JPH07116775A - 金型鋳造用鋳型とその製造方法及びそれを用いた鋳造方法 - Google Patents

金型鋳造用鋳型とその製造方法及びそれを用いた鋳造方法

Info

Publication number
JPH07116775A
JPH07116775A JP6201749A JP20174994A JPH07116775A JP H07116775 A JPH07116775 A JP H07116775A JP 6201749 A JP6201749 A JP 6201749A JP 20174994 A JP20174994 A JP 20174994A JP H07116775 A JPH07116775 A JP H07116775A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
sand
molding
thermosetting resin
molding sand
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6201749A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Aiuchi
進 相内
Shigeo Hashida
榮夫 橋田
Isamu Kawai
勇 河井
Toshiaki Yamanaka
敏昭 山中
Kiwamu Tsuruhenji
極 二十里
Hiromi Arakawa
弘巳 荒川
Yoji Yokoyama
洋二 横山
Masaki Yoshii
正樹 吉井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP6201749A priority Critical patent/JPH07116775A/ja
Publication of JPH07116775A publication Critical patent/JPH07116775A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mold Materials And Core Materials (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Casting Devices For Molds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】共晶黒鉛鋳鉄組織の鋳造品を鋳造するのに好敵
な金型構成の鋳型及びその製造方法とそれを用いた鋳造
方法とを提供することにある。 【構成】加熱した金型1に成形型4を組合せ、吹き込み
管7を通して熱硬化性樹脂でコ−ティングした鋳物砂8
を、金型1と成形型4で作られる所定の隙間6に充填し
て鋳物砂層9を再現性よく形成する。 【効果】崩壊性に優れた薄い鋳物砂層を再現性よく、し
かも高い生産性をもって、金型表面に形成することがで
き、抜け勾配が小さく、寸法バラツキの小さい精度の高
い長寿命鋳型が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金型鋳造に用いられる
鋳型とその製造方法及びそれを用いた鋳造方法に係り、
特に機械装置を構成する精密鋳造品の製造に好敵な鋳型
と鋳型の製造方法及びそれを用いた鋳造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金型鋳造は周知のように金属製の鋳型を
用いて鋳造するものであり、従来より、精密な機械要素
鋳物部品を大量且つ低コストで製造することができる有
効な鋳造法として知られている。金型に使用される金属
材料としては、通常、合金鋼、鋳鋼、鋳鉄、銅、銅合金
などが用いられている。また、金型の寿命を長くするた
め、金型の表面には種々の塗型材を塗布し保護層を形成
して使用される。
【0003】この種の塗型材としては、煤をもちいた
り、例えば特開昭58−9740号公報に開示されてい
るように一層だけではなく、耐火性向上と強度向上を図
るため、互いに材質の異なる複数層の厚塗の塗型を用い
る例がある。
【0004】また、ニッケル含有鋳鋼用として複数層の
厚塗りの塗型材料として、ジルコン系またはマグネシア
系塗型材を用いることが、特開昭62−240134号
公報に開示されている。
【0005】通常、これらの塗型材は、例えば煤であれ
ばアセチレンを燃やし、その火炎を金型表面に吹き付け
る方法が用いられている。また、別の方法として細かい
粉末状の塗型材を水あるいは溶液と混合し、刷毛塗りす
る方法が一般的である。さらにまた、別の例としてスプ
レイノズルを通して塗型材を吹き付ける方法も行われて
いる。
【0006】これらのいずれの方法であっても、金型表
面に再現性よく所望の厚さに塗型材を塗布するのは難し
い。特に1mmのオ−ダの厚さの塗布層を作るには、数
回以上の塗布作業が必要で、±0.2mm程度の再現性
で信頼性高く塗布層を形成することは困難であり、また
作業時間も長く生産的でない。
【0007】因みに、これらの塗型材の塗布作業は手間
がかかるので、一度塗布したあとなるべく長期間、使用
に耐えるか、もしくは長期間の使用に耐え得ない場合に
は容易に塗布できることが望まれる。型離れを容易にし
て塗型材の寿命を伸ばすため、また凝固収縮した鋳造品
を金型から取り出し易くするため、抜け勾配を2〜5度
と大きくする必要があり、抜け勾配が大きくなった分、
鋳造品の形状精度を高くすることが出来ないという問題
があった。
【0008】一方、例えば、平成5年2月9日社団法人
日本鋳物協会主催の鋳物技術講演会のテキスト12頁に
鋳物製品の薄肉化および寸法精度の向上に関する開発事
例が開示されているように、砂型を金型で補強するいわ
ゆるバックメタル法も高精度の鋳造品を得る方法として
用いられてきているが、従来技術では砂の厚さが5〜6
mm以上と厚く、鋳造金属の冷却速度を金型鋳造なみに
高められない。また、鋳造後、砂を崩壊して回収するた
めに専用のプロセスが必要となり、砂処理の設備が大が
かりになるという問題があった。
【0009】また、金型のキャビティ面に肌砂を吸着さ
せる方法が特開平4−344850号公報に開示されて
いる。この方法によれば、塗型より肌砂を厚くすること
ができるが、肌砂を吸引しているため、通気性が高い肌
砂を薄い厚さで吸着することが困難であり、吸着が不確
実となる問題がある。しかも金型のキャビティ内に進退
可能な模型板をいれて肌砂の厚さを設定しているが、模
型板はその支持部材でのみ支持されているため、砂を充
填する際、砂の圧力分布の不均一さに影響されて支持部
材が変形し易く、模型板の位置が不安定になる。従って
吸着される肌砂の厚さもバラツキが大きくなり易い。ま
た、支持の方法が限定されるので鋳造品の形状も限定さ
れる。
【0010】
【発明が解決しようとする問題】したがって、本発明が
解決しようとする課題は、上記従来の問題点を解消する
ことにあり、その第一の目的は、精密鋳造品の製造に好
敵な金型鋳造に用いられる改良された鋳型、さらに具体
的には金型を保護する材料として崩壊性に優れた鋳物砂
を所望の厚さで再現性よく、しかも高い生産性をもって
金型表面に形成した鋳型を提供することにある。これに
より抜け勾配が小さく、寸法バラツキが小さく、高精度
の鋳造品を容易に得ることができる。
【0011】また、第二の目的は、上記第一の目的が達
成される鋳型を高い生産性をもって容易に実現すること
のできる改良された金型鋳造用鋳型の製造方法を提供す
ることにある。
【0012】また、第三の目的は、上記第一の目的が達
成される鋳型を用いて機械加工性の良好な精密鋳造品が
得られる鋳造方法、さらに具体的には共晶黒鉛鋳鉄の鋳
造品が容易に得られる鋳造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的は、鋳造
製品の形状に対応する形状に成形された金型表面に、被
覆層として共晶黒鉛組織の鋳鉄品を得るような薄い厚さ
の熱硬化性樹脂で硬化固着された鋳物砂層を形成してな
る鋳型により、達成される。この鋳物砂層は鋳物砂の材
質にもよるが、鋳造時の鋳型の冷却速度を左右する熱伝
導を考慮して金型で構成した鋳型の特徴を最大限に発揮
させるためには厚さを薄く均一にすることが重要であ
り、実用的に好ましい鋳造砂層の厚さは、0.5〜3m
m程度である。
【0014】また、鋳物砂層を構成する鋳物砂として
は、珪砂、ジルコン砂、クロマイト砂、炭化珪素粒、カ
−ボン粒、セラミックス粒等を単独もしくは複合添加し
て用いることが望ましい。
【0015】また、金型の表面には鋳物砂層の剥離を防
止するために凹凸を設けて粗化面とすることが望まし
い。この凹凸形状は少なくとも鋳物砂の平均粒径程度の
大きさとし、鋳物砂層の厚さが不均一とならないように
なるべく小さいものとする。
【0016】また、鋳造品の品質を高めるために、抜け
勾配を1度以下とすることが望ましい。さらにまた、金
型を構成する金属としては、熱伝導の優れたものが望ま
しく、例えば銅や銅合金は好ましい。
【0017】上記第二の目的は、鋳造製品の形状に対
応する形状に成形され、しかも後の工程で鋳物砂層が形
成される金型表面に貫通する吹き込み穴が設けられた金
型と、所望の鋳造製品と同じ形状に成形され、ベント及
びベントホ−ルが設けられた成形型とを準備する工程
と、前記金型と成形型とを後の工程で形成する鋳物砂
層の厚さに見合った所定の隙間を設けて組み合わせる工
程と、前記金型の吹き込み穴から、予め熱硬化性樹脂
で表面コ−ティングされた鋳物砂、もしくは鋳物砂と熱
硬化性樹脂との混合物を空気等の圧縮気体と共に吹き込
み、前記隙間に充填する工程と、加熱により前記熱硬
化性樹脂を硬化し、鋳物砂を金型に固着する工程と、
前記金型から成形型を離型する工程とを有し、金型表面
に所望厚さの鋳物砂層を形成してなる鋳型の製造方法に
より、達成される。
【0018】金型の材質及び鋳物砂の組成等について
は、第一の目的達成手段の中で説明した通りであり、熱
硬化性樹脂としては、例えばフェノ−ル樹脂等が用いら
れる。また、ベント及びベントホ−ルが設けられた成形
型は、物性的に金型と同一金属か、もしくは類似の金属
で構成される。そして、成形型には型抜きを容易にする
ため離型材を塗布しておくことが望ましい。
【0019】また、の成形型を組合せる工程に先立
ち、例えば金型の表面に高圧の空気、砂、鋼粒、軽金属
粒、セラミックス粒、小粒のガラスビ−ズ等の少なくと
も一つの流体を吹き付け、金型表面に付着している砂や
塵埃を取り除く金型清掃工程を付加することが望まし
い。
【0020】また、の加熱により前記熱硬化性樹脂を
硬化し、鋳物砂を金型に固着する工程としては、の隙
間に鋳物砂と熱硬化性樹脂との混合物あるいは予め熱硬
化性樹脂で表面コ−ティングされた鋳物砂を充填する工
程の後にの加熱工程を独立に設けて硬化しても良い
が、実用的には、例えばの成形型を組み合わせる工程
に先立ち、金型及び成形型を共に所定温度に加熱する金
型温度制御工程を設けておくことが望ましく、隙間に鋳
物砂と熱硬化性樹脂との混合物あるいは予め熱硬化性樹
脂で表面コ−ティングされた鋳物砂を充填する工程が終
了する迄の冷却温度特性を考慮して予め加熱温度を設定
しておけば、鋳物砂の充填後、金型と、成形型とから伝
わって来る熱によって熱硬化性樹脂を容易に硬化させる
ことができる。
【0021】上記第三の目的は、上記第一の目的達成
手段で実現され金型表面に鋳物砂層を形成した少なくと
も一組の左右鋳型同士を組合せ、型締めする工程と、
鋳型温度を所定温度に設定する温度制御工程と、所定
温度に管理し組み合わせた鋳型に所定温度に溶融した金
属を注湯し、凝固するまで保持する工程と、鋳造品取
り出し工程とを有してなる鋳造方法により、達成され
る。
【0022】なお、鋳造金属材料としては、共晶黒鉛組
織の鋳鉄品を得るための鉄を主成分とする種々の鉄合金
の他、この種の金型鋳造に適したその他の金属材料が適
宜選択され適用される。
【0023】以上説明したように、本発明によれば、鋳
物砂と熱硬化性樹脂からなる鋳物砂層が、鋳造品と同じ
形状の成形型を用いて金型表面に所望の厚さで形成され
るので、再現性のよい鋳型が生産性よく提供される。
【0024】また、本発明によれば、鋳物砂層を成形型
で精度良く、しかも金型との高い密着性を確保しながら
形成できるので抜け勾配の小さい、精度の高い鋳型が提
供される。しかも金型表面の鋳物砂層が崩壊性の優れた
鋳物砂で形成されているので、抜け勾配が極めて小さく
ても、金型に傷を付けることなく鋳造品を取り出せる鋳
型が提供される。
【0025】さらにまた本発明によれば、鋳物砂層を、
熱歪の小さな金型の表面に、適切な冷却速度が得られる
ような厚さで再現性良く作れるので、機械加工性の優れ
た共晶黒鉛鋳鉄組織の鋳造品が生産性よく提供される。
【0026】
【作用】本発明によれば、成形型を金型と組合せ、両者
の隙間となる部分に鋳物砂と熱硬化性樹脂との混合物あ
るいは予め熱硬化性樹脂で表面コ−ティングされた鋳物
砂が高圧の空気により充填される。金型と成形型は予め
加熱し、適切な温度に設定してあるので熱硬化性樹脂が
硬化し、鋳物砂粒を相互に固着すると共に、鋳物砂の被
覆層を金型に固着する。
【0027】成形型を用いて0.5〜3mm厚さの薄い
鋳物砂層を所望の厚さに再現性よく形成することが可能
となる。
【0028】また、選定した金型の材料、鋳物砂の材
料、鋳物砂の成形厚さによって溶融金属が所望の速度で
冷却される。
【0029】また、鋳造時の溶融金属は、0.5〜3m
m厚さの薄い鋳物砂層中の熱硬化性樹脂を容易に熱分解
し、鋳物砂層を崩壊しやすくする。鋳造品の凝固冷却時
の熱収縮は鋳物砂層の崩壊作用によって、鋳造品の金型
への喰い付き現象を発生させることはなく、抜け勾配が
0〜1度の鋳造品であっても容易に型離れする。また、
金型に損傷を与えることがないので、金型の寿命を長く
する効果を発揮する。
【0030】また、鋳物砂層が薄いので、熱硬化性樹脂
も少なくすることができ、鋳造時時に発生する樹脂の熱
分解ガスも少なく、鋳造不良を低減できる。そして使用
する鋳物砂量が僅かであり、しかも崩壊性に優れている
ので回収し易く、省資源である。
【0031】
【実施例】以下、図面にしたがって本発明の一実施例を
説明する。
【0032】〈実施例1〉この実施例は、鋳型の構成及
びその製造例を示したもので、以下、図1〜図4に従っ
て具体的に説明する。すなわち、図1は、金型表面へ鋳
物砂を被覆する鋳型の一連の製造工程を示す断面フロ
−、図2〜図4は金型表層部の部分拡大図である。先
ず、図1の工程に従って順次説明する。
【0033】(a)金型清掃工程では、金型1の表面に
高圧の空気、砂、鋼粒、軽金属粒、セラミックス粒、小
粒のガラスビ−ズ等の少なくとも一つの流体を吹き付
け、金型表面に付着している砂や塵埃を取り除き、清浄
な金型表面を得る。
【0034】ここで、狭深部や隅部の清掃では、清掃材
となる砂や鋼粒が溜りやすいので、この部分に鋳物砂の
吹き込み穴を設けておけば、予め吹き込み穴を塞いでい
る鋳物砂層を押出装置で除去することにより、吹き込み
穴は、砂や鋼粒の通路となり、清掃がしやすくなる。
【0035】また、本実施例では、銅金型を使用してお
り、軟らかい材料であるため、吹き付ける材料にも軟ら
かい材料である亜鉛粒を用いて清掃を行なった。鋳物砂
と混じりあった亜鉛粒は、それぞれの粒径差を大きくす
ることにより容易に分離でき、本実施例で使用した亜鉛
粒の大きさは0.5mm〜0.6mmであった。亜鉛粒
を吹き付ける空気の圧力は、2kg/cm2、吹き付け
ノズル内径はφ6mm、吹き付け距離は150mmであ
った。
【0036】(b)金型温度制御工程では、金型1およ
び成形型4を加熱あるいは冷却して所望の温度に設定す
る。そして成形型4には周知の離型剤、例えばSiを含
んだ無機物微粒子を水に分散せしめた溶液を塗布する。
【0037】ここで金型表面の形状によっては、鋳造時
の溶融金属の凝固収縮により金型表面の一部に変形を起
こす金型もあり、金型温度制御工程で所望の温度に達し
た後、金型の変形部分を毎回矯正金型により修正する工
程を入れることもある。
【0038】(c)成形型組合わせ工程では、鋳造品の
表面形状と同じ形状を有する成形型4を金型1と組合
せ、所望の厚さの鋳物砂層を形成するための隙間6をつ
くる(成形型4と金型1とを組み合わせたとき、隙間6
が所望の寸法となるように金型1の表面形状を予め作っ
ておく)。
【0039】(d)鋳物砂吹き込み工程では、金型1に
設けてある吹き込み穴5に吹き込み管7を挿入し、この
吹き込み管7を通して予め熱硬化性樹脂で表面コ−ティ
ングされた鋳物砂8を隙間6に充填する。吹き込み管7
は図示していない鋳物砂貯蔵部に連通している。今日で
は、熱硬化性樹脂で表面コ−ティングされた鋳物砂、所
謂、レジンコ−ティッドサンドを使用するのが一般的で
ある。本実施例においてもレジンコ−ティッドサンドを
使用した。また、狭い隙間に空気を使用して充填するの
で、常温では固体である熱硬化性樹脂のほうが扱いやす
く、また充填しやすい。
【0040】また、この鋳物砂吹き込み工程では、吹き
込み管7を使用せず、図示していない鋳物砂貯蔵部を直
接、あるいはパッキンを介して金型に押し当て吹き込み
穴5に連通させ、鋳物砂8を隙間6に充填することも可
能であり、また、所謂、アンダ−ブロ−、トップブロ
−、サイドブロ−のいずれの方法でも鋳物砂の吹き込み
は可能である。
【0041】鋳物砂8は、例えば1〜5kg/cm2 の
圧力の空気によって充填されるが、成形型4にはベント
2およびベントホ−ル3が予め設けられているので、空
気は鋳物砂8を通りぬけ、このベント2およびベントホ
−ル3を通って成形型4の外へ排出される。鋳物砂8は
この空気の流れに沿って移送される。吹き込み穴5、ベ
ント2およびベントホ−ル3は、金型1および成形型4
の形状に合わせた適切な位置に設けられているので、鋳
物砂8は隙間6に余すところなく隅々まで充填される。
【0042】鋳物砂8の充填は1秒以下で完了するの
で、この後直ちに鋳物砂貯蔵部内の圧力を減圧し吹き込
み管を引き出し、吹き込み管内部で鋳物砂8が固着しな
いように圧縮空気や水冷板などで冷却する。
【0043】ここで、非量産且つ単純な形状であれば、
鋳物砂層を成形する部分に使われる成形型の材料として
は、硬質且つ耐熱性ポリテトラフルオロエチレンも使用
可能である。ポリテトラフルオロエチレンは、熱硬化性
樹脂との付着がなく離型剤が不要であり、また、吹き込
み管を使用する場合は、吹き込み穴をポリテトラフルオ
ロエチレン部分に設けることにより、吹き込み管の断熱
ができ、吹き込み管内での鋳物砂の固着を防止しやすく
なる。金型温度を150℃、ポリテトラフルオロエチレ
ン成形型温度を常温で使用した場合、100回程度の成
形が行なえた。
【0044】この吹き込み工程で使用された鋳物砂はジ
ルコン砂であり、その粒度分布は表1に示す通りであ
る。また、熱硬化性樹脂にはフェノ−ル樹脂を使用し、
その構成比はジルコン砂重量1に対し、樹脂重量0.8
重量%であった。
【0045】
【表1】
【0046】金型1と成形型4とは、(b)金型温度制
御工程で予め所定の温度に加熱されており、鋳物砂8の
充填後、金型1と成形型4から伝わってくる熱によって
熱硬化性樹脂の効果反応が進む。硬化反応によって熱硬
化性樹脂は砂粒相互を結合し、また、金型1の表面に砂
層を固着し、鋳物砂8からなる所望の厚さの鋳物砂層9
を形成する。
【0047】例えば、熱硬化性樹脂としてフェノ−ル樹
脂を用いた時の金型温度(成形型も同一温度)と硬化時
間の関係を表2に示す。金型温度を250℃に設定すれ
ば、10秒程度の短時間で硬化するので、生産性高く鋳
物砂層9を形成できる。
【0048】なお、鋳物砂層9の厚さは、鋳物砂8の材
質にもよるが、共晶黒鉛組織の鋳鉄品を得るには0.5
〜3mm程度あれば実用上十分であり、金型鋳型の特徴
を発揮させるためには熱伝導を考慮して薄い鋳物砂層9
とすることが重要である。
【0049】
【表2】
【0050】樹脂硬化後、(e)成形型離型工程にした
がって成形型4を金型1から離型すると、鋳物砂層9の
成形された鋳型10が出来上がるが、大気にさらされる
ため鋳型10は冷却されて収縮する。例えば、銅金型の
熱膨張係数は、ジルコン粒にフェノ−ル樹脂をコ−ティ
ングした鋳物砂の熱膨張係数のほぼ3倍である。
【0051】このため、金型表面を粗面化して凹凸を設
け、投錨効果によって鋳物砂9の剥離を防止することが
望ましい。
【0052】図2、図3および図4はいずれも金型表面
に凹凸を設けた場合における鋳型の表層部の部分拡大図
を示したものであり、図中の11、12及び13はそれ
ぞれ異なるパタ−ンの凹凸部を示している。剥離防止効
果だけから考えれば、凹凸寸法14は大きい方が良い。
しかし、凹凸の寸法分だけ鋳物砂層の厚さが不均一とな
り、溶融金属と金型1間の熱伝導特性が場所によって変
わることになる。従って凹凸寸法は剥離しない範囲でな
るべく小さい方が良い。実験によれば、少なくとも鋳物
砂8の平均粒径と略同じ寸法の凹凸寸法14を表面に設
けることで剥離を防止する効果が現れる。
【0053】実用的に好ましい凹凸寸法14の平均値
は、鋳物砂8の平均粒径〜0.5mm程度である。この
程度であれば、例えば、銅製の金型温度を200℃とし
て鋳物層9を形成した場合、100℃まで冷却しても剥
離しないことを確認している。凹凸の形状は、上記のよ
うに断面形状が矩形の凹凸11(エンドミルで段差加
工)、あるいは加工工具マ−クの凹凸12(工具が通過
した軌跡が金型の加工表面に残ったもの)、あるいはワ
イヤ・グリッドで表面を粗くした凹凸13であっても効
果を発揮する。
【0054】なお、本実施例では、金型1を純銅、成形
型4を銅合金でそれぞれ形成し、鋳物砂層9の厚さは、
1mm、2mm、3mmの3種類のものを製造した。い
ずれも表面が平坦で良好な薄い鋳物砂層9を形成するこ
とができた。
【0055】〈実施例2〉この実施例は、上記実施例1
で得られた鋳型を使用した鋳造例を示すもので、以下、
図5の断面フロ−工程図にしたがって順次説明する。
【0056】(a)鋳型組合せ工程では、鋳物砂層9を
形成した左鋳型15と右鋳型16を組合せ、型締めす
る。
【0057】(b)鋳型温度制御工程では、ヒ−タ−1
7の熱で組合せ鋳型18を所望の温度に設定する。先の
鋳型組合わせ工程で既に所望の温度以上に達している場
合には、自然放冷するか、ファン19を用いて強制冷却
する。本実施例では、鋳型組合せ後、鋳型温度を設定し
たが、予め左鋳型15および右鋳型16の温度降下特性
を把握しておき、鋳型組合せ前に降下温度を見込んで温
度を設定しても良いこと、また、加熱方法としてガス燃
焼加熱方式、冷却方式として型内の水冷方式を用いてよ
いことは云うまでもない。
【0058】(c)注湯工程では、適切に温度管理した
組合せ鋳型18に、溶融金属20を注湯する。注湯後凝
固するまで、鋳型を組み合わせたまま保持する。
【0059】(d)鋳造品取り出し工程では、左鋳型1
5及び右鋳型16を離して鋳造品21を取り出す。この
時、金型に鋳物砂層9を固着している熱硬化性樹脂は、
溶融金属20の熱によって熱分解するので鋳物砂層9は
容易に崩壊する。したがって、本発明では従来のように
砂を崩壊して回収する格別なプロセスをなんら必要とす
ることなく、鋳造品の取り出しが極めて容易である。
【0060】この鋳造例では、単純な形状のリング状の
鋳造品21の例を示したが、複雑な形状の場合、注湯時
に金型温度を均一に確保することは容易でなく、金型が
熱変形する。このような場合には金型材料として熱伝導
の良い銅あるいは銅合金を用いて金型の温度勾配を緩や
かにし、熱変形量を小さくすることが望ましい。
【0061】銅製金型は鉄系金属金型に比べ軟らかく、
金型の取扱い時に傷が付き易い。また、繰り返し何度も
使用すると、鋳物砂の充填時に、鋳物砂が金型表面に高
速に衝突し、鋳物砂の研削作用によって金型表面が摩耗
する。したがって、鋳造品を大量に生産する場合には、
熱伝導率は銅より小さくなるが、高温強度と耐摩耗性の
優れた例えば銅−クロム−シリコン合金、銅−ベリリウ
ム合金、モネメタルなどを用いてもよい。また、銅の表
面にニッケル、あるいはクロムといった硬質金属を鍍金
しても耐摩耗性が大幅に向上する。
【0062】この鋳造例では、溶融金属20として表3
に示した組織の溶湯を用いて鋳造した。したがって、
(b)鋳型温度制御工程では、共晶黒鉛組織を得ること
を目的としているため、100〜150℃に設定した。
その理由は、例えば室温〜60℃では、水分が金型に付
着し、注湯時に水分が急激に加熱されて蒸気となり溶湯
が飛ばされ危険を伴うと共に、鋳造不良となるからであ
る。また、200℃以上の高温になると、溶湯の冷却速
度が緩やかになり、共晶黒鉛組織を得ることができなく
なり、さらには金型の加熱冷却の熱疲労が大きくなって
金型の寿命を短くすることになるからである。
【0063】
【表3】
【0064】鋳型用の金型は純銅製で、熱伝導の良い薄
い鋳物砂層9(厚さ1mm、2mm、3mmの3種を作
成)を形成しているので溶融金属20の冷却速度を高め
ることができ、鋳造品21については表面から少なくと
も数mmの深さまで共晶黒鉛組織とすることが可能とな
った。
【0065】したがって、鋳造したままでなく、その一
部を機械加工し、部品として使用する場合、従来の砂型
鋳造技術で得た片状黒鉛鋳鉄と比較して機械加工性に優
れた共晶黒鉛鋳鉄を得ることができるので、精密鋳造品
を容易に鋳造でき、しかも金型表面に所望とする薄い厚
さの鋳物砂層9を容易に形成できるので、鋳型は金型さ
え作成しておけば、鋳造の度に鋳物砂層9を新たに形成
するだけで繰返し使用することができ経済的に優れ、加
工費を大幅に低減することができる。
【0066】また、鋳造時の抜け勾配については、鋳造
品の形状によっても異なるが、従来は2〜5度と大きく
し、溶融金属が凝固乃至冷却時に収縮しても、離型でき
るようにしてある。しかし、本発明によれば、金型の表
面に崩壊性の良好な薄い鋳物砂層が形成されているの
で、抜け勾配が0〜1度の鋳造品であっても金型に傷を
付けることなしに容易に離型できる。したがって、抜け
勾配が小さくなっただけ鋳造品の品質を高めることが可
能となった。事実、本実施例では、鋳造品21の全面で
抜け勾配は0.5度であった。
【0067】さらに、従来の金型鋳造では、塗型層の厚
さが非常に薄く、且つ不均一であったために、鋳造品の
薄肉厚部分は急冷されチル化する。しかし、本発明によ
れば、チル化した部分に対応する鋳物砂層を局部的に厚
くすることにより、局部的な冷却速度の低下が図れ、チ
ル化を防止することが容易と成った。事実、本実施例で
は局部的に鋳物砂層を4mmとすることにより肉厚5m
m、高さ18mmのリブのチル化を防止できた。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明により、初期
の目的を達成することができた。すなわち、複雑な形状
の鋳物品を鋳造する場合、砂の中子を用いる従来の技術
によれば、鋳造品一個毎に中子を製作し組み立てる必要
があるためコストが高くなる。また、溶融金属が中子に
接する部分は、金型に接する他の部分に比較し冷却速度
が緩やかとなり、所望の組織が得られない。とくに中子
の体積が大きい場合、冷却速度を高めることは困難とな
る。
【0069】中子を用いない従来技術による金型鋳造方
法では、鋳造品の抜け勾配を大きくしないと鋳造品が取
り出せない。あるいは無理に取り出そうとすると塗型材
を破損する。
【0070】また、従来技術によるバックメタル鋳造法
では、本発明のように高い冷却速度を得ることが困難で
あり、鋳物砂の量が多く、鋳造後バックメタルに付着す
る鋳物砂を取り除き回収する作業が煩雑となる。
【0071】しかし本発明によれば、成形型を用いて金
型の表面に、所望の厚さの鋳物砂層を再現性よく形成し
た鋳型を提供することができる。このようにして製作し
た鋳型を用いて鋳造するので形状寸法精度の再現性の高
い鋳造品が得られる。
【0072】注湯後、溶融金属が凝固した後、鋳造品を
鋳型から取り出す間に、熱硬化性樹脂が溶融金属の熱に
よって熱分解温度以上に加熱されるので、鋳型表面に固
着した鋳物砂層は容易に崩壊する。従って、鋳物砂の回
収も容易であり、金型表面に損傷を与えること無く、鋳
造品を金型から容易に取り出すことができ、金型寿命を
大幅に伸ばすことが可能となる。
【0073】鋳造品の形状によっても異なるが、通常、
鋳造する時の抜け勾配は2〜5度とし、溶融金属が凝固
乃至冷却時に収縮しても、離型できるようにしてある。
【0074】しかし、本発明によれば、金型の表面に崩
壊性の良好な薄い鋳物砂層が形成されているので、抜け
勾配が0〜1度の鋳造品であっても金型に損傷を与える
ことなく容易に離型できる。
【0075】また、熱伝導の良い薄い鋳物砂層を形成で
きるので、溶融金属の冷却速度を高めることができ、例
えば表3に示したような成分の鋳鉄材について、表面か
ら少なくとも数mmの深さまで共晶黒鉛組織とすること
が可能となった。この効果として、鋳造したままでな
く、その一部を機械加工し、精密加工部品として使用す
る場合、従来の砂型鋳造技術で得た片状黒鉛鋳鉄組織と
比較して格段に機械加工性に優れた共晶黒鉛鋳鉄組織を
得ることができ、加工費を大幅に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例となる金型鋳造用鋳型の構成
及びその鋳造工程を示す断面フロ−図である。
【図2】同じく金型表面に凹凸を設けた場合の鋳型表層
部の要部拡大断面図である。
【図3】同じく金型表面に異なる凹凸パタ−ンを設けた
場合の鋳型表層部の要部拡大断面図である。
【図4】同じく金型表面にさらに異なる凹凸パタ−ンを
設けた場合の鋳型表層部の要部拡大断面図である。
【図5】同じく一鋳造工程例を示す断面フロ−図であ
る。
【符号の説明】
1…金型、2…ベント、3…ベントホ−ル、4…成形
型、5…吹き込み穴、6…隙間、7…吹き込み管、8…
熱硬化性樹脂で表面コ−ティングした鋳物砂、9…鋳物
砂層、10…鋳型、11、12、13…凹凸部、14…
凹凸寸法、15…左鋳型、16…右鋳型、17…ヒ−
タ、18…組合せ鋳型、19…ファン、20…溶融金
属、21…鋳造品、22…崩壊鋳物砂。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B22D 27/20 C (72)発明者 山中 敏昭 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地株 式会社日立製作所リビング機器事業部内 (72)発明者 二十里 極 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地株 式会社日立製作所リビング機器事業部内 (72)発明者 荒川 弘巳 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地株 式会社日立製作所リビング機器事業部内 (72)発明者 横山 洋二 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地株 式会社日立製作所リビング機器事業部内 (72)発明者 吉井 正樹 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋳造製品の形状に対応する形状の表面を備
    えた金型と、鋳物砂と熱硬化性樹脂とを含み且つ成形型
    により転写されて鋳造製品の形状と同一形状の表面を備
    えた硬化固着された鋳物砂層とを有し、この鋳物砂層は
    前記金型表面に付着し、更に0.5〜3mmの範囲内の
    実質的に所望の厚さを備えている鋳型。
  2. 【請求項2】鋳物砂層は、鋳鉄の鋳造時に共晶黒鉛組織
    の鋳造品を得ることを可能にする薄い厚さを備えている
    請求項1の鋳型。
  3. 【請求項3】金型の表面には少なくとも鋳物砂の平均粒
    径から0.5mmまでの範囲の凹凸が形成されている請
    求項1の鋳型。
  4. 【請求項4】鋳物砂層を構成する鋳物砂は、珪砂とジル
    コン砂とクロマイト砂と炭化珪素砂とカ−ボン粒とセラ
    ミック粒からなる群から選択された少なくとも一種から
    なり、また熱硬化性樹脂はフェノ−ル樹脂からなる請求
    項1の鋳型。
  5. 【請求項5】鋳物砂層は、鋳物砂重量1に対して、熱硬
    化性樹脂重量が0.5〜4重量%の範囲で構成されてい
    る請求項1の鋳型。
  6. 【請求項6】銅あるいは銅合金で形成され、且つ抜け勾
    配は1度以下である金型からなる請求項1の鋳型。
  7. 【請求項7】銅あるいは銅合金で形成され、且つ抜け勾
    配が1度以下である成形型により鋳物砂層が成形される
    請求項1の鋳型
  8. 【請求項8】硬質、且つ耐熱性ポリテトラフルオロエチ
    レンで形成され、さらに抜け勾配が1度以下である成形
    型により鋳物砂層が成形される請求項1の鋳型。
  9. 【請求項9】前記鋳物砂層は金型表面に付着し、局部的
    には4〜8mmの範囲内の実質的に所望の厚さを備えて
    いる請求項1の鋳型。
  10. 【請求項10】金型の表面に、高圧の空気と共に、
    砂、鋼粒、軽金属粒、セラミック粒、ガラス粒から選択
    された少なくとも一種を吹き付け、金型表面の鋳物砂層
    などの付着物を取り除く金型清掃工程と、鋳造製品の
    形状に対応する形状に形成され、しかも後の工程で鋳物
    砂層が形成される金型表面に貫通する吹き込み穴が設け
    られた金型と、鋳造製品と同一形状に成形され、ベント
    及びベントホ−ルが設けられた成形型とを準備する工程
    と、金型と成形型を組み合わせ、鋳物砂層の厚さに見
    合った所望の隙間を形成する工程と、金型の吹き込み
    穴から、予め熱硬化性樹脂で表面コ−ティングされた鋳
    物砂、もしくは、熱硬化性樹脂と鋳物砂との混合物を高
    圧の空気と共に吹き込み、前記隙間に充填する工程と、
    加熱により前記熱硬化性樹脂を硬化し、鋳物砂を金型
    に固着する工程と、前記金型から成形型を離型する工
    程とを有して成り、金型表面に所望厚さの鋳物砂層を形
    成して成る鋳型の製造方法。
  11. 【請求項11】の金型清掃工程に先立ち、金型の吹き
    込み穴の表面あるいは内部の硬化固着した鋳物砂層を除
    去する工程を有して成る請求項10の鋳型の製造方法。
  12. 【請求項12】の金型を準備する工程に先立ち、前記
    金型清掃工程後、鋳物砂層を固着する金型表面を矯正金
    型により修正する工程を付加して成る請求項10の鋳型
    の製造方法。
  13. 【請求項13】の加熱により熱硬化性樹脂を硬化し、
    鋳物砂を金型に固着する工程として、の鋳物砂と熱硬
    化性樹脂との混合物あるいは予め熱硬化性樹脂で表面コ
    −ティングされた鋳物砂を隙間に充填する工程の後に
    の加熱工程を独立に設けて硬化するか、もしくはの成
    形型を組み合わせる工程に先立ち、金型及び成形型を共
    に所定温度に加熱する金型温度制御工程を設け、隙間に
    鋳物砂と熱硬化性樹脂との混合物あるいは予め熱硬化性
    樹脂で表面コ−ティングされた鋳物砂を充填する工程が
    終了するまでの冷却温度特性を考慮して予め加熱温度を
    設定し、鋳物砂の充填後、金型と成形型とから伝わって
    くる熱によって熱硬化性樹脂を硬化するようにして成る
    請求項10の鋳型の製造方法。
  14. 【請求項14】金型表面に鋳物砂層を形成した請求項
    1の鋳型同志を組合せ、型締めする工程と、鋳型温度
    を所定温度に設定する温度制御工程と、所定温度に管
    理して組合せた鋳型に所定温度の溶融金属を注湯し、凝
    固するまで保持する工程と、鋳造品取り出し工程とを
    有して成る鋳造方法。
  15. 【請求項15】鋳造金属材料を、共晶黒鉛組織の鋳造品
    を得るための鉄を主成分とする鉄合金で構成して成る請
    求項14の鋳造方法。
JP6201749A 1993-08-31 1994-08-26 金型鋳造用鋳型とその製造方法及びそれを用いた鋳造方法 Pending JPH07116775A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6201749A JPH07116775A (ja) 1993-08-31 1994-08-26 金型鋳造用鋳型とその製造方法及びそれを用いた鋳造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-215327 1993-08-31
JP21532793 1993-08-31
JP6201749A JPH07116775A (ja) 1993-08-31 1994-08-26 金型鋳造用鋳型とその製造方法及びそれを用いた鋳造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07116775A true JPH07116775A (ja) 1995-05-09

Family

ID=26512962

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6201749A Pending JPH07116775A (ja) 1993-08-31 1994-08-26 金型鋳造用鋳型とその製造方法及びそれを用いた鋳造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07116775A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100440127B1 (ko) * 2001-11-07 2004-07-12 현대자동차주식회사 진공성형용 상부 몰드 제작방법
JP2006198625A (ja) * 2005-01-18 2006-08-03 Sintokogio Ltd 水溶性バインダ鋳型造型用金型装置
CN101671791A (zh) * 2009-09-27 2010-03-17 湖州鼎盛机械制造有限公司 一种泵头的生产方法
JP6142953B1 (ja) * 2016-10-25 2017-06-07 株式会社アクティ 鋳造方法、および、一対の鋳型
CN107470592A (zh) * 2017-09-21 2017-12-15 苏州沙特卡铸造有限公司 一种覆砂冷铁结构及其制作工艺
JP6265358B1 (ja) * 2017-05-08 2018-01-24 株式会社アクティ 一対の鋳型、および、その製造方法
CN108213324A (zh) * 2018-02-11 2018-06-29 常州中车汽车零部件有限公司 一种高精度铸造覆膜砂及其制备方法
CN110814277A (zh) * 2019-10-25 2020-02-21 沪东重机有限公司 呋喃树脂砂造型的金属模型系统及造型方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100440127B1 (ko) * 2001-11-07 2004-07-12 현대자동차주식회사 진공성형용 상부 몰드 제작방법
JP2006198625A (ja) * 2005-01-18 2006-08-03 Sintokogio Ltd 水溶性バインダ鋳型造型用金型装置
CN101671791A (zh) * 2009-09-27 2010-03-17 湖州鼎盛机械制造有限公司 一种泵头的生产方法
JP6142953B1 (ja) * 2016-10-25 2017-06-07 株式会社アクティ 鋳造方法、および、一対の鋳型
JP6265358B1 (ja) * 2017-05-08 2018-01-24 株式会社アクティ 一対の鋳型、および、その製造方法
CN107470592A (zh) * 2017-09-21 2017-12-15 苏州沙特卡铸造有限公司 一种覆砂冷铁结构及其制作工艺
CN108213324A (zh) * 2018-02-11 2018-06-29 常州中车汽车零部件有限公司 一种高精度铸造覆膜砂及其制备方法
CN110814277A (zh) * 2019-10-25 2020-02-21 沪东重机有限公司 呋喃树脂砂造型的金属模型系统及造型方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4421477B2 (ja) 注型品の製造方法
US5079974A (en) Sprayed metal dies
JPH07116775A (ja) 金型鋳造用鋳型とその製造方法及びそれを用いた鋳造方法
US4549597A (en) Method of manufacturing durable metal molds by metal melt-spraying
EP0625386B1 (en) An investment casting process for producing castings
KR970008033B1 (ko) 금형주조용 주형과 그의 제조방법 및 그것을 사용한 주조방법
JPH074655B2 (ja) 鉄へ耐摩耗性材料をインプレグネーションする方法
JPS6261754A (ja) 複合中子鋳型を用いた鋳造法
JP2001525257A (ja) セラミック成形型を形成するためのロスト金属原型の使用方法
US2792604A (en) Method of making shell molds
JPS6030535A (ja) 金属溶射による耐久性金型の製造方法
JPH0976046A (ja) シェルモールドの造型方法
JPS6161891B2 (ja)
JPH0839574A (ja) 中空プラスチック品の製造方法
JPS63252661A (ja) 圧力鋳造用砂中子
US20030041992A1 (en) Rapid investment casting or molding method
JPS63260656A (ja) 圧力鋳造用置中子
JPH06106327A (ja) 薄肉鋳物の鋳造方法
JPS5861947A (ja) 鋳型鋳造法
JPH0542342A (ja) セラミツクシエル鋳型
JPS632549A (ja) 複合成形金型の製造法
RU2010669C1 (ru) Способ изготовления отливок из тугоплавких химически активных сплавов
JPS63260657A (ja) 置中子を用いた鋳物の鋳造方法及び置中子の除去方法
JPH057982A (ja) 消失模型用金型及びその金型の製造方法
JP2001340940A (ja) 鋳造用鋳型及びその製造方法