JPH06343845A - 分散装置 - Google Patents

分散装置

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JPH06343845A
JPH06343845A JP13436193A JP13436193A JPH06343845A JP H06343845 A JPH06343845 A JP H06343845A JP 13436193 A JP13436193 A JP 13436193A JP 13436193 A JP13436193 A JP 13436193A JP H06343845 A JPH06343845 A JP H06343845A
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JP
Japan
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basket
stirring
opening
side wall
top cover
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JP13436193A
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Inventor
Yoshitaka Araki
嘉孝 荒木
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ARAKI TEKKO KK
Original Assignee
ARAKI TEKKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】バスケット内から飛び出した分散媒体をバスケ
ット内へ回収し、撹拌槽内の配合物の対流を促進し、効
果的に撹拌・分散する。 【構成】分散装置のバスケットの側壁の上部に設けたト
ップフランジのフランジ部にロッドを連結して分散装置
本体に前記バスケットを固定すると共に、前記トップフ
ランジ上に、開口を中央に備え且つ外周の断面が前記開
口の中心方向に下方に傾斜する傾斜面を備えたトップカ
バーを設け、前記トップカバーの開口の下方に対峙する
撹拌羽根支持体の上面に、撹拌溝及びまたは撹拌補助翼
から成る撹拌手段を設けたものである。 【効果】撹拌溝及び又は撹拌補助翼から成る撹拌手段の
発生する前記開口近傍のバスケット内及び撹拌槽内の旋
回流ないしは渦流により、トップカバーの前記開口の中
心方向に下方に傾斜する傾斜面から開口近傍の配合物
が、バスケット内から飛び出した分散媒体と共に前記傾
斜面と相俟って再度バスケット内に流入され効果的に撹
拌・分散される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料やインキ等の顔料
などの固形物を含む液状の配合物を分散せしめる分散装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】塗料やインキ等の顔料などの固形物を含
む塗料組成物の製造は、一般に顔料、樹脂ワニス、溶
剤、さらに添加物(必要に応じて)などから成る液状の
配合物をバスケットミルなどの分散装置によって微粒化
して分散させることにより行われている。
【0003】バスケットミルは、撹拌槽内に前記配合物
を装填し、該撹拌槽の上方から前記配合物中に到達する
長さに設けられた撹拌軸の先端に撹拌羽根を付設し、該
撹拌羽根を前記撹拌軸を介して回転駆動装置で回転する
ことにより、配合物間のずり応力で分散が行われるとい
うものである。
【0004】この分散効果を上げるために、前記撹拌羽
根の外側を、側壁および底壁に小孔が多数穿設されてい
る金属製薄板材、又は細かいメッシュの金綱でなるバス
ケット(籠体)で囲み、該バスケット内にガラス球、鋼
球、セラミック球などの分散媒体を投入する。
【0005】撹拌羽根を回転せしめると、前記配合物内
の固形物の大きな粒子は前記バスケット内で摩砕混合作
用により分散され、分散された細かい粒子はバスケット
の底壁及び側方の前記小孔やメッシュから流出し、撹拌
槽内を対流して再度バスケットの上方からバスケット内
に流入してさらに細かく分散するという装置が開発され
ている(例えば、特開昭60−122033号、特開昭
61−293536号公報参照)。
【0006】さらに、出願人は、特開平4−32693
4号を以て、昇降自在な分散装置本体に設けた回転駆動
機構により回転駆動する軸に撹拌羽根及び液流動用羽根
を設け、それぞれ、撹拌羽根をガラス球、鋼球、セラミ
ック球などの分散媒体が収容された側壁と底壁で成るバ
スケット(籠体)内、およびバスケット下方で回転可能
に設けて撹拌槽内の塗料やインキ等の顔料などの固形物
を含む液状の配合物を分散せしめる分散装置において、
前記バスケットの側壁の上部にバスケットの外周方向に
突出したフランジ部を設け、該フランジ部にロッドを連
結して分散装置本体に前記バスケットを固定すると共
に、前記バスケットの側壁に前記配合物の通過する小孔
を多数穿設し、底壁を前記小孔を設けていないメクラ底
板で形成した分散装置を開示した。前記液流動用羽根
は、駆動手段により回転駆動する液流動用軸に設けた液
流動用羽根を前記撹拌槽内下方に、かつ前記分散装置本
体と共に昇降自在な前記バスケットの外方に離反して設
けたものである。そして、前記バスケットの上面には、
中央部に撹拌軸を挿通し、かつ後述する撹拌槽内の塗料
やインキ等の顔料などの固形物を含む液状の配合物をバ
スケット内に導入せしめるための開口を有し、前記配合
物を開口に導入せしめるためにテーパ状に形成した誘導
面を上面に有する薄い金属製板状の蓋板を、前記トップ
フランジに固定したものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】出願人は、上述の特開
平4−326934号を以て、それまでの従来技術には
見られない、短時間で分散効果が高く、バスケット内の
分散媒体の衝撃による摩耗に対して耐久性があり、かつ
部分的な交換を簡単にできるバスケットを有すると共
に、容易に洗浄できる分散装置を開示したが、この分散
装置にあっては、バスケット内の配合物が側壁の多数の
小孔から側方へ流出し、前記撹拌槽内下方で回転する液
流動用羽根の回転によってバスケットの上方に対流され
るために、該配合物を、再度バスケット内に流入して分
散するために設けられているが、製造コストなどに問題
を残すものであった。
【0008】また、テーパ状に形成した誘導面たる前記
テーパは、極めて浅い角度で、蓋板の中心部のみに形成
されているため、撹拌槽内の塗料やインキ等の顔料など
の固形物を含む液状の配合物をバスケット内に導入せし
める効率が悪くなることがあり、また、ガラス球、鋼
球、セラミック球などの分散媒体が前記開口から蓋板上
に飛び出した場合にこれら分散媒体のバスケットへの回
収がされず、撹拌槽内に落下してしまい、バスケット内
での分散効率が悪くなり得ることが発見された。
【0009】本発明は、上記特開平4−326934号
の分散装置をさらに改良し、より高い分散効果を得られ
る分散装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の分散装置においては、昇降自在な分散装置
本体に設けた回転駆動する撹拌軸に撹拌羽根支持体を介
して撹拌羽根を設け、分散媒体が収容され、側壁に前記
配合物の通過する小孔を多数穿設したバスケット内で回
転可能に設けて撹拌槽内の塗料やインキ等の顔料などの
固形物を含む液状の配合物を分散せしめる分散装置にお
いて、前記バスケットの側壁の上部に、バスケットの外
周方向に突出したフランジ部を備える環状のトップフラ
ンジを設け、該トップフランジのフランジ部にロッドを
連結して分散装置本体に前記バスケットを固定すると共
に、前記トップフランジ上に、開口を中央に備え且つ外
周の断面が前記開口の中心方向に下方に、例えば、約2
0°〜40度の範囲で傾斜する傾斜面を備えたトップカ
バーを設け、前記トップカバーの開口の下方に対峙する
撹拌羽根支持体の上面に、撹拌溝から成る撹拌手段を設
けたことを特徴とする。又、前記撹拌溝に代えて、前記
トップカバーの開口の下方に対峙する撹拌羽根支持体の
上面に、撹拌補助翼を突設して成る撹拌手段を設けたこ
とを特徴とする。さらに、前記撹拌羽根支持体の上面に
撹拌溝及び撹拌補助翼から成る撹拌手段を設けたことを
特徴とする。そして、 前記前記撹拌羽根支持体の上面
半径方向に等間隔で撹拌軸外周縁もしくは近傍から撹拌
羽根支持体外周縁もしくはその近傍に至り断面方形を成
す複数の撹拌溝及びまたは撹拌補助翼から成る撹拌手段
を設けることができる。
【0011】
【作用】上記のように構成された分散装置のバスケット
を撹拌槽内の配合物中に没入し、バスケットの上方の配
合物がバスケット内に流入される。分散装置の撹拌羽根
が撹拌軸を介して回転駆動機構により回転駆動される
と、バスケットは、ロッドにより本体に固定されている
ため回転することなく、撹拌羽根もしくはこの撹拌羽根
の回転軌跡に対して垂直方向に突設した突起体の回転に
より撹拌されバスケット内に収容された分散媒体と前記
配合物の固形物間のずり応力により、固形物が細かい粒
子に分散される。撹拌羽根の回転の遠心力によってバス
ケット内の配合物は側壁の多数の小孔から側方へ流出
し、分散媒体の一部が前記トップカバーの開口より飛び
出すことがあるが、前記トップカバーの下方に対峙する
撹拌羽根支持体の上面に設けた撹拌溝及び又は撹拌補助
翼から成る撹拌手段の発生する前記開口近傍のバスケッ
ト内及び撹拌槽内の旋回流ないしは渦流により、トップ
カバーの前記開口の中心方向に下方に傾斜する傾斜面か
ら開口近傍の配合物が、前記傾斜面と相俟って、バスケ
ット内から飛び出した分散媒体と共に再度バスケット内
に流入されて分散される。
【0012】
【実施例】
実施例の構成 実施例について図面を参照して説明すると、図1におい
て、昇降装置50の昇降シャフト53の上部に回転駆動
機構11を設置し、該回転駆動機構11の先端下方に本
発明の分散装置を設置する。
【0013】昇降装置50は昇降装置本体51の内部に
図示せざる油圧シリンダーによって昇降シャフト53の
上部に設置した回転駆動機構11を任意位置に停止調節
可能とするための上昇バルブ55および下降バルブ56
を設け、前記回転駆動機構11を案内するガイドシャフ
ト54を設けている。
【0014】回転駆動機構11はモータ41の回転軸に
図示せざる変速装置を設置し、該変速装置の変速ハンド
ル42により変速調整された回転力をVベルト等の伝達
手段を介して分散装置本体10の後述する撹拌軸12に
連動している。そして、撹拌軸12の回転速度を測定す
る回転計16を設けている。
【0015】分散装置は、前記回転駆動機構11の下方
に4個のロッド13を介してバスケット20の側壁24
上部のバスケット外周方向に突出した後述するフランジ
部36のトップフランジ21に連結してバスケット20
を分散装置本体10に固定し、該バスケット20内に、
前記回転駆動機構11のモータ41に連動される撹拌軸
12に撹拌羽根支持体15を介して設けた撹拌羽根14
を回転可能に設置し、前記バスケット20内にガラス
球、鋼球、セラミック球、ジルコニア球などの分散媒体
37を収容している。
【0016】図5に示すように、前記撹拌羽根支持体1
5上には撹拌軸12を中心として、十文字状の撹拌溝7
0が形成されている。この撹拌溝70は、前記撹拌羽根
支持体15が対峙する開口38からの配合物65および
分散媒体37のバスケット20内への回収を助けるため
に、開口38からの旋回流を発生せしめる目的のために
形成され、撹拌羽根支持体15表面から直角に撹拌羽根
支持体15内方へ又、撹拌軸12外周縁もしくは近傍か
ら撹拌羽根支持体15外周縁に至りそれぞれ方形に穿設
形成する。
【0017】尚、上記撹拌手段を成す撹拌溝70は、こ
の撹拌溝70と共に、あるいは撹拌溝70に代替して、
同図に示すように、撹拌補助翼71から成る撹拌手段を
設けても良い。図示の実施例では前記十文字状の各撹拌
溝70間に長手方向を半径方向にして、直角に立ち上げ
た翼72を有するL字状のアングル部材74をそれぞれ
取付けたもので、撹拌溝70と相まって、開口38から
バスケット20内への旋回流を増大することができる。
【0018】尚、上記撹拌溝70および撹拌補助翼71
は、十文字状に限定されず、撹拌羽根支持体15の直径
方向に一文字状に、あるいは撹拌羽根支持体15の円周
を等間隔に分割する複数本任意に穿設あるいは取付け可
能であるが、配合物65の粘度が低い場合は撹拌溝70
又は撹拌補助翼71を撹拌羽根支持体15の直径方向に
のみ穿設形成するだけでも良く、又、粘度が高い場合に
は、撹拌羽根支持体15円周を6分割する位置に撹拌補
助翼71を設けることが有効である。これは、撹拌羽根
支持体15を1600RPM程度の高速で回転させたと
き各撹拌補助翼71間に配合物65が滞留することを防
ぐことになる。
【0019】この意味で、配合物65の粘性等を考慮し
て、前記撹拌補助翼71に長手方向に小径の挿孔を穿設
し、各撹拌補助翼71間の配合物65の滞留を防ぐよう
にしても良い。
【0020】そして、前記バスケット20は、側壁に多
数の小孔を設けている。この小孔は、細孔あるいはスリ
ットが多数穿設されている金属製薄板材、又は細かいメ
ッシュの金網であっても良いが、図2〜図4に示す実施
例においては、側壁24の厚さ方向に、一定幅を持つ平
板である側壁平板27と、側壁24の周囲方向で前記側
壁平板27より短い、隙間板28とをそれぞれ交互に複
数個重ね、隙間板28は側壁24の周囲の適宜位置に配
置し、上下に方向にする側壁平板27,27と側壁周囲
方向に対向する隙間板28,28でスリットから成る小
孔35を形成せしめたものである。なお、スリットから
成る小孔35の大きさ(幅)は隙間板28の板厚を変化
させることによって調整できる。
【0021】すなわち、トップフランジ21の下面にメ
クラ側壁26を側壁24の全周に設け、メクラ側壁26
の下面に側壁24の全周に及んで側壁平板27と隙間板
28を交互に複数個重ねて、側壁24を構成している
が、前記メクラ側壁26及び側壁平板27の全周の同一
位置に複数の固定穴を本実施例では12個の固定穴を設
け、さらに前記隙間板28に固定穴を設けて例えばワッ
シャなどの形状にし、メクラ側壁26、側壁平板27、
隙間板28のそれぞれの固定穴に側壁固定ロッド25を
挿通せしめて、該側壁固定ロッド25の上に設けたネジ
部を前記トップフランジ21に螺着し、底壁29を側壁
固定ロッド25の下端に設けたネジ部を介してナットで
固定する。
【0022】トップフランジ21は、図6(A)および
図6(B)に示すように、は平面が環状をなし、側壁固
定ロッド25に連結されるメクラ側壁26を成す基部7
3とこの基部73上にこれと一体または溶接等で固着し
たフランジ部36から構成されている。
【0023】このフランジ部36は上面に後述するトッ
プカバー22を取付けるための穿孔81を有する取付段
部76が形成された円周の断面が中心に向かって下方
に、略30度傾斜する略台形を成す無垢の金属材料から
形成され、前記取付段部76上の傾斜面82には、4本
のロッド13の下端を螺合して連結するネジ部77をそ
れぞれ螺刻形成している。
【0024】したがって、前記スリット35がメクラ側
壁26を除く他の側壁24全面に形成される。
【0025】バスケット20の上面には、中央部に撹拌
軸12を挿通し、かつ後述する撹拌槽60内の塗料やイ
ンキ等の顔料などの固形物を含む液状の配合物65をバ
スケット20内に導入せしめるための開口38を有し、
前記配合物65を開口38に導入せしめるためにテーパ
状に形成した誘導面23を上面に有するトップカバー2
2を、前記トップフランジ21に固定する。
【0026】又、トップカバー22は、図7(A)及び
図7(B)に示すように、トップフランジ21に対応し
て円周の断面が略30度中心方向下方に傾斜する断面略
三角形状を成す傾斜面を有し、中央の開口38外周縁か
ら直下方に導入片78を一体に延設している。前記傾斜
角度は撹拌槽,バスケットの容量及び撹拌羽根の回転数
に応じ約20°〜40°の幅で選択できる。
【0027】そして、このトップカバー22は、直径方
向で2等分割されており、外周6か所に設けた孔部79
に皿ビス等を挿入して、前記トップフランジ21の取付
段部76に設けた螺孔81に取付け、トップカバー22
の表面と取付段部76上の傾斜面82表面とを均一平面
とする。
【0028】また、前記バスケット20の側壁24の上
部に位置するトップフランジ21の外周面を、図2に示
すように側壁24の外周面よりも突出させて、フランジ
部36を設け、該部下方の対流を多くして分散効果を高
める。
【0029】そしてバスケット20の底面には、前記側
壁24の下面に底壁29が設けられ、この底壁29は、
前記配合物65が流通するスリットあるいは細かいメッ
シュの網などの小孔を設けずメクラ底板39にしてい
る。
【0030】さらに、メクラ底板39の内面を中心から
側壁24方向に下降するテーパ状にしており、さらに該
メクラ底板39の側壁24側に分散媒体抜き穴31を穿
設せしめ、通常は分散媒体抜き穴用蓋32で塞いでい
る。
【0031】図1に示す撹拌槽60は槽内の液が流出し
易いように底壁がテーパになっており、該テーパの先端
付近にドレンバルブ61を設けている。さらに車輪62
を設けて移動自在である。
【0032】実施例の作用 次に、本実施例の作用について説明する。塗料やインキ
等の顔料などの固形物と樹脂ワニス、溶剤さらに添加物
などから成る液状の配合物65を、前記撹拌槽60内に
投入し、後述のように該槽内に本発明の分散装置本体1
0を設置する。
【0033】昇降装置50の上昇バルブ55を開くと、
昇降装置本体51内の図示せざるシリンダが作動し、昇
降シャフト53の上昇に伴ってガイドシャフト54に案
内されて回転駆動機構11が上昇すると共に、該回転駆
動機構11の先端部に設けた分散装置本体10のバスケ
ット20も上昇する、この状態で前記配合物65を装填
した撹拌槽60を移動し、バスケット20の下方の所定
位置に設置し、昇降装置50の下降バルブ56を開いて
分散装置本体10のバスケット20を撹拌槽60の前記
配合物65内に下降させる。回転駆動機構11のモータ
41を駆動すると、図示せざるVベルト等の伝達手段を
介して分散装置本体10の撹拌軸12が回転駆動される
が、作業者は回転計16を見ながら変速ハンドル42に
よって撹拌軸12の回転速度を調整する。
【0034】撹拌軸12に設けた撹拌羽根14および撹
拌羽根支持体15上の撹拌溝70あるいは撹拌補助翼7
1の両者または一方の回転により撹拌槽60内の配合物
65は、バスケット20の上面のトップカバー22の開
口38を経てバスケット20内に流入し、撹拌羽根14
の回転により撹拌されバスケット20内の分散媒体37
と配合物65間のずり応力で配合物65内の固形物が細
かく分散されるが、細かくされた固形物の粒子や、液な
どの流動体は撹拌羽根14の回転による遠心力によっ
て、側壁24に設けたスリットから成る小孔35を通過
してバスケット20の外へ流出するので、バスケット2
0より上方の配合物65はトップカバー22の上面に設
けたテーパ状の誘導面23から開口38へと流動してバ
スケット20内へ導入される。
【0035】特に撹拌羽根支持体15上の撹拌溝70あ
るいは撹拌補助翼71の両者または一方の回転は撹拌溝
70あるいは撹拌補助翼71と開口38との間の配合物
65及び開口38上の配合物にも旋回流を発生させるた
め、トップフランジ21の傾斜面82とトップカバー2
2の誘導面23で形成された傾斜面上の配合物65に渦
状の旋回流を発生させる。したがって、この渦状の旋回
流はトップフランジ21と誘導面23の前記傾斜面の上
方の配合物65を開口38からバスケット20内へ流入
せしめ、配合物65の撹拌槽60とバスケット20内の
対流を促進する。
【0036】バスケット20内の分散媒体37はわずか
ながら開口38から上方へ飛び出すことがあるが、この
分散媒体37は前述した渦状の旋回流の下降流により前
記トップフランジ21とトップカバー22上の傾斜面に
落下し撹拌羽根14の急速な回転により再び開口38を
経てバスケット20内へ回収されるので、バスケット2
0の外方へ飛び出して撹拌槽60の下方へ落下すること
はない。
【0037】前記スリット35を通過してバスケット2
0の外へ流出した配合物65は、前記旋回流により上方
へと対流され、再びバスケット20内へ流入する。
【0038】また、以上のことから、撹拌溝70あるい
は撹拌補助翼71による吸引力が大きいためバスケット
20内に流入する配合物65の量が多くなるので撹拌槽
60内とバスケット20内の配合物65の対流が活発に
なる。したがって、特開平4−326934号における
液流動用軸および液流動用羽根を設けなくともよい。
【0039】なお、バスケット20内で分散された固形
物の粒子のうちスリット35の幅よりも大きい粒子は、
スリット35を通過できないのでバスケット20内でさ
らに細かく分散される。したがって隙間板28の板厚を
変えてスリット35の幅を調整することによって配合物
の種類に応じ分散状態を調整する。
【0040】以上のようにして分散処理終了後、モータ
41を停止し、上昇バルブ55を開いて分散装置本体1
0のバスケット20を撹拌槽60から上昇させ、次いで
撹拌槽60を搬出する。
【0041】なお、バスケット20を撹拌槽60内の配
合物65から取り出すとき、バスケット20内の配合物
65は前記メクラ底板39のテーパ状の内面を流れて、
液切れ良く撹拌槽60内へ落下するため、配合物65が
ムダにならず効果的である。
【0042】なお、別の種類の配合物65の分散を行う
ときは、分散装置本体10を完全に洗浄したのちに、次
の分散処理を前述同様に行う。
【0043】また、バスケット20内の分散媒体37は
前記メクラ底板39の分散媒体抜き穴31から簡単に抜
き出すことができ、この分散媒体37をバスケット20
とは別途に洗浄することができる。
【0044】
【発明の効果】本発明は以下に記載されるような効果を
奏する。
【0045】前記トップカバーの下方に対峙する撹拌羽
根支持体の上面に設けた撹拌溝又は撹拌補助翼の一方ま
たは両者から成る撹拌手段の発生する前記開口近傍のバ
スケット内及び撹拌槽内の旋回流ないしは渦流により、
トップカバーの前記開口の中心方向に下方に傾斜する傾
斜面から開口近傍の配合物が、前記傾斜面と相俟って、
バスケット内から飛び出した分散媒体と共に再度バスケ
ット内に流入され、撹拌槽内の配合物の対流が促進さ
れ、効果的に撹拌・分散される。
【0046】したがって、特開平4−326934号に
おける液流動用軸および液流動用羽根を設けなくともよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分散装置を含む機構の全体図である。
【図2】(A)及び(B)は分散装置の部分詳細図であ
る。
【図3】バスケットの側壁の部分詳細図である。
【図4】バスケットの側壁の部分斜視図である。
【図5】撹拌溝及び撹拌補助翼を設けた実施例を示す斜
視図。
【図6】同図(A)は、トップフランジを示す平面図 同図(B)は、トップフランジを示す同図(A)B−B
線矢視断面図。
【図7】同図(A)は、トップカバーを示す平面図 同図(B)は、トップカバーを示す同図(A)B−B線
矢視断面図。
【符号の説明】
10 分散装置本体 11 回転駆動機構 12 撹拌軸 13 ロッド 14 撹拌羽根 15 撹拌羽根支持体 16 回転計 20 バスケット(籠体) 21 トップフランジ 22 トップカバー 23 誘導面 24 側壁 25 側壁固定ロッド 26 メクラ側壁 27 側壁平板 28 隙間板 29 底壁 31 分散媒体抜き穴 32 分散媒体抜き穴用蓋 35 小孔(スリット) 36 フランジ部 37 分散媒体 38 開口 39 メクラ底板 40 ケーシング 41 モータ 42 変速ハンドル 48 モータ 50 昇降装置 51 昇降装置本体 53 昇降シャフト 54 ガイドシャフト 55 上昇バルブ 56 下降バルブ 60 撹拌槽 61 ドレンバルブ 62 車輪 65 配合物 70 撹拌溝 71 撹拌補助翼 72 翼 73 基部 76 取付段部 77 ネジ部 78 導入片 79 孔部 81 螺孔 82 傾斜面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降自在な分散装置本体に設けた回転駆
    動する撹拌軸に撹拌羽根支持体を介して撹拌羽根を設
    け、分散媒体が収容され、側壁に前記配合物の通過する
    小孔を多数穿設したバスケット内で回転可能に設けて撹
    拌槽内の塗料やインキ等の顔料などの固形物を含む液状
    の配合物を分散せしめる分散装置において、 前記バスケットの側壁の上部に、バスケットの外周方向
    に突出したフランジ部を備える環状のトップフランジを
    設け、該トップフランジのフランジ部にロッドを連結し
    て分散装置本体に前記バスケットを固定すると共に、前
    記トップフランジ上に、開口を中央に備え且つ外周の断
    面が前記開口の中心方向に下方に傾斜する傾斜面を備え
    たトップカバーを設け、前記トップカバーの開口の下方
    に対峙する撹拌羽根支持体の上面に、撹拌溝から成る撹
    拌手段を設けたことを特徴とする分散装置。
  2. 【請求項2】 昇降自在な分散装置本体に設けた回転駆
    動する撹拌軸に撹拌羽根支持体を介して撹拌羽根を設
    け、分散媒体が収容され、側壁に前記配合物の通過する
    小孔を多数穿設したバスケット内で回転可能に設けて撹
    拌槽内の塗料やインキ等の顔料などの固形物を含む液状
    の配合物を分散せしめる分散装置において、 前記バスケットの側壁の上部に、バスケットの外周方向
    に突出したフランジ部を備える環状のトップフランジを
    設け、該トップフランジのフランジ部にロッドを連結し
    て分散装置本体に前記バスケットを固定すると共に、前
    記トップフランジ上に、開口を中央に備え且つ外周の断
    面が前記開口の中心方向に下方に傾斜する傾斜面を備え
    たトップカバーを設け、前記トップカバーの開口の下方
    に対峙する撹拌羽根支持体の上面に、撹拌補助翼を突設
    した撹拌手段を設けたことを特徴とする分散装置。
  3. 【請求項3】 昇降自在な分散装置本体に設けた回転駆
    動する撹拌軸に撹拌羽根支持体を介して撹拌羽根を設
    け、分散媒体が収容され、側壁に前記配合物の通過する
    小孔を多数穿設したバスケット内で回転可能に設けて撹
    拌槽内の塗料やインキ等の顔料などの固形物を含む液状
    の配合物を分散せしめる分散装置において、 前記バスケットの側壁の上部に、バスケットの外周方向
    に突出したフランジ部を備える環状のトップフランジを
    設け、該トップフランジのフランジ部にロッドを連結し
    て分散装置本体に前記バスケットを固定すると共に、前
    記トップフランジ上に、開口を中央に備え且つ外周の断
    面が前記開口の中心方向に下方に傾斜する傾斜面を備え
    たトップカバーを設け、前記トップカバーの開口の下方
    に対峙する撹拌羽根支持体の上面に撹拌溝及び撹拌補助
    翼から成る撹拌手段を設けたを設けたことを特徴とする
    分散装置。
  4. 【請求項4】 前記撹拌羽根支持体の上面半径方向に等
    間隔で撹拌軸外周縁もしくは近傍から撹拌羽根支持体外
    周縁もしくはその近傍に至り断面方形を成す複数の撹拌
    溝及びまたは撹拌補助翼から成る撹拌手段を設けた請求
    項1,2又は3記載の分散装置。
  5. 【請求項5】前記トップカバーは外周の断面が前記開口
    の中心方向に下方に20°〜40°傾斜する傾斜面を備
    える請求項1,2又は3記載の分散装置。
JP13436193A 1993-06-04 1993-06-04 分散装置 Pending JPH06343845A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100940041B1 (ko) * 2008-04-17 2010-02-04 유니원기연(주) 비드 분산밀의 분할타입 스크린
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