JPH07113826A - 負荷電流を無損失で検出する半導体集積回路装置 - Google Patents
負荷電流を無損失で検出する半導体集積回路装置Info
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- JPH07113826A JPH07113826A JP5281961A JP28196193A JPH07113826A JP H07113826 A JPH07113826 A JP H07113826A JP 5281961 A JP5281961 A JP 5281961A JP 28196193 A JP28196193 A JP 28196193A JP H07113826 A JPH07113826 A JP H07113826A
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Abstract
となく、無損失で精度よく負荷電流を検出することがで
きること。負荷電流を検出する際に負荷電流の大きさに
応じてゲインを容易に切り替えることができること。 【構成】 負荷電流制御用パワー・MOS・FET(M
1)と、このFET(M1)に流れる電流を一定の比率
で小電流にミラーする電流センス用パワー・MOS・F
ET(M2)と、これら2つのFET(M1、M2)の
端子電圧を一定にするためのフィードバック回路とを設
けて、FET(M2)により電流検出する。電流センス
用パワー・MOS・FET(M2)に流れる電流をさら
に一定の比率で小電流にミラーする電流ミラー回路と、
当該比率を可変にするために電流ミラー回路の一部をオ
ン・オフするスイッチとを設けて、検出電流のゲインを
切り替え可能にする。
Description
ワー・MOS・ICにおいて、負荷電流を無損失で検出
する半導体集積回路装置に関する。本発明の半導体集積
回路装置は、例えばハードディスクドライブ(HDD)
用3相スピンドルモータドライバやボイスコイルモータ
ドライバ、その他パワー・MOS・ICの切替えにより
負荷を駆動するためのドライバIC等に適用することが
できる。
出する手段としては、従来、図7や図8に示す装置が知
られている。図7の装置では、負荷(Load)に流れ
る負荷電流ILoadのアース側の経路上に精度の良いセン
ス抵抗Rs を介挿し、その両端の電圧VRSH 、VRSL を
取り出すことにより、ILoad=(VRSH −VRSL )/R
s の計算式に基づいて、負荷電流ILoadを検出してい
る。VDDは電源電圧である。
VDD側の経路上に設けたほかは図7の装置と同様の構成
である。これらの図7及び図8において、M1はNチャ
ネル・パワー・MOS・FETを示し、このパワー・M
OS・FET(M1)は、負荷(Load)に流れる電
流のオン/オフ又は大小を制御するためのインテリジェ
ント・パワー・MOS・ICに内蔵される。
しては、図9に示す装置が知られている。この図9の装
置は、SENSEFET(モトローラ社の商品名)と称
されるものであり、パワー・MOS・FET(F)がパ
ワー部F1とセンス部F2に分割され、センス部F2の
オン抵抗とパワー部F1のオン抵抗とが一定の比率で関
係づけられている。そのため、SENSEFET(F)
がターンオンすると、電流の流れはセンス部F2のオン
抵抗とパワー部F1のオン抵抗に反比例して分割され、
センス電流(ミラー電流)IM とソース電流IS の比率
となって現れる。ソース電流IS とセンス電流IM の比
は、電流ミラー比nで規定され、このnは通常は100
0対1のオーダーとされるため、負荷電流はほぼソース
電流ISに等しく、電流ミラー比nも負荷電流とセンス
電流IM の比率を反映したものとなる。
アース端子間に接続することにより、負荷電流の既知部
分は、図7や図8のようにパワー・センス抵抗RS を使
用するときのような大きな電圧損失を生ずることなく電
流検出することができる。このセンス抵抗Rがセンス部
F2のオン抵抗の10%以下であれば検出される電流
は、ほぼ負荷電流÷電流ミラー比、即ちILoad/nとな
る。92はソース端子である。
従来の装置では、負荷(Load)を高い効率で駆動す
るためには、その負荷の両端に十分な電圧を印加するこ
とが必要とされるが、パワー・センス抵抗RS における
電圧降下分の損失が生じ、負荷を駆動する効率が低下し
てしまうという問題がある。特に、電源電圧VDDが低電
圧である場合や負荷電流ILoadを大きくとりたい場合、
又はその両方である場合には、パワー・センス抵抗RS
での電圧損失の占める割合が大きくなるため、負荷駆動
効率の低下が顕著となり、負荷の性能によっては駆動が
不可能となる場合もある。
正確にするためには、センス抵抗Rをセンス部F2のオ
ン抵抗の10%以下と十分に小さくする必要があるが、
そのため取り出し可能なセンス電圧が小さくなり検出し
にくいという問題がある。逆に、十分に大きなセンス電
圧を取り出そうとすると、センス抵抗Rを大きくする必
要があるが、この場合は電流ミラー比nが不正確になる
問題がある。
ブする場合には、回転起動時には定常回転時よりも大き
な負荷電流を流すため、負荷電流を電圧に変換して検出
する際に回転起動時と定常回転時のそれぞれに流れる負
荷電流の大きさに応じてゲインを変えたい場合に、パワ
ー・センス抵抗RS を切り替える必要が生じ、自由度が
低いという問題もある。図9の装置においても同様の問
題がある。
の経路上にセンス抵抗を介挿することなく、無損失で精
度よく負荷電流を検出することができる半導体集積回路
装置を提供することにある。本発明の第2の目的は、負
荷電流を検出する際に負荷電流の大きさに応じてゲイン
を容易に切り替えることができる半導体集積回路装置を
提供することにある。
路装置は、インテリジェント・パワー・MOS・ICに
おいて、負荷電流を制御するためのパワー・MOS・F
ET(M1)と、このパワー・MOS・FET(M1)
に流れる電流を一定の比率で小電流にミラーする電流セ
ンス用パワー・MOS・FET(M2)と、これら2つ
のパワー・MOS・FETの端子電圧を一定にするため
のフィードバック回路とを備えたことを特徴とする。
1において、電流センス用パワー・MOS・FET(M
2)に流れる電流をさらに一定の比率で小電流にミラー
する電流ミラー回路と、当該比率を可変にするために前
記電流ミラー回路の一部をオン・オフするスイッチとを
設けたことを特徴とする。
り2つのパワー・MOS・FET(M1、M2)の端子
電圧が一定化される。従って、負荷電流制御用パワー・
MOS・FET(M1)から電流センス用パワー・MO
S・FET(M2)にミラーされる電流がFET(M
1)とFET(M2)のサイズ比(n対1)で高精度で
決定され、FET(M2)には負荷電流ILoadの1/n
の小電流が安定に流れる。そのため、このFET(M
2)の電流経路に抵抗が十分で検出精度の高いパワー・
センス抵抗を介挿して電流を検出する際に、パワー・セ
ンス抵抗における電力損失を小さく抑制できる。また、
負荷電流制御用パワー・MOS・FET(M1)にはパ
ワー・センス抵抗を介挿する必要がないので、負荷の両
端に印加される電圧の損失が小さい。
ミラー回路の一部をオン・オフすることにより、電流セ
ンス用パワー・MOS・FET(M2)に流れる電流を
さらに異なる比率の小電流にミラーして電流検出を行う
ことができる。従って、例えばモータのように負荷の状
態に応じて負荷電流が大きく変化する場合に、変化した
負荷電流の大きさに対応したゲインで負荷電流を高精度
で検出することができる。
を示し、インテリジェント・パワー・MOS・ICにお
いて、負荷電流を無損失で検出する半導体集積回路装置
の一例である。負荷(Load)のアース側に負荷電流
ILoadを制御するためのパワー・MOS・FET(M
1)が介挿され、このFET(M1)に流れる負荷電流
ILoadを一定の比率で小電流にミラーする電流センス用
パワー・MOS・FET(M2)がコモンゲート接続さ
れている。この実施例のFET(M1)とFET(M
2)は、いずれもnチャネルMOSFETであって特性
が近似したものである。また、M1とM2のサイズ比は
n対1であり、一例においては1000対1である。
3)とによりフィードバック回路1が構成され、このフ
ィードバック回路1により2つのFET(M1、M2)
の端子電圧(ドレイン・ソース間電圧)が一定化され
る。即ち、オペアンプOP1の非反転入力端子がFET
(M1)のドレインに接続され、反転入力端子がFET
(M2)のドレインに接続され、出力端子がFET(M
3)のゲートに接続されている。このFET(M3)の
ソースはFET(M2)のドレインに接続され、FET
(M3)の電源電圧VDD側にパワー・センス抵抗RS が
介挿されている。このフィードバック回路1において
は、オペアンプOP1の非反転入力端子の電圧と反転入
力端子の電圧が常に一定となるように制御される。
MOSFETの電流式は、一般に、リニア領域で動作す
る場合は下記数1、飽和領域で動作する場合は下記数2
で示される。
あってμe ε/d(μe は移動度、εは絶縁体の誘電
率、dは絶縁体の厚さを示す。)、Wはチャネルの幅、
Lはチャネルの長さ、VGSはゲート・ソース間電圧、V
thはしきい値電圧、VDSはドレイン・ソース間電圧を示
す。
を用いて、あるMOS・FETに流れる電流を別のMO
S・FETにミラーする場合には、MOS・FETが飽
和領域で動作するため電流式は上記数2に従い、VDSの
影響を受けずに2つのMOS・FET間のW/Lの比で
電流がミラーされることはよく知られている。
流れる電流を別のパワー・MOS・FETにミラーする
場合には、パワー・MOS・FETはオン抵抗が小さく
設計されるため、通常、VGSはVDSよりもはるかに大き
く、リニア領域で動作することになり電流式は上記数1
に従っている。つまり、IDSはVDSの影響を受けてしま
い、図1のFET(M1)とFET(M2)を流れる電
流の関係式は上記数1より、下記数3のようになる。
(M2)のVDS(M2)とが等しくなるようにすれば
(VDS(M1)=VDS(M2))、FET(M1)のW
/LとFET(M2)のW/Lの比で電流をミラーする
ことができる。従って、オペアンプOP1とMOSFE
T(M3)からなるフィードバック回路1によりフィー
ドバックをかけてFET(M1)とFET(M2)のV
DSを常に等しくすると、FET(M1)とFET(M
2)のサイズ比がn対1であれば、FET(M2)側に
FET(M1)の負荷電流ILoadの1/nの電流が安定
に流れる。
ば、負荷(Load)の電流経路上にはパワー・センス
抵抗を介挿する必要がないため、負荷の両端に印加され
る電圧の損失を生ずることなく、電流センス用FET
(M2)により負荷電流ILoadを高精度で検出すること
ができる。しかも、FET(M2)の電流経路に検出精
度を高めるために十分な抵抗のパワー・センス抵抗RS
を介挿してもFET(M2)に流れる電流が負荷電流の
1/nと小電流であるため、パワー・センス抵抗RS に
よる電力の損失も小さく抑制される。
示し、この例ではFET(M1)とFET(M2)を電
源電圧VDD側に介挿したほかは、図1の実施例と同等で
ある。このようにFET(M1)とFET(M2)を電
源電圧VDD側に介挿しても図1に示した実施例と同様の
作用効果が奏される。
例を示し、インテリジェント・パワー・MOS・ICに
おいて、負荷電流を無損失で検出する半導体集積回路装
置の一例である。この実施例は、図1の実施例におい
て、電流センス用パワー・MOS・FET(M2)に流
れる電流をさらに一定の比率で小電流にミラーする電流
ミラー回路2と、当該比率を可変にするために電流ミラ
ー回路2の一部をオン・オフするスイッチ3とを付加し
たものである。
知のカレントミラー回路を利用して構成されている。即
ち、pチャネルMOS・FET(M4)が電流センス用
パワー・MOS・FET(M2)の電流経路上に介挿さ
れ、このFET(M4)に流れる電流をさらに一定の比
率で小電流にミラーするためのpチャネルMOS・FE
T(M5)及びpチャネルMOS・FET(M6)がそ
れぞれFET(M4)にコモンゲート接続され、FET
(M5)とFET(M6)とがコモンドレイン接続され
ている。そして、スイッチ3を構成するトランスファー
ゲートTG1がFET(M6)のドレイン電流経路上に
介挿されている。このトランスファーゲートTG1はゲ
インコントロール信号によりFET(M6)をオン・オ
フ制御するためのものである。なお、G1はゲートであ
る。また、パワー・センス抵抗RS はFET(M5)の
ドレイン電流経路上に介挿されている。
で小電流にミラーする電流ミラー回路2と当該比率を可
変にするためのスイッチ3を付加しているため、ゲイン
コントロール信号によりスイッチ3をオン・オフ制御す
ることにより、電流ミラー比を切り替えることができ
る。従って、図1の実施例では、電流検出量の自由度が
制限されるが、この実施例では、電流検出量の自由度が
大きく、そのため、パワー・センス抵抗RS を取り替え
たり、切り替えたりすることをせずに、負荷電流が大き
く変化する場合に、変化した負荷電流の大きさに対応し
たゲインで負荷電流を高精度で検出することができる。
イブ(HDD)用スピンドルモータドライバやボイスコ
イルモータドライバに使用されるインテリジェント・パ
ワー・MOS・ICに適用する場合に顕著な効果を奏す
る。即ち、モータの回転起動時には大きな負荷電流を流
し、モータの定常回転時には小さな負荷電流を流すた
め、電流ミラー回路2によりモータの回転起動時には検
出電流を小さく切り替えて検出精度を高くすることがで
きる。
示し、この例は、図2の実施例に対して図3の電流ミラ
ー回路2及びスイッチ3を付加したものである。即ち、
カレントミラー回路を構成するFET(M4)を電流セ
ンス用パワー・MOS・FET(M2)のアース側に接
続した例である。この図4の実施例においても図3の実
施例と同様の作用効果が奏される。
比を切り替える場所をゲート側に変更した場合の実施例
である。即ち、図3では電流ミラー比の切り替えはドレ
イン側で行っているが、この実施例では、2つのトラン
スファーゲート(TG1、TG2)とゲートG1を用い
て、FET(M5、M6)のゲート側で電流ミラー比を
切り替えるようにしている。この実施例においても図3
の実施例と同様の作用効果が奏される。
比を切り替える場所をゲート側に変更した場合の実施例
である。この実施例においても図4の実施例と同様の作
用効果が奏される。
つのFET(M4、M5、M6)からなるカレントミラ
ー回路に対してさらに同様のカレントミラー回路を多段
に接続すれば、ゲインの切り替え段数をさらに増加させ
ることができる。
が、本発明においては、カレントミラー回路を用いて電
流ミラー回路を構成したが、電流ミラー回路は、カレン
トミラー回路を用いる場合に制限されず、他の代替手段
を用いることができる。
る。 (1)負荷電流制御用パワー・MOS・FET(M1)
の電流経路上にはパワー・センス抵抗を介挿する必要が
ないので、負荷の両端に印加される電圧の損失が小さ
い。 (2)電流センス用パワー・MOS・FET(M2)に
流れる電流が小さいので、この電流経路に抵抗が十分で
検出精度の高いパワー・センス抵抗を介挿して電流検出
する際のパワー・センス抵抗における電力損失が小さ
い。 (3)負荷電流の経路とは別の経路に負荷電流をミラー
して検出電流を取り出すため、検出電流を処理する自由
度が高い。 (4)さらに一定の比率で小電流にミラーする電流ミラ
ー回路と当該比率を可変にするためのスイッチを設け
て、電流センス用パワー・MOS・FET(M2)に流
れる電流を異なる比率の小電流にミラーして電流検出を
行うので、負荷電流が大きく変化する場合に変化した負
荷電流の大きさに対応したゲインに切り替えて負荷電流
を高精度で検出することができる。 (5)負荷電流制御用パワー・MOS・FET(M1)
のサイズを電流センス用パワー・MOS・FET(M
2)のサイズよりもはるかに大きくできるので、電流セ
ンス用パワー・MOS・FET(M2)における消費電
力は小さい。
ある。
図である。
ある。
図である。
の説明図である。
の説明図である。
る。
る。
図である。
FET M2 電流センス用パワー・MOS・FET M3 MOS・FET OP1 オペアンプ Load 負荷 1 フィードバック回路 2 電流ミラー回路 3 スイッチ M4、M5、M6 MOS・FET
Claims (2)
- 【請求項1】 インテリジェント・パワー・MOS・I
Cにおいて、負荷電流を制御するためのパワー・MOS
・FET(M1)と、このパワー・MOS・FET(M
1)に流れる電流を一定の比率で小電流にミラーする電
流センス用パワー・MOS・FET(M2)と、これら
2つのパワー・MOS・FETの端子電圧を一定にする
ためのフィードバック回路とを備えたことを特徴とする
負荷電流を無損失で検出する半導体集積回路装置。 - 【請求項2】 請求項1の半導体集積回路装置におい
て、電流センス用パワー・MOS・FET(M2)に流
れる電流をさらに一定の比率で小電流にミラーする電流
ミラー回路と、当該比率を可変にするために前記電流ミ
ラー回路の一部をオン・オフするスイッチとを設けたこ
とを特徴とする負荷電流を無損失で検出する半導体集積
回路装置。
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