JPH07115372B2 - 真空加硫成形機 - Google Patents
真空加硫成形機Info
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- JPH07115372B2 JPH07115372B2 JP18274693A JP18274693A JPH07115372B2 JP H07115372 B2 JPH07115372 B2 JP H07115372B2 JP 18274693 A JP18274693 A JP 18274693A JP 18274693 A JP18274693 A JP 18274693A JP H07115372 B2 JPH07115372 B2 JP H07115372B2
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- Japan
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- vacuum
- molding
- receiving member
- support plate
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C43/00—Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
- B29C43/32—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C43/56—Compression moulding under special conditions, e.g. vacuum
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C43/00—Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
- B29C43/32—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C43/56—Compression moulding under special conditions, e.g. vacuum
- B29C2043/561—Compression moulding under special conditions, e.g. vacuum under vacuum conditions
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C43/00—Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
- B29C43/32—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空状態においてゴム
材料を加硫成形する真空加硫成形機に関する。
材料を加硫成形する真空加硫成形機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からゴム材料の成形には、例えば、
上下に2分割された金型の内部に製品形状に対応させた
キャビティを形成し、このキャビティ内に所望の未加硫
のゴム材料をセットし、プレスと称される加硫成形機の
熱板の温度と圧力とを用いて成形と同時に加硫する、い
わゆるプレス成形が一般的に用いられている。
上下に2分割された金型の内部に製品形状に対応させた
キャビティを形成し、このキャビティ内に所望の未加硫
のゴム材料をセットし、プレスと称される加硫成形機の
熱板の温度と圧力とを用いて成形と同時に加硫する、い
わゆるプレス成形が一般的に用いられている。
【0003】そして、ゴム材料の成形に用いられる加硫
成形機としては、従来から各種のものが提案されてい
る。この加硫成形機の一つとして、ゴムの成形時に発生
する各種のガス分等によって生じるエアー、ボイド、ピ
ンホール、ひけと称される各種の不都合に対処するため
に真空状態において未加硫のゴム材料を加硫成形する真
空加硫成形機が知られている。
成形機としては、従来から各種のものが提案されてい
る。この加硫成形機の一つとして、ゴムの成形時に発生
する各種のガス分等によって生じるエアー、ボイド、ピ
ンホール、ひけと称される各種の不都合に対処するため
に真空状態において未加硫のゴム材料を加硫成形する真
空加硫成形機が知られている。
【0004】この種の従来からある真空加硫成形機とし
ては、いわゆるポット式と称される密閉方式のものが採
用されている。このポット式の密閉方式は、昇降自在と
された熱板上に載置された金型の外周を囲繞するように
して上下に分割した所望の周壁を周設し、上方の周壁お
よび下方の周壁を入れ子状にして一方の内周面と他方の
外周面とをOリングなどの密封部材を介して摺動せしめ
て両周壁により金型の外周を密閉状態とするとともに、
周壁内を真空引きするようにされている。
ては、いわゆるポット式と称される密閉方式のものが採
用されている。このポット式の密閉方式は、昇降自在と
された熱板上に載置された金型の外周を囲繞するように
して上下に分割した所望の周壁を周設し、上方の周壁お
よび下方の周壁を入れ子状にして一方の内周面と他方の
外周面とをOリングなどの密封部材を介して摺動せしめ
て両周壁により金型の外周を密閉状態とするとともに、
周壁内を真空引きするようにされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のポット式の真空加硫成形機においては、金型を
真空ポンプなどの真空源をもって真空状態にすることは
できるものの、真空状態に達するまでの吸引時間が長
く、特に、厚物成形および薄物成形に対応させた汎用性
を有するポット(真空筒)を用いる場合には、金型が載
置される熱板(熱源)を備える型支持板のストロークが
大きくなるとともに、真空筒内の容積が大きくなるた
め、吸引時間が30秒から40秒程度と長くなり、吸引
時間中にゴム材料の加硫が進行し、真空加硫成形機の本
来の機能を十分に発揮させることができないという問題
点があった。
た従来のポット式の真空加硫成形機においては、金型を
真空ポンプなどの真空源をもって真空状態にすることは
できるものの、真空状態に達するまでの吸引時間が長
く、特に、厚物成形および薄物成形に対応させた汎用性
を有するポット(真空筒)を用いる場合には、金型が載
置される熱板(熱源)を備える型支持板のストロークが
大きくなるとともに、真空筒内の容積が大きくなるた
め、吸引時間が30秒から40秒程度と長くなり、吸引
時間中にゴム材料の加硫が進行し、真空加硫成形機の本
来の機能を十分に発揮させることができないという問題
点があった。
【0006】また、真空状態を得るために真空ポンプ等
の真空源、ならびに真空源の制御装置を必要とし、構造
が複雑になるとともに、経済的負担が増加するという問
題点があった。
の真空源、ならびに真空源の制御装置を必要とし、構造
が複雑になるとともに、経済的負担が増加するという問
題点があった。
【0007】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、前述した従来のものにおける問題点を克服し、
簡単な構造で、真空状態を短時間で形成することのでき
る真空加硫成形機を提供することを目的とする。
であり、前述した従来のものにおける問題点を克服し、
簡単な構造で、真空状態を短時間で形成することのでき
る真空加硫成形機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため請求項1に記載の本発明の真空加硫成形機は、受圧
部材と前記受圧部材に対して接離自在とされた加圧部材
とを相互に対向するように配設し、前記受圧部材の外周
面に前記加圧部材の前記受圧部材に対する接離運動によ
り開放端が加圧部材に対し気密状に接離自在とされた筒
部材を前記受圧部材に対して相対移動自在に装着し、前
記受圧部材と筒部材との間に筒部材の受圧部材に対する
相対移動により容積が可変な真空室を形成するととも
に、筒部材に対する加圧部材の当接状態において受圧部
材と加圧部材との間に筒部材に囲繞され受圧部材と加圧
部材の間隔に応じて容積が可変な密閉成形室を形成し、
前記真空室と前記密閉成形室とを筒部材の外側から連通
する導通路を形成してなり、成形状態において、前記加
圧部材の前記受圧部材に対する当接運動をもって前記筒
状体を前記受圧部材に対して移動せしめることにより前
記真空室の容積を増加させるとともに前記密閉成形室の
容積を減少させ、これにより金型を内在する前記密閉成
形室内の気体を真空室内に吸引させて密閉成形室内をほ
ぼ真空状態とすることを特徴としている。
ため請求項1に記載の本発明の真空加硫成形機は、受圧
部材と前記受圧部材に対して接離自在とされた加圧部材
とを相互に対向するように配設し、前記受圧部材の外周
面に前記加圧部材の前記受圧部材に対する接離運動によ
り開放端が加圧部材に対し気密状に接離自在とされた筒
部材を前記受圧部材に対して相対移動自在に装着し、前
記受圧部材と筒部材との間に筒部材の受圧部材に対する
相対移動により容積が可変な真空室を形成するととも
に、筒部材に対する加圧部材の当接状態において受圧部
材と加圧部材との間に筒部材に囲繞され受圧部材と加圧
部材の間隔に応じて容積が可変な密閉成形室を形成し、
前記真空室と前記密閉成形室とを筒部材の外側から連通
する導通路を形成してなり、成形状態において、前記加
圧部材の前記受圧部材に対する当接運動をもって前記筒
状体を前記受圧部材に対して移動せしめることにより前
記真空室の容積を増加させるとともに前記密閉成形室の
容積を減少させ、これにより金型を内在する前記密閉成
形室内の気体を真空室内に吸引させて密閉成形室内をほ
ぼ真空状態とすることを特徴としている。
【0009】そして、請求項2に記載の本発明の真空加
硫成形機は、請求項1において、前記導通路に、前記密
閉成形室と前記真空室と大気中との3者の内の2者を選
択的に導通する流路を形成ならしめる切換弁を設けてな
ることを特徴としている。
硫成形機は、請求項1において、前記導通路に、前記密
閉成形室と前記真空室と大気中との3者の内の2者を選
択的に導通する流路を形成ならしめる切換弁を設けてな
ることを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1に記載の本発明の真空加硫成形機によ
れば、受圧部材に対する筒部材の相対移動により容積が
可変な真空室をもって金型を内在する密閉成形室内をほ
ぼ真空状態とすることができる。
れば、受圧部材に対する筒部材の相対移動により容積が
可変な真空室をもって金型を内在する密閉成形室内をほ
ぼ真空状態とすることができる。
【0011】請求項2に記載の本発明の真空加硫成形機
によれば、加圧部材の受圧部材に対する近接時には密閉
成形室内の気体を大気中に放出し、金型を加圧する直前
に密閉成形室と真空室とを連通することにより、真空室
内へ吸引する密閉成形室内の気体の量を少なくすること
ができる。
によれば、加圧部材の受圧部材に対する近接時には密閉
成形室内の気体を大気中に放出し、金型を加圧する直前
に密閉成形室と真空室とを連通することにより、真空室
内へ吸引する密閉成形室内の気体の量を少なくすること
ができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面について説明す
る。
る。
【0013】図1は本発明に係る真空加硫成形機の第1
実施例の要部を示す一部切断正面図である。
実施例の要部を示す一部切断正面図である。
【0014】本実施例の真空加硫成形機1は、いわゆる
縦型と称されるものである。
縦型と称されるものである。
【0015】図1に示すように、本実施例の真空加硫成
形機1は、剛性のある適宜な素材により形成された所望
のフレーム2を有している。このフレーム2は、平面略
矩形形状の所望の下部フレーム3と、この下部フレーム
3の両側辺部に立設された所望の支柱4,4と、下部フ
レーム3の直上に平行に位置するようにして各支柱4の
上部に支持された平面略矩形形状の所望の上部フレーム
5とから形成されている。
形機1は、剛性のある適宜な素材により形成された所望
のフレーム2を有している。このフレーム2は、平面略
矩形形状の所望の下部フレーム3と、この下部フレーム
3の両側辺部に立設された所望の支柱4,4と、下部フ
レーム3の直上に平行に位置するようにして各支柱4の
上部に支持された平面略矩形形状の所望の上部フレーム
5とから形成されている。
【0016】前記下部フレーム3上には、所望の加圧部
材6が配設されている。この加圧部材6は、下部フレー
ム3の中央部の上方に突出するように配設されたラム7
と、このラム7の上端に支持された図示しない所望の熱
板(熱源)を有する平面略四角形の下部型支持板8とか
ら形成されており、図示しない油圧ポンプ等の所望の駆
動源により図示しない所望の加圧シリンダを駆動させる
ことによりラム7が昇降自在とされている。そして、下
部型支持板8上に図示しない未加硫のゴム材料を加硫成
形するための所望の金型9が載置されるようになってい
る。
材6が配設されている。この加圧部材6は、下部フレー
ム3の中央部の上方に突出するように配設されたラム7
と、このラム7の上端に支持された図示しない所望の熱
板(熱源)を有する平面略四角形の下部型支持板8とか
ら形成されており、図示しない油圧ポンプ等の所望の駆
動源により図示しない所望の加圧シリンダを駆動させる
ことによりラム7が昇降自在とされている。そして、下
部型支持板8上に図示しない未加硫のゴム材料を加硫成
形するための所望の金型9が載置されるようになってい
る。
【0017】また、フレーム2の所望の位置には、図示
しない操作盤ならびに温度制御装置等の各種の制御装置
が配設されている。
しない操作盤ならびに温度制御装置等の各種の制御装置
が配設されている。
【0018】前記上部フレーム5の下部には、所望の受
圧部材10が固設されている。この受圧部材10は、上
部フレーム5の中央部の下方に突出するように固設され
た平面円形の支持体11と、この支持体11の先端に支
持され図示しない所望の熱板(熱源)を有する平面略四
角形の上部型支持板12とから形成されている。
圧部材10が固設されている。この受圧部材10は、上
部フレーム5の中央部の下方に突出するように固設され
た平面円形の支持体11と、この支持体11の先端に支
持され図示しない所望の熱板(熱源)を有する平面略四
角形の上部型支持板12とから形成されている。
【0019】すなわち、加圧部材6の下部型支持板8
と、受圧部材10の上部型支持板12とは、相互に平行
に対向するようにして配設されるとともに、ラム7の昇
降運動により接離自在とされている。そして、下部型支
持板8上に載置された金型9は、ラム9の上昇運動によ
り下部型支持板8と上部型支持板12との間に挟持され
て適宜な圧力が付与されるとともに、両支持板8,12
により加熱される。
と、受圧部材10の上部型支持板12とは、相互に平行
に対向するようにして配設されるとともに、ラム7の昇
降運動により接離自在とされている。そして、下部型支
持板8上に載置された金型9は、ラム9の上昇運動によ
り下部型支持板8と上部型支持板12との間に挟持され
て適宜な圧力が付与されるとともに、両支持板8,12
により加熱される。
【0020】また、上部型支持板12の外周面には、O
リング等の所望の第1密封装置13が装着されている。
リング等の所望の第1密封装置13が装着されている。
【0021】前記受圧部材10には、角筒からなる筒部
材14が外嵌されている。この筒部材14は、上部型支
持板12の周囲を囲うようにして上下方向に延在すると
ともに下部型支持板8にそれぞれ対向する下部開口15
および下端面を有する側壁16と、側壁16の上端から
上部型支持板12の上面に沿って支持体11の周縁に向
かって水平方向に延在する上壁17とから形成されてお
り、上壁17の中央部には、前記支持体11が挿通され
る上部開口18が形成されている。したがって、前記下
部型支持板8が筒部材14の側壁16に当接していない
状態においては、筒部材14の上壁17は筒部材14の
自重により上部型支持板12の上面に着座していること
になる。この筒部材14の側壁16の内周面は、上部型
支持板12の外周面に装着された第1密封装置13に摺
接されている。
材14が外嵌されている。この筒部材14は、上部型支
持板12の周囲を囲うようにして上下方向に延在すると
ともに下部型支持板8にそれぞれ対向する下部開口15
および下端面を有する側壁16と、側壁16の上端から
上部型支持板12の上面に沿って支持体11の周縁に向
かって水平方向に延在する上壁17とから形成されてお
り、上壁17の中央部には、前記支持体11が挿通され
る上部開口18が形成されている。したがって、前記下
部型支持板8が筒部材14の側壁16に当接していない
状態においては、筒部材14の上壁17は筒部材14の
自重により上部型支持板12の上面に着座していること
になる。この筒部材14の側壁16の内周面は、上部型
支持板12の外周面に装着された第1密封装置13に摺
接されている。
【0022】前記筒部材14は、成形時のラム7の上昇
運動による下部型支持板8の上昇および成形後のラム7
の下降運動による下部型支持板8の下降により、筒部材
14の下部開口15の開放端の外周となる側壁16の下
端面19が下部型支持部材8と接離自在とされている。
つまり、筒部材14は、成形時の加圧部材6の下部型支
持板8の昇降運動により受圧部材10の上部型支持板1
2に対して相対移動自在とされている。そして、筒部材
14の上部開口18の内周面には、Oリング等の所望の
第2密封装置20が装着されており、支持体11の外周
面はこの第2密封装置20に摺接されている。さらに、
筒部材14の側壁16の下部型支持板8に対向する下端
面(対向面)19には、Oリング等の所望の第3密封装
置21が装着されており、下部型支持板8の上面は、下
部型支持板8の上昇に伴いこの第3密封装置21に当接
されることになる。
運動による下部型支持板8の上昇および成形後のラム7
の下降運動による下部型支持板8の下降により、筒部材
14の下部開口15の開放端の外周となる側壁16の下
端面19が下部型支持部材8と接離自在とされている。
つまり、筒部材14は、成形時の加圧部材6の下部型支
持板8の昇降運動により受圧部材10の上部型支持板1
2に対して相対移動自在とされている。そして、筒部材
14の上部開口18の内周面には、Oリング等の所望の
第2密封装置20が装着されており、支持体11の外周
面はこの第2密封装置20に摺接されている。さらに、
筒部材14の側壁16の下部型支持板8に対向する下端
面(対向面)19には、Oリング等の所望の第3密封装
置21が装着されており、下部型支持板8の上面は、下
部型支持板8の上昇に伴いこの第3密封装置21に当接
されることになる。
【0023】前記受圧部材10の支持体11および上部
型支持板12と前記筒部材14の側壁16および上壁1
7とに囲繞されている部位には、前記受圧部材10と筒
部材14との相互に対向する面に配設されている第1密
封装置13と第2密封装置20とにより気密状態とされ
後述する真空室22が形成されている。この真空室22
は、成形時の下部型支持板8の上昇による筒部材14の
受圧部材10に対する上昇運動により、上部型支持板1
2の上面と筒部材14の上壁17の下面との間が離間す
ることにより、その容積が増加するようになっている。
型支持板12と前記筒部材14の側壁16および上壁1
7とに囲繞されている部位には、前記受圧部材10と筒
部材14との相互に対向する面に配設されている第1密
封装置13と第2密封装置20とにより気密状態とされ
後述する真空室22が形成されている。この真空室22
は、成形時の下部型支持板8の上昇による筒部材14の
受圧部材10に対する上昇運動により、上部型支持板1
2の上面と筒部材14の上壁17の下面との間が離間す
ることにより、その容積が増加するようになっている。
【0024】前記筒部材14の下部開口15は、成形時
のラム7の上昇運動による下部型支持板8の上昇によ
り、下部型支持板8に対向する側壁16の下端面19に
装着された第3密封装置21を介して当接され、これに
よって成形時に金型9の周囲の空間を外気から隔離し後
述する密閉成形室23を形成するようにされている。
のラム7の上昇運動による下部型支持板8の上昇によ
り、下部型支持板8に対向する側壁16の下端面19に
装着された第3密封装置21を介して当接され、これに
よって成形時に金型9の周囲の空間を外気から隔離し後
述する密閉成形室23を形成するようにされている。
【0025】すなわち、成形時に上部型支持板12に装
着された第1密封装置13を介して真空室22と密閉成
形室23とが上下に分離されて形成されるようになって
いる。
着された第1密封装置13を介して真空室22と密閉成
形室23とが上下に分離されて形成されるようになって
いる。
【0026】なお、成形時の真空室22ならびに密閉成
形室23の容積は、金型9の厚さが厚くなるほど真空室
22の容積が小さくなるとともに密閉成形室23の容積
が大きくなるが、筒部材14の側壁16の高さを高くし
て成型時の真空室22の容積を成形時の密閉成形室23
の容積より大きくすることが密閉成形室23内の気体を
真空室22内に導入しやすくするために望ましい。ま
た、側壁16の高さを高くすれば、種々の高さの金型9
に対応することができる。
形室23の容積は、金型9の厚さが厚くなるほど真空室
22の容積が小さくなるとともに密閉成形室23の容積
が大きくなるが、筒部材14の側壁16の高さを高くし
て成型時の真空室22の容積を成形時の密閉成形室23
の容積より大きくすることが密閉成形室23内の気体を
真空室22内に導入しやすくするために望ましい。ま
た、側壁16の高さを高くすれば、種々の高さの金型9
に対応することができる。
【0027】また、筒部材14の側壁16の上端部と下
端部とを外側から連通する適宜なパイプ部材からなる導
通路24が形成されており、これにより第1密封装置1
3を介して上部型支持板12の上下に分離された真空室
22と密閉成形室23とが連通されている。そして、必
要に応じて導通路24の途中に図示しない適宜なバルブ
を設けてもよい。
端部とを外側から連通する適宜なパイプ部材からなる導
通路24が形成されており、これにより第1密封装置1
3を介して上部型支持板12の上下に分離された真空室
22と密閉成形室23とが連通されている。そして、必
要に応じて導通路24の途中に図示しない適宜なバルブ
を設けてもよい。
【0028】つぎに、前述した構成からなる本実施例の
作用について図1から図4により説明する。
作用について図1から図4により説明する。
【0029】図1は成形前の状態を示しており、図2は
下部型支持板8が上昇して密閉成形室23が形成された
状態を説明する図1と同様の図であり、図3は真空室2
2の容積が増加した状態を説明する図1と同様の図であ
り、図4は下部型支持板8が上昇端に達した成形状態を
説明する図1と同様の図である。
下部型支持板8が上昇して密閉成形室23が形成された
状態を説明する図1と同様の図であり、図3は真空室2
2の容積が増加した状態を説明する図1と同様の図であ
り、図4は下部型支持板8が上昇端に達した成形状態を
説明する図1と同様の図である。
【0030】図1に示すように、成形前の状態において
は、加圧部材6の下部型支持板8が下死点(最下端)に
位置し、その中央部に図示しない未加硫のゴム材料がセ
ットされた金型9が載置されている。そして、受圧部材
10に装着された筒部材14は、それ自身の自重により
下部型支持板8に向かって最も降下した下降位置に位置
し、筒部材14の上壁17と上部型支持板12との相互
の対向する面が当接状態に位置し、第1密封装置13と
第2密封装置20により気密状態とされた真空室22の
容積は最も少なくほぼ0とされている。
は、加圧部材6の下部型支持板8が下死点(最下端)に
位置し、その中央部に図示しない未加硫のゴム材料がセ
ットされた金型9が載置されている。そして、受圧部材
10に装着された筒部材14は、それ自身の自重により
下部型支持板8に向かって最も降下した下降位置に位置
し、筒部材14の上壁17と上部型支持板12との相互
の対向する面が当接状態に位置し、第1密封装置13と
第2密封装置20により気密状態とされた真空室22の
容積は最も少なくほぼ0とされている。
【0031】つぎに、図示しない油圧ポンプ等の所望の
駆動源を稼動させ図示しない所望の加圧シリンダを駆動
させることによりラム7を上昇させると、下部型支持板
8が所望の速度で上昇を開始し、その上昇の途中で、図
1に示す各部は図2に示す状態となる。
駆動源を稼動させ図示しない所望の加圧シリンダを駆動
させることによりラム7を上昇させると、下部型支持板
8が所望の速度で上昇を開始し、その上昇の途中で、図
1に示す各部は図2に示す状態となる。
【0032】すなわち、ラム7の上昇運動により下部型
支持板8が受圧部材10の上部型支持板12に向かって
移動する途中で、下部型支持板8の上面は、第3密封部
材21を介して受圧部材10に装着された筒部材14の
側壁16の下端面19に当接し、これによって金型9の
周囲の空間を外気と隔離する密閉成形室23が形成され
る。
支持板8が受圧部材10の上部型支持板12に向かって
移動する途中で、下部型支持板8の上面は、第3密封部
材21を介して受圧部材10に装着された筒部材14の
側壁16の下端面19に当接し、これによって金型9の
周囲の空間を外気と隔離する密閉成形室23が形成され
る。
【0033】つぎに、ラム7のさらなる上昇により、下
部型支持板8がさらに上昇するとともに、受圧部材10
に対して相対移動自在とされた筒部材14を上昇させ、
これにより図2に示す各部は図3に示す状態となる。
部型支持板8がさらに上昇するとともに、受圧部材10
に対して相対移動自在とされた筒部材14を上昇させ、
これにより図2に示す各部は図3に示す状態となる。
【0034】すなわち、ラム7のさらなる上昇にともな
い筒部材14が上方に向かって上昇し、受圧部材10の
上部型支持板12と筒部材14との相互に対向する面
(筒部材14の上壁17の下面と上部型支持板12の上
面)の間が離間してその間隔が徐々に増加することによ
り真空室22の容積を徐々に増加させるとともに、下部
型支持板8と上部型支持板12との相互に対向する面が
相互に近接してその間隔が徐々に減少することにより密
閉成形室23の容積を徐々に減少させる。そして、第1
密封装置13を介して上下に分離された真空室22と密
閉成形室23とは導通路24により連通されているの
で、真空室22の容積の増加により、密閉成形室23内
の気体は、図3に矢印にて示すように、気密により負圧
とされている真空室22内に流入し、密閉成形室23内
は徐々に減圧される。
い筒部材14が上方に向かって上昇し、受圧部材10の
上部型支持板12と筒部材14との相互に対向する面
(筒部材14の上壁17の下面と上部型支持板12の上
面)の間が離間してその間隔が徐々に増加することによ
り真空室22の容積を徐々に増加させるとともに、下部
型支持板8と上部型支持板12との相互に対向する面が
相互に近接してその間隔が徐々に減少することにより密
閉成形室23の容積を徐々に減少させる。そして、第1
密封装置13を介して上下に分離された真空室22と密
閉成形室23とは導通路24により連通されているの
で、真空室22の容積の増加により、密閉成形室23内
の気体は、図3に矢印にて示すように、気密により負圧
とされている真空室22内に流入し、密閉成形室23内
は徐々に減圧される。
【0035】つぎに、ラム7のまたさらなる上昇によ
り、下部型支持板8と上部型支持板12とが金型9を介
して圧接することにより、下部型支持板8が上昇端に達
するとともに、受圧部材10に対して相対移動自在とさ
れた筒部材14も上昇端に位置し、これにより図3に示
す各部は図4に示す状態となる。
り、下部型支持板8と上部型支持板12とが金型9を介
して圧接することにより、下部型支持板8が上昇端に達
するとともに、受圧部材10に対して相対移動自在とさ
れた筒部材14も上昇端に位置し、これにより図3に示
す各部は図4に示す状態となる。
【0036】すなわち、ラム7のまたさらなる上昇にと
もない下部型支持板8と上部型支持板12とが金型9を
介して圧接して金型9に所望の圧力を付与することがで
きる。そして、筒部材14が上昇端に達し、受圧部材1
0の上部型支持板12と筒部材14の上壁17との相互
に対向する面(上部型支持板12の上面と筒部材14の
上壁17の下面)の間が最も離間してその間隔が最大と
なり真空室22の容積が最大となるとともに、下部型支
持板8と上部型支持板12との相互に対向する面が相互
に最も近接してその間隔が最少となり密閉成形室23の
容積が最小となる。これにより、密閉成形室23内がほ
ぼ真空状態とされた成形状態が形成されることになる。
さらに、金型9には、下部型支持板8と上部型支持板1
2との両者に配設された図示しない熱源からの熱が供給
され、金型9内の図示しない未加硫のゴム材料が加圧成
形されて加硫されることになる。
もない下部型支持板8と上部型支持板12とが金型9を
介して圧接して金型9に所望の圧力を付与することがで
きる。そして、筒部材14が上昇端に達し、受圧部材1
0の上部型支持板12と筒部材14の上壁17との相互
に対向する面(上部型支持板12の上面と筒部材14の
上壁17の下面)の間が最も離間してその間隔が最大と
なり真空室22の容積が最大となるとともに、下部型支
持板8と上部型支持板12との相互に対向する面が相互
に最も近接してその間隔が最少となり密閉成形室23の
容積が最小となる。これにより、密閉成形室23内がほ
ぼ真空状態とされた成形状態が形成されることになる。
さらに、金型9には、下部型支持板8と上部型支持板1
2との両者に配設された図示しない熱源からの熱が供給
され、金型9内の図示しない未加硫のゴム材料が加圧成
形されて加硫されることになる。
【0037】ついで、成形状態で所望の時間経過した
ら、ラム7を下降させることにより、図4に示す各部は
それぞれ前述した動作と逆の動作をして図1に示す成形
前の状態に復帰する。
ら、ラム7を下降させることにより、図4に示す各部は
それぞれ前述した動作と逆の動作をして図1に示す成形
前の状態に復帰する。
【0038】すなわち、ラム7の下降にともない下部型
支持板8と上部型支持板12とが離間するとともに、筒
部材14が下方に向かって降下する。そして、真空室2
2は、その内部の気体を密閉成形室23内に排出しつつ
減圧されて、受圧部材10の上部型支持板12と筒部材
14の上壁17との相互に対向する面(上部型支持板1
2の上面と筒部材14の上壁17の下面)とが当接して
真空室22の容積が最小とされる。
支持板8と上部型支持板12とが離間するとともに、筒
部材14が下方に向かって降下する。そして、真空室2
2は、その内部の気体を密閉成形室23内に排出しつつ
減圧されて、受圧部材10の上部型支持板12と筒部材
14の上壁17との相互に対向する面(上部型支持板1
2の上面と筒部材14の上壁17の下面)とが当接して
真空室22の容積が最小とされる。
【0039】そして、金型9から加硫された成形品(図
示せず)を取出した後、金型9内に未加硫のゴム材料
(図示せず)を投入し、前述した工程を繰り返すことに
より次の成形を行うことができる。
示せず)を取出した後、金型9内に未加硫のゴム材料
(図示せず)を投入し、前述した工程を繰り返すことに
より次の成形を行うことができる。
【0040】したがって、本実施例によれば、従来と異
なり、真空源を用いずにラム7の上昇に伴って容積の変
化する真空室22をもって密閉成形室23内を真空状態
とすることができるので、密閉成形室23内の容積の如
何に関わらず密閉成形室23内を迅速にほぼ真空状態と
することができ、真空加硫成形機1の本来の機能を十分
に発揮させることができ、各種の不具合を確実に防止す
ることができる。
なり、真空源を用いずにラム7の上昇に伴って容積の変
化する真空室22をもって密閉成形室23内を真空状態
とすることができるので、密閉成形室23内の容積の如
何に関わらず密閉成形室23内を迅速にほぼ真空状態と
することができ、真空加硫成形機1の本来の機能を十分
に発揮させることができ、各種の不具合を確実に防止す
ることができる。
【0041】また、従来と異なり、真空状態を得るため
に真空ポンプ等の真空源、ならびに真空源の制御装置を
必要としないので、構造が簡単になるとともに装置全体
を小型にすることができ、経済的負担ならびに設置スペ
ースを確実に減少させることができる。
に真空ポンプ等の真空源、ならびに真空源の制御装置を
必要としないので、構造が簡単になるとともに装置全体
を小型にすることができ、経済的負担ならびに設置スペ
ースを確実に減少させることができる。
【0042】なお、本実施例の真空加硫成形機1におい
ては、下部型支持板8と上部型支持板12との両者に熱
源を設けたが、必要に応じて下部型支持板8のみに熱源
を設けるようにしてもよく、特に本実施例の形状に限定
されるものではない。
ては、下部型支持板8と上部型支持板12との両者に熱
源を設けたが、必要に応じて下部型支持板8のみに熱源
を設けるようにしてもよく、特に本実施例の形状に限定
されるものではない。
【0043】また、本実施例の真空加硫成形機1は、加
圧部材6と受圧部材10とが上下方向に配設された、い
わゆる縦型と称されるものを例示したが、上部フレーム
5と筒部材14の上壁17との間に図示しないコイルば
ね等の所望の筒部材移動部材を配設するとともに、加圧
部材6と受圧部材10とを水平方向に配設した、いわゆ
る横型と称されるものにも当然適用することができる。
圧部材6と受圧部材10とが上下方向に配設された、い
わゆる縦型と称されるものを例示したが、上部フレーム
5と筒部材14の上壁17との間に図示しないコイルば
ね等の所望の筒部材移動部材を配設するとともに、加圧
部材6と受圧部材10とを水平方向に配設した、いわゆ
る横型と称されるものにも当然適用することができる。
【0044】さらに、前記導通路24に適宜なバルブを
設けるとともに、真空室22に連通する他の導通路を形
成し、上部フレーム5と筒部材14との間に筒部材14
を単独で昇降させるためのシリンダを介装することによ
り、前記バルブの開閉と対応させつつ筒部材14の単独
昇降を繰り返して真空ポンプとして利用することも可能
である。
設けるとともに、真空室22に連通する他の導通路を形
成し、上部フレーム5と筒部材14との間に筒部材14
を単独で昇降させるためのシリンダを介装することによ
り、前記バルブの開閉と対応させつつ筒部材14の単独
昇降を繰り返して真空ポンプとして利用することも可能
である。
【0045】図5は本発明に係る真空加硫成形機の第2
実施例を示すものである。
実施例を示すものである。
【0046】図5に示すように、本実施例の真空加硫成
形機1aにおいては、前述した第1実施例の真空加硫成
形機1の導通路24の途中の所望の位置に、密閉成形室
23と、真空室22と、大気中Aとの3者の内の2者を
選択的に導通する流路を形成ならしめる切換弁として3
方切換弁25を設けたものである。その他の構成は前述
した第1実施例と同一である。
形機1aにおいては、前述した第1実施例の真空加硫成
形機1の導通路24の途中の所望の位置に、密閉成形室
23と、真空室22と、大気中Aとの3者の内の2者を
選択的に導通する流路を形成ならしめる切換弁として3
方切換弁25を設けたものである。その他の構成は前述
した第1実施例と同一である。
【0047】本実施例の作用について図5から図8によ
り説明する。
り説明する。
【0048】図5は成形前の状態を示す一部切断正面図
であり、図6は下部型支持板8が上昇して密閉成形室2
3が形成された状態を説明する図5と同様の図であり、
図7は真空室22の容積が増加した状態を説明する図5
と同様の図であり、図8は下部型支持板8が上昇端に達
した成形状態を説明する図5と同様の図である。
であり、図6は下部型支持板8が上昇して密閉成形室2
3が形成された状態を説明する図5と同様の図であり、
図7は真空室22の容積が増加した状態を説明する図5
と同様の図であり、図8は下部型支持板8が上昇端に達
した成形状態を説明する図5と同様の図である。
【0049】本実施例によれば、ラム7の上昇運動時に
は、導通路24に設けられた3方切換弁25は、密閉成
形室23につながる導通路24aを大気中Aに接続する
とともに、真空室22につながる導通路24bを遮断す
るように操作されている。
は、導通路24に設けられた3方切換弁25は、密閉成
形室23につながる導通路24aを大気中Aに接続する
とともに、真空室22につながる導通路24bを遮断す
るように操作されている。
【0050】そして、図5および図6に示すラム7の上
昇運動時の状態においては、前述した第1実施例と同様
に動作し、密閉成形室23が形成される。
昇運動時の状態においては、前述した第1実施例と同様
に動作し、密閉成形室23が形成される。
【0051】つぎに、ラム7のさらなる上昇により、下
部型支持板8がさらに上昇するとともに、受圧部材10
に対して相対移動自在とされた筒部材14を上昇させ、
これにより図6に示す各部は図7に示す状態となる。
部型支持板8がさらに上昇するとともに、受圧部材10
に対して相対移動自在とされた筒部材14を上昇させ、
これにより図6に示す各部は図7に示す状態となる。
【0052】すなわち、ラム7のさらなる上昇にともな
い筒部材14が上方に向かって上昇し、受圧部材10の
上部型支持板12と筒部材14との相互に対向する面
(筒部材14の上壁17の下面と上部型支持板12の上
面)の間が離間してその間隔が徐々に増加することによ
り真空室22の容積を徐々に増加させるとともに、下部
型支持板8と上部型支持板12との相互に対向する面が
相互に近接してその間隔が徐々に減少することにより密
閉成形室23の容積を徐々に減少させる。そして、密閉
成形室23の容積の減少に伴って、密閉成形室23内の
気体は、図7において矢印にて示すように、導通路24
aを通過して3方切換弁25から大気中Aに排出され
る。
い筒部材14が上方に向かって上昇し、受圧部材10の
上部型支持板12と筒部材14との相互に対向する面
(筒部材14の上壁17の下面と上部型支持板12の上
面)の間が離間してその間隔が徐々に増加することによ
り真空室22の容積を徐々に増加させるとともに、下部
型支持板8と上部型支持板12との相互に対向する面が
相互に近接してその間隔が徐々に減少することにより密
閉成形室23の容積を徐々に減少させる。そして、密閉
成形室23の容積の減少に伴って、密閉成形室23内の
気体は、図7において矢印にて示すように、導通路24
aを通過して3方切換弁25から大気中Aに排出され
る。
【0053】つぎに、ラム7のまたさらなる上昇によ
り、下部型支持板8と上部型支持板12とが金型9を介
して圧接することにより、下部型支持板8が上昇端に達
するとともに、受圧部材10に対して相対移動自在とさ
れた筒部材14も上昇端に位置し、これにより図7に示
す各部は図8に示す状態となる。
り、下部型支持板8と上部型支持板12とが金型9を介
して圧接することにより、下部型支持板8が上昇端に達
するとともに、受圧部材10に対して相対移動自在とさ
れた筒部材14も上昇端に位置し、これにより図7に示
す各部は図8に示す状態となる。
【0054】すなわち、ラム7のまたさらなる上昇にと
もない下部型支持板8と上部型支持板12とが金型9を
介して圧接して金型9に所望の圧力を付与することがで
きる。そして、筒部材14が上昇端に達し、受圧部材1
0の上部型支持板12と筒部材14の上壁17との相互
に対向する面(上部型支持板12の上面と筒部材14の
上壁17の下面)の間が最も離間してその間隔が最大と
なり真空室22の容積が最大となるとともに、下部型支
持板8と上部型支持板12との相互に対向する面が相互
に最も近接してその間隔が最少となり密閉成形室23の
容積が最小となる。そして、下部型支持板8と上部型支
持板12とが金型9を介して圧接する直前などの所望の
タイミングにて、導通路24に設けられた3方切換弁2
5を密閉成形室23につながる導通路24aが真空室2
2につながる導通路24bと接続するように操作する。
これにより、密閉成形室23内の気体は、図8において
矢印にて示すように、導通路24aおよび導通路24b
を通過して容積が最大となった真空室22内に、瞬時に
吸引されてほぼ真空状態とされた成形状態が形成される
ことになる。さらに、金型9には、下部型支持板8と上
部型支持板12との両者に配設された図示しない熱源か
らの熱が供給され、金型9内の図示しない未加硫のゴム
材料が加圧成形されて加硫されることになる。
もない下部型支持板8と上部型支持板12とが金型9を
介して圧接して金型9に所望の圧力を付与することがで
きる。そして、筒部材14が上昇端に達し、受圧部材1
0の上部型支持板12と筒部材14の上壁17との相互
に対向する面(上部型支持板12の上面と筒部材14の
上壁17の下面)の間が最も離間してその間隔が最大と
なり真空室22の容積が最大となるとともに、下部型支
持板8と上部型支持板12との相互に対向する面が相互
に最も近接してその間隔が最少となり密閉成形室23の
容積が最小となる。そして、下部型支持板8と上部型支
持板12とが金型9を介して圧接する直前などの所望の
タイミングにて、導通路24に設けられた3方切換弁2
5を密閉成形室23につながる導通路24aが真空室2
2につながる導通路24bと接続するように操作する。
これにより、密閉成形室23内の気体は、図8において
矢印にて示すように、導通路24aおよび導通路24b
を通過して容積が最大となった真空室22内に、瞬時に
吸引されてほぼ真空状態とされた成形状態が形成される
ことになる。さらに、金型9には、下部型支持板8と上
部型支持板12との両者に配設された図示しない熱源か
らの熱が供給され、金型9内の図示しない未加硫のゴム
材料が加圧成形されて加硫されることになる。
【0055】ついで、成形状態で所望の時間経過した
ら、ラム7を下降させるとともに、導通路24に設けら
れた3方切換弁25を真空室22につながる導通路24
bを大気中Aに接続し、かつ、密閉成形室23につなが
る導通路24aを遮断するように操作することにより、
図8に示す各部はそれぞれ前述した動作と逆の動作をし
て図5に示す成形前の状態に復帰する。
ら、ラム7を下降させるとともに、導通路24に設けら
れた3方切換弁25を真空室22につながる導通路24
bを大気中Aに接続し、かつ、密閉成形室23につなが
る導通路24aを遮断するように操作することにより、
図8に示す各部はそれぞれ前述した動作と逆の動作をし
て図5に示す成形前の状態に復帰する。
【0056】すなわち、ラム7の下降にともない下部型
支持板8と上部型支持板12とが離間するとともに、筒
部材14が下方に向かって降下する。そして、真空室2
2は、その内部の気体を大気中Aに排出(厳密には、一
旦大気を吸引した後に)して、受圧部材10の上部型支
持板12と筒部材14の上壁17との相互に対向する面
(上部型支持板12の上面と筒部材14の上壁17の下
面)とが当接して真空室22の容積が最小とされる。
支持板8と上部型支持板12とが離間するとともに、筒
部材14が下方に向かって降下する。そして、真空室2
2は、その内部の気体を大気中Aに排出(厳密には、一
旦大気を吸引した後に)して、受圧部材10の上部型支
持板12と筒部材14の上壁17との相互に対向する面
(上部型支持板12の上面と筒部材14の上壁17の下
面)とが当接して真空室22の容積が最小とされる。
【0057】そして、金型9から加硫された成形品(図
示せず)を取出した後、金型9内に未加硫のゴム材料
(図示せず)を投入し、前述した工程を繰り返すことに
より次の成形を行うことができる。
示せず)を取出した後、金型9内に未加硫のゴム材料
(図示せず)を投入し、前述した工程を繰り返すことに
より次の成形を行うことができる。
【0058】したがって、本実施例によれば、前述した
第1実施例と同様の効果を奏するとともに、密閉成形室
23内の気体の一部を大気中Aに放出して、容積が最大
となった真空室22内に容積がほぼ最小となった密閉成
形室23内の気体を吸引させることができるので、密閉
成形室23内の真空度をさらに向上させることができ、
かつ、ほぼ真空状態とされた成形状態が形成されるまで
の時間をより短縮することができる。
第1実施例と同様の効果を奏するとともに、密閉成形室
23内の気体の一部を大気中Aに放出して、容積が最大
となった真空室22内に容積がほぼ最小となった密閉成
形室23内の気体を吸引させることができるので、密閉
成形室23内の真空度をさらに向上させることができ、
かつ、ほぼ真空状態とされた成形状態が形成されるまで
の時間をより短縮することができる。
【0059】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、必要に応じて変更することができる。
ものではなく、必要に応じて変更することができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明の真空加硫成
形機によれば、真空源を用いずにラムの上昇に伴って容
積の変化する真空室をもって密閉成形室内を迅速に真空
状態とすることができるので、真空加硫成形機の本来の
機能を十分に発揮させることができるとともに、構造を
簡単にし、かつ、装置全体を小型にすることができ、経
済的負担ならびに設置スペースを確実に減少させるとい
う極めて優れた効果を奏する。
形機によれば、真空源を用いずにラムの上昇に伴って容
積の変化する真空室をもって密閉成形室内を迅速に真空
状態とすることができるので、真空加硫成形機の本来の
機能を十分に発揮させることができるとともに、構造を
簡単にし、かつ、装置全体を小型にすることができ、経
済的負担ならびに設置スペースを確実に減少させるとい
う極めて優れた効果を奏する。
【図1】本発明に係る真空加硫成形機の第1実施例の成
形前の状態の要部を示す一部切断正面図
形前の状態の要部を示す一部切断正面図
【図2】本発明に係る真空加硫成形機の第1実施例の下
部型支持板が上昇して密閉成形室が形成された状態を説
明する図1と同様の図
部型支持板が上昇して密閉成形室が形成された状態を説
明する図1と同様の図
【図3】本発明に係る真空加硫成形機の第1実施例の真
空室の容積が増加した状態を説明する図1と同様の図
空室の容積が増加した状態を説明する図1と同様の図
【図4】本発明に係る真空加硫成形機の第1実施例の下
部型支持板が上昇端に達した成形状態を説明する図1と
同様の図
部型支持板が上昇端に達した成形状態を説明する図1と
同様の図
【図5】本発明に係る真空加硫成形機の第2実施例の成
形前の状態の要部を示す一部切断正面図
形前の状態の要部を示す一部切断正面図
【図6】本発明に係る真空加硫成形機の第2実施例の下
部型支持板が上昇して密閉成形室が形成された状態を説
明する図5と同様の図
部型支持板が上昇して密閉成形室が形成された状態を説
明する図5と同様の図
【図7】本発明に係る真空加硫成形機の第2実施例の真
空室の容積が増加した状態を説明する図5と同様の図
空室の容積が増加した状態を説明する図5と同様の図
【図8】本発明に係る真空加硫成形機の第2実施例の下
部型支持板が上昇端に達した成形状態を説明する図5と
同様の図
部型支持板が上昇端に達した成形状態を説明する図5と
同様の図
1、1a 真空加硫成形機 6 加圧部材 7 ラム 8 下部型支持板 9 金型 10 受圧部材 12 上部型支持板 13 第1密封装置 14 筒部材 20 第2密封装置 21 第3密封装置 22 真空室 23 密閉成形室 24 導通路 24a (密閉成形室につながる)導通路 24b (真空室につながる)導通路 25 3方切換弁
Claims (2)
- 【請求項1】 受圧部材と前記受圧部材に対して接離自
在とされた加圧部材とを相互に対向するように配設し、
前記受圧部材の外周面に前記加圧部材の前記受圧部材に
対する接離運動により開放端が加圧部材に対し気密状に
接離自在とされた筒部材を前記受圧部材に対して相対移
動自在に装着し、前記受圧部材と筒部材との間に筒部材
の受圧部材に対する相対移動により容積が可変な真空室
を形成するとともに、筒部材に対する加圧部材の当接状
態において受圧部材と加圧部材との間に筒部材に囲繞さ
れ受圧部材と加圧部材の間隔に応じて容積が可変な密閉
成形室を形成し、前記真空室と前記密閉成形室とを筒部
材の外側から連通する導通路を形成してなり、成形状態
において、前記加圧部材の前記受圧部材に対する当接運
動をもって前記筒状体を前記受圧部材に対して移動せし
めることにより前記真空室の容積を増加させるとともに
前記密閉成形室の容積を減少させ、これにより金型を内
在する前記密閉成形室内の気体を真空室内に吸引させて
密閉成形室内をほぼ真空状態とすることを特徴とする真
空加硫成形機。 - 【請求項2】 前記導通路に、前記密閉成形室と前記真
空室と大気中との3者の内の2者を選択的に導通する流
路を形成ならしめる切換弁を設けてなることを特徴とす
る請求項1に記載の真空加硫成形機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18274693A JPH07115372B2 (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | 真空加硫成形機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18274693A JPH07115372B2 (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | 真空加硫成形機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0732400A JPH0732400A (ja) | 1995-02-03 |
JPH07115372B2 true JPH07115372B2 (ja) | 1995-12-13 |
Family
ID=16123716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18274693A Expired - Lifetime JPH07115372B2 (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | 真空加硫成形機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07115372B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2006167609A (ja) * | 2004-12-16 | 2006-06-29 | Toyo Seiki Seisakusho:Kk | 真空装置 |
DE102012012209A1 (de) * | 2012-06-21 | 2013-12-24 | Formtech Gmbh | Hydraulische Presse |
CN107471507B (zh) * | 2017-09-26 | 2019-07-09 | 东毓(宁波)油压工业有限公司 | 一种硫化机的高效抽真空机构 |
JP2020029025A (ja) * | 2018-08-22 | 2020-02-27 | Nok株式会社 | ループ体の成形装置および成形方法 |
CN109353578A (zh) * | 2018-10-19 | 2019-02-19 | 延锋伟世通汽车电子有限公司 | 在线式抽真空设备 |
WO2022210719A1 (ja) * | 2021-03-31 | 2022-10-06 | 株式会社チャレンヂ | 成形システム及び圧縮成形品の製造方法 |
-
1993
- 1993-07-23 JP JP18274693A patent/JPH07115372B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0732400A (ja) | 1995-02-03 |
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