JPH0711686A - 洗浄用ノズルおよびこれを用いた衛生洗浄装置 - Google Patents

洗浄用ノズルおよびこれを用いた衛生洗浄装置

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JPH0711686A
JPH0711686A JP18084593A JP18084593A JPH0711686A JP H0711686 A JPH0711686 A JP H0711686A JP 18084593 A JP18084593 A JP 18084593A JP 18084593 A JP18084593 A JP 18084593A JP H0711686 A JPH0711686 A JP H0711686A
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恭廣 柳川
Tsukasa Murakami
司 村上
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保博 平塚
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗浄用ノズルから噴出する洗浄水の水量を増
加することなく、洗浄水の量感を高める。 【構成】 洗浄水を噴出する噴射口110の部位に対向
する水路部材112の外径を大きくして段差部120を
形成し、噴射口110における流路の断面積をそれ以外
の部位より小さくする。この結果、噴射口110付近で
の水の流れは速くなり、乱流となり、噴射口110から
噴出する洗浄水は、その少なくとも一部が霧状となって
噴出する。従って、洗浄水の当たる領域が広がり、良好
な量感が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗浄用ノズルおよびこ
れを用いた衛生洗浄装置に関し、詳しくは洗浄水の吹出
を改善した洗浄用ノズルおよびこのノズルを用いて洗浄
の量感を高めた衛生洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、便座に座った人の局部に向けて洗
浄水を噴出させ、洗浄を行なう衛生洗浄装置が種々提案
されており、用足し後の局部を洗浄して清潔に保つのに
用いられている。また、衛生洗浄装置に限らず、洗浄に
供する洗浄用ノズルも種々提案されている。
【0003】こうした洗浄においては、洗浄が十分に行
なわれるのみならず、良好な使用感が得られることが望
まれている。洗浄における使用感の善し悪しを決める要
因としては、洗浄水が洗浄しようとする部位に当たって
いる勢いの強さ(水勢感)と、洗浄水が当たっている範
囲の広がり(量感)とがあり、両者がほど良くバランス
していることが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
洗浄用ノズルでは、量感が不足していることが多く、快
適な洗浄感が得られるまでには至っていなかった。量感
を高めようとして、圧送される洗浄水の圧力を高めて
も、狭い範囲に当たっている洗浄水の水勢感のみが増
し、量感を高めるには至らない。他方、ノズル孔径を大
きくしたりノズル孔の数を増やすなどして、ノズルの総
開口断面積を増加して量感を高めようとすると、洗浄水
の噴出速度が低下し、水勢感が落ちてしまう。水勢感を
維持しようとすると、洗浄水量を増やさねばならず、水
の使用量が増加してしまう。
【0005】本発明の洗浄用ノズルは、こうした背反す
る複数の問題を解決し、洗浄水量の無駄な増加を招くこ
となく、洗浄の量感を高めることを目的としてなされ
た。また、この洗浄用ノズルを用いた衛生洗浄装置は、
快適な洗浄感を確保し、使用者の使用感を向上すること
を目的としてなされ、洗浄用ノズルと共に、次の構成を
採った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願記載の洗浄用ノズル
は、水を噴出させて洗浄を行なう洗浄用ノズルであっ
て、洗浄水を噴出する開口部を、加圧された洗浄水が送
り込まれる洗浄水圧送管に備え、該洗浄水圧送管の流路
断面積を、該開口部の部位においてそれ以外の部位より
小さな断面積としてなることを要旨とする。
【0007】また、本願記載の衛生洗浄装置は、便座に
座った人の局部に向けて洗浄水を噴出させ、洗浄を行な
う衛生洗浄装置であって、上記の洗浄用ノズルと、該洗
浄用ノズルを退避位置と洗浄位置との間で移動するノズ
ル移動手段と、前記洗浄用ノズルに適温の洗浄水を供給
洗浄水供給手段と、洗浄の開始を指示する洗浄開始指示
手段と、該洗浄の開始の指示を受けたとき、前記ノズル
移動手段を駆動し、前記洗浄用ノズルを洗浄位置に移動
すると共に、前記洗浄水供給手段を用いて、前記洗浄用
ノズルから洗浄水を噴出させる洗浄実施手段とを備えた
ことを要旨とする。
【0008】
【作用】以上のように構成された本願記載の洗浄用ノズ
ルは、洗浄水圧送管に送り込まれた洗浄水を、開口部か
ら噴出させる。このとき、開口部の部位に流路断面積
が、それ以外の部位流路断面積より小さな断面積とされ
ているので、開口部付近での水の流れは速くなり、乱流
となる。この結果、開口部から噴出する洗浄水は、その
少なくとも一部が霧状となって噴出する。従って、洗浄
水の当たる領域が広がり、良好な量感が得られる。しか
も、水勢感を損なうこともなく、水量を増やす必要もな
い。
【0009】ここで、開口部の周辺における前記洗浄水
圧送管の肉厚を、それ以外の部位より薄く形成すること
により、中心部の直線的な洗浄水の吹き出しの形状には
影響を与えることなく、霧状となって噴出する洗浄水の
形状を自由に設計することができる。また、開口部の部
位における流路断面積を調整可能とすれば、噴出する洗
浄水の広がりの程度を可変することができ、好適であ
る。
【0010】一方、本願記載の衛生洗浄装置は、洗浄開
始指示手段による洗浄の開始を指示を受けたとき、洗浄
実施手段が、ノズル移動手段を駆動し、上述した構成を
備えた洗浄用ノズルを洗浄位置に移動すると共に、洗浄
水供給手段を用いて、洗浄用ノズルから洗浄水を噴出さ
せる。この結果、便座に座った人の局部に向けて、量
感、水勢感を兼ね備えた洗浄水を噴出させることがで
き、無駄な水量の増加を招くことなく、良好な洗浄感を
与えつつ洗浄を行なうことができる。洗浄水供給手段
は、上水の供給圧をそのまま用いて洗浄水を圧送しても
良いし、装置内に加圧手段などを設けて実現しても良
い。また、洗浄水を適温に保つには、供給される洗浄水
をヒータなどの加熱手段で加熱しても良いし、タンクに
洗浄水を貯めこれをヒータなどで適温に加熱しても良
い。なお、適温の概念は使用者の好みによるから、何等
加熱せずにそのまま使用することも差し支えない。
【0011】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。図1は、本発明一実施例としての洗浄用ノズル
の噴出口近傍の構造を示す断面図、図2は、この洗浄用
ノズルを組み込んだ衛生洗浄装置の外観図、図3は、そ
の使用説明図である。
【0012】まず、理解の便を図るため、図2,図3に
従い、衛生洗浄装置20の全体構成について説明する。
この衛生洗浄装置20は、図示するように、洋式便器2
1に装着されるものであり、洗浄水を加熱したり温風を
吹き出すための装置などを収めた本体22、洗浄水を局
部に噴出する洗浄用ノズル24、操作を行なう操作パネ
ル25を備えた操作部26などから構成されている。な
お、実施例では、便座28および便器の蓋29も本体2
2に開閉自在に取り付けられている。
【0013】外部水源は、便器21に流す洗浄水を貯留
する洗浄水タンク30に配管されいるが、途中の分岐金
具32(図4参照)から、連結管33を介して、衛生洗
浄装置20にも配管され、これに給水している。衛生洗
浄装置20には、図4に示すように、上流側から、給水
アダプタ34、減圧弁36,電磁弁38,安全弁39か
らなるバルブユニット40、供給された水を温度検出器
41により温度検出しつつヒータ42で適温まで加熱す
る熱交換器43と吐水状態を検出するフロートスイッチ
(SW)44とからなる熱交換器ユニット45、逆止弁
46,流調モータ47により駆動される流調弁48を備
えた流調ユニット50などを備え、その先端には、ノズ
ルユニット52が取り付けられている。ノズルユニット
52は、洗浄用ノズル24およびこの洗浄用ノズル24
を軸方向に駆動するノズルモータ55などからなる。
【0014】各ユニット等の大まかな動作を説明する。
便座28に座った使用者が、操作部26の操作パネル2
5を操作して、例えば用便後の洗浄を指示すると、ヒー
タ42に通電すると共にバルブユニット40の電磁弁3
8を開き、配管内の冷水を洗浄用ノズル24の先端から
排出する。続いて、ノズルモータ55を駆動して洗浄用
ノズル24を洗浄位置まで前進し、洗浄水の噴出を開始
する。なお、洗浄用ノズル24の先端から噴出される洗
浄水の温度は、熱交換器ユニット45内の温度検出器4
1を用いたフィードバック制御により、局部の洗浄に適
した温度に制御される。
【0015】洗浄終了後、操作パネル25を操作して洗
浄の終了を指示すると、ヒータ42への通電を終了する
と共に、電磁弁38を閉じて洗浄水の噴出を終了し、そ
の後、ノズルモータ55を逆転して洗浄用ノズル24を
収納位置に退避する。
【0016】また、衛生洗浄装置20の本体22には、
乾燥用の温風を吹き出す温風吹出装置60が設けられて
いる。この温風吹出装置60は、図5に示すように、フ
ァンモータ62により回転されるシロッコファン64に
より吸気を吸い込み、吹出空気の温度をヒータ65によ
り加熱すると共にサーミスタ66を用いたフィードバッ
ク制御により適温に保ちつつ(かつ温度ヒューズ68に
より安全性を確保しつつ)、温風ダクト70,ファンカ
バー72を介して、便座28に座った使用者に向けて吹
き出すものである。この温風吹出装置60による温風の
吹き出しも、操作部26の操作パネル25を操作するこ
とにより行なわれる。なお、上述した局部の洗浄後、自
動的に温風の吹き出しが行なわれる構成とすることも可
能である。
【0017】次に、図6,図7を用いて、洗浄用ノズル
24の構造およびその移動機構の詳細について説明す
る。図6は、洗浄用ノズル24の軸を含む鉛直面で破断
した状態を示す断面図、図7は、その駆動機構84近傍
を背面から見た説明図である。洗浄用ノズル24は、本
体22のハウジング81内に収納されたケーシング80
内に、斜め下向きに、かつこのケーシング80の軸方向
に摺動可能に配設されている。この洗浄用ノズル24
は、不使用時には、ハウジング81に設けられた開口8
2にその先端が臨む位置に収納される。ケーシング80
内部には、ノズルモータ55によって回転される回転ド
ラム85および駆動機構84が備えられており、ノズル
モータ55を駆動することにより、使用時には、二点鎖
線で示す位置Aもしくは位置Bまで移動される。なお、
位置Aは、用便後の局部洗浄位置、位置Bは、ビデ洗浄
位置である。
【0018】洗浄用ノズル24の駆動について簡単に説
明する。ノズルモータ55によって回転される回転ドラ
ム85には、スチールベルト86が巻回されており、そ
の一端は回転ドラム85に、他端は洗浄用ノズル24の
ノズル筒87に固定されている。また、回転ドラム85
の側面には、図7に示すように、係合ピン88,89が
設けられている。この係合ピン88,89は、回転ドラ
ム85の回転に伴い、ケーシング80に揺動回転可能に
設けられたゼネバ歯車92のピン溝90,91と係合
し、回転ドラム85の回転運動を、ゼネバ歯車92の間
歇的な動き(揺動)に変換する。更に、ゼネバ歯車92
の背面には、連桿93に係合する係合ピン101が立設
されており、更に連桿93の他端には、ノズル筒87
が、同様に係合ピン102により係合されている。この
連桿93は、更にケーシング80にノズル筒87の軸方
向に設けられた溝(図示せず)に、突起95を摺動自在
に嵌合しているので、ゼネバ歯車92が間歇的に正逆回
転すると、連桿93が往復動し、結果的にノズル筒87
がその軸方向に往復動する。
【0019】回転ドラム85がノズルモータ55の回転
に伴って回転し、ゼネバ歯車92の揺動によりノズル筒
87が前進するが、ゼネバ歯車92の揺動が停止してノ
ズル筒87の前進が停止した後、更に回転ドラム85が
回転すると、スチールベルト86が更に繰り出され、次
に洗浄用ノズル24が前進する。洗浄用ノズル24が図
6に示す位置Aないし位置Bに至ったとき、ノズルモー
タ55は停止される。洗浄用ノズル24が収納される場
合には、ノズルモータ55を逆転することにより、上述
した過程が逆の順序で進行する。
【0020】次に、洗浄水の流れについて説明する。洗
浄用ノズル24は、図6に示すように、シリンダ状の外
筒104と、この外筒104に遊嵌されたピストン状の
内筒105とを備える。内筒105は、ステンレスパイ
プからなる胴体部105aと、この胴体部105aの後
端に嵌め込まれこれを封止する栓体105bと、胴体部
105aの先端に液密に取り付けられたノズル部105
cとからなる。栓体105bには、スチールベルト86
の一端が固定されている。また、ノズル部105cの外
形は、胴体部105aの外形より僅かに小さく形成され
ている。外筒104には、その前端寄りの箇所に径が大
きな拡径部104aが設けられ、ここに温水導入用の管
継手106が取り付けられている。
【0021】管継手106の形状を含む洗浄用ノズル2
4の外観を、洗浄用ノズル24を正面から見た図である
図8に示す。拡径部104aの存在により、外筒10
4,内筒105との間には、一定の空間が形成されてお
り、ここが温水導入ポート107Aとして機能する。管
継手106には、本体22内に設置した熱交換器ユニッ
ト45により加熱された温水の供給配管が接続される。
なお、拡径部104a内の両端のそれぞれには、パッキ
ン108が内嵌めされており、内筒105の胴体部10
5aがここに位置する場合、温水導入ポート107Aを
液密にシールする。
【0022】図8に示すように、洗浄用ノズル24の先
端近くの上面には、所定間隔を隔て、洗浄水の噴射口1
10,111が設けられている。噴射口110,111
は、いずれも3個の開口からなり、先端側の噴射口11
1はビデ洗浄用、その後側の噴射口110は肛門洗浄用
である。用途の相違から、両噴射口110,111から
同時に洗浄水が噴射されることはない。その構造につい
て説明する。内筒105には、軸方向に貫通孔を備えた
水路部材112が挿入されており、その内部を二層構造
としている。この水路部材112は、その先端がノズル
部105cの内側に嵌合し、Oリングによりシールされ
ている。また、その後端は、胴体部105aの内径とほ
ぼ同径にされており、胴体部105aに嵌合し、同じく
Oリングによりシールされている。ここに、温水導入ポ
ート107Bが形成される。水路部材112がその貫通
孔と温水導入ポート107Bとから構成する水路を第1
通水路113と呼び、水路部材112が内筒105の胴
体部105aとの間に形成する水路を第2通水路114
と呼ぶ。更に、胴体部105aの後端上面には、連通孔
113Aが設けられ、その位置より数センチノズル側で
あって胴体部105aの側面には、連通孔113Bが設
けられている。即ち、連通孔113Aは、第1通水路1
13に対して、一方、連通孔113Bは、第2通水路1
14に対して、各々設けられている。
【0023】操作パネル25から洗浄水の噴出の指示を
受けて、電磁弁38を開き、熱交換器ユニット45によ
る加熱を開始すると、通水路などに滞留していた水が、
管継手106から温水導入ポート107Aに流れ込む。
この時、内筒105は外筒104の内部に収納されてい
るから、水は、外筒104とノズル部105cとの間の
隙間から便器内に流れ出す。やがてノズルモータ55が
正転し、スチールベルト86が繰り出されると、ノズル
筒87が所定位置まで前進し、更に内筒105のみが前
進する。
【0024】内筒105が、局部洗浄位置Aに至ると、
連通孔113Bが温水導入ポート107Aに位置する。
従って、熱交換器ユニット45により適温に加熱された
洗浄水は、管継手106から温水導入ポート107A、
第2通水路114を経て、噴射口110に至り、ここか
ら洗浄箇所に向けて噴出される。また、ビデ洗浄が指示
されている場合には、内筒105は更に前進してビデ洗
浄位置Bに至る。この場合には、連通孔113Aが温水
導入ポート107Aに位置する。従って、管継手106
から流入した温水は、温水導入ポート107A,107
B、第1通水路113を経て、噴射口111に至り、こ
こから洗浄箇所に向けて噴出される。
【0025】図1に戻って、噴射口110,111の近
傍形状について説明する。図示するように、噴射口11
1は従来と同様、単に開口が設けられているに過ぎない
が、噴射口110に関しては、開口に対向する位置の水
路部材112の外径が大きくされ、段差部120が形成
されている。この段差部120の存在により、開口の位
置の温水の流速は、段差部120以外と較べて高くな
り、開口近傍で乱流が発生する。この結果、噴射口11
0から外部に噴出する洗浄水は、開口中心部では、比較
的直線状の吐水となるのに対して、開口周辺部では霧状
の吐水となる。この結果、噴出する水量は従来と較べて
ほとんど変わらないにもかかわらず、その量感を格段に
高めることができる。また、噴出する洗浄水の中心部で
は比較的直線状の吐水となっていることから、水勢感も
損なうことがない。
【0026】また、噴出用の開口の数を増やしたり径を
大きくするといった対応を取っていないので、洗浄水の
流量は増加せず、水資源を無駄に使用することがない。
また、開口の数を増やす必要がないので、加工の手間も
増加することがない。
【0027】なお、噴出する洗浄水の形態は、図9に示
すように、噴射口110における間隙の寸法t1と、肉
厚t2とにより定まる。従って、両寸法を調整すること
により、水勢感と量感とを自由に設計することができ
る。例えば、図10に示すように、開口周辺に、肉厚を
薄くした肉薄部124を形成し、霧状吐水の範囲を広げ
ることも可能である。また、この肉薄部の形状を、図1
1に示すように、肉薄部125の形状を非円形とすれ
ば、直線状の吐水範囲LAの周囲に形成される霧状吐水
の範囲MAの広がりの方向を限定することも可能であ
る。
【0028】また、肛門洗浄用の噴射口110とビデ洗
浄用の噴射口111の両者に本発明を適用し、両者に霧
状吐水の領域を設けたり、ビデ洗浄用の噴射口111の
みに適用することも差し支えない。両噴射口110,1
11の肉厚や間隙を異ならせ、両噴出口からの洗浄水の
形態を相違させて、洗浄しようとする対象に最適の噴出
状態とすることも好適である。なお、噴出口および噴出
口までの流路が一つで済む場合には、図12,図13に
示すように、ノズル部105cの内部にボス131,1
32を設けた単純な形態とすることも可能である。更
に、図14に示すように、このボス131の高さを調整
ネジ135により調整可能として、間隙の寸法t1を調
整可能とすることも差し支えない。この場合には、洗浄
水の量感を、製品製造後に微調整することができる。ま
た、ボス131の位置をモータなどにより調整可能と
し、洗浄の途中で変更したり、使用者の指示に応じて洗
浄水の広がりを変更する構成とすることも好適である。
後者の場合、便座28に重量センサを設け、使用者が子
供か大人かで、自動的に洗浄水の量感,水勢感を変更す
る構成とすることも考えられる。
【0029】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、例えば歯科,咽喉科などで用いる口腔用洗浄ノズル
など衛生用洗浄装置以外の洗浄用ノズルに適用した構
成、洗浄用ノズルが移動しない構成、単一の噴出口を備
えた洗浄用ノズルに適用した構成など、本発明の要旨を
逸脱しない範囲内において、種々なる態様で実施し得る
ことは勿論である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明の洗浄用ノズ
ルによれば、開口部における流路断面積を他の部位より
小さくしたことにより、開口部から噴出する洗浄水の周
縁を霧状の吐水とすることができるから、吐水量を無用
に増加することなく、洗浄水の量感を自由に設定するこ
とができる。しかも、水勢感を損なうことがない。
【0031】また、この洗浄用ノズルを用いた衛生洗浄
装置では、洗浄水の量感を高めることができるので、局
部の洗浄感を良好なものとすることができる。また、必
要な部位にのみ必要な洗浄水を噴出することができ、衛
生上も好ましい。更に、量感を高めるために洗浄水の吐
出量を徒に増大することがないので、水資源の保全に資
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である洗浄用ノズルの開口近
傍の形状を示す断面図である。
【図2】実施例としての衛生洗浄装置の概要を示す斜視
図である。
【図3】同じくその使用状態を示す説明図である。
【図4】洗浄水の流れを示すブロック図である。
【図5】温風の流れを示すブロック図である。
【図6】洗浄用ノズル24の要部を示す断面図である。
【図7】そのゼネバ歯車92近傍の背面図である。
【図8】洗浄用ノズル24の外観を示す外観図である。
【図9】開口部における間隙の寸法t1と肉厚t2とを
示す説明図である。
【図10】開口周辺の肉厚を薄くした実施例を示す断面
図である。
【図11】肉厚の薄い部分の形状と霧状の吐水との関係
を示す説明図である。
【図12】流路断面積を異ならせる他の形状を例示する
説明図である。
【図13】同じく他の形状を例示する説明図である。
【図14】開口部における流路断面積を調整可能な構造
を示す説明図である。
【符号の説明】
20…衛生洗浄装置 21…洋式便器 22…本体 24…洗浄用ノズル 25…操作パネル 26…操作部 28…便座 29…蓋 30…洗浄水タンク 32…分岐管 33…連結管 34…給水アダプタ 36…減圧弁 38…電磁弁 39…安全弁 40…バルブユニット 41…温度検出器 42…ヒータ 43…熱交換器 45…熱交換器ユニット 46…逆止弁 47…流調モータ 48…流調弁 50…流調ユニット 52…ノズルユニット 55…ノズルモータ 60…温風吹出装置 62…ファンモータ 64…シロッコファン 65…ヒータ 66…サーミスタ 68…温度ヒューズ 70…温風ダクト 72…ファンカバー 80…ケーシング 81…ハウジング 82…開口 84…駆動機構 85…回転ドラム 86…スチールベルト 87…ノズル筒 88,89…係合ピン 90,91…ピン溝 92…ゼネバ歯車 93…連桿 101…係合ピン 102…係合ピン 104…外筒 104a…拡径部 105…内筒 105a…胴体部 105b…栓体 105c…ノズル部 106…管継手 107A,107B…温水導入ポート 108…パッキン 110…噴射口 111…噴射口 112…水路部材 113…第1通水路 113A…連通孔 113B…連通孔 114…第2通水路 120…段差部 124…肉薄部 131,132…ボス 135…調整ネジ A…局部洗浄位置 B…ビデ洗浄位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 司 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 平塚 保博 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機株 式会社内 (72)発明者 大橋 政紀 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機株 式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄水を噴出させて洗浄を行なう洗浄用
    ノズルであって、 洗浄水が噴出する開口部を、加圧された洗浄水が送り込
    まれる洗浄水圧送管に備え、 該洗浄水圧送管の流路断面積を、該開口部の部位におい
    てそれ以外の部位より小さな断面積としてなる洗浄用ノ
    ズル。
  2. 【請求項2】 前記開口部周辺の所定範囲において前記
    洗浄水圧送管の肉厚を、それ以外の部位より薄く形成し
    た請求項1記載の洗浄用ノズル。
  3. 【請求項3】 前記開口部の部位における流路断面積を
    調整可能な請求項1記載の洗浄用ノズル。
  4. 【請求項4】 便座に座った人の局部に向けて洗浄水を
    噴出させ、洗浄を行なう衛生洗浄装置であって、 請求項1ないし3記載の洗浄用ノズルと、 該洗浄用ノズルを退避位置と洗浄位置との間で移動する
    ノズル移動手段と、 前記洗浄用ノズルに適温の洗浄水を供給する洗浄水供給
    手段と、 洗浄の開始を指示する洗浄開始指示手段と、 該洗浄の開始の指示を受けたとき、前記ノズル移動手段
    を駆動し、前記洗浄用ノズルを洗浄位置に移動すると共
    に、前記洗浄水供給手段を用いて、前記洗浄用ノズルか
    ら洗浄水を噴出させる洗浄実施手段とを備えた衛生洗浄
    装置。
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