JPH07218448A - 欠陥検査装置 - Google Patents

欠陥検査装置

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JPH07218448A
JPH07218448A JP6010777A JP1077794A JPH07218448A JP H07218448 A JPH07218448 A JP H07218448A JP 6010777 A JP6010777 A JP 6010777A JP 1077794 A JP1077794 A JP 1077794A JP H07218448 A JPH07218448 A JP H07218448A
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JP
Japan
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color
light
filter
defect
inspection
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JP6010777A
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Fumitomo Hayano
史倫 早野
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラーフィルタ基板の複数種類の異なる色の
カラーフィルタ上の欠陥をそれぞれ同じ検出感度で、高
速且つ正確に検査する。 【構成】 白色光源8からの光でカラーフィルタ基板1
を照明し、透過光を対物レンズ12を介して赤色フィル
タ14R、緑色フィルタ14G及び青色フィルタ14B
に導き、これらフィルタ14R〜14Bを透過した光を
それぞれ結像レンズ15R〜15Bを介して2次元撮像
素子16R〜16Bに導く。2次元撮像素子16R〜1
6Bの撮像信号をそれぞれ2値化回路17R〜17Bに
おいて、各カラーフィルタの色毎に設定された閾値信号
と比較することにより、各色のカラーフィルタの欠陥検
査を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばカラー液晶ディ
スプレイ、又は電荷結合型撮像デバイス(CCD)など
に用いられるカラーフィルタ基板の各色のカラーフィル
タ上に存在する異物等の欠陥を検出するために使用して
好適な欠陥検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばカラー液晶ディスプレイ、及びカ
ラー画像撮影用のCCD等には、色の3原色に対応する
カラーフィルタが所定の規則で配列されたカラーフィル
タ基板が装着されている。図6は、従来のカラーフィル
タ基板の一例を示し、この図6において、カラーフィル
タ基板1はガラス基板よりなり、カラーフィルタ基板1
の表面の、クロム等によって形成された遮光層2中に赤
色フィルタR(1,1),…、緑色フィルタG(1,1),…、及
び青色フィルタB(1,1),…よりなる3原色のカラーフィ
ルタが所定の配列で形成されている。
【0003】一例として、直交座標系(X,Y)上にお
いて、各カラーフィルタのX方向の幅P1及びY方向の
幅Q1はそれぞれ100μm及び70μmであり、1行
目において赤色フィルタR(1,1),R(1,2),…がX方向に
ピッチP3で配列され、赤色フィルタの間に等間隔で緑
色フィルタG(1,1),…、及び青色フィルタB(1,1),…が
配列されている。また、2行目においては、1行目の同
じ色のカラーフィルタからX方向及びY方向にそれぞれ
P2及びQ2ずれた位置に赤色フィルタR(2,1),…、緑
色フィルタG(2,1),…、及び青色フィルタB(2,1),…が
配列されている。但し、周辺部での色調を整えるため、
2行目の最初の位置、即ち1行目の最初の青色フィルタ
B(1,1) からX方向及びY方向にそれぞれ(P2−P
3)及びQ2だけずれた位置に、青色フィルタB(2,1)
が配列されている。
【0004】そして、1行目からY方向にQ3(=2・
Q2)だけ離れた3行目においては、X方向に対して1
行目と同じ位置関係で赤色フィルタR(3,1) 、及び他の
色のカラーフィルタが配列されている。即ち、3行目以
降は、1行目及び2行目の配列がY方向にピッチQ3で
繰り返されている。図6のカラーフィルタ基板1におい
て、カラーフィルタ(R(1,1),G(1,1),B(1,1) 等)上
に異物等の欠陥が存在していたとしても、その欠陥が遮
光層2上にあるならば、不良とはならないが、その欠陥
がカラーフィルタ上に存在していると、そのカラーフィ
ルタ基板1は不良となる。なぜならば、カラーフィルタ
上の欠陥はカラー液晶ディスプレイの場合は、透過光を
遮ることになり、ディスプレイ上ではいつも黒点(光ら
ない点)として見えることとなり、CCDの場合には撮
像光を正確に受光できなくなり、何れの場合も問題とな
る。従って、カラーフィルタ基板のカラーフィルタ上の
異物等の欠陥を事前に検査することは非常に重要であ
り、従来は目視検査によりその欠陥の有無を検査してい
た。具体的には、カラーフィルタ基板を手で保持し、裏
側からハロゲンランプ等の白色光を当て、透過照明によ
り目視検査を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】最近、カラー液晶ディ
スプレイ等の生産量が一層多くなるのに伴い、検査対象
のカラーフィルタ基板が多くなっている。また、3原色
の各カラーフィルタの何れに欠陥があっても、色の再現
性が悪くなるため、各色について同じ許容度で欠陥検査
を迅速且つ正確に行うことが求められている。
【0006】しかしながら、目視検査は作業者の習熟度
によって検査レベルが異なり、何よりも時間を要すると
いう不都合のあるのは当然であるが、特にカラーフィル
タ基板の欠陥検査を目視で行うと、カラーフィルタの色
によって、目視検出できる異物等の欠陥のサイズが異な
るという不都合があった。即ち、本来許容できる欠陥サ
イズはカラーフィルタの色に依らず一定であるべきであ
るが、カラーフィルタの色によって欠陥の見つけ易さが
異なるのである。
【0007】より具体的に述べれば、人間の目は、緑色
に対しては感度が高いので緑色フィルタ上の欠陥は見つ
け易い。また、透過照明で検査する場合、透過する光量
が少ないと見つけにくい。これは色彩学で周知の明度の
低い(暗い)ものは視認性が悪いのと同じことで、赤色
フィルタよりも青色フィルタ上の欠陥の方が見つけにく
いということになる。
【0008】本発明は斯かる点に鑑み、複数種類の異な
る色のカラーフィルタ上の欠陥をそれぞれ同じ検出感度
で、且つ高速且つ正確に検査できる欠陥検査装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による欠陥検査装
置は、例えば図1に示す如く、色の異なる複数種類のカ
ラーフィルタを有する被検物(1)上の欠陥を検査する
装置において、被検物(1)上の検査対象領域(11)
に検査用の光を照射する照射手段(8,10)と、その
検査対象領域からの光を受光する光電変換手段(16R
〜16B)と、その光電変換手段が受光する光の色に応
じた閾値とその光電変換手段の光電変換信号とを比較す
る比較手段(17R〜17B)とを有し、その比較手段
の比較結果に基づいて被検物(1)上の欠陥を検査する
ものである。
【0010】この場合、例えば図2に示すように、複数
種類のカラーフィルタの内の検査対象とするカラーフィ
ルタの色に応じて、照射手段(8,10)から照射する
検査用の光の色を切り換える検査光切り換え手段(2
0,21)を設けてもよい。また、例えば図1に示すよ
うに、被検物(1)からの検査用の光からそれら複数種
類のカラーフィルタの各色と同じ色の光を選択してそれ
ぞれ対応する光電変換手段(16R〜16B)に導く検
査光選択手段(14R〜14B)を設けるようにしても
よい。
【0011】また、例えば図4に示すように、被検物
(1)からの検査用の光を用いて被検物(1)の共役像
を形成する結像手段(12,15)と、その共役像から
それら複数種類のカラーフィルタ中の検査対象とするカ
ラーフィルタを選択する空間フィルタ(24)とを設
け、この空間フィルタを通過した検査用の光を光電変換
手段(16)に導くようにしてもよい。
【0012】
【作用】斯かる本発明による欠陥検査装置の基本原理
は、複数種類のカラーフィルタからの検査用の光を色毎
に別々に検出し、比較手段(17R〜17B)におい
て、その検出された光の光電変換信号を検出対象とする
カラーフィルタの色毎に設定された閾値と比較すること
により、カラーフィルタの色に依らず一定の検出感度で
欠陥検査を行えるようにしたものである。
【0013】また、複数種類のカラーフィルタを色毎に
検出する一方法としては、図2(a)に示すように、照
射手段(8,10)中に設けた検査光切り換え手段(2
0,21)により、被検物(1)に照射する検査用の光
の色を検査対象とするカラーフィルタの色と同じ色にす
る方法がある。これにより、他の色のカラーフィルタか
らの検査用の光は無視できる程度に弱くなり、検査対象
のカラーフィルタの欠陥を検出できる。この場合、受光
側の光電変換素子(16)は複数の色のカラーフィルタ
に対して共通に1個でよく、比較手段(27)も1個で
よくなる。また、検査光切り換え手段(20,21)の
透過率(又は反射率)を各色毎に調整することにより、
比較手段(27)に入力する閾値も色に依らず一定にで
きる。
【0014】また、複数種類のカラーフィルタを色毎に
検出する他の方法としては、図1に示すように、光学フ
ィルタ等からなる検査光選択手段(14R〜14B)に
より、被検物(1)からの検査用の光中から検査対象と
するカラーフィルタの色と同じ色の光を抽出する方法が
ある。この場合も、例えば検査光選択手段(14R〜1
4B)における透過率(又は反射率)を各色毎に調整す
ることにより、比較手段(17R〜17B)に入力する
各閾値を色に依らず一定とすることもできる。
【0015】更に、複数種類のカラーフィルタを色毎に
検出する別の方法としては、図4に示すように、空間フ
ィルタ(24)を用いて、被検物(1)の像中から検査
対象とする色のカラーフィルタのみを順次抽出する方法
がある。この場合、他の色のカラーフィルタからの光が
完全に遮断されるため、高精度且つ正確に欠陥検査が行
われる。
【0016】
【実施例】以下、本発明による欠陥検査装置の第1実施
例につき図1を参照して説明する。図1はこの第1実施
例の欠陥検査装置の概略構成を示し、この図1におい
て、欠陥検査対象のカラーフィルタ基板1をステージ3
上に載置し、装置全体の動作を制御する制御部4が駆動
部5を介してステージ3を互いに直交するX方向及びY
方向に移動させる。カラーフィルタ基板1上には、図6
に示すように、3原色のカラーフィルタが所定の配列で
形成されている。
【0017】図1に戻り、ステージ3の変位をリニアエ
ンコーダ6により常時検出し、リニアエンコーダ6の出
力信号を測定部7に供給し、測定部7ではステージ3の
現在のX方向及びY方向の移動座標(X,Y)を求めて
制御部4に供給する。制御部4は、供給される移動座標
(X,Y)に基づいてステージ3の位置決めを行ってカ
ラーフィルタ基板1上の所望の領域を、欠陥検査装置に
よる検査領域11に移動する。
【0018】カラーフィルタ基板1の底面側において、
ハロゲンランプ等の白色光源8から発せられた白色光L
1は、コールドフィルタ(熱吸収フィルタ)9により赤
外波長域の光が低減された後、コンデンサーレンズ10
によりカラーフィルタ基板1上の検査領域11に集光さ
れる。カラーフィルタ基板1を透過した光は、対物レン
ズ12によりほぼ平行な光束L2となり、ビームスプリ
ッタ13Rに入射する。ビームスプリッタ13Rで反射
された光LRが赤色フィルタ14Rに向かい、ビームス
プリッタ13Rを透過した光がビームスプリッタ13G
に入射し、ビームスプリッタ13Gで反射された光LG
が緑色フィルタ14Gに向かい、ビームスプリッタ13
Gを透過した光がミラー13Bに入射し、ミラー13B
で反射された光LBが青色フィルタ14Bに入射する。
【0019】この場合、ビームスプリッタ1Rの反射率
を約30%、ビームスプリッタ13Gの反射率を約50
%、ミラー13Bの反射率を約100%とする。このた
め、対物レンズ12の受光光量を100としたとき、ビ
ームスプリッタ13Rで反射された光LRの光量は3
0、ビームスプリッタ13Gで反射された光LGの光量
は、ビームスプリッタ13Rを透過した光量70の50
%である35、ミラー13Bで反射された光LBの光量
は、ビームスプリッタ13R及び13Gを透過した光量
である35(=100×0.7×0.5)に等しくな
る。従って、光LR、光LG、光LBの光量比はほぼ3
0:35:35になる。
【0020】また、図1の赤色フィルタ14R、緑色フ
ィルタ14G、及び青色フィルタ16Bの白色光に対す
る透過率は、それぞれ図6に示すカラーフィルタ基板1
上の赤色フィルタR(1,1) 、緑色フィルタG(1,1) 及び
青色フィルタB(1,1) の透過率とほぼ同じである。その
ため、図1の赤色フィルタ14R、緑色フィルタ14
G、及び青色フィルタ16Bを、それぞれ図6に示すカ
ラーフィルタ基板1上の赤色フィルタR(1,1) 、緑色フ
ィルタG(1,1) 及び青色フィルタB(1,1) と同じ素材で
形成してもよい。
【0021】図1において、赤色フィルタ14Rを透過
した赤色光は、結像レンズ15Rを介してCCD等から
なる2次元撮像素子16R上に、カラーフィルタ基板1
の検査領域11内の像を結像する。また、緑色フィルタ
14Gを透過した緑色光は、結像レンズ15Gを介して
2次元撮像素子16G上に検査領域11内の像を結像
し、青色フィルタ14Bを透過した青色光は、結像レン
ズ15Bを介して2次元撮像素子16B上に検査領域1
1内の像を結像する。2次元撮像素子16R〜16B上
の像の結像倍率は、対物レンズ12と結像レンズ15R
〜15Bとの焦点距離、あるいは開口数(NA)の比で
決定される。カラーフィルタ基板1上に存在する各カラ
ーフィルタの大きさは通常100μm角程度であり、こ
の中に存在する欠陥(塵等の異物を含む)で問題となる
のは、10μm角程度以上の大きさを有するものであ
る。従って、10μm角程度の欠陥が解像する結像倍率
でなければならないため、2次元撮像素子16R〜16
B上の像の結像倍率としては10倍〜50倍程度が好ま
しい。
【0022】さて、カラーフィルタ基板1上には、所定
の配列で赤色、緑色及び青色の各カラーフィルタが形成
され、2次元撮像素子16R,16G及び16B上には
それぞれ赤色光、緑色光及び青色光による像が結像され
るので、2次元撮像素子16R,16G及び16B上に
はそれぞれカラーフィルタ基板1上の赤色フィルタ、緑
色フィルタ及び青色フィルタの像だけが結像される。
【0023】この場合、仮にカラーフィルタ基板1上の
赤色フィルタ上に異物等の欠陥が存在しているとして、
カラーフィルタ基板1に白色光を照射し、検出側におい
てその透過光を観察すると、赤色フィルタ15Rに続く
2次元撮像素子16R上では欠陥は赤地上の黒点として
見える。ところが、緑色フィルタ14Gは緑色光のみを
通し、青色フィルタ14Bは青色光のみを通すため、2
次元撮像素子16G及び16B上では、赤地上の黒点の
像の内の赤地の像が遮断されてしまい、カラーフィルタ
基板1の赤色フィルタ上の黒い欠陥の像は、黒地上の黒
点となる。即ち、2次元撮像素子16G及び16Bで
は、赤色フィルタ上の欠陥検出ができないことになる。
同様に、カラーフィルタ基板1の緑色フィルタ上の欠陥
は、2次元撮像素子16Gのみにより検出され、青色フ
ィルタ上の欠陥は、2次元撮像素子16Bのみにより検
出される。これを利用して、欠陥がどの色のフィルタ上
に存在しているかは直ちに知ることができる。
【0024】図1において、2次元撮像素子16R,1
6G及び16Bからの撮像信号SR,SG 及びSB を、そ
れぞれ2値化回路17R,17G及び17Bの一方の入
力部に供給し、2値化回路17R,17G及び17Bの
他方の入力部にそれぞれ閾値信号VR,VG 及びVB を供
給する。閾値信号VR,VG 及びVB は、それぞれ赤色フ
ィルタ、緑色フィルタ、及び青色フィルタ上の欠陥の検
出感度を定めるための閾値に対応する信号であり、対応
する撮像信号がその閾値信号以下となった位置に欠陥が
あると判定する。
【0025】即ち、2値化回路17R,17G及び17
Bでは、それぞれ撮像信号と閾値信号とを比較し、撮像
信号が閾値信号以下のときにハイレベル“1”となり、
撮像信号が閾値信号を超えているときにローレベル
“0”となる欠陥信号を生成して欠陥検出部18に供給
する。欠陥検出部18では、供給された3個の欠陥信号
の内の少なくとも1つがハイレベル“1”となったとき
に欠陥を検出したことを示す情報を制御部4に供給す
る。
【0026】この場合、欠陥検出部18では、2次元撮
像素子16R〜16Bの撮像画素の中で連続して欠陥が
検出される個数に基づいて、その欠陥の大きさの分類
(サイズ分け)を行い、欠陥の位置及び大きさの情報を
制御部4に供給してもよい。即ち、カラーフィルタ基板
1上の大きい欠陥は、当然に2次元撮像素子16R,1
6G,又は16B上でも結像している画素数が多いの
で、容易に大きさを判定できる。更に、2次元撮像素子
16R,16G,16Bで撮像できる視野(検査領域1
1)は撮像倍率にも依るが、それ程大きくないため、ス
テージ3を介してカラーフィルタ基板1を2次元的に移
動させて、カラーフィルタ基板1の全面を検査する。こ
の場合、ステージ3の移動座標と、2次元撮像素子16
R,16G,16B上での欠陥検出位置とに基づいて、
カラーフィルタ基板1上の欠陥の存在位置を知ることが
できる。
【0027】そこで、制御部4は、CRTディスプレイ
等よりなる表示部19に、カラーフィルタ基板1上の欠
陥を2次元の欠陥マップとして表示する。この際に、欠
陥のサイズ別に例えばA,B,C等の符号を付してその
表示から欠陥の大きさのランクが認識できるようにす
る。更に、欠陥の座標と欠陥サイズとをテーブル(表)
として表示してもよく、又はそのテーブルをプリンタに
出力してもよい。
【0028】更に、2次元撮像素子16R,16G,1
6Bの撮像信号は同一視野の撮像信号であるため、これ
らの撮像信号を1つにまとめて、表示部19の画面上に
画像として表示してもよい。この場合、表示部19をカ
ラーモニタとし、2次元撮像素子16R,16G及び1
6Bで検出されたそれぞれの欠陥を赤色、緑色、及び青
色に色分けして表示すると、各色のカラーフィルタに付
着した欠陥を認識できる利点がある。
【0029】次に、閾値信号VR,VG 及びVB の値の定
め方の一例につき説明する。本実施例では、カラーフィ
ルタ基板1上の赤色フィルタ、緑色フィルタ、及び青色
フィルタに対する欠陥の検出感度を一定にする。例え
ば、赤色フィルタ、緑色フィルタ、及び青色フィルタ上
でそれぞれ直径10μmを超える異物の検出を行うもの
とする、予めカラーフィルタ基板1と同じマスタ基板上
の赤色フィルタ、緑色フィルタ、及び青色フィルタ上に
それぞれ直径10μmの基準粒子(ポリスチレン真球ビ
ーズ、カーボンビーズ、クロム片等)を付着させてお
く。そして、そのマスタ基板を図1のステージ3上に載
置して、2次元撮像素子16R,16G及び16Bの撮
像信号SR,SG 及びSB をモニタし、これら撮像信号S
R,SG 及びS B の最小レベル(基準粒子に対応する信号
レベル)をそれぞれ対応する閾値信号VR,VG 及びVB
のレベルとする。これにより、カラーフィルタ基板1上
の赤色フィルタ、緑色フィルタ、及び青色フィルタ上の
欠陥の検出感度が共通に直径10μmの異物(欠陥)と
なり、検出感度が一定化される。
【0030】上述のように本実施例によれば、カラーフ
ィルタ基板1からの光を検査対象の3種類のカラーフィ
ルタに応じて3種類の光に分け、3種類の色の光毎にカ
ラーフィルタ基板1の像を結像し、得られた撮像信号を
各色毎に設定された閾値信号を基準として2値化してい
るため、3種類の色のカラーフィルタに対する欠陥の検
出感度を一定にできる。
【0031】なお、上述実施例においては、閾値信号V
R,VG 及びVB が個別に設定されているが、ビームスプ
リッタ13R、ビームスプリッタ13G及びミラー13
Bの各反射率を適当な値に設定することにより、それら
閾値信号VR,VG 及びVB を共通な閾値信号V0 として
もよい。この場合でも、各カラーフィルタ毎の欠陥の検
出感度は一定であり、且つ信号処理が容易である。
【0032】また、図1において、閾値信号VR,VG
びVB を共通な閾値信号V0 として、2次元撮像素子1
6R〜16Bと対応する2値化回路17R〜17Bとの
間にそれぞれゲイン(増幅度)可変の増幅器を設けても
よい。この場合、各増幅器のゲインを調整して、各撮像
信号SR,SG 及びSB のレベルを調整することにより、
各色のカラーフィルタ毎の検出感度を揃えることができ
る。
【0033】更に、上述実施例において、ビームスプリ
ッタ13R,13G及びミラー13Bの各反射率、並び
に2次元撮像素子16R〜16Bの撮像感度の決定は、
カラーフィルタ基板1の各色のカラーフィルタ上に同径
の基準粒子(ポリスチレン真球ビーズ、カーボンビー
ズ、又はクロム片等)を仮想欠陥と見立てて付着させ、
2次元撮像素子16R,16G及び16Bのそれぞれの
撮像信号SR,SG 及びS B (増幅器が有るときはその増
幅器の出力信号)のレベルを同じにすることにより行
う。
【0034】また、閾値信号VR,VG 及びVB のより具
体的な設定方法として、例えばカラーフィルタ基板1上
の第1の赤色フィルタ、緑色フィルタ、及び青色フィル
タにそれぞれ直径5μmの基準粒子を付着させ、第2の
赤色フィルタ、緑色フィルタ、及び青色フィルタにそれ
ぞれ直径10μmの基準粒子を付着させる。そして、こ
のとき、第1の赤色フィルタ、緑色フィルタ、及び青色
フィルタ上の直径5μmの基準粒子は検出せず、第2の
赤色フィルタ、緑色フィルタ、及び青色フィルタ上の直
径10μmの基準粒子は検出するようにそれら閾値信号
のレベルを設定する。これにより各色のカラーフィルタ
毎の検出感度が揃うことになる。これにより、各2次元
撮像素子16R〜16Bの分光感度特性(波長により感
度が異なる特性)も補正される。以下、このように2次
元撮像素子16R〜16Bの分光感度特性を補正する動
作を、撮像素子の「感度校正」と呼ぶ。
【0035】次に、本発明の第2実施例につき図2を参
照して説明する。本実施例は、照明光の色を検出対象と
するカラーフィルタの色に合わせて変えるものであり、
図2において図1に対応する部分には同一符号を付して
その詳細説明を省略する。図2(a)は本実施例の欠陥
検査装置の概略構成を示し、この図2(a)のカラーフ
ィルタ基板1の底面側において、白色光源8から発せら
れた白色光L1は、波長選択フィルタ板20を経て、コ
ンデンサーレンズ10によりカラーフィルタ基板1上の
検査領域11に集光される。波長選択フィルタ板20
は、図2(b)に示すように、半円状のガラス板を円周
方向にほぼ3等分し、ほぼ3等分された各部に順に赤色
フィルタ22R、緑色フィルタ2G及び青色フィルタ2
2Bを形成したものである。波長選択フィルタ板20の
白色光源8側の全面には、コールドミラーが固定され、
且つ、波長選択フィルタ板20は、軸20aを中心とし
て図2(a)の回転モータ21により回動できるように
支持されている。
【0036】図2(a)において、図1の制御部4に対
応する制御部4Aは、回転モータ21を介して波長選択
フィルタ板20を回動することにより、白色光源8とコ
ンデンサーレンズ10との間に、赤色フィルタ22R、
緑色フィルタ2G又は青色フィルタ22Bの何れかを順
次設定する。従って、カラーフィルタ基板1上の検査領
域11は、赤色光、緑色光、又は青色光により順に照明
される。
【0037】カラーフィルタ基板1を透過した光は、対
物レンズ12によりほぼ平行な光束となり、ミラー13
により反射された後、結像レンズ15を介して2次元撮
像素子16上に検査領域11内の像を結像する。2次元
撮像素子16からの撮像信号S0 を、2値化回路17の
一方の入力部に供給し、2値化回路17の他方の入力部
に閾値信号V0 を供給する。閾値信号V0 は、赤色フィ
ルタ、緑色フィルタ、及び青色フィルタ上の欠陥の検出
感度を定めるための共通の閾値に対応する信号であり、
2値化回路17では、撮像信号と閾値信号とを比較し、
撮像信号が閾値信号以下のときにハイレベル“1”とな
り、撮像信号が閾値信号を超えているときにローレベル
“0”となる欠陥信号を生成して欠陥検出部18Aに供
給する。欠陥検出部18Aでは、供給された欠陥信号が
ハイレベル“1”となったときに欠陥を検出したことを
示す情報を制御部4Aに供給する。
【0038】そして、検査領域11をカラーフィルタ基
板1上の領域に設定する毎に、制御部4Aは、回転モー
タ21を介して図2(b)の赤色フィルタ22R、緑色
フィルタ2G及び青色フィルタ22Bを順次白色光源8
とコンデンサーレンズ10との間に設定し、各色フィル
タ22A〜22Cを設定する毎に2次元撮像素子16に
検査領域11の像を撮像させる。これにより、カラーフ
ィルタ基板1の3種類のカラーフィルタ上の欠陥検査が
行われる。
【0039】この場合、本実施例では、図2(b)に示
す波長選択フィルタ板20上の赤色フィルタ22R、緑
色フィルタ2G及び青色フィルタ22Bの透過率は、カ
ラーフィルタ基板1上の欠陥検査対象とする赤色フィル
タ、緑色フィルタ及び青色フィルタ上の欠陥検出感度が
同じになるように設定されている。即ち、欠陥検出感度
が例えば直径10μmの異物であるとすると、カラーフ
ィルタ基板1と同じマスタ基板上の各色のカラーフィル
タ上に直径10μmの基準粒子を付着させ、そのマスタ
基板をステージ3上に設置した状態で、波長選択フィル
タ板20上の赤色フィルタ22R、緑色フィルタ2G及
び青色フィルタ22Bを順次切り換えて照明を行い、2
次元撮像素子16から順次得られる撮像信号S0 の最小
レベルが共通にそれぞれ閾値レベルV0 になるように、
各フィルタ22R〜22Bの透過率が設定されている。
【0040】次に、本発明の第3実施例につき図3を参
照して説明する。本実施例は暗視野照明の例であり、図
3において図1に対応する部分には同一符号を付してそ
の詳細説明を省略する。図3は本実施例の欠陥検査装置
の照明系及び受光系の対物レンズを示し、この図3にお
いて、白色光源8から発せられた白色光L1はコールド
フィルタ9を経てコンデンサーレンズ10Aに入射する
が、コンデンサーレンズ10Aの前側(コールドフィル
タ9側)には円形の遮光板23を設けておく。このた
め、コンデンサーレンズ10Aには、光軸近傍の光が入
射せず、カラーフィルタ基板1は輪帯照明光L3により
照明され、カラーフィルタ基板1からの散乱光又は回折
光等が対物レンズ12に入射する。その他の構成は図1
と同様である。
【0041】本実施例では、輪帯照明光L3の内側の光
の入射角θ1 を用いると、輪帯照明光L3の最小の開口
数NA1 はsin θ1 となる。そして、輪帯照明光L3の
最小の開口数NA1 を、対物レンズ12の開口数NA
2(=sin θ2)よりも大きく設定する。これにより、透過
暗視野照明方式による照明を行う。斯かる暗視野照明に
おいては、欠陥に対しては欠陥からの散乱光(又は回折
光)を対物レンズ12で受光することになる。従って、
2次元撮像素子(図1の2次元撮像素子16R等)の撮
像面において、欠陥の像を正確に解像できなくとも、本
来の対物レンズ12の解像力以下の微少欠陥の存在を検
知することができる。
【0042】しかしながら、欠陥の存在が分かるだけで
あるため、欠陥の大きさを直接的に測定できない。そこ
で、本実施例では大きい欠陥からの散乱光は当然に大き
いことを利用して、欠陥からの散乱光の大小により欠陥
の大きさを間接的に測定する。例えば、2次元撮像素子
の撮像信号と閾値信号とを比較して欠陥有りと判定した
場合には、その撮像信号の値をも記憶しておき、その値
から欠陥の大きさを判別するようにしてもよい。
【0043】この第3実施例の利点は視野を大きく取れ
ることである。上述の第1及び第2実施例は透過の通常
照明であり、欠陥検出及び欠陥のサイズ判別のために
は、対物レンズ12により解像されることが必要条件と
なっている。そのため、カラーフィルタ基板1を或る程
度高い倍率で検査しなくてはならず、自ずから観察視野
(検査領域11)は小さくなる。これに対し、この第3
実施例では、暗視野照明により欠陥の存在を検出し、散
乱光量により欠陥サイズを判別するため、対物レンズ1
2による解像は前提とならない。従って、比較的低倍
率、即ち広い視野でカラーフィルタ基板1を検査でき
る。この第3実施例の唯一の制限は、対物レンズ12に
よりどれだけ多くの散乱光を集められるかという集光特
性であるが、この制限も白色光源8の高輝度化や、輪帯
照明の高効率化等による照明光量の増加により対応でき
る。また、この第3実施例においても、既述した方法で
2次元撮像素子の感度校正ができることは言うまでもな
い。
【0044】次に、本発明の第4実施例につき図4及び
図5を参照して説明する。本実施例は、空間フィルタに
より検出対象とするカラーフィルタを選択するものであ
り、図4において図1に対応する部分には同一符号を付
してその詳細説明を省略する。図4は、本実施例の欠陥
検査装置を示し、この図4において、カラーフィルタ基
板1上の検査領域11からの光は、対物レンズ12によ
り集光されてほぼ平行な光束L2となり、光束L2は結
像レンズ15を介して一度検査領域11内の像を結像す
る。この結像面には空間フィルタ24を設けておき、空
間フィルタ24を通過した光のみが、リレーレンズ26
を介して2次元撮像素子16上に、検査領域11内の像
を再結像する。空間フィルタ24は、駆動部25によ
り、図4中のX方向に移動できるように支持されてい
る。
【0045】図5は空間フィルタ24のパターンを示
し、この図5において、空間フィルタ24は光透過性の
基板よりなり、空間フィルタ24上の遮光部28の中に
所定の配列で光透過部である開口A(1,1),A(1,2),…が
形成されている。空間フィルタ24は、例えばガラス基
板にクロム等を蒸着して作製するとよい。本実施例で
も、カラーフィルタ基板1上には、図6に示す配列で赤
色フィルタR(1,1),…、緑色フィルタG(1,1),…、及び
青色フィルタB(1,1),…が配列されており、図5の空間
フィルタ24上の開口A(1,1),A(1,2),…の配列は、図
6のカラーフィルタ基板1上の任意の1つの色のカラー
フィルタ(例えば赤色フィルタR(1,1),R(1,2),…)の
配列と共役である。また、各開口A(1,1),…の大きさ
は、それぞれカラーフィルタ基板1上の各カラーフィル
タ(例えば赤色フィルタR(1,1))の共役像より僅かに大
きく設定されている。
【0046】ここで空間フィルタ24の具体的な構成例
につき説明する。先ず、図5のX方向及びY方向は図6
のX方向及びY方向と共役な方向であるとする。また、
簡単のため、以下では図4の対物レンズ12及び結像レ
ンズ15による結像倍率を2倍として、その結像が正立
像(実際には倒立像)であるとして説明する。今、図6
のカラーフィルタ基板1において、各色のカラーフィル
タのX方向のピッチP3は450μm、Y方向のピッチ
Q2は100μmであり、各カラーフィルタの大きさ
(P1×Q1)は100×70μm2 、X方向の隣接す
るカラーフィルタ同士のピッチは150μmであるとす
る。
【0047】この場合、図5の空間フィルタ24におい
て、開口A(1,1),A(1,2),…のX方向のピッチX3は、
900(=2×450)μm、Y方向のピッチY2は2
00(=2×100)μmとなり、各開口のX方向の幅
X1は200(=2×100)μmより僅かに大きく、
且つY方向の幅Y1は140(=2×70)μmより僅
かに大きい。この場合、駆動部25を介して空間フィル
タ24をX方向に移動した際の位置決めのずれを考え
て、幅X1及びY1は少し大き目に設定され、且つ、隣
りのカラーフィルタの像にかからない程度に大きさが制
限されている。このため、X1は240μm程度、Y1
は160μm程度が好ましい。
【0048】また、図5において、2行目の開口A(2,
1),…は1行目の開口A(2,1),…に対してX方向に幅X
2(=2・P2)だけずれて形成され、3行目の開口A
(3,1),…は1行目の開口A(3,1),…に対してY方向にY
3(=2・Q3)だけずれて形成され、3行目以降は1
行目及び2行目の配列がY方向に繰り返して配列されて
いる。
【0049】本実施例において、空間フィルタ24の各
開口をカラーフィルタ基板1上の例えば赤色フィルタの
像に合わせて位置決めすると、空間フィルタ24は赤色
フィルタの像のみを通すことができる。この状態から空
間フィルタ24をX方向にP2/3、即ち300(=2
×150)μmだけ移動させると、今度は空間フィルタ
24は緑色フィルタの像のみを通し、更にX方向に30
0μm移動させると空間フィルタ24は青色フィルタの
像のみを通すようになる。
【0050】そして、図5において、2次元撮像素子1
6の撮像信号SX を2値化回路27の一方の入力部に供
給し、2値化回路27の他方の入力部に欠陥検出部18
Bから色に応じて変化する閾値信号VX を供給する。2
値化回路27では、撮像信号SX と閾値信号VX とを比
較して欠陥を検出し、検出した欠陥情報を制御部4Bに
供給する。制御部4Bは駆動部25を介して空間フィル
タ24をX方向に3段階に位置決めして、カラーフィル
タ基板1上の3種類のカラーフィルタ上の欠陥検査を行
う。
【0051】この際に、カラーフィルタ基板1上の検出
対象とするカラーフィルタの色毎に、即ち空間フィルタ
24のX方向の位置毎に、閾値信号VX のレベルを設定
できるようにしておき、既述の感度校正を行っておく。
これにより、カラーフィルタ基板1上の各カラーフィル
タの色に依らず一定の検出感度が維持できる。実際の処
理方法としては、ステージ3のステッピングにより決定
されるカラーフィルタ基板1上の第1の観察視野に対
し、駆動部25を介して空間フィルタ24をX方向の3
つの位置に設定し、赤色フィルタ、緑色フィルタ、及び
青色フィルタ毎にそれぞれ欠陥を検出する。次に、ステ
ージ3をステッピング駆動して、カラーフィルタ基板1
上の第2の観察視野に検査領域11を移動して同様の検
査を行う。
【0052】この第4実施例では、図1のビームスプリ
ッタ13R及び13Gが必要ないため、受光側(検出
側)の光路損失が少なくできるという利点がある。勿
論、図3の第3実施例の暗視野照明法と図4の第4実施
例とを組み合わせてもよく、更に、第1実施例の変形例
と同様に、駆動部25を駆動する毎に2次元撮像素子1
6の撮像信号の増幅度(感度)を変えることにより、閾
値信号VX を一定としてもよい。
【0053】また、図4において、白色光源8を含む照
明系の照明光量を駆動部25の動きと連動して切り換え
ることにより、カラーフィルタ基板1上の各色のカラー
フィルタ毎の欠陥の検出感度を適正化(校正)してもよ
い。これにより、信号処理系が簡略化できる。このよう
に本発明は上述実施例に限定されず、本発明の要旨を逸
脱しない範囲で種々の構成を取り得る。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、被検物からの光の光電
変換信号の比較対象の閾値を検出対象とするカラーフィ
ルタの色に応じた値としているため、複数種類の異なる
色のカラーフィルタ上の欠陥をそれぞれ同じ検出感度
で、且つ高速且つ正確に検査できる利点がある。
【0055】また、複数種類のカラーフィルタ中の検査
対象とするカラーフィルタの色に応じて照射手段から照
射する検査用の光の色を切り換える検査光切り換え手段
を設けた場合には、受光側の光電変換素子を1個にでき
るため、光学系及び信号処理系が簡略化される。また、
被検物からの検査用の光から複数種類のカラーフィルタ
の各色と同じ色の光を選択して対応する光電変換手段に
導く検査光選択手段を設けた場合には、例えば各色のカ
ラーフィルタの検査を並列に行うことにより、より高速
に各色のカラーフィルタの欠陥検査を行える利点があ
る。
【0056】また、被検物からの検査用の光を用いてそ
の被検物の共役像を形成する結像手段と、その共役像か
らそれら複数種類のカラーフィルタ中の検査対象とする
カラーフィルタを選択する空間フィルタとを設け、この
空間フィルタを通過した検査用の光を光電変換手段に導
くようにした場合には、各色のカラーフィルタからの光
が混じることがほぼ完全に防止できるため、各カラーフ
ィルタの欠陥検査をより正確に行える利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による欠陥検査装置の第1実施例を示す
概略構成図である。
【図2】(a)は本発明の第2実施例を示す概略構成
図、(b)は図2(a)中の波長選択フィルタ板20を
示す平面図である。
【図3】本発明の第3実施例の要部を示す構成図であ
る。
【図4】本発明の第4実施例を示す概略構成図である。
【図5】図4中の空間フィルタ24の要部を示す拡大平
面図である。
【図6】カラーフィルタ基板の一例の要部を示す拡大平
面図である。
【符号の説明】
1 カラーフィルタ基板 3 ステージ 4,4A,4B 制御部 6 リニアエンコーダ 8 白色光源 9 コールドミラー 10 コンデンサーレンズ 12 対物レンズ 13R,13G ビームスプリッタ 14R 赤色フィルタ 14G 緑色フィルタ 14B 青色フィルタ 15R〜15B 結像レンズ 16R〜16B 2次元撮像素子 17R〜17B,17,27 2値化回路 18,18A,18B 欠陥検出部 24 空間フィルタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色の異なる複数種類のカラーフィルタを
    有する被検物上の欠陥を検査する装置において、 前記被検物上の検査対象領域に検査用の光を照射する照
    射手段と、 前記検査対象領域からの光を受光する光電変換手段と、 該光電変換手段が受光する光の色に応じた閾値と前記光
    電変換手段の光電変換信号とを比較する比較手段と、を
    有し、 前記比較手段の比較結果に基づいて前記被検物上の欠陥
    を検査することを特徴とする欠陥検査装置。
  2. 【請求項2】 前記複数種類のカラーフィルタ中の検査
    対象とするカラーフィルタの色に応じて前記照射手段か
    ら照射する前記検査用の光の色を切り換える検査光切り
    換え手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の欠陥
    検査装置。
  3. 【請求項3】 前記被検物からの前記検査用の光から前
    記複数種類のカラーフィルタの各色と同じ色の光を選択
    してそれぞれ対応する前記光電変換手段に導く検査光選
    択手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の欠陥検
    査装置。
  4. 【請求項4】 前記被検物からの前記検査用の光を用い
    て前記被検物の共役像を形成する結像手段と、 前記共役像から前記複数種類のカラーフィルタ中の検査
    対象とするカラーフィルタを選択する空間フィルタと、
    を設け、 該空間フィルタを通過した前記検査用の光を前記光電変
    換手段に導くことを特徴とする請求項1記載の欠陥検査
    装置。
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