JPH07114537A - 音声出力処理方式 - Google Patents

音声出力処理方式

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JPH07114537A
JPH07114537A JP5260686A JP26068693A JPH07114537A JP H07114537 A JPH07114537 A JP H07114537A JP 5260686 A JP5260686 A JP 5260686A JP 26068693 A JP26068693 A JP 26068693A JP H07114537 A JPH07114537 A JP H07114537A
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Katsuyuki Ogasawara
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Abstract

(57)【要約】 【目的】例えば視覚障害者を対象とする情報処理機器に
おける音声出力処理方式に関し,任意のキーを操作する
ことにより,音声出力において「斜め読み」するような
処理を可能とすることを目的とする。 【構成】音声の出力時に読み飛ばし指示を入力する手段
11と,読み飛ばし指示の入力により,現在音声で出力し
ている文字列における特定の文字または特定の場所まで
の読み飛ばしを行う処理手段12を設け,読み飛ばし指示
があると,所定の区切り文字4の次の位置または行頭等
の所定の場所までの読み飛ばしを行い,その位置から読
みを再開する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,文字列情報を音声で出
力する手段を持つ,ワープロ,コンピュータ等の情報処
理機器における音声出力処理方式に関する。
【0002】例えば視覚障害者用機器等では,処理対象
の文章や文字列を音声出力で知らせることが要求されて
おり,そのための効率的なマンマシンインタフェースが
必要とされている。
【0003】
【従来の技術】従来の文字列情報を音声で出力する情報
処理機器における音声出力処理方式では,情報処理機器
において出力された文字列は,先頭から全て音声出力さ
れ,いわば斜め読みするような感じで,任意の部分だけ
を取り出して読み出すようなことはできなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の音声出力処理方
式では,ファイルや表示画面上に出力される文章や文字
列の全部を音声出力するために,他の出力方法に比べて
長い時間が必要であった。例えば,一度にディスプレイ
画面に表示される文章(文字列)を音声出力するのに
は,ディスプレイ画面を目視して確認する時間に比べて
はるかに長い時間がかかる。
【0005】一方,視覚障害者の情報処理機器の作業に
おいて,ディスプレイ等の出力画面を確認する方法とし
て,専ら音声出力を用いている。しかし,前述するよう
な理由により,作業効率は健常者に比べて非常に悪く,
不利な状況である。
【0006】さらに,健常者においても,ディスプレイ
等の画面に出力される文章を確認する場合,表示されて
いる全文を目視して確認するよりも,重要な箇所をとこ
ろどころ確認していくような,いわゆる「斜め読み」し
て確認するだけで済むような場合のほうが多いと考えら
れる。
【0007】本発明は,音声出力をする際に,キーボー
ド上の任意のキーを操作することにより,特定の文字ま
たは特定の場所まで読み飛ばす音声出力処理方式を提供
し,「斜め読み」と同等の効果を音声出力において実現
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記課題を解
決するために,例えば図1に示す以下の手段を備える。
【0009】音声出力処理手段10は,情報処理機器に
おいて文字列情報を音声で出力する手段であり,読み飛
ばし指示入力手段11と,読み飛ばし処理手段12と,
環境設定手段13を備える。読み飛ばし指示入力手段1
1は,音声の出力時に読み飛ばし指示を入力する手段で
ある。読み飛ばし処理手段12は,読み飛ばし指示の入
力により,現在音声で出力している文字列における特定
の文字または特定の場所までの読み飛ばしを行う処理手
段である。環境設定手段13は,読み飛ばし指示の指定
または読み飛ばし先を定める区切り文字の指定があった
ときに,その情報を環境ファイル15等に設定する手段
である。
【0010】読み飛ばし処理手段12が読み飛ばしを行
うときに,読み飛ばし先とする特定の文字は,文章の切
れ目となる所定の区切り文字4の次の文字である。また
は,読み飛ばし処理手段12は,読み飛ばし指示がある
と,読み飛ばし指示時の出力文字2がある行の次の行の
先頭まで読み飛ばしを行う。
【0011】読み飛ばし指示の入力は,あらかじめ定め
られたキーの操作またはユーザが設定したキーの操作で
行われる。読み飛ばし指示を入力するキーの指定または
読み飛ばし先を定める区切り文字の指定は,環境設定情
報を持つ環境ファイル15,または音声出力処理手段1
0を起動する起動コマンドのパラメータ,または設定ユ
ーティリティ等による環境設定手段13によって行われ
る。また,区切り文字の次の文字までの読み飛ばしを行
うか,次の行頭までの読み飛ばしを行うかについても,
環境設定情報等によって選択される。
【0012】
【作用】本発明によれば,音声出力中に読み飛ばし指示
が入力されると,予め設定された区切り文字まで読み飛
ばされる。区切り文字として,ユーザの所望する任意の
文字を割り当てることできるので,文章に応じた細かな
読み飛ばしが可能である。
【0013】
【実施例】以下,図面に従って本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の構成例を示すブロック図である。
【0014】文字バッファ1は,ディスプレイ装置等に
出力される文字テキストデータを記憶するバッファであ
る。本実施例では,文字バッファ1のデータがディスプ
レイ装置等に表示されるとともに,音声によって出力さ
れる。または,文字バッファ1のデータがディスプレイ
装置等に表示される代わりに,音声によって出力され
る。
【0015】図1において,文字バッファ1の内容がデ
ィスプレイ装置に表示され,さらに表示された文字列は
音声出力されているものとする。予め定めたキーボード
上の読み飛ばし指示入力用の任意のキー(これを,スキ
ップキーという)が,例えば文字2(a)の位置を音声
出力中に押下されると,読み飛ばし指示入力手段11
は,読み飛ばし指示があったことを,読み飛ばし処理手
段12へ伝達する。読み飛ばし処理手段12は,読み飛
ばし指示時の出力文字2の次の文字から読み飛ばしを開
始する。そして,予め設定されている区切り文字4を検
出するまで,読み飛ばしを継続し,読み飛ばし部分3を
読み飛ばす。区切り文字4を検出すると,読み飛ばしを
中止し,区切り文字4の次の文字(b)から,再び文字
列を音声出力する。次にまた,読み飛ばし指示のスキッ
プキーが押下されると,所定の区切り文字まで再び読み
飛ばしを行う。このように,ユーザは,読み飛ばし指示
のスキップキーを押下することにより,何回でも読み飛
ばしを任意の場所で行うことができる。
【0016】読み飛ばし指示の入力に用いるスキップキ
ーは,デフォルトとして,例えばBREAKキーが定め
られているが,ユーザが任意のキーを割り当てることも
できる。
【0017】区切り文字4としては,例えば,文章の切
れ目となる句読点(、。,.)や括弧記号,空白等が対
象となる。文字列中の区切り文字4の代わりに,行頭や
タブ位置などの特定の場所を読み飛ばし先としてもよ
い。環境設定手段13により,ユーザは読み飛ばし先の
区切り文字4とする任意の文字または場所を示す情報を
設定することが可能である。
【0018】文章の切れ目となる区切り文字4として,
具体的には次のようなものが設定対象となる。 句読点(、。,.) 括弧記号(‘’“”()〔〕[]{}〈〉《》「」
『』等) その他の記号類(:;?!空白) 図2に,本発明の一実施例における処理例を示す。
【0019】例えば,図2(A)に示すような文字列が
テキスト表示画面に表示され,区切り文字4として,句
読点(,。)が設定されているとする。図2(B)にお
いて,「キョウハ,ヨイテンキデス。キ」と音声出力が
行われ,例えば「キ」の文字41のところでスキップキ
ーが入力されると,読み飛ばしが開始される。次に続く
「ブンガイイノデ」の文字列51は,区切り文字4と判
定されないので,読み飛ばし処理が行われる。次
の「,」の文字61のところで区切り文字4と判定され
て,読み飛ばし処理は中断し,「コウエンニイッテアソ
ビマシタ。・・・」の音声出力が行われる。
【0020】次に,図3に,読み飛ばし先として区切り
文字ではなく,特定の場所が設定された場合の処理例を
示す。例えば,図3(A)に示すような文字列がテキス
ト表示画面に表示され,読み飛ばし先として,行頭(画
面表示行の左端)が設定されているとする。
【0021】図3(B)において,「キョウハ,ヨイ」
と音声出力が行われ,例えば「イ」の文字42のところ
でスキップキーが入力されると,読み飛ばしが開始され
る。今,読み飛ばし先として設定されている場所は行の
先頭(表示行左端)であるので,次に続く文字列は行の
終端まで読み飛ばされる。この場合は,次の「テンキデ
ス。」の文字列52が読み飛ばされる。
【0022】次の行頭62が読み飛ばし先であるので,
行の先頭文字から再度音声出力される。「キブンガ」と
音声出力されている時に,「ガ」の部分で再びスキップ
キーが入力されると,次の文字から行の終端までの「イ
イノデ,」の文字列53の部分が再度読み飛ばされる。
また,行頭63で,読み飛ばし処理は中断され,行頭の
文字から音声出力される。この処理は,スキップキーに
よる読み飛ばし指示が入力される度に繰り返される。
【0023】読み飛ばし処理のフローチャートを図4に
示す。ステップS1において,文字列の文字を読みと
る。ステップS2において,スキップキーが押下された
かどうかを判定する。押下されればステップS5へ進
み,押下されていなければステップS3へ進む。
【0024】ステップS3において文字列(文章)を解
析し,解析結果に応じた音声合成によってステップS4
において音声出力を行い,その後ステップS1へ戻り,
処理を繰り返す。
【0025】スキップキーが押下された場合,ステップ
S5において,今読んだ文字が区切り文字として設定さ
れている文字であるかどうかを判定する。区切り文字で
あればステップS1へ戻り,区切り文字でなければステ
ップS6へ進む。
【0026】ステップS6において,文字を読み取り,
それを音声出力しないでステップS5へ戻ることによ
り,区切り文字が現れるまで読み飛ばしを行う。スキッ
プキーおよび区切り文字の設定方法の例を図5に示す。
【0027】スキップキーおよび区切り文字は,それぞ
れ,環境ファイルに直接記述する方法,コマンドパラメ
ータを用いて設定する方法,または設定ユーティリティ
等の環境設定メニューの指示に従い設定する方法があ
る。
【0028】例えば,スキップキーを1番目のプログラ
マブルファンクションキー(PF1キー)に設定する場
合,環境ファイル15に直接記述する方法では,「SE
TSKIPKEY=PF1」とファイル内に記述する。
また,音声出力を起動するコマンドのパラメータを用い
て指定する方法では,コマンドパラメータを用いて,
「[起動コマンド名] /KEY=PF1」と指定す
る。また,設定ユーティリティにより設定する方法で
は,設定ユーティリティが提供するスキップキーの設定
メニューを選択し,表示や音声によるメニューの指示に
従って指定する。
【0029】同様に,例えば区切り文字として,「()
{}[]」を設定する場合,環境ファイル15に直接記
述する方法では,「SET KUGIRI
=(){}[]」とファイル内に記述する。また,音声
出力を起動するコマンドのパラメータを用いて指定する
方法では,コマンドパラメータを用いて,「[起動コマ
ンド名]/KUGIRI=(){}[]」と指定する。
また,設定ユーティリティにより設定する方法では,設
定ユーティリティが提供する区切り文字の設定メニュー
を選択し,表示や音声によるメニューの指示に従って指
定する。
【0030】スキップキーおよび区切り文字の設定は,
両方を同時に指定することも可能である。例えば,スキ
ップキーをデフォルト(既定)のBREAKキーに,区
切り文字を「。.」にそれぞれ指定する場合,コマンド
パラメータを用いた設定は,[起動コマンド名] /K
UGIRI=。.となる。
【0031】また,例えば,スキップキーをリターンキ
ーに,区切り文字を「。.、,」に設定する場合,コマ
ンドパラメータを用いた設定は,[起動コマンド名]
/KEY=RET /KUGIRI=。.、,となる。
【0032】本発明の一実施例におけるシステム構成例
を図6に示す。処理装置20は,CPUおよびメモリな
どからなる。オペレーティング・システム21は,アプ
リケーション・プログラムの起動や,周辺装置に対する
入出力制御を行う。音声出力プログラム22は,図1に
示す音声出力処理手段10を実現するプログラムであ
り,読み飛ばし指示入力手段11,読み飛ばし処理手段
12,環境設定手段13を持つ。この音声出力プログラ
ム22は,起動コマンドによって起動されると処理装置
20内に常駐し,各種アプリケーション30a,30
b,30c,…の実行中,ディスプレイ装置18等への
出力情報について,音声出力装置16により音声出力を
行う。音声出力が行われている間に,入力装置17に予
め設定されたスキップキーが押下されて,読み飛ばし指
示の入力が読み飛ばし指示入力手段11で検出される
と,読み飛ばし処理手段12が動作し,ディスプレイ装
置18の画面に読み飛ばし位置を表示しながら,区切り
文字4を検出するまで,音声出力装置16による音声出
力を中断する。区切り文字4を検出すると,再び音声出
力を行う。
【0033】入力装置17は,音声出力の対象となる文
字列の入力にも使用される。音声出力対象となる文字列
は,外部記憶装置19に記憶されている文書ファイル等
のテキスト情報でもよい。
【0034】環境ファイル15は,音声出力のための環
境情報を記憶し,環境設定手段13により内容が変更さ
れる。オペレーティング・システム21は,音声出力プ
ログラム22やアプリケーション30a,30b,30
c,…の実行を制御するとともに,環境ファイル15,
音声出力装置16,入力装置17,ディスプレイ装置1
8,外部記憶装置19に対する入出力を制御する。音声
出力プログラム22を,オペレーティング・システム2
1の一機能として,オペレーティング・システム21内
に設けてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
音声出力中にスキップキーを押下することにより,任意
の位置から,簡単な操作で何回でも読み飛ばしを行うこ
とができるため,音声出力が不要な部分を即座に指定し
て読み飛ばすことによって,効率的な聞き取りが可能に
なる。
【0036】さらに,区切り文字として,ユーザの所望
する任意の文字を割り当てることができるので,文章
(文字列)に応じた細かな読み飛ばしが可能であり,あ
らゆる種類の文章にも柔軟に対応することができる。
【0037】特に,視覚障害者にとって,出力画面や出
力内容等の把握に長い時間が費やされることが大きな問
題となっていたが,本発明により必要な部分だけを効率
的に把握することができ,情報処理機器の作業における
効率を飛躍的に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例における処理例を示す図であ
る。
【図3】本発明の一実施例における処理例を示す図であ
る。
【図4】本発明の一実施例における読み飛ばし処理のフ
ローチャートである。
【図5】本発明の一実施例におけるスキップキーおよび
区切り文字の設定方法の例を示す図である。
【図6】本発明の一実施例におけるシステム構成例を示
す図である。
【符号の説明】
1 文字バッファ 2 読み飛ばし指示時の出力文字 3 読み飛ばし部分 4 区切り文字 10 音声出力処理手段 11 読み飛ばし指示入力手段 12 読み飛ばし処理手段 13 環境設定手段 15 環境ファイル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字列情報を音声で出力する手段を持つ
    情報処理機器における音声出力処理方式において,音声
    の出力時に読み飛ばし指示を入力する読み飛ばし指示入
    力手段(11)と,読み飛ばし指示の入力により,現在音声
    で出力している文字列における特定の文字または特定の
    場所までの読み飛ばしを行う読み飛ばし処理手段(12)と
    を備えたことを特徴とする音声出力処理方式。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の音声出力処理方式におい
    て,前記読み飛ばし先となる特定の文字は,文章の切れ
    目となる所定の区切り文字の次の文字であることを特徴
    とする音声出力処理方式。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の音声出力処理方式におい
    て,出力対象となる文字列情報は,複数の行からなる文
    字テキストであり,前記読み飛ばし先となる特定の場所
    は,読み飛ばし指示が行われたときに出力中であった行
    の次の行の先頭であることを特徴とする音声出力処理方
    式。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の音声出力処理方式におい
    て,前記読み飛ばし指示の入力は,あらかじめ定められ
    たキーの操作またはユーザが設定したキーの操作で行わ
    れることを特徴とする音声出力処理方式。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の音声出力処理方式におい
    て,読み飛ばし指示を入力するキーの指定または読み飛
    ばし先を定める区切り文字の指定が,所定の環境ファイ
    ル(15),起動コマンドのパラメータまたは設定ユーティ
    リティによって行われることを特徴とする音声出力処理
    方式。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6876969B2 (en) 2000-08-25 2005-04-05 Fujitsu Limited Document read-out apparatus and method and storage medium

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6876969B2 (en) 2000-08-25 2005-04-05 Fujitsu Limited Document read-out apparatus and method and storage medium

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