JPH0568506A - 風味改良剤 - Google Patents
風味改良剤Info
- Publication number
- JPH0568506A JPH0568506A JP3259577A JP25957791A JPH0568506A JP H0568506 A JPH0568506 A JP H0568506A JP 3259577 A JP3259577 A JP 3259577A JP 25957791 A JP25957791 A JP 25957791A JP H0568506 A JPH0568506 A JP H0568506A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flavor
- agent
- linolenic acid
- improving flavor
- gamma
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】飲食物に対して風味を調和し、まろやかさを与
える風味改良剤を提供する。 【構成】γ−リノレン酸からなる風味改良剤。
える風味改良剤を提供する。 【構成】γ−リノレン酸からなる風味改良剤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はγ−リノレン酸を主成分
とする風味改良剤に関する。
とする風味改良剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、風味改良剤としてはグルタミン酸
ナトリウム(昆布のうま味成分)、イノシン酸ナトリウ
ム(かつおぶし)、コハク酸ナトリウム(貝)等に代表
される化学調味料及びビーフエキス、カキエキスのよう
な天然調味料等種々存在している。
ナトリウム(昆布のうま味成分)、イノシン酸ナトリウ
ム(かつおぶし)、コハク酸ナトリウム(貝)等に代表
される化学調味料及びビーフエキス、カキエキスのよう
な天然調味料等種々存在している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
風味改良剤は特定の用途には使えるものの、広汎に使用
できるものは少なく、又嗜好が種々異なる現代において
は様々な風味改良剤が要求されている。
風味改良剤は特定の用途には使えるものの、広汎に使用
できるものは少なく、又嗜好が種々異なる現代において
は様々な風味改良剤が要求されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】γ−リノレン酸(ci
s,cis,cis−6,9,12−octadeca
trienic acid)はカルボン酸末端から6,
9,12番目の炭素シス型不飽和結合を持つ炭素数18
の脂肪酸でサクラソウ種子油、月見草油、ボラージ油な
どにおいてその存在が認められている。γ−リノレン酸
はアレルギー性鼻炎、アレルギー端息、動脈硬化、血栓
症及び高脂血症等の疾患に有効であり、その他にも種々
の優れた効果を示し、現在、非常に注目されている物質
である。本発明者等もγ−リノレン酸についての研究を
すすめていたところ、驚くべきことに飲食物にγ−リノ
レン酸を添加すると食品の風味を調和し、まろやかさを
与える機能を有することを発見したのである。本発明に
おける風味改良剤はγ−リノレン酸そのものあるいは月
見草油、ボラージ油等γ−リノレン酸を含有しているも
のならいずれでも良い。
s,cis,cis−6,9,12−octadeca
trienic acid)はカルボン酸末端から6,
9,12番目の炭素シス型不飽和結合を持つ炭素数18
の脂肪酸でサクラソウ種子油、月見草油、ボラージ油な
どにおいてその存在が認められている。γ−リノレン酸
はアレルギー性鼻炎、アレルギー端息、動脈硬化、血栓
症及び高脂血症等の疾患に有効であり、その他にも種々
の優れた効果を示し、現在、非常に注目されている物質
である。本発明者等もγ−リノレン酸についての研究を
すすめていたところ、驚くべきことに飲食物にγ−リノ
レン酸を添加すると食品の風味を調和し、まろやかさを
与える機能を有することを発見したのである。本発明に
おける風味改良剤はγ−リノレン酸そのものあるいは月
見草油、ボラージ油等γ−リノレン酸を含有しているも
のならいずれでも良い。
【0005】かかる風味改良剤を添加する飲食物は特に
制限はなく、ソーセージ、ハム等の肉加工品、カマボ
コ、ちくわ等魚肉加工品、クリーム、バター、チーズ、
アイスクリーム、ヨーグルト、プリン等の乳製品、マヨ
ネーズ、ドレッシング、ソース、タレ等の調味料類、マ
ーガリン等の食用油脂、チョコレート、ケーキ等の菓子
類、スープ、カレー、シチュー、物菜、冷食等調理食品
等の食品に効果を示す。本発明の添加量は飲食物に対し
てγ−リノレン酸が0.01重量%以上、好ましくは0.
04〜4重量%が適当である。かくして本発明の風味改
良剤は飲食物にまろやかさを付与し美味とするものであ
る。
制限はなく、ソーセージ、ハム等の肉加工品、カマボ
コ、ちくわ等魚肉加工品、クリーム、バター、チーズ、
アイスクリーム、ヨーグルト、プリン等の乳製品、マヨ
ネーズ、ドレッシング、ソース、タレ等の調味料類、マ
ーガリン等の食用油脂、チョコレート、ケーキ等の菓子
類、スープ、カレー、シチュー、物菜、冷食等調理食品
等の食品に効果を示す。本発明の添加量は飲食物に対し
てγ−リノレン酸が0.01重量%以上、好ましくは0.
04〜4重量%が適当である。かくして本発明の風味改
良剤は飲食物にまろやかさを付与し美味とするものであ
る。
【0006】
【作 用】本発明はγ−リノレン酸から成る新規な風
味改良剤であり、食品の風味を調和し、まろやかさを与
えることができる。
味改良剤であり、食品の風味を調和し、まろやかさを与
えることができる。
【0007】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。 実施例1 サラダ油を使用したエマルジョンドレッシングにγ−リ
ノレン酸を1.2重量%添加してよく混合したものと、
γ−リノレン酸を全く添加しないドレッシングの風味を
各々パネラー20人に試食してもらったところγ−リノ
レン酸を添加したドレッシングの方がまろやかさを増
し、おいしいと感じた人の人数は18人であった。
する。 実施例1 サラダ油を使用したエマルジョンドレッシングにγ−リ
ノレン酸を1.2重量%添加してよく混合したものと、
γ−リノレン酸を全く添加しないドレッシングの風味を
各々パネラー20人に試食してもらったところγ−リノ
レン酸を添加したドレッシングの方がまろやかさを増
し、おいしいと感じた人の人数は18人であった。
【0008】実施例2 和風ダレに月見草油(γ−リノレン酸含量8重量%)を
10重量%添加し、良く混合撹拌したものについて実施
例1に従い試験した。まろやかさを増し、おいしいと感
じた人は17人であった。 実施例3 マヨネーズにボラージ油(γ−リノレン酸含量20重量
%)を6重量%添加して、均一に混合したものについて
実施例1に従い試験した。まろやかさを増し、おいしい
と感じた人は18人であった。
10重量%添加し、良く混合撹拌したものについて実施
例1に従い試験した。まろやかさを増し、おいしいと感
じた人は17人であった。 実施例3 マヨネーズにボラージ油(γ−リノレン酸含量20重量
%)を6重量%添加して、均一に混合したものについて
実施例1に従い試験した。まろやかさを増し、おいしい
と感じた人は18人であった。
【0009】
【効 果】本発明は飲食物に対して風味を調和し、まろ
やかさを与えることができる。
やかさを与えることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】γ−リノレン酸からなる風味改良剤
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3259577A JPH07114644B2 (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 風味改良剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3259577A JPH07114644B2 (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 風味改良剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0568506A true JPH0568506A (ja) | 1993-03-23 |
JPH07114644B2 JPH07114644B2 (ja) | 1995-12-13 |
Family
ID=17336056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3259577A Expired - Fee Related JPH07114644B2 (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 風味改良剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07114644B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005004634A1 (ja) * | 2003-07-09 | 2005-01-20 | J-Oil Mills, Inc. | 長鎖高度不飽和脂肪酸の分解物又はその抽出物を含むコク味向上剤 |
JPWO2005046354A1 (ja) * | 2003-11-12 | 2007-05-24 | 株式会社J−オイルミルズ | 長鎖高度不飽和脂肪酸及び/又はそのエステル体を含むコク味向上剤 |
JPWO2005046353A1 (ja) * | 2003-11-12 | 2007-05-24 | 株式会社J−オイルミルズ | 長鎖高度不飽和脂肪酸及び/又はそのエステル体から成るコク味向上剤の利用方法 |
CN104012916A (zh) * | 2014-06-19 | 2014-09-03 | 烟台市喜旺食品有限公司 | 一种风味添加剂及其使用方法 |
ITUA20162713A1 (it) * | 2016-04-19 | 2017-10-19 | Univ Degli Studi Di Perugia | Uso di acidi grassi insaturi come esaltatori del gusto nei prodotti alimentari. |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62100258A (ja) * | 1985-10-25 | 1987-05-09 | T Hasegawa Co Ltd | 辛味性食品の風味改善剤 |
-
1991
- 1991-09-10 JP JP3259577A patent/JPH07114644B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62100258A (ja) * | 1985-10-25 | 1987-05-09 | T Hasegawa Co Ltd | 辛味性食品の風味改善剤 |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005004634A1 (ja) * | 2003-07-09 | 2005-01-20 | J-Oil Mills, Inc. | 長鎖高度不飽和脂肪酸の分解物又はその抽出物を含むコク味向上剤 |
JPWO2005046354A1 (ja) * | 2003-11-12 | 2007-05-24 | 株式会社J−オイルミルズ | 長鎖高度不飽和脂肪酸及び/又はそのエステル体を含むコク味向上剤 |
JPWO2005046353A1 (ja) * | 2003-11-12 | 2007-05-24 | 株式会社J−オイルミルズ | 長鎖高度不飽和脂肪酸及び/又はそのエステル体から成るコク味向上剤の利用方法 |
EP1683428A4 (en) * | 2003-11-12 | 2007-08-22 | J Oil Mills Inc | METHOD FOR USE OF A MEANS FOR IMPROVING BODY TASTE COMPONENTS CONTAINING LONG-CHAIN HIGHLY SEEDED FATTY ACIDS AND / OR ESTERS THEREOF |
AU2004288672B2 (en) * | 2003-11-12 | 2009-09-03 | J-Oil Mills, Inc. | Method of utilizing body taste improver comprising long-chain highly unsaturated fatty acid and/or ester thereof |
EP2223614A3 (en) * | 2003-11-12 | 2010-11-24 | J-Oil Mills, Inc. | Body taste improver comprising longchain highly unsaturated fatty acid and/or its ester |
JP4657924B2 (ja) * | 2003-11-12 | 2011-03-23 | 株式会社J−オイルミルズ | 長鎖高度不飽和脂肪酸及び/又はそのエステル体から成るコク味向上剤の利用方法 |
CN104012916A (zh) * | 2014-06-19 | 2014-09-03 | 烟台市喜旺食品有限公司 | 一种风味添加剂及其使用方法 |
ITUA20162713A1 (it) * | 2016-04-19 | 2017-10-19 | Univ Degli Studi Di Perugia | Uso di acidi grassi insaturi come esaltatori del gusto nei prodotti alimentari. |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07114644B2 (ja) | 1995-12-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |