JP2002055058A - 可撓性プラスチック容器の異物検査装置 - Google Patents

可撓性プラスチック容器の異物検査装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 扁平形状を有する可撓性プラスチック容器内
に密封された異物を検出することが可能な可撓性プラス
チック容器の異物検査装置を提供する。 【解決手段】 扁平形状を有する液体充填済み可撓性プ
ラスチック容器4をセットする前記容器の扁平面に対し
て平行な面を有する回転板12と、前記回転板をこの回
転板に対して垂直な方向を有する回転軸12bを中心と
して回転させる回転手段と、前記回転手段により前記回
転板を回転させ、停止させた後に前記可撓性プラスチッ
ク容器を撮像する撮像手段20a〜20hと、前記撮像
手段により撮像した基準画像と比較画像とに基づいて前
記可撓性プラスチック容器内の異物を検出する異物検出
手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可撓性プラスチ
ック容器に密封された液体に混入している異物を検出す
る可撓性プラスチック容器の異物検査装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、容器に密封された薬液に混入して
いる異物を検出する装置としては、特開平8−1599
89号等に開示されている検査装置が存在する。この検
査装置は、バイアルびん内の薬液に混入した異物を検出
するものであり、バイアルびんを回転円盤の回転により
回転させた後に停止させ、薬液が慣性力により流動して
いる状態のバイアルびんを底部から照明手段により照明
し、CCDカメラにより連続的に複数回、同一位置から
得た画像データに基づいて異物の検出を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
検査装置は、円筒形状を有するバイアルびん内の異物を
検出する装置であり、扁平形状を有する可撓性プラスチ
ック容器内の異物を検出するために用いることはできな
かった。即ち、この検査装置においては、バイアルびん
の中心軸周りにバイアルびんを回転させているが、この
ような回転のさせ方では、扁平形状を有する可撓性プラ
スチック容器内の液体に混入している異物に十分な慣性
力を与えることができず容器内の異物を検出することが
できなかた。この発明の課題は、扁平形状を有する可撓
性プラスチック容器内に密封された異物を検出すること
が可能な可撓性プラスチック容器の異物検査装置を提供
することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の可撓性プ
ラスチック容器の異物検査装置は、液体充填済み可撓性
プラスチック容器の液体に慣性力を与え異物を浮遊させ
る慣性力付与手段と、前記慣性力付与手段により異物を
浮遊させた前記可撓性プラスチック容器を撮像する撮像
手段と、前記撮像手段により撮像した基準画像と比較画
像とに基づいて前記可撓性プラスチック容器内の異物を
検出する異物検出手段とを備えることを特徴とする。こ
の請求項1記載の可撓性プラスチック容器の異物検査装
置によれば、慣性力付与手段により可撓性プラスチック
容器内の液体及び異物に慣性力を与えるため、容器内の
異物を確実に浮遊させることができ、異物検出手段によ
り、撮像された基準画像と比較画像とを比較することに
より確実に可撓性プラスチック容器内の異物を検出する
ことができる。
【0005】また、請求項2記載の可撓性プラスチック
容器の異物検査装置は、扁平形状を有する液体充填済み
可撓性プラスチック容器をセットする前記容器の扁平面
に対して平行な面を有する回転板と、前記回転板をこの
回転板に対して垂直な方向を有する回転軸を中心として
回転させる回転手段と、前記回転手段により前記回転板
を回転させ、停止させた後に前記可撓性プラスチック容
器を撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像した
基準画像と比較画像とに基づいて前記可撓性プラスチッ
ク容器内の異物を検出する異物検出手段とを備えること
を特徴とする。この請求項2記載の可撓性プラスチック
容器の異物検査装置によれば、回転手段により可撓性プ
ラスチック容器がセットされた回転板をこの回転板に対
して略垂直な方向を有する回転軸を中心として回転させ
るため、容器内の異物を確実に浮遊させることができ、
異物検出手段により、撮像された基準画像と比較画像と
を比較することにより確実に可撓性プラスチック容器内
の異物を検出することができる。
【0006】また、請求項3記載の可撓性プラスチック
容器の異物検査装置は、前記回転板の前記可撓性プラス
チック容器をセットする容器検査部が透明な部材により
構成され、前記容器検査部の背面側に照明手段が備えら
れていると共に前記可撓性プラスチック容器と前記照明
手段の間に照度調節フィルタが設けられていることを特
徴とする。また、請求項4記載の可撓性プラスチック容
器の異物検査装置は、前記光調節フィルタが色相環によ
り表現される色相のうち赤紫、赤、黄赤、黄及び緑黄の
中の何れか一つの色相を有することを特徴とする。ま
た、請求項5記載の可撓性プラスチック容器の異物検査
装置は、前記光調節フィルタが紫外部の光を100%吸
収すると共に可視部の光の短波長側を90%以上吸収す
ることを特徴とする。
【0007】この請求項3〜5記載の可撓性プラスチッ
ク容器の異物検査装置によれば、照明手段から得られる
光の波長範囲の一部を光調節フィルタにより選択的に吸
収するため、液体中を浮遊している髪の毛等の細い異物
を撮像手段により確実に撮像することができる。また、
光調節フィルタにより照明手段から得られる光の照度を
調節するため、隔壁部により複数の薬液収容部が設けら
れている可撓性プラスチック容器内の異物検査を行う場
合に、隔壁部のシール線が撮像手段により撮像されない
ようにすることができる。
【0008】また、請求項6記載の可撓性プラスチック
容器の異物検査装置は、前記異物検出手段が液体中を浮
遊している浮遊異物を検出する浮遊異物検出手段と、容
器内に沈殿している沈殿異物を検出する沈殿異物検出手
段と、液面に存在する液面異物を検出する液面異物検出
手段とを含むことを特徴とする。この請求項6記載の可
撓性プラスチック容器の異物検査装置によれば、異物検
出手段が浮遊異物検出手段、沈殿異物検出手段及び液面
異物検出手段とを含むため、液体中を浮遊している浮遊
異物、容器内に沈殿している沈殿異物及び液面に存在す
る液面異物のそれぞれを確実に検出することができる。
【0009】また、請求項7記載の可撓性プラスチック
容器の異物検査装置は、前記基準画像が前記撮像手段に
より前記比較画面を撮像する前に撮像した画像であり、
前記比較画像が前記撮像手段により前記基準画像を撮像
した後に撮像した何れかの画像であることを特徴とす
る。この請求項7記載の可撓性プラスチック容器の異物
検査装置によれば、基準画像を撮像した時点と比較画像
を撮像した時点との時間間隔を大きくすることにより異
物の浮遊距離を大きくすることができ異物の検出を確実
に行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態にかかる可撓性プラスチック容器の異物検
査装置の説明を行う。
【0011】図1は異物検査装置2の概略平面図、図2
は異物検査装置2の概略正面図である。この異物検査装
置2は、可撓性プラスチック容器4内に充填された液体
に含まれる異物の有無を検査する装置である。図3に示
すように可撓性プラスチック容器4は、扁平形状を有す
るプラスチック製の多層樹脂からなるブロー成形された
可撓性の容器であり、使用前には弱接着されている内壁
接着帯(隔壁部)4aにより内部が第1室4bと第2室
4cとの2室に分割されている。また、第1室4bの端
部には円筒形状を有する薬剤充填排出口部4dが設けら
れており、第2室4cの端部には円筒形状を有する薬剤
充填口部4eが設けられていると共に吊下孔4fを有す
る板状の吊下部4gが設けられている。
【0012】図1及び図2に示すように、異物検査装置
2には可撓性プラスチック容器4を搬送する搬送コンベ
ア10が設けられている。この搬送コンベア10は、可
撓性プラスチック容器4を載置した状態で、図の矢印方
向に間歇移動して可撓性プラスチック容器4を円板状の
回転板12の容器取付側(図1及び図2において右側)
に対応する位置まで搬送するものである。
【0013】ここで回転板12は、可撓性プラスチック
容器4内の薬液に慣性を与えるためのものであり回転平
面12aが略垂直になるように(容器内で発生した泡が
容器の内壁面に付着するのを抑制するために垂直又は傾
斜をつける。具体的には垂直方向からの傾きを5度以内
とする。)配置されている。回転平面12aの中央部に
は、回転平面12aに対して垂直に回転軸12bが設け
られており、回転軸12bに連結されている回転板用モ
ータ28(図8参照)を回転駆動することにより回転板
12を回転させる。この回転板12には2つの容器取付
部12cが設けられている。図4に示すように、容器取
付部12cには透明板17がはめ込まれた長方形窓が設
けられ、この長方形窓の一方の短辺側には可撓性プラス
チック容器4が取付けられた時に吊下孔4fに挿入され
る2つ割の取付ピン12dが設けられている。また長方
形窓12dの他方の短辺側には可撓性プラスチック容器
4が取付けられた時に薬剤充填排出口部4dを把持する
把持手段12eが設けられている。また、図5の回転板
12(図4)のA−A断面図に示すように長方形窓の透
明板17には、光調節フィルタ18が挟まれている。
【0014】回転板12の容器取付側の搬送コンベア1
0上には、容器取付装置14が設けられている。また、
回転板12の容器検査側(図1及び図2において左側)
の背面側には複数の蛍光灯により構成される照明装置1
6が設けられている。蛍光灯には、管径が細く照明装置
16を薄型にでき、また高輝度でかつ発光の均一性に優
れている高輝度蛍光ランプが使用されている。ここで容
器取付装置14は、図6に示すように容器取付プレート
14aの下面に可撓性プラスチック容器4の吊下孔4f
に挿入する2枚のプレート状部材を有するエアチャック
14bと可撓性プラスチック容器4の第1室4bの側壁
を吸引するバッキュームパッド14cを有している。
【0015】また、回転板12の容器検査側の搬送コン
ベア10の上方には、8台のCCDカメラ20a〜20
hが設けられている。なお、図7に示すように、CCD
カメラ20aは可撓性プラスチック容器4の領域1、C
CDカメラ20bは領域2、CCDカメラ20cは領域
3、CCDカメラ20dは領域4、CCDカメラ20e
は領域5、CCDカメラ20fは領域6、CCDカメラ
20gは領域7、CCDカメラ20hは領域8をそれぞ
れ撮像する。
【0016】図8は、異物検査装置2のシステム構成を
示すブロック図である。この異物検査装置2において
は、CCDカメラ20a〜20hのそれぞれに対応して
画像処理装置22a〜22hが設けられ、CCDカメラ
20a〜20hは対応する画像処理装置22a〜22h
にそれぞれ接続されている。また、画像処理装置22a
〜22hは、中央処理装置(CPU)24に接続されて
いる。なお、CPU24は、搬送コンベア10を駆動す
る搬送コンベア用モータ26に制御信号を出力して搬送
用コンベア10の移動・停止の制御を行い、回転板12
を回転駆動する回転板用モータ28に制御信号を出力し
て回転板12の回転・停止の制御を行い、CCDカメラ
20a〜20hに制御信号を出力してCCDカメラ20
a〜20hによる撮像の制御を行い、容器取付装置14
を駆動するためのモータ30等に対して制御信号を出力
して回転板12への容器の取り付けの制御等を行う。
【0017】図9は、画像処理装置22aのブロック構
成図である。CCDカメラ20aは、画像データ処理部
42に接続されている。また、画像データ処理部42に
は、基準画像記憶部44、マスク記憶部46、比較画像
記憶部48及び差分画像記憶部50がそれぞれ接続され
ている。更に画像データ処理部42は、CPU24に接
続されている。なお、画像処理装置22b〜22hも画
像処理装置22aと同一の構成であるためその説明を省
略する。
【0018】次に、この異物検査装置2による可撓性プ
ラスチック容器4内の異物の検出について説明する。ま
ず、搬送コンベア10により可撓性プラスチック容器4
が回転板12の容器取付側に対応する位置、即ち可撓性
プラスチック容器4の薬液の泡立ちを抑制する程度の速
度及び加速度により容器取付装置14の下部まで搬送さ
れる(図1及び図2参照)。可撓性プラスチック容器4
が容器取付装置14の下部まで搬送されると容器取付装
置14のエアチャック14bが有する2枚のプレート状
部材を可撓性プラスチック容器4の吊下孔4fに挿入す
ると共にバッキュームパッド14cにより撓性プラスチ
ック容器4の第1室4bの側壁を吸引し容器取付プレー
ト14aにより撓性プラスチック容器4を持ち上げる。
そして容器取付プレート14aを回転板12の容器取付
側の容器取付部12cに対向する位置まで移動させ可撓
性プラスチック容器4を回転板12の容器取付側の容器
取付部12cに取り付ける(図6参照)。
【0019】即ち、容器取付装置14のエアチャック1
4bが有する2枚のプレート状部材を回転板12の取付
ピン12dのスリットに差込むことにより可撓性プラス
チック容器4の吊下孔4fを取付ピン12dに掛けると
共に回転板12の把持手段12eにより可撓性プラスチ
ック容器4の薬剤充填排出口部4dを把持することによ
り回転板12に可撓性プラスチック容器4を取り付け
る。
【0020】そして回転板用モータ28を駆動すること
により回転板12を180度回転させ可撓性プラスチッ
ク容器4を照明装置16とCCDカメラ20a〜20h
の間に位置さて停止させる。即ち、可撓性プラスチック
容器4の扁平面を維持した状態で180度回転させる。
この回転により可撓性プラスチック容器4内の薬液に慣
性を与えて、可撓性プラスチック容器4内に異物が存在
している場合には異物を浮遊させる。なお、回転板12
の容器取付側の容器取付部12cには、搬送コンベア1
0により搬送されてきた次の可撓性プラスチック容器4
を容器取付装置14により取付ける。
【0021】その後、所定時間(例えば1.0秒)経過
した後にCCDカメラ20a〜20hにより可撓性プラ
スチック容器4の撮像を行う。即ち回転板12の背面側
より回転板12の長方形窓の透明板17により挟まれた
光調節フィルタ18により一部の波長の光が吸収された
光を可撓性プラスチック容器4に照射した状態でCCD
カメラ20a〜20hにより可撓性プラスチック容器4
の撮像を行う。ここで光調節フィルタ18は、図10に
示す色相環(色相を円形に表したもの)により表現され
る色相のうち赤紫(RP)、赤(R)、黄赤(YR)、
黄(Y)及び緑黄(GY)の中の何れか一つの色相を有
するものである。
【0022】なお、色相とは、「いろあい」を示す属性
であり、色知覚が等間隔となるような10色相(赤(R
ed)、黄(Yellow)、緑(Green)、青
(Blue)、紫(Purple)、青緑(BlueG
reen)、青紫(BluePurple)、赤紫(R
edPurple)、黄赤(YellowRed)、緑
黄(GreenYellow))を基本とする。また、
光調節フィルタ18は、図11の光の透過率(%T)の
測定結果に示すように紫外部の光を100%吸収すると
共に可視部の光の短波長側を90%以上吸収するもので
ある。
【0023】従って、髪の毛等の細い異物については、
照明装置16により得られる光を直接利用する場合に比
較して、光調節フィルタ18により特定の波長分布に調
節された光を用いて撮影することにより、より検出精度
を向上させることができる。この光調節フィルタ18に
より照明装置16の照度を、可撓性プラスチック容器4
の内壁接着帯4aのシール線がCCDカメラ20g、2
0hにより撮像されない程度の明るさにすることができ
る。CCDカメラ20a〜20hにより撮像された可撓
性プラスチック容器4の画像データは、それぞれのCC
Dカメラ20a〜20hに接続されている画像処理装置
22a〜22hに入力され、この画像データに基づいて
異物の有無の検査が行われる。
【0024】即ち、可撓性プラスチック容器4の領域1
の画像データが入力された画像処理装置22a及び可撓
性プラスチック容器4の領域2の画像データが入力され
た画像処理装置22bにおいては可撓性プラスチック容
器4内を浮遊している浮遊異物の検出及び液面を浮遊し
ている液面異物の検出が行われる。また、可撓性プラス
チック容器4の領域3の画像データが入力された画像処
理装置22c及び可撓性プラスチック容器4の領域4の
画像データが入力された画像処理装置22dにおいては
浮遊異物の検出が行われる。また、可撓性プラスチック
容器4の領域5の画像データが入力された画像処理装置
22e及び可撓性プラスチック容器4の領域6の画像デ
ータが入力された画像処理装置22fにおいては浮遊異
物の検出及び液面異物の検出が行われる。更に、可撓性
プラスチック容器4の領域7の画像データが入力された
画像処理装置22g及び可撓性プラスチック容器4の領
域8の画像データが入力された画像処理装置22hにお
いては可撓性プラスチック容器4の内壁接着帯4aの部
分に沈殿している沈殿(隔壁)異物の検出が行われる。
【0025】図12は、画像処理装置22a〜22fに
おいて実施される浮遊異物の有無を検査する処理を説明
するためのフローチャートである。なお、以下において
は、CCDカメラ20aに接続されている画像処理装置
22aにおける処理を例にとって説明する。
【0026】まず、画像処理装置22aは、CCDカメ
ラ20aにより撮像された画像データを取込む(ステッ
プS10)。そして、画像データ処理部42において、
この画像データを予め設定されている2値化レベルに基
づいて2値化データに変換し、基準画像(1280画素
×1024画素:水平×垂直)として基準画像記憶部4
4に記憶する(ステップS11)。即ち、画素データ毎
に、予め設定されている2値化レベルよりも明るい場合
には、「0」、予め設定されている2値化レベルよりも
暗い場合には「1」に変換することにより2値化データ
に変換する。
【0027】次に、基準画像記憶部44に記憶されてい
る基準画像について膨張処理を行った後にマスク登録を
行う(ステップS12)。即ち、2値化された基準画像
には、可撓性プラスチック容器4内を浮遊している浮遊
異物及び可撓性プラスチック容器4に印刷されている文
字データに対応する画素が「1」のデータ(影のデー
タ)として記憶されているため、この「1」のデータが
記憶されている画素の周囲2画素分ずつのデータを
「1」のデータとする膨張処理を行い、膨張処理後の膨
張画像において「1」のデータになっている画素に対応
する領域をマスクとして登録するためにマスク記憶部4
6に記憶する。
【0028】次に、所定時間経過した後に(ステップS
13)、再度CCDカメラ20aにより撮像された画像
データを取込む(ステップS14)。そして、この画像
データを予め設定されている2値化レベルに基づいて2
値化データに変換し比較画像(1280画素×1024
画素:水平×垂直)として比較画像記憶部48に記憶す
る(ステップS15)。次に基準画像記憶部44に記憶
されている基準画像及び比較画像記憶部48に記憶され
ている比較画像に基づいて差分画像を作成して差分画像
記憶部50に記憶し(ステップS16)、比較回数をカ
ウントアップする(ステップS17)。
【0029】次に差分画像記憶部50に記憶されている
差分画像に基づいて異物のサーチを行う(ステップS1
8)。即ち、差分画像記憶部50に記憶されている差分
画像のマスク記憶部46に記憶されているマスク領域以
外の部分を順次サーチし「1」のデータを検出すること
により浮遊異物の検出を行う。ここでマスク登録は、基
準画像に膨張処理を施した後に行っているため、可撓性
プラスチック容器4又は、異物検査装置2が振動したと
してもこの振動が異物検査に影響を与えることを抑制す
ることができる。
【0030】差分画像のマスク領域以外の部分において
「1」のデータを検出した場合、即ち異物である可能性
のあるデータを検出した場合には(ステップS19)、
異物面積の算出、即ち「1」のデータが何画素連続して
いるのか(固まっているのか)を算出し(ステップS2
0)、所定の画素数(ノイズリミット)以下の場合に
は、画像データにおけるノイズであり異物ではないと判
断して(ステップS21)、ステップS18の処理に戻
り、差分画像上の次の異物をサーチする。
【0031】ステップS21の処理において、所定の画
素数(ノイズリミット)以下でないと判断した場合に
は、「1」のデータの固まりの中に空洞(「0」のデー
タ)が存在するか、即ち輪郭部の「1」のデータの内部
に「0」のデータが所定の割合以上、例えば1割以上存
在するか否かにより所定の大きさ以上の「泡」のデータ
か否かの判断を行う(「泡」のデータか否かの判断は、
輪郭部の「1」のデータと輪郭部の内部の「0」のデー
タの面積比で判断する。)(ステップS22)。このス
テップS22において、「1」のデータの固まりの中に
1割以上の「0」のデータ(空洞)が存在すると判断さ
れた場合には、「泡」のデータであり異物ではないと判
断して(ステップS22)、ステップS18の処理に戻
り、差分画像上の次の異物をサーチする。
【0032】ステップS22において、「1」のデータ
の固まりの中に空洞が存在しないと判断した場合には、
「1」のデータの固まりの画素数が所定数(最大リミッ
ト)以上か否かの判断を行う(ステップS23)。この
ステップS23において、「1」のデータの固まりの画
素数が所定数(最大リミット)以上でないと判断した場
合には、小さな「泡」であるとして、泡個数をカウント
アップする(ステップS24)。一方、ステップS23
において、「1」のデータの固まりの画素数が所定数
(最大リミット)以上と判断した場合には、浮遊異物と
して識別する(ステップS25)。
【0033】次に、今回検出した「1」のデータの固ま
りの画素数を異物面積として総数に加算(総数=総数+
異物面積)して(ステップS26)、ステップS18の
処理に戻り、差分画像上の次の異物をサーチする。
【0034】ステップS19において、異物なし、即ち
差分画像上での異物サーチが終了したと判断された場合
には、記憶されている泡個数が所定値(リミット)以上
か否かの判断が行われ(ステップS27)、所定値以上
の場合には、小さな「泡」が多数存在する場合であり異
物は存在しないとしてステップS28に進む。ステップ
S27において、泡個数が所定値以上でない場合には、
記憶されている総数、即ち異物面積を加算した総数が所
定値(リミット)以上か否かの判断が行われ(ステップ
S29)、所定値以上の場合には、ある程度の大きさの
異物が存在するとして識別する(ステップS30)。一
方、記憶されている総数が所定値以上でない場合には、
異物は存在しないとしてステップS31に進む。
【0035】ステップS31においては、ステップS2
5又はステップS30において異物の識別がなされてい
るか否かの判断が行われ、異物の識別がなされていない
場合には、所定の回数(設定値)、基準画像と比較画像
の比較を行ったか否かの判断を行い、まだ終了していな
い場合には、所定の検査間隔遅延後(ステップS3
2)、ステップS14の処理に戻り、次の比較画像の取
り込みをおこなって、再度基準画像と比較画像の比較を
行う。この場合に基準画像は、常に1回目に取り込んだ
画像として再度取り込んだ比較画像との比較を行うこと
から、基準画像を取込んだ時と比較画像を取込んだ時と
の時間間隔を大きくすることができる。従って、異物の
浮遊距離を大きくすることができ確実に異物検出を行う
ことができる。また、基準画像と比較画像との比較を複
数回行うことにより異物検出の精度を向上させることが
できる。
【0036】ステップS31において、ステップS25
又はステップS30において異物の識別がなされている
との判断が行われ、又は、ステップS28において所定
の回数(設定値)、基準画像と比較画像の比較を行った
との判断が行なわれた場合には、異物存在の有無に関す
る判定出力を行う。即ち、ステップS25又はステップ
S30において異物の識別がなされている場合には、C
PU24に対して浮遊異物が存在していることを示すデ
ータの出力を行う。
【0037】図13は、画像処理装置22g、22hに
おいて実施される沈殿(隔壁)異物の有無を検査する処
理を説明するためのフローチャートである。なお、以下
においては、CCDカメラ20gに接続されている画像
処理装置22gにおける処理を例にとって説明する。
【0038】まず、画像処理装置22gは、CCDカメ
ラ20gにより撮像された画像データを取込む(ステッ
プS40)。そして、画像データ処理部42において、
この画像データを予め設定されている2値化レベルに基
づいて2値化データに変換し(ステップS41)、検査
ウインドウの位置を補正するための基準画像として基準
画像記憶部44に記憶する。
【0039】次に、基準画像記憶部44に記憶されてい
る基準画像に基づいて検査ウインドウ位置の補正を行う
(ステップS42)。即ち、基準画像をサーチして可撓
性プラスチック容器4の内壁接着帯4aの位置を検出
し、この位置を基準として検査ウインドウが内壁接着帯
4aの上下で可撓性プラスチック容器4に印刷されてい
る文字等が含まれない場所に位置するように補正する。
【0040】次に、CCDカメラ20gにより撮像され
た画像データを取込む(ステップS43)。そして、こ
の画像データを予め設定されている2値化レベルに基づ
いて2値化データに変換し検査画像として比較画像記憶
部48に記憶する(ステップS44)。なお、検査画像
を得るための2値化レベルは、可撓性プラスチック容器
4の内壁接着帯4aのシール線が消える程度の2値化レ
ベルとしておく。
【0041】次に比較画像記憶部48に記憶されている
検査画像に基づいて異物のサーチを行う(ステップS4
5)。即ち、比較画像記憶部48に記憶されている検査
画像の中で検査ウインドウが設定された範囲を順次サー
チし「1」のデータを検出することにより隔壁異物の検
出を行う。ここで検査画像において「1」のデータを検
出した場合には(ステップS46)、異物面積の算出、
即ち「1」のデータが何画素連続しているのか(固まっ
ているのか)を算出し(ステップS47)、所定の画素
数(ノイズリミット)以下の場合には、画像データにお
けるノイズであり異物ではないと判断して(ステップS
48)、ステップS45の処理に戻り、検査ウインドウ
内の次の異物をサーチする。
【0042】ステップS48の処理において、所定の画
素数(ノイズリミット)以下でないと判断した場合に
は、「1」のデータの固まりの中に空洞(「0」のデー
タ)が存在するか、即ち所定の大きさ以上の「泡」のデ
ータか否かの判断を行う(ステップS49)。このステ
ップS49において、「1」のデータの固まりの中に空
洞が存在すると判断された場合には、「泡」のデータで
あり異物ではないと判断して(ステップS49)、ステ
ップS45の処理に戻り、検査ウインドウ内の次の異物
をサーチする。
【0043】ステップS49において、「1」のデータ
の固まりの中に空洞が存在しないと判断した場合には、
「1」のデータの固まりの画素数が所定数(最大リミッ
ト)以上か否かの判断を行う(ステップS50)。この
ステップS50において、「1」のデータの固まりの画
素数が所定数(最大リミット)以上でないと判断した場
合には、小さな「泡」であるとして、泡個数をカウント
アップする(ステップS51)。一方、ステップS50
において、「1」のデータの固まりの画素数が所定数
(最大リミット)以上と判断した場合には、沈殿(隔
壁)異物として識別する(ステップS52)。
【0044】次に、今回検出した「1」のデータの固ま
りの画素数を異物面積として総数に加算(総数=総数+
異物面積)して(ステップS53)、ステップS45の
処理に戻り、検査ウインドウ内の次の異物をサーチす
る。
【0045】ステップS46において、異物なし、即ち
検査ウインドウ内での異物サーチが終了したと判断され
た場合には、記憶されている泡個数が所定値(リミッ
ト)以上か否かの判断が行われ(ステップS54)、所
定値以上の場合には、小さな「泡」が多数存在する場合
であり異物は存在しないとして隔壁異物検出の処理を終
了する。ステップS54において、泡個数が所定値以上
でない場合には、記憶されている総数、即ち異物面積を
加算した総数が所定値(リミット)以上か否かの判断が
行われ(ステップS55)、所定値以上の場合には、あ
る程度の大きさの異物が内壁接着帯4aの部分に存在す
るとして識別する(ステップS56)。そして隔壁異物
存在の有無に関する判定出力を行う。即ち、ステップS
52又はステップS56において隔壁異物の識別がなさ
れている場合には、CPU24に対して隔壁異物が存在
していることを示すデータの出力を行う。
【0046】図14は、画像処理装置22a、22b、
22e、22fにおいて実施される液面異物の有無を検
査する処理を説明するためのフローチャートである。な
お、以下においては、CCDカメラ20aに接続されて
いる画像処理装置22aにおける処理を例にとって説明
する。
【0047】まず、画像処理装置22aは、CCDカメ
ラ20aにより撮像された画像データを取込む(ステッ
プS60)。そして、画像データ処理部42において、
この画像データを予め設定されている2値化レベルに基
づいて2値化データに変換し(ステップS61)、検査
ウインドウの位置を補正するための基準画像として基準
画像記憶部44に記憶する。
【0048】次に、基準画像記憶部44に記憶されてい
る基準画像について検査ウインドウの高さ方向位置の補
正を行う(ステップS62)。即ち、基準画像をサーチ
して薬液の液面の位置を検出し、この位置が中心に位置
するように検査ウインドウの位置を補正する。
【0049】次に、CCDカメラ20aにより撮像され
た画像データを取込む(ステップS63)。そして、こ
の画像データを予め設定されている2値化レベルに基づ
いて2値化データに変換し検査画像として比較画像記憶
部48に記憶する(ステップS64)。なお、検査画像
を得るための2値化レベルは、薬液の液面の線が消える
程度の2値化レベルとしておく。
【0050】次に比較画像記憶部48に記憶されている
検査画像に基づいて異物のサーチを行う(ステップS6
5)。即ち、比較画像記憶部48に記憶されている検査
画像の検査ウインドウが設定されている範囲を順次サー
チし「1」のデータを検出することにより液面異物の検
出を行う。ここで検査画像において「1」のデータを検
出した場合には(ステップS66)、異物面積の算出、
即ち「1」のデータが何画素連続しているのか(固まっ
ているのか)を算出し(ステップS67)、所定の画素
数(ノイズリミット)以下の場合には、画像データにお
けるノイズであり異物ではないと判断して(ステップS
68)、ステップS65の処理に戻り、検査画像の検査
ウインドウの範囲内の次の異物をサーチする。
【0051】ステップS68の処理において、所定の画
素数(ノイズリミット)以下でないと判断した場合に
は、「1」のデータの固まりの中に空洞(「0」のデー
タ)が存在するか、即ち所定の大きさ以上の「泡」のデ
ータか否かの判断を行う(ステップS69)。このステ
ップS69において、「1」のデータの固まりの中に空
洞が存在すると判断された場合には、「泡」のデータで
あり異物ではないと判断して(ステップS69)、ステ
ップS65の処理に戻り、検査画像の検査ウインドウの
範囲内の次の異物をサーチする。
【0052】ステップS69において、「1」のデータ
の固まりの中に空洞が存在しないと判断した場合には、
「1」のデータの固まりの画素数が所定数(最大リミッ
ト)以上か否かの判断を行う(ステップS70)。この
ステップS70において、「1」のデータの固まりの画
素数が所定数(最大リミット)以上でないと判断した場
合には、小さな「泡」であるとして、ステップS65の
処理に戻り、検査画像の検査ウインドウの範囲内の次の
異物をサーチする。一方、ステップS70において、
「1」のデータの固まりの画素数が所定数(最大リミッ
ト)以上と判断した場合には、液面異物として識別する
(ステップS71)。
【0053】ステップS66において、異物なし、即ち
検査画像の検査ウインドウの範囲内の異物サーチが終了
したと判断された場合には液面異物検出の処理を終了す
る。そして液面異物の存在の有無に関する判定出力を行
う。即ち、ステップS71において液面異物の識別がな
されている場合には、CPU24に対して液面異物が存
在していることを示すデータの出力を行う。
【0054】CPU24は、画像処理装置22a及び画
像処理装置22bにより出力された浮遊異物、液面異物
の有無についての検査結果、画像処理装置22c及び画
像処理装置22dにより出力された浮遊異物の有無につ
いての検査結果、画像処理装置22e及び画像処理装置
22fにより出力された浮遊異物、液面異物の有無につ
いての検査結果、画像処理装置22g及び画像処理装置
22hにより出力された沈殿(隔壁)異物の有無につい
ての検査結果を取得する。そして全ての検査結果が異物
なしを示すものである場合には、回転板12の取付ピン
12dを可撓性プラスチック容器4の吊下孔4fから抜
くと共に薬剤充填排出口部4dを把持している把持手段
12eを開放して、検査合格品を搬送するため搬送コン
ベア(図示せず)上に落下させ、次の可撓性プラスチッ
ク容器4の異物検査を行う。一方、何れかの検査結果が
異物ありを示すものである場合には、回転板12の取付
ピン12dを可撓性プラスチック容器4の吊下孔4fか
ら抜くと共に薬剤充填排出口部4dを把持している把持
手段12eを開放して、検査不合格品を搬送するため搬
送コンベア(図示せず)上に落下させ、次の可撓性プラ
スチック容器4の異物検査を行う。
【0055】この実施の形態にかかる異物検査装置2に
よれば、可撓性プラスチック容器4がセットされた回転
板12をこの回転板12に対して垂直な方向を有する回
転軸12bを中心として回転させるため、容器内の異物
を確実に浮遊させることができ、撮像された基準画像と
比較画像とを比較することにより可撓性プラスチック容
器4内の異物を検出することができる。また、照明装置
16の光を光調節フィルタ18により調整するため、照
明装置16の照度を隔壁部のシール線が撮像されない程
度の明るさであり、液体中を浮遊している髪の毛等は確
実に撮像される程度の明るすぎないものとすることがで
きる。
【0056】また、浮遊異物の検出、沈殿異物の検出及
び液面異物の検出をそれぞれ個別の処理として行うた
め、浮遊異物、沈殿異物及び液面異物を確実に検出する
ことができる。また、基準画像を撮像手段により最初に
撮像した画像とすることから、基準画像を撮像した時点
と比較画像を撮像した時点との間における異物の浮遊距
離を大きくすることができ異物の検出を確実に行うこと
ができる。なお、上述の実施の形態においては、回転板
12として円形の回転板を用いているが、その形状は円
形及び板状に限定されるものではなく、可撓性プラスチ
ック容器4内の異物に慣性力を付与することができるも
のであればよく、適宜変更可能である。例えば、棒状部
材を組み合わせ、それに容器取付部を設けたもの等でも
よい。
【0057】また、上述の実施の形態においては、画像
処理装置毎に2値化レベルを設定可能であるが、1つの
CCDカメラが撮像する領域であっても容器の中央部と
周辺部とでは容器壁の厚さが異なることから、図15に
示すように、1つのCCDカメラが撮像する領域に9個
のウインドウを設定し、ウインドウ毎に2値化レベルを
設定できるようにすることも可能である。なお、図15
においては、CCDカメラ20aにより撮像される領域
についてのみ9個のウインドウを表示しているが、他の
CCDカメラにより撮像される領域についても同様に9
個のウインドウを設定することができウインドウ毎に2
値化レベルの設定を行うことができる。
【0058】更に、上述の実施の形態においては、内壁
接着帯4aにより内部が第1室4bと第2室4cとの2
室に分割されている可撓性プラスチック容器の異物検査
について説明しているが、この異物検査装置2を、図1
6に示すような単一の室を有する可撓性プラスチック容
器60の異物検査に用いることも可能である。また、上
述の実施の形態においては、回転円板12の長方形窓の
透明板17に挟まれた位置に光調整フィルタ18が設け
られていたが、照明装置16の前面に光調整フィルタ1
8を設けるようにしてもよい。
【0059】また、この発明にかかる可撓性プラスチッ
ク容器は樹脂容器からなるものであり、この樹脂容器
は、水冷式又は空冷式共押出しインフレーション法、共
押出しTダイ法、ラミネーション法などの公知の方法を
適用して製造される単層もしくは多層のフィルムあるい
は、シートから成形、射出成形、ブロー成形等によって
成形される。なお、このフィルムは、シート状の場合と
チューブ状の場合がある。また、この発明にかかる可撓
性プラスチック容器は透明性、柔軟性、耐衝撃性に優
れ、充填される液体としては、清涼飲料、液状洗剤、化
粧水、医療用液状製剤、患者の静脈内に投与される生理
食塩液、ブドウ糖液、注射用蒸留水、電解質液、アミノ
酸液等を挙げることができる。
【0060】
【発明の効果】この発明によれば、慣性力付与手段によ
り可撓性プラスチック容器内の液体及び異物に慣性力を
与えるため、容器内の異物を確実に浮遊させることがで
き、異物検出手段により、撮像された基準画像と比較画
像とを比較することにより確実に可撓性プラスチック容
器内の異物を検出することができる。また、回転手段に
より可撓性プラスチック容器がセットされた回転板をこ
の回転板に対して垂直な方向を有する回転軸を中心とし
て回転させるため、容器内の異物を確実に浮遊させるこ
とができ、異物検出手段により、撮像された基準画像と
比較画像とを比較することにより確実に可撓性プラスチ
ック容器内の異物を検出することができる。また、照明
手段の光を光調節フィルタにより調整するため、液体中
を浮遊している髪の毛等の細い異物を撮像手段により確
実に撮像することができると共に、隔壁部により複数の
薬液収容部が設けられている可撓性プラスチック容器内
の異物検査を行う場合に、隔壁部のシール線が撮像手段
により撮像されないようにすることができる。また、異
物検出手段が浮遊異物検出手段、沈殿異物検出手段及び
液面異物検出手段を含むため、薬液中を浮遊している浮
遊異物、容器内に沈殿している沈殿異物及び液面に存在
する液面異物のそれぞれを確実に検出することができ
る。また、基準画像を撮像手段により最初に撮像した画
像とすることから、基準画像を撮像した時点と比較画像
を撮像した時点との時間間隔を大きくすることにより異
物の浮遊距離を大きくすることができ異物の検出を確実
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかる異物検査装置の
概略平面図である。
【図2】この発明の実施の形態にかかる異物検査装置の
概略正面図である。
【図3】この発明の実施の形態にかかる異物検査装置に
より検査される可撓性プラスチック容器の平面図であ
る。
【図4】この発明の実施の形態にかかる回転板の斜視図
である。
【図5】この発明の実施の形態にかかる回転板(図4)
のA−A断面図である。
【図6】この発明の実施の形態にかかる異物検査装置の
概略側面図である。
【図7】この発明の実施の形態にかかる異物検査装置の
CCDカメラで撮像される領域を説明するための図であ
る。
【図8】この発明の実施の形態にかかる異物検査装置の
システム構成を示すブロック図である。
【図9】この発明の実施の形態にかかる画像処理装置の
ブロック構成図である。
【図10】この発明の実施の形態で用いる色相環を説明
するための図である。
【図11】この発明の実施の形態にかかる照度調整フィ
ルタの光透過率の測定結果を示すグラフである。
【図12】この発明の実施の形態にかかる異物検査装置
で実施される浮遊異物検出を説明するためのフローチャ
ートである。
【図13】この発明の実施の形態にかかる異物検査装置
で実施される沈殿(隔壁)異物検出を説明するためのフ
ローチャートである。
【図14】この発明の実施の形態にかかる異物検査装置
で実施される液面異物検出を説明するためのフローチャ
ートである。
【図15】この発明の実施の形態において領域内に設定
されたウインドウ毎に設定される2値化レベルについて
説明するための図である。
【図16】この発明の実施の形態にかかる異物検査装置
により検査される他の形態の可撓性プラスチック容器の
平面図である。
【符号の説明】
2…異物検査装置、4…可撓性プラスチック容器、10
…搬送コンベア、12…回転板、14…容器取付装置、
16…照明装置、18…光調節フィルタ、20a〜20
h…CCDカメラ、22a〜22h…画像処理装置、2
4…CPU、42…画像データ処理部、44…基準画像
記憶部、46…マスク記憶部、48…比較画像記憶部、
50…差分画像億部。
フロントページの続き Fターム(参考) 2G051 AA11 AA28 AB15 BA01 BA20 BB07 CA03 CA04 CA07 DA01 DA06 DA08 EA04 EA08 EA11 EA14 EA17 EB01 EB02 ED01 ED07 ED14 FA10 5B047 AA17 AB02 BC07 BC11 BC23 5B057 AA07 BA02 BA19 CA01 CA08 CA12 CA16 CE12 DA01 DA13 DB02 DB08 DC04 DC33

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体充填済み可撓性プラスチック容器の
    液体に慣性力を与え異物を浮遊させる慣性力付与手段
    と、 前記慣性力付与手段により異物を浮遊させた前記可撓性
    プラスチック容器を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段により撮像した基準画像と比較画像とに基
    づいて前記可撓性プラスチック容器内の異物を検出する
    異物検出手段とを備えることを特徴とする可撓性プラス
    チック容器の異物検査装置。
  2. 【請求項2】 扁平形状を有する液体充填済み可撓性プ
    ラスチック容器をセットする前記容器の扁平面に対して
    平行な面を有する回転板と、 前記回転板をこの回転板に対して垂直な方向を有する回
    転軸を中心として回転させる回転手段と、 前記回転手段により前記回転板を回転させ、停止させた
    後に前記可撓性プラスチック容器を撮像する撮像手段
    と、 前記撮像手段により撮像した基準画像と比較画像とに基
    づいて前記可撓性プラスチック容器内の異物を検出する
    異物検出手段とを備えることを特徴とする可撓性プラス
    チック容器の異物検査装置。
  3. 【請求項3】 前記回転板の前記可撓性プラスチック容
    器をセットする容器検査部は透明な部材により構成さ
    れ、前記容器検査部の背面側に照明手段が備えられてい
    ると共に前記可撓性プラスチック容器と前記照明手段の
    間に光調節フィルタが設けられていることを特徴とする
    請求項2記載の可撓性プラスチック容器の異物検査装
    置。
  4. 【請求項4】 前記光調節フィルタは、色相環により表
    現される色相のうち赤紫、赤、黄赤、黄及び緑黄の中の
    何れか一つの色相を有することを特徴とする請求項3記
    載の可撓性プラスチック容器の異物検査装置。
  5. 【請求項5】 前記光調節フィルタは、紫外部の光を1
    00%吸収すると共に可視部の光の短波長側を90%以
    上吸収することを特徴とする請求項3記載の可撓性プラ
    スチック容器の異物検査装置。
  6. 【請求項6】 前記異物検出手段は、液体中を浮遊して
    いる浮遊異物を検出する浮遊異物検出手段と、容器内に
    沈殿している沈殿異物を検出する沈殿異物検出手段と、
    液面に存在する液面異物を検出する液面異物検出手段と
    を含むことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記
    載の可撓性プラスチック容器の異物検査装置。
  7. 【請求項7】 前記基準画像は前記撮像手段により前記
    比較画像を撮像する前に撮像した画像であり、前記比較
    画像は前記撮像手段により前記基準画像を撮像した後に
    撮像した何れかの画像であることを特徴とする請求項1
    〜6の何れか一項に記載の可撓性プラスチック容器の異
    物検査装置。
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