JPH07113760A - 欠陥検査装置 - Google Patents

欠陥検査装置

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JPH07113760A
JPH07113760A JP5256601A JP25660193A JPH07113760A JP H07113760 A JPH07113760 A JP H07113760A JP 5256601 A JP5256601 A JP 5256601A JP 25660193 A JP25660193 A JP 25660193A JP H07113760 A JPH07113760 A JP H07113760A
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JP5256601A
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Inventor
Fumitomo Hayano
史倫 早野
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Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被検物の本来のパターンの密集度や形状等の
条件に依らずに、欠陥のみを検出する。 【構成】 光ビーム106を被検査物100に照射し、
被検査物100からの光を受光レンズ108、視野絞り
109及びレンズ110を介してフーリエ変換する。こ
のフーリエ変換面上にシャッター111を配置し、シャ
ッター111上にそれぞれV字形の開口116,117
を有する遮光板112,114をX方向に移動自在に配
置する。開口116,117が重なった領域である開口
120A,120Bの内シャッター111で選択された
開口を通過した光束を、レンズ126により逆フーリエ
変換して撮像素子127の撮像面に欠陥像を結像する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、欠陥検査装置に関し、
特に例えば半導体素子等をフォトリソグラフィ技術を用
いて製造する際に使用される露光用マスク、レチクル、
若しくは露光後のウエハ、又は光ディスク等のガラス基
板、鉄板、若しくはメッシュ等の規則的(周期的)な構
造を有する被検物上の異物や欠陥等を検査する際に適用
して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体素子等をフォトリソグラ
フィ技術を用いて製造する際に使用される露光用マス
ク、レチクル、若しくは露光後のウエハ、又は光ディス
ク等のガラス基板、鉄板、若しくはメッシュ等の規則的
(周期的)な構造を有する被検物上の欠陥(異物を含
む)を検査する際に欠陥検査装置が使用されている。
【0003】図12は、従来の欠陥検査装置を示し、こ
の図12において、光源1から射出された光ビームL1
は、振動ミラー(ガルバノスキャナミラー、又はポリゴ
ンスキャナミラー)2により偏向させられて走査レンズ
3に入射し、この走査レンズ3から射出された光ビーム
L2が、被検査面4上の走査線5上を走査する。この際
に、光ビームL2の走査速度よりも遅い速度で、被検査
面4をその走査線5に垂直なR方向に移動させると、光
ビームL2により被検査面4上の全面を走査することが
できる。この場合、被検査面4上の異物等の欠陥6が存
在する領域に光ビームL2が照射されると、散乱光L3
が発生する。また、被検査面4上に異物等の欠陥とは異
なる、例えばレチクル上の回路パターン、ウエハ上の回
路パターン、又は光ディスクのグルーブ等の周期的な構
造(以下、「パターン」と総称する)7が存在する領域
に光ビームL2が照射されると、そのパターン7から
は、回折光L4が発生する。
【0004】しかし、欠陥検査装置で検出すべき対象
は、被検査面4に元々存在するパターン7ではなく、本
来存在すべきでない欠陥6である。従って、パターンと
欠陥とを区別して欠陥のみを検出しなければならない。
そのため、図12においては、受光器8、9及び10が
相異なる方向から走査線5に対向するように配置されて
いる。異物等の欠陥6から発生する散乱光L3はほとん
ど全方向に向かって発生する等方的散乱光であるのに対
して、パターン7から発生する回折光L4は回折によっ
て生じるために、空間的に離散的な方向に射出される光
(指向性の強い光)である。このような性質の違いを利
用して、受光器8、9及び10の内で1つでも光を検出
しない受光器が存在する場合には、その光はパターンか
らの回折光であると判断する。これにより、パターン7
と区別して欠陥6のみを検出することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き従来の欠陥検査装置においては、被検査面4上のパ
ターンの密集度や形状によっては、パターンからの回折
光であっても全ての受光器8、9及び10に光が入射し
て、誤って欠陥と判断する場合があるという不都合があ
った。
【0006】本発明は斯かる点に鑑み、被検物の本来の
パターンの密集度や形状等の条件に依らずに、欠陥のみ
を検出できる欠陥検査装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による欠陥検査装
置は、例えば図7に示すように、被検物(100)に検
査用の光を照射する光照射手段(105)と、その被検
物からの光を集光する集光光学系とを有し、このように
集光された光を用いてその被検物の欠陥を検査する装置
において、被検物(100)からの光をフーリエ変換す
る第1変換光学系(110)と、この第1変換光学系に
よるフーリエ変換面上の異なる2つの位置に、それぞれ
被検物(100)からの光を通過させる開口(120
A,120B)を設定する開口設定手段(112,11
4)と、それら2つの開口を通過した光をそれぞれ逆フ
ーリエ変換する第2変換光学系(126)とを備え、こ
の第2変換光学系により結像された被検物(100)の
2つの共役像に基づいて、被検物(100)の欠陥を検
出するものである。
【0008】この場合、2つの開口(120A,120
B)を通過した光を光電変換する光電変換手段(121
〜123)と、この光電変換手段の出力信号が最小にな
るように、被検物(100)のフーリエ変換パターンと
2つの開口(120A,120B)との相対位置関係を
変化させる相対位置可変手段(113,115)と、を
設けることが望ましい。
【0009】また、2つの開口(120A,120B)
を、その第1変換光学系によるフーリエ変換面上で、そ
の光照射手段により被検物(100)に照射される光の
主光線の入射面に対してほぼ対称な位置に設定すること
が望ましい。また、その第2変換光学系は、2つの開口
(120A,120B)を通過した光をそれぞれ独立に
逆フーリエ変換する2つの逆フーリエ変換光学系を有す
ることが望ましい。
【0010】また、被検物(100)の2つの共役像を
観察する観察手段(127)を設けることが望ましい。
その観察手段(127)の一例は、被検物(100)の
2つの共役像を撮像する撮像手段である。
【0011】
【作用】図1〜図6を参照して本発明の基礎となる光学
原理につき説明する。図1において、XY平面上の被検
査面11に対して光ビームLが照射される。但し、ここ
では説明を簡略化するため、被検査面11が少なくとも
部分的に光を透過する物体であり、被検査面11の裏面
方向から垂直に(Z軸に平行に)光ビームLが入射する
ものとする。
【0012】被検査面11から光ビームLが射出される
方向に、受光レンズ12が配置され、受光レンズ12の
像側の瞳面P1には、被検査面11上のパターン13の
フーリエ変換像13Fが形成される。受光レンズ12の
瞳面P1はフーリエ変換面とも呼ばれる。更に、瞳面P
1から光ビームが射出される方向にレンズ14が配置さ
れ、レンズ14により瞳面P1と共役な第2の瞳面P2
上にそのフーリエ変換像13Fの縮小像が結像される。
第2の瞳面P2に受光器15の受光面が配置され、受光
器15により、第2の瞳面P2上の縮小像が光電変換さ
れる。この場合、被検査面11と、受光レンズ12及び
レンズ14に関して共役となる位置11Cは第2の瞳面
P2とは異なっている。
【0013】図1では、瞳面P1の位置には何らかの光
学素子が置かれている訳ではなく、瞳面P1は仮想的平
面である。即ち、図1の構成では、被検査面11上の光
学情報の全てが受光器15に入射するため、このままで
は被検査面11上の本来のパターン13の光学情報と共
に、仮に欠陥が存在している場合にはその欠陥の光学情
報も受光器15に入射する。従って、欠陥とパターンと
を区別して欠陥のみを検出することは困難である。同様
に、被検査面11と共役な位置11Cにおいても、本来
のパターンと欠陥とが混じって観察されるので、欠陥の
みを観察することはできない。
【0014】そこで、本発明では図2のように構成す
る。図1と同じ部分に同一符号を付して示す図2におい
て、被検査面11、受光レンズ12、瞳面P1、レンズ
14、第2の瞳面P2、及び受光器15の光学的位置関
係は図1と同じである。図2においては更に開口16を
有する遮光板17が瞳面P1内に設けられている。この
時瞳面P1に形成されるパターン13のフーリエ変換像
13F(図1参照)と、開口16との相対位置を変化さ
せると、フーリエ変換変換像13Fの内の光スポットが
開口16内に存在しない場合や、あるいは、光スポット
が開口16内に存在してもその光スポットの光量が弱い
場合等が起こり得る。これに対して、被検査面11上に
存在する異物等の欠陥から生じる散乱光は既述したよう
に等方的に発生するので、そのようにフーリエ変換像1
3Fと開口16との相対位置を変化させても、開口16
を通過する散乱光の光量の増減は緩やかか、あるいはそ
の開口16を透過する散乱光の光量はほとんど変化しな
い。この特性を利用して欠陥とパターンとを区別して欠
陥のみを検出する。
【0015】このとき、開口16を通過する光は、瞳共
役位置にある受光器15で検出される。受光器15の光
電変換信号Sが最も小さくなるようにフーリエ変換像1
3Fと開口16との相対位置を決定すれば、そのときに
はフーリエ変換像13Fのスポットが開口16を通らな
いか、通ってもその光量が少ないことになり、相対的に
フーリエ変換像13Fよりも、欠陥からの光学情報がよ
り多く開口16を通ることになる。このとき、被検査面
11とほぼ共役な位置11Cにおいて、その開口16を
通過した光を用いて被検査面11の像を観測すれば、欠
陥のみを検出することができる。観測手段としては電荷
結合型撮像デバイス(CCD)等の撮像手段を用いても
よく、目視観察でもよい。
【0016】前記のように、フーリエ変換像13Fと開
口16との相対位置を変化させる相対位置可変手段には
大別して2つの手段がある。第1の手段は、瞳面P1の
面内で遮光板17を動かして開口16の位置を変化させ
る駆動手段である。第2の手段は、開口16の位置は固
定したままで光ビームLの入射ベクトル、即ち被検査面
11に対する入射方向や入射角度を変化させる入射方向
可変手段である。前者を図3を参照して説明し、後者を
図4を参照して説明する。
【0017】図3(a)は、図1及び図2の瞳面P1
を、この瞳面P1に垂直な方向からみた状態を示し、図
3(a)において、13Fが図1のパターン13のフー
リエ変換像であり、開口16は図2の遮光板17の一部
である。瞳面P1上の与えられた原点POに対する開口
16の位置を表す位置ベクトル〈C〉としたとき、図2
の受光器15の光電変換信号Sは、位置ベクトル〈C〉
の変化に対して、図3(b)に示すように変化する。即
ち、フーリエ変換像13Fの光スポットが開口16を通
過するときに光電変換信号Sは大きくなるが、そうでな
い場合には、パターン13以外の欠陥情報が、開口16
を透過するので、光電変換信号Sは小さい。
【0018】そのため、図3(b)の光電変換信号Sの
最小値Smin を検出すれば欠陥のみを検出することがで
きる。具体的には、所定の欠陥に対する1対の閾値S
TH1 及びSTH2(STH2 >STH1 >0)を定めておき、そ
の光電変換信号Sの最小値Smi n が次式を充たすときに
は、その欠陥があるものと判定する。 STH1 ≦Smin ≦STH2 この際に、最小値Smin には被検査面11の本来のパタ
ーン13の影響がほとんど無いため、そのパターン13
に依らず正確に欠陥のみを検出することができる。
【0019】次に、図4を参照して光ビームLの入射ベ
クトルが変化した場合について説明する。図4におい
て、光ビームLの初期の入射ベクトル(被検査面11に
入射する光ビームLに平行な単位長さのベクトル)を
〈e0 〉としたときに、瞳面P1上にはパターン13の
0次回折光のスポット18が形成される。瞳面P1上に
固定された開口16に対するスポット18の位置ベクト
ルを〈C0 〉とする。
【0020】そして、入射する光ビームLの被検査面1
1に対する入射方向や入射角度を変えると、入射ベクト
ルは〈e′〉となる。このとき、瞳面P1上の0次回折
光のスポットは18′となり、そのスポット18′の開
口16に対する位置ベクトルは、〈C′〉となるが、
〈C0 〉≠〈C′〉である。即ち、図3に示したような
開口16の位置を変えた場合と全く同様に、位置ベクト
ル〈C0 〉が変化するので、入射ベクトル、即ち入射方
向を変えることによっても欠陥の光学情報のみを得るこ
とができる。
【0021】また、図2において、被検査面11を回転
させると、瞳面P1上で被検査面11のパターン13の
フーリエ変換パターン13Fが回転する。従って、被検
査面11を回転させることによっても、図3の位置ベク
トル〈C〉が変化することになり、欠陥の光学情報のみ
を得ることができる。次に、図3(a)に示すように、
被検査面上のパターン13のフーリエ変換像13Fの光
スポット間に開口16が設けられる場合は多くない。例
えば、パターン13の周期ピッチが大きい(パターンが
粗い)場合は、フーリエ変換面での回折光のスポットの
間隔は、そのピッチにほぼ反比例して小さくなるため、
開口16を通過する光スポットが存在する。従って、単
に開口16を通過する光量が最小になるようにフーリエ
変換像13Fと開口16との相対位置を変えても、開口
16内に常に本来のパターン13からの回折光のスポッ
ト光が存在して、欠陥からの光のみを抽出することが困
難になる。
【0022】これを回避する有効な手法としては、開口
16を回折光のなるべく高次側に設ける手法がある。こ
れは、光学の回折理論から明らかなように、回折光は0
次光が最も光量が強く、高次になる程回折光量は小さく
なるため、開口16を通過した回折光も次数が高ければ
光量が弱く、従って、同じく開口16を通過してくる欠
陥からの光学情報に比べてパターン13からの回折光の
影響を小さくして、欠陥の検出能力を上げることができ
るからである。
【0023】しかし、これでも依然として残る問題のあ
ることが、本発明者によって確認された。第1の問題
は、欠陥によっては光を照射したときに発生する散乱光
に方向依存性(これを「散乱指向性」という)を有する
ものがあり、等方的に光が散乱しない欠陥もあるという
ことである。このため、欠陥からの散乱光量に応じて、
欠陥の大きさを判定する際、大きい欠陥でも開口16を
通る散乱光量が弱くなり、小さいサイズの欠陥と判定し
てしまう場合があるという不都合が生ずる。
【0024】第2の問題は、図5(a)のような同心円
パターン21が被検物上の光照射領域22中に含まれて
いる場合、この同心円パターン21の回折光に埋もれ
て、本来のパターン上の欠陥の検出が困難になることで
ある。図5(a)のように、本来のパターンである格子
パターン20と同心円パターン21とが1つの光照射領
域22の中に含まれると、フーリエ変換パターンは、図
5(b)のようになる。図5(b)において、格子点2
3の集合が、格子パターン20からの回折光のフーリエ
変換像であり、円弧パターン24の集合が同心円パター
ン21からの回折光のフーリエ変換像である。図5
(b)のフーリエ変換面上で、開口25Aの位置をこの
開口を通過する光量が最小となるように決定し、それが
破線で示す位置であったとき、開口25Aを僅かながら
でも同心円パターン21からの回折光が通る。従って、
逆フーリエ変換(即ち、再結像された)後の像には、図
5(c)のように、同心円パターンの内の或る角度成分
のパターン28のみが残ってしまい、仮に、残像として
のパターン28の中に欠陥の像27が存在していた場合
は、その欠陥の像27の検出が難しくなる。なお、図5
(c)及び(d)において、図5(a)の光照射領域2
2と共役な領域を領域22Pで表している。
【0025】上記第1及び第2の問題を解決するため、
本発明では、図5(b)に示すようにフーリエ変換面上
に2個の開口25A及び25Bを設けた。しかも、これ
らの開口25A,25Bはフーリエ変換面において、必
ず入射光の主光線(このフーリエ変換面への投影像を図
5(a)の像26で示す)の入射面に対して対称な位置
関係を保ちながら、且つそれら開口を通過する光量が最
小となるように位置が決定される。
【0026】このように2個の開口25A,25Bが使
用されるため、上述の第1の問題点はほぼ解消される。
なぜなら、そもそも開口25A,25Bは、既述したよ
うに高次数の回折光側に設けられる。つまり、フーリエ
変換面上に設けられる開口25A,25Bは、入射光の
入射面から離れる方向に設けられるので、2個の開口の
間隔は自ずと離れる。従って、2個の開口25A,25
Bは、入射面に対して対称ではあるが、フーリエ変換面
上の原点(0次光)に比較的開いた異なる方向から臨む
ことになる。従って、散乱指向性のある欠陥に対して
は、たとえ片方の開口25Aに入る散乱光が欠陥の大き
さの割合に弱くても、もう一方の開口25Bには欠陥の
大きさに応じた散乱光が入るので、2つの開口を通過す
る散乱光量から正確な欠陥サイズを判定できる。
【0027】その様子を図6に示す。図6において、被
検物30に検査用の光31を斜めに照射する。光31の
主光線の成す入射面をXZ平面とする。被検物30上の
欠陥からの散乱光は集光レンズ32で集められ、フーリ
エ変換面上に設けられた遮光板35上の2つの開口33
A,33Bを通る。開口33A,33Bは、X軸に対し
て対称に位置決めされている(図6では位置決めされた
後の状態を示す)。開口33A,33Bをそれぞれ通過
する光束34A,34Bは、XZ平面に対称な方向に被
検物30から射出されているので、光束34A及び34
Bとの間に欠陥からの散乱光量に差があっても、何れか
一方の光束には欠陥サイズに応じた散乱光が入ることに
なる。
【0028】次に、第2の問題も解消される理由を再び
図5を参照して説明する。図5(a)において、像26
で示す方向から光ビームが斜めに入射しているとする。
そして、フーリエ変換面上では、その光ビームの主光線
の入射面とフーリエ変換面との交線を、図5(b)のX
軸であるとする。このとき、開口25AとX軸に関して
対称に開口25Bが存在しているとき、開口25Aのみ
を通った光を再結像すると、既述したように図5(c)
のような像になるが、開口25Bのみを通った光を再結
像すると、図5(d)に示すように、同心円パターンの
内で図5(c)とは入射面に対して対称な部分が光る像
29になる。即ち、開口25Aを通過した光束と開口2
5Bを通過した光束とを交互に結像すると、同心円パタ
ーン21の像の内の或る部分が光るが、その光る部分
(同心円パターン21の像の或る方向の部分パターン、
又は或る開き角を有する扇状の部分)が互いに異なるた
め、図5(c)ではパターン28中に埋もれていた欠陥
の像27を、図5(d)では正確に検出することができ
る。
【0029】また、図5(a)の同心円パターン21上
に指向性欠陥が存在している場合も想定できる。この場
合、図5(c)の状態の方が図5(d)の状態よりも欠
陥の像27の光量が大きいか、又は逆になることが考え
られる。このときは、開口25A及び25Bを交互に開
閉したり、開口25A及び25Bを両方とも開ける(光
を通す状態にする)ようにすると、同心円パターン21
と区別して、欠陥の存在が分かる。また、欠陥の大きさ
も、単独に5図(c)の状態を観察したり、図5(d)
の状態を観察するときに比べて判断し易くなる。また、
2つの開口25A,25Bを交互に開閉することによ
り、欠陥が指向性を有しているか否かが分かり、欠陥の
種類の判別ができると共に、更に高い観察倍率に切り換
えて欠陥を観察するかどうかを判断するのに役立つ。
【0030】また、例えば図6において、2つの開口3
3A及び33Bを通過した光をそれぞれ独立にフーリエ
変換する逆フーリエ変換光学系を設けると、2つの開口
33A及び33Bを通過した光束により被検物の2つの
共役像が得られる。これら2つの共役像は、結像に寄与
するフーリエ変換成分が異なるため、何れかの共役像に
より欠陥を識別することができる。また、2つの共役像
の相違からその欠陥からの散乱光の指向性の有無等を評
価できる。
【0031】更に、2つの開口33A,33Bを通過し
た光による被検物30の共役像を観察する観察手段を設
けた場合には、実際の共役像の状態を観察しながら例え
ば2つの開口33A,33Bの位置を最適化できる。
【0032】
【実施例】以下、本発明による欠陥検査装置の一実施例
につき図7〜図10を参照して説明する。図7は本実施
例の欠陥検査装置の構成を示し、この図7において、被
検査物100の表面には回路パターン等のパターン10
1が形成されている。被検査物100は、駆動部102
及び103を用いて、それぞれX方向及びY方向に移動
自在なステージ104上に載置されている。被検査物1
00の表面の検査領域107には、光源105から射出
された光ビーム106が照射され、光ビーム106の主
光線の入射面はXZ平面となっている。
【0033】検査領域107から発生するパターン10
1の回折光、及び不図示の欠陥から発生する散乱光は、
先ず受光レンズ108で集光され、結像面(検査領域1
07と共役な面)に設けられた視野絞り109の開口を
通過した後、レンズ110に入射する。受光レンズ10
8及びレンズ110よりなるレンズ系の瞳面(フーリエ
変換面)、又はその瞳面の近傍の位置にシャッター11
1が設けられている。そのシャッター111の上に密着
するように、2枚の遮光板112及び114がX方向に
移動自在に配置され、遮光板112及び114にはそれ
ぞれ互いに逆方向のV字状の開口116及び117が形
成されている。開口116及び117が重なった2箇所
の部分が、被検査物100からの光のフーリエ変換パタ
ーンの光束が通過する開口120A及び120Bとなっ
ている。そして、駆動部113及び115がそれぞれ遮
光板112及び114をX方向に移動させることによ
り、開口120A及び120BのX方向の位置、及びX
方向に垂直なY方向の間隔が変化する。
【0034】また、シャッター111は、受光レンズ1
08の光軸AXを通りX軸に平行な直線で分割された2
枚のシャッター板111A,111B及びシャッター駆
動部130A,130Bから構成されている。シャッタ
ー駆動部130A及び130Bは、Z軸に平行な軸を中
心としてそれぞれシャッター板111A及び111Bを
矢印RA及びRBの方向(又は逆方向に)に開閉する。
駆動部130A及び130Bの制御は、それぞれシャッ
ター制御部131に設けられたスイッチ132A及び1
32Bにより行われる。スイッチ132Aをオンにする
と、シャッター駆動部130Aによりシャッター板11
1Aが矢印RAの方向に回転して開口120Aを光が通
過する状態(以下、「開状態」と呼ぶ)になる。逆に、
スイッチ132Aをオフにすると、シャッター板111
Aは矢印RAと逆の方向に回転して閉じ、開口120A
を光が通れない状態(以下、「閉状態」と呼ぶ)にな
る。
【0035】一方、スイッチ132Bはシャッター板1
11Bに対して同様の制御を行い、スイッチ132Bを
オンにすると開口120Bが開状態になり、スイッチ1
32Bをオフにすると開口120Bが閉状態になる。ス
イッチ132Aと132Bとは独立している。従って、
シャッター板111A及び111Bは互いに独立して動
作するため、開口120A及び120Bは互いに独立に
開状態又は閉状態になる。
【0036】ここで、本実施例において遮光板112及
び114により形成される2個の開口120A及び12
0Bの位置の制御方法につき図8を参照して説明する。
先ず、上述のように本実施例では、V字形の開口116
を有する遮光板112、この遮光板112をX方向に駆
動する駆動部113、開口116と逆方向のV字形の開
口117を有する遮光板114、及びこの遮光板114
をX方向に駆動する駆動部115から開口設定移動手段
が構成されている。
【0037】図7と同一部材に同一符号を付した図8に
おいて、V字形の開口116及び117はそれぞれ図7
の光軸AXを通りX軸に平行な直線に対称にV字形を成
しているが、開口116及び117は互いにV字の上下
が逆になっている。遮光板112及び114は瞳面上で
重なり合っており、駆動部113及び115はそれぞれ
独立に遮光板112及び114をX方向に駆動できる。
この際、V字形の開口116及び117が重なり合った
領域、即ち光が透過する矩形(より正確には菱形)の開
口120A,120Bが必ず存在する領域内で遮光板1
12,114は駆動される。即ち、図9に示すように、
V字形の開口116,117が重なり合わないと光は全
て遮光されてしまうが、この図9に示すような状態が起
こらないように駆動部113,115が制御される。
【0038】例えば、図8(a)の状態から矩形の開口
120A,120Bの位置を対称にY方向に移動させた
いときは(開口120A,120Bの間隔を変えたいと
きは)、駆動部113,115を介して、図8(b)の
ように遮光板112と遮光板114とのX方向の位置関
係を変えればよい。また、図8(a)の状態から矩形の
開口120A,120BをX方向に移動させたいとき
は、図8(c)に示すように、遮光板112及び114
を一体としてX方向に移動すればよい。何れの場合で
も、図7の光軸AXを通りX軸に平行な直線に対称にV
字形の開口116,117が設けられるため、矩形の開
口120A,120Bもそれらの位置に依らず、光軸A
Xを通りX軸に平行な直線、即ち、光ビーム106の入
射面に対して対称な位置関係を保って移動する。
【0039】図7に戻り、矩形の開口120A,120
Bを透過した後の光束は、光路中に設けられたハーフミ
ラー121で2分割され、ハーフミラー121で反射さ
れた光束はレンズ122を透過した後、SPD(シリコ
ンフォトダイオード)やフォトマルチプライアー等の光
電検出器123の受光面に入射する。光電検出器123
の受光面は矩形の開口120A及び120Bとほぼ共役
な位置に配置されている。但し、光電検出器123で
は、矩形の開口120A及び120Bの内の一方の開口
を通ってくる光束だけを受光するような構成にしてもよ
い。なぜならば、パターン101からの回折光は、例え
ば図5(b)に示したように、光ビーム106の入射面
に対称であるからである。
【0040】そして、光電検出器123の出力信号(入
射した光量に比例した電気信号)S1に基づいて、出力
信号S1が最小となるように駆動部113及び115を
介して、矩形の開口120A及び120Bの瞳面上での
位置(X方向、Y方向の位置)を決定し、その位置で遮
光板112及び114を固定する。この状態が、矩形の
開口120A及び120Bを通るパターン101からの
回折光が最も弱くなる位置である。
【0041】一方、ハーフミラー121を透過した2光
束(矩形の開口120A及び120Bを通った光束)
は、レンズ126により2次元CCD等の撮像素子12
7の撮像面に欠陥の像を結像する。また、レンズ126
と撮像素子127との間にハーフミラー128が配置さ
れ、ハーフミラー128で反射された光束が接眼レンズ
129に向かう。位置Aから接眼レンズ129を介して
欠陥の像を観察することができる。これと並行して、撮
像素子127の撮像信号を処理することにより欠陥の位
置、及び大きさの検出もできる。
【0042】例えば、撮像素子127の撮像信号(2次
元に配列した撮像画素の各撮像画素の光電変換信号)に
対し、所定の閾値(電圧)以上の信号を有効とするよう
にしておけば、欠陥部のみを検出することができる。そ
のときの撮像素子127上の欠陥位置(撮像素子127
の視野内のX座標、Y座標)とその視野の位置(ステー
ジ104のX座標、Y座標)とにより、被検査物100
上の欠陥の位置が分かる。また、欠陥の大きさと、欠陥
から発生する散乱光量とには相関があり、大きい欠陥程
散乱光量が大きいので、撮像信号の大小により、欠陥の
大小が判定できる。従って、欠陥の位置と大きさとを不
図示のCRTディスプレイ上に2次元マップとして表示
することができる。この際に、欠陥の大小は色分けした
り、A,B,Cのアルファベット等でランク分けするこ
と等により識別する。また、検出結果をプリンタに出力
してもよい。勿論、欠陥の位置と大きさとをテーブルと
して表示、ないしは出力してもよい。
【0043】その他に、撮像素子127の撮像信号に、
更に高度な画像処理を施してもよい。例えば、画像処理
の一般的手法であるフィルタリングによる平均化処理の
後、微分によりオフセット分(本実施例の場合、除去し
きれず僅かに残るパターン像に依る小さい信号)の除去
を行うと、欠陥のみの画像を抽出することができる。次
に、本実施例では2つの開口120A,120Bが設け
られているため、2つの欠陥情報が得られる。これら2
つの欠陥情報を以下のような2つの手法で比較すること
ができる。 (1)開口120A,120Bを単独又は交互に開状態
又は閉状態にする。この場合、例えば接眼レンズ129
を介して、開口120A及び/又は120Bを通過した
光束による欠陥像を目視観察する。勿論、この場合には
開口120A及び120Bを同時に開状態にする場合も
含まれる。
【0044】この場合の別の観察方法として、撮像素子
127を用いて不図示のディスプレイ(TVモニタ等)
により欠陥像を観察する方法がある。このとき、開口1
20Aが開状態のときは、ディスプレイ上の像を赤色の
画像とし、開口120Bが開状態のときは、ディスプレ
イ上の像を緑色の像の画像とする。そして、開口120
A,120Bを交互に開状態にすると、指向性の弱い欠
陥の像は赤色と緑色との間で色が変わるが、指向性の強
い欠陥の像は、赤色か緑色かの何れか一方の色が強く見
えるので、指向性の強弱が区別できる。
【0045】(2)開口120A及び120Bを共に常
時開状態にする。この場合の比較方法として以下の〜
の3つの方法がある。 開口120A及び120Bを通過した光束による欠陥
像を、それぞれ異なる接眼レンズを介して別々に右目及
び左目で目視観察する。このための機構の一例を図10
を参照して説明する。
【0046】図10は、図7の装置の内、開口120
A,120Bとその後の光学系に相当する部分のみを示
し、ハーフミラー121等は省略している。図10にお
いて、入射面(図7のXZ平面に相当する面)と対称に
1対の接眼レンズ140A,140Bを設け、開口12
0A,120Bを通ってきた光による欠陥の像を別々に
右目と左目とで観察できるようにしてある。即ち、この
光学系は実体顕微鏡(異なる方向から同一の物体を見て
視差により実体的に観察する顕微鏡)と同一の光学系と
なる。
【0047】例えば、図5(a)のパターンの欠陥を検
査する場合を考える。図5(a)において、格子パター
ン20は入射面に対して対称な回折パターンをフーリエ
変換面上に形成するので、2つの開口120A,120
Bの両方共に同じ光学情報が入る。従って、接眼レンズ
140A,140Bにより目視観察される欠陥像は、僅
かに光っている平面(以下、「残像」と呼ぶ)となる。
指向性の弱い欠陥も同様で、格子パターンの残像と同一
平面に存在しているように(実際もその通りである)見
える。ところが、図5(a)の同心円パターン21の共
役像は右目と左目とで見える部分が異なるので、奥行き
感があるように錯覚する(指向性の強い欠陥も同様であ
る)。
【0048】このとき、更に入射光を白色光として開口
120Aに赤色のフィルター、開口120Bに緑色のフ
ィルターを付けて、右目と左目とで、見える像に色の違
いを付けると、その色の違いにより、図5(c)の同心
円パターンの残像28と図5(d)の同心円パターンの
残像29とで奥行き感が出る。従って、格子パターン、
同心円パターン、無指向性欠陥、又は指向性欠陥等の種
々の観察対象に対し、目視観察とはいえ、識別能力が著
しく高まる。
【0049】上述のの方法における目視観察の代わ
りに、2つの撮像素子でそれぞれ開口120A及び12
0Bを通過した光束による欠陥像を観察する。この場
合、単色光を照明光として用いた場合でも、2つの撮像
素子に対応する2つの別のディスプレイ上で色を変えて
表示したり、1つのディスプレイ上で開口120Aを通
ってきた光と開口120Bを通ってきた光とを色分けし
て、同時に同画面に表示したりする。
【0050】図7の被検査物100をZ方向に微動可
能な構成として、僅かにデフォーカスさせる。この被検
査物100の共役像を目視観察、又は撮像素子による画
像観察で観察すると、2つの開口120A,120Bの
間隔方向(即ちY方向)にずれた2つの像となる。その
被検査物100上に無指向性欠陥があると、その無指向
性欠陥の共役像はY方向にずれた2つの点像として観察
される。一方、被検査物100上に指向性のある欠陥が
あると、その欠陥の共役像は強さの異なるY方向にずれ
た2つの点像となる。また、同心円パターンの共役像は
Y方向にずれることがない。即ち、図5(c)の像と図
5(d)の像とが同時に見えるだけである。従って、欠
陥とパターンとの識別能力は向上する。
【0051】なお、上述実施例では、開口120A,1
20Bは矩形(菱形)であるが、それら開口120A,
120Bを例えば円形又は対称な半円形等にしてもよ
い。また、開口120A,120Bの大きさは固定さて
いるが、それら開口120A,120Bの大きさをも可
変にして、被検査物100上に形成されている周期的な
パターンのピッチ等に応じて、それら開口120A,1
20Bの大きさを変更するようにしてもよい。具体的に
開口120A,120Bの大きさを変えるためには、例
えば図8(a)に示すように、遮光板112及び114
上に形成されているV字形の開口116及び117のX
方向の幅を可変にすればよい。
【0052】また、光ビームの主光線の入射面に関して
対称に2つの開口の位置を決める手段として、図11の
ような構成も取り得る。図11は、図7のレンズ110
とハーフミラー121との間の光学系に対応する光学系
を示し、この図11において、図7のレンズ110を通
った光束がプリズムミラー150で±Y方向に分岐さ
れ、それぞれフーリエ変換面上の遮光板151A,15
1B中の開口157A,157Bに入射する。遮光板1
51A及び151Bを駆動部160を介してXZ平面内
で移動させることにより、開口157A及び157Bは
一体となってX方向、及びZ方向に動く。
【0053】図11では、開口157A及び157Bを
通過した光束の主光線161A及び161Bを破線で示
している。このように、左側の開口157Aを通過した
光束は、リレーレンズ152A、ミラー153A、ミラ
ー154A、リレーレンズ155A、及びプリズムミラ
ー156の一方の反射面を経て光軸AXに平行な状態に
戻り、右側の開口157Bを通過した光束は、リレーレ
ンズ152B、ミラー153B、ミラー154B、リレ
ーレンズ155B、及びプリズムミラー156の他方の
反射面を経て光軸AXに平行な状態に戻る。これ以外の
構成は図7と同様である。
【0054】この図11の構成によれば、遮光板151
A及び151Bを一体として移動させるだけで、2つの
開口157A及び157Bを、検出用の光の主光線の入
射面に対して対称な位置関係を保って移動させることが
できる。なお、本発明は上述実施例に限定されず、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得ること
は勿論である。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、被検物のフーリエ変換
面上の2つの開口を通過した光による共役像を用いて欠
陥検出を行うようにしているため、被検物の本来のパタ
ーンの密集度や形状等の条件に依らずに、欠陥のみを検
出できる利点がある。また、それら2つの開口を通過し
た光を光電変換する光電変換手段と、この光電変換手段
の出力信号が最小になるように、被検物のフーリエ変換
パターンとそれら2つの開口との相対位置関係を変化さ
せる相対位置可変手段とを設けた場合には、本来のパタ
ーンによるフーリエ変換パターンの影響を最小にするこ
とができる。
【0056】また、それら2つの開口を、被検物のフー
リエ変換面上で、光照射手段により被検物に照射される
光の主光線の入射面に対してほぼ対称な位置に設定する
場合には、特に散乱指向性を有する欠陥の検出ができ、
欠陥と同心円パターンとを弁別できる利点がある。ま
た、第2変換光学系が、それら2つの開口を通過した光
をそれぞれ独立に逆フーリエ変換する2つの逆フーリエ
変換光学系を有する場合には、2つの開口を通過した光
束による欠陥像から独立に欠陥検出ができる利点があ
る。
【0057】また、被検物の2つの共役像を観察する観
察手段を設けた場合には、目視又は画像観察により欠陥
像を観察できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による欠陥検査装置の原理説明に供する
斜視図である。
【図2】本発明においてフーリエ変換面に設ける開口の
作用の説明に供する斜視図である。
【図3】(a)はフーリエ変換像と開口との相対位置関
係を変化させる場合を示す図、(b)はそのように相対
位置関係を変化させる場合に得られる光電変換信号の変
化を示す図である。
【図4】光ビームの入射方向を変えることにより、フー
リエ変換像と開口との相対位置関係を変化させる方法の
説明図である。
【図5】フーリエ変換像と開口との相対位置関係を変え
た場合に起こり得る問題の説明図であり、(a)は被検
査物上のパターンの例を示す拡大平面図、(b)は図5
(a)のパターンのフーリエ変換パターンを示す図、
(c)は開口25Aを用いた場合の共役像を示す図、
(d)は開口25Bを用いた場合の共役像を示す図であ
る。
【図6】フーリエ変換面上に2つの開口を設けた場合の
動作の説明に供する斜視図である。
【図7】本発明による欠陥検査装置の一実施例の構成を
示す斜視図である。
【図8】図7中の2つの開口120A及び120Bの位
置を変える動作の説明図である。
【図9】図7中の2つの開口120A及び120Bが重
ならない場合を示す平面図である。
【図10】図7の実施例の変形として2つの開口120
A及び120Bを異なる接眼レンズで観察する場合を示
す要部の断面図である。
【図11】図7の欠陥検査装置のレンズ110とハーフ
ミラー121との間に入れる光学系の変形例を示す断面
図である。
【図12】従来の欠陥検査装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
100 被検査物 101 パターン 104 ステージ 105 光源 108 受光レンズ 109 視野絞り 110 レンズ 111 シャッター 111A,111B シャッター板 112,114 遮光板 116,117 V字形の開口 120A,120B 開口 121,128 ハーフミラー 122,126 レンズ 123 光電検出器 127 撮像素子 129 接眼レンズ 131 シャッター制御部 140A,140B 接眼レンズ 150,156 プリズムミラー 157A,157B 開口

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検物に検査用の光を照射する光照射手
    段と、前記被検物からの光を集光する集光光学系とを有
    し、該集光された光を用いて前記被検物の欠陥を検査す
    る装置において、 前記被検物からの光をフーリエ変換する第1変換光学系
    と、 該第1変換光学系によるフーリエ変換面上の異なる2つ
    の位置に、それぞれ前記被検物からの光を通過させる開
    口を設定する開口設定手段と、 前記2つの開口を通過した光をそれぞれ逆フーリエ変換
    する第2変換光学系と、を備え、 該第2変換光学系により結像された前記被検物の2つの
    共役像に基づいて、前記被検物の欠陥を検出することを
    特徴とする欠陥検査装置。
  2. 【請求項2】 前記2つの開口を通過した光を光電変換
    する光電変換手段と、 該光電変換手段の出力信号が最小になるように、前記被
    検物のフーリエ変換パターンと前記2つの開口との相対
    位置関係を変化させる相対位置可変手段と、を設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の欠陥検査装置。
  3. 【請求項3】 前記2つの開口を、前記第1変換光学系
    によるフーリエ変換面上で、前記光照射手段により前記
    被検物に照射される光の主光線の入射面に対してほぼ対
    称な位置に設定することを特徴とする請求項1又は2記
    載の欠陥検査装置。
  4. 【請求項4】 前記第2変換光学系は、前記2つの開口
    を通過した光をそれぞれ独立に逆フーリエ変換する2つ
    の逆フーリエ変換光学系を有することを特徴とする請求
    項1、2又は3記載の欠陥検査装置。
  5. 【請求項5】 前記被検物の2つの共役像を観察する観
    察手段を設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れか
    一項に記載の欠陥検査装置。
  6. 【請求項6】 前記観察手段は、前記被検物の2つの共
    役像を撮像する撮像手段であることを特徴とする請求項
    5記載の欠陥検査装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006329630A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Hitachi High-Technologies Corp 欠陥検査装置及び欠陥検査方法
US8902417B2 (en) 2010-12-27 2014-12-02 Hitachi High-Technologies Corporation Inspection apparatus

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