JPH1175530A - 植物シート - Google Patents
植物シートInfo
- Publication number
- JPH1175530A JPH1175530A JP9259357A JP25935797A JPH1175530A JP H1175530 A JPH1175530 A JP H1175530A JP 9259357 A JP9259357 A JP 9259357A JP 25935797 A JP25935797 A JP 25935797A JP H1175530 A JPH1175530 A JP H1175530A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plant
- sheet
- soil
- cloth
- root system
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cultivation Of Plants (AREA)
- Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡易で，製造に要する養生期間が短く，施工
時および施工後に培土，植物および植物シート自体が剥
がれにくく，低コストで製造できる植物シートを提供す
る。 【解決手段】 布状材料上に培土と根系の発達が速い植
物の種子と根系の発達が遅い目的植物（セダム類あるい
は木本類など）の茎葉もしくは種子をそれぞれ単独でも
しくは二者あるいは三者を同時にもしくは異なる時期に
撒布した後，一定期間養生した植物シート。また，ネッ
トの布設や粘着剤の散布，混合により，目的植物や培土
が風，雨により流亡しにくくした植物シート。
時および施工後に培土，植物および植物シート自体が剥
がれにくく，低コストで製造できる植物シートを提供す
る。 【解決手段】 布状材料上に培土と根系の発達が速い植
物の種子と根系の発達が遅い目的植物（セダム類あるい
は木本類など）の茎葉もしくは種子をそれぞれ単独でも
しくは二者あるいは三者を同時にもしくは異なる時期に
撒布した後，一定期間養生した植物シート。また，ネッ
トの布設や粘着剤の散布，混合により，目的植物や培土
が風，雨により流亡しにくくした植物シート。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は，農林業，園芸業，
造園業，土木の植栽分野において用いる簡易，低コスト
で，短期間に製造できる根系の発達が遅い植物の植物シ
ートに関する。
造園業，土木の植栽分野において用いる簡易，低コスト
で，短期間に製造できる根系の発達が遅い植物の植物シ
ートに関する。
【０００２】
【従来の技術】通常，植物シートは繊維質培土あるいは
布に目的植物の種子もしくは茎葉を蒔き，養生すること
により製造される。たとえばグンゼ産業株式会社製ミニ
ットグラスあるいはゾイシアンジャパン株式会社製ゴー
ローンである。
布に目的植物の種子もしくは茎葉を蒔き，養生すること
により製造される。たとえばグンゼ産業株式会社製ミニ
ットグラスあるいはゾイシアンジャパン株式会社製ゴー
ローンである。
【０００３】植物シート上の植物の確実な生育を保証す
るために，培土層を厚くしなければならず，また，植物
シート自体の強度を確保するために養生期間を短くする
ことができなかった。このため製造コスト，輸送コス
ト，施工コストが高くなった。
るために，培土層を厚くしなければならず，また，植物
シート自体の強度を確保するために養生期間を短くする
ことができなかった。このため製造コスト，輸送コス
ト，施工コストが高くなった。
【０００４】また，植物シートからの培土の流亡を抑え
る必要があり，培土に流亡防止対策を施さなければなら
ないため製造コストが高くなった。
る必要があり，培土に流亡防止対策を施さなければなら
ないため製造コストが高くなった。
【０００５】一方，根系の発達が遅い植物例えばセダム
類による植物シートを製造する場合根と培土との絡み合
いが短期間ではほとんど生じないので，シート内の培土
が緊縛されないため輸送中に落剥したり，布設工事後培
土が雨で流亡してしまうことがあった。そのため養生製
造期間を長くし，根系の発達を待つ必要があり，製造に
時間がかかった。
類による植物シートを製造する場合根と培土との絡み合
いが短期間ではほとんど生じないので，シート内の培土
が緊縛されないため輸送中に落剥したり，布設工事後培
土が雨で流亡してしまうことがあった。そのため養生製
造期間を長くし，根系の発達を待つ必要があり，製造に
時間がかかった。
【０００６】また，地被植物の植付工事において植物シ
ートによらず，現地に直接葉蒔きし，地被を完成させよ
うとする場合，根系の発達が遅い植物たとえばセダム類
のような目的植物は根系が十分発達する前に植物自体が
流れたり，風で飛ばされたりして，地被植物の育成が困
難であった。
ートによらず，現地に直接葉蒔きし，地被を完成させよ
うとする場合，根系の発達が遅い植物たとえばセダム類
のような目的植物は根系が十分発達する前に植物自体が
流れたり，風で飛ばされたりして，地被植物の育成が困
難であった。
【０００７】したがって、簡易で，製造に要する養生期
間が短く，施工時および施工後に培土，植物および植物
シート自体が剥がれにくく，低コストで製造できるこれ
ら目的植物の植物シートの開発が求められている。
間が短く，施工時および施工後に培土，植物および植物
シート自体が剥がれにくく，低コストで製造できるこれ
ら目的植物の植物シートの開発が求められている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】簡易で，製造に要する
養生期間が短く，施工時および施工後に培土，植物およ
び植物シートが剥がれにくく，製造コストの低い植物シ
ートを提供する。
養生期間が短く，施工時および施工後に培土，植物およ
び植物シートが剥がれにくく，製造コストの低い植物シ
ートを提供する。
【課題を解決するための手段】本発明は，布もしくは不
織布等の布状材料上に培土と根系の発達が速い植物の種
子と根系の発達が遅い目的植物（セダム類あるいは木本
類など）の茎葉もしくは種子をそれぞれ単独でもしくは
二者あるいは三者を同時にもしくは異なる時期に散布し
た後，一定期間養生したことを特徴とする植物シートに
より上記課題を解決するものである。
織布等の布状材料上に培土と根系の発達が速い植物の種
子と根系の発達が遅い目的植物（セダム類あるいは木本
類など）の茎葉もしくは種子をそれぞれ単独でもしくは
二者あるいは三者を同時にもしくは異なる時期に散布し
た後，一定期間養生したことを特徴とする植物シートに
より上記課題を解決するものである。
【０００９】また，本発明で作られた植物シートの内部
あるいは表面にネットを布設し，目的植物あるいは培土
が風，雨等により流亡しにくくしたことを特徴とする植
物シートにより上記課題を解決するものである。
あるいは表面にネットを布設し，目的植物あるいは培土
が風，雨等により流亡しにくくしたことを特徴とする植
物シートにより上記課題を解決するものである。
【００１０】また，本発明は，上述で説明した二つの発
明で作られた植物シートの培土に粘着剤を混合もしくは
散布し，培土が風，雨等により流亡しにくくしたことを
特徴とする植物シートにより上記課題を解決するもので
ある。
明で作られた植物シートの培土に粘着剤を混合もしくは
散布し，培土が風，雨等により流亡しにくくしたことを
特徴とする植物シートにより上記課題を解決するもので
ある。
【００１１】上記の各発明の植物シートにおいて，布も
しくは不織布等の布状材料に培土と根系の発達が速い植
物の種子と根系の発達が遅い目的植物の種子あるいは茎
葉を散布し，ネットおよび／あるいは粘着剤を組み合わ
せたことを特徴とする植物シートにより上記課題を解決
するものである。
しくは不織布等の布状材料に培土と根系の発達が速い植
物の種子と根系の発達が遅い目的植物の種子あるいは茎
葉を散布し，ネットおよび／あるいは粘着剤を組み合わ
せたことを特徴とする植物シートにより上記課題を解決
するものである。
【００１２】以下において，植物シートについて説明す
る。
る。
【００１３】まず、請求項１の記載の発明について説明
する。布もしくは不織布等の布状材料上に培土と根系の
発達が速い植物の種子と根系の発達が遅い目的植物（セ
ダム類あるいは木本類など）の茎葉もしくは種子をそれ
ぞれ単独でもしくは二者あるいは三者を同時にもしくは
異なる時期に散布した後，一定期間養生することによ
り，植物，培土，布状材料すべてが根系の発達が速い植
物の根を媒介にして速やかに一体化されたことを特徴と
する植物シート。製造に要する養生期間は５日間から４
ケ月間で，好ましくは１週間〜１ケ月間である。
する。布もしくは不織布等の布状材料上に培土と根系の
発達が速い植物の種子と根系の発達が遅い目的植物（セ
ダム類あるいは木本類など）の茎葉もしくは種子をそれ
ぞれ単独でもしくは二者あるいは三者を同時にもしくは
異なる時期に散布した後，一定期間養生することによ
り，植物，培土，布状材料すべてが根系の発達が速い植
物の根を媒介にして速やかに一体化されたことを特徴と
する植物シート。製造に要する養生期間は５日間から４
ケ月間で，好ましくは１週間〜１ケ月間である。
【００１４】布状材料は布製や不織布製などがあるが地
盤中での分解からみると，好ましくは綿製材料である。
培土は有機物や無機物を単独あるいは組み合わせて製造
したもので，好ましくは有機物である。また，根系の発
達が速い植物の種子は芝類で，好ましくはイタリアンラ
イグラスやペレニアルライグラスである。目的植物はセ
ダム類あるいは木本類で，好ましくはセダム類はモリム
ラマンネン，メキシコマンネン，マルバマンネンであ
り，木本類はコマツナギ，ピラカンサである。これらに
限定されるものではない。
盤中での分解からみると，好ましくは綿製材料である。
培土は有機物や無機物を単独あるいは組み合わせて製造
したもので，好ましくは有機物である。また，根系の発
達が速い植物の種子は芝類で，好ましくはイタリアンラ
イグラスやペレニアルライグラスである。目的植物はセ
ダム類あるいは木本類で，好ましくはセダム類はモリム
ラマンネン，メキシコマンネン，マルバマンネンであ
り，木本類はコマツナギ，ピラカンサである。これらに
限定されるものではない。
【００１５】次に，請求項２に記載の発明について説明
する。請求項１に作られた植物シートの上部あるいは表
面にネットを敷くことにより，目的植物および培土を緊
縛し，培土および目的植物が風，雨等により剥がされに
くくしたことを特徴とする植物シート。
する。請求項１に作られた植物シートの上部あるいは表
面にネットを敷くことにより，目的植物および培土を緊
縛し，培土および目的植物が風，雨等により剥がされに
くくしたことを特徴とする植物シート。
【００１６】培土や目的植物が風，雨等により剥がされ
にくくするために，ネットを敷き，布状材料と培土と目
的植物とネットとを一体化することにより，植物シート
が強靭となる。また，布設工事が容易になる。ネットは
プラスチック製であるが，これらに限定されるものでは
ない。
にくくするために，ネットを敷き，布状材料と培土と目
的植物とネットとを一体化することにより，植物シート
が強靭となる。また，布設工事が容易になる。ネットは
プラスチック製であるが，これらに限定されるものでは
ない。
【００１７】次に，請求項３に記載の発明について説明
する。請求項１，２に作られた植物シートの培土に粘着
剤を混合あるいは散布し，培土表面あるいは全体を粘着
し，風，雨等により培土の剥がされにくくすることを特
徴とする植物シート。
する。請求項１，２に作られた植物シートの培土に粘着
剤を混合あるいは散布し，培土表面あるいは全体を粘着
し，風，雨等により培土の剥がされにくくすることを特
徴とする植物シート。
【００１８】培土が風，雨等により剥がされにくくする
ために，粘着剤を混合あるいは散布することにより，培
土は植物シートと一体化し，布設後も剥がれにくくな
る。粘着剤は有機，無機製のものや保水剤などである
が，これらに限定されるものではない。
ために，粘着剤を混合あるいは散布することにより，培
土は植物シートと一体化し，布設後も剥がれにくくな
る。粘着剤は有機，無機製のものや保水剤などである
が，これらに限定されるものではない。
【００１９】本発明の製造方法により得られる植物シー
トは，農林業，園芸業，造園業，土木業において植栽資
材として使用することができる。
トは，農林業，園芸業，造園業，土木業において植栽資
材として使用することができる。
【００２０】
【実施例】以下，実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが，本発明はこれらにより限定されるものではな
い。
明するが，本発明はこれらにより限定されるものではな
い。
【００２１】実施例１ 旭繊維株式会社製の目合い１ｍｍの綿布にヤシガラダス
トを１ｃｍ厚さで敷き，芝のマンハッタン（ペレニアル
ライグラス）種子を一平方メートル当たり３０ｇとセダ
ム類のモリムラマンネンの新鮮茎葉を一平方メートル当
たり１１０ｇ蒔き，その上に少量のヤシガラダストを蒔
いてから，鎮圧した。一日おきに灌水した。一週間後に
芝丈が９ｃｍに生長し，芝の根が綿布の下に伸び，根が
綿布とヤシガラダスト培土と緊密に絡みついて，一体化
した。また，芝間のモリムラマンネンが活着し，茎葉の
節間で発根し，根長が０．５ｃｍになった。その植栽シ
ートを用い地盤上に布設工事した。３日後に綿布下の芝
の根が土壌中に伸長し，地盤と結合し，地盤と植物シー
トが一体化された。さらに一ケ月後に乾燥に伴い，芝が
徐々に枯死し，目的植物である乾燥に強いセダム類のモ
リムラマンネンが優占して，地被を形成した。
トを１ｃｍ厚さで敷き，芝のマンハッタン（ペレニアル
ライグラス）種子を一平方メートル当たり３０ｇとセダ
ム類のモリムラマンネンの新鮮茎葉を一平方メートル当
たり１１０ｇ蒔き，その上に少量のヤシガラダストを蒔
いてから，鎮圧した。一日おきに灌水した。一週間後に
芝丈が９ｃｍに生長し，芝の根が綿布の下に伸び，根が
綿布とヤシガラダスト培土と緊密に絡みついて，一体化
した。また，芝間のモリムラマンネンが活着し，茎葉の
節間で発根し，根長が０．５ｃｍになった。その植栽シ
ートを用い地盤上に布設工事した。３日後に綿布下の芝
の根が土壌中に伸長し，地盤と結合し，地盤と植物シー
トが一体化された。さらに一ケ月後に乾燥に伴い，芝が
徐々に枯死し，目的植物である乾燥に強いセダム類のモ
リムラマンネンが優占して，地被を形成した。
【００２２】実施例２ 目合い１ｍｍの綿布にヤシガラダストを０．５ｃｍ厚さ
で敷き，その上に目合い１５ｍｍのネット（大豊化学工
業株式会社製）を布設した後，ヤシガラダストを０．５
ｃｍ敷いた。その後，芝のマンハッタン（ペレニアルラ
イグラス）種子を一平方メートル当たり３０ｇとセダム
類のモリムラマンネンの新鮮茎葉を一平方メートル当た
り１１０ｇ蒔き，その上に少量のヤシガラダストを蒔い
てから，鎮圧した。一日おきに灌水した。一週間後に芝
丈が９ｃｍに生長し，芝の根が綿布の下に伸びた。芝の
根により綿布とヤシガラダスト培土とネットとが緊密に
絡みついて，一体化した。モリムラマンネンの根はネッ
トと若干絡みついた。その植栽シートを用い地盤上にア
ンカーで固定し，布設工事した。３日後に綿布下の芝の
根が土壌中に伸長し，地盤と結合し，地盤と植物シート
を一体化した。さらに一ケ月後に乾燥に伴い，芝が徐々
に枯死し，目的植物である乾燥に強いセダム類のモリム
ラマンネンが優占して，地被を形成した。また，風，雨
により目的植物と培土は地盤から剥がされることはなか
った。
で敷き，その上に目合い１５ｍｍのネット（大豊化学工
業株式会社製）を布設した後，ヤシガラダストを０．５
ｃｍ敷いた。その後，芝のマンハッタン（ペレニアルラ
イグラス）種子を一平方メートル当たり３０ｇとセダム
類のモリムラマンネンの新鮮茎葉を一平方メートル当た
り１１０ｇ蒔き，その上に少量のヤシガラダストを蒔い
てから，鎮圧した。一日おきに灌水した。一週間後に芝
丈が９ｃｍに生長し，芝の根が綿布の下に伸びた。芝の
根により綿布とヤシガラダスト培土とネットとが緊密に
絡みついて，一体化した。モリムラマンネンの根はネッ
トと若干絡みついた。その植栽シートを用い地盤上にア
ンカーで固定し，布設工事した。３日後に綿布下の芝の
根が土壌中に伸長し，地盤と結合し，地盤と植物シート
を一体化した。さらに一ケ月後に乾燥に伴い，芝が徐々
に枯死し，目的植物である乾燥に強いセダム類のモリム
ラマンネンが優占して，地被を形成した。また，風，雨
により目的植物と培土は地盤から剥がされることはなか
った。
【００２３】実施例３ 目合い１ｍｍの綿布にヤシガラダストを０．５ｃｍ厚さ
で敷き，その上に目合い１５ｍｍのネット（大豊化学工
業株式会社製）を布設した後，ヤシガラダストを０．５
ｃｍ敷いた。その後，芝のマンハッタン（ペレニアルラ
イグラス）種子を一平方メートル当たり３０ｇとセダム
類のモリムラマンネンの新鮮茎葉を一平方メートル当た
り１１０ｇ蒔き，その上に少量のヤシガラダストを蒔い
てから，鎮圧した。一日おきに灌水した。一週間後に芝
丈が９ｃｍに生長し，芝の根が綿布の下に伸びた。芝の
根により綿布とヤシガラダスト培土とネットとが緊密に
絡みついて，一体化した。モリムラマンネンの根はネッ
トと若干絡みついた。その後粘着剤（不易糊工業株式会
社製のオーグルー）を散布した。その植栽シートを用い
地盤上にアンカーで固定し，布設工事した。３日後に綿
布下の芝の根が土壌中に伸長し，地盤と結合し，地盤と
植物シートを一体化した。さらに一ケ月後に乾燥に伴
い，芝が徐々に枯死し，目的植物である乾燥に強いセダ
ム類のモリムラマンネンが優占して，地被を形成した。
また，風，雨により目的植物と培土は地盤から剥がされ
ることはなかった。
で敷き，その上に目合い１５ｍｍのネット（大豊化学工
業株式会社製）を布設した後，ヤシガラダストを０．５
ｃｍ敷いた。その後，芝のマンハッタン（ペレニアルラ
イグラス）種子を一平方メートル当たり３０ｇとセダム
類のモリムラマンネンの新鮮茎葉を一平方メートル当た
り１１０ｇ蒔き，その上に少量のヤシガラダストを蒔い
てから，鎮圧した。一日おきに灌水した。一週間後に芝
丈が９ｃｍに生長し，芝の根が綿布の下に伸びた。芝の
根により綿布とヤシガラダスト培土とネットとが緊密に
絡みついて，一体化した。モリムラマンネンの根はネッ
トと若干絡みついた。その後粘着剤（不易糊工業株式会
社製のオーグルー）を散布した。その植栽シートを用い
地盤上にアンカーで固定し，布設工事した。３日後に綿
布下の芝の根が土壌中に伸長し，地盤と結合し，地盤と
植物シートを一体化した。さらに一ケ月後に乾燥に伴
い，芝が徐々に枯死し，目的植物である乾燥に強いセダ
ム類のモリムラマンネンが優占して，地被を形成した。
また，風，雨により目的植物と培土は地盤から剥がされ
ることはなかった。
【００２４】
【発明の効果】本発明による製造した植物シートは簡易
で，製造に要する養生期間が短く，施工時および施工後
に目的植物および培土が剥がれにくく，製造コストを低
くすることに資することができる。このような植物シー
トは農林業，園芸業，造園業，土木業において，植栽資
材として使用されることが期待される。
で，製造に要する養生期間が短く，施工時および施工後
に目的植物および培土が剥がれにくく，製造コストを低
くすることに資することができる。このような植物シー
トは農林業，園芸業，造園業，土木業において，植栽資
材として使用されることが期待される。
【００２５】
【図１】植物シートの断面略図
１１ 芝 １２ 目的植物 ２１ 布状材料 ２２ ネット ２３ 培土
Claims (3)
- 【請求項１】 布もしくは不織布等の布状材料上に培土
と根系の発達が速い植物の種子と根系の発達が遅い目的
植物（将来的に優占させることを目的としている植物を
指す）の茎葉もしくは種子をそれぞれ単独にもしくは二
者あるいは三者を同時にあるいは異なる時期に散布した
後，一定期間養生することにより製造したことを特徴と
する植物シート。 - 【請求項２】 請求項１項の植物シートの内部もしくは
表面にネットを布設したことを特徴とする植物シート。 - 【請求項３】 請求項１，２項の植物シートの培土に粘
着剤を混合もしくは散布したことを特徴とする植物シー
ト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9259357A JPH1175530A (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | 植物シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9259357A JPH1175530A (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | 植物シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1175530A true JPH1175530A (ja) | 1999-03-23 |
Family
ID=17332999
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9259357A Pending JPH1175530A (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | 植物シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1175530A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001120052A (ja) * | 1999-11-01 | 2001-05-08 | Nisshoku Corp | 植生マットとその製造方法および施工方法 |
| JP2001311153A (ja) * | 2000-04-26 | 2001-11-09 | Otsuka Chem Co Ltd | 緑化用床材および建築構造物 |
| JP2002065060A (ja) * | 2000-08-24 | 2002-03-05 | Douei Shigyo Kk | 張芝及びその生育基盤 |
| JP2002101754A (ja) * | 2000-09-29 | 2002-04-09 | Nisshoku Corp | 植生マット |
| JP2005137366A (ja) * | 2003-10-17 | 2005-06-02 | Nisshoku Corp | 植生マットおよびその製造方法並びに緑化方法 |
| JP2008127810A (ja) * | 2006-11-20 | 2008-06-05 | Tankatsu:Kk | 法枠植栽緑化工法。 |
| CN103907451A (zh) * | 2013-01-05 | 2014-07-09 | 全龙浩 | 油沙豆的栽植、收获技术 |
| JP2015181400A (ja) * | 2014-03-24 | 2015-10-22 | 大成建設株式会社 | 植生マット及びその製造方法 |
-
1997
- 1997-09-08 JP JP9259357A patent/JPH1175530A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001120052A (ja) * | 1999-11-01 | 2001-05-08 | Nisshoku Corp | 植生マットとその製造方法および施工方法 |
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| JP4589509B2 (ja) * | 2000-09-29 | 2010-12-01 | 日本植生株式会社 | 植生マットおよび植生護岸方法 |
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