JPH07115944A - 食用粉体又は粒体の殺菌処理方法及びその殺菌処理装置 - Google Patents

食用粉体又は粒体の殺菌処理方法及びその殺菌処理装置

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JPH07115944A
JPH07115944A JP5268765A JP26876593A JPH07115944A JP H07115944 A JPH07115944 A JP H07115944A JP 5268765 A JP5268765 A JP 5268765A JP 26876593 A JP26876593 A JP 26876593A JP H07115944 A JPH07115944 A JP H07115944A
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JP
Japan
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edible powder
granules
powder
edible
sterilizing
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JP5268765A
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English (en)
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Shunichi Shiokawa
俊一 塩川
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】粉体又は粒体食品をマイクロ波加熱殺菌すると
きに、食品の風味、香りなどの品質の劣化が少ない殺菌
処理方法を提供する。 【構成】ベルトコンベヤーに連続的に供給される蕎麦
粉、小麦粉、玄蕎麦などの食用粉体又は粒体を、上下2
枚のコンベヤーベルトでチューブ状に挟持してマイクロ
波照射室に搬送し、マイクロ波照射と供給される食用粉
体又は粒体から同時に発生する蒸気とを併用して、供給
される食用粉体又は粒体を殺菌する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食用粉体及び粒体のマ
イクロ波による殺菌処理方法及びその殺菌処理方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】蕎麦粉、小麦粉などの食用粉体や玄蕎麦
などの食用粒体の殺菌処理方法は、これまでに多くの方
法が提案されており、例えば過熱蒸気、放射線、オゾ
ン、紫外線、アルコール、マイクロ波、赤外線などを用
いる方法が試みられてきたが、従来、一般的に使用され
ている殺菌処理方法は、過熱蒸気を利用した過熱殺菌処
理方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、過熱殺
菌処理方法は、120°C以上の高温で加熱処理を行う
ため、被殺菌物の品質に加熱劣化が起こり、特に蕎麦粉
の場合では、蕎麦のもつ本来の風味、香りなどが高温加
熱によって損なわれていた。しかし、風味、香りなどよ
り流通過程における保存性を優先することから、やむを
得ず風味、香りなどを犠牲にして、殺菌効果のよい過熱
殺菌処理方法が採用されていた。
【0004】当然、蕎麦のもつ風味、香りなどを損なう
ことなく、保存性のよい蕎麦粉を提供する技術の提案が
なされおり、例えば特開平1−281047号公報で
は、食用粉体を真空容器内に収容し、この真空容器を真
空に引きつつ食用粉体にマイクロ波を照射して食用粉体
を殺菌・乾燥する技術が開示されている。この技術によ
れば、低温で短時間に殺菌が可能であり、食用粉体の変
質が防止できるものであるが、食用粉体を収容した容器
内を真空にするという作業が必要となり、実用的には難
があった。
【0005】本発明は、従来の方法における各問題点を
検討した結果、粉体又は粒体食品をマイクロ波加熱殺菌
するときに、食品の風味、香りなどの品質の劣化が少な
い殺菌処理方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本第1の発明は、図1及
び図2に示すように、ベルトコンベヤー(110)に連
続的に供給される蕎麦粉、小麦粉、玄蕎麦などの食用粉
体又は粒体(10)を、上下2枚のコンベヤーベルト
(111と112)でチューブ状に挟持しながらマイク
ロ波照射室(120)に搬送し、マイクロ波照射と供給
される食用粉体又は粒体から同時に発生する蒸気とを併
用して、供給される食用粉体又は粒体を効果的に殺菌す
ることを特徴とする食用粉体又は粒体の殺菌処理方法で
ある。
【0007】本第2の発明は、ベルトコンベヤー(11
0)に連続的に供給される食用粉体又は粒体(10)の
水分含有量を、供給直前に調整することを特徴とする本
第1の発明に記載の食用粉体又は粒体の殺菌処理方法で
ある。
【0008】本第3の発明は、殺菌された食用粉体又は
粒体(10)を排出時に、列設した冷却装置で冷却する
ことを特徴とする本第1に記載の発明の食用粉粒体の殺
菌処理方法である。
【0009】本第4の発明は、図1及び図2に示すよう
に、蕎麦粉、小麦粉、玄蕎麦などの食用粉体又は粒体
(10)を連続的に供給する供給装置(180)と、供
給される食用粉粒体を上下2枚のコンベヤーベルト(1
11と112)でチューブ状に挟持して搬送するベルト
コンベヤー(110)と、マイクロ波照射室(120)
と、殺菌された食用粉体又は粒体の排出装置(170)
とからなることを特徴とする食用粉体又は粒体の殺菌処
理装置(100)である。
【0010】本第5の発明は、食用粉体又は粒体(1
0)の水分含有量を調節する加湿装置(150)を、供
給装置(180)に付設したことを特徴とする本第4に
記載の発明の食用粉体又は粒体の殺菌処理装置(10
0)である。
【0011】本第6の発明は、殺菌された食用粉体又は
粒体(10)を冷却する冷却装置(190)を排出装置
(170)に連設したことを特徴とする本第4の発明に
記載の食用粉体又は粒体の殺菌処理装置(100)であ
る。
【0012】
【作用】従来の開放状態でマイクロ波殺菌する方法で
は、加熱により蒸気が発生し、食用粉体又は粒体の水分
含有量が低下して品質が損なわれ、さらに加熱温度の放
熱による温度の不均一化が生じるが、本発明において
は、マイクロ波照射室を通過する食用粉体又は粒体が、
上下のコンベヤーベルトで挟持されて、チューブ状にほ
ぼ密封状態で、マイクロ波と食用粉体又は粒体から発生
する蒸気とによって効果的に殺菌される。
【0013】また、食用粉体又は粒体は、必要に応じ
て、殺菌処理前の水分含有量が、殺菌処理後に適切な水
分含有量になるように殺菌する前に調整されており、そ
のうえ、殺菌後は、列設する冷却装置で速やかに冷却処
理が行われるため、食用粉体又は粒体の風味、香りなど
の品質の劣化が少なくなる。
【0014】
【実施例】まず、図1に示された、食用粉体又は粒体を
連続的に供給する供給装置(180)と、供給される食
用粉体又は粒体を上下2枚のテフロン(4ふっ化エチレ
ン樹脂)製の平型のコンベヤーベルト(111と11
2)でチューブ状に挟持して搬送するベルトコンベヤー
(110)と、マイクロ波照射室(120)と、殺菌さ
れた食用粉体又は粒体の排出装置(170)とからなる
本実施例の殺菌処理装置(100)を作製した。
【0015】次に、作製した本実施例の殺菌処理装置の
定量ホッパー(180)に、殻に付着している砂や泥を
通常の方法で取り除いた玄蕎麦(粒状)を投入し、ベル
トコンベヤー上に90kg/時の供給スピードで定量供
給する。供給された玄蕎麦は、ホッパーに付設された水
分噴霧器(150)で加水される。この加水量は、初期
水分量の状態や殺菌条件により、0〜20cc/分の間
で殺菌処理前の水分含有量と殺菌処理後の水分含有量と
を同じにするように調整される。なお通常の玄蕎麦は、
水分含有量が約14〜16%である。このように水分調
整された玄蕎麦は、図2に示すように、チューブ状に密
封状態にベルトコンベヤー(100)の上下のコンベヤ
ーベルト(111と112)で挟持されたまま、図1に
示すマイクロ波照射室(120)に搬送されマイクロ波
と発生する過熱蒸気によって殺菌処理される。このマイ
クロ波照射室は、マイクロ波を照射するマグネトロン
(130)と電源ユニット(131)と点検窓(12
2)などから形成される。マイクロ波照射条件を、出力
3.9kWで照射時間を2〜5分間程度にすると、品温
(玄蕎麦の温度)が約85〜100℃に達する。マイク
ロ波殺菌後、直ちに冷却トンネル(190)を通過さ
せ、速やかに品温を約30℃まで下げることにより、玄
蕎麦の風味や香りなどの劣化が少ない殺菌処理が可能で
あった。 なお、上述の上下2枚のコンベヤーベルトで
チューブ状に食用粉体又は粒体を挟持する方法は、例え
ば、図2(a)に示すように、食用粉体又は粒体を挟持
する上下2枚のコンベヤーベルトの進行方向の両側を、
レール(113)の間隙に摺動的に挿入してチューブ状
に形成するか、図2(a)に示すように、レール(11
3)とローラー(114)とで、2枚のコンベヤーベル
トの進行方向の両側を、摺動的に挟持したものである。
【0016】次に、前述した本実施例の密閉型マイクロ
波殺菌処理法と従来の開放型マイクロ波殺菌処理法及び
過熱蒸気殺菌処理法との比較評価を行った。それぞれの
試験品の玄蕎麦の品温と水分と一般生菌数を観測し、併
せて外観、風味も観測した。その結果を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】表1の評価結果から見ると、本実施例の密
閉型マイクロ波殺菌処理のものが評価結果がよく、特に
照射時間が4分間のものが最もよかった。この加熱条件
と同じ加熱条件にも関わらず開放型マイクロ波殺菌処理
のものは、水分含有量が低下して、風味や香りなどが希
薄となり、従来の過熱蒸気殺菌処理法も、同様に水分含
有量が低下して、風味や香りなどが著しく低下した。
【0019】
【発明の効果】本発明による殺菌処理方法及びその殺菌
処理装置においては、マイクロ波照射室を通過する食用
粉体又は粒体が、上下のコンベヤーベルトで挟持され
て、チューブ状にほぼ密封状態で、マイクロ波と食用粉
体又は粒体から発生する蒸気とによって効果的に殺菌さ
れる。このため、水分の蒸発やフレーバーの揮散抑えら
る。
【0020】さらに、食用粉体又は粒体は、必要に応じ
て、殺菌処理前の水分含有量が殺菌処理後に適切な水分
含有量になるように殺菌する前に調整されており、その
うえ、殺菌後は、列設する冷却装置で速やかに冷却処理
が行われるため、食用粉体又は粒体の風味、香りなどの
品質の劣化が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の殺菌処理装置の一部を切り欠いた側面
図である。
【図2】本発明の殺菌処理装置内で、食用粉体又は粒体
を挟持する上下コンベヤーベルトの状態を示す斜視図で
あり、(a)は、上下コンベヤーベルトの左右両端をレ
ールで挟持した場合であり、(b)は、レールとローラ
ーとで挟持した場合である。
【符号の説明】
10……食用粉体又は粒体 100……殺菌処理装置 110……コンベヤー 111……下コンベヤー 112……上コンベヤー 113……レール 114……ローラー 120……マイクロ波照射室 130……マグネトロン 150……加湿装置又は水分噴霧器 160……温度測定装置 170……排出装置又はシューター 180……供給装置又はホッパー 190……冷却装置又は冷却トンネル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベルトコンベヤーに連続的に供給される蕎
    麦粉、小麦粉、玄蕎麦などの食用粉体又は粒体を、上下
    2枚のコンベヤーベルトでチューブ状に挟持しながらマ
    イクロ波照射室に搬送し、マイクロ波照射と供給される
    食用粉体又は粒体から同時に発生する蒸気とを併用し
    て、供給される食用粉体又は粒体を殺菌することを特徴
    とする食用粉体又は粒体の殺菌処理方法。
  2. 【請求項2】ベルトコンベヤーに連続的に供給される食
    用粉体又は粒体の水分を、供給直前に所定の含水量に調
    整することを特徴とする請求項1に記載の食用粉体又は
    粒体の殺菌処理方法。
  3. 【請求項3】殺菌された食用粉粒体を排出時に、列設す
    る冷却装置で冷却することを特徴とする請求項1に記載
    の食用粉粒体の殺菌処理方法。
  4. 【請求項4】蕎麦粉、小麦粉、玄蕎麦などの食用粉体又
    は粒体を連続的に供給する供給装置と、供給される食用
    粉体又は粒体を上下2枚のコンベヤーベルトでチューブ
    状に挟持して搬送するベルトコンベヤーと、マイクロ波
    照射室と、殺菌された食用粉体又は粒体の排出装置とか
    らなることを特徴とする食用粉体又は粒体の殺菌処理装
    置。
  5. 【請求項5】食用粉体又は粒体の水分含有量を調節する
    加湿装置を、供給装置に付設したことを特徴とする請求
    項4に記載の食用粉体又は粒体の殺菌処理装置。
  6. 【請求項6】殺菌された食用粉体又は粒体を冷却する冷
    却装置を排出装置に連設したことを特徴とする請求項4
    に記載の食用粉体又は粒体の殺菌処理装置。
JP5268765A 1993-10-27 1993-10-27 食用粉体又は粒体の殺菌処理方法及びその殺菌処理装置 Pending JPH07115944A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100317016B1 (ko) * 1999-05-18 2001-12-22 박응수 마이크로파를 이용한 음식물 살균장치
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