JPH0711591A - 皺模様を有する繊維構造物の製造方法 - Google Patents

皺模様を有する繊維構造物の製造方法

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JPH0711591A
JPH0711591A JP5180016A JP18001693A JPH0711591A JP H0711591 A JPH0711591 A JP H0711591A JP 5180016 A JP5180016 A JP 5180016A JP 18001693 A JP18001693 A JP 18001693A JP H0711591 A JPH0711591 A JP H0711591A
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JP
Japan
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fiber structure
bag
reactive dye
cloth
sizing agent
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JP5180016A
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English (en)
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Nobuyuki Rakuya
信幸 楽家
Tsudoi Takehira
集 竹平
Takeyoshi Hattori
猛美 服部
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操業安定性よく、工業的安価に皺模様を有す
る繊維構造物を提供する。 【構成】 セルロース系繊維構造物に皺付け加工を施し
た後、該繊維構造物を袋詰めし、次いでビニルスルホン
型反応性染料とアルカリからなる処理液に浸漬して放置
することを特徴とする。また、セルロース系繊維構造物
に皺付け加工を施した後、該繊維構造物を袋詰めし、次
いでビニルスルホン型反応性染料とアルカリと糊剤とか
らなる処理液に浸漬して放置することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、皺模様を有する繊維構
造物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、種々の皺模様を有する繊維構
造物の製造方法が検討されてきた。例えば特開昭48−
96887号公報には、布帛をロープ状に集束するかお
よび/または押込捲縮をなし、これと同時もしくは直後
に染色して布帛に皺模様を発現せしめる方法が、また特
開昭59−15582号公報には、立体状にある織編物
をパディングおよび/またはコーティング方式にて染顔
料を付与するに際し、該方式の押圧時に該編織物を15
〜75%重ねてパディングおよび/またはコーティング
することにより皺模様を発現せしめる方法が、また特開
平2−154059号公報には合成繊維からなる布帛に
ロープ状態で90〜140℃の熱水処理を施し、その後
顔料を含む溶液をコーティングし、しかる後揉布するこ
とにより皺模様を発現せしめる方法が、また特開昭49
−13484号公報には、染料と、該染料に対し少なく
とも部分的に相容性を有する低融点の有機媒体とからな
る固形の染料組成物を、布帛にランダムに付与し加熱ロ
ーラー上で押圧溶融して染着せしめるか、または前記組
成物を、加熱ローラー上にランダムに付与し押圧溶融し
て付着せしめ、これを布帛に転写染着せしめ模様を発現
する方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
48−96887号公報及び特開昭59−15582号
公報の方法は、染色時に皺の状態で染料を付与するもの
であるので部分的に染色されず、白場が残る場合がある
という欠点を有す。また、特開平2−154059号公
報の方法は、顔料を固着するためにバインダーを用いる
ので、風合が硬いという欠点を有す。また、特開昭49
−13484号公報の方法は、布帛又は加熱ローラー上
に染料と有機媒体からなる固形の染料組成物をランダム
に付与するために特別の装置を必要とするという欠点を
有す。
【0004】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、操業安定性よく、工業的安価に皺模様
を有する繊維構造物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明は次の構成を取る。即ち、第1番目の発明
は、セルロース系繊維構造物に皺付け加工を施した後、
該繊維構造物を袋詰めし、次いでビニルスルホン型反応
性染料とアルカリからなる処理液に浸漬して放置するこ
とを特徴とする皺模様を有する繊維構造物の製造方法を
要旨とし、また第2番目の発明は、セルロース系繊維構
造物に皺付け加工を施した後、該繊維構造物を袋詰め
し、次いでビニルスルホン型反応性染料とアルカリと糊
剤とからなる処理液に浸漬して放置することを特徴とす
る皺模様を有する繊維構造物の製造方法をその要旨とす
る。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】本発明に適用するセルロース系繊維として
は、綿,麻,レーヨン,ポリノジック,キュプラ,精製
セルロース繊維(商標:テンセル)等が挙げられ、繊維
構造物としては織物,編物,不織布等が挙げられる。か
かるセルロース系繊維構造物は公知の方法で、毛焼,糊
抜,精練,漂白,シルケット等の前処理工程が行われ
る。
【0008】先ず、上記の如くのセルロース系繊維構造
物に皺付け加工を施す。皺付けは、手で掴んで皺付けを
行っても良いし、皺付け加工装置を用いても良い。皺付
け加工に用いられる装置としては、特に限定されないが
マングル、加熱エンボスロール、特公昭56−5867
号公報記載の布帛を相互に噛合う上下のガイドエッジを
もつ先細状の案内装置間に挟持せしめて布帛に縦皺を付
与してから、この布帛を間欠波型状に押込んで横皺を付
与するように構成した装置、特公昭59−39548号
公報記載の布帛をコニカル体状に形成されかつ外周面に
相反方向へ螺回する突条を突設した擦過ローラの回転表
面に対し布幅が自動的に退縮されるように擦過せしめて
布帛に縦皺を生起せしめて、次に1対の送りローラで、
この送りローラの表面速度より減速された表面速度にて
循回する1対のコンベア間に対しオーバフィード状に詰
込んで進行方向に屈折せしめて横皺を複合せしめ、縦皺
と横皺を固定する装置、特公昭52−8920号公報記
載の布帛を実質上縦方向に伸びる複数の折り目によって
折り畳み、このように折り畳まれた布帛をロープ状で第
一マングルを通過させることにより、布帛の縦方向の折
り目を圧潰して不規則な縦方向の皺を形成し、次いで、
同布帛を横方向に折り畳んだ後第二マングルを通過させ
ることにより、布帛の横方向の折り目を圧潰して横方向
の不規則な皺を形成する装置、特開平1−201573
号公報記載のガイドパイプに布帛を導き、この布帛を先
端に柱状突起が設けられたスタンプ棒でガイドパイプ内
に押し込むと共に、柱状突起で布帛を突く装置等が挙げ
られる。
【0009】次いで、皺が付与された状態で袋詰めされ
る。本発明に使用される袋詰めのための袋は、ポリエス
テル,ナイロン,麻等の素材が使用できるが、ネット状
のものが好ましい。セルロース系繊維構造物を袋に袋詰
めする量は、皺模様に応じて適宜選択すればよい。尚、
セルロース系繊維構造物を袋詰めする量は、多い方が皺
模様が明瞭に現出する。
【0010】本発明に適用するビニルスルホン型反応性
染料は通常のものが使用され、例えばヘキスト社のレマ
ゾール染料、住友化学(株)のスミフィックス、三井東
圧(株)のセルマゾール、三菱化成(株)のダイヤミラ
等が挙げられる。染料の濃度は特に限定されず、染料の
種類,色等により適宜選択すればよい。
【0011】本発明に適用するアルカリは通常のものが
使用され、例えば硅酸ソーダ,苛性ソーダ,炭酸ソー
ダ,重炭酸ソーダ等が挙げられる。アルカリの濃度は、
アルカリの種類等に応じて通常の染色に使用する量を用
いれば良い。
【0012】本発明に適用する糊剤は、特に限定され
ず、デンプン類(デンプン、可溶性デンプン、水溶性デ
ンプン誘導体等)、水溶性のセルロース誘導体(カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
メチルセルロース等)、アルギン酸ナトリウム、アラビ
アゴム、ガム類(ローカストビーンガム、グアーガム
等)、水溶性タンパク質(ゼラチン、にかわ等)、水溶
性の合成高分子化合物(ポリアクリル酸ナトリウム、ポ
リビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、ポリビニ
ルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリエチレンイミ
ン、4級水溶性カチオンポリマー等)が挙げられる。糊
剤の濃度は、処理液中0.1〜8重量%の濃度を占める
ようにする。
【0013】第1の発明においては、かかるビニルスル
ホン型反応性染料とアルカリからなる処理液はステンレ
ス,塩化ビニル等のタンクに入れ、浴比1:5以上にな
るように上記袋詰めした繊維構造物を浸漬し、通常10
〜60℃で放置する。放置時間は温度により異なるが通
常1〜50時間である。好ましくは20〜30℃で1〜
30時間放置する。放置後、拡布状またはロープ状で水
洗,湯洗,水洗,乾燥して製品となす。
【0014】第2の発明においては、かかるビニルスル
ホン型反応性染料とアルカリと糊剤からなる処理液はス
テンレス,塩化ビニル等のタンクに入れ、浴比1:5以
上になるように上記袋詰めした繊維構造物を浸漬し、通
常10〜60℃で放置する。放置時間は温度により異な
るが通常1〜50時間である。好ましくは20〜30℃
で1〜30時間放置する。放置後、拡布状またはロープ
状で水洗,湯洗,水洗,乾燥して製品となす。
【0015】
【作用】反応性染料とアルカリからなる処理液に皺を付
与し袋詰めした状態でセルロース系繊維構造物を浸漬し
放置すると、反応性染料とアルカリがすみやかに吸着さ
れた部分は濃色となり、時間をかけて吸着された部分は
ビニルスルホン型反応性染料が繊維と反応すると同時に
水とも反応し加水分解が進行しているため淡色となり、
皺模様が現出するようになる。また、反応性染料とアル
カリに加えて、糊剤を加えると、反応性染料の動きが悪
くなり、例えばボイル生地等袋詰め状態があまい場合に
も上記の作用が顕著に表われるようになる。
【0016】
【実施例】次に実施例に基づき本発明の方法を具体的に
説明する。
【0017】実施例1 この実施例においては、繊維構造物として経糸50番手
単糸,緯糸50番手単糸からなる経密度125本/イン
チ,緯密度85本/インチの純綿平織物組織のものを用
いた。この平織物を公知の方法で毛焼,糊抜,精練,漂
白,シルケットを行い、次いでタテ90cm,ヨコ60
cmのポリエステル性ネット袋に手で掴み皺を付けなが
ら150m(18kg)詰めこんだ。
【0018】一方、100 lの塩化ビニール性タンクに
レマゾール・ブルーB(ヘキスト社製反応性染料)3k
gと硅酸ソーダ(モル比1〜3.6(Na2 Oに対する
SiO2 分子比)Na2 O・xSiO2 5〜35%)5
kgを投入し、水で100 lとした後、上記袋詰めした
平織物を浸漬し、20℃で20時間放置した。
【0019】放置後、拡布し、水洗,湯洗,水洗,乾燥
し実施例1の製品を得た。実施例1で得た製品は掴み皺
模様を有するものであった。
【0020】実施例2 実施例1において手で掴みながらポリエステル性ネット
袋に入れることに代えて、ロープ状でマングルに通すこ
とにより皺を付けながらポリエステル性ネット袋に入れ
た他は実施例1と同様の処理を行い、実施例2の製品を
得た。実施例2で得られた製品は平織物の長手方向に皺
模様を有するものであった。
【0021】実施例3 この実施例においては、繊維構造物として経糸100番
手双糸,緯糸として100番手双糸からなる経密度12
5本/インチ,緯密度85本/インチの純綿ボイル生地
のものを用いた。このボイル生地を公知の方法で毛焼,
糊抜,精練,漂白,シルケットを行い、次いでタテ90
cm,ヨコ60cmのポリエステル性ネット袋に手で掴
み皺を付けながら150m(10kg)詰めこんだ。
【0022】一方、100 lの塩化ビニール性タンクに
レマゾール・ブリリアント・ブルーR(ヘキスト社製反
応性染料)5kgと硅酸ソーダ(モル比1〜3.6(N
2Oに対するSiO2 分子比)Na2 O・xSiO2
5〜35%)10kg,ソルビトーゼC−5(AVEV
E社製糊剤、10重量%水溶液)50kgを投入し、水
で100 lとした後、上記袋詰めしたボイル生地を浸漬
し、20℃で2時間放置した。
【0023】放置後、拡布し、水洗,湯洗,水洗,乾燥
し実施例3の製品を得た。実施例3で得られた製品は掴
み皺模様を有するものであった。
【0024】
【発明の効果】以上詳述したように本発明方法で得られ
る皺模様を有する繊維構造物は、全く新規な外観を有
し、昨今衣料,インテリア等の諸分野で要求されている
ユニーク性,ファッション性の動向に適合し、これらの
新規用途の開拓を促すものである。また本発明方法に従
えば、操業安定性良くまた安価に布帛に皺模様を施すこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06P 3/66 A 9356−4H // D06M 101:06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロース系繊維構造物に皺付け加工を
    施した後、該繊維構造物を袋詰めし、次いでビニルスル
    ホン型反応性染料とアルカリからなる処理液に浸漬して
    放置することを特徴とする皺模様を有する繊維構造物の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 セルロース系繊維構造物に皺付け加工を
    施した後、該繊維構造物を袋詰めし、次いでビニルスル
    ホン型反応性染料とアルカリと糊剤とからなる処理液に
    浸漬して放置することを特徴とする皺模様を有する繊維
    構造物の製造方法。
JP5180016A 1993-06-24 1993-06-24 皺模様を有する繊維構造物の製造方法 Pending JPH0711591A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100348527B1 (ko) * 2000-08-21 2002-08-09 김성우 반응성염료의 습식 날염법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100348527B1 (ko) * 2000-08-21 2002-08-09 김성우 반응성염료의 습식 날염법

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