JPH0711397B2 - 火器割当て装置 - Google Patents

火器割当て装置

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JPH0711397B2
JPH0711397B2 JP21948987A JP21948987A JPH0711397B2 JP H0711397 B2 JPH0711397 B2 JP H0711397B2 JP 21948987 A JP21948987 A JP 21948987A JP 21948987 A JP21948987 A JP 21948987A JP H0711397 B2 JPH0711397 B2 JP H0711397B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は火器割当て装置に関し、特に火器の被害を抑制
するように火器割当てを行うことを図った火器割当て装
置に関する。
〔従来の技術〕
防護すべきある特定の領域に航空機または艦船等の脅威
が侵入してきた場合、防護手段として味方の火器に対し
て攻撃すべき対象を適切に指示するということが行われ
る。これが火器割り当てと呼ばれ、その手順は、第6図
に示す如く、レーダセンサ系33などによる目標の位置と
その速度とを含む目標情報と、火器系34からの位置およ
び射程範囲を含む火器情報とをもとに、有効度算出手段
31において目標に対する火器の射撃の有効度を目標と火
器との組合せごとについて求め、その結果を目標・火器
組合せ判定手段32で有効度を総合的に判断し(例えば有
効度の総和が最大となる組合せを作る)火器と目標との
組合せを決定、その結果を表示系35で表示監視するとと
もに火器系34へ伝達する。有効度算出手段31と目標・火
器組合せ判定手段32が火器割当て装置を構成する。
従来、この有効度の算出は、目標情報と火器情報をもと
に目標に対する火器の射撃の可能性を判定し、その判定
の結果、可能性のない場合は有効度を0とし、可能性の
ある場合は、火器が射撃可能な範囲を目標が通過する時
間と火器が射撃可能な範囲に目標が到達するまでの時間
に基づき有効度算出手段31で行なっていた。すなわち、
第2図に示すように、目標Tの位置とその速度Vから
直線と仮定して求めた目標の予測進路Eが、火器Fの位
置を中心とし火器の最大射程距離Rを半径とする火器
の射程範囲Jを通過するか否かを判定し、通過しない場
合には射撃可能性なしとして有効度0とする。予測進路
Eが火器の射程範囲を通過する場合、予測進路Eの火器
の射程範囲への突入点Aおよび離脱点Bを求め、突入点
Aおよび離脱点Bに対する発射対応点C,Dを求める。こ
こで、発射対応点C,Dは、目標Tが発射対応点Cまたは
Dにあるときに火器Fからミサイル、砲弾等の飛翔体を
突入点Aまたは離脱点Bに向って発射すれば目標Tも火
器Fから発射された飛翔体も同時に突入点Aまたは離脱
点Bに達する。すなわち目標Tの突入時または離脱時に
火器Fの最大射程距離Rで目標Tを撃破できる点がこ
れらA,B点である。すなわち、目標Tが発射対応点Cお
よびDの間すなわち火器が射撃可能な範囲を移動する時
間が射撃可能時間Tであり、目標Tが現在の位置から
火器が射程範囲な範囲(発射対応点C)へ到達するまで
の時間が射撃待合せ時間Tである。従って、目標Tが
既に発射対応点Dを通過している場合は火器が射撃可能
な範囲を離脱しているため射撃可能性なしとして有効度
を0とする。これに対し、目標Tが発射対応点Dを通過
していない場合、射撃待合せ時間Tおよび射撃可能時
間Tから(1)式により有効度Mを算出する。
M=M(T,T) ……(1) ただし、有効度Mは射撃可能時間Tに関して増加し、
射撃待合せ時間Tに関しては減少する正の値の関数で
ある。ここで、射撃可能時間Tおよび射撃待合せ時間
は、目標Tが発射対応点Cを通過する前後で次のよ
うに異なる。すなわち、目標Tが発射対応点Cを通過す
る前は、Tは目標Tの位置から発射対応点Cまで目標
Tが移動する時間であり、Tは目標Tが発射対応点C
からDまで移動する時間である。
また、目標が発射対応点Cを通過した後は、Tは0と
し、Tは目標Tの位置から発射対応点Dまで目標Tが
移動する時間である。このように、従来の有効度算出方
式では、目標Tが発射対応点Cを通過した後の有効度は
射撃可能時間Tにのみ依存し、かつ目標Tの進行に伴
いTが減少するため有効度Mも減少する。
したがって、第7図のように2つの火器F1,F2があり目
標Tが火器1F1の発射対応点C1を通過している場合、目
標Tに対する火器1F1の有効度よりも火器2F2の有効度の
方が大きくなる。
すなわち、目標・火器組合せ判定手段32では上記の有効
度に基づき目標Tは火器2F2へ組合されるいわゆる火器
割当てされることになる。
しかし、目標Tと火器1F1の距離は近く、このため火器2
F2が目標Tを射撃する前に火器1F1が目標Tによって爆
撃破壊される危険性も大きくなる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述のように従来の火器割当て装置は、目標が火器の射
撃可能範囲内に到達した後は火器が目標によって爆撃破
壊される危険性を全く考慮せずに火器が射撃可能な時間
のみにより有効度を算出し、この算出結果に基づき目標
・火器組合せ判定を行い火器割当てを行なっていたた
め、目標の爆撃により味方の火器が被害を受ける危険性
があるという問題がある。
本発明の目的は上述した欠点を除去し、射撃の有効度の
みによる火器割当てを行なう前に火器に対する目標の危
険性の有無を判定し、危険性がある場合にはその目標を
優先的にその火器に火器割当てすることにより、目標に
よる火器の破壊の危険性を著しく抑圧しうる火器割当て
装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の火器割当て装置は、レーダ等のセンサにより得
られる飛行目標、地上目標または水上目標等目標の位置
と速度とを含む目標情報信号と、火器の位置および射程
範囲を含む火器情報信号とを入力し、火器に対し射撃す
る目標を割当てる火器割当信号を出力する火器割当装置
において、前記目標の通過予測線が火器火器の射程範囲
から外れる場合と前記火器の射程範囲から離脱する離脱
点で前記火器から発射される飛翔体により前記目標が撃
破され得る離脱側の発射対応点を通過した後にある場合
とのうちいずれか一つを満足しているときは前記目標に
対する前記火器の射撃の有効度を零とする有効度零信号
を出力する射撃可能性判定手段と、前記目標の通過予測
線が前記火器の射程範囲を通過する場合と前記目標が前
記離脱側の発射対応点を通過する前にある場合とのいず
れをも満足しているときは前記目標と前記火器の組合せ
ごとに前記目標の速度の増加に対しては増加し前記目標
と前記火器との距離および前記目標の通過予測線と前記
目標と前記火器とを結ぶ線とのなす角度の増加に対して
は減少する正の関数で表わされる前記火器に対する前記
目標の危険度を示す危険度信号を出力する危険度算出手
段と、前記危険度信号がある一定の閾値以上の場合には
前記目標を前記火器に火器割当てする火器割当て信号を
出力する危険度判定手段と、前記危険度が前記閾値未満
の場合には前記目標と前記火器の組合せごとに前記目標
が前記火器の射程範囲に突入する突入点で前記火器から
発射される飛翔体により撃破され得る突入側の発射対応
点に到達するまでの射撃待合せ時間と前記目標が前記突
入側の発射対応点と前記離脱側の発射対応点の間を移動
する時間である射撃可能時間を算出し前記射撃待合せ時
間の増加に対しては減少し前記射撃可能時間の増加に対
しては増加する正の関数で表わされる前記目標に対する
前記火器の有効度を示す有効度信号を出力する有効度算
出手段と、前記有効度信号から前記有効度の総和が最大
となる唯一の前記火器と前記目標の組合せを判定し前記
唯一の組合せを示す火器割当て信号を出力する目標・火
器組合せ判定手段とを有している。
〔実施例〕
次に、本発明について図面を参照して説明する。
第1図は本発明の一実施例のブロック図である。第1図
に示すように、本発明の一実施例は、目標情報記憶部
1、火器情報記憶部2、射撃可能性判定部3、危険度算
出部4、危険度判定部5、有効度算出部6、有効度バッ
ファ7、目標・火器組合せ判定部8を備えて構成され、
その動作は以下のとおりである。
目標情報記憶部1は、レーダセンサ等から周期的に入力
されるあらかじめ設定された範囲内に存在する少なくと
も1個の目標の位置、速度、番号を含む目標情報信号10
0を入力・記憶し、記憶した目標情報信号100を目標情報
信号102として1目標ずつ順次出力する。目標情報記憶
部1に記憶される目標情報は、目標情報信号100が入力
される周期ごとに更新される。
火器情報記憶部2は、あらかじめ設定された範囲内に存
在する少なくとも1個の火器の位置、射程範囲、番号を
含む火器情報信号101を入力・記憶し、記憶した火器情
報を火器情報信号103として一火器分ずつ順次出力す
る。火器情報記憶部2に記憶される火器情報は、火器の
状況が変化するごとに更新される。
目標情報信号102と火器情報信号103が入力する射撃可能
性判定部3では、火器と目標の組合せごとに射撃可能性
に関する判定を行う。射撃可能性の判定について第2図
を参照して説明する。まず、第一の判定として目標Tの
位置と速度Vから求めた目標の予測進路Eが、火器F
の位置を中心とし最大射程距離Rを半径とする火器F
の射程範囲Jを通過するか否かを判定し、通過しない場
合は射撃可能なしと判定する。
また、第二の判定として、目標の予測進路Eが火器Fの
射程範囲Jを通過する場合、目標の予測進路Eの射撃範
囲Jへの突入点Aおよび離脱点Bを求め、突入点Aおよ
び離脱点Bに対する発射対応点CおよびDを求める。こ
こで、発射対応点CおよびDは目標Tが発射対応点Cま
たはDにあるときに火器Fからミサイル、砲弾等の飛翔
体を突入点Aまたは離脱点Bに向って発射すれば目標T
も火器Fから発射された飛翔体も同時に突入点Aまたは
離脱点Bに達する。すなわち目標Tの突入時または離脱
時に火器Fの最大射程距離Rで目標Tを撃破できる点
であり、発射対応点CおよびDの間Tが火器の射撃可
能な範囲となる。目標Tが既に発射対応点Dを通過して
いる場合は火器が射撃可能な範囲を離脱しているため射
撃可能性なしと判定する。更に、火器がレーダを備えて
いるときは、第三の判定として第一および第二の判定に
先立って、目標Tと火器Fとの距離が火器レーダの捕捉
範囲、一般に火器Fを中心として表わされる円の内側に
あるか否かを判定し、内側にないときは射撃可能性なし
と判定する。以上の第一〜第三の判定を行い、少なくと
も一個の判定において射撃可能性なしとの結果が出たと
きはその火器と目標の組合せについての有効度を0とす
る有効度零信号104を出力する。すべての判定に射撃可
能性ありとの結果が出たときは、その火器と目標の組合
せについての目標・火器情報信号105を出力する。次
に、上述した第一から第一〜第三の判定方法の詳細につ
いて述べる。
まず第一の判定方法は、目標Tの位置を(x,y)、
その速度Vのx,y成分を()、火器の位置
を(x,y)とすれば、等連直線運動と仮定した目標
Tと予測進路Eを(x,y)で表わすと(2)式のように
なる。
(y−y)=()(x−x)……(2) また、射程範囲Jを表わす位置(x,y)は、円となり火
器Fの位置を(x,y)とし、最大射程距離をR1とす
れば(3)式で表わされる。
(x−x+(y−y=R ……(3) ここで(2)および(3)式を連立方程式として解くこ
とにより、解があれば突入点Aおよび離脱点Bが求まり
射撃可能性ありと判定する。解がなければ予測進路Eが
火器の射程範囲Jを通らないので射撃可能性なしと判定
する。
第二の判定方法は、発射対応点C・Dを求めこの間にお
いて目標Tの有無を判定する。まず、突入点Aおよび離
脱点Bを求める。これには(2)式および(3)式の連
立方程式を解きその解を(x1,y1)および(x2,y2)とす
ると、突入点A(x,y)および離脱点B(x,
y)は(4)式のようになる。
つぎに、目標Tが発射対応点Cから速度Vで突入点A
まで到達するのに要する時間と、火器Fから速度V
発射された飛翔体が突入点Aまで到達するのに要する時
間とが等しいと置いて、発射対応点C(x,y)を求
める。また、発射対応点D(x,y)も同様にして求
めこれらの結果を(5)式に示す。
ところが、発射対応点C・Dは目標Tが通過する予測進
路Eの上にあるため、目標Tが攻撃可能範囲(すなわち
発射対応点C・Dの間)から離脱しているかどうかの判
定は、(6)式により行なう。
第三の判定方法は目標Tと火器Fとの距離Rを算出し
((7)式参照)、火器レーダの最大捕捉範囲Rと比
較する。従ってR≦Rのとき捕捉範囲内で射撃可能
性ありと判定し、R>Rのとき捕捉範囲外で射撃可
能性なしと判定する。
これまで述べた説明は従来の方式と同様であるが、以下
が従来の方式とは異る。
射撃可能性ありと判定された目標と火器の組合せごとの
目標・火器情報信号105を入力した危険度算出部4で
は、火器Fに対する目標Tの危険度Kを算出し、これを
危険度信号106として出力する。危険度Kは、第3図に
示すように目標の速度をV、目標Tと火器Fとの距離
をR、目標Tの進行方向と目標からみた火器Fとのな
す角をθとすると(8)式により行う。
K=K(V,R,θ) ……(8) ここで、KはVの増加に対しては増加し、Rおよび
θの増加に対しては減少する正の値の関数である。K
を求める計算式の一例を(9)式に示す。
危険度算出部4から出される危険度信号106が入力され
る危険度判定部5では(10)式により火器に対する目標
の危険の有無を判定する。ここでKはある一定の閾値
である。(10)式による判定の結果 危険ありと判定された場合、その危険度が算出された目
標と火器とを優先的に組合せこの組合せ結果のみを火器
割当て信号107として出力する。危険なしと判定された
場合は、その目標の火器情報信号108を有効度算出部6
へ出力する。
危険なしと判定された目標と火器に関する目標・火器情
報信号108が入力される有効度算出部6では、第2図に
示すような目標Tが発射対応点CおよびDの間すなわち
火器の射撃可能範囲を移動する射撃可能時間Tと目標
Tが現在の位置から発射対応点Cまで移動する射撃待合
せ時間Tを算出する。
射撃可能時間Tは目標Tが突入側の発射対応点Cの通
過前後によって異り(11)式のようになる。
射撃待合せ時間Tは射撃可能時間Tと同様に(12)
式のようになる。
目標が発射対応点Cを通過前後の判定は(13)式で行
う。
およびT算出後、(14)式により目標に対する火
器の有効度Mを算出し有効度信号109を出力する。
M=M(T,T) ……(14) ここでMはTの増加に対しては増加し、Tの増加に
対しては減少する正の値の関数である。有効度Mを求め
る計算式の一例を(15)式に示す。
M=αT+β(TRMAX−T) ……(15) ここで(15)式におけるα,βはそれぞれT,Tに対
する重み付けを調整できるようにするための係数であり
RMAXは探知した目標に対して考えうる最大のTであ
る。
以上説明した有効度算出部6の動作を含め以下に説明す
る有効度バッファ7および目標・火器組合せ判定部8の
動作は従来の方式と同様である。
有効度バッファ7は、目標と火器の組合せごとに順次有
効度算出部6から出力される有効度信号109と射撃可能
性判定部3から出力される有効度零信号104を入力し、
目標と火器の組合せごとの有効度を目標と火器の番号に
対応して記憶し、(16)式に示すような有効度行列を有
効度行列信号110としてまとめて出力する。
有効度行列信号110を入力した目標・火器組合せ判定部
8では、(16)式に示す有効度行列に基づき目標と火器
の適切な組合せを判定する。
組合せ判定は最終的な目標と火器の組合せ結果において
各組合せの有効度の総和が最大となるような組合せを決
定することにより行う。組合せ判定の一実施例を以下に
述べる。
第4図に示すように、有効度行列の各行における最大に
有効度Mと2番目に大きい有効度Mとの有効度差△Mを
算出する。これら各行における△Mに中で最大となる行
における最大のMに対応する目標と火器の組合せをまず
決定する。以下決定された目標と火器の組合せを除き同
様の手順を総当り的にくり返すことにより残りの組合せ
を順次決定していく。決定した目標と火器の組合せ結果
は火器割当て信号107として出力する。
次に、本発明の一実施例の作動について第5図のフロー
チャートを参照してステップごとに説明する。まず、目
標情報信号100を目標情報記憶部1に入力し、各目標ご
とにその位置と速度とを記憶させる(ステップ・
)。また、火器情報信号101を火器情報記憶部2に入
力し、各目標ごとにその位置と射程距離とを記憶させる
(ステップ・)。
射撃可能性判定部3では、目標情報記憶部1と火器情報
記憶部2とから、目標と火器の組合せごとに順次その目
標情報と火器情報とを呼出す(ステップ)。そして、
火器の照準または目標の探索に使用するレーダの有無を
調べ(ステップ)、レーダのある場合は第三の判定を
行い(ステップ)、その結果に射撃可能性がないとき
は(ステップ)、この目標と火器との組合せの有効度
を0とする(ステップ)。次に火器のレーダが無い
(ステップ)ときと、第三の判定(ステップ)によ
り射撃可能性があるときは(ステップ)第一の判定を
行う(ステップ)。その結果に射撃可能性のないとき
は(ステップ)、この目標と火器との組合せの有効度
を0とし(ステップ)、第一の判定(ステップ)に
より攻撃可能性があるときは(ステップ)第二の判定
を行う(ステップ)。その結果に射撃可能性のないと
きは(ステップ)、この目標の火器との組合せの有効
度を0とし(ステップ)、射撃可能性のあるときは
(ステップ)、この目標と火器との組合せについての
目標・火器情報信号105を危険度算出部4に出力する。
また、ステップによりその目標と火器の組合せの有効
度を0としたものについては有効度零信号104を有効度
バッファ7へ出力する。
目標と火器との組合せごとの目標・火器情報信号105を
入力した危険度算出部4では、目標と火器の組合せごと
に危険度Kを算出し(ステップ)、その結果を危険度
信号106として危険度判定部5へ出力する。危険度信号1
06を入力した危険度判定部5では、火器に対する危険の
有無を判定し(ステップ)、危険ありの場合はその危
険度が算出された目標と火器とを優先的に組合せ、その
結果を火器割当て信号107として出力する(ステップ
)。危険なしと判定された場合は、その目標・火器情
報信号108を有効度算出部6へ出力する(ステップ
)。
危険なしと判定された目標と火器に関する目標・火器情
報信号108を入力した有効度算出部6では、目標と火器
の組合せごとに射撃可能時間Tと射撃待合せ時間T
とを算出した後、このT,Tに基づき有効度Mを算出
し、有効度信号109を出力する(ステップ)。有効度
バッファ7では、目標と火器の組合せごとに付着されて
出力される有効度信号108とステップから得られた目
標と火器の組合せごとに付番された有効度零信号104の
うちいずれか1個ずつ記憶され、目標と火器との組合せ
ごとに整理された有効度行列信号110を出力する(ステ
ップ)。有効度行列信号110を入力した目標・火器組
合せ判定部8では、有効度行列に基づき目標と火器の組
合せを判定しその結果を火器割当て信号107として出力
する(ステップ)。
なお、フローチャートのステップ,の動作は目標情
報記憶部1に、またステップ,の動作は火器情報記
憶部2に、ステップ〜の動作は射撃可能性判定部3
に、ステップは危険度算出部4に、ステップ,の
動作は危険度判定部5に、ステップ,,の動作は
それぞれ有効度算出部6、有効度バッファ7、目標・火
器組合せ判定部8に対応している。したがって、データ
入出力インタフェース、プログラムメモリ、データメモ
リ、計算機ユニットなどをデータバスで結んで構成され
る計算機システムを、本実施例の構成の全部または一部
に一括して適用してもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、目標に対し火器が射撃可
能な場合に射撃の有効度のみによる火器割当てを行なう
前に、火器に対する目標の危険性の有無を判定し、危険
性がある場合にはその目標を優先的にその火器の火器割
当てすることにより、目標による火器の被破壊の危険性
を大幅に抑制する火器割当てを行うことができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成を示すブロック図、第
2図は有効度算出を説明するための参考図、第3図は危
険度算出を説明するための参考図、第4図は目標と火器
の組合せ決定を説明するための参考図、第5図は第1図
の実施例の動作フローを示すフローチャート、第6図は
火器割当に必要な一般的構成を示すブロック図、第7図
は従来の火器割当て装置の欠点を説明するための参考図
である。 1……目標情報記憶部、2……火器情報記憶部、3……
射撃可能性判定部、4……危険度算出部、5……危険度
判定部、6……有効度算出部、7……有効度バッファ、
8……目標・火器組合せ判定部、31……有効度算出手
段、32……目標・火器組合せ判定手段、33……レーダセ
ンサ系、34……火器系、35……表示系。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーダ等のセンサにより得られる飛行目
    標、地上目標または水上目標等目標の位置と速度とを含
    む目標情報信号と、火器の位置および射程範囲を含む火
    器情報信号とを入力し、火器に対し射撃する目標を割当
    てる火器割当信号を出力する火器割当て装置において、
    前記目標の通過予測線が前記火器の射程範囲から外れる
    場合と前記火器の射程範囲から離脱する離脱点で前記火
    器から発射される飛翔体により前記目標が撃破され得る
    離脱側の発射対応点を通過した後にある場合とのうちい
    ずれか一つを満足しているときは前記目標に対する前記
    火器の射撃の有効度を零とする有効度零信号を出力する
    射撃可能性判定手段と、前記目標の通過予測線が前記火
    器の射程範囲を通過する場合と前記目標が前記離脱側の
    発射対応点を通過する前にある場合とのいずれをも満足
    しているときは前記目標と前記火器の組合せごとに前記
    目標の速度の増加に対しては増加し前記目標と前記火器
    との距離および前記目標の通過予測線と前記目標と前記
    火器とを結ぶ線とのなす角度の増加に対しては減少する
    正の関数で表わされる前記火器に対する前記目標の危険
    度を示す危険度信号を出力する危険度算出手段と、前記
    危険度信号がある一定の閾値以上の場合には前記目標を
    前記火器に火器割当てする火器割当て信号を出力する危
    険度判定手段と、前記危険度が前記閾値未満の場合には
    前記目標と前記火器の組合せごとに前記目標が前記火器
    の射程範囲に突入する突入点で前記火器から発射される
    飛翔体により撃破され得る突入側の発射対応点に到達す
    るまでの射撃待合せ時間と前記目標が前記突入側の発射
    対応点と前記離脱側の発射対応点の間を移動する時間で
    ある射撃可能時間を算出し前記射撃待合せ時間の増加に
    対しては減少し前記射撃可能時間の増加に対しては増加
    する正の関数で表わされる前記目標に対する前記火器の
    有効度を示す有効度信号を出力する有効度算出手段と、
    前記有効度信号から前記有効度の総和が最大となる唯一
    の前記火器と前記目標の組合せを判定し前記唯一の組合
    せを示す火器割当て信号を出力する目標・火器組合せ判
    定手段とを備えることを特徴とする火器割当て装置。
  2. 【請求項2】前記射撃可能性判定手段において、前記目
    標の位置が前記火器のレーダ等のセンサの捕捉範囲にな
    い場合をも有効度零信号を出力する条件に加え、前記目
    標の位置が前記火器のレーダの捕捉範囲にある場合をも
    射撃可能性ありと判定する条件に加えることを特徴とす
    る特許請求範囲第(1)項記載の火器割当て装置。
JP21948987A 1987-09-01 1987-09-01 火器割当て装置 Expired - Fee Related JPH0711397B2 (ja)

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