JPH0711589U

JPH0711589U - 記録媒体収容用の綴り用紙

Info

Publication number: JPH0711589U
Application number: JP4487793U
Authority: JP
Inventors: 敬大比良
Original assignee: 大比良工業株式会社
Priority date: 1993-07-27
Filing date: 1993-07-27
Publication date: 1995-02-21

Abstract

(57)【要約】【目的】コンパクトディスク等の情報記録媒体の書籍
への添付が容易に行え、また、コンパクトディスクを傷
つけるおそれも少ない記録媒体収容用の綴り用紙を提供
する。【構成】雑誌等の冊子に製本時等に綴じ込み可能な台
紙部材１にコンパクトディスクＣＤに対応した穴３を形
成するとともに表面に樹脂層をコーティングし、この台
紙部材１に表面側から２枚の熱可撓性樹脂シートを貼着
して袋体７を形成し、コンパクトディスクＣＤを袋体７
内に収容した場合にコンパクトディスクＣＤが穴３内に
位置するように構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、記録媒体収容用の綴り用紙、特に、書籍に綴じ込み可能な綴り用紙であって、コンパクトディスク等の情報記録媒体を収容してコンパクトディスク等を書籍に添付可能とする記録媒体収容用の綴り用紙に関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、コンパクトディスクやフロッピィディスク等の情報記録媒体が添付された書籍が種々発売されている。従来、このような書籍では、コンパクトディスク等をビニールシート等からなる袋内に収容し、この袋を所定の頁に接着等で取り付けたものが知られる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような従来の書籍にあっては、コンパクトディスク入りの袋を用紙の表面、すなわち頁の表面に接着するため、当該頁からコンパクトディスクが突出して頁間の間隔が大きくなり、製本状態が損なわれ、また、コンパクトディスク等にも無用な力が加わるおそれがあった。この考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、書籍としての製本状態が損なわれることがなく外観に優れ、また、コンパクトディスク等に無用な力が作用することを防止できる綴り用紙を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、この考案にかかる記録媒体収容用の綴り用紙は、冊子綴じ込み部を有する平板状の台紙部材に情報記録媒体収容用の切欠穴部を形成するとともに、前記台紙部材の切欠穴部に台紙裏面側に達する底部を形成するように台紙表面側から熱可塑性シートを接着し、台紙部材表面側に前記切欠穴部を被覆する熱可塑性シートを接着して情報記録媒体収容部を形成し、さらに、表側のシートに切れ目線を入れて出入部とした。

【０００５】

【作用】

この考案にかかる記録媒体収容用の綴り用紙は、台紙部材に切欠穴部がコンパクトディスク等の情報記録媒体と対応して形成され、この切欠穴部に熱可塑性シートを２層に張り合わせて袋状の収容部が形成され、この切欠穴部に形成された収容部にコンパクトディスク等の情報記録媒体を収容する。このため、頁表面から記録媒体が突出することが無く、良好な製本状態が達成でき、また、無用な力が記録媒体に作用することも防止できる。

【０００６】

【実施例】

以下、この考案の実施例を図面を参照して説明する。図１および図２はこの考案の一実施例にかかる記録媒体収容用の綴り用紙であり、図１が正面図、図２が図１のＡ−Ａ矢視断面図である。

【０００７】図中、１は図中左側縁に綴り部２が形成された台紙部材、７は台紙部材１に貼着された袋体（情報記録媒体収容部）であり、この袋体７には情報記録媒体であるコンパクトディスクＣＤが収容される。台紙部材１は、コンパクトディスクＣＤの厚さとほぼ等しいあるいはより大きな厚さを有する。この台紙部材１には、中央にコンパクトディスクＣＤの外形に対応した円形の穴３とこの穴３に連続する指掛け用の凹部（差し入れ部分）４が形成され、また、表面に樹脂層１ａがコーティングされる。この台紙部材１は、雑誌等の冊子の製本時等において綴り部２が綴じられて冊子の一葉を構成する。

【０００８】袋体７は、熱可塑性樹脂からなる裏面シート８と表面シート９と有し、これらシート８，９の周縁を高周波ミシンによる熱融着により接着して構成される。裏面シート８および表面シート９は略半円形状を有し、表面シート９には長方形舌状の開口部６が周囲の３辺を切断して形成されている。この袋体７は、台紙部材１の穴３の周縁に裏面シート８を接着した後、この接着された裏面シート８上にコンパクトディスクＣＤを載置して表面シート９の周縁を裏面シート８に融着させて構成される。そして、表面シート９は開口部６がミシン目の破断で形成されるものが用いられる。なお、裏面シート８と表面シート９とは、少なくともいずれか或いはいずれもが透明乃至半透明のシートを用い、袋体７に収納する中味が速断でき、しかも中味例えばコンパクトディスクＣＤのパターン或いは表示部分も透視でき、全体のデザイン若しくは模様の一つとして認識できるようにするのがよい。

【０００９】この実施例にあっては、図２に明らかなように、台紙部材１の穴３に袋体７が貼着され、コンパクトディスクＣＤは袋体７に収容された状態で穴３内に位置し、コンパクトディスクＣＤが表面に突出することがない。このため、雑誌等の冊子として台紙部材１を綴じた場合、この台紙部材１と他の用紙との間の間隔が大きく膨れることもなく、製本状態での美観が損なわれることもなく、また、無用な力がコンパクトディスクＣＤに加わることも防止できる。

【００１０】そして、この実施例は、先ず、台紙部材１に表面側から裏側シート８を穴３の周縁に付けた接着剤で貼着、あるいは熱融着により固着する。ここで、台紙部材１には表面に樹脂のコーティングによる樹脂層１ａが施され、この樹脂層１ａ表面にシート８を貼着するため、袋体７の貼着を容易に行え、かつ、袋体７を台紙部材１に強固に貼着することができる。

【００１１】次いで、この裏側シート８上に穴３内に位置させてコンパクトディスクＣＤを載置した後に表側シート９をコンパクトディスクＣＤを覆うように被せ、表側シート９の周縁と裏側シート８の周縁とを熱融着させて袋体３を構成する。そして、この時には、表側シート９はミシン目により開口部３が連続した未開封状態にあるため、使用したか否かの判断が容易であり、返品等の管理が容易かつ速やかに行える。

【００１２】なお、上述した実施例では、情報記録媒体としてコンパクトディスクＣＤを例示するが、コンパクトディスクＣＤに限らず相当の厚さを有する媒体、例えば、フロッピィディスク等の記録媒体にも適用できることは述べるまでもない。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案にかかる用紙によれば、台紙部材に記録媒体に対応して切欠穴部を形成するとともに、台紙部材の切欠穴部に表面側から２枚のシートを貼着して切欠穴部内に記録媒体を収容可能な袋状の収容部を形成し、また、表側のシートに切れ目線を形成して出入口とするように構成したため、記録媒体を切欠穴部内に位置させて収容でき、記録媒体を台紙部材表面から突出すること無く収容でき、良好な美観を達成でき、また、記録媒体に無用な力が作用することを防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例にかかる記録媒体収容用の
綴り用紙の正面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ矢視断面図である。

【符号の説明】

１台紙部材１ａ樹脂層２綴り部３穴（切欠部）４凹部（指差し入れ部分）６開口部７袋体（収容部）８裏面シート９表面シートＣＤコンパクトディスク（情報記録媒体）

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】冊子綴じ込み部を有する平板状の台紙部
材に情報記録媒体収容用の切欠穴部を形成するととも
に、前記台紙部材の切欠穴部に台紙裏面側に達する底部
を形成するように台紙表面側から熱可塑性シートを接着
し、台紙部材表面側に前記切欠穴部を被覆する熱可塑性
シートを接着して情報記録媒体収容部を形成し、さら
に、表側のシートに切れ目線を入れて出入部としたこと
を特徴とする記録媒体収納可能な綴り用紙。
【請求項２】前記切欠穴部は指を差し入れ可能な差し
入れ部分を有する請求項１に記載の記録媒体収容用の綴
り用紙。