JPH07114290A - 定着装置の温度制御装置 - Google Patents

定着装置の温度制御装置

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JPH07114290A
JPH07114290A JP26142293A JP26142293A JPH07114290A JP H07114290 A JPH07114290 A JP H07114290A JP 26142293 A JP26142293 A JP 26142293A JP 26142293 A JP26142293 A JP 26142293A JP H07114290 A JPH07114290 A JP H07114290A
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JP
Japan
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temperature
fixing device
roller
temp
paper
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Application number
JP26142293A
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English (en)
Inventor
Yukihiro Aikawa
行浩 相川
Tomoji Ishii
智士 石井
Hiroyuki Sadamori
裕幸 定森
Tsutomu Sugaya
務 菅谷
Junichi Hirobe
潤一 広部
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】制御部は、複写機の定着装置加熱用のヒータへ
の通電をオンオフ制御することにより、所要の制御温度
Tcを目標とする制御を行う。雰囲気温度検出センサS
Aにより検出された雰囲気温度t0 が低いときに、制御
温度Tcが環境補正量D3 分、高くなるように補正し
た。 【効果】用紙の温度が低いと想定される、雰囲気温度が
低いときに、制御温度を高くした。これにより、定着不
良の発生を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、静電式複写機、ファ
クシミリ等の画像形成装置の定着装置に適用され、定着
装置加熱用のヒータをオンオフ制御定着装置の温度制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像形成装置、例えば複写機に
おいては、感光体ドラムに形成した静電潜像をトナー像
に顕像化し、このトナー像を用紙に転写したのち、定着
装置によって、加熱定着させるようにしている。この定
着装置は、圧ローラおよびヒータにより加熱される熱ロ
ーラを含み、両ローラ間を通過する用紙にトナーを加熱
定着させる。
【0003】加熱定着を行うためには、定着装置が所定
の高温に達していることが必要である。このため、複写
機等においては、電源が投入されてから複写が可能とな
るまでに、所定の待ち時間を要し、ユーザにとって不便
であった。そこで、この待ち時間を短縮すること、でき
れば待ち時間をなくすことが要望されている。そのため
には、定着装置を所定の高温まで短時間で加熱する必要
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、省エネの観点か
ら、定着装置を所要時のみに加熱することが好ましい。
この場合にも、複写が開始されてから、定着装置へ用紙
が搬送されてくるまでの非常に短時間の間に、定着装置
を所定の高温まで加熱する必要がある。そこで、定着装
置の急速加熱を可能とするために、本願発明者は、 ヒータの加熱容量を大きくするとともに、 熱ローラや圧ローラを小径とし、ヒータの加熱容量
に対して、熱容量を相対的に小さくする ことを試みてみた。
【0005】しかし、冬等の気温が低いときや、複写開
始初期に、定着不良を発生する場合があった。そこで、
これを防止するために制御温度を高く設定すると、夏等
の気温の高いときや、多数回複写を繰り返した場合に、
高温オフセットを生ずる場合があった。本発明は、上記
課題に鑑みてなされたものであり、環境の影響を受けず
に、高温オフセットや定着不良の発生を防止することが
できる定着装置の温度制御装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、圧ローラおよびヒータによ
り加熱される熱ローラを含み且つ両ローラ間を通過する
用紙にトナーを加熱定着させる、画像形成装置の定着装
置に適用され、熱ローラの温度を検出する熱ローラ温度
検出手段からの信号に基づいて上記ヒータへの通電をオ
ンオフ制御する定着装置の温度制御装置において、上記
定着装置回りの雰囲気温度を検出する雰囲気温度検出手
段、および上記雰囲気温度検出手段により検出された雰
囲気温度に応じて、所要の環境補正量を加算して制御温
度を設定する環境補正部を含むことを特徴とするもので
ある。
【0007】また、請求項2に係る発明は、圧ローラお
よびヒータにより加熱される熱ローラを含み且つ両ロー
ラ間を通過する用紙にトナーを加熱定着させる定着装
置、上記圧ローラおよび熱ローラを含む複数のローラ群
を有する用紙搬送装置、並びに、用紙搬送装置のローラ
群を回転駆動する回転駆動手段を備えた画像形成装置に
適用され、熱ローラの温度を検出する熱ローラ温度検出
手段からの信号に基づいて上記ヒータへの通電をオンオ
フ制御する定着装置の温度制御装置において、上記定着
装置回りの雰囲気温度を検出する雰囲気温度検出手段、
および上記雰囲気温度検出手段により検出された雰囲気
温度に応じて、回転駆動手段の回転速度を調整する回転
速度調整部を含むことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】雰囲気温度が低いときは、用紙の温度も低くて
圧ローラから用紙が奪う熱量が大きく、これが定着不良
を起こす原因と考えた。逆に、雰囲気温度が高いとき
は、用紙の温度も高くて圧ローラから用紙が奪う熱量が
小さく、これが高温オフセットを起こす原因と考えた。
そこで、請求項1に係る発明によれば、定着装置回りの
雰囲気温度に応じて、制御温度を補正することにより、
安定した温度制御を行うようにした。
【0009】また、請求項2に係る発明によれば、雰囲
気温度に応じて、用紙が通過する速度を調整するように
した。これにより、用紙によって奪われる単位時間当た
りの熱量を調整し、ヒータにより供給される単位時間当
たりの熱量との均衡を保つようした。
【0010】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図1は本発明の一実施例に係る定着装置の温度
制御装置を含む、画像形成装置としての複写機の内部構
成を示す概略図である。同図を参照して、この複写機
は、複写機本体1の内部に、透明な原稿載置板上に載
置された原稿を原稿押さえによって押さえた状態で複写
機本体1の上面に沿って移動させる原稿台2、原稿台
2によって移動される原稿を照明し、原稿からの反射光
を感光体ドラム42に導くための光学系3、感光体ド
ラム42に形成された静電潜像を現像装置41により顕
像化した後、用紙に転写する作像部4、および用紙に
転写されたトナー像を加熱定着させる定着装置54を含
み、給紙トレイ61から作像部4を通して複写機本体内
の排出トレイ56に排出する用紙搬送部5等を備えてい
る。
【0011】図示していないが、複写機本体1の上面に
は、複写開始スイッチその他のスイッチ等が配置された
操作部が設けられている。光学系3は、原稿台上を移動
される原稿を照明する光源としての蛍光ランプ31、原
稿移動方向と直交する方向に配列され、原稿からの反射
光を感光体ドラム42上に結像させる複数の結像レンズ
32を備えている。
【0012】作像部4としては、感光体ドラム42の周
囲に、帯電チャージャ43、現像装置41、転写チャー
ジャ44およびクリーニング装置45を、この順に配置
したものである。この作像部4は、帯電チャージャ43
によって均一に帯電した感光体ドラム42の外周面に、
原稿像を結像させて静電潜像を形成した後、当該静電潜
像を現像装置41によってトナー像に顕像化し、転写チ
ャージャ44によってトナー像を用紙に転写し、残留ト
ナーをクリーニング装置45によって回収するようにし
たものである。
【0013】用紙搬送部5は、給紙トレイ61から1枚
ずつ用紙を引き出す、断面半月形の給紙ころ51と、手
差し給紙部60或いは給紙トレイ61からの用紙を先端
を突き当てて、当該用紙を一時的に待機させるレジスト
ローラ53a,53bと、用紙に転写されたトナー像を
定着するための定着装置54に含まれる熱ローラ54a
および圧ローラ54bと、一対の排出ローラ55a,5
5bとを備えている。
【0014】また、用紙搬送部5には、さらに、給紙検
出スイッチ57、排紙検出スイッチ58、熱ローラ温度
検出センサSHおよび雰囲気温度検出センサSAが備え
られている。給紙検出スイッチ57は、レジストローラ
53a,53bの用紙搬送方向上流側に配置されたリミ
ットスイッチからなり、排紙検出スイッチ58は、排出
ローラ55a,55bの用紙搬送方向上流側に配置され
たリミットスイッチからなる。また、熱ローラ温度検出
センサSHは、熱ローラ54aの所定部に配置されたサ
ーミスタからなり、熱ローラ54aの温度を検出する。
雰囲気温度検出センサSAは、複写機本体1の内部で熱
の影響を受けない所定の位置に配置されたサーミスタか
らなり、複写機本体1回りの雰囲気温度を検出する。
【0015】定着装置54は、圧ローラ54bとヒータ
59により加熱される熱ローラ54aとの間を通過する
用紙にトナーを加熱定着させるものである。熱ローラ5
4aは、金属製のローラからなり、内部にカートリッジ
ヒータからなる上記ヒータ59が収容され、このヒータ
59によって加熱される。圧ローラ54bはゴムローラ
からなり、径方向に移動自在に支持されているととも
に、図示しないばね部材によって熱ローラ54a側へ所
定の付勢力で付勢されている。
【0016】図2はこの複写機の電気的構成を示すブロ
ック図である。複写機の各部の動作を制御するための制
御部7には、CPU71、CPU71が実行するプログ
ラムを記憶したROM72およびCPUのワークエリア
などとして用いられるRAM73が備えられている。C
PU71には、複写機本体1の上面に設けられ、複写開
始スイッチ10aを含んだ操作部10、作像部4、用紙
搬送部5、モータ駆動回路MCおよび原稿台移動機構2
0が接続されている。上記モータ駆動回路MCは、原稿
台2、作像部4および用紙搬送部5等を駆動する駆動源
としてのモータMを駆動するものである。モータMによ
って、原稿台移動機構20、作像部4および用紙搬送機
構PDMが同期して駆動されるようになっている。
【0017】用紙搬送部5には、上記の給紙検出スイッ
チ57、排紙検出スイッチ58、熱ローラ温度検出セン
サSHおよび雰囲気温度検出センサSAの他に、ヒータ
59への通電をオンオフするためのリレーRを駆動する
リレー駆動回路RDC、およびモータMの駆動力により
用紙を搬送する用紙搬送機構PDMが含まれており、そ
れぞれCPU71に接続されている。
【0018】CPU71は、ROM72から読み込んだ
プログラムに基づき、定着装置54のヒータ59をオン
オフ制御するが、このときの制御の概念として、複写開
始信号に応じて、ヒータ59に連続通電して、所定の温
度(後述する第1回目オフ温度T1 )まで一気に上昇さ
せるためのウォームアップ制御部(図示せず)と、ウォ
ームアップ完了後、ヒータ59への通電を、経過時間等
を基準に間欠させて所定の制御温度に保持するための通
常制御部(図示せず)を含んでいる。
【0019】そして、上記通常制御部には、処理初期に
おいて、制御温度に初期補正量を加算する初期補正部
(図示せず)、通紙時のみに、制御温度に通紙時補正量
を加算する通紙時補正部(図示せず)、および雰囲気温
度に応じて、制御温度に雰囲気依存補正量を加算する雰
囲気依存補正部(図示せず)が含まれている。この初期
補正部では、上記初期補正量を除々に低くするようにし
ている。また、上記初期補正部は、上記ウォームアップ
制御部の処理開始前の熱ローラ54aの初期検出温度
が、予め定められた初期検出温度よりも低いことを条件
として、処理を行うようにしている。
【0020】そして、このような制御を行う場合の動作
について、図3ないし図5のフローチャート、並びに熱
ローラ54aおよび圧ローラ54bの温度の時間的変化
を示す図6ないし図8を参照して説明する。ステップS
1〜ステップS11は、上記ウォームアップ制御部によ
る処理の流れを示している。複写開始スイッチ10aの
押下げによる複写開始信号の入力に応じて、上記ウォー
ムアップ制御部が処理を開始すると、まず、各検出温度
0,t1 〜t3 等の前回データをクリアする初期設定
が行われ(ステップS1)、熱ローラ温度検出センサS
Hからの信号に基づいて熱ローラの初期温度t1 を読み
込み(ステップS2)、ヒータ59への通電をオンした
(ステップS3)後、タイマをリセットしてカウントを
開始する(ステップS4,5)。
【0021】次に、ステップS6〜ステップS10にお
いて、熱ローラ54aの検出温度t 2 が監視され、熱ロ
ーラ54aの検出温度t2 が第1回目オフ温度T2 に達
するとヒータ59への通電をオフし(ステップS10,
11。図7参照)、上記ウォームアップ制御部による処
理が終了する。一方、ヒータ59への通電のオンから所
定時間が経過(タイマのカウント値Cが予め定められた
値C1 以上になるかで判断)しても、熱ローラの検出温
度t2 が第1回目オフ温度にならない場合は、異常と判
断され(ステップS7,8)、例えば複写機の操作部1
0等に異常の旨を示す表示が行われる。
【0022】上記の第1回目オフ温度T2 は、後の上記
通常制御部による制御温度Tc よりも低く設定されてい
るので、図7に示すように、温度上昇側へのオーバシュ
ート量を小さくすることができる。その結果として、ヒ
ータ59への通電の第1回目のオフ後の、温度下降側へ
のオーバーシュートを抑制することができ、しかも、後
述するように、経過時間と制御温度Tcに基づく間欠制
御を行うので、第1枚目の複写時において、高温オフセ
ット領域および定着不良領域を回避した状態で温度制御
することができる。特に、温度変化が激しくなりやすい
ウォームアップから通常制御への移行段階での複写に対
し、用紙先端部での高温オフセットの回避および用紙後
端部での定着不良の回避をともに達成できる。なお、図
7において、比較のため、上記第1回目オフ温度を低く
しない場合の温度変化を一点鎖線で示したが、温度上昇
側および下降側のオーバシュート量が何れも大きい。
【0023】次に、ステップS12〜ステップS36
は、上記通常制御部による処理を示している。まず、タ
イマをリセットしてカウントを開始し、ヒータ59への
通電回数n=1を記憶する(ステップS12,14)。
ステップS15では、複写終了信号の有無が判断され、
複写終了信号が入力された場合には、ヒータへの通電の
オフを確認して処理を終了する(ステップS16,1
7)。この複写終了信号が出力される場合としては、操
作部10に設定された枚数の複写が終了した場合の他、
複写機の異常により装置を停止させる場合も含まれる。
【0024】上記複写終了信号が入力されない場合に
は、上記通常制御部による処理が続行される。上記ウォ
ームアップ制御部にる処理開始時に検出された熱ローラ
54aの初期検出温度t1 が、予め定められた初期検出
温度T1 よりも低いことを条件として、初期設定された
制御温度T3 に補正値D1(n)を加算し、これを制御温度
c とする(ステップS18、19)。これは、圧ロー
ラ54bの温度が十分に温まりにくい傾向にある、上記
通常制御部の処理初期において、制御温度Tc を高くし
て、定着不良の発生を防止するためである。また、熱ロ
ーラ54aの初期検出温度t1 が高いときには、圧ロー
ラ54bの温度も高いと想定し、この場合には、補正を
行わないようにした。これにより、不要な補正によって
定着温度が高くなり過ぎることを防止することができ
る。
【0025】なお、上記の補正量D1(n)は、ヒータ59
への通電回数nに応じて零まで減少するように関数設定
されている。これは、上記通常制御部による処理開始か
ら時間が経過するにしたがって、圧ローラ54bの温度
は除々に高くなって所定の温度に収束すると考えられる
ので、これに応ずるためである。これにより、圧ローラ
54bが不要な高温になることを防止することができ
る。
【0026】次に、ステップS20,21では、通紙時
であること(定着装置54に用紙が存在すること)を条
件として、制御温度Tcにさらに一定の通紙時補正量D
2 が加味される。排紙検出スイッチ58のオンから、給
紙検出スイッチ57のオフ後所定時間(例えば3秒)経
過するまでの時間領域を通紙時と判断した。このように
通紙時のみ制御温度Tcを高くすることにより、下記の
利点がある。すなわち、熱ローラ54aの熱容量を小さ
く設定した場合、通過する用紙によって圧ローラ54b
の熱が奪われることにより、用紙の後端部で定着不良が
起こるおそれがある。そこで、制御温度Tcを常時高く
することを考えられるが、そうした場合、用紙の先端部
で、高温オフセットが生ずる。これに対して、図6およ
び図8に示すように、通紙時のみ制御温度Tcを高く設
定したので、用紙先端部での高温オフセットの発生と、
用紙後端部での定着不良の発生の双方を防止することが
できる。すなわち、用紙の先端部の通過時では、この通
過時まで制御温度Tcが低く設定されていたため、熱ロ
ーラ54aの温度が低くなり、高温オフセットの発生を
防止することができる。一方、用紙の後端部の通過時
は、熱ローラ54aの温度が高くなるので、定着不良の
発生を防止することができる。
【0027】一方、上記の一定の通紙時補正量D2 をD
2 (x) とし、通紙開始(排紙検出スイッチのオン)から
の経過時間xに応じて、増加するように関数設定するこ
ともできる。これにより、通紙時における、より精度の
良い温度制御が可能となり、上記の高温オフセットおよ
び定着不良の発生を確実に防止することができる。次
に、ステップS22,23では、定着装置回りの雰囲気
温度t0 が読み込まれ、この雰囲気温度t0 に応じた環
境補正量D3 (t0)が制御温度Tcにさらに加味される。
これにより、下記の利点がある。すなわち、雰囲気温度
0 が低いときは、用紙の温度も低くて圧ローラ54b
から用紙が奪う熱量が大きく、これが安定した温度制御
の妨げとなると考えられるので、雰囲気温度t0 に応じ
て、制御温度Tcを補正することにより、安定した温度
制御を行うようにした。
【0028】次に、ヒータ59への通電のオフの確認し
た(ステップS24)後、ステップS25〜ステップS
28において、第1回目オフ(或いは前回ヒータ59
への通電がオフされたとき)からの経過時間が所定時間
(例えば2秒)以上経過すること(タイマによるカウン
ト値Cが所定の値COFF 以上であること)、および熱
ローラ54aの検出温度t3 が制御温度TC よりも低く
なること、の2つの条件が監視される。両条件がともに
満たされて始めて、ヒータ59への通電をオンする(ス
テップS29)。ヒータ59への通電のオフ状態は、最
低2秒間は続くことになる。その後、タイマをリセット
し(ステップS30)、ステップS15へ戻って処理を
繰り返す。
【0029】ヒータ59への通電がオンされている状態
では、ステップS31〜ステップS34において、前
回ヒータ59への通電がオンされてからの経過時間が、
所定時間(例えば1秒)に達すること(タイマによるカ
ウント値Cが所定の値CON以上であること)、および
熱ローラ54aの検出温度t3 が制御温度TC よりも高
くなること、の2つの条件が監視される。両条件のうち
の何れか1つが満たされて始めて、ヒータ59への通電
をオフする(ステップS35)。したがって、ヒータ5
9への通電のオン状態は、最大1秒間は続くことにな
る。その後、ヒータ59への通電回数nをn+1に置き
換えて、タイマをリセットし(ステップS36,3
0)、ステップS15へ戻って処理を繰り返す。
【0030】上記のようにしてステップS15以降のス
テップを繰り返す通常制御において、ヒータ59への通
電が、オン時間又はオフ時間と制御温度Tcとを組み合
わせて間欠制御され、温度変動が抑制される。また、通
常制御の処理初期において、制御温度Tcが高く補正さ
れ、通紙時のみに、制御温度Tcがさらに高く補正さ
れ、しかも、雰囲気温度t0 に応じた補正も行われる。
これにより、より安定した温度制御を行うことができ
る。そして、複写が終了すると、ヒータ59への通電が
オフされている場合は、そのままで、また、ヒータ59
への通電がオンされている場合は、これをオフして、処
理が終了する。これにより、次の複写開始を待つ状態と
なる。
【0031】以上のように、本実施例によれば、用紙の
温度が低いと考えられる雰囲気温度t0 が低いときに、
制御温度Tcが高くなるように補正した。したがって、
安定した温度制御を行うことができ、環境温度すなわ
ち、用紙の初期温度の高低に起因した高温オフセットや
定着不良の発生を防止することができる。図9は、この
発明の他の実施例を示している。同図を参照して、この
実施例の特徴は、モータ駆動回路MC内に、上記雰囲気
温度検出センサSAにより検出された雰囲気温度に応じ
て、モータMの回転速度を調整する回転速度調整部VC
を設けたことにある。この回転速度の調整により、原稿
台移動機構20、作像部4および用紙搬送機構PDMが
全て同じように速度を調整されることになる。上記回転
速度調整部VCとしては、コイル巻き数の異なる複数の
タップを切り換えてモータMへの印加電流を可変するタ
ップ変更方式、その他の公知の速度調整回路を採用する
ことができる。
【0032】この実施例によれば、雰囲気温度に応じ
て、用紙が通過する速度を調整することにより、用紙に
よって奪われる単位時間当たりの熱量を調整し、ヒータ
59により供給される単位時間当たりの熱量との均衡を
保つことができる。したがって、安定した温度制御を行
え、ひいては、環境温度に起因した、高温オフセットや
定着不良の発生を防止することができる。
【0033】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の設
計変更を施すことができる。
【0034】
【発明の効果】請求項1に係る発明の構成によれば、用
紙の温度が低くて圧ローラから用紙が奪う熱量が大きい
と想定される、雰囲気温度が低いときに、制御温度が高
くなるように補正した。したがって、安定した温度制御
を行うことができ、環境温度に起因した、高温オフセッ
トや定着不良の発生を防止することができる。
【0035】また、請求項2に係る発明によれば、雰囲
気温度に応じて、用紙が通過する速度を調整することに
より、用紙によって奪われる単位時間当たりの熱量を調
整し、ヒータにより供給される単位時間当たりの熱量と
の均衡を保つことができ、安定した温度制御を行える。
したがって、環境温度に起因した、高温オフセットや定
着不良の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る定着装置の温度制御
装置を含む複写機の内部構成を示す概念図である。
【図2】複写機の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】定着装置の温度制御の動作のうち、ウォームア
ップ時の動作を示すフローチャートである。
【図4】定着装置の温度制御の動作のうち、通常制御時
の動作を示すためのフローチャートである。
【図5】定着装置の温度制御の動作のうち、通常制御時
の動作を示すためのフローチャートであり、図4のフロ
ーチャートに連続するものである。
【図6】熱ローラおよび圧ローラの温度の時間的変化を
示す図である。
【図7】ウォームアップ制御から通常制御への移行段階
での熱ローラおよび圧ローラの温度の時間的変化を示す
図である。
【図8】通紙時を含む、熱ローラおよび圧ローラの温度
の時間的変化を示す図である。
【図9】この発明の他の実施例に係る複写機の電気的構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 複写機本体 54 定着装置 54a 熱ローラ 54b 圧ローラ 59 ヒータ SH 熱ローラ温度検出センサ SA 雰囲気温度検出センサ 7 制御部 71 CPU 72 ROM TC 制御温度 D1(n) 初期補正量 D2(x) 通紙時補正量 D3(t0) 環境補正量 t0 雰囲気温度 t1 熱ローラの初期検出温度 t2 , 3 熱ローラの現在検出温度 T1 予め定められた初期検出温度 T2 第1回目オフ温度 MC モータ駆動回路 VC 回転速度調整部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、圧ローラおよびヒータによ
り加熱される熱ローラを含み且つ両ローラ間を通過する
用紙にトナーを加熱定着させる、画像形成装置の定着装
置に適用され、熱ローラの温度を検出する熱ローラ温度
検出手段からの信号に基づいて上記ヒータへの通電をオ
ンオフ制御する定着装置の温度制御装置において、上記
定着装置が置かれた環境の雰囲気温度を検出する雰囲気
温度検出手段、および上記雰囲気温度検出手段により検
出された雰囲気温度に応じて、所要の環境補正量を加算
して制御温度を設定する環境補正部を含むことを特徴と
するものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】また、請求項2に係る発明は、圧ローラお
よびヒータにより加熱される熱ローラを含み且つ両ロー
ラ間を通過する用紙にトナーを加熱定着させる定着装
置、上記圧ローラおよび熱ローラを含む複数のローラ群
を有する用紙搬送装置、並びに、用紙搬送装置のローラ
群を回転駆動する回転駆動手段を備えた画像形成装置に
適用され、熱ローラの温度を検出する熱ローラ温度検出
手段からの信号に基づいて上記ヒータへの通電をオンオ
フ制御する定着装置の温度制御装置において、上記定着
装置が置かれた環境の雰囲気温度を検出する雰囲気温度
検出手段、および上記雰囲気温度検出手段により検出さ
れた雰囲気温度に応じて、回転駆動手段の回転速度を調
整する回転速度調整部を含むことを特徴とするものであ
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】また、用紙搬送部5には、さらに、給紙検
出スイッチ57、排紙検出スイッチ58、熱ローラ温度
検出センサSHおよび雰囲気温度検出センサSAが備え
られている。給紙検出スイッチ57は、レジストローラ
53a,53bの用紙搬送方向上流側に配置されたリミ
ットスイッチからなり、排紙検出スイッチ58は、排出
ローラ55a,55bの用紙搬送方向上流側に配置され
たリミットスイッチからなる。また、熱ローラ温度検出
センサSHは、熱ローラ54aの所定部に配置されたサ
ーミスタからなり、熱ローラ54aの温度を検出する。
雰囲気温度検出センサSAは、複写機本体1の内部で熱
の影響を受けない所定の位置に配置されたサーミスタか
らなり、定着装置54が置かれた環境の雰囲気温度を検
出する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】一方、上記の一定の通紙時補正量D2 をD
2 (x) とし、通紙開始(排紙検出スイッチのオン)から
の経過時間xに応じて、増加するように関数設定するこ
ともできる。これにより、通紙時における、より精度の
良い温度制御が可能となり、上記の高温オフセットおよ
び定着不良の発生を確実に防止することができる。次
に、ステップS22,23では、定着装置が置かれた環
の雰囲気温度t0が読み込まれ、この雰囲気温度t0
に応じた環境補正量D3 (t0)が制御温度Tcにさらに加
味される。これにより、下記の利点がある。すなわち、
雰囲気温度t 0 が低いときは、用紙の温度も低くて圧ロ
ーラ54bから用紙が奪う熱量が大きく、これが安定し
た温度制御の妨げとなると考えられるので、雰囲気温度
0 に応じて、制御温度Tcを補正することにより、安
定した温度制御を行うようにした。
フロントページの続き (72)発明者 菅谷 務 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 広部 潤一 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧ローラおよびヒータにより加熱される熱
    ローラを含み且つ両ローラ間を通過する用紙にトナーを
    加熱定着させる、画像形成装置の定着装置に適用され、 熱ローラの温度を検出する熱ローラ温度検出手段からの
    信号に基づいて上記ヒータへの通電をオンオフ制御する
    定着装置の温度制御装置において、 上記定着装置回りの雰囲気温度を検出する雰囲気温度検
    出手段、および上記雰囲気温度検出手段により検出され
    た雰囲気温度に応じて、所要の環境補正量を加算して制
    御温度を設定する環境補正部を含むことを特徴とする定
    着装置の温度制御装置。
  2. 【請求項2】圧ローラおよびヒータにより加熱される熱
    ローラを含み且つ両ローラ間を通過する用紙にトナーを
    加熱定着させる定着装置、 上記圧ローラおよび熱ローラを含む複数のローラ群を有
    する用紙搬送装置、並びに、 用紙搬送装置のローラ群を回転駆動する回転駆動手段を
    備えた画像形成装置に適用され、 熱ローラの温度を検出する熱ローラ温度検出手段からの
    信号に基づいて上記ヒータへの通電をオンオフ制御する
    定着装置の温度制御装置において、 上記定着装置回りの雰囲気温度を検出する雰囲気温度検
    出手段、および上記雰囲気温度検出手段により検出され
    た雰囲気温度に応じて、回転駆動手段の回転速度を調整
    する回転速度調整部を含むことを特徴とする定着装置の
    温度制御装置。
JP26142293A 1993-10-19 1993-10-19 定着装置の温度制御装置 Pending JPH07114290A (ja)

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US08/305,316 US5600406A (en) 1993-10-19 1994-09-15 Fixing temperature control device
GB9419116A GB2283458B (en) 1993-10-19 1994-09-22 Fixing temperature control device
KR1019940026475A KR950012170A (ko) 1993-10-19 1994-10-17 정착온도제어장치
CN94117137A CN1120685A (zh) 1993-10-19 1994-10-18 定影温度控制器件

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002169413A (ja) * 2000-12-01 2002-06-14 Canon Inc 画像形成装置
CN100461027C (zh) * 2005-03-17 2009-02-11 株式会社东芝 加热设备、加热设备控制方法、以及非接触热传感装置
JP2019179144A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 ブラザー工業株式会社 画像形成装置

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