JPH07114644B2 - 風味改良剤 - Google Patents
風味改良剤Info
- Publication number
- JPH07114644B2 JPH07114644B2 JP3259577A JP25957791A JPH07114644B2 JP H07114644 B2 JPH07114644 B2 JP H07114644B2 JP 3259577 A JP3259577 A JP 3259577A JP 25957791 A JP25957791 A JP 25957791A JP H07114644 B2 JPH07114644 B2 JP H07114644B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- linolenic acid
- flavor
- present
- weight
- acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はγ−リノレン酸を主成分
とする風味改良剤に関する。
とする風味改良剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、風味改良剤としてはグルタミン酸
ナトリウム(昆布のうま味成分)、イノシン酸ナトリウ
ム(かつおぶし)、コハク酸ナトリウム(貝)等に代表
される化学調味料及びビーフエキス、カキエキスのよう
な天然調味料等種々存在している。
ナトリウム(昆布のうま味成分)、イノシン酸ナトリウ
ム(かつおぶし)、コハク酸ナトリウム(貝)等に代表
される化学調味料及びビーフエキス、カキエキスのよう
な天然調味料等種々存在している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
風味改良剤は特定の用途には使えるものの、広汎に使用
できるものは少なく、又嗜好が種々異なる現代において
は様々な風味改良剤が要求されている。
風味改良剤は特定の用途には使えるものの、広汎に使用
できるものは少なく、又嗜好が種々異なる現代において
は様々な風味改良剤が要求されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】γ−リノレン酸(ci
s,cis,cis−6,9,12−octadeca
trienoic acid)はカルボン酸末端から
6,9,12番目の炭素シス型不飽和結合をもつ炭素数
18の脂肪酸でサクラソウ種子油、月見草油、ボラージ
油などにおいてその存在が認められている。γ−リノレ
ン酸はアレルギー性鼻炎、アレルギー端息、動脈硬化、
血栓症及び高脂血症等の疾患に有効であり、その他にも
種々の優れた効果を示し、現在、非常に注目されている
物質である。本発明者等もγ−リノレン酸についての研
究をすすめていたところ、驚くべきことに飲食物にγ−
リノレン酸を添加すると食品の風味を調和し、まろやか
さを与える機能を有することを発見したのである。本発
明における風味改良剤はγ−リノレン酸そのものあるい
は月見草油、ボラージ油等γ−リノレン酸を含有してい
るものならいずれでも良い。
s,cis,cis−6,9,12−octadeca
trienoic acid)はカルボン酸末端から
6,9,12番目の炭素シス型不飽和結合をもつ炭素数
18の脂肪酸でサクラソウ種子油、月見草油、ボラージ
油などにおいてその存在が認められている。γ−リノレ
ン酸はアレルギー性鼻炎、アレルギー端息、動脈硬化、
血栓症及び高脂血症等の疾患に有効であり、その他にも
種々の優れた効果を示し、現在、非常に注目されている
物質である。本発明者等もγ−リノレン酸についての研
究をすすめていたところ、驚くべきことに飲食物にγ−
リノレン酸を添加すると食品の風味を調和し、まろやか
さを与える機能を有することを発見したのである。本発
明における風味改良剤はγ−リノレン酸そのものあるい
は月見草油、ボラージ油等γ−リノレン酸を含有してい
るものならいずれでも良い。
【0005】かかる風味改良剤を添加する飲食物は特に
制限はなく、ソーセージ、ハム等の肉加工品、カマボ
コ、ちくわ等魚肉加工品、クリーム、バター、チーズ、
アイスクリーム、ヨーグルト、プリン等の乳製品、マヨ
ネーズ、ドレッシング、ソース、タレ等の調味料類、マ
ーガリン等の食用油脂、チョコレート、ケーキ等の菓子
類、スープ、カレー、シチュー、物菜、冷食等調理食品
等の食品に効果を示す。本発明の添加量は飲食物に対し
てγ−リノレン酸が0.01重量%以上、好ましくは0.
04〜4重量%が適当である。かくして本発明の風味改
良剤は飲食物にまろやかさを付与し美味とするものであ
る。
制限はなく、ソーセージ、ハム等の肉加工品、カマボ
コ、ちくわ等魚肉加工品、クリーム、バター、チーズ、
アイスクリーム、ヨーグルト、プリン等の乳製品、マヨ
ネーズ、ドレッシング、ソース、タレ等の調味料類、マ
ーガリン等の食用油脂、チョコレート、ケーキ等の菓子
類、スープ、カレー、シチュー、物菜、冷食等調理食品
等の食品に効果を示す。本発明の添加量は飲食物に対し
てγ−リノレン酸が0.01重量%以上、好ましくは0.
04〜4重量%が適当である。かくして本発明の風味改
良剤は飲食物にまろやかさを付与し美味とするものであ
る。
【0006】
【作 用】本発明はγ−リノレン酸から成る新規な風
味改良剤であり、食品の風味を調和し、まろやかさを与
えることができる。
味改良剤であり、食品の風味を調和し、まろやかさを与
えることができる。
【0007】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。 実施例1 サラダ油を使用したエマルジョンドレッシングにγ−リ
ノレン酸を1.2重量%添加してよく混合したものと、
γ−リノレン酸を全く添加しないドレッシングの風味を
各々パネラー20人に試食してもらったところγ−リノ
レン酸を添加したドレッシングの方がまろやかさを増
し、おいしいと感じた人の人数は18人であった。
する。 実施例1 サラダ油を使用したエマルジョンドレッシングにγ−リ
ノレン酸を1.2重量%添加してよく混合したものと、
γ−リノレン酸を全く添加しないドレッシングの風味を
各々パネラー20人に試食してもらったところγ−リノ
レン酸を添加したドレッシングの方がまろやかさを増
し、おいしいと感じた人の人数は18人であった。
【0008】実施例2 和風ダレに月見草油(γ−リノレン酸含量8重量%)を
10重量%添加し、良く混合撹拌したものについて実施
例1に従い試験した。まろやかさを増し、おいしいと感
じた人は17人であった。 実施例3 マヨネーズにボラージ油(γ−リノレン酸含量20重量
%)を6重量%添加して、均一に混合したものについて
実施例1に従い試験した。まろやかさを増し、おいしい
と感じた人は18人であった。比較例1 実施例1においてγ−リノレン酸に代えて、α−リノレ
ン酸(cis,cis,cis−9,12,15−oc
tadecatrienoic acid)を用いて同
様の試食を行ったところ、まろやかさを増し、おいしい
と感じた人の人数は10人であった。
10重量%添加し、良く混合撹拌したものについて実施
例1に従い試験した。まろやかさを増し、おいしいと感
じた人は17人であった。 実施例3 マヨネーズにボラージ油(γ−リノレン酸含量20重量
%)を6重量%添加して、均一に混合したものについて
実施例1に従い試験した。まろやかさを増し、おいしい
と感じた人は18人であった。比較例1 実施例1においてγ−リノレン酸に代えて、α−リノレ
ン酸(cis,cis,cis−9,12,15−oc
tadecatrienoic acid)を用いて同
様の試食を行ったところ、まろやかさを増し、おいしい
と感じた人の人数は10人であった。
【0009】
【効 果】本発明は飲食物に対して風味を調和し、まろ
やかさを与えることができる。
やかさを与えることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】γ−リノレン酸からなる風味改良剤
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3259577A JPH07114644B2 (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 風味改良剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3259577A JPH07114644B2 (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 風味改良剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0568506A JPH0568506A (ja) | 1993-03-23 |
JPH07114644B2 true JPH07114644B2 (ja) | 1995-12-13 |
Family
ID=17336056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3259577A Expired - Fee Related JPH07114644B2 (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 風味改良剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07114644B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
MXPA06000319A (es) * | 2003-07-09 | 2006-03-30 | J Oil Mills Inc | Mejorador de sabor y cuerpo que comprende sustancias descompuestas o sus extractos de acido graso altamente insaturado de cadena larga. |
TW201119585A (en) * | 2003-11-12 | 2011-06-16 | J Oil Mills Inc | Body taste improver comprising long-chain highly unsaturated fatty acid and/or its ester |
TW200526131A (en) * | 2003-11-12 | 2005-08-16 | J Oil Mills Inc | Method of application of body taste enhancer comprising long-chain highly unsaturated fatty acid and/or its ester |
CN104012916B (zh) * | 2014-06-19 | 2016-08-31 | 烟台市喜旺食品有限公司 | 一种风味添加剂及其使用方法 |
ITUA20162713A1 (it) * | 2016-04-19 | 2017-10-19 | Univ Degli Studi Di Perugia | Uso di acidi grassi insaturi come esaltatori del gusto nei prodotti alimentari. |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62100258A (ja) * | 1985-10-25 | 1987-05-09 | T Hasegawa Co Ltd | 辛味性食品の風味改善剤 |
-
1991
- 1991-09-10 JP JP3259577A patent/JPH07114644B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0568506A (ja) | 1993-03-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |