JP2002355503A - 液面消泡装置 - Google Patents

液面消泡装置

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JP2002355503A
JP2002355503A JP2002052148A JP2002052148A JP2002355503A JP 2002355503 A JP2002355503 A JP 2002355503A JP 2002052148 A JP2002052148 A JP 2002052148A JP 2002052148 A JP2002052148 A JP 2002052148A JP 2002355503 A JP2002355503 A JP 2002355503A
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liquid
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flexible container
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JP2002052148A
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Kazunari Saho
一成 佐保
Kenichi Nishi
憲一 西
Eihiko Todo
栄彦 藤堂
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Gunze Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 密封された可撓性容器内の液面に浮遊する泡
を消泡する液面消泡装置を提供する。 【解決手段】 可撓性容器1を挟持コンベア9等の外部
から加圧する手段により、可撓性容器1を圧縮して変形
させ、内圧を高めて可撓性容器1内の液面に存在する泡
を消す。可撓性容器1を加圧したのちに減圧し、或いは
加圧に代えて容器内を減圧する手段によっても消泡する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可撓性容器に充填
されている液状物質、例えば医薬品、飲料等において液
中又は液面に存在する異物を検出する際に、液面に多数
発生している泡を異物検出のタイミングに合わせて消泡
する消泡技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、可撓性容器(例えばプラスチック
ボトルやバッグ)に充填される医薬品、飲料等の製造工
程において、充填密閉後、異物混入の有無を検査する工
程は人手や検査装置にて実施されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、製品の
搬送過程において液面に気泡が発生し、浮遊する異物と
の見分けを困難にしている。そのために気泡を消泡させ
るために消泡時間を置く必要があり、無駄なライン構成
を必要としている。このように、内容液の液面に浮遊す
る混入異物の有無を検査する工程で、液表面に存在する
泡を瞬時に消すことが望まれている。上記事情に鑑み、
本発明は、可撓性容器に充填密閉された内容液の液面に
存在する泡を消す装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、可
撓性容器に密閉して充填された液の液面に存在する泡を
消す液面消泡装置であって、前記可撓性容器の外部から
加圧及び/又は減圧、或いはそれらの圧力状態から開放
する消泡手段を有し、該消泡手段によって液面に存在す
る泡を消すことを特徴とする液面消泡装置によって達成
される。
【0005】前記液面消泡装置は、前記可撓性容器に対
して回転、振動、又は衝撃を与えるか或いはこれらを組
み合わせることによって可撓性容器の内壁面に付着した
気泡を液面に浮上させる泡浮上手段を更に有し、該泡浮
上手段によって気泡を液面に浮上させた後に前記消泡手
段によって液面に存在する泡を消すことが好ましい。
【0006】前記消泡手段は、前記可撓性容器を気密収
容するとともに内部を加圧及び/又は減圧するための手
段と接続可能なチャンバーを有することが好ましい。
【0007】前記チャンバーは、前記可撓性容器を立設
状に保持するホルダーと、該ホルダーと共動するハウジ
ングとを有し、該ハウジング内に前記可撓性容器を収容
できるようになっていることが好ましい。
【0008】前記液面消泡装置は、前記可撓性容器を自
転させる回転手段を更に備えることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照しながら詳述する。以下に説明する
実施形態では、本発明の液面消泡装置は、容器の液面の
画像処理を行い異物を検出する液面異物検査に採用され
ている実施態様を記載するが、本発明の液面消泡装置
は、画像処理に係る検査のみではなく、目視による検査
等、他の液面検査においても有効な液面消泡装置であり
適用可能である。先ず、本発明の第1実施形態につい
て、図1〜3を参照して説明する。図1には、可撓性容
器1に内容液2が充填され密閉されたものであり、内容
液2の液面には浮遊する異物12や泡3、更に容器の内
壁面には気泡13が存在し、搬送コンベア7により搬送
され検査ステーションでは一時停止し、一方から照明装
置4、他方からは好ましくは照明装置4の光軸に直交す
る方向にCCDカメラ等の撮像装置5が配置されている
ことを示している。
【0010】可撓性容器1は、透明または半透明のプラ
スチックボトル、バッグ、スタンデイングパウチ等の容
器であれば適用可能であり、これらに限らず外力により
変形可能な容器であれば用いることができる。変形可能
とは、容器壁の可撓性に基づいて容器の内容積が増減す
る程度で充分であり、変形した後外力を解放すれば元の
形状に復帰することが望ましい。
【0011】容器の形状としては、容器を回転すること
により内部の液が回転し容器を停止しても暫く慣性によ
って液が回転していることが望ましいので、一般的には
ボトルタイプの円柱形であるが、角柱、多角柱であって
も、又自立タイプでなくても吊り下げタイプであって
も、或いは球形のような形状であっても回転させる際に
把持して回転させられる形状であればよい。
【0012】容器に作用する外力としては、外から加圧
して容器を変形させる方式又は容器の周囲を減圧して容
器を変形させる方式であれば良いが、外から加圧する方
式が好ましく両側から挟持圧迫する方式が最も採用し易
い。変形手段と検出手段を同じステーションに配置して
もよいが、工場内の製造ラインとの接続等の関係から図
2に示すように搬送コンベア7上に加圧ステーション
B、検出ステーションCを順次配列するのが好ましい。
変形手段としては図2のように容器2を挟持搬送する1
組のコンベアベルトであれば、検査工程の直前まで加圧
状態で搬送でき解放後容器を移動させること無く異物検
出操作が可能となるので再び泡が発生するのを防ぐこと
ができる。
【0013】又、容器内壁面に付着した気泡が存在する
と検査時にも随時に浮上してくる泡があり異物検査に不
都合を来す場合が有るが、前もって壁面に付着する気泡
を浮上させるのでそのような不都合の発生が防止され
る。
【0014】即ち、容器は外圧により変形する前に、高
速に回転させるか、或いは少なくとも一側面より衝撃又
は振動を容器に与えるか、又はこれら回転等の動作を組
み合わせて容器に与えることが好ましく、これにより容
器壁面に付着する泡は液面に浮上し、外圧の影響を受け
易くなり消泡効果が向上する。そのために、容器の回転
装置或いは励振装置、衝撃装置などの泡浮上手段を備え
ることにより壁面に付着する泡を浮上させれば良い。検
出手段としては、既に公知の各方式の検出装置が適用可
能であり特に制限するものではなく、停止する容器内で
移動している異物の画像を経時的に複数回撮像し、画像
を比較処理し、異物の判定を行う方式のもの等を適用で
きる。この際、消泡過程を経ているので浮遊する異物と
気泡との区別に注意する必要性が解消される。図2は、
本発明の一実施例の平面図であり、図3は、同じく側面
図である。製造ラインのコンベア7は可撓性容器1を一
定間隔で間欠搬送するもので、可撓性容器1は回転ステ
ーションA、加圧ステーションB、検査ステーション
C、排出ステーションDの順に一時停止を繰り返しなが
ら搬送される。コンベア7はベルトコンベアであり矢印
イの方向に適宜運転制御されている。
【0015】回転ステーションAには、回転ホルダー8
が配置され、同ホルダー8は一時停止した容器1を把持
し所定の矢印ハの方向に高速回転を行いその後停止して
容器1を解放する。この操作により容器壁面に付着して
いる気泡が液面に浮上する。
【0016】容器1が解放されるとコンベア7が運転さ
れ加圧ステーションBに至ると共に、挟持コンベア9、
9により挟持されることにより容器1は外部から加圧さ
れた状態で搬送される。容器1が加圧されることにより
容器1の内部の空気圧が高くなるので、液面に浮遊する
多数の泡は破裂する。
【0017】挟持コンベア9、9は2本1組のエンドレ
スベルトからなり、2本のエンドレスベルトの互いの内
表面の間隔寸法は、容器1の変形量が充分確保できる程
度であれば適宜で良い。更に、挟持コンベア9,9は図
2に示す矢印ニのように、少なくとも一方のコンベア9
がコンベア7の進行方向矢印イの方向に直交する方向に
移動自在とされ、容器1を挟持する際に移動して挟持す
る構成にすれば、容器1の変形が瞬時に発生することに
なり加圧による消泡の効果が大きくなる。図2では加圧
ステーションBに容器1が停止しているかに描いてある
が、ステーションBには停止する必要は無く通過するの
みでもその作用効果は充分に発揮される。
【0018】容器1は挟持コンベア9,9を通過し終え
ると、加圧力が解放されるので変形していた容器1が元
の形状に復帰する。その際、容器1の内圧が低下し、そ
の変化により残っていた泡も破裂して消泡される。加圧
力の解放時の圧力変化は加圧時の場合に比較して何倍か
の速度で変化すると考えられ、消泡効果も大きいことが
認められる。
【0019】検査ステーションCには、図1に示すよう
に液面を検査するために、照明装置4とCCDカメラな
どの撮像装置5が配置されている。通常、照明装置4と
撮像装置5は光軸が平面視において直交又は直交に近い
位置に配置され、照明装置4はその入射光が液面の下方
から全反射する角度で入射され、撮像装置5は液面を斜
め上方から撮像するように配置されている。
【0020】照明用の光源には強力な照明光を得るため
に、例えばハロゲンランプやキセノンランプ等を使用し
ている。容器1の側方から容器1の内部に入射された光
は、通常、液面で全反射され容器1の反対側へ進行する
ため、液面に異物や気泡が無い状態では撮像装置5に入
射する光が殆ど無い。
【0021】しかしながら、液面に異物が浮遊している
場合には、異物表面での反射により撮像装置5に入射す
る光量が多くなる。また、液面に気泡が存在する場合も
異物と同様に撮像装置5に入射する光量が増加するが、
本発明により気泡を予め消しているので問題ない。上記
のような配置で撮像された画像データは、図外の画像処
理装置により処理され、異物の有無を判定すると共に、
その判定信号を図外の制御装置に出力している。
【0022】排出ステーションDには、排出プッシャー
11と排出コンベア10が配置され、搬送される容器1
に対しての異物有無の判定信号に対応して、プッシャー
11が矢印ロの方向に作動し、異物有りと判定された容
器1を排出コンベア10に排出する。
【0023】次に本発明の第2実施形態について、図4
〜9を参照して説明する。図4、図5は、消泡装置を備
える液面異物検査装置を示し、図4は断面図であって図
5のA−A視に対応し、図5は正面図である。但し、図
4と図5との作動状態は異なっている。なお、上記第1
実施形態と同様の構成部分については、同符号を付し
た。液面異物検査装置21は、透明又は半透明の可撓性
容器1内に密閉された内溶液の液面にある気泡を消す消
泡手段と、液面に異物が存在するか否かを光学的に検査
する検査手段23と、容器1を搬送する搬送手段とを有
する。搬送手段は、容器供給手段22にて供給される容
器を順次受け取って、これら容器1を円弧状の搬送経路
上に所定間隔で搬送するための回転体24を有し、この
搬送経路に沿って、消泡手段、検査手段が設けてある。
搬送手段は、容器1を回転体24に供給する容器供給手
段22と、検査手段23で検査が完了した容器1を検査
手段23での検査結果に基づいて回転体24から所定の
位置に搬出する容器排出手段25とを備えている。検査
手段23は、搬送される容器の側面から液面と平行又は
液面の下方から液面に向けて光を照射する照明手段26
と、搬送される容器内の液面の検査画像を撮像するため
撮像手段27と、を備えている。検査手段23は、搬送
経路と同心円上を往復揺動運動し、搬送手段と同方向に
移動するときは搬送手段と同期して移動するように制御
されることで、所定時間容器1との位置関係を変えるこ
となく移動する。撮像手段27から出力された画像は図
外の画像処理手段に送られ、容器内の液面に異物が存在
するか否かの判定処理が行われる。回転体24は、上下
一対で一体的に連結された回転板24a、24bからな
り、図外の駆動手段により矢印Y方向に連続的に回転さ
れる。また、搬送手段には、搬送される可撓性容器1を
搬送中に個別に密閉できるチャンバー28と、所定の回
転速度及び回転数で容器1を自転させる回転手段とが併
設されている。下段の回転板24aの外周部には、容器
供給手段22にて供給される容器1を順次受け取って、
これら容器1を円弧状の搬送経路上に所定間隔で搬送す
るためのホルダー29(図6参照)がベアリング30を
介して回転可能に支持されている。図6に示すように、
ホルダー29の外周部は容器1を載せる中心部より一段
低くなるように形成され、その上部には例えばゴム等の
シール部材31が全周に渡り取り付つけられている。更
に、ホルダー29の周囲には後述のハウジング32とホ
ルダー29とをシール部材31を介して保持するための
爪33が3本配置され、爪33は、ホルダー29の下部
に設置された図外のエアーシリンダー等により開閉する
機構とすることができる。上段の回転板24bには各ホ
ルダー29に対向して、例えば透明アクリルなどの光透
過性部分を有する複数個の底部開放形のハウジング32
が支持されている。各ハウジング32はロータリースプ
ライン軸34を介して上段の回転板24bに回転可能に
支持されている。ロータリースプライン軸34の上部に
はベアリング35を介してカムフオロアー36が取り付
けられており、カム37に係合されている。そして、回
転板24bの回転に伴い、カムフオロアー36がカム3
7に案内されることによりハウジング32が昇降され
る。ハウジング32の昇降はカムに限らず、その他の公
知の昇降機構を採用することができる。また、ロータリ
ースプライン軸34はギア38、39を介してサーボモ
ータ等の回転駆動装置40と連結されていて、ハウジン
グ32を正逆両方向に回転することができるようになっ
ている。ハウジング32が下降すると、ホルダー29の
周囲に取り付けられた爪33によりホルダー29とハウ
ジング32とをシール部材31を介して保持することに
より、ホルダー29とハウジング32とで形成されるチ
ャンバー内を密閉状態とすることができるように構成さ
れている。ハウジング32とホルダー29とによって密
閉チャンバーを形成した状態で、ロータリースプライン
軸34を正逆回転させてハウジング32を正逆回転させ
ることで、ホルダー29も正逆回転する。従って、この
例では、回転駆動装置40,ギア38,39,ロータリ
ースプライン軸34,ハウジング32,及びホルダー2
9によって、可撓性容器1を自転させるための回転手段
が構成されている。ホルダー29の下部には図示しない
ロータリーエアーポート(回転式エアージョイント)を
介して圧縮空気が導入できるように構成され、電磁弁等
の制御機器によりチャンバー内の圧力を制御することが
できる。ハウジング32を下降させてホルダー29との
共動により密閉チャンバーを形成させた後、図外の圧縮
ポンプによりホルダー29の下部から圧縮空気を送り込
み、チャンバー内を加圧することができる。なお、圧縮
ポンプに代えて真空ポンプ(不図示)をホルダー29の
下部と接続することもできる。図4に示す例では、回転
体24の回転に伴って、ハウジング下降区間50、ロッ
クピン33によるロック区間51、加圧区間52、消泡
区間53、容器自転区間54、検査区間55、ロックピ
ン33の解除区間56,ハウジング上昇区間57の順に
可撓性容器1を搬送する。検査区間55には、図4に示
すように、容器1の側面から液面と平行或いは下方から
液面に向けて光を照射する例えばハロゲンランプ等の照
明手段26と、照明手段26から照射され液面で反射し
た光の進路外に例えばCCDカメラ等の撮像手段27と
からなる検査手段が配置されているため、通常異物がな
い場合にはCCDカメラ等の撮像手段27に光が入光す
ることはない。また、検査手段23は、搬送される容器
と同期して移動するように制御されているため、その間
に容器1内の液面の画像を所定枚数取り込むことができ
る。図4に示す例では、照明手段26と撮像手段27と
を固定したブロック60を、回転板24aの周外に配置
した円弧状のレール61上に載せ、ブロック60がレー
ル61上を図外の駆動装置によって移動できるようにな
っている。容器供給手段22は、上流工程から搬送され
てきた容器1を一定間隔に切り分けるためのスクリユー
22aと、スクリユー22aから搬送されてきた容器1
を回転板24aに受け渡す供給スターホイール22bか
ら構成されている。上流から搬送されてきた可撓性容器
1の内壁には、搬送時の振動や温度変化等によって多数
の気泡が付着している場合がある。このような内壁に付
着した気泡は、前記のように容器内部の圧力変化を与え
ても消え難い。これら気泡は、検査時もそのままの状態
であれば液面検査への影響はないが、検査前の自転操作
を与えることにより一部の気泡は壁面から離れて、液面
に移動して気泡として残る場合がある。そのような場合
には、供給スターホイール22bにて搬送される途中に
可撓性容器1の側部から連続的に衝撃を与える機構を取
りつけることで、壁面に付着した気泡を液面に移動させ
ることが可能となる。容器排出手段25は、検査区間5
5で検査が終了した容器1を回転体24から受け取る排
出スターホイール25aと、画像処理装置70からの判
定結果に基づく選別信号により可撓性容器1を振り分け
る選別スターホイール25bとを有している。供給スタ
ーホイール22bから回転体24の下段回転板24aに
設置されたホルダー29上に容器1が供給されると、回
転板24aの回転に伴い可撓性容器1は順次搬送され
る。搬送に伴い上段の回転板24bに設置されたハウジ
ング32が下降すると、前記密閉機構により回転ホルダ
ー29とハウジング32との間が気密的に閉じられ、チ
ャンバー28が形成される。その後、チャンバー28内
にゲージ圧で20〜80kPa(本実施形態では40k
Pa)の圧縮空気がホルダー29の下部から導入され、
チャンバー28内の内圧が高められ、所定時間(本実施
形態では4秒)内圧を保持した後に大気圧に開放され
る。この際、チャンバー28内の可撓性容器1はプラス
チック等の変形可能な材質から形成されているので、チ
ャンバー28内の圧力変化に追従して容器形状が変形す
ることになり、容器内部の圧力もチャンバー28内の圧
力変化にほぼ追従する。この時の圧力変化速度を速くす
ることで、液面に存在する気泡全てを破泡させることが
できる。また、加圧開放動作を繰り返すことでも消泡効
果を高めることが可能になる。更に加圧した状態から大
気圧に開放する前に、回転板24a上に設置され、予め
−20〜−50kPa(ゲージ圧)に減圧された減圧タ
ンクと一旦接続した後に大気圧に開放するようにすれ
ば、更に圧力変化速度を速くすることが可能となる。な
お、前記減圧タンクは、例えば、回転板24aの中心部
に設けたロータリーエアージョイント(不図示)を介し
て図外の真空ポンプと接続することができる。上記効果
により、これ以降の容器内の液面には気泡が通常は存在
しないことになり、後の液面を対象に行う異物検査にお
いて気泡との誤検出を防止することが可能となり、異物
の検出感度を高くすることができる。その後、回転板2
4aの回転により容器1が容器自転区間54に到達する
と、前記回転手段により、容器1に、その液面に気泡が
発生しない程度の500rpm以下の低速回転で自転を
与えることにより、液面に存在していた異物を液面中央
部に移動させることができ、後の撮像時に異物を捕らえ
やすくすることができる。ここで可撓性容器1に与える
自転の回数及び方向等の条件は、可撓性容器1の断面形
状等により最適な値に初期設定されるものである。可撓
性容器1への自転が停止し検査区間55に搬送されてく
ると、搬送経路外に設置された撮像手段27により内溶
液のみが動いている状態にて複数回撮像され、画像処理
装置70にて判定処理が行われる。その後、排出スター
ホイール25aにて可撓性容器1は回転体24から排出
され、画像処理装置70での判定結果に基づいて選別ス
ターホイール25bにて排出位置が振り分けられる。次
に、画像処理装置70での処理について説明する。容器
内の内溶液の液面に異物が混入していた場合、照明手段
26から照射された光は異物表面で反射し、この反射光
が撮像手段27にて取り込まれる。通常異物が存在しな
い場合には入光する光が少ないため、この反射光部分の
明るさは周囲の明るさよりも明るくなる。また、複数回
に亘って容器の同一位置を撮像することにより、異物を
上記のような画像として捉える確率を向上させることが
できる。さらに、検査前の自転により異物のみが液面を
浮遊した状態で撮像した複数枚の画像を画像処理装置7
0にて比較することにより、例えば可撓性容器1に目盛
りや文字等の凹凸やキズが存在していた場合でも、異物
と区別して判定することができる。上記第2実施形態の
液面検査装置によれば、液面に異物が存在しているか否
かを検査する前に液面に存在する気泡を消すことができ
るため、液面部分の検査についても高い検査精度で自動
化することが可能となり、検査員の負担を軽減できるだ
けでなく、製造コストも抑えることが可能となる。ま
た、事前に可撓性容器の内壁に付着した気泡も液外へ排
出することにより、消泡後に新たに液面に気泡が発生す
ることも防ぐことが可能となる。また、前記第2実施形
態では、回転体24の回転に伴って、ハウジング下降区
間、ロック区間、加圧区間、消泡区間、容器自転区間、
検査区間、ロック解除区間、ハウジング上昇区間の順に
容器1を搬送するように構成していたが、容器自転区間
とハウジング上昇区間とを同じ位置とし、ハウジング3
2を上昇させながら容器1に自転を与えるようにしても
よい。その場合は、図7に示すように、口ータリースプ
ライン軸34の中に容器押さえ用のロッド34aを挿入
することで、自転時に容器1が飛び出すことを防ぐよう
にすればよい。また、上記第2実施形態では、密閉手段
と回転手段とを同じ回転体24に併設するようにしてい
るが、それぞれを別の回転体にて行うようにしてもよ
い。その場合、機構的には簡略化することができるが、
装置の設置面積が大きくなる。
【0024】ホルダー29とハウジング32とを密閉す
る機構は上記形態のものに限らず、チャンバー28内を
一定の圧力にて保持できるような機構であれば、どのよ
うな方法を用いても良い。ロックピン33は、図8
(a)、(b)に示すような他の態様としても良いし、
或いは、図9に示すように、ハウジング32の天板を押
さえるような形態とすることもできる。
【0025】また、ハウジング32に回転駆動力を与え
るのではなく、図8(a)、(b)に示すように、ホル
ダー29を回転駆動装置40と連結し、ホルダー29を
回転させることによって可撓性容器1を自転させるよう
にしても良い。
【0026】更に、上記第2実施形態では、容器内液面
の下方から光が入射するように配置した照射手段を有す
る例を示したが、照射手段は、液面の上方から入射する
ように配置することもでき、この場合、撮像手段を照射
手段からの入射光の進路外に配置しておけば、液面に浮
遊する異物による反射光を撮像手段で撮像することがで
きる。
【0027】
【発明の効果】本発明の消泡装置は、簡単な構成で製造
ラインへの組み込みも容易であり、消泡効果は非常に優
れており比較的短時間に泡を消すことができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液面消泡装置の第1実施形態を含
む液面異物検査装置の検出部を示す説明図である。
【図2】本発明に係る液面消泡装置の第1実施形態を含
む液面異物検査装置を示す平面図である。
【図3】図2の液面異物検査装置を示す側面図である。
【図4】本発明に係る液面消泡装置の第2実施形態を含
む液面異物検査装置を示す断面図であり、図5のA−A
視に対応する。
【図5】図4の液面異物検査装置を示す側面図である。
【図6】図5の一部を拡大して示し、図6(a)は正面
図、図6(b)、(c)はその側面図である。
【図7】本発明の構成要素であるチャンバーの他の実施
形態の作動状態を示す説明図である。
【図8】本発明の構成要素であるチャンバーの更に他の
実施形態であって、チャンバーロック用の爪の形態が異
なる(a),(b)2種類の実施形態を示す説明図であ
る。
【図9】本発明の構成要素であるチャンバーの更に他の
実施形態を示し、図9(a)は正面図、図9(b)は側
面図である。
【符号の説明】
1 可撓性容器 2 液 3 異物 4 照明装置 5 CCDカメラ 7 コンベア 9 挟持コンベア 28 チャンバー 29 ホルダー 32 ハウジング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤堂 栄彦 滋賀県守山市森川原町163番地 グンゼ株 式会社研究開発部内 Fターム(参考) 4D011 AA20 BA12 BA20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性容器に密閉して充填された液の液
    面に存在する泡を消す液面消泡装置であって、前記可撓
    性容器の外部から加圧及び/又は減圧、或いはそれらの
    圧力状態から開放する消泡手段を有し、該消泡手段によ
    って液面に存在する泡を消すことを特徴とする液面消泡
    装置。
  2. 【請求項2】 前記液面消泡装置は、前記可撓性容器に
    対して回転、振動、又は衝撃を与えるか或いはこれらを
    組み合わせることによって可撓性容器の内壁面に付着し
    た気泡を液面に浮上させる手段を更に有し、気泡を液面
    に浮上させた後に前記消泡手段によって液面に存在する
    泡を消すことを特徴とする請求項1記載の液面消泡装
    置。
  3. 【請求項3】 前記消泡手段が、前記可撓性容器を気密
    収容するとともに内部を加圧及び/又は減圧するための
    手段と接続可能なチャンバーを有することを特徴とする
    請求項1又は2に記載の液面消泡装置。
  4. 【請求項4】 前記チャンバーが、前記可撓性容器を立
    設状に保持するホルダーと、該ホルダーと共動するハウ
    ジングとを有し、該ハウジング内に前記可撓性容器を収
    容できるようになっていることを特徴とする請求項3に
    記載の液面消泡装置。
  5. 【請求項5】 前記可撓性容器を自転させる回転手段を
    更に備えることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記
    載の液面消泡装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013198858A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Fuji Electric Co Ltd 泡除去装置、それを備えた異物検査装置、及び、泡除去方法
JP2017173166A (ja) * 2016-03-24 2017-09-28 アサヒ飲料株式会社 ボトルケージ異物検査装置、ボトル洗浄機及びボトルケージ異物検査方法
CN107398097A (zh) * 2017-09-06 2017-11-28 成都泓睿科技有限责任公司 用于在线输送瓶体的敲击消泡装置及消泡方法

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