JPH07116489A - 分散装置 - Google Patents

分散装置

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Publication number
JPH07116489A
JPH07116489A JP28738693A JP28738693A JPH07116489A JP H07116489 A JPH07116489 A JP H07116489A JP 28738693 A JP28738693 A JP 28738693A JP 28738693 A JP28738693 A JP 28738693A JP H07116489 A JPH07116489 A JP H07116489A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
lid
slurry
stirring shaft
basket
Prior art date
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Pending
Application number
JP28738693A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Ninomiya
喜洋 二宮
Toshiaki Sekiguchi
敏明 関口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ASADA TEKKO KK
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
ASADA TEKKO KK
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by ASADA TEKKO KK, Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical ASADA TEKKO KK
Priority to JP28738693A priority Critical patent/JPH07116489A/ja
Publication of JPH07116489A publication Critical patent/JPH07116489A/ja
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  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 粉砕媒体が攪拌軸と蓋体の開口部との隙間か
ら流出する(飛び出す)ことを防止するとともに、固体
粒子の塊が蓋体の上に堆積してスラリーの流動を妨げな
いようにする。 【構成】 攪拌軸6の所定の位置に、蓋体3の上方に位
置し、蓋体3の開口部3aと対向して、籠体2内の分散
媒体4が蓋体3の開口部3aを経て籠体2の外側に流出
することを阻止するじゃま板7を取り付ける。じゃま板
7の取り付け位置を、蓋体3の開口部3aより上方であ
って、開口部3aからの距離が、開口部3aの直径Dの
2倍以内の位置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、固体粒子を液体(分
散媒)に分散するための分散装置に関し、詳しくは、籠
体内で分散媒体とスラリーを攪拌、接触させることによ
り分散を行う分散装置(籠型ビーズ攪拌ミル)に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の分散装置としては、例えば、特公
昭62−16687号公報に開示された分散装置が知ら
れている。この分散装置は、図4に示すように、分散対
象である固体粒子の懸濁液(スラリー)が投入される容
器21と、容器21内に配設された、スラリーSを通過
させる材料からなる籠体22と、籠体22の上面側に配
設された蓋体23と、籠体22内に収納された分散媒体
(ビーズ)24と、先端側に取り付けられた攪拌羽根2
5が籠体22内に位置するように配設された攪拌軸26
とを備えて構成されている。なお、攪拌軸26には駆動
手段28が取り付けられており、また、籠体22はロッ
ド29に着脱可能に固定されている。
【0003】そして、この分散装置においては、攪拌軸
26を回転させることにより、容器21内に入れられた
スラリーSが流動し、籠体22の内部にスラリーSが流
入して、籠体22内で分散媒体24とともに攪拌され、
固体粒子と分散媒体24との衝突あるいは摩擦により分
散が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の分
散装置においては、図5に示すように、蓋体23の中央
に、攪拌軸26の回転を妨げないように攪拌軸26と接
触することなく攪拌軸26を挿通させるための開口部2
3aが形成されているため、分散装置の運転中に籠体2
2内の分散媒体24が、攪拌軸26と該開口部23aと
の間に形成される隙間から籠体22の外側に流出する
(飛び出す)場合がある。
【0005】そして、分散媒体24が籠体22から流出
すると籠体22内の分散媒体24が減少して分散の効率
が低下するばかりでなく、籠体22の外側のスラリーS
中に分散媒体24が混入するため、分散媒体とスラリー
Sとを分離するための装置が必要になり、設備費が増大
するという問題点がある。さらに、分散工程に移行する
前の固体粒子と液体(分散媒)との混合処理をこの分散
装置を用いて行った場合、固体粒子(粉体)の塊が蓋体
23の上に堆積して籠体22内に流入せず、スラリーS
の流動を妨げるという問題点がある。
【0006】この発明は、上記問題点を解決するもので
あり、分散媒体が攪拌軸と蓋体の開口部との隙間から流
出する(飛び出す)ことを防止するとともに、固体粒子
の塊が蓋体の上に堆積してスラリーの流動を妨げるよう
なことのない分散装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の分散装置は、分散対象である固体粒子の
懸濁液(スラリー)が投入される容器と、容器内に配設
された、少なくとも一部がスラリーを通過させる材料か
らなる籠体と、籠体の上面側に配設された、下記攪拌軸
と接触することなく攪拌軸を挿通させる開口部を有する
蓋体と、籠体内に収納された分散媒体と、先端側に取り
付けられた攪拌羽根が籠体内に位置するように配設され
た攪拌軸とを備えてなる分散装置において、攪拌軸の所
定の位置に、蓋体の上方に位置し、蓋体の開口部と対向
して、籠体内の分散媒体が蓋体の開口部を経て籠体の外
側に流出することを阻止するじゃま板を取り付けたこと
を特徴とする。
【0008】また、前記じゃま板の取り付け位置が、蓋
体の開口部より上方であって、開口部からの距離が、開
口部の直径の2倍以内の位置であることを特徴とする。
【0009】
【作用】攪拌軸に取り付けられたじゃま板が、蓋体の上
方の位置において蓋体の開口部と対向しているため、攪
拌軸と蓋体の開口部の間の隙間を通って籠体から外側に
流出した分散媒体は、じゃま板に当たって籠体内部に戻
される。
【0010】また、じゃま板が蓋体の上方に配設されて
いるため、蓋体上に乗った固体粒子の塊は、じゃま板の
回転により解砕されて籠体内に流入する。さらに、じゃ
ま板の上に固体粒子の塊が落下した場合にも、じゃま板
の回転により固体粒子が解砕され、振り落されるため、
じゃま板上に固体粒子の塊が堆積することはない。
【0011】また、蓋体の開口部より上方の、開口部か
らの距離が、開口部の直径の2倍以内の位置にじゃま板
を取り付けることにより、じゃま板の機能をより確実に
発揮させることが可能になる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて説明
する。図1はこの発明の一実施例にかかる分散装置を示
す断面図である。
【0013】この実施例の分散装置は、分散対象である
固体粒子の懸濁液(スラリー)Sが投入される容器1
と、容器1内に配設された、スラリーSを通過させる材
料からなる籠体2と、籠体2の上面側に配設された蓋体
3と、籠体2内に収納された分散媒体(例えばガラスビ
ーズやジルコニアビーズなど)4と、先端側に取り付け
られた2段の攪拌羽根5a,5bが籠体2内に位置する
ように配設された攪拌軸6とを備えて構成されている。
なお、攪拌軸6には駆動手段8が取り付けられており、
また、籠体2はロッド9に着脱可能に固定されている。
【0014】籠体2の上面側に配設されている蓋体3の
中央には、攪拌軸6の回転を妨げないように、攪拌軸6
と接触することなく攪拌軸6を挿通させるための開口部
3aが形成されている。
【0015】そして、攪拌軸6の前記蓋体3の上方の位
置には、蓋体3の開口部3aと対向するように、籠体2
内の分散媒体4が蓋体3の開口部3aと攪拌軸6の隙間
を通って外側に流出することを阻止するためのじゃま板
7が取り付けられている。
【0016】なお、このじゃま板7は、図2に示すよう
に、周方向に一定の間隔をおいて、切込み7aが設けら
れ、かつ、上面の一部が切込み7aに向って下りの斜面
7bとなるような形状を有しており、回転することによ
って、スラリーSを上方から下方へ流動させる(すなわ
ち、スラリーSを蓋体3の開口部3aと攪拌軸6との隙
間から籠体2内に流入させる)ように構成されている。
但し、じゃま板7の形状は、これに限定されるものでは
なく、種々の形状に構成することが可能であり、特にス
ラリーSを上方から下方へ流動させる機能を発揮しない
平板状の構造とした場合にも、分散媒体4の流出(飛出
し)を防止するという基本的な効果を得ることは可能で
ある(その場合には、例えば、攪拌羽根5a,5bなど
によりスラリーSに所望の流動を生じさせるように構成
することができる)。
【0017】また、じゃま板7は、蓋体3の開口部3a
から、開口部3aの直径Dの2倍以内の位置(図1のA
で示す範囲)に設けることが好ましく、それより上方に
設けても分散媒体4の流出(飛出し)を防止する効果が
低下する。また、蓋体3に近付けすぎてもスラリーSの
籠体2内への流入を妨げるため好ましくない。
【0018】次に、上記のように構成された分散装置の
動作を図3を参照しつつ説明する。この分散装置の運転
を行うにあたっては、まず、図3(a)に示すように、
籠体2を容器1よりも高い位置にまで上昇させた後、図
3(b)に示すように、固体粒子(粉体)11と液体
(分散媒)12を投入した容器1を、その中心軸と籠体
2の中心軸が略同一線上にくる位置に配置する。
【0019】それから、図3(c)に示すように、攪拌
軸6を低速で回転させながら籠体2を徐々に下降させて
固体粒子と液体の混合を行う。
【0020】そして、混合が完了し、図3(d)に示す
ように、籠体2が完全にスラリーS中に没した後、攪拌
軸6を高速で回転させ、スラリーSの分散を行う。
【0021】上記実施例の分散装置においては、攪拌軸
6に取り付けられたじゃま板7が、蓋体3の上方の位置
において蓋体3の開口部3aと対向しているため、攪拌
軸6と蓋体3の開口部3aの間の隙間を通って籠体2か
ら外側に流出した分散媒体4は、じゃま板7に当たって
籠体2の内部に戻される。したがって、籠体2内の分散
媒体4が減少することを防止して効率よく分散を行うこ
とができるとともに、籠体2の外側のスラリーS中に分
散媒体4が混入することがないため、分散媒体4とスラ
リーSとを分離するための装置が不要になる。
【0022】なお、上記実施例では、分散対象である固
体粒子と液体をそれぞれ容器に投入し、これを混合して
スラリー化した後分散を行った場合について説明した
が、あらかじめ固体粒子と液体を混合してスラリー化し
たものを容器に投入してもよい。但し、上記実施例のよ
うに、固体粒子と液体を混合する工程もこの分散装置を
用いて行うほうが、別途混合装置を用いてスラリー化す
る場合よりも有利であり、この発明の分散装置において
は、固体粒子の塊が蓋体上に乗った場合にも、じゃま板
の回転により固体粒子の塊が解砕されて籠体内に流入す
るため、混合処理を行う場合に、スラリーの流動が妨げ
られるというような問題が生じることがない。
【0023】なお、この発明は、上記実施例に限定され
るものではなく、分散対象である固体粒子の種類、分散
媒体の材質や形状、容器、籠体、攪拌羽根、攪拌軸など
の構造や具体的形状、容器と籠体の大きさの比率、じゃ
ま板の形状や配設位置などに関し、発明の要旨の範囲内
において種々の応用、変形を加えることが可能である。
【0024】
【発明の効果】上述のように、この発明の分散装置は、
攪拌軸の所定の位置に、蓋体の上方に位置し、蓋体の開
口部と対向するようにじゃま板を取り付けているので、
分散媒体が攪拌軸と蓋体の開口部との隙間から籠体の外
側に流出する(飛び出す)ことを防止することができ
る。その結果、籠体内の分散媒体の減少が防止され、効
率よくかつ安定した分散を行うことが可能になる。
【0025】また、籠体の外側のスラリー中に分散媒体
が混入することがないため、分散媒体とスラリーとを分
離するための設備が不要になり、全体としての設備コス
トを低減することができる。
【0026】さらに、分散工程の前工程である混合工程
などにおいて固体粒子の塊が蓋体の上に堆積してスラリ
ーの流動を妨げることを阻止できるため、分散のみでな
くそれに先立つ固体粒子と液体との混合をもこの分散装
置を用いて行うことが可能で、スラリーの製造工程を簡
略化することができるとともに設備コストを低減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる分散装置を示す断
面図である。
【図2】この発明の一実施例にかかる分散装置を構成す
るじゃま板を示す図であり、(a)は平面図、(b)は
側面からみた端面形状を模式的に示す図である。
【図3】この発明の一実施例にかかる分散装置の動作を
示す図である。
【図4】従来の分散装置を示す断面図である。
【図5】従来の分散装置を構成する蓋体を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 容器 2 籠体 3 蓋体 3a 開口部 4 分散媒体 5a,5b 攪拌羽根 6 攪拌軸 7 じゃま板 7a 切込み 7b 斜面 8 駆動手段 9 ロッド S スラリー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散対象である固体粒子の懸濁液(スラ
    リー)が投入される容器と、容器内に配設された、少な
    くとも一部がスラリーを通過させる材料からなる籠体
    と、籠体の上面側に配設された、下記攪拌軸と接触する
    ことなく攪拌軸を挿通させる開口部を有する蓋体と、籠
    体内に収納された分散媒体と、先端側に取り付けられた
    攪拌羽根が籠体内に位置するように配設された攪拌軸と
    を備えてなる分散装置において、 攪拌軸の所定の位置に、蓋体の上方に位置し、蓋体の開
    口部と対向して、籠体内の分散媒体が蓋体の開口部を経
    て籠体の外側に流出することを阻止するじゃま板を取り
    付けたことを特徴とする分散装置。
  2. 【請求項2】 前記じゃま板の取り付け位置が、蓋体の
    開口部より上方であって、開口部からの距離が、開口部
    の直径の2倍以内の位置であることを特徴とする請求項
    1記載の分散装置。
JP28738693A 1993-10-21 1993-10-21 分散装置 Pending JPH07116489A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28738693A JPH07116489A (ja) 1993-10-21 1993-10-21 分散装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28738693A JPH07116489A (ja) 1993-10-21 1993-10-21 分散装置

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Publication Number Publication Date
JPH07116489A true JPH07116489A (ja) 1995-05-09

Family

ID=17716683

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28738693A Pending JPH07116489A (ja) 1993-10-21 1993-10-21 分散装置

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JP (1) JPH07116489A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100375296B1 (ko) * 2000-06-27 2003-03-10 조용래 분산장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100375296B1 (ko) * 2000-06-27 2003-03-10 조용래 분산장치

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20011030