JPH07113264B2 - タイル敷設の際の目地形成方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明はタイルまたはタイルブロックを敷設する際の
目地形成方法に関するものである。

（従来の技術） 従来、タイルまたはタイルブロックを敷設する際には基
盤のコンクリートが乾燥しないうちに、タイルまたはタ
イルブロックを並べて載置し、タイルまたはタイルブロ
ック間にモルタル等の目地材料をコテで詰めている。

（発明により解決しようとする課題） モルタルを詰めてタイルまたはタイルブロックを整然と
敷設するのに熟練を要する。また、タイル表面が汚れ
て、水等で洗わなければならない。

この考案は熟練を必要とせず、誰でも簡単に目地部を形
成でき、かつ、タイル等の表面を汚すことなく美しく仕
上げることのできるタイルまたはタイルブロック敷設の
際の目地形成方法を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 網を介在または介在させないで、床等の基盤上に配列載
置したタイル又はタイルブロックの目地部に、砂、セメ
ントおよび吸水性樹脂等保水剤を混合してなる目地材料
を入れ、その上からスプレー等で水分を供給し、セメン
トを硬化して目地を形成する。

（作用） 目地材の保水剤は水分を含みセメントと砂、保水剤を一
体化する。

含浸した目地剤は少しく膨脹して隣接するタイル間を詰
めて接着し、セメントは乾燥固体となる。

目地剤は基盤とも接着し、タイルと基盤との固定を強固
にする。

（実施例） この発明の実施例を図面に示す工程図により説明する。

第１実施例は、第１図に示す工程によるものである。

（Ａ）床、路盤等基盤１の上に、目地部に相当する小間
隔３を置いてタイル２を配列載置する。

基盤１が乾燥して固まった状態のものである場合には、
タイル１の裏面および／または基盤の表面に接着材を塗
布する。基盤１がコンクリートが固まっておらず湿った
状態の場合には接着材の塗布を省略することができる。

（Ｂ）小間隔３に、砂、セメント、および保水剤を配合
してなる目地材４を入れる。目地材４は粉状または粒状
を保つ状態であって、かつ、少しく水分を含む程度が好
ましく、そのためにスプレー等で少しく水を散布しなが
ら混合するのが好ましい。

目地材４は次の工程Ｃにおいて水分を散布して含浸させ
ると多少膨脹するので、タイル１の表面の高さまで詰め
ないで、上方を少しすかす。そのために、小間隔３に沿
ってブラシで刷けばよい。

（Ｃ）目地材４に、スプレー等で水６を散布して含浸さ
せ、次いでセメントを硬化させる。

第２の実施例は第２図に示す工程によるものである。

（Ａ）金属、天然または合成の線維を編むか、または合
成樹脂を成形してなる網５の上に小間隔３を置いて、タ
イル２を配列接着してタイルブロックTBを形成する。

網５は伸縮しない材料よりなるのが好ましい。

それぞれのタイル２は同形のものに限るものでなく、ま
た角形に限るものではなく、不規則な形状のものを組み
合わせて、絵や模様を表現することができる。

（Ｂ）基盤１の上に、タイルブロックTBを接地載置す
る。

（Ｃ）小間隔３に目地材４を入れる。

（Ｄ）目地材４に、スプレー等で水６を散布して含浸さ
せ、次いで、セメントを乾燥させる。

（効果） この発明によるタイルまたはタイルブロック敷設の際の
目地形成方法によれば、誰でも容易に美しくタイルを敷
設することができる。特に、第２の実施例の方法によれ
ば、タイルブロックTBは予め工場生産または内職製造す
ることができ、タイルブロックTBの敷設は、それを基盤
上に並べて接着載置するだけでよく、目地はコテを使用
せずに目地材を入れてスプレーで水を含浸させセメント
を乾燥させるだけでよく、作業が極めて容易かつ効率的
である。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はこの発明の実施例の工程図であ
る。 １……基盤 ２……タイル ３……小間隔 ４……目地材 ５……網 ６……水 TB……タイルブロック

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】タイルまたはタイルブロックを、網を介在
   または介在させないで、床等基盤に接着配列し、目地部
   に、砂、セメントおよび保水剤を混合してなる目地材を
   入れ、目地材に水を供給し、セメントを硬化させること
   を特徴とするタイル敷設の際の目地形成方法。