JPH07115325A - 二逓倍回路 - Google Patents

二逓倍回路

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JPH07115325A
JPH07115325A JP5260635A JP26063593A JPH07115325A JP H07115325 A JPH07115325 A JP H07115325A JP 5260635 A JP5260635 A JP 5260635A JP 26063593 A JP26063593 A JP 26063593A JP H07115325 A JPH07115325 A JP H07115325A
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JP
Japan
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circuit
output
duty
delay
signal
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JP5260635A
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English (en)
Inventor
Masaru Kokubo
優 小久保
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】二逓倍回路は、入力信号を適切な遅延量を与え
る可変遅延回路1,入力信号と可変遅延回路出力との排
他的論理和をとり二逓倍信号を発生するEXOR2,2逓倍
信号のデューティ成分を検出するチャージポンプ回路
3,チャージポンプ回路3出力から可変遅延回路1の遅
延量を制御する制御バイアスを発生する誤差増幅回路
4,および、入力信号と可変遅延回路1出力との位相関
係を検出し、チャージポンプ回路3に対し一方方向に制
御を指示する収束位相検出器5から構成される。 【効果】収束時間の高速化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路及びそ
れを用いた回路に適し、特に、低い周波数の基準クロッ
クから高い周波数のクロックを発生させる二逓倍回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の可変遅延回路を用いた二逓倍回路
の一例が、特開平4−329710 号公報に示されている。図
7は上記従来例で説明されている二逓倍回路の一部を示
す。
【0003】図7に示される従来の二逓倍回路は、可変
遅延回路1,排他的論理和素子(EXOR)2,LPF
6,積分器7から構成される。Vinから入力された入
力信号は、可変遅延回路1により遅延される。次に、E
XOR2により可変遅延回路1にて遅延された信号と入
力信号との排他的論理和を取り、二逓倍回路出力として
Voutから出力される。さらに、VoutはLPF6
に入力され、Voutのデューティ成分が抽出される。そし
て、積分器7で、予め与えられた基準値との差分を積分
し、可変遅延回路1のバイアス制御信号を生成する。こ
の一連の帰還制御ループにより、所望のデューティの二
逓倍信号が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の二逓倍回路につ
いて、その動作タイムチャートを図2に示す。また、可
変遅延回路1の遅延量を横軸に、二逓倍信号のデューテ
ィを縦軸にプロットした、遅延量−デューティの関係を
図3の(a)に示す。
【0005】図2は、入力信号Vin,可変遅延回路1
の遅延量Δt1=T/4のとき(図3のA点)の可変遅
延回路1出力Vind(A)とEXOR2出力Exor
(A)と、可変遅延回路の遅延量Δt2=3×T/4のと
き(図3のB点)の可変遅延回路1出力Vind(B)
とEXOR2出力Exor(B)の波形を示す。A点と
B点との違いはEXOR2出力の位相が反転している点
である。しかし、図3に示すようにB点はA点と異な
り、二逓倍信号のデューティが減少すると可変遅延回路
1の遅延量が減少し、二逓倍信号のデューティをさらに
減少させる正帰還の範囲であるため、不安定な収束点で
ある。
【0006】したがって、図3のB点に対し安定に収束
することはない。しかし、このB点が収束開始の初期値
となった場合、二逓倍信号のデューティがA点と同じた
め、収束時間が増大するという問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】従来の二逓倍回路の収束
時間が図3のB点近傍を初期値とする場合に増大する点
に対し、入力信号と可変遅延回路1出力Vindとの位
相関係を検出する回路を設け、B点近傍の場合、可変遅
延回路1の遅延量を増加または減少のどちらか一方を選
択するように帰還制御部(LPF6と積分器7に相当す
るブロック)を構成することにより、解決することがで
きる。
【0008】
【作用】図3の(b)に、入力信号と可変遅延回路1の
出力との位相関係を検出する回路を設け、B点近傍の場
合、可変遅延回路1の遅延量を強制的に減少させる制御
を行ったときの遅延量−デューティの関係を表す。図3
の(b)に示すように、正規の収束点(A点)以外の収
束点を除去できる。したがって、例え、可変遅延回路1
の初期値が従来のB点であっても、収束時間が増大する
ことはない。
【0009】まとめると、入力信号と可変遅延回路1の
出力Vindとの位相関係を検出する回路により帰還制
御部に対して一方的な制御をかけることにより、擬似的
な収束点を排除できる。そのため、従来存在していた収
束性を劣化させる初期値が存在しなくなるので、高速な
収束特性が得られる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1を用いて説明す
る。二逓倍回路は、可変遅延回路1,排他的論理和(E
XOR)2,デューティ成分の抽出を行うチャージポン
プ回路3,誤差増幅回路4、および、入力信号と遅延回
路の出力との位相関係を検出する収束位相検出器5から
構成される。
【0011】入力端子12から二逓倍される入力信号が
入力されると、まず、可変遅延回路1により入力信号を
遅延した信号(Vind)が生成される。
【0012】可変遅延回路1の構成を図4に示す。ここ
では第一および第二の制御バイアス端子14,15を持
つ場合の実施例を示す。なお、可変遅延回路1の構成は
本実施例にとらわれることなく、一つの制御バイアス端
子を持つ方式でも問題ない。本実施例にて説明する可変
遅延回路1は、第一,第二のインバータ回路8,9と二
つの可変抵抗素子M01,M02から構成される。ここ
では代表的な可変抵抗素子であるMOSトランジスタを
用いた例を説明する。
【0013】可変遅延回路1の入力端子12から入力さ
れた信号は、第一のインバータ8により波形整形され
る。次に、可変抵抗素子であるMOSトランジスタ(M
01,M02)と次段の第二のインバータ9の入力容量
との時定数により所望の遅延量が得られ、最後に第二の
インバータ9で波形成形が行われ、可変遅延回路出力端
子16から出力される。
【0014】MOSトランジスタM01,M02は、可
変遅延回路1の第一および第二の制御バイアス端子14
および15により制御され、可変抵抗素子として動作す
る。ここでMOSトランジスタM01はNMOSトラン
ジスタ,MOSトランジスタM02はPMOSトランジ
スタである。
【0015】ここでは、可変遅延回路1が二つのインバ
ータと可変抵抗素子にて構成した場合を説明したが、こ
の構成に限らず、例えば、構成を複数段縦続接続した構
成であっても、制御バイアス端子により遅延量が可変と
なる回路ならば適用可能である。
【0016】次に、EXOR2でVindとVinの排
他的論理和の演算を行う。これにより、可変遅延回路1
の遅延量に相当するパルス幅を持つ二逓倍信号が得られ
る。
【0017】二逓倍回路は、EXOR2出力を出力端子
(Vout)13に二逓倍信号として出力するととも
に、チャージポンプ回路3に入力し、二逓倍信号のデュ
ーティ成分を抽出する。
【0018】図5にチャージポンプ回路3の構成を示
す。チャージポンプ回路3は、禁止位相制御端子17を
有し、この信号によりチャージポンプ回路3の出力18
がVCC方向に強制的に制御される。
【0019】チャージポンプ回路3は、基準電流値を与
える電流源IREF,基準電流源IREFに直列に接続
され、基準電流値を一対一の比率で写像するカレントミ
ラー回路M03,M04,カレントミラー回路M03,
M04の他方に接続され、ゲート端子とドレイン端子が
接続されたMOSトランジスタM05,ゲート端子がM
OSトランジスタM05のゲート端子に接続されたMO
Sトランジスタ M06,ゲート端子がカレントミラー
回路M03,M04のゲート端子と接続したMOSトラ
ンジスタM09,二逓倍回路出力Voutと禁止位相制
御端子17の信号を入力し、論理和をとるNOR10,
NOR10出力がゲート端子に接続され、MOSトラン
ジスタM06に接続されるMOSトランジスタM07,
NOR10出力がゲート端子に接続され、MOSトラン
ジスタM09に接続されるMOSトランジスタM08,
MOSトランジスタM07のドレイン端子とMOSトラン
ジスタM08のドレイン端子が接続され、接続点が次段
の誤差増幅回路4への入力となり、この接続点とGND
間に接続されるキャパシタCL、および、動作停止時に
チャージポンプ回路出力18をVCCに固定するMOS
トランジスタM15から構成される。ここで、MOSト
ランジスタM03,M04,M08,M09はNMOS
トランジスタ,MOSトランジスタM05,M06,M
07,M15はPMOSトランジスタである。
【0020】以下に、チャージポンプ回路3の動作を説
明する。まず、二逓倍回路出力Voutと収束位相検出器5
出力は、NOR10に入力される。
【0021】収束位相検出器5出力が“0”のとき、N
OR10出力は、二逓倍回路出力Voutにかかわらず
“1”となる。NOR10出力が“1”であるので、MO
SトランジスタM07がオン、MOSトランジスタM0
8がオフとなる。したがって、チャージポンプ回路3の
出力端子18はVCCの方向へ変化する。
【0022】次に、収束位相検出器5出力が“1”のと
き、NOR10出力は二逓倍回路出力Voutの反転信
号となる。したがって、MOSトランジスタM07は二
逓倍回路出力Voutが“1”のときオンし、MOSト
ランジスタM08は二逓倍回路出力Voutが“0”の
ときオンする。トランジスタM07がオンした場合、キ
ャパシタCLに対し、VCCからIREFに比例した電
流が与えられる。一方、トランジスタM08がオンした
場合、キャパシタCLからGNDに対し、IREFに比例し
た電流が引き抜かれる。これにより、二逓倍回路出力V
outのデューディに対応した直流レベルが抽出でき
る。
【0023】MOSトランジスタM06,M09は、キ
ャパシタCLに入出する電流量を制御する目的で挿入さ
れている。それぞれのゲート電極は基準電流源IREF
と等しい電流値となるように、カレントミラーM03,
M04およびMOSトランジスタM05によって与えら
れる。
【0024】また、動作停止時は動作停止制御端子19
から与えられ、基準電流値IREFを0にするととも
に、MOSトランジスタM15をオンし、チャージポン
プ回路3の出力18がVCCとなるように制御する。
【0025】本実施例では、電流制御のためのMOSト
ランジスタがある場合について説明したが、チャージポ
ンプ回路の精度や時定数が許容されるならば、削除した
回路方式を用いても問題はない。
【0026】また、二逓倍回路全体の閉ループ利得を制
御するため、電流制御のためのMOSトランジスタにより
制御される電流値をタイマなどにより可変に制御する構
成も実施可能である。
【0027】次に、収束位相検出器5の説明を行う。収
束位相検出器5はD信号入力をCK入力端子の立上りに
て取り込み、Q出力端子に出力するマスタースレーブ形
フリップフロップを用いた。
【0028】図2に示すように、正しい収束点(A点)
の場合、入力信号Vinが立ち上がるタイミングにおい
て、可変遅延回路1出力Vindは“0”である。一
方、適正でない収束点(B点)の場合、入力信号Vin
が立ち上がるタイミングにおいて、可変遅延回路1出力
Vindは“1”となる。したがって、収束位相検出器
5の出力は適正な位相関係のとき“0”,不適正な位相
関係のとき“1”となる。
【0029】収束位相検出器5の出力はチャージポンプ
回路3の禁止位相制御端子17に入力され、不適切な位
相関係のときチャージポンプ回路3の出力をVCCの方
向に制御するように動作する。
【0030】次に、チャージポンプ回路3の出力は誤差
増幅回路4に入力され、可変遅延回路1の第一,第二の
バイアス電圧を生成する。
【0031】誤差増幅回路4の構成を図6に示す。誤差
増幅回路4は差動増幅器11,差動増幅器11出力によ
り電流値が制御されるMOSトランジスタM11,MO
SトランジスタM11のドレイン端子と共通に接続され
るMOSトランジスタM12,MOSトランジスタM1
1およびMOSトランジスタM12のドレイン端子に接
続され、カレントミラーを構成するMOSトランジスタ
M10とMOSトラジスタM13,MOSトランジスタ
M13のドレイン端子に接続され、ゲート端子とドレイ
ン端子が接続されているMOSトランジスタM14から
構成され、第一,第二の制御バイアス電圧を出力する。
ここで、MOSトランジスタM11,M12,M14は
NMOSトランジスタ,MOSトランジスタM10,M
13はPMOSトランジスタである。
【0032】以下に、誤差増幅回路4の動作説明を行
う。チャージポンプ回路3から入力された信号はチャー
ジポンプ回路出力端子18を介して、差動増幅器11の
正入力端子に接続される。差動増幅器11の負入力端子
は内部回路中心電圧に接続される。内部回路中心電圧
は、二逓倍回路出力信号Voutのデューティを50%
に収束させるため、VCCとGND電圧の中点であるV
CC/2近傍の電圧とした。差動増幅器11の利得は特
に定めることはないが、5倍から10倍程度を選択し
た。ここで、差動増幅器11の利得は二逓倍回路全体の
閉ループ利得から制限される。
【0033】次に、差動増幅器11の出力はMOSトラ
ンジスタM11に入力される。MOSトランジスタM11
の電流値は、MOSトランジスタM11の形状に依存す
る係数をβM11,しきい値電圧をVthM11,差動
増幅器11出力をVdfとおいた場合、数1として表さ
れる。
【0034】
【数1】
【0035】MOSトランジスタM11とドレイン端子
が共通に接続されたMOSトランジスタM12は、その
ゲート端子に適切なバイアス電位VBが与えられ、所望
の電流が流れるように設定される。MOSトランジスタ
M12は、差動増幅回路11により制御されるMOSト
ランジスタM11のゲート/ドレイン電圧VdfがVt
hM11以下の場合にオフするため、MOSトランジス
タM10に対し最低限の回路保持電流を流し、可変遅延
回路1への二つの制御バイアス電圧が不定とならず、可
変遅延回路1の遅延量の最大値を設定する目的である。
【0036】MOSトランジスタM12の電流値は、M
OSトランジスタM12の形状に依存する係数をβM1
2,しきい値電圧をVthM12とおいた場合、式2と
して表される。
【0037】
【数2】
【0038】カレントミラーを構成するMOSトランジ
スタM10のドレイン端子は、共通に接続されたMOS
トランジスタM11とMOSトランジスタM12のドレ
イン端子に接続される。したがって、MOSトランジス
タM10の電流は、数3となる。
【0039】
【数3】
【0040】数3より、MOSトランジスタM10のゲ
ート電極とソース電極との電位差を求めると、数4とな
る。
【0041】
【数4】
【0042】MOSトランジスタM10とMOSトラン
ジスタM13はカレントミラー構成となっているため、
MOSトランジスタM13には数3に示す等しい電流が
流れる。したがって、MOSトランジスタM14の電流
も同一となり、バイアス電圧14の電圧は、数5とな
る。
【0043】
【数5】
【0044】以上の点から、チャージポンプ回路出力端
子18から入力されたチャージポンプ回路3の出力に対
して、NMOSトランジスタに接続される第一のバイア
ス電圧は正の方向に、PMOSトランジスタに接続され
る第二のバイアス電圧は負の方向に制御されることが分
かる。
【0045】したがって、可変遅延回路1の遅延量が増
加したことにより、二逓倍回路出力Voutのデューテ
ィが増加すれば、チャージポンプ回路3の出力が上昇す
るので、誤差増幅器4の出力である二つの制御バイアス
電圧は共に可変遅延回路1内の可変抵抗素子M01,M
02の抵抗値を低下させるように働き、可変遅延回路1
の遅延量を低下させるように帰還制御が働く。これによ
り、二逓倍回路出力Voutのデューティを一定に制御
することができる。
【0046】図8に本発明の二逓倍回路を周波数シンセ
サイザに適用した実施例を示す。周波数シンセサイザは
自動車電話やトランシーバーなど携帯機器の発振源とし
て広く利用されている。ここでは、デジタル微分位相比
較方式(特願平4−225618 号明細書)を用いた周波数シ
ンセサイザに適用した場合について説明する。
【0047】デジタル微分位相比較方式周波数シンセサ
イザは、起動信号PD,基準信号fr,分周数Nが、そ
れぞれ入力端子19,20,21から入力され、所定の
周波数N×frがVCO出力端子22から出力される。
【0048】デジタル微分位相比較方式周波数シンセサ
イザは、基準信号fr毎に分周数Nを出力する微分位相
発生回路24と、基準信号frと基準信号frを二逓倍
した信号fr2とプリスケーラ出力PSCOとプリスケ
ーラの分周数を制御する信号MODEを基準信号frに
同期化した信号POUTからプリスケーラ出力PSCOの変
化分に相当する数値Piとパルス・スワロカウンタ26
をカウントアップする信号UPを出力する微分位相発生
回路25と、微分位相発生回路25出力に所定の定数を
乗算する乗算器34と、微分位相発生回路24出力から
乗算器34出力を減算する減算器35と、減算器35出
力を積分する積分回路32と、積分回路32出力に含ま
れる帯域外雑音を抑圧するループフィルタ33と、ルー
プフィルタ33出力に対して閉ループ利得を制御する利
得制御回路31と、利得制御された信号をアナログ信号
に変換するDA変換器30と、DA変換器30出力に含
まれる雑音成分を抑圧するLPF29と、LPF29出
力によって発振周波数が制御される電圧制御発振回路V
CO28と、VCO28出力をパルス・スワロカウンタ
からの制御信号MODEによって分周数が可変となるプ
リスケーラ27と、分周数Nと微分位相発生回路25の
UP信号から所定の分周数のカウントを行いプリスケー
ラへMODE信号を出力するとともに、微分位相発生回
路25へPOUT信号を出力するパルス・スワロカウンタ2
6から構成される。
【0049】また、図9に微分位相比較回路25の構成
を示す。微分位相比較回路25は、プリスケーラ27の
出力PSCOと二逓倍回路23の出力fr2と基準信号
frとパルス・スワロカウンタ26のPOUT出力が入
力端子36,37,20,38から入力され、プリスケ
ーラ出力PSCOの変化分に相当する数値Piとパルス
・スワロカウンタ26をカウントアップする信号UPを
出力する。
【0050】微分位相比較回路25は、二逓倍回路23
の出力fr2の立上りにてD入力をQ出力に出力する第
一と第二のフリップフロップ41,42とフリップフロ
ップ41,42の出力からプリスケーラ27の出力PS
COの立上りを検出する立上り検出回路43と立上り検
出回路43出力を数値に変換するコード変換器44から
構成される。
【0051】以下に、二逓倍回路を用いた周波数シンセ
サイザの動作について説明する。
【0052】微分位相発生回路1は、基準となる位相を
数値として発生するものであり、基準信号fr毎にその
時に指定された分周数Nを出力する構成である。これ
は、分周数Nを表現できるビット数を持つフリップフロ
ップにて容易に構成可能である。
【0053】次に、微分位相発生回路2は、プリスケー
ラ27出力の位相を数値に変換する。しかし、プリスケ
ーラ27出力と基準信号frは非同期であるため、数値
に変換する前に非同期/同期変換が必要となる。その方
法として、二つのフリップフロップ41と42によりプ
リスケーラ27出力の二倍以上のクロックにより、サン
プルする方法を用いた。これにより、プリスケーラ27
出力と基準信号frとの同期が得られ、以後の信号処理
が可能となる。
【0054】ここで、プリスケーラ27の分周数が12
8,VCO28の発振周波数を1GHzとした場合、PSC
Oの周波数は約7MHz程度となるため、基準信号fr
=12.6MHz では二倍以上のクロックとならないた
め、適用不可となる。そこで、基準信号frを二逓倍回
路23により同期関係を損なわずに二倍の周波数に変換
し、二つのフリップフロップ41,42のクロックとし
て適用した。
【0055】二逓倍回路23の出力fr2でサンプルし
た二つのフリップフロップ41,42出力は立上り検出
回路43に入力される。立上がり検出回路43はフリッ
プフロップ41出力が“1”とフリップフロップ42出
力が“0”のとき、UP信号を出力する。UP信号はパ
ルス・スワロカウンタに入力され、パルス・スワロカウ
ンタの値を一つ増加させるとともに、コード変換器44
に入力し、POUTに応じた数値に変換される。
【0056】図10に変換規則を示す。コード変換器4
4出力はプリスケーラ27出力PSCOの立上り時にPOU
Tが“1”の場合、P+1(十進数に換算すると12
9)を出力し、POUTが“0”の場合、P(十進数に
換算すると128)を出力する。
【0057】微分位相発生回路25出力Piは乗算器3
4により係数R1との乗算が行われる。ここでR1を乗
じるのは、二つの微分位相発生回路24および25の変
化率を一致させるためである。微分位相発生回路24は
基準信号fr毎に分周数Nを出力するので、パルス・ス
ワロカウンタ26の一周期ではR1×N(R1=fr÷
fc fc:パルス・スワロカウンタ26の一周期)と
なる。また、微分位相発生回路25は,プリスケーラ2
7の出力PSCOの立上りを検出し、対応する数値をP
iと出力するので、パルス・スワロカウンタ26の一周
期ではNとなる。そこで、二つの位相信号の変化率が一
致するように微分位相発生回路25出力Piに対しR1
を乗算する。fr=12.6MHz ,fc=25kHz
の場合、R1=504である。
【0058】次に、微分位相発生回路24出力から乗算
器34出力の減算を減算器35において行う。減算器3
5出力は基準信号とプリスケーラ27の出力PSCO間
の周波数偏差成分が出力される。これを位相偏差成分に
変換するため、積分回路32により積分する。
【0059】さらに、積分回路32出力はループフィル
タ33および利得制御回路31により、帯域外雑音の抑
圧と閉ループ利得の制御が行われる。
【0060】次に、DA変換器30により利得制御回路
31の出力をアナログ信号に変換し、LPF29によ
り,DA変換器に含まれる雑音成分を除去する。LPF
29においてDA変換器の雑音成分を除去された信号は
VCO28の発振周波数制御端子に供給され、所望の発
振周波数を得る。また、VCO28出力はプリスケーラ
27に入力された後、微分位相比較回路25で位相比較
される。以上の一連の帰還動作により安定なVCO28
の発振周波数が確保される。
【0061】以上、二逓倍回路を周波数シンセサイザに
適用した実施例を説明したが、本発明の二逓倍回路はこ
の実施例だけではなく、基準信号より高い周波数のクロ
ック信号が必要なLSI等の発振源として適用可能であ
る。
【0062】
【発明の効果】本発明により、擬似安定点付近のデュー
ティ制御感度を最大値にすることができるので、擬似安
定点近傍が初期位相の場合であっても収束時間が低下す
る問題が解決できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のブロック図。
【図2】本発明の実施例のタイミングチャート。
【図3】可変遅延回路の遅延量と二逓倍信号のデューテ
ィの関係を示す特性図。
【図4】可変遅延回路図。
【図5】チャージポンプ回路図。
【図6】誤差増幅回路図。
【図7】従来の発明を説明するためのブロック図。
【図8】二逓倍回路をデジタル微分位相比較方式周波数
シンセサイザに適用した実施例のブロック図。
【図9】微分位相比較回路の一実施例のブロック図。
【図10】微分位相比較回路の動作の説明図。
【符号の説明】
1…可変遅延回路、2…EXOR、3…チャージポンプ
回路、4…誤差増幅回路、5…収束位相検出器、13…
出力端子。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号が入力され、遅延量が制御可能な
    遅延回路と上記遅延回路と上記入力信号との間の排他的
    論理和演算を行う論理素子と排他的論理和素子出力のデ
    ューティを検出する回路と上記デューティを検出する回
    路出力から上記遅延回路の遅延量を制御するためのバイ
    アス電圧を生成する変換回路からなる二逓倍回路におい
    て、入力信号と上記遅延回路の出力との位相関係を検出
    する回路を設け、上記位相関係を検出する回路の出力に
    より、上記デューティを検出する回路の出力を強制的に
    上記遅延回路の遅延量減少方向または遅延量増加方向に
    制御することを特徴とする二逓倍回路。
  2. 【請求項2】請求項1において、上記デューティを検出
    する回路が電荷を流入または流出するための複数の電流
    源素子と、それらの電流源素子をオン/オフする複数の
    スイッチ素子と、上記電荷を蓄えるキャパシタ素子から
    構成される二逓倍回路。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、動作停止を制
    御する端子を有し、動作停止時は上記遅延回路の遅延量
    が最小に設定される二逓倍回路。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3において、構成する
    回路のすべて、または一部を半導体基板上に生成し、同
    一基板上の論理素子のクロック信号として供給する、ま
    たは、他の半導体基板上に生成した論理素子のクロック
    信号として供給する二逓倍回路。
  5. 【請求項5】請求項2において、上記電流源素子の電流
    値を制御可能な構成とした二逓倍回路。
JP5260635A 1993-10-19 1993-10-19 二逓倍回路 Pending JPH07115325A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7091757B2 (en) 2003-10-08 2006-08-15 Hitachi, Ltd. Frequency generator and communication system
CN105922402A (zh) * 2016-07-12 2016-09-07 胡刘满 生产包装盒的机械设备

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US7091757B2 (en) 2003-10-08 2006-08-15 Hitachi, Ltd. Frequency generator and communication system
CN105922402A (zh) * 2016-07-12 2016-09-07 胡刘满 生产包装盒的机械设备

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