JPH0711362U

JPH0711362U - 通信体

Info

Publication number: JPH0711362U
Application number: JP030897U
Authority: JP
Inventors: 好明丹生
Original assignee: 有限会社メイコー印刷
Priority date: 1993-06-10
Filing date: 1993-06-10
Publication date: 1995-02-21

Abstract

(57)【要約】【目的】各種情報を掲載した情報シート紙からなり、
その宣伝効果は元より、簡単且つ安価にて郵送可能な通
信体を提供することを課題とする。【構成】内側シート体7 と、該内側シート体7 に折れ
目線6 を介して連設されると共に、該折れ目線6 にて屈
曲、且つ重合される外側シート体8 と、該外側シート体
8 より延設される糊代片5 とからなる通信シート体本体
3 を備え、前記糊代片5 の、内側シート体7 と外側シー
ト体8 の重合側9 に第一接着部11が設けられると共に、
該第一接着部11に対して垂直方向の一端側12に第二接着
部14が設けられ、一方、内側シート体7 の非重合側15に
は、前記折れ目線6 の近傍に剥離性を有する第三接着部
16が設けられると共に、該第三接着部16に対して垂直方
向一端側17に第四接着部19が設けられ、該通信シート体
本体3 の前記折れ目線6 に対して垂直方向他端側20よ
り、折り返し線22…を介して１回以上内部側に屈曲され
て、且つ前記第一〜第四接着部11,14,16,19 にて封緘さ
れてなることにある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、カタログやチラシ広告等の情報シート紙からなり、封筒を使用せずにそのまま郵送可能な通信体に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、カタログやチラシ広告等を相手先に郵送する場合、その大きさや厚さ、情報量、或いは材質等に応じて該カタログやチラシ広告を定形郵便物として郵送できるような大きさに折り畳んで封筒に入れ、郵送していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、前記封筒式ＤＭでは、該封筒への封入作業及びその後の封緘作業にも時間がかかり、大量の郵送物である場合は特に作業能率が悪く、またその生産コストも非常に高くなるという問題が生じてきた。

【０００４】また、前記カタログやチラシ広告等の情報を掲載した情報シート紙は、もともと宣伝効果を狙いとするものであるので、封筒とのトータルコーディネイトが悪ければ、その効果が半減してしまうことにもなりかねなかった。

【０００５】本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、各種情報を掲載した情報シート紙からなり、その宣伝効果は元より、簡単且つ安価にて郵送可能な通信体を提供することを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案が、上記課題を解決するために講じた第一の技術的手段は、内側シート体7 と、該内側シート体7 に折れ目線6 を介して連設されると共に、該折れ目線 6 にて屈曲、且つ重合される外側シート体8 と、該外側シート体8 より延設される糊代片5 とからなる通信シート体本体3 を備え、前記糊代片5 の、内側シート体7 と外側シート体8 の重合側9 に第一接着部11が設けられると共に、該第一接着部11に対して垂直方向の一端側12に第二接着部14が設けられ、一方、内側シート体7 の非重合側15には、前記折れ目線6 の近傍に剥離性を有する第三接着部16 が設けられると共に、該第三接着部16に対して垂直方向一端側17に第四接着部19 が設けられ、該通信シート体本体3 の前記折れ目線6 に対して垂直方向他端側20 より、折り返し線22…を介して１回以上内部側に屈曲されて、且つ前記第一〜第四接着部11,14,16,19 にて封緘されてなることにある。

【０００７】また、第二の技術的手段は、一端25より折り返し線26…を介して１回以上内部側に屈曲されるシート体27と、該シート体27の前記折り返し線26…に対して垂直方向両端部28,29 より延設される糊代片30,31 とからなる通信シート体本体3'を備え、前記両糊代片30,31 には、第一接着部34,35 が設けらると共に、該第一接着部34,35 に対して垂直方向の他端部37に剥離性を有する第二接着部38が設けられ、該第一及び第二接着部34,35,38にて封緘されてなることにある。

【０００８】

【作用】

本考案の通信体は、通信シート体本体3 を定形郵便物の大きさに適合させて折り畳み、且つ該通信シート体本体3 自体に設けられた各接着部にて完全に封緘できるように構成しているので、該通信体を郵送する際は、前記通信シート体本体 3 の表表紙部23に郵送必要事項40を表示するだけで、そのまま郵送可能である。

【０００９】また、前記通信体を開封する際は、前記各接着部を解除するだけで、簡単に開封できる。

【００１０】

【実施例】

本考案は、図１及び図９で示すように、少なくとも片面（内面）1 にチラシ広告の印刷2 等が施された所定幅を有する一枚の通信シート体本体3 から構成されたものであり、該通信シート体本体3 を定形郵便物の大きさに適応させて折り畳むと同時に該通信シート体本体3 の適宜箇所に設けられた接着部にて完全に封緘し、そのまま通信体として郵送可能となる通信体である。

【００１１】以下、本考案に係る通信体の幾つかの実施例について図面に基づき説明する。

【００１２】＜第一実施例＞第一実施例の通信体は、図１に示すような前記通信シート体本体3 を、幅方向一端側4 に延設される糊代片5 が突設するように幅方向略中央部にて、図２に示すように、折れ目線6 を介して屈曲され、短片側を内側シート体7 、前記糊代片 5 が突設された側を外側シート体8 として、該両シート体7,8 が重合されている。

【００１３】この際、予め前記糊代片5 の、前記両シート体7,8 の重合側9 に相当する側には、第一ミシン目10を介して通常の接着剤が塗布された第一接着部11が設けられていると共に、該第一接着部11に対して垂直方向端部、即ち前記外側シート体8 の長手方向一端側12に、第二ミシン目13を介して通常の接着剤が塗布された第二接着部14が設けられている。

【００１４】一方、前記内側シート体7 の非重合側15には、前記折れ目線6 の近傍に剥離性を有する接着剤が塗布された第三接着部16が設けられていると共に、前記第二接着部14側の端部で、且つ該第三接着部16に対して垂直方向端部、即ち、内側シート体7 の長手方向一端側17に第三ミシン目18を介して剥離性を有する接着剤が塗布された第四接着部19が設けられている。

【００１５】尚、外側シート体8 の長手方向他端側20近傍における前記第一接着部11と、内側シート体7 の長手方向他端側21近傍における前記第三接着部16は、図１及び図２で示すように、削除して、コストダウンを図ると良い。

【００１６】前記通信シート体本体3 は、図３に示すように、前記両シート体7,8 の長手方向他端側20,21 から前記内側シート体7 が内部側となって定形大となるよう、幾つかの折り返し線22……（図では４つ）を介して順に数回（図では４回）屈曲されると共に、前記第一接着部11によって前記糊代片5 同士が封緘され、前記第二接着部14によって前記重合側9 の内側シート体7 と外側シート体8 間が封緘され、前記第三接着部16によって前記折れ目線6 の近傍の内側シート体7 同士が封緘され、更に前記第四接着部19によって前記非重合側15の内側シート体7 と外側シート体8 間が封緘され、図４及び図５に示すように、完全に四方が封緘された状態となり得る。

【００１７】上記のように屈曲封緘された通信シート体本体3 の表裏面となる非重合側15に相当する前記外側シート体8 の一方を表表紙部23とし、且つ他方を裏表紙部24として、前記表表紙部23に、宛て名，宛て先等必要な郵送必要事項40を表示し、切手を貼着するか、或いはスタンプを押印して、そのまま簡単に郵送可能な定形郵送物となる。

【００１８】前記通信シート体本体3 が先方に届けられた後の開封の際は、図６（イ）で示すように、先ず、前記第一ミシン目10に沿って前記糊代片5 の第一接着部11を破棄する。

【００１９】次に、同図（ロ）で示すように、第四接着部19及び第三接着部16を解除し、展開させながら、内側シート体7 の非重合部15を徐々に露出させる。この際、前記第四接着部19及び第三接着部16は剥離性を有する接着剤にて接着されているだけなので、簡単に解除することができる。

【００２０】前記展開と同時、或いはその後に、前記第二接着部14によって接着されている第二接着部14及び第四接着部19を第二及び第三ミシン目13,18 に沿って破棄し、次に、図７に示すように、前記内側シート体7 と外側シート体8 の重合を解除し、図８に示すように、通信シート体本体3 の印刷2 面を露出させる。

【００２１】尚、前記第一〜第三ミシン目10,13,18を破棄する際は、手で破断しても良いし、またハサミ等の手段を使用しても勿論良い。また、前記ハサミ等の手段を使用して開封するのであれば、特に前記ミシン目 10,13,18を設けておく必要はない。

【００２２】更に、前記第二接着部14は上記にように、外側シート体8 の長手方向一端側12 に設けられることに限定されることはなく、該位置と重合する内側シート体7 の長手方向一端側17に設けられていても構わないし、また同様に第四接着部19も、折り畳んだ際に、該位置と重合する部分に設けられていても構わない。

【００２３】＜第二実施例＞第二実施例の通信体は、図９で示すように、前記通信シート体本体3'の長手方向一端側25より複数個（図では３つ）の折り返し線26,26,26を介して複数回（図では３回）内部側に屈曲されるシート体27と、該シート体27の前記折り返し線26 に対して垂直方向両端側、即ち、該シート体27の幅方向両端側28,29 より延設される糊代片30,31 とから構成されている。

【００２４】この際、予め前記糊代片30,31 には、第一及び第二ミシン目32,33 を介して通常の接着剤が塗布された第一及び第二接着部34,35 が設けられていると共に、前記シート体27の長手方向他端側36近傍には、剥離性を有する接着剤が塗布された第三接着部37が設けられている。

【００２５】そして前記通信シート体本体3'は、図１０に示すように、前記第一及び第二接着部34,35 によって前記各糊代片30,31 が封緘され、且つ前記第三接着部37によってシート体27の前記長手方向両端側25,36 が封緘され、完全に四方が封緘された状態となり得る。

【００２６】上記のように屈曲封緘された通信シート体本体3'も前記第一実施例と同様に、表裏面となる一方を表表紙部とし、他方を裏表紙部として、その表表紙部に必要な郵送必要事項を表示するだけで、定形郵便物として郵送可能な状態となる（図４及び図５参照）。

【００２７】また、例えば図１１に示すように、予め前記シート体27の長手方向の第三接着部37が設けられた方の端側36を延設し、該延設部分43の幅方向中央部に２条のミシン目38,39 を刻設させて、前記延設部分43を折り返し線26を介して屈曲することにて、図１２に示すような封緘された通信シート体本体3'を構成しても構わない。

【００２８】この際の開封時においては、同図で示すように、前記ミシン目38,39 に沿って該ミシン目38,39 間に設けられた帯状体40を引き破ることにて前記延設部分43が二分割され、非常に簡単に開封できる。

【００２９】また、前記シート体27の開封手段としては、その他、図１３で示すように、第三接着部37が設けられた方の端側36を延設し、予め該延設部分41の幅方向及び通信シート体本体3'の幅方向端部にそれぞれ折り返し線26を挟んでミシン目41,42 を刻設させて、該ミシン目41,42 に沿って、引き破ることにて開封が可能となる。

【００３０】尚、前記帯状体40にて開封する場合やミシン目41,42 によって開封する場合においては前記第三接着部37は剥離性を有する接着剤が塗布する必要はなく、通常のどの様な接着剤であっても良い。

【００３１】また、前記第一及び第二実施例での通信シート体本体3,3'の大きさや厚さ等は適宜目的に応じて選択すればよいし、その大きさ等に応じて折り畳み方や回数等を調整すればよい。

【００３２】更に、本考案の通信体は、前記実施例に限定されることはなく、本考案の意図する範囲内で任意に設計変更自在である。

【００３３】

【考案の効果】

本考案に係る通信体は、糊代片を有する通信シート体本体を定形郵便物の大きさに適合させて折り畳み、且つ該通信シート体本体自体に設けられた幾つかの接着部にて完全に封緘して構成されているので、該通信体を郵送する際は、前記通信シート体本体の表表紙部に郵送必要事項を表示するだけで、そのまま郵送すればよい。従って、従来のように封筒への封入作業は不要となり、大量郵送の場合においても、非常に簡単、且つ低コストにて郵送可能である。

【００３４】また、前記通信体を開封する際は、前記各接着部の接着を解除するだけで、簡単に開封できる。特に、適宜箇所にミシン目が刻設されたものにおいては、開封を非常に容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第一実施例を示す展開図。

【図２】同、組立て状況を示す斜視図。

【図３】同、組立て状況を示す斜視図。

【図４】同、使用状態を示す斜視図。

【図５】同、上面図。

【図６】同、（イ），（ロ）共に、開封状況を示す正面
図。

【図７】同、開封状況を示す正面図。

【図８】同、開封後の展開図。

【図９】本考案の第二実施例を示す展開図。

【図１０】同、組立て状況を示す斜視図。

【図１１】同、他の組立て状況を示す斜視図。

【図１２】同、図１１に示す実施例の開封状況を示す正
面図。

【図１３】同、他の組立て状況を示す上面図。

【符号の説明】

２印刷３通信シート体本体５糊代片６折れ目線７内側シート体８外側シート体９重合側１０第一ミシン目１１第一接着部１３第二ミシン目１４第二接着部１５非重合側１６第三接着部１８第三ミシン目１９第四接着部２２折り返し線２３表表紙部２４裏表紙部２６折り返し線２７シート体３０糊代片３１糊代片３２第一ミシン目３３第二ミシン目３４第一接着部３５第二接着部３７第三接着部４０郵送必要事項

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】内側シート体(7) と、該内側シート体
(7) に折れ目線(6) を介して連設されると共に、該折れ
目線(6) にて屈曲、且つ重合される外側シート体(8)
と、該外側シート体(8) より延設される糊代片(5) とか
らなる通信シート体本体(3) を備え、前記糊代片(5)
の、内側シート体(7) と外側シート体(8) の重合側(9)
に第一接着部(11)が設けられると共に、該第一接着部(1
1)に対して垂直方向の一端側(12)に第二接着部(14)が設
けられ、一方、内側シート体(7) の非重合側(15)には、
前記折れ目線(6) の近傍に剥離性を有する第三接着部(1
6)が設けられると共に、該第三接着部(16)に対して垂直
方向一端側(17)に第四接着部(19)が設けられ、該通信シ
ート体本体(3) の前記折れ目線(6) に対して垂直方向他
端側(20)より、折り返し線(22)…を介して１回以上内部
側に屈曲されて、且つ前記第一〜第四接着部(11),(14),
(16),(19) にて封緘されてなることを特徴とする通信
体。
【請求項２】前記外側シート体(8) の非重合側(15)に
は、郵送必要事項(40)の表示が可能な表表紙部(23)と、
該表表紙部(23)に連設された裏表紙部(24)とが設けられ
てなることを特徴とする請求項１記載の通信体。
【請求項３】前記第一, 第二及び第四接着部(11),(1
4),(19)はミシン目(10),(13),(18)を介して通信シート
体本体(3) に連設されてなることを特徴とする請求項１
記載の通信体。
【請求項４】一端(25)より折り返し線(26)…を介して
１回以上内部側に屈曲されるシート体(27)と、該シート
体(27)の前記折り返し線(26)…に対して垂直方向両端部
(28),(29) より延設される糊代片(30),(31) とからなる
通信シート体本体(3')を備え、前記両糊代片(30),(31)
には、第一接着部(34),(35) が設けらると共に、該第一
接着部(34),(35) に対して垂直方向の他端部(37)に剥離
性を有する第二接着部(38)が設けられ、該第一及び第二
接着部(34),(35),(38)にて封緘されてなることを特徴と
する通信体。
【請求項５】前記シート体(27)の外面側には、郵送必
要事項の表示が可能な表表紙部と、該表表紙部に連設さ
れた裏表紙部とが設けられてなることを特徴とする請求
項４記載の通信体。
【請求項６】前記第一接着部(34),(35) はミシン目(3
2),(33) を介してシート体(27)に連設されてなることを
特徴とする請求項４記載の通信体。