JPH0711654A - 植生工法 - Google Patents
植生工法Info
- Publication number
- JPH0711654A JPH0711654A JP5152032A JP15203293A JPH0711654A JP H0711654 A JPH0711654 A JP H0711654A JP 5152032 A JP5152032 A JP 5152032A JP 15203293 A JP15203293 A JP 15203293A JP H0711654 A JPH0711654 A JP H0711654A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ground
- fiber mat
- vegetation
- seed
- slope
- Prior art date
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- Pending
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Landscapes
- Cultivation Of Plants (AREA)
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 本発明は、植生工法に関し、植生がのり面を
全面被覆して浸食防止効果を発揮できるようになるまで
のり面の浸食を防止し、併せて植生後の美観の向上を図
った植生工法を提供することを目的とする。 【構成】 のり面に種子9を吹き付け、その上に椰子の
繊維で編んだ椰子繊維マット13を敷設してのり面を覆
うことを特徴とする。
全面被覆して浸食防止効果を発揮できるようになるまで
のり面の浸食を防止し、併せて植生後の美観の向上を図
った植生工法を提供することを目的とする。 【構成】 のり面に種子9を吹き付け、その上に椰子の
繊維で編んだ椰子繊維マット13を敷設してのり面を覆
うことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、のり面を植物で被覆す
ることにより、雨水による土壌の浸食を防止してのり面
の保護を図る植生工法に関する。
ることにより、雨水による土壌の浸食を防止してのり面
の保護を図る植生工法に関する。
【0002】
【従来の技術】河川や道路,鉄道等の斜面保護のため、
従来、コンクリートブロック枠工法が広く用いられてい
る。
従来、コンクリートブロック枠工法が広く用いられてい
る。
【0003】この工法は、図5に示すようにのり面1に
コンクリートブロック枠(以下、「ブロック枠」とい
う)3を格子状に配置し、そして、これにアンカーケー
ブルを定着してのり面1の安定を図るものである。
コンクリートブロック枠(以下、「ブロック枠」とい
う)3を格子状に配置し、そして、これにアンカーケー
ブルを定着してのり面1の安定を図るものである。
【0004】そして、ブロック枠3内は、地盤5の状
況,湧水の状態等を考慮して様々な施工が行われてお
り、その中でも植生工法は工費が安く、緑化による自然
状態の回復であることから美観上も優れ、のり面保護工
法として他のコンクリート,石材等の工法に比べ最も広
く使用されている。
況,湧水の状態等を考慮して様々な施工が行われてお
り、その中でも植生工法は工費が安く、緑化による自然
状態の回復であることから美観上も優れ、のり面保護工
法として他のコンクリート,石材等の工法に比べ最も広
く使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然し、この植生工法
は、のり面の種子が雨水で流出したり凍土で浮き上がっ
たり、地盤が乾燥することによって発芽が難しいといっ
た問題があった。
は、のり面の種子が雨水で流出したり凍土で浮き上がっ
たり、地盤が乾燥することによって発芽が難しいといっ
た問題があった。
【0006】又、従来、例えば繊維ネット等の袋体に種
子と育成材を入れたものでのり面を覆うことにより、植
生がのり面を全面被覆して浸食防止効果を発揮できるよ
うになるまでのり面の浸食を防止する方法も採用されて
いるが、この方法では植生後も繊維ネットがのり面に残
ってしまい美観上好ましいものとはいえなかった。
子と育成材を入れたものでのり面を覆うことにより、植
生がのり面を全面被覆して浸食防止効果を発揮できるよ
うになるまでのり面の浸食を防止する方法も採用されて
いるが、この方法では植生後も繊維ネットがのり面に残
ってしまい美観上好ましいものとはいえなかった。
【0007】本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、植生がのり面を全面被覆して浸食防止効果を発揮で
きるようになるまでのり面の浸食を防止し、併せて植生
後の美観の向上を図った植生工法を提供することを目的
とする。
で、植生がのり面を全面被覆して浸食防止効果を発揮で
きるようになるまでのり面の浸食を防止し、併せて植生
後の美観の向上を図った植生工法を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、本発明に係る植生工法は、のり面に種子を吹き付
け、その上に椰子の繊維で編んだ椰子繊維マットを敷設
してのり面を覆うものである。
め、本発明に係る植生工法は、のり面に種子を吹き付
け、その上に椰子の繊維で編んだ椰子繊維マットを敷設
してのり面を覆うものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、のり面に種子を吹き付け、そ
の上に椰子繊維マットを敷設してのり面を覆うことによ
って作業が終了する。
の上に椰子繊維マットを敷設してのり面を覆うことによ
って作業が終了する。
【0010】而して、このように植生が行われると、椰
子繊維マットは、植生が地盤を全面被覆して浸食防止効
果を発揮できるようになるまで、雨水等による地盤の浸
食を防止し、又、地盤の保水性を高める。
子繊維マットは、植生が地盤を全面被覆して浸食防止効
果を発揮できるようになるまで、雨水等による地盤の浸
食を防止し、又、地盤の保水性を高める。
【0011】そして、椰子繊維マットは、植生後、繊維
が腐食して土に戻ることとなる。
が腐食して土に戻ることとなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき詳細
に説明する。図1に於て、7は図5に示す従来例と同
様、コンクリートブロック枠工法によってのり面に格子
状に配置されたブロック枠で、当該ブロック枠7はアン
カーケーブルが定着されてのり面の安定を図っている。
に説明する。図1に於て、7は図5に示す従来例と同
様、コンクリートブロック枠工法によってのり面に格子
状に配置されたブロック枠で、当該ブロック枠7はアン
カーケーブルが定着されてのり面の安定を図っている。
【0013】又、図中、9はブロック枠7内の地盤11
に蒔かれた種子で、その上には椰子繊維マット13が敷
設されている。そして、椰子繊維マット13はピン15
で地盤11に固定されている。
に蒔かれた種子で、その上には椰子繊維マット13が敷
設されている。そして、椰子繊維マット13はピン15
で地盤11に固定されている。
【0014】而して、本発明工法の一実施例は以下の如
く施工される。先ず、図1に示すようにブロック枠7内
の地盤11に、従来と同様な手段を用いて種子9を吹き
付け、肥料を加える。
く施工される。先ず、図1に示すようにブロック枠7内
の地盤11に、従来と同様な手段を用いて種子9を吹き
付け、肥料を加える。
【0015】そして、その上に椰子繊維マット13を敷
設して地盤11の全面を覆い、椰子繊維マット13の四
隅をピン15で地盤11に固定することによって終了す
る。椰子繊維マット13は、椰子の細い繊維を編んだ厚
さ約1cm程のマットで、ブロック枠7内の形状に裁断さ
れている。そして、後述するように、椰子繊維マット1
3の繊維の間を縫って発芽した芽が生長できるようにな
っている。
設して地盤11の全面を覆い、椰子繊維マット13の四
隅をピン15で地盤11に固定することによって終了す
る。椰子繊維マット13は、椰子の細い繊維を編んだ厚
さ約1cm程のマットで、ブロック枠7内の形状に裁断さ
れている。そして、後述するように、椰子繊維マット1
3の繊維の間を縫って発芽した芽が生長できるようにな
っている。
【0016】このように本実施例によって植生が行われ
ると、雨が降っても、地盤11の上に敷設された椰子繊
維マット13により雨が直接地盤11を叩くことがない
ので、地盤11に蒔かれた種子9が雨水で流出すること
がなく、又、凍土で種子9が浮き上がることもない。
ると、雨が降っても、地盤11の上に敷設された椰子繊
維マット13により雨が直接地盤11を叩くことがない
ので、地盤11に蒔かれた種子9が雨水で流出すること
がなく、又、凍土で種子9が浮き上がることもない。
【0017】然も、地盤11の上に椰子繊維マット13
が敷設されているから、種子9を吹き付けた地盤11に
直射日光が当たらず、その結果、地盤11の保水性が高
まり、従来の如く地盤11が乾燥することもない。
が敷設されているから、種子9を吹き付けた地盤11に
直射日光が当たらず、その結果、地盤11の保水性が高
まり、従来の如く地盤11が乾燥することもない。
【0018】従って、地盤11に吹き付けられた種子9
は悉く発芽し、図2及び図3に示すように発芽した芽1
7は、椰子繊維マット13の繊維の間を縫って生長す
る。そして、椰子繊維マット13は有機質であるから、
植生後はその繊維が腐食して土に戻り、図4に示すよう
に椰子繊維マット13がのり面に残ってしまうことがな
い。
は悉く発芽し、図2及び図3に示すように発芽した芽1
7は、椰子繊維マット13の繊維の間を縫って生長す
る。そして、椰子繊維マット13は有機質であるから、
植生後はその繊維が腐食して土に戻り、図4に示すよう
に椰子繊維マット13がのり面に残ってしまうことがな
い。
【0019】このように、本実施例は、地盤11に種子
9を吹き付けた後、その上に椰子の繊維で編んだ椰子繊
維マット13を敷設して地盤11を覆うものであるか
ら、従来の植生工法と同様、作業が容易であると共に、
植生が地盤11を全面被覆して浸食防止効果を発揮でき
るようになるまで、椰子繊維マット13が地盤11の浸
食を防止し、又、地盤11の保水性を高める。
9を吹き付けた後、その上に椰子の繊維で編んだ椰子繊
維マット13を敷設して地盤11を覆うものであるか
ら、従来の植生工法と同様、作業が容易であると共に、
植生が地盤11を全面被覆して浸食防止効果を発揮でき
るようになるまで、椰子繊維マット13が地盤11の浸
食を防止し、又、地盤11の保水性を高める。
【0020】従って、本実施例によれば、上述したよう
に地盤11に蒔かれた種子9が雨水で流出することがな
く、又、凍土で種子9が浮き上がることもないし、従来
の如く地盤11が乾燥することもない。
に地盤11に蒔かれた種子9が雨水で流出することがな
く、又、凍土で種子9が浮き上がることもないし、従来
の如く地盤11が乾燥することもない。
【0021】そして、椰子繊維マット13は、植生後は
腐食してのり面に残ってしまうことがないので、合成繊
維マットを用いる従来の植生工法に比し美観の向上が図
られる利点を有する。
腐食してのり面に残ってしまうことがないので、合成繊
維マットを用いる従来の植生工法に比し美観の向上が図
られる利点を有する。
【0022】尚、上記実施例は、コンクリートブロック
枠工法によってのり面に格子状に配置されたブロック枠
内の植生工法について説明したが、本発明に係る植生工
法は、単独でのり面に使用される場合に適用できること
は勿論である。
枠工法によってのり面に格子状に配置されたブロック枠
内の植生工法について説明したが、本発明に係る植生工
法は、単独でのり面に使用される場合に適用できること
は勿論である。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、本発明工法は、のり
面に種子を吹き付け、その上に椰子の繊維で編んだ椰子
繊維マットを敷設してのり面を覆うものであるから、本
発明によれば、従来の植生工法と同様、作業が容易であ
ると共に、のり面に蒔かれた種子が椰子繊維マットによ
り雨水で流出することがなく、凍土で種子が浮き上がる
こともないし、又、地盤の保水性が高まりのり面が乾燥
することもない。
面に種子を吹き付け、その上に椰子の繊維で編んだ椰子
繊維マットを敷設してのり面を覆うものであるから、本
発明によれば、従来の植生工法と同様、作業が容易であ
ると共に、のり面に蒔かれた種子が椰子繊維マットによ
り雨水で流出することがなく、凍土で種子が浮き上がる
こともないし、又、地盤の保水性が高まりのり面が乾燥
することもない。
【0024】そして、椰子繊維マットは、植生後は腐食
してのり面に残ってしまうことがないので、合成繊維マ
ットを用いた従来の植生工法に比し美観の向上が図られ
る利点を有する。
してのり面に残ってしまうことがないので、合成繊維マ
ットを用いた従来の植生工法に比し美観の向上が図られ
る利点を有する。
【図1】本発明工法の一実施例によって植生がなされた
地盤の断面図である。
地盤の断面図である。
【図2】発芽した状態を示す地盤の断面図である。
【図3】発芽した状態を示す地盤の断面図である。
【図4】植生後の状態を示す地盤の断面図である。
【図5】コンクリートブロック枠工法が施工されたのり
面の斜視図である。
面の斜視図である。
7 ブロック枠 9 種子 11 地盤 13 椰子繊維マット 15 ピン 17 芽
Claims (1)
- 【請求項1】 のり面に種子を吹き付け、その上に椰子
の繊維で編んだ椰子繊維マットを敷設してのり面を覆う
ことを特徴とする植生工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5152032A JPH0711654A (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | 植生工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5152032A JPH0711654A (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | 植生工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0711654A true JPH0711654A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=15531571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5152032A Pending JPH0711654A (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | 植生工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0711654A (ja) |
-
1993
- 1993-06-23 JP JP5152032A patent/JPH0711654A/ja active Pending
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