JPH07115759A - 磁石式直流電動機の補助極固定構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】磁石式直流電動機の補助極の固定力を向上させ
ること。 【構成】補助極の径方向中心側両端に面取り形状を設け
る形状とした。 【効果】補助極の径方向中心側へ面取り形状をつけるこ
とにより、隣あう保持金具をより大きく広げることで、
補助極の径中心方向への飛び出し幅を狭くすることで、
補助極の固定力を大きくさせることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は磁石式直流電動機に用い
る補助極の形状に関し、特に、継鉄に磁石と該補助極を
有する構造において、該磁石と該補助極をより強固に固
定する必要がある磁石式直流電動機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、磁石式直流電動機の補助極形状
は、径方向先端部分には面取り形状はなく、該補助極の
周方向にある面は平面であり、該補助極に隣あい接して
いる磁石と弾性体からなる保持金具の接触面も平面とな
っていた。

【０００３】この種の公知例としては例えば特公昭60−
187249号公報などがあげられる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、直流
電動機の電機子磁気吸引力により継鉄内周面に接してい
る補助極が該継鉄中心方向へ吸引され該直流電動機の電
機子外周と接触するという問題があった。

【０００５】本発明は該補助極の保持強度を向上させる
ことを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、補助極の径方向中心部分に面取り形状を設け、該面
取り形状に弾性体からなるコ字形状の保持金具を接触さ
せるようにさらに該保持金具を扇形に開くようにしたも
のである。

【０００７】

【作用】前記手段の結果、磁石と弾性体からなる保持金
具との間にある補助極は、径方向中心側へ飛び出る開口
幅が少なくなり、該補助極の径方向中心側へは飛び出し
にくくなる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。

【０００９】図１，図２は本発明の構造を示し、筒状の
継鉄１の内周面には複数個の永久磁石２と補助極３が配
置され、該永久磁石２と該補助極３は弾性体から成る断
面コ字状の保持金具４により挟持される構造となってい
る。該保持金具４は継鉄１から押出した凸状部１１を利
用して該保持金具４の穴４４にこの該凸状部１１をはめ
て加締め固定することにより該継鉄１に固定出来る。

【００１０】本発明では該補助極３の中心方向に図３に
示すように面取り形状３ａを付けたことにより、該保持
金具４はＰ方向に広がり該補助磁極の中心方向へ飛び出
る幅が狭くなり、該補助磁極３の中心方向への飛び出し
を防ぐようにする。また図４に示すように該保持金具４
の形状を、該補助極３の面取り形状３ａに沿った形状と
することで該補助磁極３の径方向中心への飛び出しを防
ぐようにする。

【００１１】

【発明の効果】本発明によれば、補助極の径方向中心側
に面取り形状をつけることで、弾性体から成る断面コ字
状の保持金具の開放側の開きを大きくすることにより、
該補助極の径方向中心への飛び出す幅をせばめることで
該補助極の飛び出しを防ぐことが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の磁石式直流機固定子正面図
である。

【図２】本発明の一実施例の保持金具部分の詳細図であ
る。

【図３】本発明の一実施例の補助極部分の部分拡大図で
ある。

【図４】本発明の一実施例の補助極部分の部分拡大図で
ある。

【符号の説明】

１…継鉄、２……永久磁石、３…補助極、３ａ…面取り
形状、４…保持金具、１１…凸状部、４４…穴。

フロントページの続き (72)発明者 森 秀夫 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 阿部 光利 茨城県勝田市大字高場字鹿島谷津2477番地 ３ 日立オートモティブエンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 佐伯 敦史 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所自動車機器事業部内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】筒状の継鉄内周に複数個の補助極と永久磁
   石を配置し、該補助極と該永久磁石を挟持させる弾性体
   の保持金具を有する磁石式直流電動機において、該補助
   極の径方向中心側先端に面取り形状をつけ、該補助極面
   取りを該保持金具の先端で押圧することを特徴とした磁
   石式直流電動機の補助極固定構造。