り込むといった機能である。
【0030】次に、モジュール型駆動装置を他のモジュ
ール型駆動装置に接続するときの動作について説明す
る。ここでは、マニピュレータを構築しているモジュー
ル型駆動装置のうちで最も手先側のモジュール型駆動装
置(以下、被接続装置)に別のモジュール型駆動装置
(以下、接続装置)を接続することを考える。
【0031】まず、制御用計算機から被接続装置に向け
て所定のモジュール型駆動装置接続準備指令(以下、準
備指令)が送信される。この準備指令は、マニピュレー
タを構築している各モジュール型駆動装置の信号線6を
伝送し、被接続装置のLAN対応型信号変換器11で受
信される。
【0032】被接続装置のLAN対応型信号変換器11
は、受信した準備指令に基づき電磁弁16を作動させ
る。この結果、図4(a)に示されるように被接続装置
の機電一体型コネクタ部1aのシリンダ17が押し下げ
られ、ロックレバ18の凹部が突出して左上を向く。
【0033】この状態で、接続装置の機電一体型コネク
タ部1bを被接続装置の機電一体型コネクタ部1aに近
づけ、左上を向いた被接続装置のロックレバ18の凹部
に接続装置のロックピン4が噛み合わされるように位置
決めを行う。
【0034】被接続装置の動作確認用センサ12は、こ
のような位置決めがなされたことを検出し、所定の位置
決め検出信号をLAN対応型信号変換器11に出力す
る。LAN対応型信号変換器11は、この位置決め検出
信号をシリアル信号に変換して制御用計算機に送信す
る。
【0035】制御用計算機は、装置内LANを流れる位
置決め検出信号を確認すると、送信元の被接続装置に向
けて所定のモジュール型駆動装置接続指令(以下、接続
指令)を送信する。被接続装置のLAN対応型信号変換
器11は、装置内LANを流れる接続指令を受信し、そ
の接続指令に基づき押し下げられているシリンダ17が
元の位置に戻るように電磁弁16を作動させる。
【0036】この結果、図4(b)に示されるように、
被接続装置のロックレバ18が凹部に接続装置のロック
ピン4をくわえ込んだ状態で引き込まれ、ロックレバ1
8の凹部でロックピン4が保持されるようにして、被接
続装置と接続装置とが機械的に接続される。同時に、被
接続装置の電気コネクタ14aと接続装置の電気コネク
タ14bとが接続状態となり、被接続装置と接続装置と
が電気的に接続される。また、被接続装置の空気コネク
タ15aと接続装置の空気コネクタ15bとが接続され
る。
【0037】被接続装置の動作確認用センサ12は、接
続装置が接続されたことを検出し所定の接続検出信号を
出力する。この接続検出信号は、LAN対応型信号変換
器11によってシリアル信号に変換され、制御用計算機
に送信される。
【0038】また、接続装置のLAN対応型サーボアン
プ10は、接続装置に固有の識別番号を制御用計算機に
送信する。制御用計算機は、この識別番号に基づき接続
装置を含むマニピュレータ上の各モジュール型駆動装置
の接続順位を確認して、接続処理を終了させる。
【0039】以下同様に、複数のモジュール型駆動装置
をベースから順々に接続していくことにより、例えば図
5に示されるようなマニピュレータを構築する。この場
合、モジュール型駆動装置31,33が図2に対応し、
モジュール型駆動装置32,34が図3に対応してお
り、マニピュレータの関節の駆動方向が交互に変化する
ようになっている。なお、モジュール型駆動装置31に
は機電一体型コネクタ部1bが設けられておらず、装置
本体2がボルト・ナット等によりベース30に直接固定
されている。
【0040】また、モジュール型駆動装置31〜34同
士を接続するだけではなく、必要に応じて間にアームを
組み込むようにしてもよい。このアームは、上述したモ
ジュール型駆動装置から駆動部およびそれに係わる部
分、すなわちモータ7、センサ8、ブレーキ9、LAN
対応型サーボアンプ10などを取り除いたものとして構
成することができる。
【0041】一方、一旦接続されたモジュール型駆動装
置を分離する場合、ロックレバ18が機械的接続に関わ
っているモジュール型駆動装置、すなわちベース側に位
置するモジュール型駆動装置のLAN対応型信号変換器
11に向けて、制御用計算機からシリンダ17を押し下
げる旨の命令が送信される。
【0042】この命令を受信したLAN対応型信号変換
器11は、電磁弁16を作動させる。この結果、図3
(a)に示されるようにシリンダ17が押し下げられ、
ロックレバ18の凹部が左上を向いた状態となり、ロッ
クレバ18によるロックピン4の保持が解除される。従
って、ロックピン4が機械的接続に関わっていたモジュ
ール型駆動装置、すなわち手先側のモジュール型駆動装
置をベース側のモジュール型駆動装置から取り外せば、
二つのモジュール型駆動装置が機械的に分離され、同時
に電気コネクタ14a,14bおよび空気コネクタ15
a,15bも分離される。
【0043】次に、このモジュール型駆動装置をマニピ
ュレータの関節として動作させる場合について説明す
る。まず、制御用計算機からモジュール型駆動装置に対
して予め設定された動作指令が送信される。この動作指
令には、LAN対応型信号変換器11に向けたブレーキ
9の解放指令やLAN対応型サーボアンプ10に向けた
モータ7の駆動データが含まれている。
【0044】モジュール型駆動装置においては、LAN
対応型信号変換器11が受信した解放指令に基づきブレ
ーキ9を解放した後、LAN対応型サーボアンプ10が
受信した駆動データに基づいてモータ7を駆動する。さ
らに、LAN対応型サーボアンプ10はセンサ8によっ
て検出されたモータ7の位置や回転速度等のデータを制
御用計算機に送信する。このようにすることで、位置お
よび回転速度の制御剛性を非常に高くすることができ
る。
【0045】モータ7の駆動力は、モータ7に直結され
た歯車20、アイドル歯車21、減速機23を介して入
力段に直結された歯車22に伝達され、歯車22の駆動
力がマニピュレータの関節としての駆動力となる。
【0046】以上述べたように、本実施形態のモジュー
ル型駆動装置では、接続しようとする二つのモジュール
型駆動装置のうち一方のモジュール型駆動装置のロック
レバ18で他方のモジュール型駆動装置のロックピン4
を保持させることにより、モジュール型駆動装置同士を
機械的に接続することができ、同時に一方のモジュール
型駆動装置の電気コネクタ14aと他方のモジュール型
駆動装置の電気コネクタ14bとでモジュール型駆動装
置同士を電気的に接続することができる。しかも、制御
用計算機からの命令によりロックレバ18によるロック
ピン4の保持を解除させるだけでモジュール型駆動装置
同士を機械的/電気的に分離できるため、モジュール型
駆動装置同士の電気的/機械的な接続/分離を容易かつ
確実に行うことが可能になる。
【0047】また、LAN対応型サーボアンプ10、L
AN対応型信号変換器11および制御用計算機をノード
とする装置内LANを構築し、この装置内LANを介し
て制御用計算機とLAN対応型サーボアンプ10との
間、および制御用計算機とLAN対応型信号変換器11
との間でシリアル通信を行うことにより、モジュール型
駆動装置の接続や駆動などの処理を行っているため、機
内配線用ケーブルとしての信号線6の線数はマニピュレ
ータを構築するモジュール型駆動装置の数によらず一定
となる。
【0048】従って、従来のように制御用計算機とモジ
ュール型駆動装置との間の処理をパラレル通信により行
っていた場合に比べて、機電一体コネクタ部1a,1b
の電気接点数が大幅に削減され、電気的な接続/分離の
信頼性を向上させることができる。
【0049】また、モジュール型駆動装置内の配線スペ
ースも小さくてすみ、従来のように配線スペースの不足
を理由としたモジュール型駆動装置の数の制限がなくな
るため、任意の数のモジュール型駆動装置を用いてマニ
ピュレータを構築することができるようになり、モジュ
ール型駆動装置内に近接センサ、距離センサ、歪みセン
サなどの内界センサを組み込んだり、シリンダ、ブレー
キ、リレー等の装置を追加することも可能になる。
【0050】さらに、LAN対応型信号変換器11から
モジュール型駆動装置に固有の識別番号を制御用計算機
に送信させているので、従来のようにモジュール型駆動
装置に設けられた識別用抵抗を分析する方法とは異な
り、マニピュレータを構築するモジュール型駆動装置の
接続順位を制御用計算機に正しく認識させることができ
る。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、コ
ネクタによってモジュール型駆動装置同士の機械的およ
び電気的な接続を同時に行っており、その接続状態は制
御用計算機によって制御することができるので、電気的
/機械的な接続/分離を容易かつ確実に行うことができ
る。
【0052】また、信号線を用いて他のモジュール型駆
動装置と制御用計算機と共にネットワークを構築し、こ
のネットワークを介して制御用計算機との間でシリアル
通信を行うことにより接続/駆動を制御している。従っ
て、信号線の本数は一定となり設置スペースも小さくて
すむので、任意の数のモジュール型駆動装置でマニピュ
レータを構築することができ、必要に応じて内界センサ
やシリンダ、ブレーキ、リレー等の部品を組み込むこと
も可能になる。
【0053】しかも、予め設定された識別番号をネット
ワークを介して制御用計算機に伝送しているので、マニ
ピュレータを構築するモジュール型駆動装置の接続順位
を制御用計算機に正しく認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るモジュール型駆動装
置の系統図
【図2】同実施形態に係るモジュール型駆動装置の正面
【図3】同実施形態に係るモジュール型駆動装置の側断
面図
【図4】同実施形態に係るモジュール型駆動装置相互間
の接続/分離を説明するための図
【図5】同実施形態に係るモジュール型駆動装置を組み
合わせたマニピュレータを示す図
【図6】従来のモジュール型駆動装置を組み合わせたマ
ニピュレータを示す図
【図7】従来のモジュール型駆動装置の構造を示す図
【符号の説明】
1a,1b…機電一体型コネクタ部 2…装置本体 3…空気配管 4…ロックピン 5…動力線 6…信号線 7…モータ 8…センサ 9…ブレーキ 10…LAN対応型サーボアンプ 11…LAN対応型信号変換器 12…動作確認用センサ 13…原点合せ・オーバトラベル検出用センサ 14a,14b…電気コネクタ 15a,14b…空気コネクタ 16…電磁弁 17…シリンダ 18…ロックレバ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】他のモジュール型駆動装置を機械的および
    電気的に接続するためのコネクタと、 このコネクタに電気的に接続され、前記他のモジュール
    型駆動装置および制御用計算機と共にネットワークを構
    築するための信号線と、 前記ネットワークを介して前記制御用計算機との間でシ
    リアル通信を行うことにより駆動部を制御する駆動部制
    御手段と、 前記ネットワークを介して前記制御用計算機との間でシ
    リアル通信を行うことにより前記コネクタによる前記他
    のモジュール型駆動装置の電気的および機械的な接続を
    制御する接続制御手段とを具備することを特徴とするモ
    ジュール型駆動装置。
  2. 【請求項2】前記駆動部制御手段は、予め設定された識
    別番号を前記ネットワークを介して前記制御用計算機に
    伝送することを特徴とする請求項1記載のモジュール型
    駆動装置。
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